1: 2016/03/14(月) 23:32:26.18


事務所


P「え?学校の茶道部を辞めたい?」


雪歩「はい……」


P「何でだ?あんなに張り切ってたのに……」


雪歩「うぅ……実は……」


雪歩「うちの茶道部、部員が全員女子だけだったんですけど」


P「あぁ、それが一番の理由で、部活に入ったって話してたよな」


雪歩「実はその部活に、幽霊部員が居たらしくて……」


雪歩「それが、男子生徒だったんですぅ……」


雪歩「それで、その人が急にまた、部活に通い出しまして……」


P「あぁ〜……それが原因か……」



https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457965945

2: 2016/03/14(月) 23:37:31.20


雪歩「しかも、たまに男友達を連れて来たりするので……どうしても意識しちゃって」


雪歩「私がこんな、男の人を怖がる、臆病で貧弱で、ひんそーでちんちくりんな性格だから、いけないんですけど……」ズーン…


P「まぁまぁ、自分を責めても何にもならない、誰の所為でもないよ」


P(う〜ん……本当に辛そうだし、辞めさせた方がいいんじゃないだろうか)


P(けど、一つの事を最後まで、卒業するまでやり通して欲しい想いもあるし……う〜ん……)


P「茶道部辞めたら、もう部活しないのか?」


雪歩「女子だけの部活とかもあるので……探してみようかと」


P「…けど、茶道部にもまだ未練はあるんじゃないか?」


雪歩「……はい、正直……」

3: 2016/03/14(月) 23:45:42.46


P「……そうか、よし……この事は俺も考える時間が欲しいから」


P「考えをまとめた後、夜電話するから、その時話し合って決めよう」


雪歩「え?プロデューサー、夜私に電話してくれるんですか?」


P「あ、もしかして、困るか?」


雪歩「い、いえ!むしろ、その……嬉しいというか……///」


P「そうか、じゃあお互いしっかり考えて、納得の答えを出そう」


雪歩「は、はい!」



ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー


4: 2016/03/14(月) 23:51:19.26


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー



P「…う〜む」


P「やっぱり、辞めない方がいい……と言いたいが」


P「けど、雪歩の境遇を考えたら辛い……可哀想だよな」


P「じゃあ、辞めさせるべきか……だがなぁ……」ウーン…









ガチャ


高木「おはよう、諸君」



5: 2016/03/14(月) 23:56:53.96



P「う〜ん……どうしようか……」


高木「……おや?」


高木(私に気付いていない程、何かに悩んでるようだねぇ)


高木(一体、何を悩んで……)スススッ……


P「辞めるべきか……辞めないべきか……」


高木(辞める?辞めない?)


P「将来の事を考えると……辞めない方が無難だな……」


P「しかし、辞めて他の道を探すのも一つの手だな……」


P「他の所に入るなら、早く準備した方がいいし……」


高木(将来……他の道……他の所に……)ポクポクポク……


高木(辞職!!?)ティーン



6: 2016/03/15(火) 00:01:15.71


高木「や、辞めてはダメだ!!」


P「わっ!しゃ、社長!?」


高木「や、辞めてはいけないよ、キミィ!!早まってはならん!!」


P「え……社長、辞めるかどうか迷ってるの、知ってるんですか?」


高木「あぁ!!悩んでる事は、お見通しだ!!」


高木「辞めてはダメだ!きっと後悔するぞ!!」


P(社長……雪歩が『部活』を辞めるかどうか悩んでる事……知ってるんだ)


高木(いかん……君が『プロデューサー』を辞めるなんて……考え直してくれ……!)



9: 2016/03/15(火) 00:07:23.49



P「あ、じゃあ社長、相談に乗って頂いてもいいですかね?」


高木「あ、あぁ、もちろん!微力かもしれんが、相談には乗らせてもらうよ」


高木「まず、辞めたい理由は何だね?ハッキリ言ってくれたまえ」


P「あ、理由聞いてませんでしたか?じゃあ、初めから事情を話しますね」


P「最初入った理由は、回りが女性ばっかで、女の子の相手だけ出来るので、それを理由に入ったんですよ」


高木「えっ……お、女目的で入ったのかね!?」


P「えぇ、男性がおらず、全員女性だったから心地良いと……」


P「あ、あと、活動も楽しいからですかね」


高木(仕事の方は、オマケの様に言うね……)


10: 2016/03/15(火) 00:15:13.49


P「だけど、昔からいた……一人の男が居ましてね」


高木(ん……?一人の男……?)


