1: 2013/05/18(土) 10:40:08.07
p「……」

春香「あの……小鳥さん?こちらの将来有望そうな子供は誰です?」

小鳥「プロデューサーさんです」

春香「え?またまたあ!いくらなんでもアニメや漫画じゃないんですから大人が急に子供になるわけないじゃないですかー」

小鳥「アポトキシン4869」

春香「?」

小鳥「プロデューサーさんが飲まされた薬の名前よ」

小鳥「プロデューサーさんは、謎の組織を追っていて……見つかってその薬を飲まされて子供になってしまったのよ」

春香「そ……んな……どこの組織ですか!!私が軽くプチッっとしてきます!!」ガタッ

小鳥「まあ、それは冗談ピヨ」

春香「バーロー」



https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368841207/

2: 2013/05/18(土) 10:46:44.68
春香「それで本当のところどうなんですか?」

小鳥「この子がプロデューサーさんってのは本当よ。これはある病気が原因でね」

小鳥「ストレス性退行症候群、通称『もう一度あのころに戻りたい病』。それがプロデューサーさんの病気よ!」

春香「……」ジトー

小鳥「あ!その目は疑ってるわね!?私がいつも妄想ばかりのダメ女と思ったら大間違いよ!」

春香「自分で言ってて悲しくないんですか?」

小鳥「放っておいて!」

小鳥「オホン!それでね、朝、私が事務所に来たらブカブカのスーツを着たこの子が居たわけよ」

小鳥「名前を聞くとプロデューサーさんと同じ名前だし来てるスーツや下着の種類も同じだったからおかしいなって思ったわけね」

春香「待ってください。なんで、プロデューサーさんの下着を把握してるんですか」

3: 2013/05/18(土) 10:52:55.30
小鳥「それで、嘘をついてるとも思えなかったしなんかの病気かもと思って病院に連れて行ったら」

春香「さっきのふざけた病気だったというわけですね?」

小鳥「別に私が付けたわけじゃないんだけどね……それで、この病気は過度の疲れやストレスによって子供の頃は良かったなあとか考えてると本当に子どもになっちゃうらしいのよ」

春香「えー……そんなんだったら、大半の社会人は子供になってますよ」

小鳥「まあ、プロデューサーさんの場合は特別ね。9人のアイドルを同時にプロデュース。しかも、自分はプロデューサーで相手はアイドルだから、スキャンダルにも気をつけなければならない」

小鳥「3徹5徹は当たり前。そんな毎日を送ってたら病気にかかってもおかしくないわ」

春香「改めて聞くと超ブラックですよね。うちの事務所」

5: 2013/05/18(土) 11:01:30.96
春香「まあ……よく見れば、どことなくプロデューサーさんの面影がありますし血縁関係だなってのは分かりますけど」ジー

p「なんだよ地味子。俺の顔なんか見て」

春香「地味!?ちょっと小鳥さん!やっぱこの子がプロデューサーさんのわけが無いですよ!」

小鳥「……普通ってのもある意味個性よ?」

春香「フォローになってない!?」

小鳥「一応、実家の方にも連絡して写真をFAXで送ったら本人で間違いないとの事よ」

小鳥「それでお義母様から治るまでの間、そちらで面倒を見てほしいって頼まれたのよ」

春香「え?職場が原因なら実家とか病院で療養したほうがいいんじゃ?ていうか、さりげなく変な事言いませんでした?」

6: 2013/05/18(土) 11:06:50.47
小鳥「気のせいピヨ。それでお母様曰く、せっかく女の子に囲まれた職場なんだからそっちに居た方がプロデューサーさんにとっても良いだろうって事なのよ」

