1: 2017/11/14(火) 22:31:00.032
ガヴリールが駄天しなかった世界線

3: 2017/11/14(火) 22:32:30.675
11月11日 ガヴリールハウス


聖ガヴ「ラフィ! 聞いてください」

ラフィエル「あら? どうしましたガヴちゃん?」

聖ガヴ「今日は何の日か知っていますか?」

ラフィエル「今日ですか? そうですね……あっ!」

ラフィエル「人間界では『ポッキーの日』と呼ばれているそうですね!」

聖ガヴ「正解です! 流石ラフィです!」

ラフィエル「うふふ、ありがとうございます♪」

5: 2017/11/14(火) 22:33:20.509
聖ガヴ「それでなんですけど……折角の機会ですし、ヴィーネ達と一緒にポッキーを食べませんか?」

ラフィエル「!! それはいいですね!」

聖ガヴ「では、ヴィーネ達を私の家に呼びましょう!」プルルルル ガチャッ

聖ガヴ「あっ、もしもしヴィーネですか? 実はですね――――」


ラフィエル(私もサターニャさんに連絡しましょう)ピッ

6: 2017/11/14(火) 22:34:39.257
――――――――― 
――――――― 
―――― 


聖ガヴ「どうやら、ヴィーネもポッキーパーティーをするつもりだったようです。今から、ポッキーを買ってきて、こちらに向かうようです」

ラフィエル「そうなんですか。私もサターニャさんを呼び出すことに成功しました!」

聖ガヴ「連絡が早いですね」

ラフィエル「まあ、ポッキーゲームをサターニャさんと、一緒にするつもりでしたからね///」テレテレ

聖ガヴ「? ポッキ―ゲームとは何ですか?」

ラフィエル「あら、ガヴちゃんは知りませんか?」

7: 2017/11/14(火) 22:36:12.921
聖ガヴ「はい! その……まだ下界の文化には疎くて……」エヘヘ

ラフィエル「では、教えましょう。ポッキーゲームとはですね……」

ラフィエル「!」ピコーン

ラフィエル(……そうだ! ガヴちゃんには(私が作った)特別なルールを教えましょう!)

