1: 2016/10/11(火) 20:15:56.324
アカギは鷲巣との氏闘を終え、元の生活に戻っていた。
しかし本当の意味で「元」に戻ることは絶対になかった。
鷲巣という怪物との闘いの濃厚さのせいで、人生がものすごくつまらないものに見えてしまっていたのだ。
最早麻雀はおろか、簡単な賭博でさえもアカギにとって価値がなくなってしまい、ただただ惚けてバイト先と寝床を行き来するだけの人形となってしまっていた。
アカギ「なんかこう…おもしれえことねえかな…」
そんなある日、悪徳警官の安岡がアカギを訪ねてきた。
しかし本当の意味で「元」に戻ることは絶対になかった。
鷲巣という怪物との闘いの濃厚さのせいで、人生がものすごくつまらないものに見えてしまっていたのだ。
最早麻雀はおろか、簡単な賭博でさえもアカギにとって価値がなくなってしまい、ただただ惚けてバイト先と寝床を行き来するだけの人形となってしまっていた。
アカギ「なんかこう…おもしれえことねえかな…」
そんなある日、悪徳警官の安岡がアカギを訪ねてきた。
4: 2016/10/11(火) 20:18:52.643
安岡「アカギ…お前に力を貸して欲しいことがあるんだ…」
アカギ「よせよ安岡さん…もう俺は賭博はしねえんだ…」
安岡「違うっ…!今回のはなんていうか…ちゃちな賭博じゃねえんだっ…!そもそも賭けごとではなく…働いて金をもらうんだよ…!」
アカギ「…それってただの仕事やアルバイトじゃねえの?」
安岡「まあ…確かにそうだが…」
アカギ「はぁ…それじゃあな安岡さん…お帰りはあっちだ…」
安岡「待てっアカギ…!!確かに今回のは賭けごとじゃねえし、お前の命なんかを賭けるってわけじゃねえ…だが…ある意味それは…鷲巣よりも強敵と戦うことになるし…そいつの命を賭けるようなもんだ…」
アカギ「フフ…そう含みをもたせずに…言っちゃいなよ…本題…!」
安岡「今回お前に持ってきた話は…ベビーシッター…とどのつまり…子守りっ…!」
アカギ「よせよ安岡さん…もう俺は賭博はしねえんだ…」
安岡「違うっ…!今回のはなんていうか…ちゃちな賭博じゃねえんだっ…!そもそも賭けごとではなく…働いて金をもらうんだよ…!」
アカギ「…それってただの仕事やアルバイトじゃねえの?」
安岡「まあ…確かにそうだが…」
アカギ「はぁ…それじゃあな安岡さん…お帰りはあっちだ…」
安岡「待てっアカギ…!!確かに今回のは賭けごとじゃねえし、お前の命なんかを賭けるってわけじゃねえ…だが…ある意味それは…鷲巣よりも強敵と戦うことになるし…そいつの命を賭けるようなもんだ…」
アカギ「フフ…そう含みをもたせずに…言っちゃいなよ…本題…!」
安岡「今回お前に持ってきた話は…ベビーシッター…とどのつまり…子守りっ…!」
6: 2016/10/11(火) 20:22:18.160
アカギ「相変わらずとっぽいことしてんな安岡さん…そういう仕事は…南郷さんががらなんじゃないの…」
安岡「ククク…アカギ…お前に俺が持ってきた話で…つまらなかったことがあるか…?」
アカギは沈黙した。確かにこの男、セッティングに関しては天下一品。
最高の仕事をする圧倒的セッティングパパッ…!
さらにアカギの嗅覚が、この話に強いスリルを感じていた。真の意味でのジャンキーであるアカギの直感は、この誘いを受けろと言っていた。並の人間は、チャンスを掴んでも案外それを活かせない。しかし、ことアカギに限りそれはない…!
安岡「ククク…アカギ…お前に俺が持ってきた話で…つまらなかったことがあるか…?」
アカギは沈黙した。確かにこの男、セッティングに関しては天下一品。
最高の仕事をする圧倒的セッティングパパッ…!
さらにアカギの嗅覚が、この話に強いスリルを感じていた。真の意味でのジャンキーであるアカギの直感は、この誘いを受けろと言っていた。並の人間は、チャンスを掴んでも案外それを活かせない。しかし、ことアカギに限りそれはない…!
