1: 2016/11/23(水) 21:20:59.196
― 銀行 ―
強盗A「やい、金を出せ!」
強盗B「オラオラ、とっととしねえと銃ぶっ放すぞ!」
ワァァ……! ヒィィ……!
魔法少女「お待ちなさいな」ザッ
強盗A「やい、金を出せ!」
強盗B「オラオラ、とっととしねえと銃ぶっ放すぞ!」
ワァァ……! ヒィィ……!
魔法少女「お待ちなさいな」ザッ
6: 2016/11/23(水) 21:23:18.826
強盗A「なんだ、あのやたらカラフルで派手な衣装の女の子は!?」
魔法少女「まだ私のことを知らない悪党がいたとはね……」
魔法少女「私は……魔法少女」
強盗B「魔法少女!?」
魔法少女「この魔法のステッキで……今からあなたたちを成敗するわ」サッ
強盗A「なんだそれ!?」
強盗B「女の子のオモチャじゃねえか!」
魔法少女「この魔法のステッキは……仕込み杖よ」シャキンッ
魔法少女「あなたたちに魔法を見せてあげるわ」
魔法少女「まだ私のことを知らない悪党がいたとはね……」
魔法少女「私は……魔法少女」
強盗B「魔法少女!?」
魔法少女「この魔法のステッキで……今からあなたたちを成敗するわ」サッ
強盗A「なんだそれ!?」
強盗B「女の子のオモチャじゃねえか!」
魔法少女「この魔法のステッキは……仕込み杖よ」シャキンッ
魔法少女「あなたたちに魔法を見せてあげるわ」
8: 2016/11/23(水) 21:26:02.983
強盗A「ふざけんな、やっちまえ!」パンッ
強盗B「氏ねえっ!」パンッ
魔法少女「無駄よ」キンッキンッ
強盗A「こいつ、弾を斬りやがった!」
強盗B「ウソでしょ!?」
魔法少女「……参る」
強盗B「氏ねえっ!」パンッ
魔法少女「無駄よ」キンッキンッ
強盗A「こいつ、弾を斬りやがった!」
強盗B「ウソでしょ!?」
魔法少女「……参る」
10: 2016/11/23(水) 21:29:52.805
ズバァッ! ザンッ!
強盗A「うぐぅ……」ドサッ
強盗B「げはぁ……」ドサッ
魔法少女「……成敗」キンッ
銀行員「こ、頃したんですか?」
魔法少女「薄皮一枚斬って、恐怖で失神させただけよ。そこまでの相手じゃなかったわ」
強盗A「うぐぅ……」ドサッ
強盗B「げはぁ……」ドサッ
魔法少女「……成敗」キンッ
銀行員「こ、頃したんですか?」
魔法少女「薄皮一枚斬って、恐怖で失神させただけよ。そこまでの相手じゃなかったわ」
11: 2016/11/23(水) 21:32:03.981
小動物「ご苦労だった」トテトテ
小動物「手拭いだ……汗を拭け」
魔法少女「……ありがと」フキフキ
ワァァ……! ワァァ……!
警官「魔法少女さん、またあなたに助けられました! ありがとうございます!」
魔法少女「礼はいらないわ……これが私の使命だもの」
小動物「手拭いだ……汗を拭け」
魔法少女「……ありがと」フキフキ
ワァァ……! ワァァ……!
警官「魔法少女さん、またあなたに助けられました! ありがとうございます!」
魔法少女「礼はいらないわ……これが私の使命だもの」
12: 2016/11/23(水) 21:34:08.463
ありがとうございますじゃなくて逮捕しろよ
ヤッパ持ってんぞこいつ
ヤッパ持ってんぞこいつ
13: 2016/11/23(水) 21:34:49.005
魔法少女「では皆さん、さようなら」
魔法少女「行くわよ、小動物」シュザッ
小動物「おう!」タタタッ
ワァァ……! ワァァ……!
少年(かっこいいなぁ……)
少年(ボクも魔法少女みたいな剣の使い手になりたい……!)
