1: 2021/10/20(水) 20:23:14.068
男「さあさあ、可愛い女の子奴隷のショーが始まるよー!」
美少女「踊りまーす!」
クルクルッ
美少女「それっ!」
客A「可愛い~!」
客B「最高だ!」
客C「うひょ~!」
主人「バカバカしい。どこが奴隷だよ」
男「な、なんだと!?」
美少女「踊りまーす!」
クルクルッ
美少女「それっ!」
客A「可愛い~!」
客B「最高だ!」
客C「うひょ~!」
主人「バカバカしい。どこが奴隷だよ」
男「な、なんだと!?」
3: 2021/10/20(水) 20:26:16.162
主人「綺麗なドレス着て、化粧までしてる美少女がダンスする」
主人「これのいったいどこが奴隷ショーだっていうんだ」
主人「群がってる客も客だ。アイドルに入れ込んでるバカどもと変わらないじゃないか」
客A「なっ!」
客B「失礼だぞ!」
客C「許せない!」
男「あんたも奴隷を買っていそうだが、この子以上のショーを見せられるってのか?」
主人「明日もう一度来て下さい。本物の奴隷少女をお見せしますよ」
男「面白い、見せてもらおうじゃないか!」
主人「これのいったいどこが奴隷ショーだっていうんだ」
主人「群がってる客も客だ。アイドルに入れ込んでるバカどもと変わらないじゃないか」
客A「なっ!」
客B「失礼だぞ!」
客C「許せない!」
男「あんたも奴隷を買っていそうだが、この子以上のショーを見せられるってのか?」
主人「明日もう一度来て下さい。本物の奴隷少女をお見せしますよ」
男「面白い、見せてもらおうじゃないか!」
4: 2021/10/20(水) 20:29:13.889
翌日――
ザワザワ…
男(どんな奴隷を連れてこようが、俺の奴隷に敵うわけない!)
美少女「……」
客A「あっ!」
客B「来たぞ!」
客C「昨日の奴隷主人だ!」
男「どれどれ……」
男「!」
ザワザワ…
男(どんな奴隷を連れてこようが、俺の奴隷に敵うわけない!)
美少女「……」
客A「あっ!」
客B「来たぞ!」
客C「昨日の奴隷主人だ!」
男「どれどれ……」
男「!」
8: 2021/10/20(水) 20:32:36.592
主人「……」
奴隷少女「……」
男「これは……!」
客A「髪はボサボサ、服はボロボロ……」
客B「ほのかに漂う体臭は、お風呂にすらろくに入れてもらえてないことを想像できる!」
客C「極めつけは……見ろ! あの右足! 鉄球がつけられてる!」
奴隷少女「……」ジャラ…
男(くっ、今時ここまで奴隷してる奴隷なんて、かえってレアだぞ! なんてことだ!)
美少女「……!」
奴隷少女「……」
男「これは……!」
客A「髪はボサボサ、服はボロボロ……」
客B「ほのかに漂う体臭は、お風呂にすらろくに入れてもらえてないことを想像できる!」
客C「極めつけは……見ろ! あの右足! 鉄球がつけられてる!」
奴隷少女「……」ジャラ…
男(くっ、今時ここまで奴隷してる奴隷なんて、かえってレアだぞ! なんてことだ!)
美少女「……!」
9: 2021/10/20(水) 20:35:19.129
主人「おい、なんか喋れ」
奴隷少女「お金……ください」
客A「はい、あげます! ほら金貨!」ジャラッ
客B「なら俺は札束!」バサッ
客C「むしろ俺を奴隷にして下さい!」
ワイワイ…
主人「どっちが上か、分かったか?」
男「くっ……! くそぉぉぉぉぉっ!!!」
奴隷少女「お金……ください」
客A「はい、あげます! ほら金貨!」ジャラッ
客B「なら俺は札束!」バサッ
客C「むしろ俺を奴隷にして下さい!」
ワイワイ…
主人「どっちが上か、分かったか?」
男「くっ……! くそぉぉぉぉぉっ!!!」
10: 2021/10/20(水) 20:38:29.820
……
奴隷少女「うふふ、儲かったね」
主人「ああ、これでしばらく金には困らない」
客C「すごいですね。あえて典型的な奴隷スタイルの少女を披露することで、お金を稼ぐなんて」
主人「ああ、あの美少女がいい引き立て役になってくれた」
奴隷少女「ところで、この人誰?」
主人「知らん。奴隷になりたいらしいから、しばらく好きにさせてやろう」
奴隷少女「うん、分かった」
客C「よろしく!」
奴隷少女「うふふ、儲かったね」
主人「ああ、これでしばらく金には困らない」
客C「すごいですね。あえて典型的な奴隷スタイルの少女を披露することで、お金を稼ぐなんて」
主人「ああ、あの美少女がいい引き立て役になってくれた」
奴隷少女「ところで、この人誰?」
主人「知らん。奴隷になりたいらしいから、しばらく好きにさせてやろう」
奴隷少女「うん、分かった」
客C「よろしく!」
12: 2021/10/20(水) 20:40:35.300
主人「しかし、さっき俺が打ち負かした男……あいつがどうするか気になるな」
奴隷少女「そうだね」
主人「よし、行ってみよう!」
奴隷少女「うん!」
客C「俺も行きます!」
奴隷少女「そうだね」
主人「よし、行ってみよう!」
奴隷少女「うん!」
客C「俺も行きます!」
13: 2021/10/20(水) 20:43:07.005
ビシッ! バシッ! ビシッ!
男「このっ!」
バシッ!
美少女「ひっ……!」
男「恥かかせやがってぇ……せっかく高い金出してお前を買ったのによ!」
美少女「ご、ごめんなさ……」
男「うるせえ!」
ビシッ!
男「このっ!」
バシッ!
美少女「ひっ……!」
男「恥かかせやがってぇ……せっかく高い金出してお前を買ったのによ!」
美少女「ご、ごめんなさ……」
男「うるせえ!」
ビシッ!
14: 2021/10/20(水) 20:45:12.248
主人「やめろ」ガシッ
男「うぐ! お前は……さっきの!」
奴隷少女「大丈夫?」
美少女「う、うん……」
主人「貴重な労働力である奴隷をこうまで痛めつけるとは……やはりお前は本物じゃないな」
客C「そうだそうだ!」
男「なんだとぉ!?」
男「うぐ! お前は……さっきの!」
奴隷少女「大丈夫?」
美少女「う、うん……」
主人「貴重な労働力である奴隷をこうまで痛めつけるとは……やはりお前は本物じゃないな」
客C「そうだそうだ!」
男「なんだとぉ!?」
15: 2021/10/20(水) 20:48:39.561
男「奴隷にあんなボロや鉄球をつけてるお前にいわれたくねえよ!」
主人「あれはあいつも望んでやってることだ……」
主人「俺とあいつはいってみればビジネスパートナー……絆がある」
主人「お前はただ一方的にあの女の子を利用してるだけ……お前に奴隷を従える資格はない」
男「わけ分からねえこといいやがって!」
奴隷少女「もういいから。ちょっとあなたは黙っててくれる?」
男「ふん、足枷ついてるようなガキが、俺をどうやって黙らそうってんだ!?」
主人「あれはあいつも望んでやってることだ……」
主人「俺とあいつはいってみればビジネスパートナー……絆がある」
主人「お前はただ一方的にあの女の子を利用してるだけ……お前に奴隷を従える資格はない」
男「わけ分からねえこといいやがって!」
奴隷少女「もういいから。ちょっとあなたは黙っててくれる?」
男「ふん、足枷ついてるようなガキが、俺をどうやって黙らそうってんだ!?」
16: 2021/10/20(水) 20:51:27.427
奴隷少女「足枷? この鉄球が?」
ブオンッ!
男「え……?」
男(鉄球がものすごいスピードで……)
奴隷少女「当ててたら、頭砕けてたかもね」
男「……!」
男「だ、黙ります」
奴隷少女「素直でよろしい」
ブオンッ!
男「え……?」
男(鉄球がものすごいスピードで……)
奴隷少女「当ててたら、頭砕けてたかもね」
男「……!」
男「だ、黙ります」
奴隷少女「素直でよろしい」
17: 2021/10/20(水) 20:54:20.661
主人「さて、聞きたいことがある」
男「な、なんだ」
主人「この美少女、どこで買った?」
男「それは……」
主人「言え」
奴隷少女「鉄球当てるよ」
男「ある……孤児院です……」
主人「孤児院……」
男「な、なんだ」
主人「この美少女、どこで買った?」
男「それは……」
主人「言え」
奴隷少女「鉄球当てるよ」
男「ある……孤児院です……」
主人「孤児院……」
18: 2021/10/20(水) 20:57:17.491
主人「……その孤児院は、かなり有名なところじゃないか」
男「はい、しかし裏では人身売買してるってのはその筋じゃ結構有名でしてね」
男「しかも、可愛い女の子ばかりだってんで、つい俺も訪ねて……」
主人「買ったわけか」
男「はい……」
主人「ここから先は君に聞いた方がよさそうだな」
美少女「!」ビクッ
主人「その孤児院はどんな環境だった?」
男「はい、しかし裏では人身売買してるってのはその筋じゃ結構有名でしてね」
男「しかも、可愛い女の子ばかりだってんで、つい俺も訪ねて……」
主人「買ったわけか」
男「はい……」
主人「ここから先は君に聞いた方がよさそうだな」
美少女「!」ビクッ
主人「その孤児院はどんな環境だった?」
19: 2021/10/20(水) 20:59:12.468
美少女「……」ガチガチ…
美少女「話せない……話したくない!」
主人「!」
奴隷少女「これは……」
客C「心的外傷ってやつですね。よほど怖い目にあったみたいです」
主人「……(事情を聞くのは無理か……)」
美少女「話せない……話したくない!」
主人「!」
奴隷少女「これは……」
客C「心的外傷ってやつですね。よほど怖い目にあったみたいです」
主人「……(事情を聞くのは無理か……)」
20: 2021/10/20(水) 21:01:38.097
奴隷少女「ねえ、美少女ちゃん」
美少女「!」
奴隷少女「あたしもおじさんも、とっても強いの。だから絶対あなたを守ってあげる」
奴隷少女「いいえ、今も苦しめられてる友達を救ってあげられる」
奴隷少女「だからお願い。なにがあったか話して」
美少女「う、うん……」
美少女「!」
奴隷少女「あたしもおじさんも、とっても強いの。だから絶対あなたを守ってあげる」
奴隷少女「いいえ、今も苦しめられてる友達を救ってあげられる」
奴隷少女「だからお願い。なにがあったか話して」
美少女「う、うん……」
21: 2021/10/20(水) 21:04:34.182
美少女「あそこの院長は……悪魔よ」
美少女「まず孤児院ってのが真っ赤な嘘っぱち」
美少女「売るために子供をさらうのは当たり前。中には大人の男女をさらって……」
客C「まさか……!」
主人「容姿のいい男女に子供を作らせてるってのか!」
美少女「うん、きっと地下にそういうスペースがあるはず」
美少女「友達に、地下から何か聞こえたって子がいたから……」
客C「もはや人間工場だ……」
美少女「まず孤児院ってのが真っ赤な嘘っぱち」
美少女「売るために子供をさらうのは当たり前。中には大人の男女をさらって……」
客C「まさか……!」
主人「容姿のいい男女に子供を作らせてるってのか!」
美少女「うん、きっと地下にそういうスペースがあるはず」
美少女「友達に、地下から何か聞こえたって子がいたから……」
客C「もはや人間工場だ……」
22: 2021/10/20(水) 21:07:34.110
奴隷少女「だけど、いくら美男美女に子供を作らせても、可愛い子が生まれるとは限らないよね」
主人「そうだな。そういう子はどうするのか……」
客C「安く売っちゃうんじゃないですか?」
美少女「……」フルフル
主人「“間引く”のか」
美少女「そう! 私のお友達もそうやって何人も……!」
客C「ひどい……」
主人「逆らうとこうなるんだぞと恐怖心を植え付けることもできる、か」
主人「そうだな。そういう子はどうするのか……」
客C「安く売っちゃうんじゃないですか?」
美少女「……」フルフル
主人「“間引く”のか」
美少女「そう! 私のお友達もそうやって何人も……!」
客C「ひどい……」
主人「逆らうとこうなるんだぞと恐怖心を植え付けることもできる、か」
23: 2021/10/20(水) 21:10:30.779
主人「そこまでいくと、完全に犯罪組織だな。許されるものではない」
男「知らなかった……そんな悪魔みたいなことをしてたなんて……」
男「てっきり子供を売ることもする孤児院、ぐらいの認識で……」
主人「久しぶりに昔の血が騒いできたな」
奴隷少女「おっ、顔つきが変わったね、おじさん。どうする?」
主人「行くぞ……その孤児院とやらに!」
奴隷少女「うん!」
客C「はい!」
美少女「お願いします……みんなを助けて……」
主人「任せておけ!」
主人「この子はとりあえずお前に任せる。くれぐれも丁重に扱え」
男「わ、分かってます……」
男「知らなかった……そんな悪魔みたいなことをしてたなんて……」
男「てっきり子供を売ることもする孤児院、ぐらいの認識で……」
主人「久しぶりに昔の血が騒いできたな」
奴隷少女「おっ、顔つきが変わったね、おじさん。どうする?」
主人「行くぞ……その孤児院とやらに!」
奴隷少女「うん!」
客C「はい!」
美少女「お願いします……みんなを助けて……」
主人「任せておけ!」
主人「この子はとりあえずお前に任せる。くれぐれも丁重に扱え」
男「わ、分かってます……」
24: 2021/10/20(水) 21:14:26.493
<孤児院>
主人「ついてこい」
客C「はい」
受付「これはこれは、どういったご用件で」
主人(男に書かせた“紹介状”を見せる)スッ
受付「なるほど、院長を呼んできますのでお待ちを」
客C「第一段階クリアですね」
主人「ああ、あとはあいつがどれだけ上手くやるか……」
主人「ついてこい」
客C「はい」
受付「これはこれは、どういったご用件で」
主人(男に書かせた“紹介状”を見せる)スッ
受付「なるほど、院長を呼んできますのでお待ちを」
客C「第一段階クリアですね」
主人「ああ、あとはあいつがどれだけ上手くやるか……」
25: 2021/10/20(水) 21:17:28.154
院長「初めまして」
主人「さっそくだが、商品を見せてもらいたい」
院長「こちらが現在のラインナップです」
主人(子供達の似顔絵が載ったチラシ……)
客C「うひょ~! どれも美少女ですね! 下半身が熱持っちゃうな~!」
主人「ああ、どれにするか悩んでしまうな」
院長「ゆっくり選んで下さい。いい商品がいたら、実際に連れてきますから」
主人「さっそくだが、商品を見せてもらいたい」
院長「こちらが現在のラインナップです」
主人(子供達の似顔絵が載ったチラシ……)
客C「うひょ~! どれも美少女ですね! 下半身が熱持っちゃうな~!」
主人「ああ、どれにするか悩んでしまうな」
院長「ゆっくり選んで下さい。いい商品がいたら、実際に連れてきますから」
26: 2021/10/20(水) 21:20:57.422
主人(そろそろのはずだが……)
バタンッ
職員「大変です!」
院長「なんだ?」
職員「おかしな少女が院に侵入して暴れて……子供や……地下の大人を逃がそうとしてるのです!」
院長「なんだと!? くっ、すぐに衛兵を出動させ――」
主人「俺たちに気を取られたせいで、初動が遅れたな」
院長「!」
バタンッ
職員「大変です!」
院長「なんだ?」
職員「おかしな少女が院に侵入して暴れて……子供や……地下の大人を逃がそうとしてるのです!」
院長「なんだと!? くっ、すぐに衛兵を出動させ――」
主人「俺たちに気を取られたせいで、初動が遅れたな」
院長「!」
27: 2021/10/20(水) 21:23:43.050
院長「貴様、まさか!」
主人「そのまさかさ。俺たちはこの孤児院を潰しにきた。いや……工場をというべきかな」
客C「そうだ!」
院長「……ッ!」
主人「さあ、どうする? 俺たちか、おかしな少女か、どっちに兵を差し向ける?」
院長「おのれ~!」
院長「両方だ! お前らもそのガキも、両方潰してやる!」ピピーッ
主人「そのまさかさ。俺たちはこの孤児院を潰しにきた。いや……工場をというべきかな」
客C「そうだ!」
院長「……ッ!」
主人「さあ、どうする? 俺たちか、おかしな少女か、どっちに兵を差し向ける?」
院長「おのれ~!」
院長「両方だ! お前らもそのガキも、両方潰してやる!」ピピーッ
28: 2021/10/20(水) 21:25:45.214
ワァァァァ…
主人「来たか……よし、お前は逃げろ」
客C「なんの、戦わせて下さい!」
衛兵A「貴様らだな!」
衛兵B「この孤児院の秘密を知った以上、氏んでもらう!」
主人「氏ぬのは……こんな悪魔みたいなことしてるお前らだ!」
主人「来たか……よし、お前は逃げろ」
客C「なんの、戦わせて下さい!」
衛兵A「貴様らだな!」
衛兵B「この孤児院の秘密を知った以上、氏んでもらう!」
主人「氏ぬのは……こんな悪魔みたいなことしてるお前らだ!」
29: 2021/10/20(水) 21:28:17.094
主人「はあっ!」
ザシュッ! ズバッ!
「ぐあっ!」 「ぐうっ!」
客C「シッ、シシッ!」
スパパァンッ!
「ぎゃっ!」 「ぐおっ!」
主人「やるな」
客C「ボクシングやってましたから!」
ザシュッ! ズバッ!
「ぐあっ!」 「ぐうっ!」
客C「シッ、シシッ!」
スパパァンッ!
「ぎゃっ!」 「ぐおっ!」
主人「やるな」
客C「ボクシングやってましたから!」
30: 2021/10/20(水) 21:31:17.394
主人(しかし、数が多い。ここまで兵を集めるとは、あの院長もなかなかやるものだ)
主人「せやっ!」
ズバッ!
「ぐぶっ!」
客C「ワンツー! アッパーッ!」
バキッ!
主人「大丈夫か!?」
客C「すみません、足手まといで……まだ20人ぐらいしか倒せてません!」
主人「いや、かなり役に立ってる」
主人「せやっ!」
ズバッ!
「ぐぶっ!」
客C「ワンツー! アッパーッ!」
バキッ!
主人「大丈夫か!?」
客C「すみません、足手まといで……まだ20人ぐらいしか倒せてません!」
主人「いや、かなり役に立ってる」
31: 2021/10/20(水) 21:34:28.378
ワァァァァ…
「待ちやがれ!」 「このガキ!」 「子供を逃がしやがって!」
奴隷少女「ひええ~!」タタタッ
主人「あいつも追われてるようだな」
客C「鉄球つけてるのに、あの速さで走れるなんて……」
奴隷少女「おじさーん! 鉄球外して!」
主人「分かった。すぐ外す」カチャカチャ
「待ちやがれ!」 「このガキ!」 「子供を逃がしやがって!」
奴隷少女「ひええ~!」タタタッ
主人「あいつも追われてるようだな」
客C「鉄球つけてるのに、あの速さで走れるなんて……」
奴隷少女「おじさーん! 鉄球外して!」
主人「分かった。すぐ外す」カチャカチャ
33: 2021/10/20(水) 21:37:26.074
奴隷少女「軽くなった!」ピョンピョン
主人「暴れてやれ。訓練の成果を見せてみろ」
奴隷少女「オッケーッ!」バッ
衛兵C「跳んだ!?」
衛兵D「高い!」
奴隷少女「とりゃーっ!」
ドガッ! バキッ!
「ぐべっ!」 「ぶはっ!」
主人「腕を上げたな」
客C「人間離れした跳躍からの重い蹴り……猿(ましら)の如くだ!」
主人「暴れてやれ。訓練の成果を見せてみろ」
奴隷少女「オッケーッ!」バッ
衛兵C「跳んだ!?」
衛兵D「高い!」
奴隷少女「とりゃーっ!」
ドガッ! バキッ!
「ぐべっ!」 「ぶはっ!」
主人「腕を上げたな」
客C「人間離れした跳躍からの重い蹴り……猿(ましら)の如くだ!」
34: 2021/10/20(水) 21:40:18.637
主人「せやっ!」ザシュッ
奴隷少女「でやーっ!」バキッ
客C「シッシシッ、ワンツー!」ボゴッ
……
……
院長「ひええ……私の兵が次々と……」
主人「お前の“工場”もこれで終わりだな。今度はお前が牢獄に入る番だ」
院長「う、うう……」ガクッ
奴隷少女「でやーっ!」バキッ
客C「シッシシッ、ワンツー!」ボゴッ
……
……
院長「ひええ……私の兵が次々と……」
主人「お前の“工場”もこれで終わりだな。今度はお前が牢獄に入る番だ」
院長「う、うう……」ガクッ
35: 2021/10/20(水) 21:44:36.509
ワイワイ…
「助けて下さってありがとうございます!」 「やっと外に出れた……」 「ありがとー!」
奴隷少女「この……女の子や大人達はどうしよう?」
主人「とりあえず、陛下に連絡し、彼らの保護をお願いする。事情が事情だ、受け入れてもらえるだろう」
客C「陛下!?」
奴隷少女「陛下ってのは王様って意味だよ」
客C「分かってるよ! あなたがなぜ陛下と繋がりが……?」
「助けて下さってありがとうございます!」 「やっと外に出れた……」 「ありがとー!」
奴隷少女「この……女の子や大人達はどうしよう?」
主人「とりあえず、陛下に連絡し、彼らの保護をお願いする。事情が事情だ、受け入れてもらえるだろう」
客C「陛下!?」
奴隷少女「陛下ってのは王様って意味だよ」
客C「分かってるよ! あなたがなぜ陛下と繋がりが……?」
36: 2021/10/20(水) 21:48:45.178
主人「俺は元々、王国の犯罪者などを粛清する陛下直属の特殊部隊にいた」
主人「過酷な部隊だったが、やがて陛下がお暇を与えて下さった。『見聞を広め、何かあれば報告して欲しい』と」
主人「その後は悪人を退治しつつ、各地を旅していたんだが……」
主人「ある日、奴隷として売られてるこいつを見つけた」
奴隷少女「そう、あたし!」
主人「最初は普通に育ててたんだが、自分から言い出したんだ」
奴隷少女『あたしもあなたのように強くなりたい! だから奴隷のように扱って!』
主人「俺はその覚悟を買い、厳しい訓練を課し、ボロを着せ、足に鉄球までつけた」
奴隷少女「すごいでしょ?」
客C「君たちの絆や覚悟……まさに“本物”だよ」
主人「過酷な部隊だったが、やがて陛下がお暇を与えて下さった。『見聞を広め、何かあれば報告して欲しい』と」
主人「その後は悪人を退治しつつ、各地を旅していたんだが……」
主人「ある日、奴隷として売られてるこいつを見つけた」
奴隷少女「そう、あたし!」
主人「最初は普通に育ててたんだが、自分から言い出したんだ」
奴隷少女『あたしもあなたのように強くなりたい! だから奴隷のように扱って!』
主人「俺はその覚悟を買い、厳しい訓練を課し、ボロを着せ、足に鉄球までつけた」
奴隷少女「すごいでしょ?」
客C「君たちの絆や覚悟……まさに“本物”だよ」
37: 2021/10/20(水) 21:51:35.306
……
主人「その子はあんたに任せる」
男「は、はいっ!」
奴隷少女「この子を酷い目にあわせたら、どんなに遠くからでも鉄球ぶつけるからね」
男「分かってます。あなたたちのような絆を築いてみせます!」
美少女「私も、この人のこと嫌いじゃないので……。私のこと院から連れ出してくれたし……」
奴隷少女「お互い頑張ろうね」
美少女「うん!」
主人「その子はあんたに任せる」
男「は、はいっ!」
奴隷少女「この子を酷い目にあわせたら、どんなに遠くからでも鉄球ぶつけるからね」
男「分かってます。あなたたちのような絆を築いてみせます!」
美少女「私も、この人のこと嫌いじゃないので……。私のこと院から連れ出してくれたし……」
奴隷少女「お互い頑張ろうね」
美少女「うん!」
38: 2021/10/20(水) 21:54:38.208
主人「さ、また新しい土地に行くか」
奴隷少女「おいしいものあるところがいいなー」
客C「だったらここから南に行くのがいいですよ。海がありますから」
客C(王国にはまだまだ問題が山積みだ。二人はこうして人助けを続けていくのだろう)
客C(この二人なら、未だ根強く残る奴隷制だって見直させることができるかもしれない)
客C(俺は見届ける……!)
客C(この二人が世の中を変えていくところを――)
― 完 ―
奴隷少女「おいしいものあるところがいいなー」
客C「だったらここから南に行くのがいいですよ。海がありますから」
客C(王国にはまだまだ問題が山積みだ。二人はこうして人助けを続けていくのだろう)
客C(この二人なら、未だ根強く残る奴隷制だって見直させることができるかもしれない)
客C(俺は見届ける……!)
客C(この二人が世の中を変えていくところを――)
― 完 ―
39: 2021/10/20(水) 22:00:45.014
乙
主人公は客Cだった…?
主人公は客Cだった…?
40: 2021/10/20(水) 22:46:39.357
乙!
客Cは奴隷としてついていくのか?
客Cは奴隷としてついていくのか?
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