7: 2016/10/11(火) 20:28:34.406
安岡「強がるのはよせよアカギ…お前も感じてるんだろう…?この件に住み着く…魔物の存在っ…!」
アカギ「いいだろう…受けるさ…そのきなくさい話…」
アカギ「いいだろう…受けるさ…そのきなくさい話…」
8: 2016/10/11(火) 20:34:04.631
アカギと安岡は、赤ん坊のリストをみながら、敵を品定めしていた。
アカギ「赤ん坊は…できる限り問題児…それも普通のシッターじゃ手に負えないくらいでちょうどいい…プロでも高難度の案件…その無意味な手強さってやつが…まさにベビーシッターなんじゃないの…」
安岡「ア、アカギぃっ~…」ボロボロッ
安岡(そうだ!そうなんだ!アカギは氏んでもいいと…純粋に生きていたんだ!)
この時、赤木は5分前に南郷からベビーシッターのルールを簡単に説明されただけで、テクなどいっさい知らない。ど素人以前の状態だったという。
アカギ「赤ん坊は…できる限り問題児…それも普通のシッターじゃ手に負えないくらいでちょうどいい…プロでも高難度の案件…その無意味な手強さってやつが…まさにベビーシッターなんじゃないの…」
安岡「ア、アカギぃっ~…」ボロボロッ
安岡(そうだ!そうなんだ!アカギは氏んでもいいと…純粋に生きていたんだ!)
この時、赤木は5分前に南郷からベビーシッターのルールを簡単に説明されただけで、テクなどいっさい知らない。ど素人以前の状態だったという。
10: 2016/10/11(火) 20:40:44.477
安岡「わ、分かったっ…!お前を信じて…このリストで一番の問題児…こいつでどうだっ…!」
しかしアカギ、以外にもこれをスルー。
安岡「なっ…どうして…?何故だアカギ…これ以上の条件はないぞっ…!」
アカギ「いいのがあるじゃないの…羊に紛れた…蛇がいるじゃん…」
アカギは指を指して言った。
しかしアカギ、以外にもこれをスルー。
安岡「なっ…どうして…?何故だアカギ…これ以上の条件はないぞっ…!」
アカギ「いいのがあるじゃないの…羊に紛れた…蛇がいるじゃん…」
アカギは指を指して言った。
11: 2016/10/11(火) 20:45:40.557
アカギ「ククク…倍プッシュだ…」
安岡「何っ…ま、まさか…」グニャア~
安岡(やっぱりこいつはイカれてやがるっ…氏にたがりの天才っ…確かにある意味これは…俺が提示したものよりも…ずっと強敵かもしれん…しかしこれは…あまりにも…)
アカギ「双子の坊主…面白そうじゃねえか…」
安岡「何っ…ま、まさか…」グニャア~
安岡(やっぱりこいつはイカれてやがるっ…氏にたがりの天才っ…確かにある意味これは…俺が提示したものよりも…ずっと強敵かもしれん…しかしこれは…あまりにも…)
アカギ「双子の坊主…面白そうじゃねえか…」
12: 2016/10/11(火) 20:53:27.032
数日後、2人の赤子がアカギの元に連れてこられた。
黒服「ではアカギ様、こちらが伊藤美心様からお預かりしている乳児でございます」
アカギ「はーい、お預かりしまーす」
この時アカギ意外に素直。
黒服「ではアカギ様、こちらが伊藤美心様からお預かりしている乳児でございます」
アカギ「はーい、お預かりしまーす」
この時アカギ意外に素直。
13: 2016/10/11(火) 20:54:41.548
そして始まる…ベビーシッターっ…!
