2: 2017/05/16(火) 14:33:05.16
ここは騎士くんや優衣ちゃんや真琴ちゃんが通う椿ヶ丘高校、
ある昼休みのこと____、
草野優衣「はい騎士くん、あーん」
騎士くん「あ、あーん……」モグモグ
優衣「どう、美味しいかな?」
騎士くん「うん、さすがは草野だ! すごく美味しいよ」
優衣「えへへっ、よかった!」
イチャコライチャコラ
安芸真琴「…………」
ある昼休みのこと____、
草野優衣「はい騎士くん、あーん」
騎士くん「あ、あーん……」モグモグ
優衣「どう、美味しいかな?」
騎士くん「うん、さすがは草野だ! すごく美味しいよ」
優衣「えへへっ、よかった!」
イチャコライチャコラ
安芸真琴「…………」
3: 2017/05/16(火) 14:33:39.10
騎士くんと優衣ちゃんはつい最近付き合い始めた。
毎日人目もはばからずイチャコラする二人を、真琴ちゃんは少し離れたところから眺めていたのでした____
真琴「チッ、あいつらイチャコラしやがって……」イライラ
真琴(確かに優衣の恋のサポートをしたのはアタシだ。結果優衣の恋は実ったけど、なんだろう……この胸のモヤモヤは)
騎士くん「草野は本当に料理が上手だよな」
優衣「ありがとう。でも……」
騎士くん「でも……」
優衣「私たち、お付き合いしてるのにいつまでも苗字で呼ばれるのは……」
騎士くん「あっ、そういえば……」
優衣「その……私のことは下の名前で呼んで欲しいな」モジモジ
騎士くん「えっ」
優衣「だめ?」ウワメヅカイ
騎士くん「そ、そんな! だめなわけないだろ」ドキッ
優衣「じゃ、じゃあ……」
騎士くん「ゆ、優衣……///」
優衣「えへへっ、騎士くん///」
イチャコライチャコラ
毎日人目もはばからずイチャコラする二人を、真琴ちゃんは少し離れたところから眺めていたのでした____
真琴「チッ、あいつらイチャコラしやがって……」イライラ
真琴(確かに優衣の恋のサポートをしたのはアタシだ。結果優衣の恋は実ったけど、なんだろう……この胸のモヤモヤは)
騎士くん「草野は本当に料理が上手だよな」
優衣「ありがとう。でも……」
騎士くん「でも……」
優衣「私たち、お付き合いしてるのにいつまでも苗字で呼ばれるのは……」
騎士くん「あっ、そういえば……」
優衣「その……私のことは下の名前で呼んで欲しいな」モジモジ
騎士くん「えっ」
優衣「だめ?」ウワメヅカイ
騎士くん「そ、そんな! だめなわけないだろ」ドキッ
優衣「じゃ、じゃあ……」
騎士くん「ゆ、優衣……///」
優衣「えへへっ、騎士くん///」
イチャコライチャコラ
4: 2017/05/16(火) 14:34:17.39
真琴「カァァァァァーーーーーーーーー///」
バシンッ!
真琴「もう見てらんねえ! おい、お前ら!!」
優衣「わっ、どうしたの真琴ちゃん!? いきなり大きな声出して」
真琴「どうしたもこうしたも、お前ら少しは人の目を気にしろよ!」
騎士くん「気にしろって、僕と優衣はただ一緒にお弁当を食べてただけだけど」
真琴「どこがだた一緒にだよ!? 人前でイチャコラしやがって、このバカップルが!!」
優衣「バ、バカップルだなんて!? 私と騎士くんはいつも通り一緒に過ごしてただけだよ!?」
騎士くん「そうだぞ、いきなりバカップルだなんてあんまりじゃないか!」
真琴「そのいつも通りがバカップルなんだよお前らは! 優衣なんてコイツとつきあうまえまで恥ずかしがって告白もできなかったくせによ!」
優衣「ちょっ、真琴ちゃん! そんなことを大声で言わないでよ~///」
騎士くん「おい、何かよくわからないけど
優衣を責めるのはやめてくれよ!」
真琴「テメェにも言ってんだ! へっ、優衣に弁当食べさせてもらったからって鼻の下伸ばしやがって」
騎士くん「べ、別にそんなことはないぞ! それに、優衣が美味しいお弁当を用意してくれたら……嬉しいだろ///」
優衣「えっ、もう……騎士くんったら///」
真琴「あぁーー、またイチャコラしやがった!! とにかくアタシの前でイチャコラするんじゃねえーー!!」
バシンッ!
