1: 2010/12/19(日) 13:47:48.87
放課後、軽音部部室
唯「雪、良く降るね」
律「冬だからな」 もぐもぐ
唯「りっちゃん、よく食べるね」
律「冬だからな」 もぐもぐ
唯「雪、良く降るね」
律「冬だからな」 もぐもぐ
唯「りっちゃん、よく食べるね」
律「冬だからな」 もぐもぐ
3: 2010/12/19(日) 13:49:36.51
澪「熊か、お前は」
律「食べて、中から暖めてるんだよ」
澪「太っても知らないぞ」
律「そうなれば、暖かくなるんじゃないのか?」
澪「律はそれで良いのか」
律「・・・良くは無いです」 すー
澪「全く」 ぱくぱく
律「お前が食べるのかよ」
律「食べて、中から暖めてるんだよ」
澪「太っても知らないぞ」
律「そうなれば、暖かくなるんじゃないのか?」
澪「律はそれで良いのか」
律「・・・良くは無いです」 すー
澪「全く」 ぱくぱく
律「お前が食べるのかよ」
4: 2010/12/19(日) 13:51:37.29
紬「結構積もってきたわね」
唯「帰りが大変だな。はぁ」
律「私は好きだけどな。楽しいじゃん、雪が降ると」
唯「りっちゃんは、前世が犬かもね。私は多分、前世が猫なんだよ」 ぐたー
澪「私も寒いのはちょっと」
律「だったら、私が温めてやろうか」
澪「え?」
唯「こうやってー?」 きゅっ
律「おいおい♪」
澪(いやいや。違うから。それ、違うから)
唯「帰りが大変だな。はぁ」
律「私は好きだけどな。楽しいじゃん、雪が降ると」
唯「りっちゃんは、前世が犬かもね。私は多分、前世が猫なんだよ」 ぐたー
澪「私も寒いのはちょっと」
律「だったら、私が温めてやろうか」
澪「え?」
唯「こうやってー?」 きゅっ
律「おいおい♪」
澪(いやいや。違うから。それ、違うから)
5: 2010/12/19(日) 13:53:42.21
梓「済みません、遅れました・・・。何してるんですか」
唯「寒いから、暖ためあってるの。あずにゃんもおいでよ」
梓「嫌ですよ。それより早く、練習を始めましょう」
唯「指が温まるらね」
梓「温まらなかったら?」
唯「春になれば、温かくなるよ」
梓「またそういう事を。ほら、立って下さい」 ぐいっ
唯「あーずにゃん♪」 きゅ
梓「きゃっ」
澪(その手があったかっ) ぽんっ
唯「寒いから、暖ためあってるの。あずにゃんもおいでよ」
梓「嫌ですよ。それより早く、練習を始めましょう」
唯「指が温まるらね」
梓「温まらなかったら?」
唯「春になれば、温かくなるよ」
梓「またそういう事を。ほら、立って下さい」 ぐいっ
唯「あーずにゃん♪」 きゅ
梓「きゃっ」
澪(その手があったかっ) ぽんっ
6: 2010/12/19(日) 13:55:44.82
澪「ほら。律も練習するぞ」
律「まだ良いよ」
澪「春になるまでとか言うなよ。早く立って・・・」
律「しゃーないな」 すたすた
澪(りっちゃん、そこは空気を読もうよ)
律「まだ良いよ」
澪「春になるまでとか言うなよ。早く立って・・・」
律「しゃーないな」 すたすた
澪(りっちゃん、そこは空気を読もうよ)
7: 2010/12/19(日) 13:58:01.77
律「・・・ムギは平気そうだな」
紬「前も言ったけど、私体温が高いから」
唯「だったらムギちゃんの側で演奏しようっと」 ぺたっ
紬「あらあら♪」
澪「暖房じゃ無いんだぞ」 ぺたっ
梓「何やってるんですか、皆さん」 ぺたっ
律「私は置き去りかよ、おい」
紬「前も言ったけど、私体温が高いから」
唯「だったらムギちゃんの側で演奏しようっと」 ぺたっ
紬「あらあら♪」
澪「暖房じゃ無いんだぞ」 ぺたっ
梓「何やってるんですか、皆さん」 ぺたっ
律「私は置き去りかよ、おい」
9: 2010/12/19(日) 14:00:08.69
律「者共、散れ散れ。元の位置へ戻れ」
唯「りっちゃんは良いよ。太鼓当番だから、指が痛くならなくて」
律「太鼓って言うな。とにかく動いてれば、温かくなるって」