少年(彼女に認められたい……!)
魔法少女「行くわよ、小動物」シュザッ
小動物「おう!」タタタッ
ワァァ……! ワァァ……!
少年(かっこいいなぁ……)
少年(ボクも魔法少女みたいな剣の使い手になりたい……!)
少年(彼女に認められたい……!)
16: 2016/11/23(水) 21:38:06.734
― 中学校 ―
生徒A「ニュース見たか?」
生徒B「ああ、魔法少女だろ? すげーよなー」
ワイワイ…… ガヤガヤ……
少年「……」
少女「おはよう!」
少年「やあ、おはよう」
生徒A「ニュース見たか?」
生徒B「ああ、魔法少女だろ? すげーよなー」
ワイワイ…… ガヤガヤ……
少年「……」
少女「おはよう!」
少年「やあ、おはよう」
18: 2016/11/23(水) 21:43:26.781
少女「少年君、こないだの剣道大会で優勝したんだって? おめでとう!」
少年「ありがとう」
少女「これ……お祝いの手作りきんつば! よかったら食べて!」サッ
少年「……ありがたくいただくよ!」
少年「……」モグモグ
少年「おいしい!」
少女「ホント? ……よかった!」
生徒A「お、相変わらず、お熱いねー」ヒューヒュー
生徒B「もう付き合っちゃえよ!」
少年「ひ、冷やかすなよ」
少女「……」ポッ…
少年「ありがとう」
少女「これ……お祝いの手作りきんつば! よかったら食べて!」サッ
少年「……ありがたくいただくよ!」
少年「……」モグモグ
少年「おいしい!」
少女「ホント? ……よかった!」
生徒A「お、相変わらず、お熱いねー」ヒューヒュー
生徒B「もう付き合っちゃえよ!」
少年「ひ、冷やかすなよ」
少女「……」ポッ…
20: 2016/11/23(水) 21:46:40.745
バタバタバタッ!
生徒A「な、なんだ!?」
テ口リストA「この教室は我々が乗っ取った!」
テ口リストB「大人しくしていれば、危害は加えない!」
生徒A「えぇ~~~~~!?」
生徒B「日頃からやってた妄想が現実に……!」
生徒A「な、なんだ!?」
テ口リストA「この教室は我々が乗っ取った!」
テ口リストB「大人しくしていれば、危害は加えない!」
生徒A「えぇ~~~~~!?」
生徒B「日頃からやってた妄想が現実に……!」
22: 2016/11/23(水) 21:49:44.591
少年「……」
少年(学校に野武士がやってくる妄想はよくするけど、まさかテ口リストが来るなんて……!)
少女「どうしよう……」
少年(怖いけど……好きな子ぐらい守れなきゃ!)
少年(それにあいつらぐらい倒せなきゃ……魔法少女に並べない!)
少年「ボクがやる!」
少女「え!?」
少年(学校に野武士がやってくる妄想はよくするけど、まさかテ口リストが来るなんて……!)
少女「どうしよう……」
少年(怖いけど……好きな子ぐらい守れなきゃ!)
少年(それにあいつらぐらい倒せなきゃ……魔法少女に並べない!)
少年「ボクがやる!」
少女「え!?」
23: 2016/11/23(水) 21:52:29.073
シーン……
テ口リストA「よし、だいぶ大人しくなったようだな」
テ口リストB「いいか、ガキども! 動いたら、マシンガンでミンチにしてやるからな!」
少年「ちょっと待ったァッ!」
テ口リストA「よし、だいぶ大人しくなったようだな」
テ口リストB「いいか、ガキども! 動いたら、マシンガンでミンチにしてやるからな!」
少年「ちょっと待ったァッ!」
25: 2016/11/23(水) 21:55:35.692
テ口リストA「ん?」
テ口リストB「なんだ?」
少年「お前たちは……ボクが倒す!」
テ口リストA「倒すって……竹刀でか!?」
テ口リストB「ギャハハハッ、おもしれえ! やってみ――」
少年「キエエエエエエエエエエエエエッ!!!」
テ口リストB「なんだ?」
少年「お前たちは……ボクが倒す!」
テ口リストA「倒すって……竹刀でか!?」
テ口リストB「ギャハハハッ、おもしれえ! やってみ――」
少年「キエエエエエエエエエエエエエッ!!!」
26: 2016/11/23(水) 22:00:31.081
少年「キエエアアアッ!!!」
ズドッ!
