1: 2016/10/19(水) 11:32:58.299
男「え?でも俺たち保育園からの付き合いだろ・・・」

幼馴染「はぁ?」

女友「え?幼馴染ちゃん、コイツに話かけられてるの?」

女友2「キモーイ」ププ

男「え」

幼馴染「話しかけてくんな陰キャ」

女友「次、体育だねイコー」

女友3「幼馴染ちゃんw大丈夫?ww」

幼馴染「うん。へーき」

男「…」

男(昔はよく一緒にいたのに)

3: 2016/10/19(水) 11:33:50.321
休み時間

男「ふー」

男(トイレはいつもDQN君たちのたまり場になってるから)

男(北校舎の方まで行かなきゃならないんだよな)

男「あ」

女友「でさー」

幼馴染「え、それはない!w」

女友2「きもーい」

女友3「wwww」

男(幼馴染達が俺の席の周りで会話してる)

男(っく、座りづらいぜ)

男「…」

女友3「!」

女友3「ねぇねぇ」コショコショ

女友「ん?」

女友3「あいつ、こっち見てるよw」コショコショ

4: 2016/10/19(水) 11:34:17.427
女友「なに!?」

男「え」

女友2「はっきり喋んなよ」

幼馴染「…」

男「え、あのさ」

男「そ、そこ俺の席なんだけど」

女友「…」

女友2「じゃあ座れば?」

男「え、だって」

女友「私たち席には座ってないんですが?」

幼馴染「もう良いよ。あっち行こ?」

女友「だねー」

女友3「あ、もう座っていいよ。あっち行くからww」

女友2「コワーイ」

男「う、うん」

5: 2016/10/19(水) 11:34:46.353
男「俺が何したっていうんだ」

男友「…ガンバ」

男「ん」

男友「嫌われてんなーお前」

男友2「なんでそんな嫌われるの」

男「…さぁな」

男友「ま、忘れろ忘れろ」

男友2「帰りラーメンいかね?」

男「良いねぇ」

6: 2016/10/19(水) 11:35:10.319
放課後

男「っと、俺掃除あるわ。今日」

男友「じゃあ待ってるよ、どこ掃除?」

男「美術室」

男友2「結構かかるところか」

男友「俺ら校門あたりにいるから」

男「おっけー」

男友「ま、がんばれや。メンバーはクラス替えまで変わらないし」

男「おう」

男(緊張するな)

男(だって掃除のメンバーは…)

7: 2016/10/19(水) 11:35:39.043
美術室

幼馴染「DQN君って音楽こういうの好きなんだ!」

DQN「コイツは幼馴染も好きなの聞くよ」

DQN2「幼馴染ちゃんってあのバンド好きなの!?」

幼馴染「チョー好き!」

DQN2「まっじで?次のライブ近いの知ってる?」

幼馴染「うん!だってウチら見に行ったし」

女友「ねー?」

女友2「ねー」

男「あの!」

幼馴染・女友・DQN1・2「?」

男「掃除・・・」

8: 2016/10/19(水) 11:36:19.128
DQN2「でねでね!俺ライブいってボーカル歌いだしたら泣いちゃって」

幼馴染「わかる!それ!私泣いたし!」

DQN「オープニングからなくの勿体なくね?」

幼馴染「いや、私エンディングでも泣くから!」

女友2「マジで泣いてたかんね」

男(っち、こいつらが一緒だと掃除進まねぇ)

女友「ねーー!男ーーー!」

男「え、なに」ビク

女友「なんで一人で机おろしてるの?」

男「だって、床掃除終わらせたし」

女友「ウチらまだ、ちり取り持ってるの見えんの?」

男「え、え」

DQN「えwえw」

DQN2「あはは。、カオナシかよwww」ケタケタ

9: 2016/10/19(水) 11:37:05.091
男「やっと終わった」

DQN2「俺幼馴染ちゃんのラインしらんのだけど」

幼馴染「まじ?教えてなかったっけ!?」

DQN2「うん、交換しよ」

幼馴染「オッケー」

男(さっさと終わりのあいさつしろよクソ)

先生「ほらー集まれーいつまで立っても終わんねーぞー」

DQN「はーい」

男(ふぅ)

DQN2「ありがと毎日送るわ」

幼馴染「それはウザいw」

DQN2「ヒド!」

女友「幼馴染ライン返すの遅いかんね」

幼馴染「そんな事ないよー!」

女友2「いや、あるでしょw」

男(さっさと集まれ)

11: 2016/10/19(水) 11:38:01.069
男「やっと終わった」

DQN2「俺幼馴染ちゃんのラインしらんのだけど」

幼馴染「まじ?教えてなかったっけ!?」

DQN2「うん、交換しよ」

幼馴染「オッケー」

男(さっさと終わりのあいさつしろよクソ)

先生「ほらー集まれーいつまで立っても終わんねーぞー」

DQN「はーい」

男(ふぅ)

DQN2「ありがと毎日送るわ」

幼馴染「それはウザいw」

DQN2「ヒド!」

女友「幼馴染ライン返すの遅いかんね」

幼馴染「そんな事ないよー!」

女友2「いや、あるでしょw」

男(さっさと集まれ)

13: 2016/10/19(水) 11:38:36.413
男「お、おまたせ」

男友「おせー」

男友2「あと5分まって来なかったら行こうかと思ってた」

男「ひでーな、俺のせいじゃねーよ遅くなったの」

男「じゃ行こうぜ」

女友「男友、男友2君!じゃねー」

女友2・3・幼馴染「ばいばーい!」

男友・2「じゃなー」

男「・・・」

男(俺だけ見えてないのかよ)

15: 2016/10/19(水) 11:39:49.297
登校

男「…」トコトコ

男(今日も憂鬱だな)

男(体育あるんだよなぁ。DQN君と同じチームになるとやりづらいから違うと良いな)

男(しかも掃除もある)

男「あ」

幼馴染「!」

男「…おはよ」

幼馴染「じゃ」

男「待てよ!」

男「一緒に行こうぜ」

幼馴染「…」

17: 2016/10/19(水) 11:41:27.786
幼馴染「無理」

男「はは、薄情だな」

幼馴染「…男さ、知らないかもしれないけど」

幼馴染「もう男子にまで嫌われだしてるからね」

男「え」

幼馴染「…うちのクラスで男の味方なんて、殆どいないよ」

男「そっか。気にしてる訳じゃないけど、改めて言われるとショックだな」

幼馴染「嘘。本当はそういうの敏感なくせに」

男「バレたか。一回そういう目に合うと、どうも気になっちゃうな」

幼馴染「嫌われると性格変わるんだ。じゃ、私は嫌われたくないなぁ」

幼馴染「じゃあね。一緒に来ないでね」

男「…」

19: 2016/10/19(水) 11:42:24.743
男「はよーさん」

DQN「おっす!」ドン

男「お、おう」

クスクスクス アハハ

男「…」

男(嫌な空気だな。なんだよ)

DNQ2「えー男君いがーい」

男「は?」

女友2「っぷ」

女友3「wwwww」ゲラゲラ

男「??」

男友「男!背中背中!」コショコショ

男「は?」サワサワ

男(紙がはってる!?)