真琴「もう見てらんねえ! おい、お前ら!!」
優衣「わっ、どうしたの真琴ちゃん!? いきなり大きな声出して」
真琴「どうしたもこうしたも、お前ら少しは人の目を気にしろよ!」
騎士くん「気にしろって、僕と優衣はただ一緒にお弁当を食べてただけだけど」
真琴「どこがだた一緒にだよ!? 人前でイチャコラしやがって、このバカップルが!!」
優衣「バ、バカップルだなんて!? 私と騎士くんはいつも通り一緒に過ごしてただけだよ!?」
騎士くん「そうだぞ、いきなりバカップルだなんてあんまりじゃないか!」
真琴「そのいつも通りがバカップルなんだよお前らは! 優衣なんてコイツとつきあうまえまで恥ずかしがって告白もできなかったくせによ!」
優衣「ちょっ、真琴ちゃん! そんなことを大声で言わないでよ~///」
騎士くん「おい、何かよくわからないけど
優衣を責めるのはやめてくれよ!」
真琴「テメェにも言ってんだ! へっ、優衣に弁当食べさせてもらったからって鼻の下伸ばしやがって」
騎士くん「べ、別にそんなことはないぞ! それに、優衣が美味しいお弁当を用意してくれたら……嬉しいだろ///」
優衣「えっ、もう……騎士くんったら///」
真琴「あぁーー、またイチャコラしやがった!! とにかくアタシの前でイチャコラするんじゃねえーー!!」
5: 2017/05/16(火) 14:34:51.52
そしてその日の放課後____、
真琴「たくっ、優衣のやつアイツと付き合い始めたら遠慮もせずイチャコラしやがって」
真琴「アタシだって、本当はアイツと……///」
真琴「って、アタシったら何考えてんだ!! もうアイツと優衣は付き合ってんだ」
真琴「つまり、アタシの恋は終わったんだ……」シュン
ヤンキーA「ようようそこの姉ちゃん、一人かい?」
ヤンキーB「学校帰りか? どうだ、俺たちと、ニヒヒヒ……」
真琴「はぁ、なんだよテメェら」
ヤンキーA「おう、威勢がいいね。好みだぜ」
ヤンキーB「俺たちといいことしようぜ……」
真琴「悪いけどお前らに付き合ってる暇なんてねえんだ。あたるんならよそのやつにしろよ」テクテク
真琴「たくっ、優衣のやつアイツと付き合い始めたら遠慮もせずイチャコラしやがって」
真琴「アタシだって、本当はアイツと……///」
真琴「って、アタシったら何考えてんだ!! もうアイツと優衣は付き合ってんだ」
真琴「つまり、アタシの恋は終わったんだ……」シュン
ヤンキーA「ようようそこの姉ちゃん、一人かい?」
ヤンキーB「学校帰りか? どうだ、俺たちと、ニヒヒヒ……」
真琴「はぁ、なんだよテメェら」
ヤンキーA「おう、威勢がいいね。好みだぜ」
ヤンキーB「俺たちといいことしようぜ……」
真琴「悪いけどお前らに付き合ってる暇なんてねえんだ。あたるんならよそのやつにしろよ」テクテク
6: 2017/05/16(火) 14:35:40.46
ヤンキーA「まあ待てよ」ガシッ
真琴「な、何すんだよ!」
ヤンキーA「へへっ、こんな上玉そう簡単に逃がすかっての」
ヤンキーB「ほう~、姉ちゃんすげえいい身体してんな! どれどれ……」
真琴「わぁっ、やめろぉぉーー///」
バシッ!
ヤンキーB「イテェーーッ! このアマ、よくもやってくれたな!」
真琴「テメェらが先に手を出そうとしたんだろ!」
ヤンキーA「こうなったらタダじゃおかねえ……」
ヤンキーB「へへへっ……オラ!」
ドサッ、ガシ!!