テ口リストA「ぐほっ!」ドサッ
生徒A「すげえ! 一撃で倒した!」
生徒B「なんて見事な突きだ! 中学剣道では禁止されてるはずなのに!」
生徒A「あいつ……きっと日頃から実戦を想定した訓練をしてたんだろうぜ!」
ズドッ!
テ口リストA「ぐほっ!」ドサッ
生徒A「すげえ! 一撃で倒した!」
生徒B「なんて見事な突きだ! 中学剣道では禁止されてるはずなのに!」
生徒A「あいつ……きっと日頃から実戦を想定した訓練をしてたんだろうぜ!」
27: 2016/11/23(水) 22:03:47.257
テ口リストB「やりやがったな、小僧! 撃ち頃して――」ジャキッ
少年「キエッ!!!」
ドスッ!
テ口リストB「げふぅ……」ドサッ…
ワァァ……! ワァァ……!
少年「ハァ、ハァ、ハァ……」
少年(やった……倒せた! ボクの技は悪人に通用する!)
少年「キエッ!!!」
ドスッ!
テ口リストB「げふぅ……」ドサッ…
ワァァ……! ワァァ……!
少年「ハァ、ハァ、ハァ……」
少年(やった……倒せた! ボクの技は悪人に通用する!)
28: 2016/11/23(水) 22:07:12.194
少女「少年君、かっこよかったよ!」
少年「ありがとう……君を守れてよかったよ」
生徒A「相変わらずお熱いねー!」ヒューヒュー
生徒B「もう結婚しちゃえよ!」
少年「まだ結婚できる年齢じゃないよ!」
少女「……」ポッ…
少年「ありがとう……君を守れてよかったよ」
生徒A「相変わらずお熱いねー!」ヒューヒュー
生徒B「もう結婚しちゃえよ!」
少年「まだ結婚できる年齢じゃないよ!」
少女「……」ポッ…
29: 2016/11/23(水) 22:11:41.264
― 少女の家 ―
少女「ってわけなの! すごいでしょ! 私が変身するまでもなかったわ!」
小動物「ほう、その少年なかなかの使い手だな」
小動物「魔法少女として手合わせしてみたらどうだ?」
少女「やだー! 好きな人に刀なんか向けられないに決まってるじゃん」
小動物「そりゃそうだな」
小動物「だが、色恋にうつつを抜かして、使命を忘れるなよ」
少女「分かってるって!」
少女「私は魔法少女、魔法のステッキでこの世の悪を成敗するの!」シャキンッ
少女「ってわけなの! すごいでしょ! 私が変身するまでもなかったわ!」
小動物「ほう、その少年なかなかの使い手だな」
小動物「魔法少女として手合わせしてみたらどうだ?」
少女「やだー! 好きな人に刀なんか向けられないに決まってるじゃん」
小動物「そりゃそうだな」
小動物「だが、色恋にうつつを抜かして、使命を忘れるなよ」
少女「分かってるって!」
少女「私は魔法少女、魔法のステッキでこの世の悪を成敗するの!」シャキンッ
30: 2016/11/23(水) 22:15:23.384
そんなある日――
― 中学校 ―
少年「あ、あの……」
少年「好きです……付き合って下さい!」
少女「はいっ!」
少女(やったーっ!)
少女(元々付き合ってるようなものだったけど、やっと告白してもらえたわ!)
― 中学校 ―
少年「あ、あの……」
少年「好きです……付き合って下さい!」
少女「はいっ!」
少女(やったーっ!)
少女(元々付き合ってるようなものだったけど、やっと告白してもらえたわ!)