小鳥「仕事自体はブラックでも、春香ちゃん達の事はとても大切だって実家にも話してたそうだし」

春香「私達が大切……ウヘヘ///」

小鳥「この病気は、ストレスとか疲労が原因だからそれを解消すればいいのよ」

春香「つまり、私達でプロデューサーさんを癒そうってことですか?」

小鳥「そう言う事。皆が来たら事情を説明して手伝ってもらいましょう」

小鳥「ちなみに、プロデューサーさんは大人の頃の記憶は無いから一人で生活もできない。この意味がわかるかしら?」

春香「!? 小鳥さん……私、頑張ります!」

8: 2013/05/18(土) 11:32:27.91
律子「信じがたい話だけど……たしかに、プロデューサーに似てるわね」

亜美「へー、これが兄(c)の子供の頃か→」

真美「何歳くらいなんだろうね→」

千早「ねえ、プロ……君、いくつなのかな?」

p「ん?10歳だけど」

千早「じゅ、じゅじゅじゅじゅ10歳!?ああ、大人な雰囲気のプロデューサーも良いけど子供の頃の、少し生意気そうなプロデューサーも素敵……」ボタボタ

伊織「千早、あんた何子供相手に鼻血出してんのよ。なっさけない」

真「うわー、ちっちゃい頃のプロデューサー可愛いなあ!」ナデナデ

p「撫でんなよー。男に撫でられてもうれしくねーよ!」パシッ

真「」

雪歩「きゃー! 真ちゃんが気絶したー!」

p「ん?なんだお前、きったねえウサギのぬいぐるみなんか持って」ヒョイ

伊織「あ、ちょっとアンタ!返しなさいよ!!」

p「うるせーデコッパチ!今からそんなデコ広いと将来禿げて結婚できねえぞ」

伊織「」チーン

響「ああ!伊織まで撃沈したぞ!」

小鳥「子供の遠慮ない発言の破壊力……へぁんぱないピヨ」



10: 2013/05/18(土) 12:01:31.00
あずさ「それで、この子どうするんです?」

p「はーなーせーよー!」ジタバタ

あずさ「あらあら、暴れちゃダメよ」ギュー

p「あ……し、しかたねーな!」

亜美「お?急に大人しくなったね」

真美「まあ、男の子ですからなぁ」ニヤニヤ

p「ばっ///うるせーし!そんなんじゃねーし!」

あずさ「あらあらまぁまぁ」

千早「くっ」

貴音「ふむ、ならば私が抱きしめても大丈夫と言う事ですね」ドタプ~ン

貴音「さ、あなた様。私が抱きしめてあげますからこちらへ」

小鳥「はいはい!これ以上脱線すると話が進まないわ!」

小鳥「皆を集めたのはさっき説明した通り、今のプロデューサーさんは一人で生活することが出来ないわ。親公認で私達が世話を出来るのだから1日ずつローテーションで一緒に生活していこうと思うの」

小鳥「病気を治すにはプロデューサーさんを癒すこと。つまり……」

皆(治った時に一緒だった人がプロデューサー(さん)の恩人……つまり)

小鳥「ふふ、皆理解したみたいね。それじゃ、公平に順番をくじ引きで決めるわよ!」

最初に引いた人 >>13 765限定

15: 2013/05/18(土) 12:14:55.02
ぴよちゃん、りっちゃんもありですピヨ


あずさ「あらあら私ですかぁ」

亜美「おのれー、真美と2人で確率2倍だから行けると思ったのに→」

真美「真美達の魅力で兄(c)をメロメロにする予定だったのに!」

あずさ「うふふ、ごめんなさいね」

千早(いきなり、あずささんとはまずいわね。あの人は母性が強いから子供ならなおさら懐きやすいわ……そう、あくまで母性が強いから!)

あずさ「それじゃあ、P君?今日はお姉さんの部屋に泊まりましょうね?」

p「なんでだよ。俺、お母さんとこ帰りたいからもう離せよバ○ア」

あずさ「」ピクッ

小鳥「あ」察し

16: 2013/05/18(土) 12:28:50.82
あずさ「あらあらあらあら」ガシッ

響(あら、がいつもより多い!?)ガタガタガタガタ

律子(プロデューサー……生きて帰ってきてください)