高木(……この職場の男性は、キミィと私だけ……)


高木(……で、では、私の事を言ってるのかね!?)


P「嫌いではないんですけど、近くに居たら安心出来ないし、心苦しいと……」


高木「そんな複雑な想い抱いてたのかい!?」


P「本当、そいつが女性だったら良かったんですけどねー」


高木「どんだけ女好きなんだねぇ!!」


高木「し、しかも、『そいつ』って言い方……キミィ……」


P「以上が辞めたい理由ですけど……やっぱり、辞めた方がいいんですかねー」


高木「辞めたいと考える程に、嫌がっていたのか……」


P「はい、凄く嫌で辛い心境ですからね」


高木「き、キッパリ言うねぇ……」


11: 2016/03/15(火) 00:22:54.37



高木「しかし、簡単に辞めると言うがね……辞めた後、この先どうするつもりなんだい?」


P「あ、それについては少し、俺に考えがありましてね」


P「スポーツで頂点目指す、なんてのはどうですか!?」


高木「す、スポーツ選手かね!?」


高木「キミィ、それはいくら何でも、今からじゃ厳しいんじゃ……」


P「いやいや、まだまだ若いんですから、スポーツを始めてもいいと思いますよ!例えば……」


P「女子バドミントンとか、女子バレーとかどうかなーって……」


高木「何で女子限定何だね!!」


13: 2016/03/15(火) 00:28:48.56


P「だから、男性は嫌なんですって」


高木「何でそんなに女性の条件が大事なんだ!!」


高木「あのねぇ、女子チームに入る事すら無理に決まっているじゃないか!不可能だ!!」


P「そ、そんな言い草しなくても……確かに運動は苦手かもしれませんが」


高木「いやいや、運動の得意不得意の問題ではなくてだね……」


P「あ!じゃあ、スポーツはやめて、今流行りのチアガールなんて!」


高木「チアガール!?チアガール姿なんて、どこの層に需要あるのかね!!」


P「えぇ?めちゃくちゃ似合って可愛いと思いますよ?」


高木「そんな考えは早いところ辞めて、今やってる事をやりぬきなさい!」


P「はぁ……社長は完全に、続けさせる方針なんですね」


高木「もちろん!辞めれば仲間の皆も悲しむはず……考え直すべきだぞ!」ビシッ!


P「あー、そういえば、確かに友好関係の事もありますからねぇ……」


高木「か、軽く言うねぇ……キミィ……」



14: 2016/03/15(火) 00:35:32.32


高木「とにかく、安直に辞めるなどと言わず、末長く続けて欲しいんだよ」


P「はぁ……」


高木「今の年齢を考えたらー……そうだな」


高木「短くても、あと10年くらいは……」


P「10年!?10年も居させる気ですか!?」


高木「いやぁ、本当は定年の……60歳迄は続けて欲しいんだがね……」


P「どんだけ長いんですか!!定年もどんだけ長いんだよ!!」


高木「じゃ、じゃあ、君の理想の定年は何歳だね?」


P「そりゃあ、大体3年以内で辞める事になるのが普通かと……」


高木「短いよ!!3年以内で辞めるって!!まさに現代の若者の典型的パターンじゃないか!!」


P「いや社長が長すぎるんですって!!」


高木「いや君が短すぎるんだって!!」

15: 2016/03/15(火) 00:41:53.37


高木「はぁ……あのだね、キミィ」


高木「確かに、活動では辛く苦しく、辞めたくなる事が多々あると思う」


高木「しかしね、途中で投げ出さずに、終わりの時まで頑張って、やる事なす事全てを終わらすんだ」


高木「するとね、活動後に飲む、ご褒美の一杯が、とびっきりに美味しくなるんだよ!」


高木「その一杯の為に、頑張ってみようとは思わんかね?ん?」


P「……いや、活動後のって」


P「もう既に、活動中飲んでますよ!活動後にまで飲んだら、腹タプタプになりますって」


高木「活動中に飲んどるのかね!?」


P「当たり前じゃないですか!むしろ、それがメインで来てるんですから!!」


高木「何やっとるのかね!!辞めるんだ!!今後、もう二度とするんじゃない!!」


P「はぁ!?続けろと言ったり辞めろと言ったりなんなんですか、あなたは……」




17: 2016/03/15(火) 00:50:49.52





ガチャッ


響「はいさーい!」


P「お、響…おはよう」


高木「う、うむ……おはよう、我那覇くん」


響「うん!あ、プロデューサー、ちょっといい?」


P「ん?俺?……ごめん、今、社長と話してて……」


高木「い、いや、ちょっと私は混乱してるから、話して大丈夫だ」


高木「私は応接間で休憩してるから、話が終わったら、また私と話し合おう……」スタスタ…


P「あ、そうですか……じゃあ、また後で」ペコッ


18: 2016/03/15(火) 01:02:16.21


P「で、話って何だ?響?」


響「うん、あのね…」


響「いぬ美に子犬が生まれたの知ってるよね!?」


P「あぁ、電話で知らせてくれたよな」


響「それでね、子犬一匹プロデューサーにあげようかと思うんだけど」


P「え?俺に?」

19: 2016/03/15(火) 01:06:19.46


響「うん、前プロデューサー、犬欲しいなーって言ってたじゃん!」


P「あー……でも、俺犬の世話とか全く知らないぞ」


響「大丈夫!自分が一から教えて上げるから!」


P「そうか?じゃあ、有り難く一匹頂こうかな……」


響「うん!プロデューサーにあげるなら、いぬ美も喜ぶぞ!」


P「犬は、男の子?女の子?」


響「可愛い女の子だぞ!」




ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー

20: 2016/03/15(火) 01:10:58.05


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー






小鳥「……はぁ……ゼクシィかぁ……」


小鳥「……読んでても辛くなるだけだったわ……トホホ」ズーン…


小鳥「買うんじゃなかった……付録の婚姻届に惹かれて買っちゃったけど」


小鳥「相手が居なけりゃ意味ないっつーの!!くそぅっ!!」ドンッ!


小鳥「……………」


小鳥「婚姻届……か」


21: 2016/03/15(火) 01:18:14.12


小鳥「…………………」


小鳥「……………」ビリビリ…


小鳥「……………」カキカキ…


小鳥「あたしの名前と……」カキカキ…


小鳥「プロデューサーさんの名前を書いて」カキカキ…


小鳥「……えへへー、結婚成立ー!///」


小鳥「なーんちゃってなんちゃってぇ!///」キャー


小鳥「…………………」


小鳥「何やってんだろ……花摘んでこよ……」スタスタ……








高木「……はぁ、彼は何を考えているのだろうか……」スタスタ…


高木「……ん?音無くんの机の上に、見覚えない紙が……」



22: 2016/03/15(火) 01:23:34.69



高木「えーと、これは……ふむふむ……」


高木「音無小鳥と……プロデューサーの名前入り婚姻届か……」


高木「…………」


高木「……結婚!!?」ガタッ










P「あ、社長、話は終わりまし……」スタスタ…


高木「キキキキキキキキキ、キミィ!!!」


高木「その、あの、き、君は……」


高木「か、彼女と、い、一緒になる気かね!?」


高木(『音無くんと『結婚』して、一緒に家庭を築く気に……!?)


P「彼女と一緒にって……あぁ」


P(女の子の『犬』を飼う話を聞いてたのか)


24: 2016/03/15(火) 01:30:35.55


P「えぇ、ちょっとウチで飼おうかと思いまして……」


高木「飼う!!?」


高木「か、飼うって言い方はどうかと思うぞ!!」


P「別にいいじゃないですか、動物なんですから」


高木「ど、動物って……確かに、動物っちゃ動物だがねぇ……」


P「他にどう呼べと?身分相応の言い方だと思いますけどね」


高木「君達の関係はどうなっとるんだね……」


P「いやー、俺、ちょっと欲しかったんですよ、一人暮らしで寂しかったし……」


高木「ちょっと欲しいって……そんな軽いノリで……」

25: 2016/03/15(火) 01:40:52.88


P「あ、俺、前に他のヤツと一緒に暮らしてた事あるんですよ」


高木「なにっ!?他の者とも昔、一緒にいてたのかね!?」


P「俺が6歳くらいの時かなぁー」


高木「6!?6歳で!?」


P「で、前のあいつと住み始めた時、確か……あいつは5歳くらいですかね」


高木「5!?それどんな関係なんだね!?」


P「あっ、でも人間で言ったら30歳くらいですけどね」


高木「どっちなんだね!?しかも、急に老け出したねぇ!!」


P「生後一年経つに連れて、人間の歳は5、6歳加算されますからね」


高木「どんな年齢システムだねそれ!!」


P「でも、もう何年も前に氏にましたけどね、ハハハハ」ニコッ


高木「えっ、ちょ……なんでそんな明るく言えるんだねキミは!!」


P「今はそいつ、実家の庭に埋まってるんですよ」


高木「な、なんて事してんだぁ!!墓地に移して、立派な墓石建ててやりなさい!!」


P「えっ、でも、お墓建てるのって費用が高いんですよ?ウチじゃとても……」


高木「お金の問題じゃないだろう!!気持ちの問題だ!!」


26: 2016/03/15(火) 01:49:09.40


P(そんなに昔飼ってた犬を、熱心に想ってくれてるとは……)


P「あの、もしかして社長も昔、一緒に住んでたりしたんですか?」


高木「……ん?わ、私かね」


高木「……まぁ、私も昔かつて、独り身の生活に嫌気がさし」


高木「相手を見つけて一緒に暮らそうとした事があってね」


P「へぇ〜……見つかりましたか?」


高木「一人、素敵な相手を見つけた事もあった」


高木「一生一緒に居てくれないかと頼んだんだが、ごめんなさいと言われて断られたよ……ハハハ」


P「ごめんなさいって言って断られたんですか!?」


P「ごめんなさいって言うって……えぇぇ!?」


高木「断られた理由は、相手が既に、他の者と一緒になってたらしくてね」


P「あ、あぁ、飼い主居たんですね…」


高木「か、飼い主ってなんだね!やめたまえ、その言い方!!」


P「え?じゃあ、ご主人様……?」


高木「やめなさいって!!」


27: 2016/03/15(火) 01:56:06.44






ガチャッ


真美「にーーーーーーーーーぃ!!」


亜美「ちゃーーーーーーーーん!!」


P「をぉっ、ま、真美亜美……ビックリしたぁ」


真美「兄ちゃん、兄ちゃん!真美達3人で一緒にしてる、Wiiのゲームの話なんだけどさぁ!」


P「待て待て、今は社長と話を……」


P「……あれ?社長いない?」キョロキョロ


亜美「社長なら、フラフラな足取りで応接間に行ってたYO!」


P「あ、そう……また何か混乱して、応接間で休憩してるんだろう」

29: 2016/03/15(火) 02:01:36.56


真美「それより兄ちゃん兄ちゃん!」


亜美「兄ちゃんに買ってもらって、3人でしてるこのWiiのゲーム、もう飽きたYOー!」


P「あぁ、無理矢理デートさせられた挙句、デート代として買わされたあのゲームか……」


真美「もう3ヶ月も遊んだんだから、そろそろ新しいの買ってYOー!」


亜美「前みたいに、デートしてあげるからさぁ!また買って買ってー!」


真美「また、生JC二人とデートよデート!どっすかシャチョさん!」


P「外人客引きの真似はやめなさい」


P「まぁ、確かにあのゲームもう飽きて来たよな……」


亜美「でしょでしょ!?」


P「じゃあ、今度のライブで見事に成功したら買ってやるよ」


真美(とかいって、失敗しても不祝儀として買ってくれるのが兄ちゃんだよねー)ヒソヒソ


亜美(ねー)ヒソヒソ


P「ん?なんだ?」


30: 2016/03/15(火) 02:06:25.80


真美「何でもないYOー!」タタタ…


亜美「んじゃ、寄り道やめて、レッスン行ってくんねー!」タタタ…


P「あっ……全く、自由気ままな奴らだ」


P「でも、確かにあのゲームはもう飽きてきたよな……」











高木「ふぅ……落ち着いて来たな……」スタスタ…


高木「……彼は、音無くんとの結婚が原因で、この事務所を辞めるつもりななだろうか……」スタスタ…


高木「普通、逆だと思うがね…結婚するからこそ仕事に辞めないように……」スタスタ…






P「うん、もう飽き飽きしてたんだし、さっさとやめて、新しいの探すか」


高木「!!?」



31: 2016/03/15(火) 02:14:00.28


高木「や、やめるって、キミィ!!」ダダダ!


P「を、をぉ、社長……またビックリしたじゃないですか」


高木「やめてはいけないと言ってるだろ!!考え直すんだ!」


P「え、えぇ……?社長、今の話聞いてたんですか……?」


P(でも、なんで『ゲーム』をやめるくらいで、怒るんだ……?)


高木(また、『仕事』を辞めるなどと口走ってきたぞ……この男は!!)


