4: 2010/12/26(日) 21:07:16.34

梓「えっ?」

唯「え?」

梓「またいきなり唯先輩はよくわからないことを」

唯「えーっと、だからね?」

唯「サラシ巻いてるんでしょ? 胸のとこ」

唯「なにか理由があるのかしらないけど、ずっと大変だよね?」 

梓「はい?」

唯「え?違うの?」

5: 2010/12/26(日) 21:08:45.57

梓「あの、なんで急にサラシがでてきたんですか?」

唯「だってさぁ」

梓「あ! 待ってください。わかりました言わなくていいです」

唯「普通は女の人は胸は膨らんでるんだよ?」

梓「……言わなくていいです」

唯「なのにあずにゃんはぺったんこ」

梓「……」

唯「あ! もしかしてあずにゃんって男の人!?」

唯「だめだよ~桜校は女子高なんだから~」

梓「……」

唯「図星!??」

梓「女です」

唯「えっ! だよね!」

8: 2010/12/26(日) 21:10:25.60

唯「じゃあさじゃあさ、なんであずにゃんの胸ってさ」

梓「やめてください!」

唯「え~、だって気になるよ~」

唯「どうしてそんなにぺったんこなのか聞いてるだけじゃ~ん」

梓「ぺったんこじゃないです!」

唯「そうかなー、私にはぺったんこにみえるけどな~」

梓「ぺったんこじゃ……ないです……」

唯「まぁ、お互い主観だしねぇ」

唯「そうだ! みんなに聞いてみようよ!」

梓「なっ」

唯「みんなもきっとぺったんこ!って言うよー」

梓「い、言いませんっ!!」

唯「えぇ~~言うよ~~だってどう見てもぺったんこだもん」

9: 2010/12/26(日) 21:12:55.87

唯「ぺったんこにぺったんこって言うのはおかしくないよ?」

梓「さっきからぺったんこぺったんこ連呼しすぎです!」

唯「ぺたにゃん大きい声ださないでよー」

梓「ぺたにゃんってなんですか!!? もういい加減にしてください!!!」

唯「わかったわかった。噛み付かないで」

唯「とりあえずみんなに聞いてみたらはっきりするんだよ」

梓「……わかりました」

唯「じゃあ早速いこうか、ぺたにゃん」

梓「まだ確定してませんからそれ禁止!!!」

唯「こ、こわいよぉ」

唯(なんか今日のあずにゃん機嫌悪いな……)