あずさ「あのねP君。私はまだ21歳なの。おばさんじゃないの、お姉さん、ね?」

p「バ○アにバ○アって言って何が悪いんだよー。あと、そんなにでかいと年取ってから垂れるからな」

あずさ「ふふふふふ、これは一晩かけてじっくりとお姉さんの良さを伝えないといけないわね」

律子「あの……あずささん?冷静に行きましょ?」

あずさ「あらあら、私は至って冷静ですよ?それじゃ、P君行きましょうか」ズルズルズル

p「離せー!離せよー!誰か!誰か助けてよぉぉぉぉぉ!」バタン


17: 2013/05/18(土) 12:36:39.33
3時間後

あずさ宅

あずさ「ふう、やっと着いたわ」

あずさ「いつもはプロデューサーさんに送ってもらうんだけど今日は、これだし……ね」チラッ

p「スー……スー」

あずさ「うふふ、可愛い寝顔。こうして見ると大人のプロデューサーさんと本当にそっくりね。本人だから当たり前だろうけど」

あずさ「時間も遅いし今から起こすのも可哀想だし寝かせておいてあげましょう」

あずさ(布団は一つしかないし、仕方ないから一緒に寝るしかないわよね。相手は子供だから何にも問題は無いわ)

あずさ「それじゃ、おやすみなさい……プロデューサーさん」チュッ




18: 2013/05/18(土) 12:43:28.22
翌朝

p「うー……ん、なんか良い匂い」

あずさ「あら、目が覚めたのかしら」

p「あ!誘拐ばb「お姉さん」……お姉さん」

あずさ「うふふ、いい子ね。それじゃあ、朝ご飯食べましょうか」

p「はむっはふっはふっ」ムシャムシャ

あずさ「おいしいかしら?」

p「うん、おいしい!」

あずさ「ふふ。……ねえ、P君。P君には何か夢とかあるの?」

p「夢?」

あずさ「そう、将来なりたいものとか」

p「よくわかんない」

あずさ(まあ、まだ10歳だしね)

p「でも、強くなりたい」

p「お母さんが、そうなりなさいって。辛い時でも悲しい時でも絶対泣かない強い子になれって」

あずさ(それで、今のプロデューサーさんになったのね……私達は少しプロデューサーさんに甘えすぎてたのかもしれない。この人の優しさに甘えて……)ギュッ

p「? バ……お姉さん?」

あずさ「確かに、どんな時でもくじけないってのは大切な事よ?でもね、時には泣いたりしてもいいの。困ったら誰かに頼ってもいいの。私達は、それくらいでアナタを見捨てたり嫌ったりしない」

あずさ「むしろ、そういう弱いところを見せてくれた方がずっと嬉しいわ」

p「??? よくわかんないよ」

あずさ「今は分からなくていいの。けど、もし大人になっても覚えてたら絶対、自分一人で貯めこまないようにするのよ?私達は…アナタの味方だから……」

19: 2013/05/18(土) 12:52:16.45
765事務所

あずさ「おはようございます」

律子「おはようございます、あずささん。あの……プロデューサーは無事ですか?」

あずさ「あらあら、律子さんは私を何だと思ってるのかしら」

律子「す、すいません、そんなつもりで聞いたんじゃ……」

あずさ「ふふ、冗談よ」

p「おはよう、○ーソンメガネ」

律子「ぐぬ!お、おはようP君。今日も元気ね」ピクピク

律子(我慢よ私!子供がくっそ生意気なのは当たり前の事。これを乗り越えてプロデューサーの病気を治せば)

P「ありがとう律子。君の愛のお蔭で無事大人に戻れた」

律子「愛だなんてそんな……私はただ」

P「律子……」

律子「あ///」

律子(なーんてなーんてキャー!)

美希(あふぅ……なんか、律子の小鳥化が進んでるの)

小鳥「さーて次回のお泊り先は!」

律子「ちょ、いきなり出てこないでくださいよ」

小鳥「Be quiet! さあ、お次は>>22の番よ!一度なった人はなれないからね!」


ちなみに、亜美真美はセットです。家が同じな為


23: 2013/05/18(土) 12:53:48.13
ゆきほ

28: 2013/05/18(土) 13:41:41.81

雪歩「や、やりました!次は私ですぅ」ピョンピョン

千早「くっ、今回もダメだったか」

美希「ちょっと待ってほしいなの」

伊織「ちょっとアンタ。不満かも知んないけど安価、じゃないくじ引きは絶対なのよ」

美希「違うの。雪歩が次って事は当然、ハニーを家に連れて行くって事なの」

伊織「泊めるんだから当たり前じゃない」

美希「雪歩の“実家”に連れて行くって事はどういう事かよく考えてほしいの」

雪歩以外(あっ……)