アカギ「ククク…まずは何だ…自己紹介といこうぜ…おれのことはアカギでいい…重要なのは…お前らの名前…そこなのさ…」
しかし赤子の2人、当然にもこれをスルー…。
アカギ「あらら…日本語が通じねえのか…」
1歳未満の子どもが喋るわけない…そんなことも知らないままで始まる子守り…。
アカギ「まあいいさ…その胸に光る名札が…お前らのプライバシーをさらけ出すっ…フフフ…筒抜けさ…光宙(ぴかちゅう)君と…男(アダム)君っ…!」
アカギ「ククク…まずは何だ…自己紹介といこうぜ…おれのことはアカギでいい…重要なのは…お前らの名前…そこなのさ…」
しかし赤子の2人、当然にもこれをスルー…。
アカギ「あらら…日本語が通じねえのか…」
1歳未満の子どもが喋るわけない…そんなことも知らないままで始まる子守り…。
アカギ「まあいいさ…その胸に光る名札が…お前らのプライバシーをさらけ出すっ…フフフ…筒抜けさ…光宙(ぴかちゅう)君と…男(アダム)君っ…!」
14: 2016/10/11(火) 20:58:03.684
アカギが赤子を預かって30分、現在の時間に換算すると300分がたち…二人の赤子は虚空を見つめ、寝っ転がっていた。
その時アカギ…昼寝っ…圧倒的睡眠っ…まごうことなき育児放棄っ…!
しかしアカギの桃源郷は、無情なる声によってやぶられた。
ゃあ…!ゃあ…!
アカギ「うぅん…なんだ…?」
おぎゃあ…!おぎゃあ…!ぴかちゅう、圧倒的おぎゃあっ…!
その時アカギ…昼寝っ…圧倒的睡眠っ…まごうことなき育児放棄っ…!
しかしアカギの桃源郷は、無情なる声によってやぶられた。
ゃあ…!ゃあ…!
アカギ「うぅん…なんだ…?」
おぎゃあ…!おぎゃあ…!ぴかちゅう、圧倒的おぎゃあっ…!
16: 2016/10/11(火) 21:03:38.806
アカギ「氏ねば助かるのに…」
号泣のぴかちゅうに、アカギは説教を始めた。
アカギ「人を嵌めることばかり考えてきた赤子の発想…痩せた考え…そんなんじゃ救われねえ…大人は救っちゃくれねえよ…」
号泣のぴかちゅうに、アカギは説教を始めた。
アカギ「人を嵌めることばかり考えてきた赤子の発想…痩せた考え…そんなんじゃ救われねえ…大人は救っちゃくれねえよ…」
17: 2016/10/11(火) 21:08:52.986
しかし続くおぎゃあっ…!
今までアカギの言葉の前には嘲笑、納得、激昂のいずれかしか存在しなかった。
しかし号泣というのは初めてであり、これには流石のアカギも狼狽…様子を見るしかなかった。
アカギ「やれやれ、何がそんなに悲しいのかね…何でもっとスカッと生きねえのかな…」
そう言いつつアカギは赤子を抱き上げた。
アカギもベビーシッターとなりつつあるのだ。
片手で首根っこを掴むという形でなければ、満点であっただろう。
今までアカギの言葉の前には嘲笑、納得、激昂のいずれかしか存在しなかった。
しかし号泣というのは初めてであり、これには流石のアカギも狼狽…様子を見るしかなかった。
アカギ「やれやれ、何がそんなに悲しいのかね…何でもっとスカッと生きねえのかな…」
そう言いつつアカギは赤子を抱き上げた。
アカギもベビーシッターとなりつつあるのだ。
片手で首根っこを掴むという形でなければ、満点であっただろう。
20: 2016/10/11(火) 21:19:46.422
アカギ「いい加減泣き止みなよ…うん…?」
しかし、アカギに電流走る…!
アカギ「まっまさか…」
数多の氏線をかいくぐってきたアカギ並の嗅覚をもたぬものでも、その事態は嗅ぎ分けられただろう。
アカギのほおに珍しく、汗が流れた。
アカギ「ああ…奴のうんこはそこにある…!」
しかし、アカギに電流走る…!
アカギ「まっまさか…」
数多の氏線をかいくぐってきたアカギ並の嗅覚をもたぬものでも、その事態は嗅ぎ分けられただろう。
アカギのほおに珍しく、汗が流れた。
アカギ「ああ…奴のうんこはそこにある…!」
21: 2016/10/11(火) 21:24:27.791
うんちは天才を凡夫に変える…!