32: 2016/03/15(火) 02:20:02.03



P「いいじゃないですか、別にぃ……飽きたんですよ、もう」


高木「あ、飽きたからって……そんな安易な理由で……」


P「社長とは、ジェネレーションギャップがあって、分からないかもしれませんが」


P「新鮮味のない、十分にやり込んだ物にはもう食傷気味なんですよ」


高木「そんな事はない!君はまだまだ若僧で、青い果実!」


高木「経験もまだ全然無いはず!」


P「いやぁ、もう経験値はMAXですよ、レベルも頂点に達して……」


高木「ば、馬鹿者!自惚れてはいかん!!」


P「自惚れるも何も、もう倒すべき敵が居ないからなぁー」


高木(な、なんて不躾でうつけな奴なんだ君は……しかも女好きだし……)



33: 2016/03/15(火) 02:24:44.45



P「もう亜美も真美も飽きたって言ってますし、今のはやめて、3人で新しいの探しますよ」


高木「ふ、双海くん達もかね!?」


P「えぇ、亜美も真美も他の新しいのに移り変わる気満々ですよ」


高木「い、いかん!それはいかんよキミィ!!」


高木(亜美くん真美くんまで辞めてしまったらこの事務所はもう……!)


高木「……はっ!もしや!」ティンッ


高木「ほ、他のアイドル達も、一緒に辞めるなんて言ってるんじゃ……!」


P「あ、いえ、3人だけの話ですからこれは」


高木「そ、そうか……」ホッ


P「あ、でも、他のアイドル達にですね」


P「楽しい筈だから、俺達と一緒にしないか?と誘った事はありますね」


高木「誘った!?なに引きずり込もうとしてるのかね君はぁ!!」


34: 2016/03/15(火) 02:28:51.60



P「でも皆、やらないって言って、誘いに乗りませんでしたよ」


高木「そ、そうか……良かった」


P「あっ、そういえばですね……一緒にやるか誘った時にですね」クスッ


P「俺、春香に『プロデューサーさんもいい歳なんだから、誘う前に、早く辞めるべきですよ!』」


P「って微笑浮かべられながら言われちゃいましたよ、年下の女の子に」ハハハ


高木「アイドルに辞めろって言われたの!?微笑浮かべながら!?」


高木(天海くん…なんと、恐ろしい発言をする子だ……)


35: 2016/03/15(火) 02:32:08.85


P「というか、なんで社長は俺が辞める事を、やめさそうとするんですか?」


高木「そ、それは勿論……続けて欲しいからさ!」


P「続けて欲しいって……社長も、するの好きなんですか?」


P(『ゲーム』をする事が……)


高木「あぁ!当たり前じゃないか!」


高木「こんなにも、素晴らしい女の子達と共に過ごせ、成長を見届けられるのに、愛せないわけないじゃないか!!」


高木(この素晴らしい『仕事』の事を、理解してくれ……!頼む!)


P(……え?女性方と共に過ごせて……成長を見届ける……?)


P(……それって、ゲームはゲームでも)


P(ギャルゲーの事か!?)


P(そ、その歳でギャルゲーかぁ……うっわ……)


36: 2016/03/15(火) 02:37:46.22



P「そ、そうなんですか……僕にはちょっと理解し難いと言いますか……」


高木「何を言うかね!昔の君なら、そんな発言しなかったぞ!」


P「いやいや!昔の俺でも言いませんよ!!」


高木「あ、そうだ!昔のあの輝いてた頃の君に戻って貰うために」


高木「今日はこの事について、納得行くまで話し合おうじゃないか!」


P「なっ!や、嫌ですよ!」


P(なんでオッサンと朝までギャルゲーを語らないといけないんだ……!)


高木「よし、じゃあ今日は、私がよく行く、行きつけの店を紹介しよう!」


高木「昔からの仲間も沢山そこに居るから、沢山話を聞いてきなさい!」


P「な、仲間!?そんな人達の話なんて嫌ですって!!ちょっとー!!」


37: 2016/03/15(火) 02:42:51.85



高木「さぁ、行こう!男同志語り合おうじゃないか!」グイグイ


P「ちょ!ひ、引っ張らないで……誰かーーー!ヘループ!!」


ガチャッ


バタンッ












ジャー…


ガチャッ


小鳥「……なんか今、トイレの外からホ〇展開っぽいのが繰り広げてた様な……」





38: 2016/03/15(火) 03:00:38.70
乙です

引用元: P(『雪歩の茶道部』『犬』『ゲーム』)高木(『プロデューサー』『結婚』『仕事』)