雪歩「だ、だから私の実家はそういう稼業じゃないですぅ!お弟子さんとかパパとか少し怖いですけど……とにかく大丈夫です!」

美希「信用できないの」

雪歩「ふぐぅ……」ウルウル

p「なんだ?今度はこの、痛いポエム書いてそうな姉ちゃんとこに行けばいいのか?」

雪歩「」

小鳥「ポエムは、何のことかわかんないけどそういう事ね」

p「俺は別にいいぞ。なんか、お母さんも皆んとこ泊まれって言ってたってあずさ姉ちゃんが言ってたし」

千早「あずさ姉ちゃん…だと」

あずさ「あらあら」


30: 2013/05/18(土) 13:54:22.23
千早「ちょっとあずささん!何で急にそんな仲良くなってんですか!」

真美「昨日は、(自主規制)って言ってたのにね→」

あずさ「ふふ、それはちょっと恥ずかしくて言えないわ」テレテレ

全員「!?」(これは案外、ウカウカしてられないかもしれない)

雪歩「コ、コホン!と、とにかく私のお家の事は問題ないですから安心してください!」

真「まあ、雪歩がそう言うなら」

雪歩「それじゃ、P……君。後でお姉ちゃんの家に行こうね」

p「わかった、ポエム姉ちゃん」

雪歩「ポエムはやめて……!」


雪歩宅

弟子’s「おかえりなさいやせ、お嬢!」

雪歩「ただいま、皆」

p「おー、でっけえ家」

弟子A「? お嬢、そこのガキは誰です?」

雪歩「えっと、この子はプロデュ…じゃなかった、事務所の人の子で建設業に興味があるって言うから連れてきたんです」

弟子A「へえ、ガキンチョなのに見る目ありやすね。おい、てめえら!将来の同業者だ!親方に連絡して歓迎の準備だ!」

弟子’s「おう!」

雪歩「あ、そんな大げさにしなくても……あうう」


31: 2013/05/18(土) 14:06:35.20
p「おっちゃん、筋肉すげーなー」

雪歩父「はっはっは、これは仕事でついた筋肉だ。いわばこれは俺らの誇りよ!」

雪歩「……」ハラハラ

弟子B「どうしやしたお嬢。そんなウロウロしたりして」

雪歩「ヒッ あ……お、お父さんがあの子になにかしないか不安で」

弟子C「はっはっは、親方は確かにお嬢に近づく野郎は許しませんが流石にあんくらいの年のガキに目くじら立てるほど器は小さくねえや」

雪歩(本当は成人してますって言ったらどうなるんだろう……)

雪歩父「いいか、坊主。俺らみたいな建設業ってのはいわば裏方だ。あんまり華やかじゃねえし、色々問題のある奴らが集まってくる」

雪歩父「だがな、そんな裏方の仕事だからこそ手を抜いちゃいけねえ。建物を作るときの土台をしっかりしなきゃいけねえように、俺達土台がしっかり仕事をしなきゃいけねえ。表の部分に見えないから評価はされにくいが見てる奴はちゃんと見てるし評価もされる。縁の下の力持ちってやつだ」

雪歩父「まあ、どんな仕事でも誇りを持てって事だな。ガキのお前には難しかったか?」

p「む!分かったし!難しくねーし!要は、頑張るってことだろ!」

雪歩父「がっはっは!確かにそうだな!だがな、あんまり頑張りすぎんのもいけねえぞ。たまに息抜きもしなきゃぶっ倒れちまう」

p(あずさ姉ちゃんも言ってたな。あんまり頑張りすぎるなって…頑張りすぎるって何がダメなんだろう)



32: 2013/05/18(土) 14:15:55.51
p「おっちゃん」

雪歩父「ん?」

p「頑張りすぎるとどうしてダメなんだ?」

雪歩父「難しい質問だなあ……そうだな、ここにコップがあるだろ。このコップにはまだ何も入ってないが頑張れば頑張った分だけ水が増えていく。だが、コップにも限界があってコップいっぱいまで水がたまるとどうなる?」

p「こぼれる」

雪歩父「そうだな、こぼれちまうな。こぼれるって事はテーブルも濡れちまうし掃除しなきゃいけねーしで散々だ。そうならないために水を飲むって言う息抜きが必要になるわけだ。人間には限界がある、いくら自分に大丈夫だと言い聞かせても最終的には無理がきちまう」