31: 2016/11/23(水) 22:18:15.281
少女「じゃあ、さっそく二人きりでデート――」
少年「いや……それはまだ早い」
少女「へ? なんで?」
少年「なぜならボクにはやらなきゃいけないことがあるんだ」
少女「え、なになに?」
少年「魔法少女と対決する」
少女「!」ブフォッ
少年「いや……それはまだ早い」
少女「へ? なんで?」
少年「なぜならボクにはやらなきゃいけないことがあるんだ」
少女「え、なになに?」
少年「魔法少女と対決する」
少女「!」ブフォッ
36: 2016/11/23(水) 22:24:33.951
少年「ブフォッって……どうしたの?」
少女「あ、いえ……なんでもない。続けて」ゲホッゲホッ
少年「ボクは君が大好きだけど、魔法少女もまたボクの憧れでもある」
少年「つまりボクは二人の女性に心を惹かれているということになるんだ」
少年「こんなこと、絶対に許されない!」
少女「そんなことないと思うけど……」
少年「だから、ボクは彼女を倒して彼女への想いを断ち切ってから、君と正式に交際する!」
少年「ボクがもし氏んだら……これをボクだと思ってくれ」スッ
少女「仁王像をかたどったお守り……!」
少女(ど、どうしよう……)オロオロ…
少女「あ、いえ……なんでもない。続けて」ゲホッゲホッ
少年「ボクは君が大好きだけど、魔法少女もまたボクの憧れでもある」
少年「つまりボクは二人の女性に心を惹かれているということになるんだ」
少年「こんなこと、絶対に許されない!」
少女「そんなことないと思うけど……」
少年「だから、ボクは彼女を倒して彼女への想いを断ち切ってから、君と正式に交際する!」
少年「ボクがもし氏んだら……これをボクだと思ってくれ」スッ
少女「仁王像をかたどったお守り……!」
少女(ど、どうしよう……)オロオロ…
37: 2016/11/23(水) 22:28:25.959
― 少女の家 ―
少女「どうしよう~!」
小動物「どうしようって?」
少女「だって彼、薄皮斬って失神させるなんて戦法、通じそうにないじゃん!」
少女「彼に勝つとしたら、どこかしら斬らないと……でも好きな人を斬るなんてできないよ!」
小動物「わざと負ければ?」
少女「やだ! そんなのプライドが許さない!」
小動物「正体をバラせば?」
少女「そしたら重大なペナルティがあるでしょ!?」
小動物「いや……別にないけど」
少女「ないのかよ!」
少女「どうしよう~!」
小動物「どうしようって?」
少女「だって彼、薄皮斬って失神させるなんて戦法、通じそうにないじゃん!」
少女「彼に勝つとしたら、どこかしら斬らないと……でも好きな人を斬るなんてできないよ!」
小動物「わざと負ければ?」
少女「やだ! そんなのプライドが許さない!」
小動物「正体をバラせば?」
少女「そしたら重大なペナルティがあるでしょ!?」
小動物「いや……別にないけど」
少女「ないのかよ!」
39: 2016/11/23(水) 22:31:26.187
少女「バラすのもやだ! だって魔法少女って正体隠してナンボでしょ!」
小動物「ワガママな奴だ」
小動物「だったら、こういう手はどうだ?」
少女「なになに!?」
――――
――
小動物「ワガママな奴だ」
小動物「だったら、こういう手はどうだ?」
少女「なになに!?」
――――
――
40: 2016/11/23(水) 22:34:50.634
その後――
通り魔「ぐはぁ……」ドサッ
魔法少女「……成敗」キンッ
少年「あ、あのっ!」
魔法少女「なにかしら?」
少年「今度の日曜、ボクと決闘して下さい!」
魔法少女「……分かったわ」
少年「どうもありがとうございます!」
魔法少女(ついにこの時が来たーっ!)
通り魔「ぐはぁ……」ドサッ
魔法少女「……成敗」キンッ
少年「あ、あのっ!」
魔法少女「なにかしら?」
少年「今度の日曜、ボクと決闘して下さい!」
魔法少女「……分かったわ」
少年「どうもありがとうございます!」
魔法少女(ついにこの時が来たーっ!)