『特技 寝たふり』

20: 2016/10/19(水) 11:43:38.663
DQN「wwwwww」ゲラゲラ

DQN2「ちょっとちょっと!」

DQN2「男君ーなんで寝たふりするのー!?はなそーよーww」

幼馴染「相手がいないんでしょ」

女友「ちょ、的確すぎw」

DQN「きっつw」

女友2「あっはっはっはww」ケタケタ

女友3「wwwwwwww」

男「・・・・」

22: 2016/10/19(水) 11:44:25.788
先生「まぁーこの歴史上の偉人は大層イケメンだったそうだ」

先生「えーっとこのクラスのイケメンといえば誰だ?」

男(この先生の絡み結構面倒なんだよな)

DQN「はーい!男君だと思いまーす」

男「え、え」

DQN2「あー確かにw」

先生「え、あ、あー」オロオロ

幼馴染「っぷ」

女友「ふふ」クスクス

女友2「ダッサw」

女友3「wwwww」ケタケタ

男「は、はは」

DQN「何か笑ってるんだけどあいつ」コショコショ

女友2「キモーイ」コショコショ

男「・・・」

24: 2016/10/19(水) 11:45:32.512
男「はぁ・・・」

男友「ため息多いぞ」

男友「理由は、わかるけどさ」

男「・・・」

男(確かに落ち込む姿を見せても、さらに人が離れてくだけか)

男(ここは無理にでも元気ださないと)

男「弁当食うか!」

男友「うっし、って、また入ってるじゃーん」

男「いや、うまいって、このおかず!」

男友2「それはおかずじゃねーからw」

男「まぁご飯には合わないけどさ、でもアクセントなんだって!」


女友「うっさ」

女友2「あいつ調子乗ってない?」

女友3「ぷw」


男「・・・・」

26: 2016/10/19(水) 11:46:39.339
男「・・・」

男友「お前部活入ったら?」

男「は?」

男友「したら学校も楽しくなるかもよ?」

男「はは、急になんだよ」

男友「そうでもしないとお前不登校になりそうじゃん」

男「一理ある」

男友2「うちの部入るか?」

男「あー運動部はなぁ。今からはきつくね?」

男友2「んー」

男(部活か・・・面白い考えかもしれないな)

34: 2016/10/19(水) 11:48:12.581
先生「じゃー今日は終わり、挨拶して」

男(部活部活っと…)

男(この後見学、って訳じゃないけど校舎周ってみようかな)

先生「おい!」

男「え!?」

先生「お前だけ挨拶ないぞ、もう一回」

DQN「えーーーーーー」

先生「連帯責任!ほらもう一回」

DQN2「はぁ」

女友「…ww」

幼馴染「…ふふ」

男(んだよ、いっつもまじめに掃除してんのは俺だろうが)

男(こういう時は俺一人が悪いのかよチクショウ)

36: 2016/10/19(水) 11:48:47.597
男「んー…」トコトコ

男「お、ここの教室から声がする」

男「ここは、漫画部とか言う所が活動してるんだっけ?聞いた事あるな」

男「覗いてみよ」


漫画部「それじゃアドとれないから、こっちのが良い」

漫画部2「それ対象取れないから使えませんよ」

漫画部「え、嘘だ」

漫画部「ちょいちょいちょい、俺はひぐらしのレナじゃねーよ」

ハハハ

男「う~ん。なんとなくあそこの一員にはなりたくないような」

男(というか仲間に入っていけないような気がするし)

男(ってなに言ってんだ俺より楽しそうじゃん。あっちのやつ等の方が)

37: 2016/10/19(水) 11:49:18.238
漫画部2「何か見てる人いるよ」

漫画部「」サ

男「うわ」

男「…離れよ」トコトコ

男「…素直に言えば良いのに見学って」

男(コソコソして格好悪りぃ。いつからこんなんになったんだよ俺)

男「んあ?」

男「…この教室なんだろ?習字部かな?」

男「えっと…」

男「ってあれ?」

男(1人しかいねぇ)

39: 2016/10/19(水) 11:49:48.555
男「…」

男(女の子?小さい、けど)

男(後輩か?)

書道部「…おい」

男「ッヒ」

書道部「何だお前?ジロジロみんなや」

書道部「見世物じゃねー」

男「こわ」

男(小さくて可愛い系だから大人しい子かと思ったら)

男(あの眉間の寄せ方はいつもこの表情してる怖い子なのか)

書道部「気が散るから、とっととうせろや」

男「う、うん」

40: 2016/10/19(水) 11:50:25.189
男(ってそうじゃないだろ俺!)

男(こんな、コソコソしたらさっきと変わらないって!)

男(変に隠す必要ない言えば良いんだ)

書道部「あ?聞こえなかった?」

男(口悪すぎだろこの子)

男「俺、見学に着たんだ」

書道部「あ?」

男「見学。書道部の!」

書道部「私なんか見てどうするのさ?ストーカー?」

男「そうでなくて!」

男「俺、部活とか入りたいから!その見学」

41: 2016/10/19(水) 11:50:50.513
男「部員は君1人なの」

書道部「馴れなれしいぞ。話かけんな」

男(なんなんだコイツは)

男(だけどこういう奴の扱いは馴れてるんだ。うちの猫でな)

男「ほら飲み物」

書道部「は?」

男「いやせっかくだからさ、さっきお前が片づけしてる時に買った」

書道部「何で私はお前から飲み物をもらう必要があるんだ」

男「…気持ちだよ。見学代だと思ってもらってくれ」

書道部「…まぁくれるなら貰う。見学代ね」

男(よしうまくいった)

書道部「後3本同じのかってこい」グビグビ

男(コイツ…)

42: 2016/10/19(水) 11:51:18.990
男「…」ジー

書道部「…」トメ

男「…」ジー

書道部「…」ハネ

男「…」ジー

書道部「…」ハライ

男「…」ジー

書道部「んああああああああああああ!!!!」

男「うわ!どした!!」

書道部「気が散るわ!!こっちみんなや!!!」

男「見学のOKは貰ったじゃん」

書道部「見学は良い!見るな!」

男「ええ…」

43: 2016/10/19(水) 11:51:38.897
書道部「見学ってのは見て学ぶと書く」

男「急にどうしたの?」

書道部「やってみろ」

男「は?」

男(うわ!気がついたら半紙と筆と墨がもう1セット)

書道部「私が見ててやる」

男「良いの?」

書道部「見られるよりまし」

男「じゃ、じゃあ…」

男(うわ、久しぶりだけど、がんばろう)

45: 2016/10/19(水) 11:52:02.326
男「ほいほいっと」

男「できた!」

男「ど?」

男「一応冬休み明けの書道の宿題で銀賞貰った事あるんだぜ!」

書道部「…ふ」

男「んあ?」

書道部「ふふふ…この程度の実力でよく見学なんて言えるなと思って笑っただけ」

書道部「半紙が泣いてるわ」

男「んな馬鹿な、結構うまいだろ?我ながら自信あるぜ」

書道部「この程度でのぼせ上がれる、お馬鹿さんの脳みそがうらやましい」

書道部「私も馬鹿だったら、もっと人生楽しいんかな」

男「…だったら手本見せてみろよ」

46: 2016/10/19(水) 11:52:25.366
男「外もう暗くない?」

書道部「んあ?…本当」

男「毎日こんな遅くまでやってんの?」

書道部「いつもはもっと早く切り上げる」

男「ふーん」

男「久々に他人と一緒で時間忘れちゃった?」

書道部「ん…」

男(あれ?突っ込んでくるかなと思ったのに)