雪歩父「俺の娘もな、アイドルをやってるんだがアイツは努力家で頑張りすぎちまう傾向があるんだ。まあ、最初は反対こそしたがアイツの夢だから手伝ってやりたいってのもあってレッスンルームなんか建てちまったがな」

雪歩父「んで、そんなあいつの息抜きは事務所の仲間と話すことだ。家に帰ってくればいつも楽しそうに話してくれるんだよ。 まあ、気に入らん奴の話が大半だがな(ボソッ)」

p「?」

雪歩父「ゴホン……まあ、何だ。坊主も友達や仲間は大切にしろよ」

p「うん、わかった!」

雪歩父「それでいい。おーい、雪歩!酌してくれ」

雪歩「は、はーい!」

33: 2013/05/18(土) 14:20:20.52
雪歩「それじゃ、今日はこの部屋で寝てね?一人で寝れる?」

p「お…おう!俺は男だからな!一人で寝れるし!」

雪歩(強がりながら震えるプロデューサーさんをprprしたい! まあ、今は10歳だし親から離れて不安なんだろうな……そうだ!)

雪歩「P君は強いね。でもね……わ、私は一人で寝るの怖いから……い、い、い、一緒にねねねね寝てくれる?///」

雪歩(きゃー!きゃー!私ったら言っちゃった!)

p「! お、おう!しかたねーな!俺は強いからな!一緒に寝てやってもいいぞ!」

フヒ歩「フヒヒ、それじゃ失礼して///」ゴソゴソ

34: 2013/05/18(土) 14:29:09.45
雪歩「……」ギュウウウウ

p「うぐ……苦しいぞ雪歩」モゾモゾ

雪歩「ごめんね、少しこのままで居させて」(普段のプロデューサーさんなら絶対にこんな事できない……今は、子供だから抵抗感は無いけど元に戻ったらもうこんな大胆な事は出来ない)

p「……」ナデナデ

雪歩「!? P……君?」

p「おっちゃんが言ってた。雪歩は頑張りすぎるって、だから息抜きが必要だって」

p「息抜きって具体的に何すればいいかわかんないけど、俺は小さい頃、頭を撫でられると落ち着いたんだ。だから、雪歩の頭も撫でてやる。ありがたく思えよ」ナデナデ

雪歩「プロ……デューサーさんッ」ジワッ

p「な!なんで泣いてんだよ!」アタフタ

雪歩「ううん、嬉しかっただけ」(小さくなってもプロデューサーさんはプロデューサーさんなんですね。優しくて暖かくて……他人の事は人一倍気遣う癖に自分の事には鈍感で……そんな貴方だからこそ私は……)

雪歩「ねえ、P君。もしね……もし、この先辛いことが有ったらいつでも頼ってね?私で良かったら何でもするから」

P「ん?今なんでもするって」

雪歩「ふぁ!?」

p「?」

雪歩(き、気のせいか)

p「雪歩も俺を頼れな!」

雪歩「そうだね、たっぷり頼らせていますね……プロデューサーさん。それじゃおやすみなさい」


35: 2013/05/18(土) 14:49:12.39
翌朝

雪歩「おはようございますぅ!」

p「おはよう」

美希「あー!ハニー無事で良かったなの!」ギュゥゥゥゥゥ

p「は、離せ金髪!」ジタバタ

美希「もう、ハニーは照れ屋なの」

p「雪歩!助けろ!」

雪歩「ほら、美希ちゃん。プロデューサーさんも困ってることだし、ね?」

春香「……ねえ、雪歩?」

雪歩「どうしたの?」

春香「お姉さんとか呼ぶのはまだわかるわ。現時点でプロデューサーさんは一番年下だもの。だけど……なんで、なんで!雪歩は呼び捨てなの!」

雪歩「!!そ、それは……そのぅ、あのぅ」カァァァァ

春香「」

真「ああ、春香が息をしてない!」

千早「」

やよい「うっうー!千早さんも息してないですぅ!」

律子(おのれ、内気な雪歩なら大丈夫とタカをくくってたけどまさか呼び捨てとは……だけど病気はまだ治ってないからまだチャンスはあるわ!)

