2: 2015/04/13(月) 21:33:31.06
優一郎「馬鹿グレンの野郎、ここ最近全然来ねーな……。クソッ、バーカバーカ!グレンのアホー!」
グレン「おい優、誰が馬鹿だって?」ガチャ
優一郎「来たな馬鹿グレン!俺を部屋に放置しやがって!」
グレン「キーキーうるせぇな。てめえみたいなお子様と違って俺は忙しいんだよ」
優一郎「じゃあ何しに来たんだよ!」
グレン「小百合の報告で、お前が飯を食ってないと聞いたから保護者として見にきた」
優一郎「……別にどうだっていいだろ」
グレン「んで、そのままぶっ倒れて復讐とやらも出来ずに氏ぬんだな」
優一郎「……」
グレン「食う食わねーは自由だが、この部屋で氏なれると俺が困るんだよ」
優一郎「……だよ」
グレン「なんだよ、聞こえねーぞ」
優一郎「持ってくる飯が不味いんだよ!」
3: 2015/04/13(月) 22:02:29.70
グレン「はぁ、これだからガキは……」
優一郎「うるせぇ!不味いもんは不味いんだよ!」
グレン「食えるだけましだろ」
優一郎「うっ…」
グレン「世の中には飯さえ満足に食えない奴が溢れてる。この渋谷にもな……」
優一郎「……」
グレン「それに比べて食えるだけましだと思え」
優一郎「……ごめんなさい」
グレン「ハァ……これが飯か?」
優一郎「……うん」
グレン「……ふむ、確かに不味いな」
優一郎「え?」
グレン「こんなもん食ってたら仕事と出来そうにないな」
優一郎「……急になにいってんだよ!」
グレン「今夜はまともなモノを食わせてやる」
優一郎「!」
グレン「お前は何が食いたいんだ」
優一郎「……カレー」
グレン「わかった」
グレン(あいも変わらず俺は何をしてるんだか……。シノアといい餓鬼を甘やかしすぎだろ)
4: 2015/04/13(月) 22:29:24.57
_________________________
グレン「おい!小百合はいるか?」
時雨「いえ、居りませんが…」
グレン「そうか」
時雨「グレン様、どうかしましたか?」
グレン「あー、いやなんでもない」
時雨「そう、ですか……。私ではグレン様のお役にたてないのですね……」ドヨーン
グレン「なんでそうなる」
時雨「いえ、いいんです。私より小百合の方が何でも出来ますから……」イジイジ
グレン「……時雨、頼みがある」
時雨「なんでしょうかグレン様」バッ!
グレン「……カレーに必要なモノを用意してくれ」
時雨「カレー、ですか?それでしたら後でお作りいたしますが」
グレン「いや、準備だけでいい」
時雨「かしこまりました」
8: 2015/04/14(火) 09:57:17.74
時系列的にはグレンに保護された後くらいです
9: 2015/04/14(火) 10:05:31.42
グレン「どのくらいで準備出来る」
時雨「1時間ほどあれば」
グレン「わかった」
時雨「それでは行ってきます」
グレン「……時雨」
時雨「なんでしょうかグレン様」
グレン「お前は十分俺の役に経っている。これからも頼む」
時雨「……はい///」
ガチャ
小百合「あれ?グレン様お戻りになられてたんですか。なんで雪ちゃん顔が赤いの!グレン様、雪ちゃんと二人っきりで何をしていたんですか!」
グレン「小百合、うるさい」
時雨「もう子供じゃないんですから静かにしてください」
小百合「ええええぇぇぇぇぇぇ!?グレン様も雪ちゃんも酷い!?」
グレン「……それじゃ後は頼んだぞ」
時雨「はい」
小百合「雪ちゃん何があったのか教えてよ!?」
10: 2015/04/14(火) 10:15:10.96
____________________________
深夜「あ、グレン見つけたよ」
グレン「何のようだ深夜」
深夜「暮人兄さんからの呼び出し」
グレン「具合が悪いからパスだ」
深夜「あはは、そんなこと言うと殺されちゃうよ?」
グレン「……はぁ」
深夜「別に今回はお咎めじゃないはずだけど」
グレン「めんどくせーことに変わりはねーよ。今も昔も柊に関することはな」
深夜「僕も柊だけど?」
グレン「あぁ、だからこうやって厄介事を運んできただろ」
深夜「酷いこというなぁ」
グレン「事実だからな」
深夜「あはは、後で氏なす」
グレン「テメーには無理だよ」
深夜「さて、冗談はさておき早くしないと本当に殺されちゃうよ。あと2分だし」
グレン「それを先に言え!!」ダッ
深夜「いってらっしゃーい」
11: 2015/04/14(火) 10:33:00.25
_________________________
コンコン
暮人「ふむ、入れ」
ガチャ
グレン「一ノ瀬グレン中佐、召集を聞き駆けつけました」
暮人「遅刻は感心しないな」
グレン「なら急に呼び出すんじゃねーよ」
暮人「俺の部下なら俺の言うことは絶対だ」
グレン「はいはい、お偉い柊様には逆らいませんよ」
暮人「いい心掛けだ」
グレン「んで、なんの用だよ。こっちも事務処理で忙しいんだよ」
暮人「そんな雑務、お前の所の部下にやらせればいいだろ」
グレン「さっさと用件を言え」
暮人「それもそうだな。……お前が拾った子供についてなんだが」
グレン「それがどうかしたのか?」
暮人「いや、相変わらず優しい奴だと感心しただけだ」
グレン「へぇへぇ、お褒めに預り光栄です」
暮人「なんだ、賞状でも欲しいのか?」
グレン「これ以上ゴミを寄越すな。それで何がいいたいんだ」
暮人「……シノアの時もそうだがお前が子供に優しいのは知っているし、だからこそ俺の駒に相応しいと考えている」
グレン「……」
暮人「だが、それを除いても何故あの子供を拾ったのかが疑問でね」
グレン「……ただの気まぐれだ」
暮人「本当にか?」
グレン「……」
12: 2015/04/14(火) 10:54:16.50
暮人「柊に隠し事は通じないのは勿論知っているな」
グレン「テメーらが勝手にアイツを調べてるのも知ってる。その上で怪しい所が無かったのが気に食わなかったから俺を呼び出したんだろ」
暮人「察しが良くて助かる。部下に詳しく調べさせたが、百夜教の生き残りで吸血鬼の国から逃げ出したただの子供だということしか分からなかった」
グレン「……柊様に分からないことが俺に分かるわけ無いだろ」
暮人「それもそうだな。だがお前が野心を抱いてるのは知っている。たとえそれが振りだとしてもな」
グレン「それで?」
暮人「あの子供がお前にとって大事な何かがあっても俺は気にしない」
グレン「へぇ…」
暮人「だが、責任は保護者のお前がとることになるのは忘れるな」
グレン「そんなことわかってるよ」
プルルル
暮人「なら下がっていい。……なんだ」
グレン「失礼しました」
グレン(また柊に目をつけられちまったな……)
暮人「おいグレン」
グレン「……なんだよ」
暮人「早速保護者としての仕事だ」ニヤリ
暮人「」
13: 2015/04/14(火) 11:01:13.87
グレン「」
暮人「これはなんだグレン」
グレン「あ?知らねーのか?元俺の執務室だ」
兵士「も、申し訳ありません!予想外にこの子供が暴れまして」
優一郎「……」シュン
グレン「おい、優」
優一郎「ごめんなさい……」グスッ
グレン「ハァ……」
暮人「こんな部屋では仕事出来ないだろうから深夜の執務室で暫く仕事しろ」
グレン「……わかった」
暮人「まさかお前が拾ったのが子供じゃなくて元気な獣だったとはな。ハハハ」
優一郎「グレン、ごめんなざい…」エグッ
グレン「泣くな!」
14: 2015/04/14(火) 21:27:49.30
________________________
深夜「ふーん、それで邪魔しに来たんだ」
グレン「その通りだ」
深夜「それで、その優一郎って子はどうしたの?」
グレン「小百合と時雨に連れていかせた」
深夜「あはは、保護者って大変だねー」
グレン「……全くだ」
深夜「ふーん……所でさグレン、今日の夜は美十と五士に食事に誘われてるんだけど」
グレン「あー、悪いな。今晩は外せない用事があるからパスだ」
深夜「あ、そう。なら従者の二人も来ないの?」
グレン「あいつらは問題無いだろうが俺が居なきゃ行かないだろうな」
深夜「了解。美十と五士には伝えとくよ」
グレン「悪いな」
深夜「いえいえー」
15: 2015/04/14(火) 21:46:13.26
______________________
ガチャ
グレン「おい、優!いるか」
優一郎「……」
グレン「……いるじゃねーか。いいか優、さっきのことは気にするな」
優一郎「……」
グレン「あんなもん五士や美十が来れば日常茶飯事だ」
優一郎「……ごめんなさい」
グレン「だーかーら!」グイッ
優一郎「へっ!?」
グレン「フンッ」ゴツン!
優一郎「いってぇぇぇ!?」
グレン「次に謝ったら窓から投げ捨てるぞ」
優一郎「そんなことしたら氏ぬだろ!?」
グレン「むしろ氏ね!」
優一郎「なんでだよ!」
グレン「俺に対して強くなるとかほざいた癖してメソメソしてるんじゃねぇ!」
優一郎「うっ…」
グレン「泣き虫が吸血鬼共を殺せるわけがねーだろ。甘ったれるな」
優一郎「わかったよ、もう泣かねぇ!これでいいだろ!」
グレン「良くねえよ」ゴツン
優一郎「いってぇぇぇ!?なんで殴った馬鹿グレン!」
グレン「よし、元通りだな」
優一郎「意味がわからねーよ!!」
グレン「しおらしいままとか気持ち悪いから治しただけだ」
優一郎「お前、いつか絶対に氏なす!」
グレン「やれるもんならやってみろ、返り討ちにしてやる」
16: 2015/04/14(火) 21:53:15.97
_____________________
優一郎「おいグレン、なんだよその格好」
グレン「ただのエプロンだろ」
優一郎「気持ち悪い……」
グレン「お前の分の飯は無しだ」
優一郎「ウソウソウソ!!!すげぇ似合ってるよ!」
グレン「……やっぱり無しだな」
優一郎「どうすりゃいいんだよ!?」
グレン「息を止めて出来るのを待ってろ」
優一郎「無理に決まってんだろ!!」
グレン「……さて、邪魔すんなよ」
優一郎「話を聞けぇぇぇ!」
17: 2015/04/14(火) 22:05:13.14
グレン「さてと、時雨の奴が何を用意したのやら……」
【肉、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、ルー】
グレン「普通だな。……五士や深夜みたいなことはしねーか」
優一郎「具材とにらめっこしてんのかよ 」
グレン「黙ってろ」
優一郎「……何もしてねーと暇なんだよ」
グレン「ふん……なら米を頼む。それならバカにでも出来るだろ」
優一郎「誰が馬鹿だ!?」
グレン「自覚が無いのか……可哀想に」
優一郎「うぜぇぇぇ!!」
グレン「さて、今から食材を切るから少し静かにしていろ」シャキーン
優一郎「……」
グレン「……ふぅ」スッ
優一郎「……なぁグレン」
グレン「……なんだ」
優一郎「それ、なんだ」スパッ
グレン「知らねぇのか?これが坑血呪の掛かった特殊兵装【鬼呪】だ 」スパッ
優一郎「グレンが切ってるのって野菜だよな」スパ
グレン「よくみろ、肉も切ってる」ザクッ
優一郎「なんで鬼呪装備使ってんだよ!?」
グレン「使い慣れてる、切れ味がいい。以上だ」
19: 2015/04/15(水) 00:18:29.05
優一郎「グレンは料理したことあるのか?」
グレン「やり方は知ってるぞ」
優一郎「やったことは?」
グレン「さて、後は全部鍋にいれて煮込むぞ」
優一郎「おい馬鹿グレン」
グレン「ふむ、もうルーもいれるか」
優一郎「無視すんなよ!」
グレン「キーキーうるせぇ」
優一郎「なんで意気揚々とやってんのに雑なんだよ!」
グレン「腹に入れば変わらん」
優一郎「腹に入れる前の口で手が止まるだろ」
グレン「問題ない。小百合と時雨がやってるところは見たことがある 。だいたい同じはずだ」
優一郎「グレンの"だいたい"だと月とスッポンまで同じ仲間になるだろ」
グレン「暇ならさっさと皿を並べろ」
優一郎「ミカ、俺やっぱり料理を覚えるべきだったと後悔してるよ」
20: 2015/04/15(水) 00:34:32.96
______________________
グレン「さて、初めてにしては上出来だな」
優一郎「グレン、眼鏡買えよ。きっと似合うぜ」
グレン「掛けてない方が格好いいからいらん」
優一郎「ダメだ、皮肉も通じねぇ」
グレン「ほら、食え」
優一郎「……」
グレン「…食いたくないなら無理に食わなくてもいいからな」
優一郎「……いや、せっかくグレンが作ってくれたんだから食うよ」
グレン「そうか」
優一郎「い、いただきます」
グレン「……」
優一郎「……ニンジンは半生だし、玉ねぎはゴロゴロしてる。カレーもだまになってるな 」
グレン「……そうか。捨てるから置いておいていいぞ 」
優一郎「でも、旨いよ……。温かい」
グレン「優……」
優一郎「な、なんだよ///」
グレン「お前、味覚悪いんじゃねーのか?」
優一郎「は、はぁ!?」
グレン「これはどう食ったって不味いだろ」
優一郎「ふざけんな!こっちは気を使っていってんのに!」
グレン「……クソガキが大人に気を使わなくたっていいんだよ」
優一郎「なら正直に言ってやる!不味くて食えたもんじゃねーよ!いつもの飯と大差ねーよ!」
グレン「……そうか」
優一郎「うっ……」
グレン「……」
優一郎「う、旨いよ!あの飯なんかと比べたらすっげー旨い!!///」
グレン「味音痴(笑)」
優一郎「うがぁぁぁ!!腹立つぅぅぅ!!」
21: 2015/04/15(水) 00:50:06.74
グレン「しかし、小百合と時雨に頼めばよかったな……。これは不味い」
優一郎「馬鹿グレンに料理は無理だったんだな」
グレン「あ?こんなのわざとに決まってんだろ?こんなもん本気出せば余裕だよ」
優一郎「わざとで出せる味じゃねーぞ」
グレン「うぐっ」
優一郎「作ってくれてありがと……」
グレン「次はもっとましになってるさ」
優一郎「……うん」
ピンポンピンポンピンポン!!!ピンポーンピンポンピンポン!!!
グレン「くそっ、誰だ喧しい!」
ガチャン
深夜「ヤッホー、遊びに来たよー」
グレン「帰れ」
五士「よーっす、お邪魔するぜ」
美十「ぐ、グレン遊びに来ました///」
グレン「一切よんでねーよ」
深夜「あれれー?このカレーを作ったのって誰かな~?」
優一郎「……グレン」
五士「うわっ!?マジで!?グレン、これはねーわ」
美十「いつも小百合さんと時雨さんに任せっきりだからこうなるんですよ!」
グレン「……」イラッ
深夜「僕も食べようかな~、今後の参考のために」
グレン「お前の分はねーよ」
五士「ん?っていうか、この子供は?」
グレン「……そいつは」
五士「まさかグレンの隠し子か!?嘘だろ?」
美十「……えっ?」
グレン「話を聞け」
深夜「いやー、流石はグレンだねー」
グレン「深夜、頃すぞ」
優一郎「……ぐ、グレン?」
グレン「気にするな、馬鹿が沸いただけだ」
美十「グレン!母親は、母親は誰なんですか!?時雨さんですか!?小百合さんですか!?それとも……」
グレン「……おい、美十落ち着け」
五士「いやーん、グレンのケダモノー」
グレン「お前は氏ね」ブンッ
五士「ぐわっ!?」ドサッ
22: 2015/04/15(水) 01:06:44.68
深夜「いやー、グレンが僕たちより優勢する用事が気になって押し掛けてみたけど、まさかグレンの子供とはねー」
グレン「深夜、お前は知っていてこいつらを焚き付けただろ」
深夜「えー、なんのことかな~?」
美十「……それで、グレンはいつ結婚したんですか?私たちに知らせずに子供まで設けて……」
グレン「いや、お前らに報告する義務は無いだろ」
美十「うぐっ……」グスッ
五士「あー、グレンが美十ちゃん泣かせたー!」
グレン「お前は黙ってろ」
ガチャ
小百合「グレン様、いらっしゃいますか?」
時雨「失礼します」
グレン「……どうした」
小百合「あの、グレン様がカレーの具材を求めていたと聞いたのでなんなら私達がカレーを作ろうかと思いまして」
時雨「小百合にバレました」
グレン「……わざわざ来てもらって悪いがもうカレーは出来た」
深夜「これがグレンお手製のカレーだってさー」モグモグ
美十「まだまだ改良の余地がありますね」モグモグ
五士「グレンの下手くそー」モグモグ
優一郎「……」モグモグ