男「じゃ、帰る準備しよっか」

書道部「おう」

47: 2016/10/19(水) 11:52:59.624
男「片付け完了!帰るか!」

書道部「じゃ」スタスタ

男「待て待て待て」

書道部「うわわわ!!ストーカーに襲われています!!」

男「いや一緒に帰ろうぜ」

書道部「はは」

男「あ?」

書道部「勘違いさせちゃったかなぁ?私アンタみたいな小物な男興味ないから?」

男「勘違いしてんのはお前だ」

49: 2016/10/19(水) 11:53:31.215
男「ふーん、じゃあもう1人いるんだ。部員」

書道部「おう」トコトコ

男「その部員も口悪いの?」

書道部「おのれはスパイか。情報を聞き出してどないするつもりなん」

男「別に、軽口だよ」

書道部「あー私と違って言い方キツイから話てたら傷つくかも」

男「…あっそ」

書道部「用事があんのね。あの子。だから最近来てないだけ」

男「にしても1人っておかしくね?顧問は?」

書道部「私は誰にも従いたくないから追い出した」

書道部「私を縛り付ける奴は誰であっても許せねぇ」

男「豪胆ですね」

50: 2016/10/19(水) 11:53:56.583
男「おっと、俺こっち」

書道部「で?」

男「…」

男「明日も行くから」

書道部「くんな、鬱陶しい」

男(本当に迷惑なら行かないけど)

男(この感じはそこまで嫌がってない感じじゃないかな)


DQN「うっわ!!この自販機あたった!!」

DQN2「はいはい!俺欲しい!」

女友「ねぇ?あれ男じゃね?」

幼馴染「…」

DQN「マジだ」

男(ゲ・・・)

51: 2016/10/19(水) 11:54:23.851
男「お、おっす」

女友2「え、何か挨拶されたんだけどw」

女友3「キモwwwwww」

DQN「女といるじゃーん?」

幼馴染「男、彼女作ったの?」

女友「私達にも紹介してよー」

男「ち、違うよ!たまたま一緒に・・・・」

幼馴染「ふーん」

DQN2「アイツに彼女なんていないでしょw」

男「・・・」

55: 2016/10/19(水) 11:55:44.644
DQN「お前っていつも教室で寝てるけど今大丈夫?」

男「え?」

DQN「歩いてる間に寝ちゃわないの?そんなに起きてる姿最近見ないし」

DQN2「たっはっはっはっはは」ケタケタ

女友2「DQN君、やめなよーw」

男「あ、あはは」

男「大丈夫だよ、し、心配しないで」

DQN「心配なんてしてねーよ」

DQN「書道部!お前コイツと帰るのなんてやめろよーw」

書道部「あいあい」

女友3「wwwwwww」ケタケタ

幼馴染「同じ制服来てるけど知ってる?」ヒソヒソ

女友「知らなーい。同じ学年の子じゃないんじゃない?」ヒソヒソチラチラ

書道部「・・・」ッチ

58: 2016/10/19(水) 11:56:42.889
男「はぁ・・・行ったか」

書道部「ダサ」

男「あ?」

書道部「虐められっこか?」

男「別に、虐められてる訳じゃ・・・ないと、思うよ」

書道部「あっそ。いずれにしろダサい」

男「・・・ッ!」

男「お、お前さ、普通慰めたりするもんじゃないの!?」

書道部「ははは」

書道部「何で格好悪い奴の味方しなきゃいけないのさ」

60: 2016/10/19(水) 11:57:13.985
男「そんな傷つく事言うなよ、泣くぞ」

書道部「うわ。格好悪さの極みだ」

男「格好悪いとか良いとかの次元の問題じゃねーんだよ俺にとっては」

書道部「あっそ」

書道部「じゃあ泣いてみてよ?部活で生かせる何かの足しになるかも」

男「芸術家気取りかよ。ちくしょう」

男「・・・大体、虐めは虐めてる方が格好悪いって言うだろ・・・・」

男「だから。俺は」

書道部「格好悪くないって?アホか」

書道部「それとこれとは別次元だろ。」

書道部「あいつらのニヤニヤした感じもいけ好かないけど、お前もお前で嫌やわ」

書道部「どっちかと言うとお前の方が嫌かな。私」

男「お、お前」

61: 2016/10/19(水) 11:57:45.846
男「はいはい。わかったわかった!」

男「この話、もうやめ!俺、泣いちゃう」

男「何か違う話しようぜ、え~っと、趣味とかなんなの?」

書道部「私はアンタとたまたま帰ったの?」

書道部「おのれが誘ったんちゃうんか?」

男「・・・」

男「俺のメンタルの弱さなめんなよ」

書道部「はは、どうして私がアンタに気を使って言葉選ばなアカンのじゃ」

書道部「私は言いたい事言うわ」

男「お前の堂々とした態度が羨ましいよ俺は」

63: 2016/10/19(水) 11:58:31.486
男「てか、ここ、別れ道だろ、もう行けよ」

書道部「私に命令すんな」

男「じゃー俺が行きます!さようなら!」

書道部「おう」

男「・・・」

男(何て女だ優しさって物がないのか)

男(もう二度と部活なんて行くか!見学して損した!)

男「・・・」

男「・・・っく」

男「明日も、行くからな!!俺!!」

書道部「あ?」

男「部活、俺、明日も行くから!」

書道部「ピーピー泣く奴は部にいらんのですが」

男「・・・泣いてねー」

男(嫌われたか。そりゃ、そうだ)

書道部「だから、次からは泣くな」

64: 2016/10/19(水) 11:59:28.230
男「は?」

書道部「泣くなって言ってるんじゃ」

男「泣いてないが?」

男「あ」ポロポロ

男「畜生、お、お前が泣いてるって言うから!泣いちゃったじゃねーか!」ポロポロ

男「さ、さっきまで我慢できたのにー!あーもう!!」ポロポロ

書道部「はは、我慢してたのにママに心配された途端泣くガキみたい」

男「あー、もう!!見るな!!こっち見るなよ!!」ポロポロ

書道部「泣き虫な奴」

書道部「じゃあな」トコトコ

男「畜生」グス

男(普通こういう時は慰めて牛丼の一杯でも奢るだろ)

76: 2016/10/19(水) 12:02:34.289
男「はぁ…帰るか」

男「…」トボトボ

男「あー嫌だ嫌だ」

男(俺が何したって言うんだよ)

男(ただ普通にしてるのに、何で俺が)