11: 2010/12/26(日) 21:15:37.44


唯「さぁやってまいりました!」

唯「はろー和ちゃん」

和「なんなのよ突然」

梓「……それより和先輩は日曜日も学校なんですね」

和「生徒会しか居場所がないのよ」

唯「生徒会長の鑑だね~」

梓「暇人ぼっちとも言いますよね」

和「もう、孤独なのは認めるから早く要件をいいなさいよ」

唯「はいは~い!」

唯「第一回【あずにゃんの胸はぺったんこかどうかアンケート】だよ和ちゃん!」

和「語呂悪いわね」

唯「略してぺたにゃンケートだよ」

梓「やめてください!!」

12: 2010/12/26(日) 21:17:30.20

和「ふぅん、それで」

唯「ここでアンケートです!」

唯「あずにゃんの胸はぺったんこだと思いますか?」

和「そうねぇ」ジィー

梓「……」

和「……」

唯「どう? ねぇどう?」

和「一流のロッククライマーですら裸足で逃げ出す断崖絶壁ね」

梓「……」

13: 2010/12/26(日) 21:19:36.60

和「おそらく女性ホルモンが不足してるのよ。あと十分な栄養ね」

和「不規則な生活もやめなさい。夜はきちんと寝なさいよ?」

和「睡眠は成長には食事と同じくらい大切なの」

和「それとあまり悲観的になってはダメ」

和「心と体の成長は密接にリンクしているものなのよ」

和「だからこれから先何があっても心を強く持ちなさい」

和「ほら、これ私の愛読してる自己啓発本よ」

和「これ一冊に人生の全てがつまっているわ!」

和「毎日15分でいいから読みなさい」

和「あとこの健康食品。ちょっと高いけど効果てきめんなの」

和「特別にわけてあげるから食べなさい」

和「あと週に一度大先生がセミナーをやってるから是非いらっしゃい」

梓「……はい」

16: 2010/12/26(日) 21:21:54.79

和「それじゃあ頑張ってね」

梓「……何を」

唯「わーさすが和ちゃん! つらい現世の打開策まで提示してくれるなんて」

唯「さすが生徒会のほこる人生のご意見番!」

唯「いよっ!!」

梓「……ふふ、なんですかそのテンション」

唯「よしよし、これで2‐0だね」

梓「2!? なんで2!?」

唯「私と和ちゃんの分だよ? 何を聞いてたの?」

梓「それで私の分がカウントされてないのはどうしてですか」

唯「あたりまえじゃん~。だってあずにゃんのことなんだから」

唯「主観はやめようね?」

梓「……はい」

18: 2010/12/26(日) 21:24:09.13

唯「じゃ、次行くからね」

唯「だれのとこにしよっかな~」

梓「はぁ」

唯「ほらしゃんと胸張らないと、ますますぺったんこに見えるよ?」

唯「ま、張ったところでなんなの?って感じだけどね~」

梓「……ぶっ飛ばしますよ?」

唯「胸で?」

梓「……ぐっ」

梓「結果がでるまで言い返せないのが辛い……」

唯「あ!そうだ!」

梓「なんです?」

唯「まぁありえない話だけどさ」

唯「仮に、仮にね? アンケートの結果であずにゃんが勝ったら」

20: 2010/12/26(日) 21:27:02.18

唯「なにか一つ言う事きいてあげる」

梓「え!?」

唯「その代わり私が勝ったら」

梓「……」

唯「むふふ、一つ言う事聞いてもらおっかなー」

梓「嫌です」

唯「あれれ~、もしかして~?」

唯「 も し か し て 」

唯「あずにゃ~ん、自信ないの?」

梓「ムカっ!!」