ラフィエル「ポッキーゲームとは……」ゴニョゴニョゴニョ

8: 2017/11/14(火) 22:36:40.329
聖ガヴ「……ええええええぇぇぇぇぇ///」カアア

ラフィエル「ガヴちゃんファイトです!」

聖ガヴ「は、はい/// 頑張ってみます///」

ラフィエル(これは面白くなりそうですね)ニコニコ

9: 2017/11/14(火) 22:37:42.460
―数十分後―

サタ―ニャ「遠路遥々、サタニキア様が来てやったわよ! 天使共、感謝しひれ伏しなさい!」

ヴィーネ「もう、サターニャ! 折角、誘ってくれたのにそんな言い方駄目でしょ!」

聖ガヴ「あっ! こんにちはヴィーネ! サターニャ!」

ヴィーネ「こんにちは、ガヴ」

ラフィエル「うふふ……サターニャさんはいつ連絡来るかそわそわしてたのに、よくそんなことが言えますねー」ニコニコ

サタ―ニャ「えっ!? 見たの!? また、千里眼で見たの!?」

10: 2017/11/14(火) 22:39:10.121
ヴィーネ「まあまあ落ち着いてサターニャ。いつものことじゃない」

サタ―ニャ「それが問題なんですけど!?」

聖ガヴ「まあ、立ち話もなんですし上がってください!」

ヴィーネ「お邪魔します」スタスタ

ラフィエル「どうぞ、お入りください」

サタ―ニャ「ちょっと!? 無視しないでよ!」

11: 2017/11/14(火) 22:40:22.918
―居間―


ヴィーネ「えーごほん。それでは、下界の文化に則りポッキーを食べたいと思います!」

聖ガヴ「わー!」パチパチ

ラフィエル「楽しみですね」パチパチ

サタ―ニャ「そういえばさ、今日はポッキーの日?らしいんだけど、一体何の日?」

ヴィーネ「調べてみたんだけど、ポッキーが数字の"1"と類似している事から始まった記念日だそうよ」

ラフィエル「それで11月11日は”1”が4つもあるので、ポッキーの日となったそうです」

サタ―ニャ「へえ……下界もくだらない記念日を考えるわね」

12: 2017/11/14(火) 22:41:20.866
ラフィエル「うふふ……それだけではありませんよ、サターニャさん♪」

ラフィエル「この日はポッキーゲームを楽しむための祭日なんですよ!」


ガヴィーネ「「!!」」


サタ―ニャ「ポッキーゲーム? なにそれ?」

ラフィエル「言葉で説明するよりも実際にしてみましょう!」ガサゴソ

ラフィエル「まずはサタ―ニャさん。ポッキーの端を咥えてください。決して食べないで下さいね」スッ

サタ―ニャ「? 分かったわ。これでいい?」パクッ

13: 2017/11/14(火) 22:42:29.525
ガヴィーネ「「……」」ドキドキ


ラフィエル「はい、それでいいです。ルールは簡単! 食べている間、先に口を離した方が負けとなります!」

サタ―ニャ「へえ……面白そうね! さっさとやるわよ!」

ラフィエル「やる気満々ですねサターニャさん! ではヴィーネさん、合図をお願いします」パクッ

ヴィーネ「わ、分かったわ……それでは、用意…………!」



ヴィーネ「ドン!」

14: 2017/11/14(火) 22:43:39.169
サタ―ニャ「ふふーん! この勝負もら――――!」パクパク チュッ


聖ガヴ「……わあ///」

ヴィーネ「……///」

サタ―ニャ「な……な……///」パクパク

ラフィエル「ふう……ご馳走様でしたサターニャさん♪」ペロッ

15: 2017/11/14(火) 22:45:35.796
その現場を目撃したある天使はこう語る……

聖ガヴ「私は『ポッキーゲーム』のことについては、詳しく知りません」

聖ガヴ「大体のゲーム内容は事前にルールを聞いたので予想できます」

聖ガヴ「しかし……今日の出来事は明らかに違うと分かりました」

聖ガヴ「ラフィ……友人Rさんがもう一人の友人Sさんとポッキーゲームを始めました」

聖ガヴ「本来ならば、少しずつ食べていくと思うのですが……Rさんは2口でポッキーを食べ終わり……

    Sさんの口の中にあるポッキーも綺麗に平らげました///」

聖ガヴ「その間、実に0.5秒でした。恐ろしく早いタイムですね」

聖ガヴ「……えっ? どうやって、『Sさんの口の中にあるポッキーを取り出したのか』ですか?」

聖ガヴ「……」

聖ガヴ「舌を器用に使って……取り出していました/// 所謂接吻と呼ばれるものです///」

聖ガヴ「その時私は思いました……」

聖ガヴ「このゲームの本質は……合法的に『キス』ができると……!」

17: 2017/11/14(火) 22:47:07.753
サタ―ニャ「ちょ、ちょっと/// あんた何をやって……///」

ラフィエル「サターニャさんの負けですね♪」

サタ―ニャ「…………は?」

ラフィエル「言い忘れてましたが……ポッキーを相手にとられても負けなんですよ?」

サタ―ニャ「……上等じゃない! もう一回勝負よ!」

ラフィエル「ふふ……未来の大悪魔はそうでなくては!」

ヴィーネ(ラフィ……サターニャの扱いが上手くなったわね)

18: 2017/11/14(火) 22:47:57.998
ヴィーネ(しかし……私とガヴは蚊帳の外ね)

ヴィーネ(まあ、ガヴが他の誰かとするよりはましだけど……)チラッ

聖ガヴ「……///」チラチラッ

ヴィーネ(……なんで私のほうを見ているのかしら?)

ヴィーネ「ガヴ?」

聖ガヴ「ひゃいっ!?」ビクッ

ヴィーネ「あ、ごめん! 驚かせちゃって……(びっくりするガヴ可愛い!)」

聖ガヴ「いえ、気にしないでください///」

19: 2017/11/14(火) 22:49:23.529
ヴィーネ「……」

ヴィーネ「もしかして……ガヴもポッキーゲームやりたいの?」

聖ガヴ「!!」

聖ガヴ「は、はい……///」

ヴィーネ「へえ……………………誰としたいの? ラフィ? サタ―ニャ?」

聖ガヴ「…………とです」ボソッ

ヴィーネ「? ごめんなさい、聞こえなかったわ」

聖ガヴ「……ヴィーネとしたいです///」カアア

ヴィーネ「!?!?!?///」

20: 2017/11/14(火) 22:49:54.726
聖ガヴ「だ、駄目ですか……?」

ヴィーネ「いや……駄目じゃないけど(むしろガヴとしたい)」

ラフィエル「ガヴちゃん」

聖ガヴ「なんですかラフィ///」

ラフィエル「……」bグッ

聖ガヴ「!!」コクッ

21: 2017/11/14(火) 22:50:56.312
ヴィーネ(今のやり取りは何!?)