小百合「あ、優一郎君、ご飯食べてるんだね」
優一郎「え?あ、うん……」
美十「……この感じ、まさか母親は小百合さんなんですか!?従者に手を出すなんて見損ないましたよグレン!」
グレン「もう黙ってろ」
時雨「その通りです。母親は私です」
美十「!?」
グレン「お前も何を言ってるんだ時雨」
23: 2015/04/15(水) 01:25:08.25
五士「グレンがうらやましい!こんな可愛い女の子侍らせて孕ませて!」
グレン「五士、お前は二度と俺の前で口を開くな」
優一郎「なんなんだよ……」
深夜「あはは、うるさくしてごめんね?」
優一郎「あんたたちは誰だ」
深夜「僕たちはねー、グレンの仲間だよ」
五士「ていうか、家族?」
美十「ぐ、グレンと家族///」
グレン「……なんなんだコイツらは」
小百合「グレン様、帰っておやすみになられますか?」
グレン「いや、いい」
優一郎「……家族」ズキッ
深夜「勿論、グレンは君のことも家族だと思ってるよ」
優一郎「俺も?」
五士「何だかんだいってコイツはイイ奴だからな。仲間を見捨てねーよ」
美十「あの、グレン……子供は何人くらい欲しいですか?」
時雨「私たちは同じ志の元に戦っている家族だから」
小百合「優一郎君も家族には頼っていいんだからね?」
優一郎「……家族」フラッ
バタン
小百合「優一郎君!?」
グレン「おい!どうした」
___________________________
ミカエラ『ねぇ優ちゃん』
優一郎『なんだよ』
ミカエラ『優ちゃんはもう一人ぼっちじゃないね』
優一郎『はぁ?なにいってんだよミカ』
ミカエラ『優ちゃんの家族は僕たちだけじゃなくなったよね』
優一郎『知らねーよ……』
ミカエラ『優ちゃんは嘘ばっかり』クスクス
優一郎『嘘じゃねーし!!』
ミカエラ『でも、これでひと安心だ。優ちゃんは頼ることの出来る家族をてにいれたから』
優一郎『ミカ?』
ミカエラ『優ちゃん、僕たちは見守ってるからね』スーッ
優一郎『ミカ!?』
ミカエラ『ずっとそばにいるから……』
________________________
優一郎「ミカ!!」ガバッ
小百合「優一郎君!グレン様、目を覚ましました!」
24: 2015/04/15(水) 01:30:08.39
グレン「……気分はどうだ?」
優一郎「……またあの夢をみた」
グレン「殺された家族の夢か」
優一郎「でも、いつもとは何か違った……。寂しいような何とも言えない気持ちだ……」
グレン「まぁなんにせよ、とにかく休め。これは命令だ」
優一郎「……うん」
グレン「ここにはお前の眠りを妨げるものはない。安心して眠れ 」
優一郎「……うん。おやすみ、グレン」
グレン「……おやすみ」
25: 2015/04/15(水) 01:37:36.27
__________________________
グレン「よし、カレーを作るか」
優一郎「俺も手伝うからな!」
グレン「好きにしろ」
…………………………………………………
優一郎「おいグレン!それだとじゃがいもの食うところが残らねーだろ!?」
グレン「クソッ、これだから包丁なんて使わずに刀を使った方が…」
優一郎「その刀って吸血鬼とか切ってる奴だよな」
グレン「当たり前だろ?料理用の刀なんざねーよ」
優一郎「包丁くらい使いこなせよな」
グレン「めんどくせーな」
優一郎「あ、言ってるそばからまた身を削ってる!この馬鹿グレン!」
グレン「……料理はもう二度とやらん」
優一郎「おい、馬鹿グレン」
グレン「なんだよ」
優一郎「……腹減った」
グレン「じゃがいもの皮でも食ってろ」
終わり
27: 2015/04/15(水) 06:02:15.96
おつ
引用元: 優一郎「グレン、腹減った…」
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