1: 2017/06/21(水) 21:41:06.160
男(花山VS武蔵はどうなるんだろうなァ~)
男(とりあえず、花山のパンチが一発当たったけど、あれで決着なわけないし)
男(武蔵が本格的に刀振るってきたら、いくら花山がタフでもヤバイよな)
男(でも、花山も自慢の握力で刀ヘシ折るとかしてワンチャンあるか?)
男(ウ~ン……)
タスケテ…
男(――ん?)
男(とりあえず、花山のパンチが一発当たったけど、あれで決着なわけないし)
男(武蔵が本格的に刀振るってきたら、いくら花山がタフでもヤバイよな)
男(でも、花山も自慢の握力で刀ヘシ折るとかしてワンチャンあるか?)
男(ウ~ン……)
タスケテ…
男(――ん?)
5: 2017/06/21(水) 21:44:35.238
タスケテ…
男(なんだこの声?)
タスケテ……
男(どんどん大きく……ッッ)
タスケテッ!!!
男「オワァ~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」バシュゥッ
男(なんだこの声?)
タスケテ……
男(どんどん大きく……ッッ)
タスケテッ!!!
男「オワァ~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」バシュゥッ
6: 2017/06/21(水) 21:45:00.127
オイオイオイ
7: 2017/06/21(水) 21:45:47.694
氏んだわアイツ
9: 2017/06/21(水) 21:46:59.287
男「……ン」
男「オイオイオイ、どこだよここ」
国王「おおっ、我らの祈りが通じたッ! 神が救世主をつかわして下さったッ!」
男「ハァ!?」
ワアァァァァァ……!
男「オイオイオイ、どこだよここ」
国王「おおっ、我らの祈りが通じたッ! 神が救世主をつかわして下さったッ!」
男「ハァ!?」
ワアァァァァァ……!
13: 2017/06/21(水) 21:50:26.079
男(日本じゃないッ!)(甲冑を着た兵士)(中世……!?)(ドラクエっぽい)(ヨーロッパ?)
男(もしかして、ここ……今流行りの異世界ってやつか!?)
男「あのォ~……救世主ってどういうことですか?」
国王「我が国には国が危機に陥りし時、皆で祈れば救世主がつかわされるという言い伝えがあるのです」
国王「この言い伝えを信じて、我々は祈りました――すると、あなたがやってきた!」
国王「つまり、あなたは救世主に間違いないのです!」
男(なんて強引な……ッ! まるで徳川光成……ッ! ムリヤリすぎるわそれ……)
男(もしかして、ここ……今流行りの異世界ってやつか!?)
男「あのォ~……救世主ってどういうことですか?」
国王「我が国には国が危機に陥りし時、皆で祈れば救世主がつかわされるという言い伝えがあるのです」
国王「この言い伝えを信じて、我々は祈りました――すると、あなたがやってきた!」
国王「つまり、あなたは救世主に間違いないのです!」
男(なんて強引な……ッ! まるで徳川光成……ッ! ムリヤリすぎるわそれ……)
14: 2017/06/21(水) 21:53:21.078
男「そんなこといわれても困――」
姫「あの……」
男「は、はいっ!」
姫「救世主様、どうか我が国をお救い下さい」ウルッ…
男「…………ッ!」ゴクッ
国王「もしこの国を救って下さったら、この娘と結婚してもかまいません」
男「お任せ下さい」キリッ
男「この俺が――この王国を守護るッッッ!!!」
ワアァァァァァ……!
男(オイオイオイ、やっちまったわオレ)
姫「あの……」
男「は、はいっ!」
姫「救世主様、どうか我が国をお救い下さい」ウルッ…
男「…………ッ!」ゴクッ
国王「もしこの国を救って下さったら、この娘と結婚してもかまいません」
男「お任せ下さい」キリッ
男「この俺が――この王国を守護るッッッ!!!」
ワアァァァァァ……!
男(オイオイオイ、やっちまったわオレ)
15: 2017/06/21(水) 21:54:11.435
本部だわコイツ
16: 2017/06/21(水) 21:56:47.447
男「とりあえず、状況を説明してもらえます?」
国王「今、我が国は封印から復活した魔王軍の侵攻を受けつつあるのです」
国王「しかし、我が国の軍隊は、いわゆる戦争の経験がほとんどありません」
男「アッチャ~」
国王「残された猶予はせいぜい一ヶ月……その間になんとしても戦力を整えねばならないのです」
男「オイオイオイ、分かりやすいわ説明。超人的な説明上手というほかはない」
国王「よし……と――」
国王「今、我が国は封印から復活した魔王軍の侵攻を受けつつあるのです」
国王「しかし、我が国の軍隊は、いわゆる戦争の経験がほとんどありません」
男「アッチャ~」
国王「残された猶予はせいぜい一ヶ月……その間になんとしても戦力を整えねばならないのです」
男「オイオイオイ、分かりやすいわ説明。超人的な説明上手というほかはない」
国王「よし……と――」
17: 2017/06/21(水) 21:56:55.037
あいつしんだわ
18: 2017/06/21(水) 21:57:05.385
転生した直後だというのにこの落ち着きようそして洞察力
19: 2017/06/21(水) 22:00:49.970
騎士団長「私が王国軍の最高司令官である騎士団長です」
騎士団長「ですが、ただいまよりあなたに指揮権を譲渡します」
男「オイオイオイ、早すぎるわ決断」
騎士団長「どうか我らに勝利をッ!」
男(っていわれてもな……俺、兵法とか戦略の知識なんか全くねェぞ……)
男(あ~……こんなことならせめて三国志くらい読んどくべきだった!)
男(知識で自信があるのなんて、せいぜい刃牙知識ぐらい――)
男「――――!」ハッ
男(そういや刃牙だって、闘争のマンガだよな。もしかしたら、役に立つかも……)
男「騎士団長、全兵士を集めてくれ」
男「これより訓練を開始するッッッ!」
騎士団長「ですが、ただいまよりあなたに指揮権を譲渡します」
男「オイオイオイ、早すぎるわ決断」
騎士団長「どうか我らに勝利をッ!」
男(っていわれてもな……俺、兵法とか戦略の知識なんか全くねェぞ……)
男(あ~……こんなことならせめて三国志くらい読んどくべきだった!)
男(知識で自信があるのなんて、せいぜい刃牙知識ぐらい――)
男「――――!」ハッ
男(そういや刃牙だって、闘争のマンガだよな。もしかしたら、役に立つかも……)
男「騎士団長、全兵士を集めてくれ」
男「これより訓練を開始するッッッ!」
21: 2017/06/21(水) 22:03:16.986
ズラッ…
騎士団長「全兵士、騎士を集めました」
騎士団長「まずはどのような訓練を行いましょう?」
男「まずはとにかく走るんだ」
男「走って走って走りまくれッッッ!」
騎士団長「全兵士、騎士を集めました」
騎士団長「まずはどのような訓練を行いましょう?」
男「まずはとにかく走るんだ」
男「走って走って走りまくれッッッ!」
22: 2017/06/21(水) 22:06:55.850
ドドドドドド…
兵士A「おっ?」ドパァァァァァ
兵士B「疲れが消えていく……」ドパァァァァァ
兵士C「気ン持ちいい~~~~~~~」ドパァァァァァ
騎士団長「これは一体!?」
男「限界を超えて運動させることで、脳内くすり(エンドルフィン)を分泌させたのだ」
男「こうなった兵士は、氏ぬまで戦うことができるッ!」
男「まずはみんな、いつでもこの状態になれるように訓練するのだッ!」
騎士団長「ははーっ!」
兵士A「おっ?」ドパァァァァァ
兵士B「疲れが消えていく……」ドパァァァァァ
兵士C「気ン持ちいい~~~~~~~」ドパァァァァァ
騎士団長「これは一体!?」
男「限界を超えて運動させることで、脳内くすり(エンドルフィン)を分泌させたのだ」
男「こうなった兵士は、氏ぬまで戦うことができるッ!」
男「まずはみんな、いつでもこの状態になれるように訓練するのだッ!」
騎士団長「ははーっ!」
23: 2017/06/21(水) 22:10:14.427
痩せ兵士「ハァ、ハァ、ハァ……」ヨロヨロ…
男「彼は?」
騎士団長「落ちこぼれですよ。過剰に訓練しすぎて体がやせ細ってしまったのです」
男「いや……彼には素質がある」
男「この世界に筋肉増強剤はあるかね?」
騎士団長「筋肉を増やす魔法薬はありますが……」
男「よろしい……ならば彼にドーピングを施すのだッ! 徹底的になァ!」
騎士団長「イエッサーッ!」
男「彼は?」
騎士団長「落ちこぼれですよ。過剰に訓練しすぎて体がやせ細ってしまったのです」
男「いや……彼には素質がある」
男「この世界に筋肉増強剤はあるかね?」
騎士団長「筋肉を増やす魔法薬はありますが……」
男「よろしい……ならば彼にドーピングを施すのだッ! 徹底的になァ!」
騎士団長「イエッサーッ!」
24: 2017/06/21(水) 22:13:29.597
マッチョ兵士「俺ダッテ出来ルンダッ!」メキメキ…
騎士団長「おお……ッ!」
男「まるで巨岩……期待以上の成果だ……」
騎士団長「そうだ! 骨格をいじって、身長も伸ばしますか?」
男「イヤ……それはやめた方がいい。かえって弱体化してしまう」
騎士団長「おお……ッ!」
男「まるで巨岩……期待以上の成果だ……」
騎士団長「そうだ! 骨格をいじって、身長も伸ばしますか?」
男「イヤ……それはやめた方がいい。かえって弱体化してしまう」
26: 2017/06/21(水) 22:16:47.015
剣士「てやっ! てやっ! てやっ!」ヒュオッ
男「彼は非常にスピードがあるね……」
騎士団長「はい、“音速”の異名を持っています。もっともあくまで異名ですがね」
男「ふむ……ニックネームというのは大抵オーバーなものだからな」
男「なら……音の速さを身に付けさせてやろうじゃないか」
男「彼は非常にスピードがあるね……」
騎士団長「はい、“音速”の異名を持っています。もっともあくまで異名ですがね」
男「ふむ……ニックネームというのは大抵オーバーなものだからな」
男「なら……音の速さを身に付けさせてやろうじゃないか」
29: 2017/06/21(水) 22:18:28.860
マッハ剣士「ずあああああああっ!」パパパパパパァァァァァン
騎士団長「は、速い!」
騎士団長「一体どうやって、彼のスピードを底上げしたのですか!?」
男「イメージで関節を増やさせたのだ」
騎士団長「~~~~~~~~~~~ッッッ!」
騎士団長「は、速い!」
騎士団長「一体どうやって、彼のスピードを底上げしたのですか!?」
男「イメージで関節を増やさせたのだ」
騎士団長「~~~~~~~~~~~ッッッ!」
30: 2017/06/21(水) 22:21:26.961
男「今日の調練は崖から飛び降りるトレーニングだ」
男「“氏に際の集中力”を身につけろッ!」
オオオオオオスッ!!!
男「環境を利用するンだッ!」
男「そこらへんにあるものは、みんな己の武器と心得よッ!」
ウオオオオオオッ!!!
男「“氏に際の集中力”を身につけろッ!」
オオオオオオスッ!!!
男「環境を利用するンだッ!」
男「そこらへんにあるものは、みんな己の武器と心得よッ!」
ウオオオオオオッ!!!
33: 2017/06/21(水) 22:24:36.779
男「0.999999……と書き続けろ! なんか閃くかもしれない!」
男「ゴキブリを師と崇めるのだ!」
男「新聞紙を丸めて手に丸ごと収められるようになれ!」
男「ステーキを食べる時はモニュ……と音を出せ!」
騎士団長(全く意味がワカらない……が、きっとすごい効果を生むに違いないッ!)
そして一ヶ月後――
男「ゴキブリを師と崇めるのだ!」
男「新聞紙を丸めて手に丸ごと収められるようになれ!」
男「ステーキを食べる時はモニュ……と音を出せ!」
騎士団長(全く意味がワカらない……が、きっとすごい効果を生むに違いないッ!)
そして一ヶ月後――
34: 2017/06/21(水) 22:24:56.369
嫌いじゃない
36: 2017/06/21(水) 22:29:22.148
王国軍は完成していた。
騎士団長「魔王に目を逸らさせてやる」ムキッ
マッチョ兵士「虫歯ハナイゼ」キラッ
マッハ剣士「音速という個性(オリジナル)!」パァンッ
兵士A「今の私なら魔王にだって勝てるッ!」ムキッ
兵士B「OH~……」ムキッ
兵士C「キャオラッ!」ムキッ
男(正直、ここまでうまくいくとは思わなかった……)
男(こいつら……グラップラーの才能ありすぎだろッッッ!)
騎士団長「魔王に目を逸らさせてやる」ムキッ
マッチョ兵士「虫歯ハナイゼ」キラッ
マッハ剣士「音速という個性(オリジナル)!」パァンッ
兵士A「今の私なら魔王にだって勝てるッ!」ムキッ
兵士B「OH~……」ムキッ
兵士C「キャオラッ!」ムキッ
男(正直、ここまでうまくいくとは思わなかった……)
男(こいつら……グラップラーの才能ありすぎだろッッッ!)
37: 2017/06/21(水) 22:30:24.220
一般兵士にしては、大した成長性というほかはない
38: 2017/06/21(水) 22:32:49.754
斥候「司令官!」
男「ン?」
斥候「魔王軍が全軍で攻めてきました!」
男「よし……ここらでエネルギー補給をしておきたいところだ」
男「陛下、この国にコーラはありますか?」
国王「あるよ」
男「あンのかよ!」
男「よォ~し、炭酸抜きコーラを飲んでエネルギー補給だァッ!」
ブッシャァァァァァ
国王「ほう、炭酸抜きコーラですか……たいしたものですね」
男「ン?」
斥候「魔王軍が全軍で攻めてきました!」
男「よし……ここらでエネルギー補給をしておきたいところだ」
男「陛下、この国にコーラはありますか?」
国王「あるよ」
男「あンのかよ!」
男「よォ~し、炭酸抜きコーラを飲んでエネルギー補給だァッ!」
ブッシャァァァァァ
国王「ほう、炭酸抜きコーラですか……たいしたものですね」
40: 2017/06/21(水) 22:33:27.882
空間がグニャ~ってなってそう
43: 2017/06/21(水) 22:35:43.826
騎士団長「司令官、士気を上げるために、ここらで一発お願いします」
男「うむ」
男「シャイ! シャイ! シャイ! シャイ! シャイ!」
男「ヤイサホーッ!!!」
――出撃の刻!!!
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!
男「うむ」
男「シャイ! シャイ! シャイ! シャイ! シャイ!」
男「ヤイサホーッ!!!」
――出撃の刻!!!
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!
44: 2017/06/21(水) 22:38:35.909
戦争が始まった。
魔族A「グオオオオッ!」
兵士A「き、来たッ!」
男「金的だッ! 金的を狙えッ! 金的と踏みつけは女子供でも大人を倒せる技ッ!」
兵士A「応ッ!」グシャッ
魔族A「ギャアアアアアッ!」
魔族A「グオオオオッ!」
兵士A「き、来たッ!」
男「金的だッ! 金的を狙えッ! 金的と踏みつけは女子供でも大人を倒せる技ッ!」
兵士A「応ッ!」グシャッ
魔族A「ギャアアアアアッ!」
46: 2017/06/21(水) 22:41:31.129
魔族B「ギャウッ!」グワッ
兵士B「うわっ! 鋭いツメ……」
男「恐れるな! 君たちの皮膚にはあらかじめ粗塩を塗り込んであるから、爪なんか通用しない!」
魔族B「ギイッ!」パキンッ
兵士B「ホ、ホントだ!」
兵士B「君はつまらん」
ボゴォッ!!!
魔族B「~~~~~~~~~~ッッッ」
兵士B「うわっ! 鋭いツメ……」
男「恐れるな! 君たちの皮膚にはあらかじめ粗塩を塗り込んであるから、爪なんか通用しない!」
魔族B「ギイッ!」パキンッ
兵士B「ホ、ホントだ!」
兵士B「君はつまらん」
ボゴォッ!!!
魔族B「~~~~~~~~~~ッッッ」
47: 2017/06/21(水) 22:44:17.783
魔獣「ガウウッ!」ガブッ
兵士C「グワァッ! 肩を噛み付かれた!」
男「頸動脈さえ狙われなければ噛み付きは怖くない! 引っぱって牙を根こそぎ引っこ抜いてやれ!」
兵士C「でや!」ベリリリィッ
魔獣「~~~~~~~~ッッッ!」
兵士C「グワァッ! 肩を噛み付かれた!」
男「頸動脈さえ狙われなければ噛み付きは怖くない! 引っぱって牙を根こそぎ引っこ抜いてやれ!」
兵士C「でや!」ベリリリィッ
魔獣「~~~~~~~~ッッッ!」
48: 2017/06/21(水) 22:45:14.313
強すぎるわコイツら
49: 2017/06/21(水) 22:46:32.063
ガーゴイル「ギシャアアアアアアッ!」バッサバッサ…
ゴーレム「グオオオオオオッ!」ズシンズシン…
斥候「上位魔族が攻め込んできましたッ!」
男(まさか、本当にガーゴイルと戦う日が来るとは……ッ!)
ゴーレム「グオオオオオオッ!」ズシンズシン…
斥候「上位魔族が攻め込んできましたッ!」
男(まさか、本当にガーゴイルと戦う日が来るとは……ッ!)
50: 2017/06/21(水) 22:50:24.892
マッハ剣士「究極の剣とは……“当てない斬撃”」
ザシュッ!
ガーゴイル「グギャアッ!」
マッハ剣士「一撃放つたびに剣が砕けちまうがな」ボロッ…
男「ゴーレムは巨漢だ! 末端を狙えッ! あと間違っても小指をつかむんじゃないぞ!」
マッチョ兵士「フン……正面カラ行カセテモラウ」
ドゴォッ!
ゴーレム「グホォッ……!」ドザァッ…
男(コイツ、持ち味イカしやがった!)
ザシュッ!
ガーゴイル「グギャアッ!」
マッハ剣士「一撃放つたびに剣が砕けちまうがな」ボロッ…
男「ゴーレムは巨漢だ! 末端を狙えッ! あと間違っても小指をつかむんじゃないぞ!」
マッチョ兵士「フン……正面カラ行カセテモラウ」
ドゴォッ!
ゴーレム「グホォッ……!」ドザァッ…
男(コイツ、持ち味イカしやがった!)
52: 2017/06/21(水) 22:54:28.907
「グオオオオオッ!」 「ギャァァァァァス!」 「キシャァァァァァ!」
騎士団長「しかし、やはり敵の兵力の方が上……ッ! 城を包囲されてしまった……ッ!」
男「なんちゃない……」
騎士団長「え!?」
男「同時に四人倒せれば、たとえ70億人が相手でも敗けやしねェんだ」
騎士団長「ンなるほどォ~~~~~~ッ!」
騎士団長「しかし、やはり敵の兵力の方が上……ッ! 城を包囲されてしまった……ッ!」
男「なんちゃない……」
騎士団長「え!?」
男「同時に四人倒せれば、たとえ70億人が相手でも敗けやしねェんだ」
騎士団長「ンなるほどォ~~~~~~ッ!」
54: 2017/06/21(水) 22:57:27.266
騎士団長「液体をイメージ……」ドロッ…
スライム「ヒィッ! コイツ、オレよりもドロドロ!?」
騎士団長「斬る!!!」
ザシュッ!