42: 2016/11/23(水) 22:39:48.311
― 河原 ―
ヒュゥゥゥ……
少年「よく来て下さいました」
少年「ボクみたいな子供の誘いに乗ってくれて、ありがとうございます」
魔法少女「私の辞書に逃亡の文字はないわ」
魔法少女「挑まれたなら……必ず斬る!」
魔法少女「あと……命のやり取りをする者同士、敬語は不要よ」
少年「……」ゾクッ
少年(これでこそボクの憧れの人だ)
少年(魔法少女に勝って、彼女への憧れを断ち切らなきゃ!)
少年(そして改めて少女ちゃんに告白する!)
小動物(俺はこっそり観戦させてもらうことにしよう)スッ…
小動物(はてさて、どうなることやら……)
ヒュゥゥゥ……
少年「よく来て下さいました」
少年「ボクみたいな子供の誘いに乗ってくれて、ありがとうございます」
魔法少女「私の辞書に逃亡の文字はないわ」
魔法少女「挑まれたなら……必ず斬る!」
魔法少女「あと……命のやり取りをする者同士、敬語は不要よ」
少年「……」ゾクッ
少年(これでこそボクの憧れの人だ)
少年(魔法少女に勝って、彼女への憧れを断ち切らなきゃ!)
少年(そして改めて少女ちゃんに告白する!)
小動物(俺はこっそり観戦させてもらうことにしよう)スッ…
小動物(はてさて、どうなることやら……)
45: 2016/11/23(水) 22:42:16.556
少年「いざ!」サッ
少年「キエアアアアアッ!!!」ダンッ
魔法少女(速いッ! なんて踏み込みッ! だけど――)
魔法少女(竹刀を狙って斬れば――)シュバッ
小動物(――あの少年を傷つけずに負けを認めさせることができる!)
小動物(これが俺が授けた秘策!)
少年「キエアアアアアッ!!!」ダンッ
魔法少女(速いッ! なんて踏み込みッ! だけど――)
魔法少女(竹刀を狙って斬れば――)シュバッ
小動物(――あの少年を傷つけずに負けを認めさせることができる!)
小動物(これが俺が授けた秘策!)
46: 2016/11/23(水) 22:45:12.096
キィンッ!
魔法少女「斬れない!?」
少年「あいにく、この竹刀はこの日のために特注した超強化セラミック製でね」
少年「いくら君の腕でもそうたやすくは斬れないよ」
魔法少女「くっ……!」
小動物(セラミック製の竹刀……恐るべし!)
魔法少女「斬れない!?」
少年「あいにく、この竹刀はこの日のために特注した超強化セラミック製でね」
少年「いくら君の腕でもそうたやすくは斬れないよ」
魔法少女「くっ……!」
小動物(セラミック製の竹刀……恐るべし!)
49: 2016/11/23(水) 22:47:44.051
魔法少女「分かったわ……あなたを傷つけずに勝とうとした甘さを恥じるわ」キンッ
少年(刀を鞘におさめた!)
少年(これは――居合!)
小動物(少女め、あの少年の予想を超える実力に、本気になってしまったな!)
小動物(これはどちらかが氏ぬかもしれんな……)アーメン
少年(刀を鞘におさめた!)
少年(これは――居合!)
小動物(少女め、あの少年の予想を超える実力に、本気になってしまったな!)
小動物(これはどちらかが氏ぬかもしれんな……)アーメン
53: 2016/11/23(水) 22:50:23.008
シーン……
魔法少女「今ッ!」ビュオッ
少年(速ッ! だが、竹刀で防御――)
スパァッ!
少年(セラミックの竹刀が斬れ――)
少年(だがおかげで、刀の速度が鈍った! これなら避けられる!)サッ
魔法少女(かわされた!)
小動物(魔法少女の超高速居合を避けた! ――見事!)
魔法少女「今ッ!」ビュオッ
少年(速ッ! だが、竹刀で防御――)
スパァッ!