DQN「おい」

男「え」ビク

DQN2「あれれ~?男君じゃん?」

女友「キモーイ。ついてきたの?」

女友2「ふふ」クスクス

幼馴染「こいつの家、ここだからね」

男「あ、ああ。隣なんだよ幼馴染と」

女友「えーーーーー!かわいそーーーー!」

男「」ビク

87: 2016/10/19(水) 12:04:46.378
女友2「幼馴染~大丈夫~慰めてあげるー」ギュー

幼馴染「ありがとー」

DQN2「俺もー」

幼馴染「DQN2君は駄目!彼女いるじゃん」

DQN2「え?いると思ってた?いないよ?」

女友3「コイツ彼女作らないで女遊びするからね。サイッテー」

DQN2「しないしない。マジな子には本気でいくタイプだから」

幼馴染「本当かなぁ~」

男「はは、じゃ、じゃあ俺、もう行くから」

女友「聞いてないんだけどなーーーーーー」

男「う」

91: 2016/10/19(水) 12:08:32.664
DQN「待てや」

男「え、な、何?」

DQN「あの女お前のツレ?」

男「ツレ?」

DQN「お前の女かって聞いてんだけど?つかウザいからさっさと答えて消えろ」

女友「何か切れてね?」ヒソヒソ

DQN2「・・・・」

男「あ、あの子は今日知り合って、たまたま一緒に帰っただけ、だよ」

DQN「・・・」

男「あの」

DQN「あ、まだ居たの?帰っていいよw」

男「え」

DQN2「仲間に入れると思ったの?w」

男「あはは、じゃあね」

DQN「え?なんで笑ってんの?キメーからお前笑うなよ?」

女友3「ヒドーイw」

男「・・・」

95: 2016/10/19(水) 12:11:16.013
男「・・・はぁ」

男「あーーーもう!学校いきたくねぇ」

男「いっそ不登校になってやろうかな」

男「今は通信制とかもあるし・・・卒業して高卒認定とって」

男「それで、大学は良い所行って、あいつらを見返す・・・」

男(って、俺勉強苦手だった)

男(しかもDQNとDQN2の方が頭良いじゃん)

男「・・・見返すって。はは」

男「あいつらは俺の事なんて虫とさえ思ってねーんだろーな」グス

109: 2016/10/19(水) 12:16:23.865
男「いじめられてる奴はダサイとか、あの女」

男「俺だってされたくて、悪口言われてる訳じゃないのに」

男「畜生・・・年下にまで・・・」

ギャハハハハハ

男「!」ビク

男「隣・・・幼馴染の部屋」

男「そっか、あそこに集まってるって事は幼馴染の家行くつもりだったんだろうな」

男「小学校までは一緒によく遊んだな。誕生日にあげたコップまだ使ってるかな」


DQN『あ、ごめん!コップ割っちゃった!』

女友『サイテー』

幼馴染『いいよ、それ』

幼馴染『もう要らない奴だから』


男「・・・・」

115: 2016/10/19(水) 12:19:37.703
先生「あ、今日は先生ちょっと用事あるから、この時間丸ごと自習な」

クラス「はーーーーい」

先生「良いか?先生ちょっと外すけど。お前ら騒ぐなよー」

クラス「はーーい」

先生「じゃあなぁ~」ガラガラ

DQN「ウェーーーイ」

女友2「ちょっとwwwそっこーじゃん」

幼馴染「あの俳優イケメンじゃない?私ちょータイプ!」

女友「何か今のイケメン!って感じするよねぇ」

DQN2「幼馴染ちゃーん。お話に来たよー」

幼馴染「え~」

男(っち。こういう時間が一番キツイぜ)

119: 2016/10/19(水) 12:21:47.127
DQN2「俺、次のチケット買ったよ~2枚」

幼馴染「2枚って、誰かと行くの?」

DQN2「ううん。まだ相手いない」

幼馴染「は?w馬鹿じゃん?w」

DQN2「いや、買ってから相手探そうと思って」

女友「メッチャ無計画w」

DQN2「でさ、一緒に行って?」

幼馴染「えーーー?w」

女友「うわ~」ニヤニヤ

男「・・・」

121: 2016/10/19(水) 12:23:50.666
DQN2「お願い!」

幼馴染「でもな~」

幼馴染「女友、行く?」

女友「え、自腹で?行かない」

幼馴染「だったら二人じゃーん」

DQN2「それが良い訳じゃーん」

幼馴染「えーーーw」

幼馴染「ていうかずっと立ったままじゃキツくない?座ったら?」

DQN2「でも席ないしー」

幼馴染「そこの机あいてるじゃん」

DQN2「そっか」ス

男「あ」

男(俺の机・・・勉強しようと思ったのに)

131: 2016/10/19(水) 12:28:04.002
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

男「ふ、ふー」

男(やっと終わったなぁ学校)

男「あ、なぁ、今日も俺さ用事あって一緒に帰れないんだ」

男「だから先に帰ってて」

男友「え?あ、あー・・・おっけー」

男友2「お、おう」

男「え?」

男(何かよそよそしいような…)

男「じゃ、じゃあな」

男友「・・・」

男友2「・・・」

女友「ふふ」クスクス

女友2「あはは」クスクス

女友3「孤立してんじゃん」ヒソヒソ

男「・・・」

142: 2016/10/19(水) 12:31:54.395
男「よ、よぉ」

書道部「あ?ああ泣き虫か」

男「お、おい変なあだ名つけるなよ」

書道部「ぴったりじゃん。くっく」

男「俺にもプライドとか、一応、あるんだ」

書道部「無い奴なんていない。小さいか大きいかだけでしょ」

男「・・・」

男「ま、俺は元気一杯!」

書道部「空元気って下手な奴がすると痛々しいだけ」

書道部「ほら、さっさと用意しろや」

男「お、おう」

男「て、待て俺は先輩だぞ?」

書道部「で?さっさとしろ」

男「…はい」

145: 2016/10/19(水) 12:35:09.134
男「なぁ!俺昨日よりうまくなってねぇ?」

書道部「ミジンコから緑虫くらいにはなったかも」

書道部「でも私、人間だからわかんないや」

男「この野郎」

書道部「もっと丁寧にかけ。丁寧じゃない奴は見ててムカツク」

書道部「ほら、筆持て」

男「え?」

書道部「さっさとしろノロマ泣き虫」

男「う、うん」

書道部「私がアンタの筆もって書くから、感覚をつかめ」ス

男「え」

書道部「ほら、こうして・・・ここは・・・こう」トメハネ

男「…」

男(何かドキドキする)

159: 2016/10/19(水) 12:38:57.064
書道部「ほらできた。アンタのとは月とスッポン」

男「う、うん」

書道部「何真っ赤になっとんねん。坊主」

男「はぁ!?」

男(こ、この話題はここで終わらせるために次の話題に)

男「なるほどーさすがだねぇ」

書道部「そういうの期待してるならほかの部活行け」

書道部「私も不快だから」

男「ごめんなさい」

書道部「ふん」

書道部「じゃ、一人でやってみろ」

男「う、うん」

ギャハハハハ

男(え、この笑い声は・・・)

165: 2016/10/19(水) 12:43:11.711
男「・・・」ピタ

書道部「・・・」

男(行ったか・・・ここに来る訳じゃないんだ)ホ

書道部「集中しろ」ポカ

男「あ、痛・・・」

書道部「お前いつもそんなビクビクしてるんか?」

男「いや、ビクビクしてた?」

書道部「はぁ~私は優しいなぁ」

書道部「小型の草食動物みたいな奴の部活見学を許すなんて」


男(草食動物・・・)