小鳥「はいはーい、桃色空間はそこまでにして次行くわよ次」

>>39

39: 2013/05/18(土) 14:52:22.31
千早

41: 2013/05/18(土) 15:08:08.99
美希「むきー!今度こそ美希だと思ったのにー!」

亜美「うむむ、中々当たらないですぞ、真美隊員」

真美「誰かが故意に真美達を外している可能性がありますぞ、亜美隊員」

千早「……ッ」

響「おお、千早が右手を突き上げて泣いているぞ」

あずさ「あらあら、良かったわね。千早」

p「なんだ、次は塗り壁のねーちゃんか」

千早「……くっ」

千早「ま、まあいいわ。それじゃプロデューサー行きましょうか」ガシッ

p「え?まだ朝だぞ?仕事はいいのか?」

千早「ええ、プロデューサーと一緒に過ごせるのならば今日の仕事は全部キャンセルです」

千早「さあ、どこに行きましょうか?遊園地?動物園?え?早く私の家に行きたい?もう、子供になってもエOチですねプロデューサーは」

律子「はいはい、馬鹿言ってないでさっさと仕事行きなさい。今日、満足に仕事出来なかったら貴女の番は飛ばすからそのつもりで」

千早「待っててね!私のP君!居なくなっちゃ嫌よ!」

貴音「面妖な」


43: 2013/05/18(土) 15:36:29.43
千早「さ、ここが私の部屋よ」

p「ふーん、随分質素な部屋だな。バキュラのねーちゃんの部屋」

千早(バキュラ?)

千早「まあ、必要最低限の物があればいいから。あんまり着飾るのも好きじゃないし」

p「ふーん」

千早「さ、何して遊ぶ?」

千早(今のプロデューサーは子供。しかし、印象が強ければ大人になっても潜在的に記憶に残るはず。ここで私の好感度上げておけば……///)

p「ゲーム無いのゲーム!」

千早「ご、ごめんなさい。ゲームは良くわからなくて」

p「ぶーぶー!つまんなーい!」

千早(ど、どうしよう。子供の相手なんて優の時以来したことないからどう接すればいいのか……あ、そうだ)

千早「じゃあ、私の歌でも聞かない?」

p「歌?歌なんてつまんねーよ」

千早「そんなことないわ。こう見えて私は歌が得意でね。弟も私の歌がとっても好きだったのよ。一回だけでいいから……聞いてくれない?」

46: 2013/05/18(土) 15:44:20.42
p「……仕方ねえなあ。俺は優しいから聞いてやるよ」

千早「! そ、そう!じゃあ、今から準備するから待っててね!」バタバタ

千早(私が初めてのライブで着た衣装……記念にとっておいて良かった。これを聞いて歌えばプロデューサーも思い出すかも)

千早「お待たせ」

p「……」

千早「? どうしたの?」

p「綺麗な格好だなって……」

千早「え///」

p「ハッ ち、違うぞ!なんというか、何か知らないけど……その恰好いいなって……」

千早(大人の頃の記憶が無くてもやっぱり心で覚えてるんですね)

千早「それじゃ、歌うから……聞いててね」

千早「泣くことならたやすいけれど 悲しみには流されない~♪」

千早「蒼い~鳥~ もし、幸せ~」



千早「ど、どうだったかしら」

p「……」ホケー

千早「どうしたの?やっぱりつまんなかった?」

p「なんていうのかな……すごかった。俺、馬鹿だからうまく言えないけどねーちゃんの気持ちが伝わったって言うか」

p「ただ、ねーちゃんの歌に対する気持ちは分かったけど、それ以上になんていうか悲しいっていうのかな。その気持ちの方が強かった気がした」

千早「!?」

47: 2013/05/18(土) 15:48:29.25
p「その気持ちって誰に対してなの?少なくとも俺に向かってじゃなかった気がする」

千早(子供になってもプロデューサーは鋭いですね。いつもの私ならこうはならなかった。だけど、小さい男の子と接して嫌でも優を思い出してしまった)

p「……」サスサス

千早「なんでお腹撫でてるの?」

p「しまった!背中と区別がつかなかったから間違えた!」

千早「」


48: 2013/05/18(土) 16:01:28.17
p「えと、その……頑張りすぎんなよ!」

p「雪歩のとこのおっちゃんとかあずさ姉ちゃんとかも言ってたけど頑張りすぎんのはよくないって言ってたぞ!」

p「えっと、俺じゃ頼りにならないかもしれないけど誰かを頼るのは悪い事じゃないって言ってた。だからその」

千早「……」ギュ

p「硬い」

千早「……くっ」

千早(吹っ切れたと思ったけどやっぱりまだダメだったみたいね)

千早「ごめんなさい、もう少しこうさせて」

p「う……うん」

千早「あのね、聞いてくれる?私の大事な人にはもう話したんだけど君にも聞いてもらいたくて」

千早(それから、私は優の事を話した。今のプロデューサーと優を重ねてしまったこと。大人の時のプロデューサーに私が歌に固執する理由を話したこと色々)

千早「ごめんね、子供にする話じゃなかったよね」

p「……俺でいいならさ」

千早「うん?」

p「俺で良いなら、その優って奴の代わりになってもいいぞ。お前、可愛いんだからそういう悲しい顔はダメなんだ。だから俺が弟の代わりになる」

49: 2013/05/18(土) 16:05:44.44
千早「気持ちは嬉しいけど……優はこの世に一人だけ誰かが代わりになれるものじゃないの」

p「……」

千早「気持ちは嬉しいわ。アナタは無理して弟の代わりに「無理してない!」!?」

p「俺さ、ちーちゃんとは会ったばっか知らないはずなのにさ。なんでかな、ちーちゃんのことを考えると心が温かくなるんだ」

p「家に来るまでは、そんなのわかんなかったけど歌を聞いたら急にそんな気持ちになったんだ」

p「だから、ちーちゃんの負担が少しでも軽くなるなら俺は……ングッ」

千早「ん……チュ」

50: 2013/05/18(土) 16:15:34.05
千早「アナタは、私の大好きな人にとても似ているの。アナタが弟になったら別の意味で切なくなるわ」

千早「いつものアナタには言えないけれど今なら言える」

千早「私……プロデューサーが、アナタが大好きなんです!壊れそうなほど愛したくて それでも1/3も伝わらなくて」

P「千早、俺も好きだよ」

千早「……え?」

P「ここ最近の記憶が無くて気付いたら天使に告白されていた。何を言ってるか(ry」

P「そして、俺は何故子供服なのか。ピッチピチで偉いことになってるんだが。なあ、千早。何が起こってるんだ?」

千早「プロデューサーァァァァ!」ダキッ

P「うお!どうしたんだ、千早。そんな抱きついてきたりして」

千早「本当に良かったです。戻ってきてくれて嬉しいです!そして愛しています!」

P「おかしなこと言う千早だな。俺にはどこにも行ってないぞ。最近の記憶があやふやだが……。それとまあ、俺もだ」

千早「そんなサラッと言ってもその恰好じゃ台無しですよ」クスッ

P「言うな、俺も状況分かってないんだから」

千早「フフッ……ねえ、プロデューサー」

P「ん?」

千早「もう……どこにも行かないでくださいね」



51: 2013/05/18(土) 16:20:32.58
翌日

春香「納得いかないです!普通、最初に出てきた人がメインじゃないんですか!?」

春香「私、基本空気だったんですけど」

小鳥「そんな事言ったら私もピヨ……私も含めるか聞いてきた人が居たから期待してたのに……期待してたのに!おのれ、安価が憎いぃぃぃぃぃぃぃ!」

やよい「うっうー!それにしてもプロデューサーさんが戻って良かったですぅ!」

あずさ「あらあら、千早ちゃんに気持ちで負けちゃったかしら」

貴音「愛の力は偉大……という所でしょうか」


P「なあ、ちーちゃん」

千早「なんですか?」

P「好きだよ」

千早「私もです///」

小鳥「爆発しろピヨォォォォォォォォ!」


終われ

52: 2013/05/18(土) 16:22:21.68
お疲れ様でした。
本当は全員分やりたかったんですけど気力がもちませんでした。

子供は、実はPの親戚でドッキリだっというオチと迷ったんですがこっちにしました。
需要があれば他のメンバーも書こうかなって思ってます

54: 2013/05/18(土) 16:23:26.87

ちーちゃん大勝利

引用元: 小鳥「プロデューサーさんが子供になった」