澪「律の言う通りだ。いつもよりオーバーアクションで演奏するぞ」
唯「澪ちゃんの」
紬「オーバーアクション?」 じー
澪「むぐっ」
律「ワン、ツー。ワンッ、ツッ、スリッ、フォッ」 タンタン、タタタン
澪「こ、このっ」
唯「りっちゃんは良いよ。太鼓当番だから、指が痛くならなくて」
律「太鼓って言うな。とにかく動いてれば、温かくなるって」
澪「律の言う通りだ。いつもよりオーバーアクションで演奏するぞ」
唯「澪ちゃんの」
紬「オーバーアクション?」 じー
澪「むぐっ」
律「ワン、ツー。ワンッ、ツッ、スリッ、フォッ」 タンタン、タタタン
澪「こ、このっ」
11: 2010/12/19(日) 14:02:25.47
唯「ふふーん♪」 ぐるんぐるん、ぐるーん
梓「ふふーふーん♪」 ぴょん、ぴょん
紬「ははーん♪」 どたん、ばたん
澪「ぴゅあぴゅあ・・・」 ぼーん♪ぼーん♪
律「結局澪は、全然普通だな。というか、みんな無茶苦茶だな」
唯「動く事に気を取られすぎて、演奏がおろそかになってるんだよ」
律「分かってるなら、改めてくれよ」
梓「ふふーふーん♪」 ぴょん、ぴょん
紬「ははーん♪」 どたん、ばたん
澪「ぴゅあぴゅあ・・・」 ぼーん♪ぼーん♪
律「結局澪は、全然普通だな。というか、みんな無茶苦茶だな」
唯「動く事に気を取られすぎて、演奏がおろそかになってるんだよ」
律「分かってるなら、改めてくれよ」
12: 2010/12/19(日) 14:04:39.29
律「止めだ、止め。寒くて練習にならん」
澪「仕方ないな。あまり積もってきても困るし、今日は早く帰ろうか」
唯「・・・」 じー
梓「そうですね。・・・唯先輩、どうかしました」
唯「トンちゃんは寒くないのかなと思って」
梓「ああ。水槽はサーモセンサーとヒーターが入ってますからね。夏でも冬でも、同じ温度に保たれてます」
唯「三食昼寝付きで結構良い身分だね、トンちゃんって」
律「バリバリ仕事されても困るけどな」
澪「仕方ないな。あまり積もってきても困るし、今日は早く帰ろうか」
唯「・・・」 じー
梓「そうですね。・・・唯先輩、どうかしました」
唯「トンちゃんは寒くないのかなと思って」
梓「ああ。水槽はサーモセンサーとヒーターが入ってますからね。夏でも冬でも、同じ温度に保たれてます」
唯「三食昼寝付きで結構良い身分だね、トンちゃんって」
律「バリバリ仕事されても困るけどな」
13: 2010/12/19(日) 14:06:50.05
紬「・・・」 じー
律「今度はムギか。外に何かあるのか?」
紬「雪、雪が降ってる」 きらきらっ
律「まあ、それは私にも分かるんだが」
紬「雪、雪降ってるわよっ」 きらきらっ
律「・・・ちょっと、外で遊ぶか?」
紬「良いの?」 にこっ
澪(こういう押しも大事なのか) ぽんっ
律「今度はムギか。外に何かあるのか?」
紬「雪、雪が降ってる」 きらきらっ
律「まあ、それは私にも分かるんだが」
紬「雪、雪降ってるわよっ」 きらきらっ
律「・・・ちょっと、外で遊ぶか?」
紬「良いの?」 にこっ
澪(こういう押しも大事なのか) ぽんっ
14: 2010/12/19(日) 14:09:03.04
校舎1階 下足箱前
ぴゅー
澪「言うまでも無く寒そうだな」
唯「私は、ぶーくろちゃんがあるからね。あったかあったかだよ」
澪「でも、手袋だけだろ」
唯「これは憂がくれた手袋だから、世界中の何よりも温かいんだよ」 にこっ
梓「そうかもしれませんね」 くすっ
ぴゅー
澪「言うまでも無く寒そうだな」
唯「私は、ぶーくろちゃんがあるからね。あったかあったかだよ」
澪「でも、手袋だけだろ」
唯「これは憂がくれた手袋だから、世界中の何よりも温かいんだよ」 にこっ
梓「そうかもしれませんね」 くすっ
15: 2010/12/19(日) 14:11:34.86
校舎前
ぴゅー、ぴゅー
唯「さ、寒い。は、早く校舎へ、校舎へ戻らないと」
律「いや。言ってる事が全然違うし」