書道部「おい」

男「あ」

書道部「さっさとやれ」

書道部「邪魔されてるさないのにやめたら、完全に負けてるね」

男「・・・」

173: 2016/10/19(水) 12:45:57.628
男「ふ、ふぅ~疲れた~」

書道部「ははは。ミジンコはこんなんで疲れるんか」

書道部「私はアンタがいなかったら、この倍はやってるのに」

書道部「ミジンコも難儀やね」

男「うるへー」

男(でも)

男(そういや悩んでから何かを一生懸命やるってしなかったし)

男(久々に楽しかったな)

男「じゃ、帰ろうぜ」

書道部「私は誰かに命令されない。自分で決めた事しかやらん」

男「・・・そっか」

書道部「ついて来たいなら、勝手についてこい」

183: 2016/10/19(水) 12:48:46.190
男「なぁ何であんなに字書くの上手いんだ?」

書道部「やっぱ人柄かな」

男「は?」

書道部「ふふ。字っていうのは、その人の心を表してるのさ」

書道部「私は心がきれいだからね」

男「そっかそっか」

書道部「うん」

書道部「まぁあえて言うなら・・・」

男「なら?」

DQN「あ、書道部!」

書道部「ん?」

男「ゲ」

327: 2016/10/19(水) 17:23:28.233
書道部「何さ?」

DQN「お前さー!・・・って」

男「・・・」

DQN「お前こんな奴といんの!?」

書道部「はは、私も本当は嫌々だけどね」

男「ええ」

書道部「ま、私は私のしたい事してるだけ」

DQN「・・・おい」

男「ん」

DQN「・・・」

書道部「で?」

332: 2016/10/19(水) 17:25:53.074
DQN「・・・っち」

DQN「いや、もう良いわ」

書道部「は?」

DQN「やっぱ、やめた」

書道部「あっそ」

DQN「俺用事あるから、まだ学校いる」

書道部「別に聞いてない」

DQN「・・・」

DQN「じゃあな」

書道部「おう」

男「・・・」

334: 2016/10/19(水) 17:29:28.644
男「お前って、DQN・・・くんと仲良いんだ」

書道部「くん?同級生ちゃうんか」

男「同級生、だけど」

男「・・・」

書道部「急に黙りだした。暗」

男「む」

男「別に言う事を考えてただけなのに」

男「考えた事すぐ表にでるお前とは違うの!」

書道部「ふーん、ビクビクして生きてるんだね」

男「繊細って言えよ」

書道部「良い様に言うなぁ。そうやって生きて欠点から目そらして生きてんのか」

男「・・・間違ってはないけどさ」

337: 2016/10/19(水) 17:30:55.782
男「なぁ」

書道部「あ?」

男「お前って根明っていうか、明るいじゃん」

書道部「明るい?私はそんなつもりないけど」

書道部「まぁビクビクは生きてないさね」

男「そのさ」

男「俺考えたんだよ」

男「やっぱ俺って暗いのかなって」

男「だから、こうなんていうか」

男「ん」

書道部「一々口ごもってないでハッキリ言え」

339: 2016/10/19(水) 17:34:43.196
書道部「女々しい奴やな」

男「・・・だから」

男「た、ターゲットにされるのかなって」

男「い、いじ・・・」

男「いじられるの」

書道部「はぁ」

男「何だよ」

書道部「ま、良いわ」

書道部「で?」

男「・・・・やっぱさ元気出した方が良いのかな。無理にでも」

344: 2016/10/19(水) 17:39:36.369
男「明るく喋った方がターゲットにされない、のかなって」

男「さっき書道部に言ってただろ?」

男「俺って喋る前にこう、考えちゃうんだよ」

男「これって言った方が良いのかな・・・とか」

男「後、よく絡みづらい空気だしてるとか、言われるし」

男「だから明るくさ、接しやすいような人になった方が良いのかな?」

書道部「・・・」

書道部「それができないから難儀してんじゃないんか」

男「でも心がければ!」

書道部「いや、このテーマに付き合った言葉を出したのが間違いだった」

男「は?」

書道部「無駄。無理。それは間違い」

男「ま、間違い?」

345: 2016/10/19(水) 17:44:05.533
書道部「じゃあ明るい奴が無理して演技して話してると思う?」

男「それは、少し位は」

書道部「少し位は、そうかもしれない」

書道部「じゃあ私は?」

男「は?」

書道部「後は自分で考えろ」

男「そ、そこまで言っておいて・・・」

男「何だよ教えてくれよ」

男「俺だって普通に生きてるだけなのに・・・こんな」

書道部「そんなん知らん。私の問題じゃない」

349: 2016/10/19(水) 17:46:11.769
男「か、考えてるよ!考えてるから」

男「悩むし、毎日」

男「お前が、何か答えがわかるなら教えてほしいって思うのは当然だろ?」

書道部「当然だから?」

男「は?」

書道部「アンタにとって教えてほしいって思うのが当然だとして」

書道部「私にとって教えてあげるのは当然か?」

男「は、はぁ!?」

男「お前・・・っく」

男「あのなぁ!」

352: 2016/10/19(水) 17:51:48.885
書道部「私にお前の気持ちなんかわからない」

書道部「私はそんな経験ないから」

書道部「だけど、己が真剣に考えて解決したいと思ってるようにも見えないって言ってんのさ」

書道部「そんな奴に真剣にアドバイスして、反故にされても嫌さね」

男「考えてるよ!真剣に解決したいって!」

書道部「本当か?」

書道部「私には嫌だ。って言って完結してるように見えるけど」

男「・・・・」

男「容赦ないよな。本当」

男「悪かった」

男(これ以上頼んでも教えてくれそうにないな)

男(嫌われるのは嫌だし。今は引くか)

書道部「・・・」

356: 2016/10/19(水) 17:58:17.923
男「あ、ここで別れ道か」

書道部「もうか」

書道部「あ」

男「結構歩かなかった?」

書道部「・・・」

男「?」

男「お前の家ってこっから遠いの?」

書道部「ストーカーになるならやめた方が良いよ骨全部折るから」

男「そ、そうじゃなくて。ただの世間話じゃん」

書道部「アンタに教える気も筋合いもないから。この話題終わり」

男「・・・あっそ」

男「じゃな」

書道部「待てや」

男「?」

359: 2016/10/19(水) 18:01:59.375
書道部「おのれは明日も見学にくるんか?」

男「の、つもりだけど」

男「俺予定ないし」

書道部「それは知ってる」

書道部「いじられキャラだもんね」

男「黙れ」

書道部「ふふ」

男「勘違いするなよ。俺年下には強いからな」

書道部「強いから何?」

男「・・・」

書道部「ま、3日も見学する意味なんかないやろ」

男「・・・・・・・確かに」

男(はは、遠まわしにもう来るなってか)