真琴「キャッ!? や、やめろォ……」ジタバタ
真琴「な、何すんだよ!」
ヤンキーA「へへっ、こんな上玉そう簡単に逃がすかっての」
ヤンキーB「ほう~、姉ちゃんすげえいい身体してんな! どれどれ……」
真琴「わぁっ、やめろぉぉーー///」
バシッ!
ヤンキーB「イテェーーッ! このアマ、よくもやってくれたな!」
真琴「テメェらが先に手を出そうとしたんだろ!」
ヤンキーA「こうなったらタダじゃおかねえ……」
ヤンキーB「へへへっ……オラ!」
ドサッ、ガシ!!
真琴「キャッ!? や、やめろォ……」ジタバタ
7: 2017/05/16(火) 14:36:11.80
ヤンキーA「へっ、この辺りはこの時間帯は人が少ねえからな」
ヤンキーB「たっぷり可愛がってやるぜ!」
真琴「は、離せ………」
真琴(誰か、助けて………)
???「オイ、その子を離せ!」
真琴「!?」
ヤンキーA「アァン、誰だテメェは?」
ヤンキーB「お楽しみの邪魔すんじゃねえぞ!」
真琴(この声……!?)
____________________
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ヤンキーB「たっぷり可愛がってやるぜ!」
真琴「は、離せ………」
真琴(誰か、助けて………)
???「オイ、その子を離せ!」
真琴「!?」
ヤンキーA「アァン、誰だテメェは?」
ヤンキーB「お楽しみの邪魔すんじゃねえぞ!」
真琴(この声……!?)
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____
8: 2017/05/16(火) 14:36:43.27
真琴「…………ううん、あれ、ここは?」
優衣「あっ、真琴ちゃん! よかった、目を覚ましたんだね」
真琴「優衣!? ここは一体」
優衣「ここは近くの病院だよ。真琴ちゃんは公園で男の人たちに襲われて、途中で気を失ったみたい」
真琴「あっ、そういえば……そうだ、あのヤンキーたちは!?」
優衣「その人たちなら騎士くんが警察に通報して、ちゃんと捕まったよ。騎士くんが真琴ちゃんを見かけて助けてくれたんだよ」
真琴「そうだ、アイツは、アイツはどうなったんだ!?」
優衣「お、落ち着いて真琴ちゃん! 騎士くんもこの病院にいるよ。ただ、ヤンキーの人たちに殴られてちょっと怪我をしちゃって」
真琴「え、アイツ怪我してのか!」
優衣「うん。でも大したことはないって。騎士くんなら別室で手当てを受けてるよ」
真琴「そうか……」
真琴(やっぱり、あの時の声はアイツだったんだな……)
優衣「あっ、真琴ちゃん! よかった、目を覚ましたんだね」
真琴「優衣!? ここは一体」
優衣「ここは近くの病院だよ。真琴ちゃんは公園で男の人たちに襲われて、途中で気を失ったみたい」
真琴「あっ、そういえば……そうだ、あのヤンキーたちは!?」
優衣「その人たちなら騎士くんが警察に通報して、ちゃんと捕まったよ。騎士くんが真琴ちゃんを見かけて助けてくれたんだよ」
真琴「そうだ、アイツは、アイツはどうなったんだ!?」
優衣「お、落ち着いて真琴ちゃん! 騎士くんもこの病院にいるよ。ただ、ヤンキーの人たちに殴られてちょっと怪我をしちゃって」
真琴「え、アイツ怪我してのか!」
優衣「うん。でも大したことはないって。騎士くんなら別室で手当てを受けてるよ」
真琴「そうか……」
真琴(やっぱり、あの時の声はアイツだったんだな……)
9: 2017/05/16(火) 14:37:33.52
真琴「アイツのいる病室は? ちゃんと礼を言わねえと」
優衣「あっ、真琴ちゃん、まだ寝ていた方がいいよ。騎士くんもまだ病室だと思うから」
真琴「で、でもよ」
優衣「騎士くんのことなら心配いらないよ。お礼なら、落ち着いてからでも遅くないよ」