梓「でもやっぱり、寒いですよね」 ぶるぶる
澪「少し動けば、どうにかなると思うんだが」
律「……ムギ、なんだそれ」
紬「うふふ♪」 こぽこぽ
ぴゅー、ぴゅー
唯「さ、寒い。は、早く校舎へ、校舎へ戻らないと」
律「いや。言ってる事が全然違うし」
梓「でもやっぱり、寒いですよね」 ぶるぶる
澪「少し動けば、どうにかなると思うんだが」
律「……ムギ、なんだそれ」
紬「うふふ♪」 こぽこぽ
16: 2010/12/19(日) 14:13:57.72
紬「みなさん、どうぞー」
律「ホットチョコレートか。さすがムギ、気が効くぜ」
澪「白い雪と黒いホットチョコレート。・・・うん、なんだか歌詞が書けそうだ」
唯「甘くて温かくて。なんだか、エネルギー注入って気がするよ」
梓「それに寒い中で雪を見ながら飲むと、格別美味しいですねっ」
紬「うふふ♪」
律「ホットチョコレートか。さすがムギ、気が効くぜ」
澪「白い雪と黒いホットチョコレート。・・・うん、なんだか歌詞が書けそうだ」
唯「甘くて温かくて。なんだか、エネルギー注入って気がするよ」
梓「それに寒い中で雪を見ながら飲むと、格別美味しいですねっ」
紬「うふふ♪」
18: 2010/12/19(日) 14:16:01.96
紬「じゃ、雪合戦しようか♪」
律「随分飛躍するな。大体どうやって?適当にやり合うのか、チーム分けするのか」
唯「それなら私は、あずにゃんとムギちゃんで。みんなで力を合わせて頑張ろー」
紬「おー」
梓「お、おー」
律「だったら澪は、私とペアか」
澪(わっしょい、わっしょい。唯ちゃんわっしょい♪)
律「随分飛躍するな。大体どうやって?適当にやり合うのか、チーム分けするのか」
唯「それなら私は、あずにゃんとムギちゃんで。みんなで力を合わせて頑張ろー」
紬「おー」
梓「お、おー」
律「だったら澪は、私とペアか」
澪(わっしょい、わっしょい。唯ちゃんわっしょい♪)
19: 2010/12/19(日) 14:18:18.43
紬「まずは作戦タイムを設けましょうー♪」
律「やる気だな、この野郎。澪ー、本気出すぞ」
澪「人数で負けてるんだけどな」
律「そこは私と澪の、愛の絆でカバーするんだよ」
澪「愛の、絆?」
律「そんな事はともかくさ。さっさと玉を作って、回転良く・・・」
澪(やっぱり愛だよな、愛。愛って良いよなー、愛って。あー、いーなっ♪)
律「やる気だな、この野郎。澪ー、本気出すぞ」
澪「人数で負けてるんだけどな」
律「そこは私と澪の、愛の絆でカバーするんだよ」
澪「愛の、絆?」
律「そんな事はともかくさ。さっさと玉を作って、回転良く・・・」
澪(やっぱり愛だよな、愛。愛って良いよなー、愛って。あー、いーなっ♪)
21: 2010/12/19(日) 14:20:23.97
紬「さてと。私達は、役割分担をしましょうか」
梓「というと?」
紬「唯ちゃんが雪を丸めて、梓ちゃんがそれを運ぶ。で、私が投げる」
唯「3人で一斉に投げた方が良くない?」
梓「・・・いえ。これはかつて織田弾正忠が武田四郎勝頼を打ち破った、長篠の合戦。
つまりは火縄銃三段撃ちに着目した戦法ですか」
紬「うふふ♪」 にやり
唯「だが、この通説には疑問が残る」
梓「というと?」
紬「唯ちゃんが雪を丸めて、梓ちゃんがそれを運ぶ。で、私が投げる」
唯「3人で一斉に投げた方が良くない?」
梓「・・・いえ。これはかつて織田弾正忠が武田四郎勝頼を打ち破った、長篠の合戦。
つまりは火縄銃三段撃ちに着目した戦法ですか」
紬「うふふ♪」 にやり
唯「だが、この通説には疑問が残る」
22: 2010/12/19(日) 14:22:26.28
梓「三段撃ちは、最近の学説において否定されてるって事ですか?」
唯「違うよ。ぶーくろちゃんは毛糸だから、雪を握ると濡れてくるんだよ」
梓「それは確かに困りますね。というか私達も、素手ですし」
紬「大丈夫。こういう事もあろうかと、スキー用のグローブを持って来てるの」