男「じゃあな」

書道部「おい」

書道部「書いて来い」

男「え」

書道部「入部届け」

書道部「見学じゃなくて。きちんと入部しろ」

男「う、うん!」

364: 2016/10/19(水) 18:09:38.988
先生「じゃー今日から学際準備だから」

先生「放課後は残って準備するよーに」

女友「はーい」

DQN2「ねね、幼馴染ちゃん、どっちやるの?」

幼馴染「うーん、私は喫茶店手伝おうかな」

女友2「DQN2君露骨すぎー」

DQN2「だって俺ら仲良しだもん!ねー」

幼馴染「ねー」

男(ついにこの時期が来てしまった)

女友3「ねーーー邪魔なんだけどーーー机さげられないじゃーーーん」

男「あ、ごめ」

女友「っぷw」

DQN2「・・・」ニヤニヤ

男「・・・」

368: 2016/10/19(水) 18:14:16.517
委員長「えーと、じゃあ喫茶店手伝うグループと演劇のグループにわかれまーす」

DQN2「演劇なにやんのー」

女友「脚本オリジナル?私書きたい!」

女友2「女友絶対うまいよー!」

女友3「女友が脚本書くのは決まりだねー!」

委員長「はいはい、まずグループ決めるからね」

男友「俺らどうする?」

男友2「喫茶店でいいんじゃね?」

男「お前ら、喫茶店にすんの?じゃあ俺も・・・」

男友「あ、やっぱ演劇にすっか!裏方とかならやりたいかも」

男友2「だなー」

男「あ・・・」

411: 2016/10/19(水) 19:29:49.692
委員長「じゃーみんな決まったわね?」」

委員長「じゃあ各自、って・・・・」

委員長「男君決まった!?決まってないよね!?」

男「え」

男「決まってない、けど」

委員長「決まってないなら、声かけなよ!」

男「ご、ごめん」

DQN2「だっせ」

委員長「で?どっちにするの?」

男「えっと」

シーーーーン

男(う、このクラス中の視線が集まってる感じ嫌だな)

417: 2016/10/19(水) 19:33:45.628
委員長「じゃあ男君は演劇だからね?」

男「う、うん」

女友「・・・」

女友2「・・・っち」

男友「・・・」

男友2「・・・」

男(んだよ。俺がお前らの所行ったら悪いかよ)

委員長「じゃ、決まったからみんな仕事にとりかかってー」

ウィーーッス

DQN「おい!!!」

男「え、お、俺?」

DQN「お前ちょっと来い」グイ

418: 2016/10/19(水) 19:36:44.015
男「何?」

男(こんな北校舎のトイレに連れ込まれるなんて)

男(まさか殴られるのかな)

DQN「お前なんで昨日アイツと一緒に帰ってたの?」

男「あ、アイツ?」

DQN「書道部の事だろうが!!!!」ガン

男「!」ビク

男(ト、トイレの壁が凹んだ・・・)

DQN「さっさと喋ろ。はい3、2、1、」

611: 2016/10/20(木) 14:23:14.473
先生「おいおい、すごい音したけど何の音だ~」ヒョイ

DQN「・・・」

男「・・・」

先生「って、何やってんだお前ら!」

DQN「け、喧嘩じゃないっす!」

先生「来い!!」

先生「話は職員室で聞くから!!」

DQN「テメーのせいだぞ!」

男「え」

先生「良いから二人ともさっさとしろ!!」

男(うわ、こんな怒ってる先生初めて見た)

612: 2016/10/20(木) 14:24:29.206
女友「やばいやばいやばい!」

女とも「DQN停学だって!!!」

女友2「は!?」

女友3「酒?」

女友「男子トイレのドアへこませたらしい!!」

女友2「遊びで?」

女友「喧嘩って聞いた。私もそこまでしか知らない」

幼馴染「誰と喧嘩したの?」

DQN2「アイツ」クイ

男「・・・」

613: 2016/10/20(木) 14:25:42.734
女友「アイツって、男の事」

DQN2「・・・」コクリ

DQN2「おい!!」ガン

男「!」

男「何?」

DQN2「いや、何ー?じゃねーよ?あ?」

DQN2「どゆこと?」

男「・・・どういう事って」

男「俺にも、よく・・・」

女友2「ハッキリ言えや!!」

616: 2016/10/20(木) 14:27:36.475
男「俺もよくわからないんだって」

男「DQN、君に急に呼ばれてトイレ行ったら」

男「ドアを目の前で殴ってさ」

女友「アンタが何かしたんじゃないの??」

男「だから何もしてないよ」

DQN2「っち。アイツ無茶したかー」

DQN2「つかDQN停学になって、お前はなんないの?」

男「お、俺が停学にした訳じゃないよ」

DQN2「お前が停学にしたようなもんだろ」

ザワザワ

617: 2016/10/20(木) 14:28:45.083
女友「DQN可哀想ー」

女友2「DQN推薦狙って頑張ってたんだよ!?」

女友2「アンタのせいで取れなかったらどうするの!?」

女友3「DQNじゃなくてお前が停学になれば良かったのに」

DQN2「あーDQNと連絡つながらねぇ。アイツ携帯見てねぇのかな」

幼馴染「・・・」スタスタ

男「あ」

幼馴染「DQN君心配だね」

女友「ねー!」

男「・・・」

619: 2016/10/20(木) 14:31:25.067
書道部「メソメソすんなって言ってたのに今日は一段と暗い顔してんね」

男「・・・お陰様でな」

男「実はさ」

書道部「あー!あー!」

書道部「根暗の物語なんか聞いて暗い気持ちになりたくない」

男「根暗の物語って・・・失礼過ぎるでしょ」

書道部「そんな事より」

書道部「ほら書く準備すんよ。馬車馬のように動け」

男「う、うん」

書道部「正式入部したんだから、もう客じゃない。もてなしはしないからね」

男(もてなしなんて、されたっけ?)

男(でも、これはこれで気を使ってくれてるのかな)

620: 2016/10/20(木) 14:33:27.826
男「お前の書いてる字って凄いよな」

男「こう、グニャグニャしてるっていうか」

書道部「書きたいの?やめときな。100年早い」

男「俺にだって書けるさ!手本のとおりやれば良いんだろ?」

書道部「はん!じゃあやって見ろ」

男「えっと・・・んと・・・」トメハネ

男「どう?」

書道部「全然アカンやろ。これ」

男「うん。確かにそうだな」

書道部「ま、挑戦しようって心意気は認めてやるけど」

男「なぁお前も書いてくれよ」

書道部「手本?ま、いっちょ見せてやっても良い」

622: 2016/10/20(木) 14:34:36.504
男「そうじゃなくて、前みたいにさ」

男「俺も筆もってるから、書いて」

書道部「また私と引っ付きたいんか?変態の娯楽に付き合うつもりはないんだけど」

男「そうじゃないって」

男「せっかくやってるんだし」

男「もっとうまくなりたいんだ!」

書道部「・・・そ、そう?」

書道部「じゃあやってやる・・・」

男(何かに集中するって良いな)

男(嫌な事とか、全部忘れられる)