真琴「そ、そうか。まあ優衣がそう言うなら」
優衣「それじゃ私、騎士くんの様子を見に行ってくるね。真琴ちゃんもしばらくゆっくりしてるんだよ」
真琴「おう……」
優衣「それじゃ真琴ちゃん、またあとでね」
10: 2017/05/16(火) 14:38:16.94
そして、しばらくして____
真琴「そろそろ動いてもいいよな」
真琴「えっと、確か優衣はこっちの方へ行ったよな。ならアイツの病室もこの辺りのはず」キョロキョロ
騎士くん「いてて……」
優衣「わわっ、大丈夫騎士くん!?」
真琴「おっ、二人の声が聞こえるぞ。この部屋だな……」
騎士くん「あははっ、カッコよく助けるつもりだったのに逆にやられちゃって。カッコ悪いな」
優衣「そんなことないよ。真琴ちゃん、騎士くんに感謝してたし、それに……」
騎士くん「それに?」
優衣「喧嘩が強いだけがかっこよさじゃないもん。騎士くん、すごくかっこいいもん!」
騎士くん「優衣……」
優衣「騎士くん……」
チュッ
11: 2017/05/16(火) 14:39:08.68
「ッ!?」
ガタン、タタタタタタッ……!!
騎士くん「あれ、今誰かいたような」
優衣「ええっ!? 誰かに見られちゃったんじゃ」アセアセ
騎士くん「ははっ、その時はどうどうと見せつけてやればいいよ」
優衣「もうっ、騎士くんったら……////」
騎士くん「さて、僕の手当てを済んだし、帰ろっか」
優衣「うん。私、真琴ちゃんのこと迎えに行ってくるね」
テクテク
ガタン、タタタタタタッ……!!
騎士くん「あれ、今誰かいたような」
優衣「ええっ!? 誰かに見られちゃったんじゃ」アセアセ
騎士くん「ははっ、その時はどうどうと見せつけてやればいいよ」
優衣「もうっ、騎士くんったら……////」
騎士くん「さて、僕の手当てを済んだし、帰ろっか」
優衣「うん。私、真琴ちゃんのこと迎えに行ってくるね」
テクテク
12: 2017/05/16(火) 14:39:40.15
優衣「すみません。ここの部屋にいた真琴ちゃんは?」
看護師「あー、あの子ならさっき帰りましたよ」
優衣「えっ!?」
騎士くん「どうしたんだ、優衣?」
優衣「真琴ちゃん、先に帰っちゃったって」
騎士くん「えっ、一体どうして? またヤンキーに襲われるようなことがなければいいけど」
優衣「うん、真琴ちゃんのことだから多分大丈夫だとは思うけど…」
13: 2017/05/16(火) 14:40:15.76
翌日____、
真琴「はぁ……、結局昨日はお礼を言いそびれちまったな。それにしてもアイツら、まさか病室でもイチャコラしてやがるなんて……」
騎士くん「あっ、いたいた」
優衣「真琴ちゃんおはよう」
真琴「お、おう! 二人とも」
優衣「真琴ちゃん、どうして昨日は先に帰っちゃったの?」
騎士くん「そうだぞ、僕も優衣も心配してたんだぞ」
真琴「それは、そのぉ……」モジモジ
優衣「?」
真琴「あぁーー、んなことはどうでもいいんだよ! それよりも、昨日はありがとな」
騎士くん「ああ、礼には及ばないよ。怪我も大したことないし、ヤンキーたちも捕まったからな」
14: 2017/05/16(火) 14:41:06.32
真琴「お、おう………それよりも優衣!」
優衣「え、何かな?」
真琴「病院でああいうことは控えろよ。誰が見てるかわからねえぞ……」ヒソヒソ
優衣「えっ、ええぇぇぇーーーー////」プシューーー
騎士くん「優衣!?」
真琴「ほらっ、二人とも、さっさと教室行こうぜ!」
優衣「わわっ、待ってよ真琴ちゃんーーーー!!」
騎士くん「おい、二人とも待ってくれ!!」
こうして、真琴ちゃんのほろ苦い青春は続くのでした____
終わり
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