唯「・・・5人分あるね。りっちゃん達にも持ってこうよ」
紬「唯ちゃんは、本当に優しいわね♪」
梓「それか、何も考えて無いかですね」
唯「もう、あずにゃんったら」
紬、梓「あはは」
唯「違うよ。ぶーくろちゃんは毛糸だから、雪を握ると濡れてくるんだよ」
梓「それは確かに困りますね。というか私達も、素手ですし」
紬「大丈夫。こういう事もあろうかと、スキー用のグローブを持って来てるの」
唯「・・・5人分あるね。りっちゃん達にも持ってこうよ」
紬「唯ちゃんは、本当に優しいわね♪」
梓「それか、何も考えて無いかですね」
唯「もう、あずにゃんったら」
紬、梓「あはは」
24: 2010/12/19(日) 14:24:28.90
律「さみーし、つめてーし。私達は、春まで見つからないってオチじゃないだろうな」
唯「済みませーん。お届け物でーす」
澪「唯。・・・グローブ?」
唯「これがあれば、あったかあったかだよ。ぶーくろちゃん程ではないけどね」
律「敵に塩を送るだ?ああ?」
澪「私は借りるぞ。ありがとう、唯」
律「・・・まあ信玄も、塩はもらったらしいからな」
唯「ふふふ。敵から塩をもらうとは、信玄破れたりっ」 びしっ
律「いや。色々間違ってるし」
唯「済みませーん。お届け物でーす」
澪「唯。・・・グローブ?」
唯「これがあれば、あったかあったかだよ。ぶーくろちゃん程ではないけどね」
律「敵に塩を送るだ?ああ?」
澪「私は借りるぞ。ありがとう、唯」
律「・・・まあ信玄も、塩はもらったらしいからな」
唯「ふふふ。敵から塩をもらうとは、信玄破れたりっ」 びしっ
律「いや。色々間違ってるし」
27: 2010/12/19(日) 14:26:38.45
5分後
律「よーし、そろそろ始めるぞ。覚悟は良いか-」
唯「それは私達の台詞だよ」
律「言ったなー。澪、投げて投げて投げまくれ」
澪「あ、ああ。え、えいっ」 へろへろー
律「・・・まあ、なんだ。お前は私の後ろから投げてろよ」
澪「え、どうして」
律「雪が当たったら大変だろ」 にこっ
澪(待ってました、その笑顔っ)
律「よーし、そろそろ始めるぞ。覚悟は良いか-」
唯「それは私達の台詞だよ」
律「言ったなー。澪、投げて投げて投げまくれ」
澪「あ、ああ。え、えいっ」 へろへろー
律「・・・まあ、なんだ。お前は私の後ろから投げてろよ」
澪「え、どうして」
律「雪が当たったら大変だろ」 にこっ
澪(待ってました、その笑顔っ)
29: 2010/12/19(日) 14:28:43.67
唯「ほい、ほい」
梓「はい、はい」
紬「えい、えいっ」 ぐぉんっ、ぐぉんっ
律「距離があるんだし、良く見てれば避けられ」・・・
ひゅんっ
澪「し、新幹線?」
律「リ、リニアじゃなくて?」
ひゅんっ、ひゅんっ
澪「律ーっ」
律「澪ーっ」
どすんっ、どすんっ
梓「はい、はい」
紬「えい、えいっ」 ぐぉんっ、ぐぉんっ
律「距離があるんだし、良く見てれば避けられ」・・・
ひゅんっ
澪「し、新幹線?」
律「リ、リニアじゃなくて?」
ひゅんっ、ひゅんっ
澪「律ーっ」
律「澪ーっ」
どすんっ、どすんっ
30: 2010/12/19(日) 14:30:46.29
律「こーさーん。こーさんでーす」
澪「無理、もう無理。ラブ&ピースの精神で行こう」
唯「と、取りあえず起きようか。あずにゃん、澪ちゃんを起こして上げて」
梓「は、はい。澪先輩、大丈夫ですか?」 ぐいっ
澪「あ、ありがとう。・・・あー、梓は温かいな」 きゅーっ
梓(あー、澪先輩は良い匂いだなー♪) くんか、くんか
澪「無理、もう無理。ラブ&ピースの精神で行こう」
唯「と、取りあえず起きようか。あずにゃん、澪ちゃんを起こして上げて」
梓「は、はい。澪先輩、大丈夫ですか?」 ぐいっ
澪「あ、ありがとう。・・・あー、梓は温かいな」 きゅーっ
梓(あー、澪先輩は良い匂いだなー♪) くんか、くんか
33: 2010/12/19(日) 14:32:48.11
唯「りっちゃん、大丈夫?」 ぐいっ