スライム「ギャアアアアッ!」
男「オイオイオイ、勝てるわこの戦争」
ところが――
スライム「ヒィッ! コイツ、オレよりもドロドロ!?」
騎士団長「斬る!!!」
ザシュッ!
スライム「ギャアアアアッ!」
男「オイオイオイ、勝てるわこの戦争」
ところが――
56: 2017/06/21(水) 23:00:19.293
魔王「おのれ……頼りない部下どもめ」
魔王「かくなる上は、このワシ自ら相手になってくれるわ!!!」ズシン…
男「…………ッ!」
男(この威圧感……今までの奴らとは――格(ランク)が違う!)
男「ついに来たか、魔王ッ!」
魔王「かくなる上は、このワシ自ら相手になってくれるわ!!!」ズシン…
男「…………ッ!」
男(この威圧感……今までの奴らとは――格(ランク)が違う!)
男「ついに来たか、魔王ッ!」
58: 2017/06/21(水) 23:03:35.909
マッハ剣士「当てない斬撃!!!」ザシュッ
魔王「ITEッ!」
魔王「当てない斬撃など、すでに通過しておるわッ!」ドゴォッ
マッハ剣士「ぐはぁっ!」
マッチョ兵士「ウオオオオッ!」
魔王「ザコが!」バキッ
マッチョ兵士「マダマダァ!」
魔王「日に二度敗れるバカがいるか!!!」ドゴォッ
マッチョ兵士「無念……」ドサッ
男(我が軍の主力二人が……まるで通用しないッ!)
魔王「ITEッ!」
魔王「当てない斬撃など、すでに通過しておるわッ!」ドゴォッ
マッハ剣士「ぐはぁっ!」
マッチョ兵士「ウオオオオッ!」
魔王「ザコが!」バキッ
マッチョ兵士「マダマダァ!」
魔王「日に二度敗れるバカがいるか!!!」ドゴォッ
マッチョ兵士「無念……」ドサッ
男(我が軍の主力二人が……まるで通用しないッ!)
60: 2017/06/21(水) 23:07:02.915
「ギバァ~ップ!」 「許してくれェ~ッ!」 「人間じゃねェ……はひィ~!」
魔王「フハハハハハハハッ! 相手にもならぬわァッ!!!」
騎士団長「次々と兵士たちがやられていく……ッ!」
男「ど、どうしよう……救命阿!!!」
魔王「フハハハハハハハッ! 相手にもならぬわァッ!!!」
騎士団長「次々と兵士たちがやられていく……ッ!」
男「ど、どうしよう……救命阿!!!」
63: 2017/06/21(水) 23:09:18.812
男(魔王のあの強さ……まさしく最強といっていい)
男(だが、あの地上最強の生物・範馬勇次郎でさえ、何度か危ない場面はあったんだ……)
男(魔界最強の生物にだってなにかしら弱点があるに違いない!)
男(――そうだ!)
男(だが、あの地上最強の生物・範馬勇次郎でさえ、何度か危ない場面はあったんだ……)
男(魔界最強の生物にだってなにかしら弱点があるに違いない!)
男(――そうだ!)