ラフィエル「では、サターニャさん。私の家で続きをしましょう♪」

サタ―ニャ「そ、そうね! 受けて立つわよ!」

ラフィエル「では、ガヴちゃんヴィーネさん。また学校でお会いしましょう。サターニャさん掴まってください」

サタ―ニャ「分かった!」ガシッ

ラフィエル「神足通!」シュン

23: 2017/11/14(火) 22:52:50.002
ヴィーネ「……」

聖ガヴ「……///」

ヴィーネ「……それじゃ始める?」

聖ガヴ「は、はい……初めてなのでよろしくお願いします///」ペコッ

ヴィーネ「分かったわ(ガヴの言い方が工口い///)」ガサゴソ

ヴィーネ「はい、端っこを咥えて」

聖ガヴ「分かりました///」パクッ

ヴィーネ「そ、それじゃあ……始めるわよ///」パクッ

聖ガヴ「ひゃい……///」

24: 2017/11/14(火) 22:54:07.003
ヴィーネ「……///」

聖ガヴ「……///」

ヴィーネ「……」ポリポリ

聖ガヴ(ヴィーネが動きました! こちらからも///)ポリポリ

ヴィーネ「!!」ポリポリ

聖ガヴ「///」ポリポリ

26: 2017/11/14(火) 22:55:04.957
――――― 
――― 
―― 


ヴィーネ(もうポッキーはほとんど残っていない/// それよりもガヴの顔が近い///)ドキドキ

ヴィーネ(もう……ゴールしてもいいよね……?)ドキドキ


聖ガヴ「ヴィーネ」

ヴィーネ「?」

聖ガヴ「……好きです」パク


チュッ

27: 2017/11/14(火) 22:56:09.927
ヴィーネ「!?」

聖ガヴ「……」

ヴィーネ「な……な……なにやって……///」

聖ガヴ「……ラフィから聞きました」

ヴィーネ「な、何をかしら///」

聖ガヴ「好きな人とポッキーを同じ量だけ食べて、キスが成功したら両思いだと……」

ヴィーネ(……なるほど、だから私に合わせて食べていたのね)

聖ガヴ「それで……よろしければ返事を聞かせてください」プルプル

28: 2017/11/14(火) 22:57:24.804
ヴィーネ(!! ガヴ……手が震えてる……頑張って勇気をだしたんだ……)

ヴィーネ(そっか……ガヴは私のことを……)エヘヘ

ヴィーネ(……そのためにもまずは)

ヴィーネ「ガヴ聞いて……ラフィが言っていることは出鱈目よ。ポッキーゲームにそんな言い伝えはないわ」

聖ガヴ「!? そ、それではヴィーネは私と……」ジワッ

ヴィーネ「いいえ、ガヴ。私もガヴのこと……好きよ」

聖ガヴ「!!」

ヴィーネ「だからね……私と恋人になってくれる?」

聖ガヴ「は、はい」グスッ

聖ガヴ「喜んで……」ポロポロ

ヴィーネ「ガヴ……私を好きになってくれてありがとう」ギュッ

聖ガヴ「……はい」ギュウウウ

29: 2017/11/14(火) 22:58:12.585
――――――― 
――――― 
――― 


ヴィーネ「ガヴ、落ち着いた?」

聖ガヴ「はい! ありがとうございます/// これでヴィーネと恋人ですね///」

ヴィーネ「そうね/// あっ、そうだ」

聖ガヴ「どうしましたヴィーネ?」

ヴィーネ「まだ、ポッキーが残っているけど……どうする? 一緒に食べる?」

聖ガヴ「!! はい!……では、もう一回ポッキーゲームをしましょう!」

ヴィーネ「結構乗り気ね。分かったわ!……それと」

ヴィーネ「これからもよろしくね♪ ガヴ!」


     ―終わるー

30: 2017/11/14(火) 22:59:06.803
今更だけどポッキーの日SS
ガヴィーネ、サタラフィはすでにあったんで聖ガヴでしてみた

31: 2017/11/14(火) 23:05:17.353

32: 2017/11/14(火) 23:05:44.411

聖ガヴ良かったわ

引用元: 【ガヴドロ】聖ガヴ「ポッキーの日です!」