624: 2016/10/20(木) 14:35:32.693
男「はぁ~今日も書いた書いた」

書道部「そうやね」

男「あれ、貶されるかなと思ったんだけど。今日も」

書道部「私をどんな奴だと思ってんの?」

書道部「腑抜け野郎が入ってきて大変やなと思ったけど」

書道部「一生懸命やってたからな」

男「そ、そう?」

書道部「うん」

書道部「褒めてやる」

男「はは」

625: 2016/10/20(木) 14:36:35.058
DQN「っとと、おい!」

男「!!」

書道部「?」

DQN「今帰りなの?」

書道部「制服で歩いてるんだから、当たり前」

DQN「じゃあ俺も一緒にかえろーかなぁ」

書道部「アンタ制服着てないけど、どないしたん?」

DQN「一回家帰ってたんだよね」

DQN「なぁ~~!!男!!?」

男「あ、うん」

書道部「・・・・?」

626: 2016/10/20(木) 14:37:58.718
書道部「ま、勝手について着たら?」

DQN「おー」

男「・・・」

DQN「テスト勉強してんの?来週じゃん?確か」

書道部「私は毎日勉強してるから」

書道部「テスト近づいてから勉強してるお前らと違う」

DQN「さっすが書道部」

書道部「アンタこそ推薦狙うって言ってたけど。そんな調子で大丈夫なんか」

DQN「ん~まぁ」

DQN「来週のテストも1週間勉強すれば余裕でしょ?」

男「え」

627: 2016/10/20(木) 14:39:36.874
書道部「あん?」

男「・・・い、いや」

書道部「言いたいことあるから声出したんやろ?ハッキリ言え」パシ

男「あ、痛たた・・・DQN、君ってテスト出られるのかな、って」

DQN「あ!?」

書道部「は?」

男「あ・・・」

書道部「どういう事?」

男「だって今、停学中なのに」

628: 2016/10/20(木) 14:41:05.918
DQN「お前さぁ!」グイ

男「うわ」

書道部「おい」

書道部「停学になるような事って、何をやらかしたん」

DQN「・・・」

書道部「ま、言いたくないなら良いけど」

書道部「私には関係ないから。男行くぞ」

男「え、う、うん」

DQN「待てよ」

630: 2016/10/20(木) 14:42:31.097
DQN「お前、部活に誰もいれないんじゃなかったの?」

書道部「・・・」

男「え」

DQN「俺が入るって言ったとき」

DQN「俺にそう言ってなかったっけ?」

書道部「・・・気が変わった」

DQN「じゃあ、俺も入れてくれよ」

書道部「まず自分の停学といて来い」

書道部「男行くぞ」

男「うん・・・」

636: 2016/10/20(木) 14:45:24.023
男「お、おい」

書道部「・・・・」スタスタ

男「お、おいって」

書道部「あ?」

男「歩くの早いよ」

書道部「・・・」

男「お前と、DQN君ってどういう関係なんだよ」

書道部「それをお前に言ってどうするの?」

男「別に、どうもしないけど」

男「俺にも責任あるから」

男「DQN君が停学になったの」

男「今日の事なんだけどさ」

637: 2016/10/20(木) 14:47:30.322
男「っていうわけなんだ」

書道部「ふーん」

男「俺が悪いのかなとも思うんだけど」

書道部「放っておけ」

書道部「アイツが悪い。お前は悪くない」

書道部「そもそも、私はアイツのそういう子供の駄々みたいな所嫌い」

男「・・・」

男「なぁ、それで」

男「お前とDQN君ってどんな関係なんだよ」

書道部「幼馴染」

640: 2016/10/20(木) 14:49:07.823
男の部屋


男「・・・」

男「ははDQNを停学にしてやった」

男「俺に今まで散々悪口言ってきてたからな」

男「ざまぁ見ろ」

男「今までの罰だ」

男「・・・」

男「・・・」

男「何でだろ」

男「そんなに嬉しくないや」

641: 2016/10/20(木) 14:50:23.158
男(むしろ、推薦潰したかもっていう罪悪感の方が大きい)

男(クラスのみんなにも俺が停学になった方がなんて言われるし)

男(でも実際・・・その通りだよな)

男(俺なんか、あのクラスにとっては異物でしかないよ)

男(それにあんな可愛い幼馴染もいて)

男(って、俺にも幼馴染いたっけ)

男(だけど俺と会話もしてくれないし)

男「・・・」

男(DQNが羨ましいな。)

男(俺もDQNみたいになりたい、な)

642: 2016/10/20(木) 14:53:23.171
男「おはよー」

男「あれ?」

男「いつもと部屋の様子が違うような・・・」

男(まぁ良いや制服)

母「あんた、制服なんて来てどこ行くつもりなの?」

男「え?」

母「アンタ停学中でしょ?」


母「そろそろ起きなさーい」

DQN「いってぇな!」

DQN「俺は今日学校ねーのわかってるだろ!」

母「祝日でも記念日でもない水曜日なのに?ボケてないでさっさと準備しなさい、男」

DQN「お、男?」



男「これって・・・・」

DQN「もしかして・・・」

男・DQN「「俺たち、入れ替わってるーーー!??」


end

743: 2016/10/20(木) 19:43:02.047
おまけ


男「うっす」ガラガラ

DQN2「・・・っち」

女友「挨拶してるw」

女友2「誰にしてるんだろ」

女友3「DQN可哀想だなー」

男「・・・・え、何?」ピタ

女友「は?」

男「何か言いたいことあるの?」

744: 2016/10/20(木) 19:43:54.338
女友「別にないけど?」

男「いや、お前俺の事見て何か言ってなかった?」

女友「言ってないって!」

女友2「自意識かじょ~」

男「あ?」

女友2「!」

女友2「な、何?」

男「・・・別に」スタスタ

女友3「・・・」ポカーン

746: 2016/10/20(木) 19:45:00.382
体育

先生「はい、背の順にならんで2列~」

先生「向かいあわせで、はい、その相手とペア組んで体操~」

DQN2(げ、男とじゃん)

DQN2「じゃ、やるぞーw」

男友「ちょw俺とじゃないじゃんw」

男友「ま、良いけどさぁ」

男「おい!」

DQN2「・・・あ?」

男「俺とでしょ?」

男「それは、きちんとやろ?」

DQN2「・・・あー」

748: 2016/10/20(木) 19:45:39.016
掃除



女友「じゃ、ごみ捨て誰がいくかじゃんけんね~」

DQN2「幼馴染ちゃん、予定あいた?」

幼馴染「考え中です!」

DQN2「え~」

女友2「はいはい、じゃんけ~ん」

女友3「ぽん」

男「あ」

男(一人負けした)

749: 2016/10/20(木) 19:46:31.425
女友「っふ」

女友2「一人負けww」

女友3「初じゃね?一人負け」

男「じゃ、ぱぱっと行ってこよ」

女友3「聞いてないw」

男「いや、独り言だから」

男「あのさ、一々そういう事言う必要なくない?」

女友3「え」

男「じゃ、行ってくるわ」

女友3「・・・」ポカーン

750: 2016/10/20(木) 19:47:38.532
DQN「・・・うまくやってるかな」

DQN「一応ライン交換、して夜話し合う事になってるけど」

DQN「まだかな?学校終わったらライン来るはずなのに」

母親「DQN~」

DQN「何?か、母さん」

母親「何よ、母さんって」

母親「いつもみたいにママで良いじゃない」

DQN「はは・・・」

母親「書道部ちゃん、来てるわよ」

753: 2016/10/20(木) 19:49:20.624
書道部「カッカッカ」

書道部「大人しく停学してるかー不良」

DQN「あ、あはは」

書道部「あん?」

書道部「何をニヤついてるのさ」

DQN「え、いや別に」

書道部「ほら」

DQN「え?」

書道部「ほら。書いてきてやった。やる」

DQN「大学合格?」

756: 2016/10/20(木) 19:51:02.321
書道部「あー」

書道部「まぁ、諦めなければ道は開かれるって言いたい訳」

DQN「どゆこと?」

書道部「推薦の道が閉ざされて受験するしか無くなったけどA大目指してるんやろ」

書道部「なら正々堂々勉強で、勝て」

DQN「推薦も正々堂々だと思うけど・・・ありがと」

書道部「2980円で良いかな」

DQN「金取るのかよ!」

757: 2016/10/20(木) 19:51:51.379
書道部「ま、実際」

書道「する事なかったし、お題として延々と書いてただけやな」

書道部「今日はアイツ、サボったから、する事も無かったし。あーむかつく」ボソ

書道部「サボりやがって。腱鞘炎になるまでシゴいてやる」

書道部「サボりは絶対許さないからね」

書道部「そうだ、これを気に法律を作ってしまうといのもアリか」

DQN「ごめんね」

書道部「何でアンタが謝るのさ」

DQN「あ、いや。もしから・・・俺にも原因あるかなって」

758: 2016/10/20(木) 19:53:06.699
書道部「・・・本当にどうした?」

書道部「そんな台詞がでるなんて。気色悪い」

DQN「俺だってそんな事くらい言うさ」

書道部「停学で謹慎くらって人が変わるような奴だっけ?もしかして推薦のショックでショート吹っ飛んだ?」

DQN「はは」

書道部「??」

DQN「きょ、今日はもう、帰れよ」

書道部「へー。いつもはもっと居てくれって言うのに」

DQN「あ、寂しかった?」

書道部「ゲロゲロ」

書道部「いつも言ってるやろ。アンタはそういう対象としては見れないって」

759: 2016/10/20(木) 19:53:53.740
DQN「おっすー」ガラガラ

DQN2「よ~~久しぶり」

女友「心配したよー」

女友2「推薦大丈夫なの!?」

女友3「それもこれもアイツが」

男「・・・っち」ムス

DQN「いや、原因は俺だから」

男「!」

男「おい」

男「何勝手な事言ってるんだおまえ」

761: 2016/10/20(木) 19:54:40.822
DQN「うわわ」

キャアア

男「・・・あ」

女友「ちょっと離しなよ!」

女友2「今度はお前が停学になれ!」

女友3「サイッテー」

DQN「いや皆!」

DQN「別に俺、コイツに怒ってないから」

DQN「だから良いから」

男「・・・・・」

DQN2「?」

763: 2016/10/20(木) 19:55:39.247
DQN2「トイレ行こ~」

DQN「おう」

男「・・・・」


DQN2「何してたの?停学中」

DQN「ん~習字書いてた」

DQN2「は?」

DQN「後は勉強とか」

DQN3「勉強ってそっか。実際どうなの?推薦」

DQN「厳しい・・・ってさ」

DQN4「っち。本当むかつくよなアイツ」

DQN2「そういや男なんだけどさー」

764: 2016/10/20(木) 19:56:28.940
男「・・・おい」

幼馴染「え」ビク

男「いつまでやってんの?その問題」

幼馴染「だ、だってわかんないんだもん」

幼馴染「て、ていうか学校で話しかけてこないでよ」

男「何で?」

幼馴染「だって嫌われてるし」

男「・・・いやいや」

男「確かに俺は超嫌われてるけど会話くらいよくない?」

幼馴染「だ、駄目だって」

男「その問題昨日やった。見せてみ」

幼馴染「え、ちょっと」

765: 2016/10/20(木) 19:57:04.083
DQN2「何か変わったような気がする」

DQN「変わったって・・・」

DQN[どんな感じ?アイツ?」

DQN(わざと悪い感じな言葉使わないと)

DQN2「なんっつーかー」

DQN2「ん~性格変わったっていうか」

DQN2「絡みやすくなった」

DQN「はぁ?マジ?」

DQN2「うん。つかお前こそじゃん」

DQN2「今日話してなかった?男と」

DQN「あ~」

768: 2016/10/20(木) 19:57:48.665
男「はい。わかった?」

幼馴染「あ、そっかぁ・・・」

女友「幼馴染~って」

女友2「コイツと話し、してるの~?」

男「別に良いでしょ」

幼馴染「お、男が無理やり話かけてきて」

女友2「え、つか男って勉強得意だっけ?」

男「うん。ここは昨日やった」

男「教えてやるか?」

男「次小テストでしょ」

女友「あ、やっばー」

女友3「じゃ、私教えてもらおう、かな~」

769: 2016/10/20(木) 19:58:12.250
DQN「よう」

書道部「あ?」

書道部「部外者立ち入り禁止って前言わなかった?」

DQN「良いじゃん」

書道部「駄目。おのれは真面目にやらんから」

DQN「今日は真面目にやるよ」

書道部「・・・?」

書道部「今日一日だけ置いてやる。真面目にやらなかったら即刻追い出す」

書道部「前みたいに会話目的で書道に対して真面目じゃなかったら3000円な」

DQN「おう」

書道部「あいつ、今日も来ないし」

DQN「・・・」

770: 2016/10/20(木) 19:58:55.738
DQN「どうだ!」

書道部「・・・う」

DQN「なんだ?」

書道部「う、うまくなってる」

書道部「馬鹿、な?」

DQN「ふふん。驚いてるな」

DQN「上手く書きたかったら丁寧に。だろ?」

書道部「・・・!」

書道部「・・・おう」プイ

書道部「じゃあ、もっと書くぞー!」

DQN「おー!」

771: 2016/10/20(木) 20:00:10.021
男「おう」

幼馴染「あ、うん」

男「お前これから帰るの?」

幼馴染「うん」

男「じゃ、行くか」

幼馴染「え?」

男「家、隣じゃん。」

男「丁度良くない?」

幼馴染「う、うん」

775: 2016/10/20(木) 20:02:10.141
DQN「どうだったー今日?」

書道部「いい気になってる・・・そういう奴みると嫌な目にあわせてやりたくなる」

書道部「それに、私にしたらまだまだ」

DQN「そりゃあ、お前は上手いからそうだけど」

DQN「中々上手くなってない?俺も」

書道部「はん」

書道部「・・・ま、ちょっとね」


男「お前国立めざしてるの~無理無理」

幼馴染「ひ、ひどい!」

男「はは」

男「ま、わかんない所あったら教えやるよ。わかる範囲までだけどな」

幼馴染「・・・」

書道部「アンタさ」

幼馴染「男さ」

書道部・幼馴染「「変わったね」」


end

引用元: 幼馴染「もしかして私に話しかけてる?もう話しかけてこないでね。キモいから」