少年(セラミックの竹刀が斬れ――)
少年(だがおかげで、刀の速度が鈍った! これなら避けられる!)サッ
魔法少女(かわされた!)
小動物(魔法少女の超高速居合を避けた! ――見事!)
55: 2016/11/23(水) 22:53:30.042
少年(今だ! 胸に渾身の突きを!)
少年「キィエエエエエエッ!!!」ビュオッ
ズドォッ!!!
魔法少女「……!」
小動物(突きが入った! 勝負ありかッ!?)
少年「キィエエエエエエッ!!!」ビュオッ
ズドォッ!!!
魔法少女「……!」
小動物(突きが入った! 勝負ありかッ!?)
56: 2016/11/23(水) 22:57:21.716
魔法少女「ぐ……ッ!」
少年「倒れ……ない!?」キエッ…
魔法少女「スキあり!」シュバッ
ガキィンッ!
少年「しまった……! セラミック竹刀を弾き飛ばされた……!」
魔法少女「勝負ありよ」チャキッ
少年「キエッ……くっ……!」
少年「……参りました!」
少年「倒れ……ない!?」キエッ…
魔法少女「スキあり!」シュバッ
ガキィンッ!
少年「しまった……! セラミック竹刀を弾き飛ばされた……!」
魔法少女「勝負ありよ」チャキッ
少年「キエッ……くっ……!」
少年「……参りました!」
58: 2016/11/23(水) 23:01:08.546
少年(終わった……)
少年(これでボクが少女ちゃんと交際する資格はなくなった……)ガクッ
魔法少女「……」
少年「魔法少女……一つだけ教えて欲しい」
魔法少女「なにかしら?」
少年「どうしてボクの突きが効かなかったんだ?」
魔法少女「答えは……これよ」スッ
少年(これでボクが少女ちゃんと交際する資格はなくなった……)ガクッ
魔法少女「……」
少年「魔法少女……一つだけ教えて欲しい」
魔法少女「なにかしら?」
少年「どうしてボクの突きが効かなかったんだ?」
魔法少女「答えは……これよ」スッ
59: 2016/11/23(水) 23:04:37.786
少年「そっ、それは――仁王像のお守り!?」
魔法少女「そう、これを胸に入れてたおかげで、突きの威力が軽減されたの」
少年「なんで君がそれを!? ま、まさか……!」
魔法少女「そう、そのまさかなの」
少年「少女ちゃんはそのお守りいらないから捨てたってことかぁぁぁ……」ガクッ
魔法少女「違うってば!」
魔法少女「今すぐ着替えるから、ちょっと待ってて! 小動物、手伝って!」ヌギヌギ
小動物「あいよ!」トテトテ
魔法少女「そう、これを胸に入れてたおかげで、突きの威力が軽減されたの」
少年「なんで君がそれを!? ま、まさか……!」
魔法少女「そう、そのまさかなの」
少年「少女ちゃんはそのお守りいらないから捨てたってことかぁぁぁ……」ガクッ
魔法少女「違うってば!」
魔法少女「今すぐ着替えるから、ちょっと待ってて! 小動物、手伝って!」ヌギヌギ
小動物「あいよ!」トテトテ
60: 2016/11/23(水) 23:08:02.800
――
――――
少年「そうだったのか……!」
少女「うん、私が魔法少女だったの」
少女「今まで隠しててごめんね……」グスッ…
少年「な、泣かないで!」
少女「許して……くれるの?」
少年「もちろんだよ! 好きな人と憧れの人が同じ人だったなんて最高だよ!」
――――
少年「そうだったのか……!」
少女「うん、私が魔法少女だったの」
少女「今まで隠しててごめんね……」グスッ…
少年「な、泣かないで!」
少女「許して……くれるの?」
少年「もちろんだよ! 好きな人と憧れの人が同じ人だったなんて最高だよ!」
62: 2016/11/23(水) 23:11:24.937
少年「でもなんで君は魔法少女になったんだい?」
少女「えーと私は昔から刀を振りまわすヒーローになりたくて……」