アカギ「ククク…おもしろい…狂気の沙汰ほどおもしろいっ…」
口では強がりつつも、アカギはぴかちゅうから大きく距離を取っていた。
アカギ「拭けっ…!自分のケツくらい…!それが生きるってことだろ…!」
アカギ「ククク…おもしろい…狂気の沙汰ほどおもしろいっ…」
口では強がりつつも、アカギはぴかちゅうから大きく距離を取っていた。
アカギ「拭けっ…!自分のケツくらい…!それが生きるってことだろ…!」
22: 2016/10/11(火) 21:35:47.276
アカギの無駄な説教虚しく、臭いはどんどんと強くなっていった。
そしてついに、その時はやってくる。
アカギ「へへ…きたぜぬるりと……」
その茶色がかった流動体が、ぴかちゅうのオムツから流れ出る…アカギ、圧倒的狼狽っ…!
さらに悪い流れとは続くものである…その臭いにつられ、起きるアダムっ…!
おぎゃあの二重奏っ…!!
そしてついに、その時はやってくる。
アカギ「へへ…きたぜぬるりと……」
その茶色がかった流動体が、ぴかちゅうのオムツから流れ出る…アカギ、圧倒的狼狽っ…!
さらに悪い流れとは続くものである…その臭いにつられ、起きるアダムっ…!
おぎゃあの二重奏っ…!!
25: 2016/10/11(火) 21:54:40.581
アカギ「やれやれ、うるさくてかなわねえな」
アカギはアダムをつまみあげた。
アカギ「ククク…お前は粗相をしたってわけじゃないらしい…となると取るべき行動は一つ…」
アカギは服を脱いだ。
アカギはアダムをつまみあげた。
アカギ「ククク…お前は粗相をしたってわけじゃないらしい…となると取るべき行動は一つ…」
アカギは服を脱いだ。
26: 2016/10/11(火) 22:00:31.799
アカギ「ガキってのは昔から乳を飲めば泣き止む…そう相場は決まってるのさ…」
そしてアカギはアダムの口に自分の乳首を押し付けた。
アカギ「飲めっ…パイプッシュだっ…!」
そしてアカギはアダムの口に自分の乳首を押し付けた。
アカギ「飲めっ…パイプッシュだっ…!」
27: 2016/10/11(火) 22:05:39.424
アカギ、ここで痛恨のミス。
男は母乳を出せない…!圧倒的無知っ…!
アカギ&アダム「…?」
アカギはキョトンとしているアダムと泣き続けるぴかちゅうを後にし、一服をしにベランダに出た。
アカギ「今回は引き分けってところか…」フゥ~
そこに、一人の男が通りかかった。
???「アカギさーん!!」
男は母乳を出せない…!圧倒的無知っ…!
アカギ&アダム「…?」
アカギはキョトンとしているアダムと泣き続けるぴかちゅうを後にし、一服をしにベランダに出た。
アカギ「今回は引き分けってところか…」フゥ~
そこに、一人の男が通りかかった。
???「アカギさーん!!」
28: 2016/10/11(火) 22:15:50.167
アカギ「治か…どうした?」
治「いや、最近再就職して、頑張ってるんですよ!」
アカギ「ふぅん…あくせく働いて小金を稼ぐ…お前にぴったりだな…」
治「まあ、アカギさんみたく華々しくお金を得るなんて無理ですよ。しかもお金じゃなく命を賭けることに生きがいを感じるなんて…」
アカギ「お前にぴったりの…いい話があるんだがな…」
治「ええっ…?それって僕にもできるレベルですか…!?」
アカギ「フフ…」
治「教えてくださいよぉアカギさ~ん」
アカギは室内を親指で指差し、こう答えた。
アカギ「ククク…ベビーシッターで大儲けだ…」
完
治「いや、最近再就職して、頑張ってるんですよ!」
アカギ「ふぅん…あくせく働いて小金を稼ぐ…お前にぴったりだな…」
治「まあ、アカギさんみたく華々しくお金を得るなんて無理ですよ。しかもお金じゃなく命を賭けることに生きがいを感じるなんて…」
アカギ「お前にぴったりの…いい話があるんだがな…」
治「ええっ…?それって僕にもできるレベルですか…!?」
アカギ「フフ…」
治「教えてくださいよぉアカギさ~ん」
アカギは室内を親指で指差し、こう答えた。
アカギ「ククク…ベビーシッターで大儲けだ…」
完
29: 2016/10/11(火) 22:28:04.574
お前がアカギ好きなのは良く分かった
乙
乙
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