唯「じゃあ決まりだね! いくよ! 次は例のあの人のところ!」

梓「……好きにしてください」

24: 2010/12/26(日) 21:30:52.27

唯「やってまいりました」

唯「はろー澪ちゃん」

澪「お、唯に梓じゃないか」

澪「どうしたんだこんなトコまで。もしかしてデートか?ハハハ」

梓「なんで墓地に……」

澪「よく私がここにいるのわかったな!」

唯「うん! だって澪ちゃんの休みの趣味は墓地巡りと一人バイキングって聞いてたから」

唯「とりあえず近くの霊園まできてみました」

澪「そうなのか。電話してくれたら良かったのに」

唯「あ! そうだったね。てへへ」

澪「全く馬鹿だなぁ唯は。ハハハ」

梓「このくだりいらなくないですか」

27: 2010/12/26(日) 21:34:08.11

唯「さて本題です」

澪「で、一体なんなんだ?」

澪「人の至福の時間を邪魔しといてからに、くだらない用だったらぶっ飛ばすからな」

梓「……」

澪「胸で」

梓「っぐぅ」

唯「あははっいきなりキレ気味なんだね。めんどくさいねぇ澪ちゃんは」

梓「もう、笑ってないで要件済ましましょうよ」

梓「こんな薄気味悪いところ、さっさとおさらばしたいです」

唯「全くだね」

梓「だいたい澪先輩は怖いの苦手ってキャラはどこへ行ったんですか」

澪「おい、別に墓地は怖い場所じゃないだろ!」

29: 2010/12/26(日) 21:37:06.08

澪「墓地ってのはなぁ! よく聞けよおまえたち!」

唯「はいアンケートです。あずにゃんの胸はぺったんこだと思いますか?」

澪「あぁ」

梓「即答ですね」

澪「ぺったんこっていうより」

澪「無駄がないって感じだな」

澪「いやー、羨ましいよ。けっこうコレ肩こるし」ブルン

澪「ベース弾くとき邪魔になったりするし、走れば痛いし」

澪「汗もたまるし、うつ伏せは苦しいし」

澪「ひと目は気になるし」

澪「洋服のサイズはあわないし」

澪「ほんといいこと無いんだ」チラッ

梓「……」

33: 2010/12/26(日) 21:39:52.25

澪「だから梓はある意味幸運なんだぞ」

澪「レアだ! レアにゃん良かったな!」

梓「ぶっ飛ばしますよ?」

澪「そのフラットな胸でか! フラットショーット!!」

澪「アハハハッ自分で言ってツボっちゃった」

澪「あはははっ、ごほ、あははっはは」

梓「うわぁ……」

唯「たぶん澪ちゃん受験のストレスで疲れてるんだよ」

梓「憑かれてますよね確実に」

澪「アハハハハ、梓ー。梓ー」

澪「梓アハハハ、その胸あははうらやまし」

37: 2010/12/26(日) 21:41:49.98

梓「もう行きましょう……」

唯「うん……それとこれから少し澪ちゃんと距離おこうね……」

梓「手始めに携帯の登録秋山に変えておきます」

唯「それくらいの距離感がベストだね!」

梓「また一人、尊敬する先輩を失うことになるなんて……」

唯「まだ私がいるよ?」

梓「さぁそれはどうですかね」

唯「よし! 次行く前にお昼にしようよ」

梓「そうですね。お腹すきました」

唯「レッツラゴー」

39: 2010/12/26(日) 21:43:15.36

マクドナルド


唯「もぐもぐ」

梓「次は誰のとこへ行くんですか?」

唯「もがもごふん」

梓「あ、もういいです」

唯「ゴクン 次はねー。ムギちゃんかなー」

梓「ムギ先輩ですか……」

梓(ムギ先輩なら空気を読んで私のほうについてくれるかも)

唯「あーそういえばムギちゃんはねー」

梓「どうかしたんですか?」

唯「前にあずにゃんのことぺったんこって言ってたよ」

梓「えっ!?」

41: 2010/12/26(日) 21:47:12.50

唯「チビペタ残念ボディともいってたよ」

梓「ええっ!?」

唯「嘘だけどね」

梓「無意味に私の中でのムギ先輩株をおとすのやめてください」

唯「しかしこれから現実のものとなるのです……」

梓「ムギ先輩はぺったんこなんてひどいこと言いません」

唯「だってムギちゃんに会いに行くのめんどくさいんだもん」

梓「そうやって露骨に出番を操作しないでください」

梓「だいたいムギ先輩、今日はここでバイトしてるんじゃ」

唯「そうかなぁ。あ、ナゲット一個もらっていい?」

梓「たった5個しか入ってないナゲットを欲しがっちゃう人って……」

梓「それ一個の値段考えてみてくださいよ」

梓「私ナゲット4個に200円だすくらいなら他の食べますよ!」

唯「ケチ! そんなんだからぺったんこなんだよ」

梓「関係ないでしょう!!」

42: 2010/12/26(日) 21:49:57.66

唯「おおありだよー! 広い心をもたないと体も大きくならないって」

唯「さっき和ちゃんも言ってたよね?」

梓「あぁ確かそんな事を……」

梓「でもたくさん食べないとともいってました!」

唯「ほんと食い意地はってるよこの子は!」

梓「それは唯先輩のほうでしょう!?」

唯「まさかナゲットに一つや二つでここまで言及されるとは……」

梓「全く……これだから唯先輩は。ムシャムシャ あ、ポテトいいですか?」

唯「だめだよ!絶対あげない!!」

梓「ケチ!」

43: 2010/12/26(日) 21:51:49.00

紬「あら二人とも何してるの?」

唯「あ!でた! はろームギちゃん」

唯「今日シフトだったんだね~」

梓「制服わりと似あってますね」

紬「いらっしゃいませ、こんにちは~」

唯「店員さ~ん、スマイル一つ」

紬「はい」ニコ

唯「スマイルおかわり!」

紬「は~い」ニコ

梓「や、やめましょうよ。周りの視線が……」

唯「さてここで突然ですがアンケートです」

紬「聞いてたわ」

紬「答えはズバリ!」

紬「梓ちゃんはチビペタ残念ボディよ!」

梓「えぇ!?」

49: 2010/12/26(日) 21:55:53.42

唯「やった!これで4-0!」

梓「ちょ、ちょっとムギ先輩」

唯「いやーわかってるねぇムギちゃん」

唯「やっぱあずにゃんのこのレベルで胸があるなんていわれても」

唯「鼻で笑っちゃうよね~」

紬「フゴフゴ」

梓「そういうのじゃないです」

紬「私一緒になって梓ちゃんをいぢめるのが夢だったの~」

梓「いじめなんですか!?」

唯「ちがうよ~。なんていうか、可愛がりだよ可愛がり」

紬「イジリとも言うわ」

52: 2010/12/26(日) 21:59:59.99

梓「度が過ぎると世間ではいじめっていいませんか?」

紬「先輩たちによってたかっていぢめられる後輩。なんて素敵なシチュエーションなの」

紬「そうだ! これで次の曲をつくろうかしら」

紬「題して『いぢめはオカズ』! どう?梓ちゃん」

梓「だめだこの人も」

唯「すごく個人的な曲だね」

梓「ほらもう出ましょう。ムギ先輩も仕事もどって下さい」

紬「は~い、それじゃあね~」

唯「次は誰のトコにする~?」

梓「じゃあ律先輩で」

梓(あの人ならきっと味方についてくれる)

梓(だって……同類だもんね)

唯「おっけー。じゃあムギちゃんまたね」

紬「ありがとうございました~またのご来店おまちしております~♪」


54: 2010/12/26(日) 22:03:02.80

唯「はろーりっちゃん」

律「よ! どうした夫婦そろって」

梓「夫婦じゃないです!」

唯「それがね、きいてくださいよ奥さん。ウチの旦那毎日ごろごろごろごろ」

律「あらやだ、ウチもよ。毎日ガミガミガミガミ」

律「外で溜め込んできたものをウチで発散するのはやめてっていってるのに!」

唯「ほんと男って年とるにつれてどんどんダメになっていくわ」

梓「なんかはじまった……」

梓「ところでここどこですか?」

律「見てのとおりのファンシーショップだ」

55: 2010/12/26(日) 22:07:23.53

唯「りっちゃんはこう見えても乙女なのです」

律「どっからどーみても乙女だいっ!」

律「そんで今日は遠路はるばる、ペンギンさんとシロクマさんのぬいぐるみを買いに来たんだ」

梓「はぁ……」

律「澪のメルヘンも実は私の影響だからなー」

梓「あぁそうなんですか……もうどうでもいいです」

律「それで、何のようなんだ」

唯「ぺたにゃんケートにご協力ください」

梓「それは無しっ!!」

律「ふむふむ。梓の胸はあるか無いか、か」

律「そうだなー」

梓「り、律先輩は私と同類ですし、もちろん有るって答」

律「うるせえよ壁」

梓「   」

57: 2010/12/26(日) 22:09:37.36

唯「おや、無しに一票っと」

梓「……どうして」

律「あのなー梓よくきけよ?」

律「そもそも無いのと貧しいのでは果てしない差があるんだよ」

唯「そうだよあずにゃん。ほら掛け算してごらん?」

唯「女の魅力=愛嬌×顔×胸だとすると、ね?」

梓「……」

律「私が多少貧しかろうが」

唯「あずにゃんは0だもんね~」

唯「いまさら何を駆けても無駄なんだよ~」

律「つまりスタートラインにすらたてないってこと」

唯「あんだーすたん?」

梓「そんなことないです……」

60: 2010/12/26(日) 22:13:18.40

梓「とあるアニメでも言ってました……」

梓「貧乳はステータスだ、稀少価値だ。って」ゴニョゴニョ

唯「うん。そうだね。でもあずにゃんは無だから」

律「そうそうお前はなんもないから」

唯「すごいよあずにゃん! 人間の永遠のテーマである『無』と生まれながらにして向き合ってるなんて」

律「将来は哲学者だな!」

梓「ひどいです……なにもそこまで」

梓「私なにか悪いことしましたでしょうか……」

律「認めろよな」

唯「生まれの不幸をね」

梓「……ッ! もう知りません! 先輩達の馬鹿!」

梓「おたんこナース!」

ダッ

律「あ、逃げた!」

63: 2010/12/26(日) 22:17:45.51

唯「あの風を切りやすいボディは走ることに対してはうってつけだね」

唯「ぐんぐん加速して、ほらもう豆粒みたいに小さく見えるよ」

唯「夕闇染まる商店街を切り裂く哀れな少女のツインテール」

律「いーから追いかけてこーい」

律「梓、ちょっと泣いてたぞ」

律「ちょっとだけな」

唯「あれ、りっちゃんいまさら罪悪感がわいてきたの?」

唯「ドラムを叩く機械になっても、人間らしい心はうしなってないんだね!」

律「なんのこっちゃ!」

律「まぁ……なんていうか、同情ってやつかな」

唯「わかった気になった上から目線の同情ほどエグイものはないよね!」

律「……そうだな!」

64: 2010/12/26(日) 22:22:12.58

唯「私おいかけてくるよ。そしてこのアンケート結果をまじまじと見せつけてくる」

律「それはやめてやれよ」

唯「だめだよ。だってこれは勝負なんだから」

唯「ちゃんと約束も守ってもらわないと」

律「約束?」

唯「うん約束。負けたほうが勝ったほうの言いなりなんだ」

律「ほーそりゃおもしろそうですなぁ」

唯「でしょ? 私どうしても命令したいことがあるんだ~」

唯「あずにゃんに言う事をきいてもらいたいの!」

律「お前の将来が楽しみだよ……」

66: 2010/12/26(日) 22:26:16.30

唯「さがしたよー」

唯「はろーあずにゃん」

唯「やっぱりこの河原にいたんだね」

梓「……」

唯「私たちの思い出の場所だもんね~」

梓「……そうですね」

唯「ふわっふわったぁ~いむ!」

唯「おばあちゃんのためにいっぱい練習したよね?」

梓「ふでぺんでしたけど……」

唯「あれ?怒ってる?」

梓「……当然でしょう?」

唯「はい。これアンケートの結果」

スッ

梓「うぅ……こんなのみせなくていいですよ」

68: 2010/12/26(日) 22:29:05.79

梓「ひどいです……グス」

唯「あははーもっと惨めったらしく泣くがいいさ」

唯「先輩の胸を貸してあげよう!」

梓「……」

梓「……うっ」ブワ

梓「うぇぇえええええええん」

ガシッ

唯「わはは、こりゃまいったな」

唯「まさかホントに泣くとは」

唯「おー、よしよし」

唯「どう私の胸の中は気持ちいい? これが胸ってもんだよあずにゃん」

梓「びええええええぇぇぇ」

唯「おっと火に油を注いでしまったか」

70: 2010/12/26(日) 22:30:41.48

唯「……」ナデナデ

唯「……小動物みたいだね」ナデナデ

梓「グス ヒグ」

唯「可愛い可愛い。つむじグリグリ」

梓「……唯先輩」

梓「……私やっぱりぺったんこなんですね」

梓「うすうす感じてましたよ……」

梓「一体どうしてこんな身体に生まれたんでしょうか」

梓「もっと……澪せ、秋山先輩みたいな身体がよかったのに」

唯「うんそうだね。み、秋山ちゃんみたいなボディは女の子としてはなかなかだと思うよ」

唯「あずにゃん前世でなにか悪いことしたんじゃない?」

唯「カエルふみつぶしてぺったんこにしたとか」

72: 2010/12/26(日) 22:34:45.74

梓「してません! なんで今日はそんなひどいことばっかり言うんですか」

梓「唯先輩らしくありません! あ! さては変装した憂だな」 バッ

梓「偽物め!」ポカポカ

唯「痛い痛いちがうよ! 私だよ!」

梓「じゃあどうしてこんな意地悪するんですか!」

唯「それはねぇ……」

唯「あ、その前に約束まもってもらっていいかな」

梓「……」

唯「忘れたの? 勝った方のいうことを~」

梓「はい。わかってます」

梓「煮るなり焼くなりすきにしてください」

唯「じゃあ焼こうかな」

梓「絶対やめてください」

74: 2010/12/26(日) 22:36:36.31

唯「冗談だよ。よし、ならば早速」

梓「……?」

唯「えいっ」

ギュ

梓「あっ……」

唯「んん~やっぱこれだねぇ」

唯「この無駄のない洗練されたフォルム。最高の抱き心地だよ」

唯「私専用だね~」

梓「ちょ、なにやってるんですかこんなところで」

唯「何っていつもどおり抱きついてるだけだよ?」

梓「それはわかりますけど、どうしてこの流れでいきなり」

唯「え~。だってそりゃあ可愛い物には抱きつかなくっちゃね」

唯「可愛い物に失礼だよ」

75: 2010/12/26(日) 22:38:47.39

梓「可愛いって……どうせまたこの胸のこと言ってるんでしょ」

唯「違うよー。全くもうあずにゃんは!」

梓「じゃあなにをもって可愛いって言ってるんですか」

梓「さんざんいじめといて……」

唯「いじめてないよー可愛がりって言ったじゃん」

唯「それにほら、好きな子ほど……意地悪したくなるって言うじゃん」

唯「あれだよー」

梓「嘘ばっかり。心の底では……ほくそ笑んでるくせに……」

唯「わかんないかな~。よし」

唯「これでどうだっ」

ギュウウウウウ

梓「うっ、ちょっとあんまりきつくしないでください」

唯「ほら、わかるでしょ?」

梓「えっ?」

79: 2010/12/26(日) 22:41:15.80

唯「私もあずにゃんのことよくわかるよ」

梓「えっ!? なんですか」

唯「……すっごく心臓、ドキドキいってる」

梓「あっ……」

唯「あずにゃんは胸がないからさ。その分よく伝わってくるよ?」

梓「う、ぁ……」

唯「ね?」

梓「はい……」

唯「あずにゃんの心臓、すっごくドキドキしてるよね?」

梓「はい……」

唯「私もすごくドキドキしてるでしょ? わかる?」

梓「そう、ですね……」

81: 2010/12/26(日) 22:45:24.73

唯「あずにゃんさ、私が抱きつくたびにドキドキドキドキしてたから」

唯「もしかして私のこと好きなのかな~って勝手に思っちゃった」

唯「一度意識しだしたらなんだか私もね……」

唯「抱きつくたびにすごくドキドキしちゃう!」

梓「唯先輩……」

唯「これってやっぱ好きだからかな?」

梓「うっ、そ、それはたぶん体温が上昇して血流が良くなり鼓動が」

唯「ねぇあずにゃん。負けたほうへの罰ゲーム考えたよ」

梓「このタイミングで……ですか……」

唯「うん。ぺったんこのあずにゃんへの命令」

梓「……うぐ」

唯「ちゃんと約束まもってね?」

梓「……いいでしょう」

82: 2010/12/26(日) 22:46:47.65

唯「あはは、何言われるか不安なんだね」

唯「またすごくドキドキいってるよ?」

梓「そ、そういうこと言うのやめてください」

唯「大丈夫だよあずにゃん。きっとそのドキドキは無駄にしないからね?」

梓「えっ?」

唯「さて本題ですが」

唯「ぺったんこのあずにゃんはきっとお嫁にいけません」

唯「なぜならぺったんこだからです」

梓「えぇっ!?」

唯「ぺったんこの女なんて、世の男性は全く相手にしてくれません」

梓「えっ、えっなんで!?」

梓「……そんな」ジワ

唯「……ふふ」

85: 2010/12/26(日) 22:49:00.31

唯「だからね」

唯「……私が貰ってあげる」

梓「え……」

唯「拒否はできません。ぺったんこに拒否権などないのです!」

梓「え?」

唯「私のモノになるならぺったんこじゃないとだめだよ?」

唯「ぺったんこあずにゃんの抱き心地は天下一なんだからさ」

梓「……」

唯「こうやってドキドキが伝わってくる感じがすごく好き」

唯「あったかい……」

唯「ね。わかった? ほらこっち見て」

グイ

梓「うっ、グス」

87: 2010/12/26(日) 22:50:53.17

唯「あぁ! ごめんごめんもうぺったんこなんて言わないから泣かないであずにゃん」

唯「私が大変悪うございました」

梓「……だめですよ、許しません」

唯「えぇ!? ごめんってばぁ」

梓「勝手に告白するなんてひどいです」

梓「唯先輩はデリカシーもムードもなさすぎます」

唯「う、あずにゃーんお願いだから嫌いにならないでー」

梓「私の勇気……どうしてくれるんですか」

唯「勇気?」

梓「実は、唯先輩たちの卒業の日に」

梓「私……思い切って唯先輩に告白するつもりだったんです……」

梓「その日のために毎日毎日、想いを募らせてきました」

梓「セリフとかシチュエーションとか、いろいろ考えてました……」

唯「あずにゃん……」

88: 2010/12/26(日) 22:52:09.31

梓「だから……」

梓「命令には従います」

唯「ほあぁ!」

唯「あずにゃんあずにゃん!それって!」

梓「命令は絶対なんでしょ?」

唯「うん! 絶対だよ!」

梓「じゃあ仕方ないですね」

唯「うん!仕方ないね! あずにゃ~ん」

ギュウウウウウウウ

梓「痛い、痛いです!」

唯「あうー、良かったよー」

唯「柄にもなくすっごくドキドキしたんだ~」

梓「してましたね」

90: 2010/12/26(日) 22:53:33.48

唯「あずにゃんはもう大丈夫なのかな?」

梓「いえ、なんというか」

梓「告白されたところで結局いつもと一緒だなと思って……」

梓「私が唯先輩のこと好きなのも変わりませんし」

唯「そうかもねー」

唯「じゃ、やっぱ告白はなし!」

梓「え"っ!?」

唯「だってあずにゃんからもしてくれるんでしょ?ならそれでいいじゃん」

唯「楽しみにしてるね」

梓「え"ぇ!?」

唯「んー代わりの命令なんにしよっかなー」

唯「んー」

93: 2010/12/26(日) 22:55:03.64

梓「ちょ、ちょっと唯先輩……もう少しムードをですね」

梓「余韻ってものを感じとってくださいよ」

唯「あー、思いついたよ」

梓「……次はなんですか」

唯「これからもずっとぺったんこのままでいてね?」

梓「……それは」

梓「……ふふ、自信ないです。私育ち盛りですから」

唯「えー、命令は絶対だよー!」

梓「あはは、馬鹿なんですね唯先輩」

唯「馬鹿でわるかったなー!!」

梓「あははっ」

97: 2010/12/26(日) 22:56:45.02

梓「やっぱり胸の大きさと賢さは反比例するんじゃないですか」

唯「それは言えてるね! あずにゃんお利口だもんね!」

唯「それに対して、胸が大きい和ちゃんとか澪ちゃんは勉強はできてもすごく馬鹿だもんね」

梓「あ、もしかしてそれを伝えたくて連れまわしたんですか?」

唯「いやあれはね、勝手に馬鹿が本領発揮しちゃっただけだよ」

唯「ほんとはコレ。はい」スッ

梓「アンケート結果……」


98: 2010/12/26(日) 22:59:28.20

【Q.1 あずにゃんの胸はぺったんこだとおもう。】
はい 正   いいえ


梓「う"……もう触れてほしくないのに」

唯「5対0ですな!」

梓「むごいです……」

唯「じゃなくて! ほら、それの裏面」

梓「え?」ペラ


【Q.2 そんなあずにゃんが大好きだ。】
はい 正   いいえ


梓「……」

103: 2010/12/26(日) 23:02:19.04

梓「……もう、なんですかコレ」

唯「えへへーみんなあずにゃんが大好きなんだよー」

唯「ま、一番は私だけどねっ!」

梓「……う、しりません!」

唯「そうやってそっぽむいてるのも可愛いね!」

梓「うるさいです!」

唯「あははーあずにゃ~ん!」スリスリ

梓「暑いです!」

唯「お熱い二人ですよー」

梓「……あれ、この他にも質問あるんですね」

唯「あ、それはダメ!」

梓「いいじゃないですかちょっとくらい」

105: 2010/12/26(日) 23:04:53.80

【Q.3 あずにゃんは平沢唯のことが好きだと思う。】
はい 正   いいえ



【Q.4 あずにゃんはお風呂でおしっこすると思う。】
はい T   いいえ 下



【Q.5 平沢唯が抱きつくたびにあずにゃんは喜んでいると思う。】
はい 正   いいえ



【Q.6 あずにゃんは平沢唯に告白されることを期待していると思う。】
はい(^正^)b いいえ
         


【Q.7 平沢唯の告白をあずにゃんはうけると思う。】
はい T   いいえ しるかば~か   
   うんこ とジュリエット  うふふふふふ  


【Q.8 あずにゃんは実は平沢唯のことを一日中考えていると思う。】
はい 一     なんではいしかないんだよ馬鹿!  
 唯×梓= ←ジャスティスうんこ  J□―□J <和参上

106: 2010/12/26(日) 23:06:39.96
ひでぇ

107: 2010/12/26(日) 23:06:43.03

梓「なんですかコレ」

唯「見られちゃった……」

梓「途中から飽きられて落書きされてますね」

唯「みんなひどいんだよ~」

梓「というかすでに私じゃなくて唯先輩のためのアンケートじゃないですか」

唯「てへ……」

梓「でも意外と……心配性なんですね」

唯「自信がなかったから……」

梓「ふふ、唯先輩のそういうトコすごく可愛いです」

唯「ほめられちゃった」

梓「最後は自由欄ですか」

唯「あずにゃんもなんか書いて~」

110: 2010/12/26(日) 23:08:27.53
だれだようOことか書いてるやつ

112: 2010/12/26(日) 23:10:22.73
ジャスティスOこわろた

113: 2010/12/26(日) 23:10:24.66


なにか平沢唯とあずにゃんについてのコメントをどうぞ】


あずにゃんかわいいよぉ~(^^)♪♪ ずっと永遠に一緒だよ

いいコンビだと思うわ。夫婦漫才師をめざしてみてはどうかしら。□―□J

ベタベタする間があれば練習だ。あと梓はもっと唯にきびしくしていいぞ。うんこ

とにかくこれからもずっと仲良くね♪ 応援してるわ♪ うふふふ

ふたりは永久不めつだ! もしつらくなったらあたしのパワー分けてやる!



梓「……」

117: 2010/12/26(日) 23:12:39.94

梓「……ふふ、やっぱり落書きじゃないですか」

唯「ね~あずにゃんも~」

梓「そうですね……じゃあ」


                            ∧  ∧
これからもずっと仲良く居られたらいいですね(≧∀≦)キャッ



お し ま い

118: 2010/12/26(日) 23:12:53.68
じゃあ憂は俺がもらいますね

126: 2010/12/26(日) 23:15:57.27
>>119
作者別です
蛇口下痢便SSのせいで澪ちゃんがうんこキャラにしか見えなくなりました

133: 2010/12/26(日) 23:33:32.78
>>132
なにごとも愛情の裏返しです
けいおん大好きだからね

澪ちゃんも和ちゃんも大好きだよ
あと真面目にかくこともあるよ

いまからもう一本短編書く

138: 2010/12/26(日) 23:39:13.03
ここでやるよ ちょっとだけ書きためさせて~

146: 2010/12/26(日) 23:59:30.31
日付かわったあたりから始める

引用元: 唯「えっ、あずにゃんってそれサラシ巻いてるんじゃないの?」