小動物「俺は神様から、この世を平和にしろと使命を授かってる」
小動物「そんな二人の利害が一致したってわけさ」
少年「なるほど……」
少女「あ、そうだ!」
少女「えーと私は昔から刀を振りまわすヒーローになりたくて……」
小動物「俺は神様から、この世を平和にしろと使命を授かってる」
小動物「そんな二人の利害が一致したってわけさ」
少年「なるほど……」
少女「あ、そうだ!」
64: 2016/11/23(水) 23:16:35.907
少女「ねえ小動物、少年君を仲間に入れるってのはどう?」
小動物「おお、いいかもしれんな」
小動物「まだ実戦経験が足りぬが、十分戦力になる」
少年「ボ、ボクが!? できるかなぁ……」
少女「大丈夫! テ口リストに勝てるぐらいなんだから!」
少女「一緒にやろ?」
少年「うん! ボクもやる!」
小動物「フッ……」
――――
――
小動物「おお、いいかもしれんな」
小動物「まだ実戦経験が足りぬが、十分戦力になる」
少年「ボ、ボクが!? できるかなぁ……」
少女「大丈夫! テ口リストに勝てるぐらいなんだから!」
少女「一緒にやろ?」
少年「うん! ボクもやる!」
小動物「フッ……」
――――
――
67: 2016/11/23(水) 23:21:10.978
― 倉庫 ―
誘拐犯A「なんなんだ、こいつら……」
誘拐犯B「ヒラヒラした服装の女の子と剣道の防具着た男の子のコンビ……!?」
魔法少女「この魔法のステッキは……仕込み杖よ」シャキンッ
剣道少年「この竹刀は……超強化セラミック製だよ」スッ
魔法少女「……参る」
剣道少年「キエエアアアアアアッ!!!」
ザシュッ! ズドォッ!
誘拐犯A「ぐはぁっ!」ドサッ
誘拐犯B「ぐげえっ!」ドザッ
誘拐犯A「なんなんだ、こいつら……」
誘拐犯B「ヒラヒラした服装の女の子と剣道の防具着た男の子のコンビ……!?」
魔法少女「この魔法のステッキは……仕込み杖よ」シャキンッ
剣道少年「この竹刀は……超強化セラミック製だよ」スッ
魔法少女「……参る」
剣道少年「キエエアアアアアアッ!!!」
ザシュッ! ズドォッ!
誘拐犯A「ぐはぁっ!」ドサッ
誘拐犯B「ぐげえっ!」ドザッ
70: 2016/11/23(水) 23:25:01.397
子供「うえぇ~ん……怖かったよ」
魔法少女「もう大丈夫よ」ナデナデ
剣道少年「それにしても警察より早く、誘拐犯の居場所を突き止めるなんてさすがだね」
小動物「俺をナメてもらっては困る」
小動物「さて、これで仕事は終わりだ。二人で訓練でもするがいい」
魔法少女「よ~し、だったら今日は突きを教えてくれない?」
剣道少年「いいよ! その代わり居合を教えてくれるかい?」
魔法少女「もっちろん!」
小動物(二人で付き合って突き合って平和を守るのだ……少女と少年よ!)
―おわり―
魔法少女「もう大丈夫よ」ナデナデ
剣道少年「それにしても警察より早く、誘拐犯の居場所を突き止めるなんてさすがだね」
小動物「俺をナメてもらっては困る」
小動物「さて、これで仕事は終わりだ。二人で訓練でもするがいい」
魔法少女「よ~し、だったら今日は突きを教えてくれない?」
剣道少年「いいよ! その代わり居合を教えてくれるかい?」
魔法少女「もっちろん!」
小動物(二人で付き合って突き合って平和を守るのだ……少女と少年よ!)
―おわり―
73: 2016/11/23(水) 23:28:11.030
ネタスレと思いきや面白かった
74: 2016/11/23(水) 23:29:53.576
乙っした
75: 2016/11/23(水) 23:31:53.624
乙
小動物がイケメン
小動物がイケメン
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります