1: 2010/12/26(日) 09:46:22.84
憂「早く起きなよー!」


唯「う~ん・・」
 
 
「・・・・・」
 
「・・・・」
 
「・・・はっ!!」ガバッ
 
「い・・今何時!?」
 
_________
 
平沢唯 16歳
職業 勇者
 
今日から
 
魔王バラモスを倒す旅に出ます!

15: 2010/12/26(日) 09:57:14.46
第一部「旅の仲間」
 
 
さわ子「・・じゃ、頼んだわよ、唯ちゃん。あなたにはこのアリアハンの・・・いいえ全世界の運命がかかっているんですからね」
 
 
唯「はい!絶対にこの世界を救って見せます!」
(全世界の運命が・・・私の肩にっ!)
 
 
さわ子「ふふ、じゃあこれ餞別よ!持って行って」
 
唯は3000G受けとった!
 
唯「わあ!ありがとう!さわちゃん先生!」
 
さわ子「ふふ」
 

この人は山中さわ子先生。このアリアハンの王様です。
容姿端麗、物腰静かでとっても優しいので、国民からは「さわちゃん」や「さわちゃん先生」なんて呼ばれて親しまれています。

20: 2010/12/26(日) 10:05:58.19
さわ子「武器は・・・それで良いの? なんなら私が使ってたギターあげるけど・・・」
 
唯「いえ、私はギー太じゃなきゃ駄目なんです!必ずやこのギー太と共に魔王を討伐してみせましょう!」
 
さわ子「そ」ニコ
 
さわ子「あ、それから、旅に出る前に信代の酒場へ寄って行きなさい。魔王討伐隊に志願した3人が待ってるわ。きっと心強い仲間になってくれるはずよ」
 
唯「わかりました!ありがとうさわちゃん先生!」
(旅の仲間かあ~!どんな人たちかなぁ~)

23: 2010/12/26(日) 10:20:16.05
[アリアハン周辺]
 
澪「う~ん・・・この地図を見ると・・このまま北に行くとレーべって村があるな。とりあえずそこに行ってみないか?」
 
 
秋山澪ちゃん
職業 僧侶
武器 エリザベス
 
背が高くてかっこいい、大人の女性って感じです。
 
唯「ねぇねぇ何で澪ちゃんは僧侶になったの?」
 
澪「だって他の職業は・・・恥ずかしい」テレ
 
唯「恥ずかしい!?」
 
澪「戦士とか魔法使いってパーティーの中心って感じでガンガン攻撃していかなきゃいけないし、人の目も自然と集まるだろ?」
 
澪「自分がその立場になるって考えただけで・・・」
 
澪「・・・・」
 
澪「」ボシュッ 
 
シュ~
 
唯「澪ちゃん!?」
 
あと少し繊細です

26: 2010/12/26(日) 10:41:16.32
ムギ「あ!私その村昔行った事あるかも!」
琴吹紬ちゃん 通称ムギちゃん職業 武闘家 武器 なし(素手) 
おっとりぽわぽわ可愛い人です 
唯「ムギちゃんは戦闘力高いよね。武闘家歴長いの?」 
ムギ「私四歳の頃からいろんな武術を習っていたの。大会で優勝したこともあるのよ」
唯「へぇー凄いねぇ」
 
律「な~、そろそろ休憩にしようぜ~?疲れちゃったよ」 
田井中律ちゃん通称りっちゃん職業 遊び人 武器 戦いのドラム 
元気いっぱいの明るい女の子です
唯「りっちゃんは遊び人~って感じだよね」
 
律「んなっ!?私にもちゃんと始めた理由があるんだぞ!」 
唯「へ~、どんな?どんな?」 
律「それはえーっと・・・あれよ」
唯「んー?」
律「・・・簡単そうだから」ぼそ
唯「ないんじゃん」
 
律「だ、だってさー、僧侶とか魔法使いとか呪文を一生懸命覚えたりするのを想像しただけで・・・」
律「キーっ!!」ガシガシ
 
唯「うわっ」ビクッ
 
律「・・・ってなるんだよ」ハァ・・ハァ・・・
唯(職業選びにも性格出るんだなあ)

30: 2010/12/26(日) 10:52:28.22
ガサガサ!
 
スライムとおおがらすが現れた!魔物の群れはこちらが身構える前に襲ってきた!
 
おおがらす「かあー!かあー!」バサバサ
 
唯「あいてっ!」
唯はひっかかれた!
 
スライム「ぴぎ!」ひゅおっ
 
ムギ「!」サッ
ムギはヒラリと身をかわした!
 
唯「澪ちゃ~ん!腕ひっかかれて血ぃ出ちゃった!回復してよ~!」
 
澪「ヒィッ!」
クルッ
澪は耳を塞いでうずくまった!
 
澪「見えない聞こえない見えない聞こえない見えなry」
 
唯「ちょっ・・・澪ちゃん!?」

31: 2010/12/26(日) 11:01:11.51
律「あ~唯!澪は痛いのと怖いのはダメなんだ!ハハッ可愛いだろ?」

澪「見えないry」ブルブル
 
おおがらす「カァー!カァ!」ばさっ
 
ムギ「ふっ!」タンッ
ムギの跳び膝蹴り!ボゴッ
おおがらす「ぐえ」 おおがらすを倒した!
 
スライム「ピイ!」
 
ムギ「キャオラッッッ!!!」
ムギの回し蹴り!
スライムを倒した!
 
魔物の群れを倒した!

36: 2010/12/26(日) 11:10:28.89
唯「ふ~、びっくりした~!澪ちゃん!もう大丈夫だよ!」
 
澪「うぅ~・・・!」ガクガクブルブル
 
律「み~お!ほら!大丈夫だって!」 
 
澪「・・・ん・・」チラッ
スタッ
澪「お~、おほん!」
 
唯(戦闘中じゃなかったら回復できるのかな?)「澪ちゃん、この腕~」
澪「ひぃぃ!」クルッ
 
澪「ひいい、な、生傷を見せないでくれぇ~泣」
 
唯「ご、ごめん」
(あれ?僧侶って傷を治すのが得意じゃなかったかな・・)

39: 2010/12/26(日) 11:22:18.30
ムギ「唯ちゃん、腕見せて?」
 
唯「ん?」
 
ムギは上薬草を使った!
 
唯「おお~ムギちゃんこれ!高級な薬草じゃない!?」
 
ムギ「ええ、私呪文使えないから・・たくさん持って来てるの」ニコッ
 
唯「さすがムギちゃん!ありがとう!」
 
ーーーーーーーーーーーーーーー
 
[レーべ]
 
唯「なんだか平和な村だね~」
 
澪「そうだな」
 
村人「ややっ!?あれはもしや噂の魔王討伐隊!?」
村人「きゃ~!そうよ!見て!本物の澪さんだわ!」
村人「おほ~、みんなべっぴんさんじゃのう」
 
唯「へー私達も結構有名なんだね」
律「イエーイ!」ブンブン
ムギ「ふふ」ニコニコ
澪「あ・・あは・・」

41: 2010/12/26(日) 11:44:24.11
じー
 
ムギ(----!!!!!----)サッ
 
ムギ「・・・?」
 
唯「ん?ムギちゃんどうかした?」
 
ムギ「い、いえ、なんでもないわ」
(・・・今確かに誰かに見られてた・・・キャーキャー騒いでる村人の視線とは明らかに雰囲気の違う視線・・・!!)
 
村人「キャーキャーワイワイ」
 
ムギ「・・・・」
(私が気付いたことに向こうも気付いた・・・? 完全に気配を絶ってる・・・ただ者じゃないわね)

42: 2010/12/26(日) 11:50:40.88
[宿屋]
 
澪「ふ~む、地図を見ると・・この村から南西に進んだところにナジミの塔って古い塔があるな」
 
唯「へ~!どれどれ?」
 
澪「ほらここに!明日行ってみないか?」
 
唯「そうだね!魔王討伐って言ってもここからどこに行けばいいのか分かんないし」
  
ムギ「・・・・」ムギは窓の外を見やり微かに外を警戒している!
 
唯「よし!明日の予定は決まったね!」
 
澪「そうだな!寝るか!」
テーレレーレテッテッテー♪

43: 2010/12/26(日) 12:00:55.50
[翌日・森の中]
唯「それにしてもスライムって可愛いよね~!どうにかしてペットに出来ないかなぁ?」
 
澪「よ、よせよ!魔物だぞ?」
 
律「あ~ら澪ちゃん、あんなプルプルした弱いやつでも怖いのかしらん?」
 
澪「ち、違う!私はただ、いくら弱い魔物でも寝込みを襲われたりしたら危ないから!」
 
唯「ねぇ~、ムギちゃんはどう思う?」
ムギ「そうねえ、完璧に躾ければペットにしてもいいんじゃないかしら?」
唯「だよね~」
澪「お、おい唯!絶対ペットになんかしないからな!」
 
ムギ「・・・」チラッ
(・・やっぱり・・尾けられてる・・!けど位置までは分からない・・!相当の使い手ということ・・!唯ちゃんたちに言うべきかしら・・・)

45: 2010/12/26(日) 12:15:15.31
[ナジミの塔]
おおありくい、いっかくうさぎ、さそりばちが現れた!
おおありくい「シャッ」ペ口リッ おおありくいは長い舌で澪のうなじを舐めた!
 
澪「ヒィィィィィ」ぞくっ 澪はブルブル震えている!
 
唯「わぁ!あのうさぎ可愛いね~!」 いっかくうさぎ「」ヒュッ いっかくうさぎは角で切りつけてきた!
唯「うわっ!危なっ!」ガキィン 唯はギー太でガードした!
 
ムギ「せあっ!」 ムギの正拳付き! おおありくいは吹っ飛んだ!おおありくいを倒した!
 
律「うは~!ムギかっけ~!」
ブウウン・・ちくっ さそりばちは律の肩を針で刺した!
 
律「あいたーーーーーーーっ!!!」

48: 2010/12/26(日) 12:23:01.84
律「なにしやがる!」 律はスティックで攻撃!さそりばちに1のダメージ!
 
唯「うさちゃんごめんね!」 唯はギー太を振り下ろしていっかくうさぎの頭を叩き潰した!
 
ムギ「ハアッ!」タンッ ムギの跳び膝蹴り! さそりばちは粉々に砕け散った!
 
魔物の群れを倒した!
 
ーーーーーーーーーーーー
[ナジミの塔最上階]
 
唯「あ!見て!なんかおじいさんがいるよ!」
 
澪「魔物・・・ではないようだな」
 
律「とりあえず話しかけてみようぜ!」
 

49: 2010/12/26(日) 12:30:03.03
唯「おじいちゃ~ん!どうしておじいちゃんはこんな所に一人でいるの?」
 
老人「ほっほっほっ・・・お若い娘さん方・・・よくここまで登ってきたのう。褒美にこれをやろう」
 
唯は盗賊の鍵を受け取った!
唯「なにこれ?鍵?」
 
老人「ほっほっ・・・そうじゃこれは盗賊の鍵。レーべに鍵がかかって開かない民家があったじゃろ」
 
唯「え?知らないけど」
 
老人「まぁあるんじゃよ。その鍵で開けてみなさい」
 
唯「わかった!じゃあみんな、レーべに戻ろっか!」

51: 2010/12/26(日) 12:37:26.84
[レーべ]
 
がちゃがちゃ
唯「あ!さっきのおじいちゃんが言ってたのってこの家のことだね!鍵かかってるし!」
 
律「唯!早く開けてみようぜ!」
 
澪「で、でも、勝手に開けていいのか?もし中に人がいたりしたら・・・」
 
律「大丈夫だって!あのじいちゃんが開けろって言ったんだし」
 
唯「それじゃ開けるよー?」ガチャガチャ 「あれ?」
 
律「どうした?唯」
 
唯「開かない・・・」
 
律「なにぃ?どれちょっと貸してみろ」ガチャガチャ 「あれ?本当に開かない・・・」

53: 2010/12/26(日) 12:49:06.55
律「あれぇ?おかしいな」 澪「鍵が合わないんじゃないか?」
 
村人「あら?それって盗賊の鍵?」
 
唯「ん?・・うん。ナジミの塔の最上階にいたおじいちゃんから貰って、この鍵でこの家を開けてみろって」
 
村人「盗賊の鍵は盗賊にしか使えないわよ」
 
唯澪律ムギ「!!!!!」 唯「えっ!?そうなの!?}
 
律「盗賊か~!信代の酒場に盗賊いたっけかな~?」
 
澪「盗賊はいなかった気が・・・っていうか私達しかいなかったじゃん」
 
唯「アリアハンに戻ってみる?ムギちゃんどうする?」
 
ムギ「・・へ?・・そ、そうね、とりあえず今日は遅いからこの村に泊まって、明日行って見たらどうかしら?」
(・・尾行者はこの村にいる・・・!! いい加減不愉快だわ! みんなが寝静まったあと私から出向いてケリをつける・・・!!)

55: 2010/12/26(日) 12:55:45.26
[宿屋]
 
律「盗賊か~!もういっそ誰か盗賊になっちまうか?」
 
澪「おいおい、職を変えるにはダーマ神殿に行かないと」
 
唯「ダーマ神殿?なにそれ」 澪「世界中から職を変えたい人たちが集まる大きな神殿だよ」
 
ムギ「・・・!!」(誰か来る!)
 
コンコン  ノックの音がした!
 
唯「・・・はい?どうぞ」
ガチャッ
 
???「あの~・・・・皆さんって・・魔王討伐隊・・ですよね?」 

56: 2010/12/26(日) 13:03:07.08
唯「はい」 律澪「??」
ムギ「・・・・」(この娘だったのね・・・)
 
???「あの・・・入隊希望・・なんですけど・・」
 
唯「・・・・へ?今なんと?」
 
???「ですから、私も討伐隊に入隊させてください」
 
唯「・・・もしやその格好は・・・しょ・・職業は・・・?」
 
???「盗賊・・・ですけど・・・」
 
唯律澪ムギ「!!!」パァァァァァ! 律「!」ドタドタドタ
 
???「え?」
 
律「確保ぉ~~~~~!!!」だきっ

59: 2010/12/26(日) 13:13:35.48
律「ようこそ魔王討伐隊へ!」 唯「ほらこっち座って座って」
 
?「あ・・・はい」
 
唯「お名前は何ていうの?」
 
?「あ・・中野・・あず」
律「盗賊歴長いの?」
梓「あ・・えっと・・」
唯「誕生日は?」
「あの・・」
「血液型は?」
「えっと・・」
「好きな食べ物は?」
 
澪「落ち着けお前ら」

ーーーーーーーーーー
 
梓「えっと、盗賊の中野梓といいます!失礼ながら昨日から皆さんを尾行させていただきました!」
 
唯律澪「び、尾行!?」
 

62: 2010/12/26(日) 13:29:20.93
梓「はい!そちらの・・・えっと・・」
 
ムギ「琴吹紬よ」ニコッ
 
梓「ムギ先輩は・・・気付いてたみたいですけど」
 
唯律澪「えーっ!?そうなの!?」 
 
ムギ「ごめんなさい、尾行の仕方が素人じゃなかったから・・余計な心配かけたくなかったの」
 
唯「はは~・・・」
 
ムギ「でも梓ちゃんって凄いのよ?全然尻尾をつかませないんですもの」 
 
唯「な・・なんか」 律「私らが知らないところで・・」 澪「ハイレベルなやりとりがあったんだな・・」

63: 2010/12/26(日) 13:38:27.64
唯「梓ちゃんっていつ盗賊になったの?」
 
梓「えっと、4歳の頃からもう修行を始めてました。親が盗賊なので、半ば強制的に・・・」
 
律「すげー!サラブレッドだ!あ、そうそう、梓にプレゼントがあるんだ!」
 

梓「ええ!?なんですか!?」ぱあああ
 
律「パンパカパーン!」 律はネコミミを取り出した!
 
梓「あの・・これはなんですか?」 「なにってネコミミだけど?」
 
梓「いやそれは分かるんですけど、えっと・・これをどうすれば?」
 
律「こうするのよー!」 律は無理やり梓にネコミミを装備させた!
 

64: 2010/12/26(日) 13:43:12.27
律「わはー!似合ってる似合ってる!」
 
唯「ん~~~梓ちゃん可愛い~~!」すりすり
 
律「ニャーって言ってみてニャーって」 「え・・」 「ほら早く!」
 
梓「に・・にゃあ~・・・」
 
唯律「あっは~~~ん・・・!!」ズキュウウウウン
 
唯「あだ名はあずにゃんで決定だね!」
 
中野梓 職業 盗賊 武器ムスタング 
が仲間になった!
 
梓「ここで!?」

67: 2010/12/26(日) 13:49:42.42
[次の日]
ガチャガチャ・・・カッチャン!
 
梓「はい!開きましたよ!」 唯「わあ!さすがあずにゃん!」 律「早く入ってみようぜ!」
 
ガチャリ
老人「ほっほっ・・よくきたのう」 
唯律澪ムギ「いっ!?」 梓「?」
 
唯「ナジミの塔のおじいちゃん!?」
 
老人「ん?ああ、あやつはワシの双子の弟じゃ」
 
唯「ひえー」 律「そっくり!」
 
老人「ほっほっ・・・よしこれをお主らにあげよう」 唯は魔法の玉を受け取った!
 

70: 2010/12/26(日) 13:54:22.96
唯「これなーに?」
 
老人「それは魔法の玉じゃ。この村から南東に行くといざないの洞窟ってのがある。そこの最深部の祭壇でその玉を使ってみなさい」
 
唯「使うとどうなるの?」
 
老人「ほっほっ・・海を挟んだ隣の大陸の・・ロマリア地方へワープするぞえ」
 
唯「わー!おじいちゃんありがとう!」
 
老人「ほっほっ・・若い娘っ子はええのう」

72: 2010/12/26(日) 14:06:07.70
[ロマリア地方]
 
キラービー、毒いもむし、毒いもむしが現れた!
 
律「うわあ・・!虫ばっかりじゃねーか!」
 
梓「ふっ!」カサカサ ドカ! 梓は毒いもむしをムスタングで叩き潰した!
 
律「おほ~、梓速ぇえ!!」 ムギ「やるじゃない梓ちゃん」くすっ ムギの回し蹴り!
キラービーを倒した! 
 
唯「わ、私だって!」 唯はギー太を振り下ろした! ミス!外れた!
 
毒いもぬし「うねうね・・」ちくっ
 
唯「あいたーーーーーーーーっ!!!」 唯は腕を刺された!「うう・・なんか寒い・・」唯は毒に侵された!
 
澪「唯!」(たまには私もなんかしなくちゃ!あんな小さい傷ならなんとか!)「キアリー!」
唯の体から毒が消えた!
律「ナイス澪!」
唯「よっしゃあ!ふん!」 唯の攻撃! 魔物の群れを倒した!

75: 2010/12/26(日) 14:12:58.85
[ロマリア]
 
唯「へぇ~!ここがロマリアか~!」 梓「なんだか都会ですね」
 
律「うはっ!唯!カジノだ!後で行ってみようぜ!」 
 
澪「お、おい律!そんなギャンブルなんてやるお金ないぞ!」
 
ムギ「まぁまぁ、見るだけならいいんじゃないかしら?私もちょっと興味あるし」
 
澪「ムギまで・・!まぁでも、最初は王様に挨拶していこうよ!」
 
唯「そうだね!」
 
律「え~、そんなの後でいいじゃ~ん」
 
そんなこんなで城に入りました

78: 2010/12/26(日) 14:24:18.82
[ロマリア城]
 
和「・・・とこれ、やっといてくれるかしら?」 大臣「はっ!」
 
唯「あれ?和ちゃ~ん!」トタトタトタ 和「あら、唯!」
 
唯「なんで和ちゃんがこんなところにいるの?」
 
和「なんでって・・私がこの国の王位を継承したからよ。一ヶ月前に」
  
唯「え!?そうなの!?」
 
和「そうなのって・・・私がアリアハンを立つ前にあなたと憂でお祝いしてくれたじゃない!」
 
律「だれ?知り合い?」 唯「あ!紹介するね!幼馴染の和ちゃん!」
 
和「初めまして。真鍋和です。唯の家と私のおばあちゃんの家が近所で、小さい頃からの仲なんです。私、最近までアリアハンのおばあちゃんの家で暮らしていたものですから」
 
唯「でもなんで和ちゃんが王様に?」
 
和「ええ!?私の家系が王族だって知らなかったの!?」
 
唯「え!?・・・ご、ごめん忘れてた~」
 
和「も~」
 
律「お、お前ら本当に幼馴染?」

82: 2010/12/26(日) 14:39:16.38
和「ところで唯、どうしてこんなところにいるの?」
 
唯「あ、私たち今魔王討伐の旅の途中なんだ~!」
 
和「へぇ~!凄いわねぇ」(そっか・・とうとう唯にもやるべきことが出来たのね。嬉しいような悲しいような・・)くすっ
 
ダダダ! 大臣「お、王様ー!」
 
唯澪律梓ムギ「?」 和「どうしたの?大臣」
 
大臣「し、城の宝である金の冠が強奪されました!」
 
和「ええ!?警備はなにしていたのよ!」 
 
大臣「そ、それが・・・警備にあたっていた兵士が全員やられたようです」
 
和「なんですって!?兵士たちは大丈夫なの!?」
 
大臣「はっ!全員怪我はしておりますが命に別状はありMせん」
 
和「ほっ・・良かった・・!でも、いったい誰が」
 
大臣「目撃情報によると、あの『カンダタ・いちご』の可能性が極めて高いです!」
 
梓「カンダタ!?」 
 
唯「知ってるの?あずにゃん」

84: 2010/12/26(日) 14:49:15.44
梓「はい!カンダタ・いちごって、盗賊の間では有名ですよ!まさに悪い盗賊の鏡みたいな奴です!」
 
唯「悪い盗賊?」
 
梓「はい!盗賊にも良い盗賊と悪い盗賊がいるんですよ!ほら、ワンピースにだって良い海賊と悪い海賊がいるじゃないですか!あれと同じですよ!」
梓「で、そのカンダタって悪党のくせに怪力が凄くて・・確かレスリングの元世界チャンピオンですよ!」(ちなみに現世界チャンピオンは信代)
 
唯「へぇ~!」 和「大臣!奴が向かった先は分かる!?」
 
大臣「はっ!ここから南西にあるシャンパーニの塔に潜伏している模様です!」
 
和「すぐに兵士たちを・・・って言いたいところだけど・・」 大臣「はぁ・・全員やられまして・・」
 
和「困ったわね・・・」
 
唯「・・・・」

87: 2010/12/26(日) 14:59:53.09
唯「和ちゃん!私たちが金の冠、取り返してきてあげるよ!」
 
和「ええ!?危ないわよそんな!」
 
唯「大丈夫だよ!私たち、魔王を倒すのが目的なんだよ?そんないちごなんて可愛い名前の奴にびびってたら、勇者なんて名乗れないよ!」キリッ
 
和「ゆ・・唯・・」(い、いつのまにこんな逞しい子に・・嬉しいような悲しいような・・)
 
唯「それに和ちゃんが困ってるんだもん!見過ごせないよ!ねっ?みんなもいいよね?」
 
澪「そうだな!悪党を野放しにするわけにはいかないな!」
 
梓「カンダタのせいで盗賊のイメージが落ちて迷惑してたんですよ!」
 
律「そいつ倒せば私たちの名も上がるな!」
 
ムギ「レスリングの元世界チャンピオン・・・ワクワクしますわね」
 
唯「ほらっ・・!ねっ?私たちに任せて!和ちゃん!」
 
和「唯・・じゃあ・・お言葉に甘えて・・お願いするわ!」
 
唯「よっしゃー!いざ!シャンパーニの塔へ!」 「おぉー!」
 
和(唯・・・気をつけてね・・!)

89: 2010/12/26(日) 15:07:14.34
[シャンパーニの塔・最上階]
 
いちご「・・・ちょろかったわね・・ロマリアの兵士も」
 
子分「ボスが強過ぎるんですよ~」
子分「ボスに敵う人間なんていませんよ」
 
いちご「まぁね・・・この冠・・いくらで売れるかしら・・」
 
子分「見たとこ・・・かなり値がつきそうですね」
 
いちご「」(------!!!---)
 
いちご「・・・・・・」  子分「・・・?」
 
いちご「・・」ニヤリ  子分「ボス・・・?」
 
いちご「どうやら・・・お客さんみたいよ」
 
子分「えっ?」 
 
ドタドタドタ
 
唯「たのもーっ!」
 
子分「!!!」
 
いちご「・・・・」チラッ

96: 2010/12/26(日) 15:15:43.99
唯「あなたが・・・カンダタ・いちご・・?」
 
いちご「そうよ・・・だったら何?」
 
唯「金の冠返してくれる?」
 
いちご「・・・・どうして?」
 
唯「私の友達が大切にしているものだから」
 
いちご「ふ~ん・・・別にいいわよ」 唯「!」
 
いちご「ただし・・あなた達の持ち物全部ここに置いていって。着ている服も武器も全部」
 
唯「・・・!」 律「お、おい、唯!こいつすげーむかつくぞ!」
 
梓「ほら言った通りじゃないですか!根っからの悪党なんですよこいつは!」
 
いちご「な~んてね、冗談よ冗談。私たちから力ずくで奪ってみれば?」
 
唯「・・・手加減・・・しないよ・・・!」
 
いちご「・・・面白いわ」ニヤ
 
いちご
子分×4が現れた!

98: 2010/12/26(日) 15:27:43.31
律「おっしゃ~!!初のボス戦!?テンション上がってきた~!! いくよっ!1、2、1234!!」ドンドコドンドコドン!
律は戦いのドラムを打ち鳴らした! 唯たちの攻撃力が二倍になった!
 
唯「・・今のフレーズは・・!」(なんでだろう・・!りっちゃんのドラムを聴くと力が漲ってくる!)
 
梓「せーの!」  子分1234(来る!)
 
梓「かぁーれー!」ドカッ 子分1「ぎゃ」
 
ムギ「ちょっぴり!」ドゴッ 子分2「ぐえ」
 
澪「ラ!イ!ス!」ばきっ 子分3「ぐあ」
 
唯「た!あ!ぷ!りぃ!」ドゴォ 子分4「がっ」
 
律「出たーっ!ドラムを打ち鳴らした時のみ発動する連携技のひとつ!カレーのちライス!」
 
カンダタ子分を一気に倒した!
 
いちご「あっ!てめぇら!楽器で人殴る奴があるか!この馬鹿っ!!!!」
いちごが突進してきた!

102: 2010/12/26(日) 15:40:12.52
ムギ「!」ヒュッ ムギが瞬時にいちごの前に立ちはだかった!
 
いちご「ウルァ!!!」 いちごのラリアット! 
 
ドガッ! ムギは両腕を顔の前でクロスさせてガード!
ムギ「なるほど、確かに凄いパワーね」
 
いちご「ちぃ~こしゃくな・・・!!」 いちごが振りかぶった!
 
ムギ「はァ~・・!」
 
いちごが振り下ろす!!
 
ムギ「Oh!!NoNoNoNoNo--NoNoNoNoNoNoNo....!!!!!!!」ドガガガガガガガガガガ!!! ムギの爆裂拳!!
 
いちご「・・ぐぅ~・・!!」 いちごが吹き飛んだ!
 
唯「たは~!決まった! かぁーれーちょっぴりライス♪」
梓澪律「♪たぁ・ぷ・りぃ!」
 
ズザー
 
いちご「・・・ぐっ!強い!」

104: 2010/12/26(日) 15:52:09.83
いちご「・・くっ!ええい!くれてやるわこんなもの!」ブンッ
いちごは金の冠を唯に向かって思い切り投げつけた!
 
ムギ「!」シュタッ ムギがすかさずキャッチ!
 
いちごは逃げ出した! 
「あ!待ってくださいよボス!」
子分たちも逃げ出した!
 
カンダタの一味をやっつけた!金の冠を取り返した!
 
唯「やったね!みんな!」
澪「ああ!」
梓「はい!」
ムギ「ええ」
律「ミッションクリアだな!」
 
唯「じゃ、戻ろっか!」 「おォー!」
 
唯「いくよっ!ルーラ!」
 
ゴンッ!!!!! 唯たちは天井に頭をぶつけた!
 
唯澪梓律ムギ「~~~~~~っ!っ!っ!」
 
唯「・・ご・・ごめん・・」

107: 2010/12/26(日) 16:01:51.69
[ロマリア]
 
唯「はいっ!和ちゃん!金の冠取り返してきたよ!」
 
和「まぁ!助かったわ!本当にありがとう!」(みんな頭に大きなたんこぶできてる・・激しい戦いだったのね・・)
 
唯「えへへ~~」
 
和「・・・」(本当に逞しくなったわね・・唯!)
「憂は元気?」
 
唯「うん!元気だよ!あ、今日アリアハンに帰ってみようかな!」
 
梓「行ってみたいです!」
律「おほ~!唯の家か!いこうぜ!」
 
唯「うん!じゃあ和ちゃん、私たちそろそろ行くね!」
 
和「ええ!唯!みんな!今日は本当にありがとう!」
 
律「いいってことよ!」
 
唯「じゃあね!和ちゃん!」
 
和「旅、頑張ってね!唯!」(唯・・・なんだかいきいきしてるわね)くすっ

110: 2010/12/26(日) 16:15:50.80
[アリアハン・平沢家]
ガチャ
唯「う~い~!!」
 
憂「あっ!お姉ちゃ~ん!」ニコニコ
 
澪梓律ムギ「お邪魔しま~す!」
 
憂「まあ!お姉ちゃんのお友達?どうぞ!上がってください!」
 
ーーーーーーーーーーーーー
その夜、憂はたくさんの料理を振舞った! 唯たちは談笑し、笑い、とても楽しいひと時を過ごした!
 
「ははは!あはははは!」
 
憂「ふふっ!」ニコニコ
(こんな幸せな時が・・・ずっと続くといいな)
 
憂は・・・この時点では・・・・ 
知る由もなかった・・・・!!! 
これが・・・!!!
この晩餐が・・・!!! 
大好きな唯との・・・・!!!
 
最後の・・・・!!!!!
ーーーーーーーーーー
宴は夜遅くまで続けられた。
 
第一部 完  (もうちょっとだけ続きます)

113: 2010/12/26(日) 16:30:07.29
第二部『戦闘潮流』(この辺からパクリが酷くなります)
ーーーーー[アリアハン・夜]
憂、洗い物中ーーーー
 
憂「ふんふ~ん♪」ニコニコ(昨日は楽しかったな!私と同い年の梓ちゃんとも仲良くなれたし!)
 
憂「ふん~ん♪」ニコニコ(お姉ちゃん、もう一泊ぐらいしていけばよかったのに)
 
憂「ふんふんふ~ん♪」ニコニコ(さてと、洗い物も終わったし!今夜はお姉ちゃんの布団で寝ちゃおっかな!)クスッ
 
憂「ふんふ~・・・・」(------!!!!!----)
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
 
憂「・・・・・・」(・・屋根の上・・・・か・・)
「だれ?・・・こんな時間に・・」
 
・・・・・・・・・
 
憂「降りてきたら?・・お茶ぐらいだしますよ?」
 
・・・・・・・・・
 
憂「・・・ふぅん」ニヤ (なるほど・・)
「・・・そう」
 
どうやら何者かが屋根の上にいるらしい!
ガチャリ 
憂は家の外に出た!

114: 2010/12/26(日) 16:39:56.56
ひゅおぉ~・・・心地良い夜風が憂の頬を撫でた! とても静かな夜であった!
 
憂「・・・良い夜ですねぇ」
憂「私はここにいますよ。いつでもどうぞ」
 
・・・・・ひゅおぉ~・・・心地良い夜風が吹いた
 
シュタッ!
何者かが屋根の上から降りた! 憂が振り返る!
 
憂「・・・・」(・・女・・・か。それにあれは仮面?・・顔を隠してる・・?)
 
女「・・・・・」
 
憂「誰だか知らないけど・・私に何の用?」
 
女「・・・・・」
 
憂「・・・・」(武器は持ってないようね・・武闘家・・?)
 
ひゅおぉ~・・・心地良い夜風が吹いた
 
女「」ググッ
 
憂「!」(来る!)

115: 2010/12/26(日) 16:53:16.66
女「・・ッ!」ヒュォッ! 女が助走をつけて跳び回し蹴りを放った!
憂はひらりと身をかわした! 
憂「!」(疾い!こいつ・・!できる!)
 
女「シッ!」 続けて女の左回し蹴り! 憂はひらりと身をかわした!
 
女「っふ!」続けて女の超高速爆裂拳! 憂は全て見切りかわし防ぎ受け流した!
 
憂「はあっ!」 隙をついた憂の跳び膝蹴り! 女はひらりと身をかわした!
 
憂「ふっ!」 ギュルルルル! なんと!憂はそこから竜巻旋風脚を放った!
 
女「くっ!」 女はスレスレでよける!
 
憂「はあっ!!」 ダダダ! なんと!憂はさらにそこから空中三段蹴りを放った!まさに神業である!
 
女「ぐっ!」ドガガ! 女は避けきれずに両腕でガードした!

118: 2010/12/26(日) 17:10:29.92
女「シッ!」ビュォ!
 
憂が着地するのと同時に女の右手が貫手の形をとって恐ろしい速さで憂の顔面に向かっていた!憂の眼を狙っていた!
憂「!」ヒュッ 
憂は頭を下げそれを避けた! 避けると同時に、両手で女の右手を掴み取っていた!掴み取った次の瞬間には、逆間接をきめていた!
ドゴォ! 同時に、憂の右膝が女の腹に向かって跳ね上がった!
 
女「ちぃぃぃぃぃい!!!」
今度は女の左手が再び貫手の形で憂の喉元に迫っていた!
 
憂「!」グッ
瞬間、憂が女の右手をホールドしたまま背中から地面に倒れこんだ!
女の左貫手が憂の頭上を通りぬける!
憂が後ろに倒れこむ! 女もそれに引っ張られる!
 
ドッゴォ!!!
女「ぐっ・・・はぁ!!!」
2人が地面に倒れこんでいる最中! 強力なバネとスピードを秘めた憂の右前蹴りが女の腹にクリーンヒットした!
 
ドッ 
憂が背中から地面に落ちた!そしてそのままの流れで!
ブンッ 憂の巴投げ!
 
ズザァ!・・ゴロゴロ
女は5メートルほど投げられた!

120: 2010/12/26(日) 17:19:51.62
2人はほぼ同時に立ち上がった! 両者再びにらみ合う!
 
女「まったく・・恐ろしい子ね。今の蹴り・・常人だったら内臓破裂で氏んでるわよ?」
 
憂「あなただって急所ばかり狙ってくるじゃない」(私と体術でここまで渡り合えるのは酒場の信代さんぐらいのはず!)
 
女「ふふっ」
 
憂「・・・」(けど・・信代さんじゃない!明らかに体形が違う!)
 
女「ねぇ、平沢憂ちゃん」
 
憂「!」
(私の名前を知ってる・・!それにこの声・・!どこかで・・・)
 
女「今日はあなたにお願いがあってきたのよ」

121: 2010/12/26(日) 17:25:33.64
憂「・・どんな?」
 
女「私と一緒についてきて欲しいところがあるの」
 
憂「どこに?」
 
女「ついてきてくれるなら教えるわ」 
 
憂「嫌だと言ったら・・・?」
 
女「う~ん・・・そうねぇ・・・」
 
憂「・・・」
 
ひゅおお・・・心地良い夜風が吹いた
 
女「あなたのお姉ちゃん、頃しちゃうかも」
 
ドウッッ!!!!!!
 
女「!!」
 
瞬間、憂の全身から凄まじい闘気がほとばしった!

122: 2010/12/26(日) 17:31:44.52
憂の髪がざわりと逆立った!髪留めがピーんとどこかへ飛んでいった!
 
ギャーギャー! バサっバサッ
周辺の木々に止まっていた鳥たちが一斉に遠くへ飛び去った!
 
女「・・っ!」(な・・なんて凄いオーラ・・!!)
 
憂「・・・外・・」
 
女「!?」
 
憂「街の外・・!行こうよ・・!!周り・・!壊したくないからさぁ・・!!」ビキッ!ビキッ!
 
女「・・・ニヤリ」ゾクゾクッ

124: 2010/12/26(日) 17:43:42.74
[アリアハンから離れた草原]
 
女「ねぇ・・どこまで行くつもり?もうかなり離れてるわよ?」
 
憂「・・この辺で・・いいかな」
 
女「こんな遠くまで来る必要あったの?」
 
憂「ええ・・」(だって・・私が本気出したら・・) 憂が女の方を振り向いた!
憂(地形・・・変わっちゃうから)「メラゾーマ!」
 
憂は振り向き様にメラゾーマを放った!
 
女「大っきなメラゾーマね・・どんな魔力してんのよあんた・・フンッ!」
 
女はマヒャドを放った!炎と氷で相殺が目的! 火球と氷塊がぶつかりあう! 瞬間!
 
女「なっ!?」
 
突如憂の放ったメラゾーマが大爆発を起こした! 辺りに凄まじい爆音が鳴り響いた!周囲が灼熱焦土と化した!
その爆心地の中心に、女が立っていた!
 
女「さすがに・・・効いたわ・・まさか・・メラゾーマとビッグバンを融合させてくるなんて・・」
 
憂「・・私が独自に編み出したのよ」(私のあれをくらって生きてるなんて・・こいつ・・)

126: 2010/12/26(日) 17:52:52.95
女「あなた本当に何者?武闘家を凌ぐ体術に・・この馬鹿げた威力の魔法・・。まぁいいわ。どうやら私も本気を出さなきゃいけないみたいね」
 
憂「!」
 
ゴオオオオオオ
女の全身からドス黒く凶悪なオーラがほとばしっていく!
 
憂「・・!!!」(なんて禍々しく強大なオーラ・・!こいつ・・人間じゃない!それどころか・・普通の魔物でもこんなオーラ出せない!!こいつ・・いったい・・!!)
 
女「あなた捕まえるのに手加減したらこっちが殺されちゃうわ」
女が地獄より稲妻を呼び寄せた!
 
憂(こいつを野放しにしたらお姉ちゃんが危ない!私がここで始末する!)
憂は天空より稲妻を呼び寄せた!
 
女「ジコスパーク!!!!」
憂「ギガデイン!!!!」
 
バリバリバリッシュ!!!!

128: 2010/12/26(日) 18:00:29.94
2つの雷撃が火花を散らし交錯する! その雷の雨の中! 憂が目にも留まらぬ速さで動いた! 雷と雷の間を縫って! 女に迫る!雷神の如き速さであった!
そして! 女に飛び掛った!!
 
女「!」(なっ・・・)
 
女の考えは甘かった!女はもっと警戒するべきだった!憂を!
姉への脅威を目の当たりにし、極限まで研ぎ澄まされた憂の
超戦闘力を!!!!!
 
憂は空中で右足にありったけのオーラを込めた!
 
憂「おおおおおおギガスラッシュ!!!!!」
 
なんと!
憂は蹴りでギガスラッシュを放った!

131: 2010/12/26(日) 18:07:15.67
女「!!!」(マズイ・・避けきれない・・!!)
 
憂の右足が女の顔面に向かっていく! その最中! 女は悟った! もしこのままこの蹴りがまともに入れば・・!!
確実に首から上が吹き飛ぶ! そう確信させる一撃だった!
 
女(私が・・・負・・)
女「!」ガッ
 
憂の蹴り(ギガスラッシュ)が女の顔面に当たる直前!!!
 
女は仮面をはずした!
 
憂「!!!!!!!!」
 
なんと!
仮面の下には唯の顔があった!!

132: 2010/12/26(日) 18:14:09.36
だがここで騙されて攻撃をやめる程、憂は愚かではなかった!! こいつはお姉ちゃんじゃない!!偽者であることは確定的に明らか!!
 
憂の蹴りが唯の顔に当たる!!寸前!!! 
憂の心に!!!  一瞬!!! 迷いが生じた!!
姉を愛するが故に!!! 例え偽者と分かっていても姉の顔に攻撃するということに!!!!
迷いが生じた!!!
 
唯の顔をした女は・・・!!!
 
その隙を見逃さなかった!!!!
 

133: 2010/12/26(日) 18:22:07.18
サッ
 
女が頭を下げた!!
憂のギガスラッシュが何もない空間を裂いた!!
ミス!! 憂の攻撃は外れた!!
 
女「・・あなたが・・」
 
女がモシャス(知ってる顔ならいつでも変身できる設定)を解いた! 女の素顔が明らかになった!
 
女「お姉ちゃん大好きっ子で助かったわ」
 
憂「・・・!!!あんたは・・・!!!」
 
女「どう?驚いた?憂ちゃん」
 
憂「----」(そんな・・・早くお姉ちゃんに知らせなきゃ・・!!お姉ちゃんが・・危な)
 
女「私の勝ちよ!マダンテ!!」
 
憂「!」
 
カッ
夜の闇が一瞬だけ白く染まった!
 
ゴオオオオォォン・・・・・
 
ーーーーーーー夜空に轟音が鳴り響いたーーーーーー

137: 2010/12/26(日) 18:27:34.74
唯たちはピラミッドとかいろいろな洞窟とか祠とか探検して・・
いまやジパングに辿り着いていた!
 
[ジパング]
 
唯「ここがジパングか~!なんだか一風変わった街だね!」
 
梓「あの大きな建物が城ですかね」
 
澪「お寺みたいだな」
 
唯たちは城の中に入った!

139: 2010/12/26(日) 18:36:11.74
[城内]
 
姫子「誰じゃわらわの通り道に・・!!」
「子猫と!」ドカッ 「子スライムを置いたのは!」ドカッ
 
大臣「も、もうしわけありません姫子様!」
 
律「うわっ・・・ひっで~」
 
梓「なんか感じ悪い王様ですね」
 
姫子「む?なんだ貴様ら?客人か?」
 
唯「うん。ねぇさっきどうして子猫と子スライム蹴飛ばしたの?」
 
姫子「ふん!邪魔だったからに決まっておろうが!良いか!わらわは何をしても許されるのじゃ。なぜなら・・・」
 
姫子「そうよわらわが、美しいから!!」どんっ!
 
大臣たち「キャー姫子さまー!」
 
律「なんか好きになれないタイプだなこいつ」
 
姫子「む?そうじゃ旅の者、ちょっと近う寄れ」
 
唯「?」

141: 2010/12/26(日) 18:56:01.31
姫子「貴様らに頼みたいことがあるのじゃ」
 
唯「なに?」
 
姫子「最近、この街の近くに[やまたのおろち]という美し・・凶暴なドラゴンが住み着いての。退治してきてくれぬか」
 
唯「まあいいけど・・いいよね?みんなも」クルッ
 
梓「いいですよ」
 
ムギ「いいわ」
 
律「ははっ!案外この王様の正体がその竜だったりしてな!」
 
澪「ば、馬鹿!そんなことあるわけないだろっ」
 
律「なんてな!冗談だよ冗だ」
 
姫子「・・・なぜわかった」
 
唯梓律ムギ澪「えっ!?」

145: 2010/12/26(日) 19:10:37.19
姫子「まぁ良い!洞窟で貴様らを喰う予定だったが・・今ここで喰うてやろう!」
ゴウ! 姫子が臨戦態勢に入った!
唯たちも身構えた!
 
律「おぉーなんだかよくわかんねーけどいきなりボス戦か!?」 律は戦いのドラムを取り出した!
澪「ほらっ!律!」
 
律「ああ! 1、2・・・・・・りこぴーん!」
 
澪「ぷっ」 唯「ぶっ」 ムギ「くっ」 梓「?」 
姫子「・・・・」
 
律「りこぴんぴん」
 
唯澪ムギ「ぷっあはははははh!あはははははははは!」 
梓「あ、あの、何がそんなにおかしいんですか?」
 
律「りこぴーん!・・りこぴん・・ぴん!」
 
唯澪ムギ「あはははは!あははははは」 澪「や、やめろよ、ぷっ!やめろって!」
梓「あの、早くしないと、敵が・・・」 
姫子「・・・・・」プルプルプル
 
律「ははっ!はーいはい!いくぞーっ?」
唯「た、戦えないよ、ぷっくく」
 
姫子「」ブチッ
姫子「なんなんだよどいつもこいつもよォォォォォォォォォォォォォ!!!!」 
律「うわーっ!キレた!」

147: 2010/12/26(日) 19:21:30.48
咆哮と同時に姫子は。 姿を変えた。 それは。 今まで笑い転げていた唯たちを一瞬にして体勢を回避に向けるほどの変貌であり。 邪悪を具現化したかの姿は。 明らかに。 明らかに。
破壊のみを求めていた。
 
ごっ!!! ゴゴゴゴゴガラガラガラ
やまたのおろちの姿となった姫子は床を思い切りたたきつけた! 城が倒壊した!
 
唯たちは間一髪で直撃を回避していた!
唯「大丈夫みんな!?」
梓「はい!なんとか」
澪「あ、危なかった・・」
律「うひゃー!あぶねー!」
ムギ「今までの敵と格が違うわね」
 
姫子「てめーら・・この私を差し置いてゲラゲラ笑いやがって」
 
律「べ、別にあんたのことを笑ってたわけじゃ」
姫子「黙れ!ゆったりのほほんバトルしかしてこなかったてめーらに・・戦いの怖さを教えてやらあ!」
ゴオオおお
姫子は激しい炎を吐き出した!

148: 2010/12/26(日) 19:28:00.90
唯梓澪「熱っ!」
ムギ「くっ」
律「アッチ!」
 
姫子「わかったか!これが全体攻撃の恐ろしさだ!」
ムギは薬草を使った! 唯はべホイミを唱えた!
 
姫子「ふん!そんなちまちました回復じゃ、まさに焼け石に水だな!もういっちょ!」
ゴオオオオ!! 姫子は激しい炎を吐き出した!
 
唯梓ムギ律澪「くぅ~!!」
 
澪「・・・!」
(やばい!みんなこのままだと・・!!)

149: 2010/12/26(日) 19:37:05.91
澪(ていうか私・・いつも・・傷を見るのが怖いとか言って・・逃げて・・)
澪(そのせいで・・みんなは薬草とか唯のベホイミでしか回復できなくて・・)
澪(攻撃されるのって・・・こんなに・・痛くて苦しかったんだね・・!みんな・・今まで本当に・・!ごめん!)
 
姫子「はっはー!これで全滅だな!」 姫子は息を大きく吸い込んだ!
 
澪「みんな聞いてっ!」
唯梓律ムギ「!?」
 
澪「みんな・・今まで・・私・・傷が怖いとか言って私ばっかり逃げてて本当にごめん!」
唯「澪ちゃん?」
律「澪?」
 
澪「このパーティーの僧侶は私だから・・!」
 
姫子「なーにペチャクチャ喋ってんだ役立たずの僧侶が!くらえ!」姫子は激しい炎を吐き出した!
 
澪「これからは・・!私がみんなを守る!ベホマズン!」
 

150: 2010/12/26(日) 19:44:23.22
唯たちは全快した!
澪「さらにフバーハ!フバーハ!フバーハ!」
唯たちを暖かい光が包み込んだ!炎をほとんど無効化した!
 
姫子「なにぃ・・!」
 
唯「凄い澪ちゃん!」
律「うほー!すげー!いつの間にこんな高等な呪文を!?」
澪「私・・・呪文の勉強だけはちゃんとしてたから・・!」
ムギ「澪ちゃん凄いわ!」
梓「やっぱり頼りになりますね!澪先輩は!」
澪「み、みんな・・!」ウルウル
 
姫子「」ブチッ
「てめーら!また私を差し置いてぇえええええ!!」

151: 2010/12/26(日) 19:50:26.46
律「みんな!いくよ!1、2!」律は戦いのドラムを打ち鳴らした!
唯たちの攻撃力が倍になった!
 
梓「行きますよー!・・ふでぺーン!」どかっ 姫子「くっ」
 
ムギ「フッ!フゥッ!」ドッドッ 姫子「ぐゥ」
 
唯「ふるえーる!」バキッ 姫子「ちぃ!」
 
ムギ「フッ!フゥッ!」ドッドッ
 
姫子「ぐううううううちくしょおおおおおおお!!!!」
姫子は怒りでテンションがあがった!

157: 2010/12/26(日) 20:42:47.57
姫子は息を大きく吸い込んだ!
姫子「氏ねオラァ!」姫子は灼熱を吐いた!
 
澪「フバーハ!」澪がさらにフバーハをかける! 最早灼熱でさえも生暖かい風でしかない!
姫子「くっ・・!」
 
律「まだまだいくよ!1、2、3!」律がさらに戦いのドラムを打ち鳴らす!
 
梓「か・ら・だ・じゅう!な・が・れ・る!」ばきっ!バギ!
ムギ「Sweet!Sweet!Berry!Sauce!」ドコッドカッドコッドカッ!
 
姫子「ぐうううてめえら!正義を振りかざして魔王倒す旅をしてるてめーらが!寄ってたかってこんなイジメみてーなことしてんじゃねええええ!!!」
姫子は息を大きく吸い込んだ!
 
唯「あーつい♪ガールズトークの♪」タンッ
唯「So!原動力なの!」バギィン!
 
姫子「くぅ!」姫子はひるんだ!
 
律澪梓ムギ「まだまだJoy!Joy!♪」

158: 2010/12/26(日) 20:49:35.66
梓「が・ん・ばっ・た!」どかっ
ムギ「じ・ぶ・ん・に!」ゴッゴッゴッゴッ
唯「ご褒美を♪あーげてっ」タンッ
唯「まーたが・ん・ば・ろう!」バギィン!
 
姫子「ぐっ・・!」
 
唯梓律澪ムギ「い・ち・ご・パ・フェが!と!ま!らない!♪イエーイ!」
 
姫子「・・・・」フラッ・・・

161: 2010/12/26(日) 20:59:31.60
姫子からすれば子虫のような存在の唯たちに、姫子は完全に翻弄されていた!
 
「カーレー!」どかっ
姫子「っ!」(いったいこりゃあ、どういうことだ・・?)
 
「ちょっぴり!」ドコッ
姫子「・・・ッ!」(どいつもこいつも・・総合的な力でいえば私の十分の一以下・・)
 
「ラ・イ・ス!」ドカッ
姫子「ッ!」(なのにわからねぇ・・・手も足も出ねぇ・・・・)
 
「た!あ!ぷ!りぃ!」バギイン!
 
姫子「・・ッ!」姫子は吹き飛んだ!そしてもう立ち上がらなかった!
しゅうううぅ・・・姫子がみるみる元の人間の姿に戻っていく!
姫子「・・・・」(ふっ・・そうか・・こいつら・・一体感がハンパじゃねーんだ・・)
 
姫子は仰向けで大の字になって動かなかった!

162: 2010/12/26(日) 21:09:41.96
姫子「・・・」(5人全員が・・お互いのことを心から信頼しあってる・・ふふ・・羨ましいな・・)
ザsザッ 唯たちが姫子に近付いた!
 
姫子「・・・・殺せ」
 
唯「・・」スチャ 唯たちはそれぞれの武器をしまった!
 
姫子「何してる・・?完敗だよ・・殺せ」
唯「もう・・あなたとの戦いは終わったから・・殺さないよ」
 
姫子「・・馬鹿が・・回復したら不意打ちで襲ってやるぞ・・!いいから殺せ!」
 
澪「私・・あなたに感謝してるんだ・・!あなたと戦えなかったら・・私、成長できなかったから!」
 
律「いつでも襲ってきていいぜ?また返り討ちにしてやっからさ!ははっ!」
 
姫子(・・完全に・・私の負けだな・・)
「なら・・早くいきな・・}
 
唯「それが・・・その・・」
姫子「?」
唯「どこに行けばいいのか・・わかんなくて・・」
姫子「・・・・」

163: 2010/12/26(日) 21:16:41.40
姫子「・・ふふっ、面白いな・・お前・・」
唯「え?」
姫子「とりあえず・・・レイアムランドに行け」
唯「レイアムランド?」
姫子「ああ。ここから北東の白い大陸だ」
唯「そこに何があるの?」
姫子「行けば分かるよ。そしてお前たちの旅も・・そろそろ終盤だな」
唯「えっ!そうなの!?」
姫子「ああ。バラモスは強いぞ。頑張れよ」
唯「ありがとう!姫子ちゃん!」
姫子「ふっ・・・早く行け」
唯「うん!もう行くね!」
 
唯たちは薬草を少し姫子の横に置いて、ジパングを出た!

165: 2010/12/26(日) 21:26:30.74
[レイアムランド]
 
唯「なんだか・・・神々しい所だね」
梓「そうですね・・凄く神秘的というか」
 
???「ふふっ、久しぶり唯!とうとうここまで辿り着いたのね!」
唯梓澪ムギ律「!?」くるっ
 
唯「え・・・!えっ・・和ちゃん!?どうしてここに!?」
和「ふふっ、ごめんね唯。あなたにずっと隠してたことがあるの」
唯「えっ・・なにを・・」
和「私の正体」
唯「!」
和「見た方が早いわ」しゅうううう 和の身体が光に包まれていく!そして!
唯澪梓律ムギ「!?」
なんと!和は美しく巨大な鳥の姿になっていた!
和「私の本当の名は・・・ラーミア・・・
ラーミア・和・レティスよ」
 
唯梓澪律ムギ「・・・・」ポカーン

167: 2010/12/26(日) 21:32:47.83
唯「の・・和ちゃん・・?」
和「ほら!いつまでポケッとしてるの!?さぁ!私の背中に乗って!一気に魔王城まで行くわよ!」
唯「わ・・・わかった・・!良い!?みんな!?」
澪「な、なんか・・」
梓「展開が・・」
ムギ「急すぎる気がするけど・・」
律「ま、いよいよ最終決戦ってことで!」
 
唯「うん!いこう!」
 
和「みんな、しっかりつかまってるのよ!」
 
和は唯たちを背に乗せ空高く舞い上がった!

168: 2010/12/26(日) 21:39:09.72
[上空・和の背の上]
 
律「うおー!高ぇー!」
澪梓「こ・・怖い」
ムギ「わー!一度空飛んでみたかったのー!」
唯「うはー!気持ちいい~!」(そうだ!この戦いが終わったら、憂にも教えて今度は2人で乗ろうっと!)ニコニコ
 
唯たちはつかの間の空中遊泳を楽しんだ!
そして!
和「見えたわ!あれが・・・魔王城よ!」
 
魔王城が目前にせまっていた!
いよいよ!
最終決戦が始まろうとしていた!

170: 2010/12/26(日) 21:45:50.27
[魔王城]
 
入り口の扉を開けて入ったすぐのところに・・・・そいつはいた
 
???「遅かったじゃないの!唯!」
唯澪律ムギ「!?」 梓「?」
唯「え・・の、信代ちゃん!?どうしてここに!?」
信代「どうして? この城が魔王城だからに決まってんでしょ」
唯「ま・・・まさか・・」
 
信代「ふふ・・そう。私の本当の名は・・バラモス。
信代・バラモスよ」
 
唯「!」
律「こりゃ驚いたな」
 
信代「さぁ!とっとと始めようや!」
 
ゴウッ
信代が臨戦態勢に入った!凶悪なオーラがほとばしる!

172: 2010/12/26(日) 21:55:51.08
唯たちも身構えた!
信代「あんたらに教えてやるよ!ラスボス戦の・・・怖さを!イオナズン!」
カッ ドオオォオン!
唯「ぐぅ~!」
信代はいきなりイオナズンを唱えた!唯たちは大ダメージを受けた!

信代「そしてこれが!理不尽な!ニ連続攻撃!イオナズン!」
唯「!?」
カッ ドオオオン
 
唯は力尽きた!ムギは力尽きた!梓は力尽きた! なんと!前衛3人がいきなり力尽きた!
律「・・え・・え・・唯・・?」
 
信代「そしてこれがさらに理不尽な・・!3連続攻撃ィ!メラゾーマ!」
火球が律に向かって迫る!
澪「律危ない!」ダッ 律「え・・・」
澪は律を突き飛ばした!火球は澪に直撃した!澪は力尽きた!

176: 2010/12/26(日) 22:08:35.98
律「え・・え・・・ちょっと待って・・みんな?・・澪・・?」
信代「あっはっはっはっは!こりゃ笑える!開始早々に1人だけになっちまったねえ!律ぅ!」
律「そ・・ん・・な」ヘナヘナ 律はその場にへたり込んだ!
 
信代「律ぅ!あんたがいつまでも遊び人なんかでいるからさ!あんたが仲間を頃したんだ!」
 
律「・・・・」(私が・・みんなを・・頃した・・?)
 
信代「さあて!あんたは特別に特大の呪文で仕留めてやるよ!」信代は魔力をため始めた!
 
律(私・・・が・・みんなを・・頃した・・?違う!頃したのは信代!私がいつまでも遊び人なんかでいたから私がみんなを私が頃した?違う!違う!あいつがあっという間にみんなを私があいつが私が・・違う!私が・・澪を違う!あいつが・・・私が・・・私が・・・)
 
信代は魔力を溜め続けている!
 
律(私が・・・いつまでも・・・遊び人なんかで・・・いたから・・)
 
信代「さぁて・・・む!?」
 
律(私が・・・もっと・・・しっかり・・していれば・・)
律がゆらりと立ち上がった!

177: 2010/12/26(日) 22:19:51.12
律「・・・・・」
信代「・・・・?」 その時信代は、異様な雰囲気を律から感じた!
 
ギギギィ・・・ひゅおおおおおお・・・
外からの風で・・!扉が1人でに・・!開いた!
ひゅおおおおお・・・・
柔らかな風が吹いて・・!信代の黒い髪がそよいだ・・!律の方向に!!!
ひゅおおおお・・・扉から・・!窓から・・!外からの風が入り込んでくる!
 
律「・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ
 
信代「・・・・?」(なんだ・・・これは・・・)
ひゅおおおおおおお・・・・
信代(風が・・・律に向かって・・吹いてる・・?)
ひゅおおおおおおおおおお
 
律「・・・・・」ゆらり・・
(もう・・・これで・・・終わってもいい・・・)
信代「・・・・!!」(なんだ・・!これは・・!)
 
律(だから・・・・・
ありったけを・・・・!!!)
 
ビュオオォオオオオォオオォオオォ!!!!
瞬間、律のオーラが物凄い勢いで膨れ上がっていく!
信代「な・・・!?」(なんだ・・いったい!!こいつの!!オーラは!!)
 
律「・・・信代・・・あんたを頃す」

178: 2010/12/26(日) 22:32:28.29
信代(なんだかよくわかんねーけど早く仕留めちまった方がいい!)
「氏ねィ!あんたもあの僧侶のように焼き尽くしてくれるわ!」
ゴウッ 信代は特大のメラゾーマを放った! 巨大な火球が律に迫る!
 
律「・・・あの僧侶のように・・? 澪のことか・・・・」
火球が律に当たる!
律「澪のことかぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」ゴウッ
 
なんと!律は気合だけでメラゾーマをはじき返した!
 
信代「な・・!?」(そうか・・こいつ・・強制的に悟りを開いたんだ!!賢者としての!!!)
 
律「」シャッ 信代「!?」
瞬間、律は高速で動いた!信代は目で追いきれない!
信代「っ!」(くっ!速い!右!?左!?上か!?・・ん!?)
 
そして信代は気付いた!さっきまで唯たちが横たわっていたところに・・!!何もないことに!!
 
信代「」ざわっ
突然、信代は後方にただならぬ気配を感じ、振り向いた!
信代「なっ!?」
 
信代の後ろに!!5人の少女たちが!!立っていた!!!
 
律「私が・・瞬間的にザオリクを唱えた・・4人分な」

182: 2010/12/26(日) 22:39:19.30
信代「てめぇ・・!!!」
律「信代・・あんたは負ける。私たちに・・・完全敗北する」
信代「んだとぉ!?」ブチブチ
 
律「信代・・あんたの敗因を教えてやるよ。たったひとつのシンプルな答えだ・・信代・・」
信代「」
 
律「てめーは私を怒らせた」キリッ
 
唯「・・!」(りっちゃん・・かっこいい!)
梓「・・!」(律先輩・・)ドキドキ
ムギ「・・!」(りっちゃん・・!)ドキドキ
澪「・・!」(律・・・)ぽっ
 
律「・・・」(決まった・・・!!!)

183: 2010/12/26(日) 22:48:32.53
信代「ふざけやがってええええ!!!」信代はまた魔力を溜め始めた!
 
律「みんな・・賢者としての悟りを開いたとき・・もうひとつ悟ったことがあるんだ。それは・・私たち5人の魔力とオーラを合わせて初めて成せる・・最強の呪文」
律「その呪文の名前は・・・------」
 
信代「なーにきどってくっちゃべってんだデコ賢者が!くらえ!マダンテ!」
 
唯「うん!わかったよ!」
梓「わかりました!」
ムギ「わかったわ!」
澪「わかったよ!律・・!」
クルッ 5人は信代の方向を向いた! そして! 今!
5人の心が!  
ひとつになった!!!!
 
律唯梓澪ムギ「放課後ティータイム!!!!!」

186: 2010/12/26(日) 22:55:27.10
信代「!?」
瞬間、信代の身体を優しく暖かな光が包み込んだ!信代のマダンテはかき消された!
 
信代「・・っ!!」
(な・・なんだ・・この技は・・!暖かい!それに・・放火後ティータイムだと!?私を燃やし尽くした後ティータイムってか!全力でブレイクタイムってか!おのれええなめやがってええ)

しゅうううう・・ 信代の身体が消滅していく!
 信代「ゾーマ様あああああああ・・・・」
信代の存在は消え去った!
 
律「・・終わった・・な・・」
唯「うん!」
澪「ああ!」
梓「はい!」
ムギ「ええ!」
 
律「よし!戻るか!」

188: 2010/12/26(日) 22:59:56.73
[アリアハン]
がちゃり
唯「憂ー!帰ったよー!あのね、酒場の信代ちゃんが・・バラ・・モス・・・・」
・・・シーン
 
唯「憂?」
澪「留守みたいだな」
律「出かけてるのか?」
唯「・・・・・」
律「とりあえず、先にさわちゃんに挨拶しとくか!」
 
唯「そう・・・だね・・・」
(何だろう・・何か胸騒ぎがする・・・憂・・・)

191: 2010/12/26(日) 23:07:09.46
[城]
さわ子「まあ、あなたたちよくやったわね!あなたたちはこの国の誇りよ!」
律「へへ」
唯「・・・・」
唯「あの、ところでさわちゃん先生」
さわ子「なぁに?唯ちゃん」
唯「憂どこにいるか知ってますか?家にもいなくて・・」
さわ子「憂ちゃん?」
唯「はい」
さわ子「・・・・・」
唯「・・・・」
さわ子「知りたい?憂ちゃんのいどころ」
唯「知ってるの!?教えて!」
 
さわ子「くっくっくっ・・・」すちゃ・・
 
唯「さわちゃん?なんで眼鏡をはず・・」
 
さわ子「しゃーねーなぁ!!!」
 
唯律澪梓ムギ「!?」
(目つきが変わった!?)

194: 2010/12/26(日) 23:14:02.81
さわ子「ちっ・・信代の野郎・・しくじりやがって・・!!」
唯「え・・?え・・?」
さわ子「あーもう隠す必要ないわね!」
律「!?」
さわ子「あんた達に私の本名教えてあげる!私の名は・・・
ゾーマ。・・山中・ゾーマ・さわ子よ」
律「!」(そういえば・・信代が氏に際に何か叫んでたような)
さわ子「ま、ラスボスは信代じゃなかったってこと!真のラスボスは私!」
唯「!」
さわ子「あ、そうそう!憂ちゃんだっけ?」
唯「!!!」
さわ子「あの子、私が誘拐して今は下の世界にいるわ。いや~本当に強かったわあの子!」

195: 2010/12/26(日) 23:20:29.87
唯「・・・」(憂を・・誘拐した・・?)
さわ子「本当に危なかったわ・・なんせこの私があと少しで負けるところだったからね」
唯「・・・・」(憂を・・・)
さわ子「ま、安心して、ちゃんと生きてるから」
唯「・・・・」(憂を・・・)
さわ子「それじゃ、私はやることがあるから!」
ぶおん! さわ子の背後に空間の裂け目が現れた!
 
唯「憂をぉ・・・!!」
午後ゴゴゴゴゴ
唯「返せっ!!!!!!!!!!」
 
唯から凄まじいオーラがほとばしった!
 
律「!?」
(唯が・・・怒ってる!?)
 
さわ子「ふふ、やっぱり似てるわねあなたたち」

197: 2010/12/26(日) 23:25:45.88
さわ子「ごめんね唯ちゃん。私、すぐに行かなきゃ行けないの。デスデビルに召集かけんきゃいけないし」
唯「逃がさない・・!」
がちゃっ・・唯はギー太を構えた!
さわ子「あらあら、でももし今私を4頃したら・・もう永遠に憂ちゃんに会えなくなるわよ?」
唯「・・・!」
 
さわ子「ふふ、まあお互い準備を整えて決着つけましょ!じゃ、決戦の地、アレフガルドで・・待ってるわ!」
ぶ音
さわ子は空間の裂け目に消えた!

199: 2010/12/26(日) 23:31:59.64
唯「・・・」
律「唯・・」
唯「私1人で行く」
律「!」
唯「みんなは待ってて・・私1人で憂を助けにいてっ!」ゴン!
律が唯の頭を殴った!
律「なーに1人でかっこつけようとしてんだyお!」
唯「りっちゃん・・」
澪「私たち・・仲間だろ?」
唯「澪ちゃん・・」
ムギ「1人だなんて・・そんな冷たいこと言わないで?」
唯「ムギちゃん・・・」
梓「そうですよ!それに私だって憂の友達なんですよ?」
唯「あずにゃん・・・」
律「これでも・・1人で行くつもりか?」
 
唯「みんな・・!うん!一緒に行こう!憂を助けに!」
「「ああ!!」」

201: 2010/12/26(日) 23:38:34.00
[上空・和の背の上]
 
和「見えたわ・・あれがギアガの大穴よ。あの穴がアレフガルドに通じているわ」
 
唯「あれが・・」
 
和「じゃあ、ここからとpびおりれば・・まっすぐにアレフガルドに付くわ」
 
唯「わかった!和ちゃんありがとう!みんな!準備はいい?」
律「おう!」
澪「あ、ああ!」
ムギ「ええ!」
梓「はい!」
唯「じゃあ行くね!和ちゃん!」
和「気をつけてね!」
 
唯たちは大穴に飛び込んだ!
和「・・無事に帰ってきてね・・」
 
ゴオオオオ
唯「・・・ッ!」
(憂・・・今・・・助けるからね!!!)
 
第二部 完(もうちょっとだけ続きます)

202: 2010/12/26(日) 23:44:01.95
第三部「そして伝説へ・・・」

ーーーーーーーー
 
[アレフガルド]
 
律「しっかし・・この世界は・・なんかこう暗いな」
澪「ああ・・空もどんよりしてる」
唯「・・・・」(憂・・・・)
 
律「ん!?なんか町があるぞ」
梓「人はいるみたいですね」
澪「入ってみよう。まずは情報収集しないと」
唯「・・・・」
ムギ「唯ちゃん・・・大丈夫・・?」
 
唯「・・ん?・・う、うん!大丈夫・・!」
 
律「・・・・」
(唯・・・・)

204: 2010/12/26(日) 23:49:32.15
[ラダトーム]
 
律「一応、街としての機能は果たしてるみたいだな」
 
???「あら?この街にお客さんなんて・・珍しいわね」
唯「・・・?」
???「格好を見る限り・・旅の人?」
 
律「ああ・・・あんたは?」
 
曽我部「私はこの国の王の曽我部よ。良いわ。城に上がっていきなさい」

205: 2010/12/26(日) 23:57:50.87
[城内]
 
曽我部「そうね・・この世界がゾーマに支配されてから・・もう随分たつわ。太陽だってもう何年見てないかしら・・・本当にゾーマを倒しに行くつもりなの?」
 
唯「はい。だからゾーマ城の場所を教えてください」
 
曽我部「・・・」(この子の目・・何か只ならぬ決意と覚悟が宿ってる)
 
曽我部「いいわ。けど、今日はここで休んで行きなさい。あなた達・・みんな疲れた顔してるわよ」
律「そういえば・・信代との戦いからもうずっと休んでないな・・」
 
唯(そんな・・!休んでる暇なんて・・!)
「私は大丈夫です!すぐn」
曽我部「ダメよ!あなたが一番やつれてるわよ?しっかり休んで行きなさい!」
 
唯「・・でも・・!」
(みんなも・・疲れてる・・)
唯「・・・わかった」
 
曽我部「じゃあ今日は休んで・・明日ゾーマ城を教えるわ}

206: 2010/12/27(月) 00:03:26.83
[翌日]

曽我部「いい?やばくなったら逃げなさい。あなた達はみんな若いんだから・・必ず生きて帰って着なさい」
唯「・・うん・・」
 
曽我部「・・・」(なぜだろう・・? この唯って子が・・時折・・今にも消え入りそうに・・儚く見えるのは・・)
 
唯「曽我部さんありがとう!じゃ、私たち行くね」
 
曽我部「生きて・・帰ってくるのよ」
 
ーーーーこうして唯たちはラダトームを出発し

そして
決戦の地
ゾーマ城へ
辿り着いた

208: 2010/12/27(月) 00:11:39.60
[ゾーマ城]
重い扉を開けて入ってすぐにある大階段の踊り場に・・・彼女はいた
 
唯「憂!!!!」ダダッ 唯は階段を駆け上がった!
憂「・・・・・」
唯「憂ーーーーーっ!!!」
 
律「・・・・」(何か・・憂ちゃんの様子が・・・)
律「!!!」
 
このとき! 唯が憂に抱きつく瞬間! 律は確かに見た!
憂「・・・・」ニヤ
憂が微かに笑うのを!!!そしてその笑みが!!!ドス黒い悪意に満ちていたのを!!!
律「唯ッ!!!駄目だッ!!すぐに離れ」
ドスっ・・・
唯「・・・ッ」
律澪梓ムギ「!?」
憂「ごきげんよう、お姉さま」にこっ
唯「・・・ッ・・・・ッ・・・」
唯「・・う・・・い・・・?」
 
憂の右手が!!!唯のみぞおちを!!!貫いていた!!!!

209: 2010/12/27(月) 00:19:18.05
ズボッ
憂が朱に染まった右手を引き抜いた!!
唯「・・・ッ」ごふっ 唯の口から血が溢れた!
唯「う・・・い・・」 唯は自分にベホイミをかけた!だが傷は深すぎる!ベホイミでは到底治らない!
 
律「唯ッ!!」ダダッ
律たちが唯の元へ駆けつけようとした瞬間!
シュタッ
律「!?」
突如三人の人影が!!律たちの行く手を阻んだ!
 
クリスティーナ「おいおい、せっかくの姉妹の再会を邪魔する気か?」
デラ「妹が姉を殺そうとした・・それだけのこと」
ジャネ「2人っきりにさせてあげましょーよ」
 
律「なんだてめーら!!」
 
さわ子「紹介するわ」

210: 2010/12/27(月) 00:26:51.68
階段の上からさわ子がやってきた!
さわ子「デスでビルの三人よ」
律「さわ子ぉ・・!!!」ギリッ
憂「さわ子様、私はこのままお姉さまと戦えば良いですのよね?」
 
唯「・・?・・」ガフッ・・はぁ・・・はぁ・・・
 
さわ子「ええ!なるべく激しくね!憂ちゃん」
憂「了解しました」
憂「というわけでお姉さま、私と戦ってください」
 
唯「・・!」ゲホッ
 
律「さわ子てめええええ憂ちゃんになにをした!!!」
さわ子「あーらちょっと洗脳しただけよ!今では私のと~っても優秀な部下よ!それよりいいの?あなたたちの相手は・・・」
クリスティーナ「あたしらだろ?」ひゅっ
クリスティーナの回し蹴り!
律「ちいいいい!」
律はスレスレで避けた!
律(早くしないと・・唯が!!)

211: 2010/12/27(月) 00:33:52.84
憂「さあお姉さま、私達も戦いましょう」
唯「・・憂・・」はぁ・・はぁ・・・
憂「もう私は先ほど攻撃しましたから、次はお姉さまの番ですよ」
唯「・・・憂」はぁ・・はぁ・・・がふっ
唯の口から血が零れ落ちた!
憂「来ないなら・・また私から!!」ばきっ!
唯「・・・ぐっ」
憂の攻撃! だが唯はただひたすら耐えている!
 
さわ子「ああ!」ずきゅううううん
(これよこれ!強い絆で結ばれた姉妹が頃しあう!なんて素晴らしい光景かしら!!」

212: 2010/12/27(月) 00:40:10.91
憂「さぁお姉さまも攻撃してきて?」ドゴッ
憂の攻撃!
唯「・・うっ!」ゲホッ
しかし唯はただひたすら耐えている!
憂「何か企んでるの?」バきっ
憂の攻撃!
唯「ぐう・・ッ・・憂・・・」よろっ
しかし唯はただひたすら耐えている!
憂「攻撃してこい!」どか!
唯「・・っ・・憂・・」よろっ・・ぐぐぐ
唯は倒れそうになるのを必氏で踏ん張った!

213: 2010/12/27(月) 00:43:43.61
憂「攻撃してこいって言ってんだろ!」ズキン・・・ズキン・・
(くっ・・・なんだ・・胸の奥が痛む!)
 
憂の攻撃!
 
唯「・・ッ・・憂」
 
憂「・・!」ズキン・・
唯「・・・・」よろ・・
憂「・・・・」ズキン・・
 
唯「攻撃なんて・・・出来ないよ・・」
 
憂「!」

214: 2010/12/27(月) 00:47:34.77
唯「だって・・・」
憂「」ズキン・・・
唯「憂は・・・」
憂「」ズキン
唯「私の・・・」
憂「」ズキン・・!!
唯「たった1人の・・・」
憂「」ズキン!
唯「大切な・・・」
憂「----」ズキン!!
憂「----」ズキン!!!
 
唯「可愛い妹だもん!」ニコッ

 
憂「------ッ!!!!」ズキンッ!!!!

216: 2010/12/27(月) 00:53:15.86
ーーーーーー
『ういもお願いしといた方がいいよー?』
 
『ほわいとくりすます?』
 
『うーいー・・・アイ・・ス・・』
 
『アイス・・食べたい・・』
 
『んー!憂の料理おいしい!』
 
『マフラーないの?ならこうしよう!』
 
『あったかあったか!』
 
『起きて?ねぇ憂起きて?』
『見て!』
『ほわいとくりすますだよ!』
 
ーーーーーーーーーーーーー
 
憂「・・お・・・姉・・・ちゃん・・?」
 
唯「憂・・!」ニコッ
 
さわ子「!?」

217: 2010/12/27(月) 00:59:12.73
憂は正気を取り戻した!!
唯「----」フラッ
だが・・!!!
憂「っ!!!!」
唯「------」ドサッ
憂「お姉ちゃん!!」
唯はその場に倒れこんだ!
憂「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!」ゆさゆさ
 
唯のHPは・・・・!!!!
 
憂「お姉ちゃん!!しっかりして!!」
 
唯のHPはもうとっくに0であった!!!!
 
律「唯ッ!」(あれは・・・憂ちゃんが正気に戻ってる!?」

218: 2010/12/27(月) 01:07:54.91
憂「お姉ちゃん!!ベホマ!ザオリク!ザオリク!」
憂は必氏で蘇生呪文を唱える! だがなぜか呪文が使えない!!
憂(そんな・・!どうして呪文が使えないの・・!?)
 
憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!目を開けてよ!お姉ちゃん!!!うっ!うっ!」ポタッポタッ
 
憂の涙が唯の頬に落ちた!・・・だが・・
唯が目を開けることはなかった・・!!! 
 
憂「お姉ちゃん!!嫌だよ・・!!お姉ちゃん!!!お姉・・・!!」ドクン!!
 
憂「・・・っ・・」ふらっ
 
さわ子「ごめんね憂ちゃんあなたが・・・」
憂「・・・?」
憂はさわ子を見上げた!
さわっ子「あなたが正気を取り戻したら、あなたの心臓が止まる呪いをかけておいたの」
憂「・・・」どさっ 憂が倒れた!唯の横に!

220: 2010/12/27(月) 01:11:30.06
さわ子「ついでに言うと・・あなたの呪文も使えなくしといたわ」
 
憂「・・・・・」スウ
憂の目が!!ゆっくりと閉じられていく!
 
憂(ごめん・・ね・・おねえ・・ちゃ・・)
 
憂「・・・・・」
 
唯「・・・・・」
 
そこには!!!寄り添うように眠る!!姉と妹の姿だけがあった!!
 

222: 2010/12/27(月) 01:16:02.38
律「唯っ!!」
律たちがかけよってきた!!
 
さわ子「あら、もう倒したの」
律「ザオリク!」 澪「ザオリク!」
しかし唯と憂は生き返らない!
律「!?」
律「ザオリク!ザオリク!」
しかし生き返らない・・!!
 
律「そんな・・・」
 
さわ子「無駄よ・・・」
 
律「2人は・・虚無へ落ちたわ」

224: 2010/12/27(月) 01:21:07.98
律「!!!」
梓「虚無・・?」
 
さわ子「蘇生呪文は・・氏んだ者の魂が虚無へ落ちる前に唱えないと意味がないのよ」
 
律「----」
 
さわ子「氏んだ者の魂は・・一度虚無へ落ちて・・そこで天国に行く者と地獄に行く者に別れる」
律「---」
さわ子「大抵は天国行きだけど・・悪人や・・この世に強い未練や後悔のある者は地獄に行き魔物となって地上に産まれるのよ」
 
律「----」
 
さわ子「あの2人は・・・どうかしらね」

227: 2010/12/27(月) 01:25:06.65
律たちはその場にへたりこんだ!
もう戦う気力は残っていなかた!
 
さわ子「あらあら・・なんだか拍子抜けね」
さわ子「ま・・いいわ。最後ぐらい美しく散らせてあげる」
 
さわ子の魔力が膨れ上がった!
 
さわ子「じゃあねみんな・・いろいろたのしかったわ」
 
そして・・・
 
さわ子「マダンテ!」
さわ子は全ての魔力を解き放ったーーーーー

228: 2010/12/27(月) 01:30:20.81
[虚無]
 
そこは霧に包まれた水辺だった!
 
唯「まるで三途の川だね、憂」
憂「うん、そうだね、お姉ちゃん」
唯「早くお迎え来ないかなー!可愛い天使がくるのかな?」
憂「う~ん・・どうなんだろうね」
唯「でもこれで・・またお父さんとお母さんと憂と私の4人で暮らせるね!」ニコッ
憂「・・うん・・そうだね」ニコッ
 
唯「早く天使ちゃん来ないかな~」
 
憂「・・・・」
 
憂「ねえ・・お姉ちゃん?」
 
唯「んー?」

229: 2010/12/27(月) 01:39:08.16
憂「魔王を・・さわ子を倒すつもりだったの?」
 
唯「んー実はあんまり考えてなかったんだよねーへへ。憂を助けることしか頭に無くてさ、憂を助けたあとのことは・・・考えてなかった」てれっ
憂「ふふ、なんだかお姉ちゃんらしいね」
 
唯「えへへ、でも憂を助けたら・・みんなでさわちゃん懲らしめてたと思うよ。あの人結構酷いことしてるし」
憂「ふふっ」
唯「あーなんか思い出したら腹立ってきた!りっちゃんたちちゃんとやってるかな~?」
憂「心配?律さんたちのこと」
唯「ちょっとだけね」
 
憂「帰りたい? あの世界に」
 
唯「-----!」
 
唯「でも・・私は・・・氏ん・・・・」 
憂「・・・・・」
唯「・・・憂?」
憂「・・・・・・」
 
憂は少しの間、黙り込んだ。だがほどなくして、彼女は表情を改めた。
まるで
なにかを
決心したかのように
 
憂「ねぇお姉ちゃん」
唯「・・なに?」

230: 2010/12/27(月) 01:45:06.53
憂「私、いったいいくつの職業極めてると思う?」
唯「んー憂はなんでも出来るからねー、全部!」
憂「ふふっ」
唯「正解?」
憂「あのねお姉ちゃん、私、パラディンの職も極めてるんだけどね」
唯「へー!かっこいいねー!」
憂「パラディンの道を究めると、最後にどんな技を覚えるかしってる?」
唯「んーわかんない!なんか凄い技?」
憂「自己犠牲蘇生呪文」
唯「----!!」
 
その言葉を聴いて、唯はっとした。
 
憂「・・・」ニコッ
憂は微笑んだ・・ 
そして・・・
ゆっくりと・・
憂は立ち上がった

232: 2010/12/27(月) 01:51:57.53
唯「憂!」 唯も立ち上がる!
唯「憂・・!駄目・・!」 唯は悟った!憂がしようとしていることを!
 
憂「自分の命を犠牲にして仲間を復活させる特殊な呪文なんだけど」
唯「憂!駄目だってば!」
カッ 唯「!?」
憂の身体が光を放ちだした!そしてゆっくりと・・憂は宙に浮いていく
 
唯「憂!」
唯は憂に抱きつこうとした!・・が、それは敵わなかった
もう・・・届かない
唯の手は、もう憂には届かない
 
憂「まぁここでは、命の代わりに魂自体を使うから・・私は完全に消滅するから・・」
 
唯「駄目!憂!やめて!」
 
憂「お別れだよ。お姉ちゃん」

234: 2010/12/27(月) 02:01:13.73
唯「憂!やめてって言ってるじゃん!怒るよ!?憂!」ポロ・・ポロ・・
唯は涙を流していた
憂「あの世界には・・律さんたちには・・まだお姉ちゃんが必要だよ・・!だから・・泣かないで・・?お姉ちゃん」
唯「憂だって泣いてるじゃん!」
憂も泣いていた
唯「憂!嫌だよぉ・・!うっ・・ひっく・・天国ではちゃんと家事も手伝うから・・・だからまた一緒に暮らそうよぉ!憂と一緒が良いよぉ!うっ!うっ」
憂「ワガママ言わないで・・?お姉ちゃん」
唯「うっ・・うっ・・ひっく」
憂「それに私、天国なんて行けないよ・・!!お姉ちゃんに・・!!あんな事しちゃったんだもん・・!!」ポロっ・・ポロ
憂の大粒の涙が唯の頬を叩いた
唯「あんなの気にしてないよ!!!」
憂「・・・!」
憂「お姉ちゃん・・!!」
憂の目から滝のように涙が流れた

235: 2010/12/27(月) 02:09:55.43
憂「ごめんね・・ありがとう・・!!お姉ちゃん!」
唯「だから早く・・!!降りてきてよ・・!うっ!」
 
憂が放ってる光が、強くなった。
それはメガザルを唱える者が最期に放つ光。
虚無には存在しないはずの、生命の光だった。
 
憂「お姉ちゃん・・!律さんたちが待ってるよ・・!!さわ子を・・倒して!世界を・・!!救って!!」
唯「憂っ!」
 
憂「もうこんなところ・・来ちゃ駄目だよ・・?」
憂の光はどんどん強まり、いまや虚無全てを照らすのかとさえおもわれた
 
憂「さようならお姉ちゃん・・!!私、お姉ちゃんの妹に生まれて・・本当に良かった!」
 
唯「憂いいいいいいいいい!!!」
 
憂「お姉ちゃん、大好きっ!」ニコッ
 
光が、弾けた

236: 2010/12/27(月) 02:17:20.00
[ゾーマ城]
さわ子「ふう・・ちょっとやりすぎたかしら・・土ぼこりで周りが見えないわ」
ゴゴゴゴ・・・
さわ子「さてと・・上の世界でも侵略し」
さわ子「!」ざわっ クルッ
さわ子は只ならぬ気配を感じ後ろを振り向いた!!
午後ゴゴゴゴゴ・・・
ゆっくりと土埃が晴れていく
 
さわ子「・・・!!」
(まさか・・!!)
 
土埃が・・・晴れた
 
さわ子「まさかッ!そんなッ!なぜッ!」 
 
唯が立っていた! その足元で! 律たちが唯を見上げていた!
 
律「唯ッ!!!」
 
唯の目は前髪で隠れて見えなかった!
さわ子「唯・・!どうして・・!!」ギリッ
 
唯「憂が・・・助けてくれた・・・」

237: 2010/12/27(月) 02:22:17.30
唯「あなたがマダンテを放った瞬間、私は起きて・・すぐにマジックバリアを張った」
よく見ると、唯を中心にバリアが張られていた!律たちを囲うように!
 
さわ子(マダンテを弾くバリアですって・・!?)
 
唯「・・・・」
律「ゆ・・唯・・」
唯「みんなは・・このバリアの中に入ってて」
 
律「!」
唯「私が・・・」す・・
唯がバリアの外へ出た!
唯「ケリをつける・・!!!」ギラッ

238: 2010/12/27(月) 02:27:52.40
唯の全身から凄まじいオーラがほとばしる!
 
唯「さわ子・・あなたは超えてはならない一線を越えた・・」
バチッ・・バチバチ・・!!
ギー太にオーラが込められていく!
唯「あなたを倒す」
バチッ・・バチバチバチバチ!
ギー太に尋常じゃない量のオーラが込められ火花を散らし放電しはじめた!
 
さわ子「上等じゃない・・!!」
さわ子は再び魔力を溜め始めた!
今度は・・!!自らの生命力を魔力に変換して!!

239: 2010/12/27(月) 02:32:42.51
さわ子「今度は私の命も削るわ!さっきとは桁違いの威力よ!」
さわ子も本気だった!
 
唯「」ダダッ
唯が走り出した!
唯「はあああああああああああ!!!」
キラリッ
雄たけびをあげながら走る唯の目から!光る雫が落ちた!
さわ子「そんな泣きながらの攻撃が!!通用するかあああああ!!」
さわ子は全身全霊をかけたマダンテを放った!
 
唯「」タンッ
唯がギー太を振り上げながら跳躍した!

240: 2010/12/27(月) 02:38:15.97
唯「----」
(憂・・!)
 
ーーーーーー
 
『そう、ホワイトクリスマスっていうんだってぇー』
 
『お姉ちゃんご飯できたよー!』
 
『アイスはご飯食べてからー!』
 
『もー、お姉ちゃんったらー!』
 
『ありがとう!このマフラー大切にするね!』
 
『お姉ちゃん!』
『お姉ちゃん・・!』
『お姉ちゃん』
 
『お姉ちゃん、大好きっ!』
 
ーーーーーー
 
唯(憂!)
そして唯は! ギー太を! 振り下ろした!」 
 
唯「ユーアンドアイ!!!!!!」

241: 2010/12/27(月) 02:46:07.63
唯の攻撃がさわ子に届いた瞬間、さわ子の存在は完全になくなった!
それは!!
斬撃でありながら衝撃波でありながら爆発」でありながら・・光であった!
 
ゾーマ城は一瞬で蒸発し、その光はどこまでもどこまでも続いた!!
まるで世界そのもを両断してしまうのかとさえ思われた! 
どこまでも続く光はアレフガルドの暗黒の雲と闇を取り払い・・やがて光がアレフガルド全体を覆うころ・・
最早アレフガルドの空に暗黒の雲はなく!!
 
太陽が!!!世界を照らしていた!!!
 
唯「・・・・・」
唯が澄み渡る青空を見上げた!!
 
唯「憂・・・!終わったよ・・!!」ツー
涙が静かに・・・・
頬を伝って・・落ちた

243: 2010/12/27(月) 02:51:51.01
ラダトームに帰還した唯たちを、曽我部は泣きながら抱きしめた!
曽我部は何度も何度もお礼を言い、その日からラダトームは休むことなく祭り騒ぎだった!
誰もがこれ以上ないほどの笑顔で歌い、踊った!
 
そして!!
宴の最中!! 
 
唯たちは忽然と姿を消した!!
住人により捜索されたが!!
とうとう!!
誰1人として!!
唯たちを見た者は現れなかった!!

244: 2010/12/27(月) 02:57:30.52
[エピローグ]

ーーーー世界一高い塔ーーー
 
唯「ふう~!着いた~!ここが頂上だね!」
律「疲れた~!しっかし!!」
澪「いくらなんでも高すぎるだろ、この塔」
梓「途中で雲突き抜けましたもんね」
ムギ「ちょうどいい足腰の鍛錬になったわね」
 
唯「さ~てと、ここにいるって聞いたんだけど・・」
律「お!あれか!?」
 
しんりゅう「zzz・・・」
 
澪「寝てるな・・」
 
唯「ねえ!あなたがしんりゅう?」
 
しんりゅう「」ぱちっ
「ん?」

245: 2010/12/27(月) 03:02:35.91
しんりゅう「ほ~・・人間か・・よく登ってきたのう・・む!?」
唯「?」
しんりゅう「ほっほっ・・いつぞやの娘か・・」
 
唯「いつぞや?」
 
しんりゅう「ほれ」しゅうううう
しんりゅうが人間の姿になった!
 
唯「あっ!ナジミの塔のおじいちゃん!?」
 
しんりゅう「いかにも」
律「え・・・じゃあレーべにいた・・双子の・・」
 
しんりゅう「ん?あああれもワシじゃよ。ちょっとお主たちをからかったんじゃよ」
律(面白いじいさんだな)

246: 2010/12/27(月) 03:07:18.12
唯「ねぇねぇしんりゅうのおじいちゃん」
しんりゅう「なんじゃ」
唯「おじいちゃんはどんな願いもかなえてくれるって聞いたんだけど」
しんりゅう「ほっほっ・・ああワシに出来ぬことなどない。ここは天界に近い。天国にいる者でもすぐに呼べるしそれに・・」
唯「----」
 
しんりゅう「完全に消滅してしまった魂も・・・復活させることもできるぞ?」
 
唯「・・・!!!」ぱああああ
律「良かったな!唯!」

247: 2010/12/27(月) 03:11:14.71
しんりゅう「ただし」
唯「!」
しんりゅう「ワシに勝ったらの・・・話だがなぁ?」ニヤリ
唯「・・・!!!」
唯「」ニヤ
唯はギー太を構えた!
唯「みんな!準備はいい!?」
律「おう!」
澪「ああ!」
ムギ「どんとこいです!」
梓「やってやるです!」
 
唯「」すう・・バチッ・・・バチバチバチ!!!
 
澪「あの構えは!!」

248: 2010/12/27(月) 03:18:58.10
律「うお!唯のやついきなり超必殺技出すつもりだぞ!?」
ムギ「いきなり勝負ありかも!」
梓「また唯先輩のあの技が見れるです!」
唯「はあああああああ!!!」
バチッバチバチバチ!
律「うひゃー相変わらずすげーオーラ!!」
しんりゅう「ほう・・」
 
唯「たああああああ!!!」
唯は雄たけびを上げながら走り!!
 
しんりゅう「面白いわ」にやり 
唯「ああああああ!!!」タンっ
そしてギー太を大きく振りかぶり跳躍した!
 
しんりゅう「来いっ!小娘ぇ!!!」
 
唯(待っててね・・!!!憂!!!!!)
 
そして最強の一撃を放った!
 
「ユーアンドアイ!!!!!!」
 
ーーーーーーーー!!!!!
 
けいおんクエスト~そして伝説へ~
 
おしまい

249: 2010/12/27(月) 03:25:19.82
[おまけ]
聡「う~ん・・どこだここ・・姉ちゃんに憧れて旅に出たはいいけど・・なんかでっけー穴に落ちて・・」
 
ガサガサ
聡「うわ!」
曽我部「ん?」
聡「・・・・」
曽我部「・・・・」
聡(き・・綺麗な人だなあ)
 
ーーーーー 
数年後、聡と曽我部は結婚し
その翌年2人の間に出来た子供が
再びアレフガルドを闇に落とした魔王「りゅうおう」を倒すことになるのだが
 
それはまた
 
別のお話
 
 
完 読んでくれてありがとう
ドラクエ7の小説とかからめっちゃぱくりました

250: 2010/12/27(月) 03:25:38.63
>>1乙!!

最後の方打ち切り感があったが面白かった!!
また書いてくれ。

引用元: 憂「お姉ちゃーん!今日は王様に挨拶しに行く日でしょー?」