律「いやー。雪玉が、体を通り抜けたかと思ったぜ」
唯「さながらニュートリノだね」
紬「わー、カミオカンデもびっくり♪」
律「ノーベル賞並みに意味が分からん」
律「いやー。雪玉が、体を通り抜けたかと思ったぜ」
唯「さながらニュートリノだね」
紬「わー、カミオカンデもびっくり♪」
律「ノーベル賞並みに意味が分からん」
34: 2010/12/19(日) 14:34:57.03
律「とにかく雪合戦は止めだ。冗談抜きで、春まで埋まる」
紬「だったら、もっとみんなで楽しめる事をしてみる?」
澪「まあ、そうだな」
梓「となると、やはり」
唯「だるまっちゃう?」
梓「その言い方はどうかと思いますけど、良い考えですね」
律「梓の醒め方もどうかと思うけどな」
紬「だったら、もっとみんなで楽しめる事をしてみる?」
澪「まあ、そうだな」
梓「となると、やはり」
唯「だるまっちゃう?」
梓「その言い方はどうかと思いますけど、良い考えですね」
律「梓の醒め方もどうかと思うけどな」
35: 2010/12/19(日) 14:36:58.87
律「よーし。誰が一番大きいのを作るか、競争しようぜ」
澪「みんなで仲良くじゃなかったのか」
紬「まあまあ♪私、負けないからー」
唯「ムギちゃんは、すごいの作りそうだね」
律「梓なんか、雪だるまに練り込まれちゃうぞ。こういう感じになー」 ぎゅーっ
梓(律先輩は、こういう匂いかー) くんかくんか
澪「みんなで仲良くじゃなかったのか」
紬「まあまあ♪私、負けないからー」
唯「ムギちゃんは、すごいの作りそうだね」
律「梓なんか、雪だるまに練り込まれちゃうぞ。こういう感じになー」 ぎゅーっ
梓(律先輩は、こういう匂いかー) くんかくんか
36: 2010/12/19(日) 14:39:04.64
律「よーし。早速やってみるか。・・・よいよい」
澪「お前な。もう少し丁寧に作れよ」
律「澪こそ、ちまちまし過ぎだ。それだと、100年経っても出来ないぞ」
紬「ふーん。意外と個性が出るのかしら」
唯「だったら私のは、結構普通のが出来そうだな。ね、あずにゃん♪」 にこっ
梓(ぼけてるのか本気なのか、難しい事を言う人だな)
澪「お前な。もう少し丁寧に作れよ」
律「澪こそ、ちまちまし過ぎだ。それだと、100年経っても出来ないぞ」
紬「ふーん。意外と個性が出るのかしら」
唯「だったら私のは、結構普通のが出来そうだな。ね、あずにゃん♪」 にこっ
梓(ぼけてるのか本気なのか、難しい事を言う人だな)
37: 2010/12/19(日) 14:41:19.99
紬「よいしょ、よいしょ」 ごろごろ
梓「・・・早速、大きくなってきましたね」
紬「そうかしら?」
梓「私は練り込まれないよう、少し離れてます」
紬「うーん。でも、それはそれでありなのかしら」
梓(真顔で言われても困るし、何がありか言われも困る) たらー
梓「・・・早速、大きくなってきましたね」
紬「そうかしら?」
梓「私は練り込まれないよう、少し離れてます」
紬「うーん。でも、それはそれでありなのかしら」
梓(真顔で言われても困るし、何がありか言われも困る) たらー
39: 2010/12/19(日) 14:43:22.79
唯「よいせ、よいせ」
律「・・・転がすと、普通は丸くなるんだけどな」
澪「コンペイトウか、これは」
唯「し、失礼な。大体二人こそ、どんなの作ったの」
律「それは、その」
澪「わ、私は私なりにだな」
唯「えーと、これか」
律「・・・転がすと、普通は丸くなるんだけどな」
澪「コンペイトウか、これは」
唯「し、失礼な。大体二人こそ、どんなの作ったの」
律「それは、その」
澪「わ、私は私なりにだな」
唯「えーと、これか」
41: 2010/12/19(日) 14:45:25.56
唯「りっちゃん」
律「サ、サイズは結構あるだろ」
唯「私のがコンペイトウなら、りっちゃんのはげんこつあられだよ」
律「土まで掘っちゃったんだよ。たはは」