64: 2017/06/21(水) 23:12:45.934
男「みんな、このドアの裏に隠れて、ドアノブを逆に回すんだ!」
騎士団長「理解(わか)った!」
魔王「ふん、こんなドアノブ……」グッ
魔王(開かない!?)ググ…
魔王「おッ、おッ、お!? なんて握力だッッッ!!!」ギュゥゥゥゥゥ…
男「今だーッ!!!」
騎士団長「理解(わか)った!」
魔王「ふん、こんなドアノブ……」グッ
魔王(開かない!?)ググ…
魔王「おッ、おッ、お!? なんて握力だッッッ!!!」ギュゥゥゥゥゥ…
男「今だーッ!!!」
65: 2017/06/21(水) 23:16:48.715
男「麻酔薬を塗った矢で集中砲火だッッッ!」
ヒュヒュヒュヒュヒュッ!
グサササササッ!!!
魔王「予想もしなかった……こんなところで弓矢とはッ!」
魔王「ううぅ……」
ドサッ…
ヒュヒュヒュヒュヒュッ!
グサササササッ!!!
魔王「予想もしなかった……こんなところで弓矢とはッ!」
魔王「ううぅ……」
ドサッ…
67: 2017/06/21(水) 23:19:33.620
男「魔王を倒した……」
騎士団長「さすがに矢では頃しきることはできませんね」
男「だが、塩をぶっかけて凍らせれば、数億年は復活できないはずだ」
騎士団長「凍らせた魔王は、地下深くに封印してしまいましょう」
男「ウム……」
こうして魔王は再び封印され、戦いは決着した――
騎士団長「さすがに矢では頃しきることはできませんね」
男「だが、塩をぶっかけて凍らせれば、数億年は復活できないはずだ」
騎士団長「凍らせた魔王は、地下深くに封印してしまいましょう」
男「ウム……」
こうして魔王は再び封印され、戦いは決着した――
68: 2017/06/21(水) 23:20:25.278
塩漬けかよww
69: 2017/06/21(水) 23:23:32.371
ワアァァァァァ……! ワアァァァァァ……!
マッハ剣士「スゲェわ、ホント」パチパチパチ…
マッチョ兵士「ビューティフル……」パチパチパチ…
騎士団長「やはり君は天才だッ!(やはり君は天才だッ!)」パチパチパチ…
国王「我が国は救われた! 言い伝えの通り、君は救世主だった!」
男「どうも……」
国王「ところで、君にはぜひ我が娘である姫と結婚してもらいたいのだが――」
男「いえ……俺は元の世界に帰らせていただきます。もう役目は終わりましたから」
国王「そ、そうか! なんと欲のないお方だ……」
男(姫と結婚なんかしてたまるか。だって――)
マッハ剣士「スゲェわ、ホント」パチパチパチ…
マッチョ兵士「ビューティフル……」パチパチパチ…
騎士団長「やはり君は天才だッ!(やはり君は天才だッ!)」パチパチパチ…
国王「我が国は救われた! 言い伝えの通り、君は救世主だった!」
男「どうも……」
国王「ところで、君にはぜひ我が娘である姫と結婚してもらいたいのだが――」
男「いえ……俺は元の世界に帰らせていただきます。もう役目は終わりましたから」
国王「そ、そうか! なんと欲のないお方だ……」
男(姫と結婚なんかしてたまるか。だって――)
71: 2017/06/21(水) 23:27:20.955
姫「この戦争でケガした人は……病院だよゥッッッ!!!」
姫「最愛に比べたら最強なんて……」
姫「祝勝会とはいえ、男同士でイチャイチャと……見てらんないよ」
男(あんなに可憐だった姫様が、いつの間にか梢江みたいになってンだもん……)
― 終 ―
姫「最愛に比べたら最強なんて……」
姫「祝勝会とはいえ、男同士でイチャイチャと……見てらんないよ」
男(あんなに可憐だった姫様が、いつの間にか梢江みたいになってンだもん……)
― 終 ―
72: 2017/06/21(水) 23:30:06.021
乙ッッッッ!!!!
73: 2017/06/21(水) 23:44:25.238
オイオイオイ、乙だわコレ
74: 2017/06/21(水) 23:47:30.544
大した乙ですね
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります