千早「アニメはよく知りませんが、カードの方は今でもやっています」

P「本当か！俺もプレイしてるんだが、最近仕事ばかりで全然デュエルができなくてな」

P「……なあ千早、もしよければ今度仕事終わりにでもデュエルしないか？」

千早「……」

千早「プロデューサーは今デッキを持っていますか？」

P「……？ああ、いつも肌身離さず持ち歩いているが……」

千早「私も持ち歩いています。なので、今度と言わず今日やりましょう！」

P「千早も乗り気だな！よし、そうと決まれば早速……」

高木「……ウオッホン！」

P「……」

高木「……キミィ」

P「……あ、後でな～千早～」

千早「……」

仕事後


小鳥「……それじゃあ、社長も今日はもう戻ってきませんし、戸締まりよろしくお願いしますね？」

P「はい、音無さんもお疲れ様でした！」

小鳥「お疲れ様でした～」

ﾊﾞﾀﾝｯ
P「………」

P「……」

P「…待たせたな千早！」

千早「いえ」

P「今この事務所には、俺達以外は誰もいない！よって、ちょっと恥ずかしい召喚口上なんかも思いっきり言えちゃうZE！」

千早「では……」

P「行くぞ……」

P「デュエル！！」

千早「よろしくお願いします」

P「先行はオレが貰うぜ！」

千早（勝手に決められた……それよりもなぜ後攻を取らないのかしら……？）

P「モンスターをセット、さらにカードを1枚伏せてターンエンドだ」

P（ふふっ……セットモンスターはビッグシールドガードナー！加えて伏せには魔法の筒！モンスターを突破するために高攻

　 撃力のモンスターで攻撃してきたら返り討ちだぜ！）

P（そう、オレのデッキはアテムデッキ！アテムのように華麗にこのデッキを回してみせるぜ！）

千早「私のターンですね。ドロー、スタンバイメイン入ります。何かありますか」

P「？い、いえ……」

千早「……」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

P（ど、どうしたんだ、千早のやつ……なんだか急に殺伐と……）

千早「大嵐を発動します」

P「くっ、魔法の筒が破壊されるぜ！」

千早「……」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

P「？」

千早「手札からアビスグンデとアビスディーネを捨てて、手札のメガロアビスの効果を発動します」

P（千早のデッキは水精鱗か！そしていきなりの大型モンスター……）

千早「メガロの特殊召喚成功時、チェーン1でグンデ、チェーン2でメガロの効果を発動します」

P（だが、ビッグシールドガードナーの守備力は2600！メガロの攻撃力は2400しかない！）

千早「……チェーンは？」

P「あ、ありません」

千早「では、メガロの効果でアビスフィアーをデッキから手札に加え、グンデの効果で墓地のディーネを特殊召喚します」

千早「ディーネの特殊召喚成功時、効果発動。墓地のグンデを特殊召喚します」

千早「ジェネクス・コントローラーを通常召喚。ディーネ、グンデ、コントローラーでシンクロ、トリシューラ。効果発動します」

P「oh……」

千早「セットモンスターと、墓地・手札から1枚ずつカードを除外します」

除外されたカード
場→ビッグシールドガードナー、手札→融合、墓地→魔法の筒

千早「バトルフェイズに入ります。メガロで攻撃！」

P「ぐっ！」

Pライフ8000→5600

千早「さらにトリシューラで攻撃！」

P「ク、クリボーで防ぐッ！」

千早「……」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

千早「メイン2、カードを1枚伏せてターン終了です」

P（こ、怖かった……助かったぜクリボー……）

P（オレの手札は黒・魔・導とかいう今は役立たずの意味不明なカード1枚しかない……だが……）

P（オレは倒されはしない、どんな時も信じて戦う！デッキを、自分自身を……）

P「オレのターン！ドロー！」

P（引いたカードは……光の護封剣！）

P（やっぱりオレはファラオだったかもしれない……引くべきカードを引き当てている……っ！これで反撃の準備が整うまで時間を稼いで……）

P（黒・魔・導は今持っていても仕方ないしブラフで伏せておこう……）

P「オレは光の護封剣を発動！カードを1枚伏せてターンエンドだ！」

千早「……」

千早「メイン終了時にアビスフィアーを発動します。デッキからアビスリンデを特殊召喚します」

千早「……」

P「そ、そのままエンドで」

千早「では、エンドフェイズ、フィアーの効果でリンデは破壊。リンデ効果でデッキからアビスパイクを特殊召喚します」

千早「アビスパイク特殊召喚成功時、効果発動。手札の海皇の重装兵を捨てて、デッキからジェネクス・ウンディーネを手札に加えます」

P「　」

千早「重装兵の効果発動、光の護封剣を破壊します」

P（護封剣が1ターンすら持たなかったぜ！このまま殴られると氏んじゃうぜ！）

P（だが慌てるな、まだ伏せが1枚……ブラフだが、千早がミラフォのような攻撃反応だと読んでくれればまだ……）

P（……オレは最後まで諦めないぜ！）

千早「では、私のターンドロー」

千早「……」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

P「……」

千早「……」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

千早「ウンディーネを召喚。デッキから海皇の狙撃兵を墓地に送って効果発動、コントローラーを手札に加えます」

千早「狙撃兵効果、プロデューサーの場の伏せカードを破壊します」

千早　ライフ8000
モンスター：水精鱗-メガロアビス(ATK2400)、氷結界の龍トリシューラ(ATK2700)、水精鱗-アビスパイク(ATK1600)、ジェネクス・ウンディーネ(ATK1200)
魔法・罠：なし
手札：1


P　ライフ5600
モンスター：なし
魔法・罠：なし
手札：0


千早「………」

P「………」

P「……」

P「サレで」

千早「はい」

P「……」

千早「……」

千早「あ、あの……」

P「……千早って強いんだな」

千早「いっいえ、そんなことは……私なんてみんなに比べればまだまだ……」

P「みんな？」

千早「事務所のみんなと、たまにデュエルしているんです。結構みんな強くて……」

P「知らなかったな、身近に決闘者がいたなんて……」

千早「良かったら今度プロデューサーも一緒にみんなとデュエルしませんか？」

P「いいのか？」

千早「ええ、もちろん！」

千早「来週、私と春香がオフの日がありましたよね？実はその日に二人でデュエルしようと話していたんです」

P「そういえばそんな日があったな」

千早「ぜひその日にプロデューサーも一緒にしましょう！」

P「ありがとうな、楽しみにしてるよ」

次の週、オフの日
春香「プロデューサーさん！デュエルですよ、デュエル！」

P「……ホントに春香も決闘者だったんだな」

千早「信じてなかったんですか？」

P「そういうわけではないが……」

P（これからは573社との仕事も考えていくべきかな……？）

春香「むしろプロデューサーさんが遊戯王をやってたことのほうがびっくりですよ」

P「こっちも驚いてるよ……」

P「それに春香だけじゃなくて他のみんなも決闘者なんだろ？」

春香「はい！今日は仕事があってみんなでは集まれませんでしたけど……」

春香「でもこれからはみんなでプロデューサーさんとも出来ますね！」

P「俺も対戦相手が欲しかったからな、よろしく頼むよ」

春香「じゃあ今日は早速私とデュエルしましょう！」

P「おっ、春香やる気だな、いいぞ」

春香「千早ちゃんはこの前、プロデューサーさんと対戦したんだよね？」

千早「ええ」

春香「……マナーよくデュエルしないとねっ！」

千早「そっ、そんなことはしてないわ！」

春香「何のことかな？」

千早「うぅ……」

P（シャカパチはやめよう！クセになっちゃうぞ！）

春香「それじゃあプロデューサーさん行きますよ！」

P「おう、かかって来い！」

P・春香「デュエル！！」

春香「私が先行ですね……うーん、この手札だと……」

春香「……」

P「春香が長考に入ってしまった……なあ千早、春香はどんなデッキなんだ？」

千早「私が言うわけには……」

P「それもそうだな、まあすぐに分かるだろうし……」

春香「……」

春香「……プロデューサーさん」

P「ん？」

春香「私はプロデューサーさんが手札誘発を持っていないって､信じてますから！」

P「お、おう……？」

春香「だから、止めるところがあれば言ってくださいね！」

P「あ、ああ……」

春香「いきますよー！まずはテラ・フォーミングを発動、竜の渓谷を加えて、そのまま発動します！」

春香「効果で手札のドラグニティ-ファランクスを捨てて、ドラグニティ-ドゥクスを手札に加えます」

春香「ドゥクスを召喚、効果でファランクスを装備してファランクス効果で特殊召喚！」

春香「二体でシンクロ！ドラグニティナイト-ガジャルグ！ガジャルグの効果で風の精霊ガルーダを手札に加えて嵐征竜テンペストを墓地に捨てます！」

P「　」

千早「始まったわ……春香のソリティアが」

春香「ガルーダ効果でテンペストを除外してガルーダを特殊召喚！テンペスト効果でドラグニティアームズ-ミスティルを手札に！」

春香「ガジャルグをコストにミスティルを特殊召喚します！さらにミスティル効果でファランクスを装備して、ファランクスを特殊召喚！」

～ソリティアが長いので中略～
一応、春香のやったこと続きから
ファランクスとガルーダでシンクロヴァジュランダA、ヴァジュランダA効果でファランクス装備からss
ミスティルとヴァジュランダAでアトゥムス、ヴァジュランダAを外して効果でレダメss、レダメ効果でガジャルグss
ガジャルグ効果ゼピュロスサーチして墓地へ、レダメバウンスしてゼピュロスss、ファランクスとゼピュロスでシンクロヴァジュランダB
効果でファランクス装備からss、ヴァジュランダB除外してレダメss、レダメ効果でヴァジュランダAをss
ヴァジュランダAとガジャルグでトレミス、トレミス効果でヴァジュランダA外してガルーダ回収、ドゥクス除外してガルーダss
ファランクスとガルーダでシンクロヴァジュランダC、効果でファランクス装備からss、ファランクスとヴァジュランダCでスタダ


春香「……ドラグニティナイト-ヴァジュランダの効果でファランクスを装備して特殊召喚！ファランクスとヴァジュランダでシンクロ召喚！スターダスト・ドラゴン！」

春香「これでターンエンドです！」

春香　ライフ7600
モンスター：レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(ATK2800)、セイクリッド・トレミスM7(ATK2700)、聖刻龍王アトゥムス(ATK2400)
　　　　　　スターダスト・ドラゴン(ATK2500)
魔法・罠：竜の渓谷
墓地：ファランクス、ヴァジュランダ×2、ガルーダ、ゼピュロス、テラフォ
手札：2枚


P（誰だっ……『ドラグはメタに弱いから大したことないよw』とか言う奴はっ……）

P（止められなきゃ関係ないじゃないか……）

春香「プロデューサーさんのターンですよ！」

P「……くっ！よ、よし俺のターンだな！いくぞ……ドロー！」

千早（春香は全力で回してきた……プロデューサーが以前のデッキのままなら、もう……）

P「……」

P（だが、この手札なら……レダメを残すのは最悪の展開だとして……）

P「俺は魔導書庫クレッセンを発動！」

春香「魔導かぁ……」

千早「デッキが変わってる……？」

P「俺はファラオじゃなかったみたいだからな……」

春香「？」

P（悲しいが、アニメごっこじゃ勝てないんだよ……それが遊戯王……）

P（泣けてくるぜ！）

P「さて、俺が選んだ魔導書はグリモの魔導書、魔導書廊エトワール、魔導書院ラメイソンだ！」

P「さあ春香、この中からランダムに1枚選んでくれ」

春香「うーん……じゃあこれを」

P「では、それを手札に加えて……っと残りはデッキに戻してシャッフルするぞ」

P「続いて魔導書士バテルを召喚だ、効果でデッキからグリモの魔導書を手札に加える」

P「さらに手札のグリモの魔導書、ヒュグロの魔導書、セフェルの魔導書を見せて魔導法士ジュノンを特殊召喚だ！」

千早（ブラマジじゃないのね……）

春香「むむ……突破されそうな予感……」

P「さっきクレッセンで加えたエトワールを発動！そしてバテルを対象にヒュグロを発動するぞ」

P「続いて手札のグリモを見せてセフェルを発動、墓地のヒュグロをコピーして、対象はバテルだ」

P「まだまだ行くぞ！グリモを発動、アルマの魔導書を手札に加える」


P　ライフ8000
モンスター：魔導法士ジュノン(ATK2800)、魔導書士バテル（ATK2800）
魔法・罠：魔導書廊エトワール（カウンター3個）
墓地：クレッセン、ヒュグロ、セフェル、グリモ
手札：2枚

P「バトルだ！バテルでスターダストに攻撃！」

春香「あっちゃー……」ライフ7600→7300

P「よし、じゃあヒュグロとそれをコピーしたセフェルの効果を発動するぞ、デッキからゲーテの魔導書と魔導書院ラメイソンを手札に加える」

千早「プロデューサーもいい感じに回ってるわね」

春香「閃光竜の方にしておけば良かったかなぁ……」

P「続いてジュノンでアトゥムスに攻撃だ」

春香「うぅ……通します……」ライフ7300→6900

P「メインフェイズ2に入るぞ」

P「ジュノンの効果発動、墓地のクレッセンを除外してトレミスを破壊」

P「さらにゲーテの魔導書を発動、墓地のグリモ、ヒュグロ、セフェルを除外してレダメを除外だ！」

春香「あわわ……」

千早「完全に場を返したわ……！」

P「ラメイソンを発動、アルマも発動して除外されているグリモを手札に加える。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

P　ライフ8000
モンスター：魔導法士ジュノン(ATK3100)、魔導書士バテル(ATK1100)
魔法・罠：魔導書院ラメイソン、魔導書廊エトワール(カウンター6個)、伏せ1
墓地：ゲーテ、アルマ
手札：1枚


春香　ライフ6900
モンスター：なし
魔法・罠：竜の渓谷
墓地：ファランクス、ガルーダ、ゼピュロス、テラフォ、ヴァジュランダ×2、スタダ、アトゥムス、ミスティル、ガジャルグ、トレミス
手札：2枚


春香（うう……まずいなあ……レダメは除外されちゃったし……）

春香（あの伏せも気になるけど……取りあえずは渓谷が残って良かった……）

春香「私のターン、ドロー！」

春香「！！」

春香（これなら……いけるっ！）

春香「竜の渓谷の効果を発動します！手札からファランクスを捨ててドゥクスをサーチ！」

千早「渓谷を残してしまったのは厄介ね……」

P「モンスターの処理だけで精一杯だったんだよ……」

春香「貪欲な壺を発動！ヴァジュランダ2体、アトゥムス、ガジャルグ、トレミスをデッキに戻して2枚ドロー！」

P「ここで貪壺とは……」

春香（お願い！……きてっ！）

春香「シャイニングッ、ドロー！」

春香「よしっ！」

春香「まずはサイクロンを発動！プロデューサーさんの伏せカードを破壊します！」

P「……伏せはゲーテだ、チェーンして発動するぞ。バデルを裏守備にする」

春香「……」

春香「プロデューサーさん」

P「……ん？」

春香「私の勝ちですよ！」

P「なんだって！？」

春香「見ていてください、これが私の全力（2回目）です！」

春香「ドゥクスを召喚！効果でファランクスを装備して特殊召喚します！さらに氏者蘇生で墓地のスターダストを蘇生します！」

P「貪壺でスタダを戻さなかったのはこのためか……っ！」

春香「ファランクスとドゥクスでシンクロ召喚！ヴァジュランダ！ヴァジュランダ効果でファランクスを装備して特殊召喚！」

P「まずいまずいまずいぃぃ……」

千早「プロデューサー……」

春香「ファランクスをコストにミスティルを特殊召喚！更に効果でファランクスを装備して特殊召喚します！」

春香「ミスティルとヴァジュランダでエクシーズ！来て！ガントレット・シューター！」

春香「ガントレット・シューターの効果を2回使います！ジュノンと裏になったバテルを破壊！」

P「くうぅぅぅっ！！」

春香「これでプロデューサーさんを守るモンスターはいなくなりましたよ！スターダストにファランクスをチューニング！」

春香「同胞の魂を糧に、全てを焼き尽くせ！シンクロ召喚！破滅の龍！トライデント・ドラギオン！」

千早「終わりね……」

春香「ガントレット・シューターと竜の渓谷を破壊することで、このターン、トライデント・ドラギオンは3回攻撃できます！」

春香「プロデューサーさん、何か言い残すことはありますか？」

P「……神判……こんな時君がいてくれたら……」

P（……）

P（それは駄目だな）

千早（ダメね）

春香（だめですよ）

春香「ダイレクトアタック、サンレンダァ！」

P「うわぁ―――！」ライフ8000→5000→2000→0

春香「ふうっ！」

千早「すごいわ春香、見事な逆転勝ちね！」

春香「ありがとう千早ちゃん！それにしても最初返された時はどうしようかと思ったよ～」

P「……負けたよ春香、いいデュエルだった」

千早（プロデューサーってもしかして弱い……？）

春香「ふっふっふ、どうですかプロデューサーさん！……私だって、強いんですよ？」

P「……まさかあそこからワンショットされるとは思わなかったけど、破滅の龍なら仕方ないなー」

P「同胞の魂を糧にしたサンレンダァ、だもんなー強いのは納得だよ」

春香「うわああ！それは言わないでください！ちょっと調子に乗っただけなんですっ！」

春香「オリジナルの召喚口上くらい、いいじゃないですかぁ～！」

P「大丈夫大丈夫！誰だってそういう事はあるから、な？」

千早「そうよ、誰にだってこういう事はあるもの……ふふっ」

春香「ち、千早ちゃんまで……笑わないでよぉ～」

P「まあでも、俺ももっと強くならないとな」

千早「そうですね、私達ももっとプレイングを磨かないと」

P「おっ、やる気だな、今度デュエル合宿でもやってみるか？」

春香「いいですね、それ！やりましょうよ！」
ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ





高木「おい、アイドルしろよ」

END

雑ですが以上で終わります。他のアイドル達もデッキは考えているのですが技量不足で書ききれないです。
できたらいつか他のアイドルのデュエルも書きます。好き勝手に書いたため粗末な話でしたが、読んでいいただいた方、ありがとうございました。

少し物足りないが……乙。

千早さんがｼｬｶﾊﾟﾁだなんて…