唯「こっちは、澪ちゃんのか」
澪「か、形は良いぞ」
唯「飴ちゃんサイズだけどね」
澪「大切なのは大きさじゃなくて、形なんだよ。分かるか、形なんだよ。形」
律「取りようによっては恥ずかしい台詞だな、おい」
律「サ、サイズは結構あるだろ」
唯「私のがコンペイトウなら、りっちゃんのはげんこつあられだよ」
律「土まで掘っちゃったんだよ。たはは」
唯「こっちは、澪ちゃんのか」
澪「か、形は良いぞ」
唯「飴ちゃんサイズだけどね」
澪「大切なのは大きさじゃなくて、形なんだよ。分かるか、形なんだよ。形」
律「取りようによっては恥ずかしい台詞だな、おい」
42: 2010/12/19(日) 14:47:28.27
唯「あずちゃんは、どうなった?」
梓「この通りです」
澪「可もなく不可もなく、か」
律「良くも悪くも突っ込みどころがないな」
梓「そ、そうですね」 しゅん
唯「でもそういう所、あずにゃんらしくて良いよね」 きゅっ
梓「唯先輩♪」
律「全く、梓は可愛いな」
澪「唯の背中を見て育ってるからだろ」
紬「うふふ♪」
梓「この通りです」
澪「可もなく不可もなく、か」
律「良くも悪くも突っ込みどころがないな」
梓「そ、そうですね」 しゅん
唯「でもそういう所、あずにゃんらしくて良いよね」 きゅっ
梓「唯先輩♪」
律「全く、梓は可愛いな」
澪「唯の背中を見て育ってるからだろ」
紬「うふふ♪」
43: 2010/12/19(日) 14:49:31.27
律「しかし、ちまちまやってても面白く無いな」
澪「お前が言い出したんだろ」
紬「まあまあ♪」
唯「じゃあ、これを合体させてみる?」
梓「みんなで作った雪玉を?」
唯「そう。軽音部、一致団結だよ」
律、澪、紬、梓「おおっ♪」
澪「お前が言い出したんだろ」
紬「まあまあ♪」
唯「じゃあ、これを合体させてみる?」
梓「みんなで作った雪玉を?」
唯「そう。軽音部、一致団結だよ」
律、澪、紬、梓「おおっ♪」
44: 2010/12/19(日) 14:51:44.23
律「しかし、ちまちまやってても面白く無いな」
澪「お前が言い出したんだろ」
紬「まあまあ♪」
唯「じゃあ、これを合体させてみる?」
梓「みんなで作った雪玉を?」
唯「そう。軽音部、一致団結だよ」
律、澪、紬、梓「おおっ♪」
澪「お前が言い出したんだろ」
紬「まあまあ♪」
唯「じゃあ、これを合体させてみる?」
梓「みんなで作った雪玉を?」
唯「そう。軽音部、一致団結だよ」
律、澪、紬、梓「おおっ♪」
45: 2010/12/19(日) 14:53:52.57
梓「だったら、もう少し考えてみましょうか」
唯「どういう事?」
梓「サイズ的にムギ先輩のが胴体でしょう。キーボードとしても、バンド全体を支えてますし」
紬「あらあら♪」
律「なるほどな。だったら私と澪はリズム隊だから、胴体の補強かな」
梓「では、律先輩と澪先輩とムギ先輩が合体と言う事で」
澪(それはそれで、ありかもな♪)
紬(トリプルー♪)
唯「どういう事?」
梓「サイズ的にムギ先輩のが胴体でしょう。キーボードとしても、バンド全体を支えてますし」
紬「あらあら♪」
律「なるほどな。だったら私と澪はリズム隊だから、胴体の補強かな」
梓「では、律先輩と澪先輩とムギ先輩が合体と言う事で」
澪(それはそれで、ありかもな♪)
紬(トリプルー♪)
46: 2010/12/19(日) 14:55:59.53
律「そうなると頭は、唯と梓のツインギターだな」
唯「あずにゃん♪」 きゅっ
梓「はいはい」 きゅっ
唯「珍しく、嫌がらないね」
紬「寒いと、人肌恋しくなるのよねー♪」
梓「そ、そういう訳では」
紬「いいからいいから♪」 きゅっ
梓(匂いと匂いのハーモニー♪) くんか、くんか
唯「あずにゃん♪」 きゅっ
梓「はいはい」 きゅっ
唯「珍しく、嫌がらないね」
紬「寒いと、人肌恋しくなるのよねー♪」
梓「そ、そういう訳では」
紬「いいからいいから♪」 きゅっ
梓(匂いと匂いのハーモニー♪) くんか、くんか
47: 2010/12/19(日) 14:58:03.77
律「さてと。まずはムギの雪玉に、私と澪のを合体させるか」
紬「合体、合体♪」
澪「おーっ♪」
律「妙にやる気だな。少しずつ砕いて練り込むか、適当にひっつけるか」
澪「それよりも、頭を乗せる部分の補強でも良いかもな」
紬「さらに合体ね♪」
律「じゃ、そうするか。唯、梓。頭の方を頼むぞ」
紬「合体、合体♪」
澪「おーっ♪」
律「妙にやる気だな。少しずつ砕いて練り込むか、適当にひっつけるか」
澪「それよりも、頭を乗せる部分の補強でも良いかもな」
紬「さらに合体ね♪」
律「じゃ、そうするか。唯、梓。頭の方を頼むぞ」
48: 2010/12/19(日) 15:00:06.00
唯「あずにゃんの雪玉が綺麗に出来てるから、これで十分だと思うけどね」
梓「そんな事無いですよ。唯先輩のは唯先輩ので、良く出来てます」
唯「たはは、ありがと。でも、良いんだよ。・・・えいっ」 かぱっ
梓「わ、割っちゃうんですか?」
唯「そしてあずにゃんの雪玉を中に入れて、周りを囲むと」
梓「はあ」
唯「こうすれば、あずにゃんを守れるからね」
梓「一緒になってるんだから、私も唯先輩を守ってるんですよ」
唯「たはは、そかそか」
梓「はいっ♪」
梓「そんな事無いですよ。唯先輩のは唯先輩ので、良く出来てます」
唯「たはは、ありがと。でも、良いんだよ。・・・えいっ」 かぱっ
梓「わ、割っちゃうんですか?」
唯「そしてあずにゃんの雪玉を中に入れて、周りを囲むと」
梓「はあ」
唯「こうすれば、あずにゃんを守れるからね」
梓「一緒になってるんだから、私も唯先輩を守ってるんですよ」
唯「たはは、そかそか」
梓「はいっ♪」
49: 2010/12/19(日) 15:02:57.91
律「それじゃ、頭を乗っけてみるか」
澪「バランスもあるし、全員でやった方が良さそうだな」
唯「なんだか、御神輿みたいだね」
紬「わっしょい、わっしょい♪」
律「・・・多分違うと思うけど、まあやってみようぜ」
澪「バランスもあるし、全員でやった方が良さそうだな」
唯「なんだか、御神輿みたいだね」
紬「わっしょい、わっしょい♪」
律「・・・多分違うと思うけど、まあやってみようぜ」
50: 2010/12/19(日) 15:06:40.16
律「せーので行くぞ。せーのっ」
紬「よいしょーっ♪」
唯「お、おわっ」
梓「唯先輩、負けてられませんね」
唯「そだね、あずにゃん。・・・よいしょっ、よいしょっ」
梓「よいさっ、よいさっ」
澪「へっくしょんっ」
律「雪玉抱えて奇声上げるって、なんの集会だよ。それと澪、地味にぼけるなよ」
紬「よいしょーっ♪」
唯「お、おわっ」
梓「唯先輩、負けてられませんね」
唯「そだね、あずにゃん。・・・よいしょっ、よいしょっ」
梓「よいさっ、よいさっ」
澪「へっくしょんっ」
律「雪玉抱えて奇声上げるって、なんの集会だよ。それと澪、地味にぼけるなよ」
51: 2010/12/19(日) 15:09:00.20
唯「よっこいしょと」 どさっ
澪「・・・意外と上手く乗せられたな。後は補強か」
律「じゃ、私の雪玉を崩しつつ首の部分を埋めていくと」 ぺたぺた
澪「私のも、使ってみるか」 ぺたぺた
唯「段々、一つになってくね」
梓「みんなの雪だるまですからね」
律「この野郎。良い事言いやがったな」
紬(合体、合体♪)
澪「・・・意外と上手く乗せられたな。後は補強か」
律「じゃ、私の雪玉を崩しつつ首の部分を埋めていくと」 ぺたぺた
澪「私のも、使ってみるか」 ぺたぺた
唯「段々、一つになってくね」
梓「みんなの雪だるまですからね」
律「この野郎。良い事言いやがったな」
紬(合体、合体♪)
52: 2010/12/19(日) 15:11:30.77
律「・・・大体、こんなもんか」
唯「でも、なんか足り無くない?」
紬「顔?」
梓「ああ。それと普通、手とかありますよね」
律「そういう事なら、私に任せとけ」 すちゃっ
澪「なるほどな」 すちゃっ
唯「スティックと、ピック?」
紬「スティックが腕で、ピックが顔になる訳ね♪」
律「そういう事、後はセンスの問題だ」
唯「でも、なんか足り無くない?」
紬「顔?」
梓「ああ。それと普通、手とかありますよね」
律「そういう事なら、私に任せとけ」 すちゃっ
澪「なるほどな」 すちゃっ
唯「スティックと、ピック?」
紬「スティックが腕で、ピックが顔になる訳ね♪」
律「そういう事、後はセンスの問題だ」
53: 2010/12/19(日) 15:14:02.65
唯「もう仕方ないなー。やっぱり私がいないと」
律「ムギと澪で頼む」
唯「しどいよ、りっちゃん」
澪「まあまあ。それと唯には、最後の役割があるからな」
唯「・・・私を雪だるまにするってオチ?」
澪「あのな。とにかく、大人しく見てろ」 ぽふっ
紬「うふふ♪」 ぺたぺた
澪「えー、スティックはこの辺と」 さくっ
律「ムギと澪で頼む」
唯「しどいよ、りっちゃん」
澪「まあまあ。それと唯には、最後の役割があるからな」
唯「・・・私を雪だるまにするってオチ?」
澪「あのな。とにかく、大人しく見てろ」 ぽふっ
紬「うふふ♪」 ぺたぺた
澪「えー、スティックはこの辺と」 さくっ
54: 2010/12/19(日) 15:16:08.47
澪「出来た、かな」
紬「うんうん♪」
澪「後は、唯の出番だ」
唯「これで完成じゃないの?」
紬「梓ちゃん、何か足り無くない?」
梓「顔は出来てますし、手もありますし。・・・ああ」
律「なるほどな」
梓「唯先輩」
唯「うん、分かった♪」 とたとた
紬「うんうん♪」
澪「後は、唯の出番だ」
唯「これで完成じゃないの?」
紬「梓ちゃん、何か足り無くない?」
梓「顔は出来てますし、手もありますし。・・・ああ」
律「なるほどな」
梓「唯先輩」
唯「うん、分かった♪」 とたとた
55: 2010/12/19(日) 15:18:40.70
唯「お待たせー。・・・この辺に、こう付けてと」
律「よし。出来た」
澪「今度こそ完成だな」
紬「うん、うん♪」
梓「唯先輩」
唯「雪だるまもぶーくろちゃんを付けて、あったかあったかだね」
梓「はいっ」
律「よし。出来た」
澪「今度こそ完成だな」
紬「うん、うん♪」
梓「唯先輩」
唯「雪だるまもぶーくろちゃんを付けて、あったかあったかだね」
梓「はいっ」
56: 2010/12/19(日) 15:21:02.03
梓「・・・でもこれって、いつかは溶けて無くなっちゃいますね」
澪「梓」
梓「当たり前の事でしたね。あはは」 しゅん
律「溶けたら、また作れば良いだけだろ」
梓「でも」
紬「今年が終わったら来年も。・・・その次の年も、ずっとずっと」
澪「何度でも、みんなで一緒に作ろうな」 ぽふっ
梓「はいっ♪」
澪「梓」
梓「当たり前の事でしたね。あはは」 しゅん
律「溶けたら、また作れば良いだけだろ」
梓「でも」
紬「今年が終わったら来年も。・・・その次の年も、ずっとずっと」
澪「何度でも、みんなで一緒に作ろうな」 ぽふっ
梓「はいっ♪」
57: 2010/12/19(日) 15:23:13.60
唯「私も、この雪だるまに誓うよっ」
律「だから、溶けて無くなるんだってば」
澪、紬、梓「あはは」
終わり
律「だから、溶けて無くなるんだってば」
澪、紬、梓「あはは」
終わり
58: 2010/12/19(日) 15:25:15.48
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
特にこれといった内容はなく、テーマは「冬」ですね。
特にこれといった内容はなく、テーマは「冬」ですね。
59: 2010/12/19(日) 15:25:41.17
乙
和んだしみんな可愛かった
和んだしみんな可愛かった
引用元: 律「冬だからな」
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