1: 2011/02/15(火) 00:36:26.19
唯「世界の何処に居るか分からない、居るかどうかも分からない、そこの神様!」
唯「突然ですがあずにゃんが氏にそうです!」
唯「本当に突然で悪いけど、あずにゃんを助けてくれませんかー?」
唯「私も、突然のこと過ぎてびっくりしちゃってます」
唯「あずにゃんが生きててくれたら、アイスも我慢するし、なにが起こっても私、我慢できるよ!」
唯「ねぇ、聞いてますか?おーい!」
唯「突然ですがあずにゃんが氏にそうです!」
唯「本当に突然で悪いけど、あずにゃんを助けてくれませんかー?」
唯「私も、突然のこと過ぎてびっくりしちゃってます」
唯「あずにゃんが生きててくれたら、アイスも我慢するし、なにが起こっても私、我慢できるよ!」
唯「ねぇ、聞いてますか?おーい!」
2: 2011/02/15(火) 00:38:22.81
唯「あぁあぁぁあぁ!そうこうしてる内にあずにゃんの心臓止まっちゃったよ!」
唯「神様がのろのろしてるからだよ、もー」プンスカ!
唯「……まぁ、いいや。かーみーさーまー、氏んじゃったから生き返らせてよー」
唯「ん?『脳氏』?『のーし』、ってなんですか?」
唯「良く分からないけど、生き返らせてくれるんですよね?」
唯「はい!何があってもだいじょーぶ!だって、あずにゃんはあずにゃんだもんっ!」
唯「……やったぁ!ありがとー神様!私、無宗教だけど今日から神様信じるね!」
唯「あずにゃん、よかったねー!また生きていられるよー!」ギュー!
梓「ア、アガガ……ガガガガガガ……」
唯「神様がのろのろしてるからだよ、もー」プンスカ!
唯「……まぁ、いいや。かーみーさーまー、氏んじゃったから生き返らせてよー」
唯「ん?『脳氏』?『のーし』、ってなんですか?」
唯「良く分からないけど、生き返らせてくれるんですよね?」
唯「はい!何があってもだいじょーぶ!だって、あずにゃんはあずにゃんだもんっ!」
唯「……やったぁ!ありがとー神様!私、無宗教だけど今日から神様信じるね!」
唯「あずにゃん、よかったねー!また生きていられるよー!」ギュー!
梓「ア、アガガ……ガガガガガガ……」
3: 2011/02/15(火) 00:43:47.88
唯「あずにゃんったら、急に倒れちゃったからびっくりしちゃったよー」
梓「アゴゴゴゴ……」
唯「あずにゃん、体調は大丈夫?おかしなところとかない?家まで送ろっか?」
梓「ンへへ……アズニャン タイチョウ ダイジョウブ」
唯「うん!大丈夫そうだね!」
梓「ウン ダイジョウブ ソウダネ」
唯「じゃーね、あずにゃん!また明日部活でねー!」
梓「ジャァネ マタ アシタ」
梓「ンフフフフフフフフフフフフフフフ」
梓「ワタシ ハ アズニャン アズニャンアズニャンアズニャンアズニャン」ケラケラケラケラ
梓「アゴゴゴゴ……」
唯「あずにゃん、体調は大丈夫?おかしなところとかない?家まで送ろっか?」
梓「ンへへ……アズニャン タイチョウ ダイジョウブ」
唯「うん!大丈夫そうだね!」
梓「ウン ダイジョウブ ソウダネ」
唯「じゃーね、あずにゃん!また明日部活でねー!」
梓「ジャァネ マタ アシタ」
梓「ンフフフフフフフフフフフフフフフ」
梓「ワタシ ハ アズニャン アズニャンアズニャンアズニャンアズニャン」ケラケラケラケラ
4: 2011/02/15(火) 00:50:55.09
―つぎのひ!―
唯「――と、いうわけで」
唯「昨日あずにゃんと二人で遊んでたらこんなことがあったんだー。おもしろいでしょ?」
律「はぁ?」
唯「でもね、あずにゃんの様子はちょっとおかしかったかもねぇ。
生き返ったばっかりだからなのかなぁー?」
紬「ふふふ。それ、唯ちゃんが考えた新しい怪談? おもしろいわね~」
唯「怪談じゃないよ。ほんとーのほんとーだよ!」
澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイぃぃぃ~」ガクブル
唯「どうしたの、澪ちゃん? 私、変なこと話したかな?」
律「あー……氏体が蘇る話なんて澪にはハードル高過ぎだからなー……」
律「……それにしても、梓遅いなぁ。何やってんだろ?」
紬「そうね。日直なのかしら?」
梓「すみません、遅れました!」ガチャッ
6: 2011/02/15(火) 00:54:33.47
唯「あーずにゃーん」ギューッ
梓「ちょ……っ。ちょっと先輩、くっつき過ぎですー!」ジタバタ
唯「うふふー。寒い日はあずにゃん分を補給するに限りますなー……って、あれ?」
梓「どうしました?」
唯「今日のあずにゃん、ちょっと冷たい気がするや……」
律「そりゃあ、毎日毎日抱きつかれたら愛想も尽かされるって」
紬「倦怠期唯梓……うふ……うふふ……」ムギュムギュ
唯「いやいや、そんなんじゃなくってね……」
唯(身体がね、氷みたいなんだよね。それでもあずにゃんはあずにゃんだけど)
梓「ちょ……っ。ちょっと先輩、くっつき過ぎですー!」ジタバタ
唯「うふふー。寒い日はあずにゃん分を補給するに限りますなー……って、あれ?」
梓「どうしました?」
唯「今日のあずにゃん、ちょっと冷たい気がするや……」
律「そりゃあ、毎日毎日抱きつかれたら愛想も尽かされるって」
紬「倦怠期唯梓……うふ……うふふ……」ムギュムギュ
唯「いやいや、そんなんじゃなくってね……」
唯(身体がね、氷みたいなんだよね。それでもあずにゃんはあずにゃんだけど)
9: 2011/02/15(火) 01:00:09.65
紬「あら?梓ちゃん、紅茶飲まないの?」
梓「すみません。昨日から食欲がなくって……」
梓「昨日の夜も、今日の朝も昼も何も食べてないんです」
律「お、おいおい、大丈夫か?きつかったら帰っても良いんだぞ?」
梓「いえ、平気です。むしろ、何だかいつもより身体が軽くて軽くて飛べちゃいそうです」
唯「ねぇねぇ、あずにゃーん」
梓「どうしました?」
唯「昨日、あずにゃん氏んじゃったよね!だけど神様のお陰で復活できたんだよね!ねっ!?」
唯「みんな酷いんだぁ。全然信じてくれなくって」
律「またその話蒸し返すのかよ」
梓「……」
梓「 ナン ノ コト デスカ? 」
梓「すみません。昨日から食欲がなくって……」
梓「昨日の夜も、今日の朝も昼も何も食べてないんです」
律「お、おいおい、大丈夫か?きつかったら帰っても良いんだぞ?」
梓「いえ、平気です。むしろ、何だかいつもより身体が軽くて軽くて飛べちゃいそうです」
唯「ねぇねぇ、あずにゃーん」
梓「どうしました?」
唯「昨日、あずにゃん氏んじゃったよね!だけど神様のお陰で復活できたんだよね!ねっ!?」
唯「みんな酷いんだぁ。全然信じてくれなくって」
律「またその話蒸し返すのかよ」
梓「……」
梓「 ナン ノ コト デスカ? 」
13: 2011/02/15(火) 01:06:54.15
唯「えぇー。あずにゃんまで裏切るの? ひどいよぉ」メソメソ
梓「……新しい遊びでも思いついたんですかね、この人」
律「んー……変な夢でも見て、それと現実がごっちゃになってるんじゃないか?」
梓「あぁ、ありえますね。唯先輩なら」
唯「むぅ……みんな大嫌いっ。誰も信じなくたって、ほんとのほんとだったのに」
律「拗ねた」
梓「拗ねましたね」
紬「唯ちゃん、クッキーもあるから機嫌直して?」
唯「わぁい!ムギちゃんはだいすき!」ムシャムシャ
紬「あらあらうふふ」
澪「キコエナイィイィィィィイイィイ……」ガタブルガタブル
律「お前はそろそろ戻って来い」
梓「……新しい遊びでも思いついたんですかね、この人」
律「んー……変な夢でも見て、それと現実がごっちゃになってるんじゃないか?」
梓「あぁ、ありえますね。唯先輩なら」
唯「むぅ……みんな大嫌いっ。誰も信じなくたって、ほんとのほんとだったのに」
律「拗ねた」
梓「拗ねましたね」
紬「唯ちゃん、クッキーもあるから機嫌直して?」
唯「わぁい!ムギちゃんはだいすき!」ムシャムシャ
紬「あらあらうふふ」
澪「キコエナイィイィィィィイイィイ……」ガタブルガタブル
律「お前はそろそろ戻って来い」
14: 2011/02/15(火) 01:12:20.03
澪「あずさあああああ!」
梓「わっ。なんですかいきなり」
澪「嘘だよな?氏体が動き出すわけないよな!?なっ!?」
澪「梓は氏んでなんかいないよ……な?」
梓「……」
澪「……あ、ずさ?」
梓「澪先輩まで何言ってるんですか。そんな事起こる筈無いでしょう?」
澪「はは……はははは。そうだよな。そんな馬鹿らしい話あるわけないよな」
律「澪以外怖がってなんかなかったけどなー」ニヤニヤ
澪「うるさいっ!」ゴチン
律「あいたーっ!?」
紬(幼馴染が居たらあれくらい躊躇なく殴って貰えるのかしら……羨ましい……)モヤモヤムギュギュギュ
梓「わっ。なんですかいきなり」
澪「嘘だよな?氏体が動き出すわけないよな!?なっ!?」
澪「梓は氏んでなんかいないよ……な?」
梓「……」
澪「……あ、ずさ?」
梓「澪先輩まで何言ってるんですか。そんな事起こる筈無いでしょう?」
澪「はは……はははは。そうだよな。そんな馬鹿らしい話あるわけないよな」
律「澪以外怖がってなんかなかったけどなー」ニヤニヤ
澪「うるさいっ!」ゴチン
律「あいたーっ!?」
紬(幼馴染が居たらあれくらい躊躇なく殴って貰えるのかしら……羨ましい……)モヤモヤムギュギュギュ
16: 2011/02/15(火) 01:18:33.40
唯「本当なのになぁ……澪ちゃん、信じてよー」
澪「信じる訳ないだろう、そんな嘘臭い話」
澪(と言うより、信じたくない)
紬「あら、もうこんな時間」
律「はぁ、今日も沢山練習したなー」
澪「今日も全く練習してないだろ」
梓「そーですよ。四分の三はお茶飲んでただけじゃないですかっ」
唯(うーん……あずにゃんはいつも通りだし、なんだかあんな事ただの夢のような気がしてきたよ……)
澪「信じる訳ないだろう、そんな嘘臭い話」
澪(と言うより、信じたくない)
紬「あら、もうこんな時間」
律「はぁ、今日も沢山練習したなー」
澪「今日も全く練習してないだろ」
梓「そーですよ。四分の三はお茶飲んでただけじゃないですかっ」
唯(うーん……あずにゃんはいつも通りだし、なんだかあんな事ただの夢のような気がしてきたよ……)
17: 2011/02/15(火) 01:21:06.96
唯「あずにゃん、今日は一緒に帰ろ?」
梓「良いですけど、寄り道は無しですよ?」
唯「うぅ、手厳しい」
梓「真っ直ぐ帰りましょうよ……子供じゃあるまいし」
唯「寄り道は子供の特権だよ!!」フンス
梓「……いやいや」
唯「大人になったら仕事でくたくたになって寄り道なんて出来なくなるんだよ。あずにゃん。知ってた?」
梓「知りませんよ……知りたくもないです」
梓「良いですけど、寄り道は無しですよ?」
唯「うぅ、手厳しい」
梓「真っ直ぐ帰りましょうよ……子供じゃあるまいし」
唯「寄り道は子供の特権だよ!!」フンス
梓「……いやいや」
唯「大人になったら仕事でくたくたになって寄り道なんて出来なくなるんだよ。あずにゃん。知ってた?」
梓「知りませんよ……知りたくもないです」
18: 2011/02/15(火) 01:27:57.09
梓「とにかく、昨日の事は色々と言いたいですよ」
梓「楽器屋のレスポールの前で『ギー太の妹!』って騒いでた時、すっごく恥ずかしかったんですから」
唯「ごめんねー。でも、ギー太にそっくりだったから」
梓「そっくりって言うか……はぁ、もう良いです」
唯(あずにゃん、本当にあの事覚えてないのかな……はぁ)テクテク
梓「じゃあ、私はここで」
唯「あ、ちょっと待って!」
梓「楽器屋のレスポールの前で『ギー太の妹!』って騒いでた時、すっごく恥ずかしかったんですから」
唯「ごめんねー。でも、ギー太にそっくりだったから」
梓「そっくりって言うか……はぁ、もう良いです」
唯(あずにゃん、本当にあの事覚えてないのかな……はぁ)テクテク
梓「じゃあ、私はここで」
唯「あ、ちょっと待って!」
19: 2011/02/15(火) 01:34:32.03
梓「はい?」
唯「あずにゃん、ほんとに覚えてないの?」
梓「……またあの話ですか?」
唯「ここでいきなり倒れたんだよ、あずにゃんが」
唯「覚えてないの?覚えてなくっちゃおかしいよ」
唯「顔も紫色で、息も止まってて……」
梓「ただの夢ですよ。気にし過ぎです」
唯「ほんとのほんとに、怖かったんだもん」グス…ッ
梓「無く程怖かったんですか?」ヤレヤレ…
唯「だって、だって……っ!」
梓「そんな変な事、忘れた方が良いですよ」
梓「ハヤク ワスレテ クダサイ」
唯「あずにゃん、ほんとに覚えてないの?」
梓「……またあの話ですか?」
唯「ここでいきなり倒れたんだよ、あずにゃんが」
唯「覚えてないの?覚えてなくっちゃおかしいよ」
唯「顔も紫色で、息も止まってて……」
梓「ただの夢ですよ。気にし過ぎです」
唯「ほんとのほんとに、怖かったんだもん」グス…ッ
梓「無く程怖かったんですか?」ヤレヤレ…
唯「だって、だって……っ!」
梓「そんな変な事、忘れた方が良いですよ」
梓「ハヤク ワスレテ クダサイ」
21: 2011/02/15(火) 01:38:53.99
唯「うん、そーだね」グシグシ
唯「ごめんね。変な話しちゃって」
梓「イエ… キニシテ イマセンカラ」
唯「……」
唯「……忘れるよ。昨日の事は、全部」
梓「ソノホウガ イイデス」
唯「えへへ。あずにゃんは優しいね」
梓「ソンナコト ナイ デス」
唯「あれれ?あずにゃんったら照れてる?」
梓「ソンナ コト ナイ デ ス」
唯「ごめんね。変な話しちゃって」
梓「イエ… キニシテ イマセンカラ」
唯「……」
唯「……忘れるよ。昨日の事は、全部」
梓「ソノホウガ イイデス」
唯「えへへ。あずにゃんは優しいね」
梓「ソンナコト ナイ デス」
唯「あれれ?あずにゃんったら照れてる?」
梓「ソンナ コト ナイ デ ス」
23: 2011/02/15(火) 01:44:29.16
唯(って、あずにゃんは言ってたけど)
唯(やっぱり様子がおかしかった気がするや)
唯(他の皆は気がついてなかったみたいだけど)
唯(……私の気のせい、かな?)ムムム…
憂「おねーちゃーん! ご飯できたよー!」
唯「うん、今行くよー」
唯「……」
唯「……今日は、ハンバーグ♪」トテテテ
唯(やっぱり様子がおかしかった気がするや)
唯(他の皆は気がついてなかったみたいだけど)
唯(……私の気のせい、かな?)ムムム…
憂「おねーちゃーん! ご飯できたよー!」
唯「うん、今行くよー」
唯「……」
唯「……今日は、ハンバーグ♪」トテテテ
24: 2011/02/15(火) 01:49:57.63
唯「んまいっ!」テーレッテレー!
憂「お姉ちゃんったら、ほっぺたにソースついてるよ?」
唯「え? うーいー、拭いて拭いてー」
憂「お姉ちゃんったらぁ」フキフキ
唯「へへへ。失礼いたしやしたー」
憂「ううん。お姉ちゃんに美味しいって言って貰えると、なんでも良くなっちゃうよ」ニコッ
唯「私も憂のご飯食べてたら幸せだよー」
憂「えへへー……あ、そういえば」
唯「どったの?」
憂「今日、梓ちゃんの様子がおかしかったんだけど……部活ではどうだった?」
唯「……へ?」
憂「お姉ちゃんったら、ほっぺたにソースついてるよ?」
唯「え? うーいー、拭いて拭いてー」
憂「お姉ちゃんったらぁ」フキフキ
唯「へへへ。失礼いたしやしたー」
憂「ううん。お姉ちゃんに美味しいって言って貰えると、なんでも良くなっちゃうよ」ニコッ
唯「私も憂のご飯食べてたら幸せだよー」
憂「えへへー……あ、そういえば」
唯「どったの?」
憂「今日、梓ちゃんの様子がおかしかったんだけど……部活ではどうだった?」
唯「……へ?」
25: 2011/02/15(火) 01:54:00.18
唯「おかしいって、何かあったの?」ガタンッ
憂「わわっ」
憂「お姉ちゃん、お食事中に机揺らすのは『めっ』だよ?」
唯「はわわ、ごめんなさーい」
憂「おかしいって言っても、そんな大したことじゃないよ?」
憂「声がたまにぎくしゃくしてた事とか」
憂「お昼休みの時も何も食べなかったり」
憂「後はふと見たら目の焦点が合ってなかったり……かな?」
憂「それくらいだよ。他はいつもの梓ちゃんだった」
唯「うーん……そっかー……」
唯「……」
憂「わわっ」
憂「お姉ちゃん、お食事中に机揺らすのは『めっ』だよ?」
唯「はわわ、ごめんなさーい」
憂「おかしいって言っても、そんな大したことじゃないよ?」
憂「声がたまにぎくしゃくしてた事とか」
憂「お昼休みの時も何も食べなかったり」
憂「後はふと見たら目の焦点が合ってなかったり……かな?」
憂「それくらいだよ。他はいつもの梓ちゃんだった」
唯「うーん……そっかー……」
唯「……」
26: 2011/02/15(火) 01:59:45.68
憂「だけど、何も食べなかった事は心配かな」
憂「体調悪かったのかな……顔色は良さそうだったけど」
唯「……」
憂「お姉ちゃん?」
唯「あ、な、何でもないよー」
唯「部活でもケーキ食べてなかったけど、ダイエットでもしてるのかな?」
憂「ダイエット? 梓ちゃん、充分痩せてるのに……細すぎるくらいだよ」
唯「だよね、気にし過ぎだよね。そんなんだからおっOいも萎んじゃうんだよー」
憂「お姉ちゃんったら」クスクス
唯「あ。コレ、あずにゃんに言ったらだめだよー。すっごく怒ると思うし」
憂「ふふっ、お姉ちゃんったら」クスクス
憂「体調悪かったのかな……顔色は良さそうだったけど」
唯「……」
憂「お姉ちゃん?」
唯「あ、な、何でもないよー」
唯「部活でもケーキ食べてなかったけど、ダイエットでもしてるのかな?」
憂「ダイエット? 梓ちゃん、充分痩せてるのに……細すぎるくらいだよ」
唯「だよね、気にし過ぎだよね。そんなんだからおっOいも萎んじゃうんだよー」
憂「お姉ちゃんったら」クスクス
唯「あ。コレ、あずにゃんに言ったらだめだよー。すっごく怒ると思うし」
憂「ふふっ、お姉ちゃんったら」クスクス
27: 2011/02/15(火) 02:04:03.74
唯「ごちそーさまー!」
憂「お粗末様でした」ニコッ
憂「さて、食器洗わなくっちゃ」
唯「それじゃあ私はゴロゴロしなくっちゃ!」スタタ…ゴロゴロ
憂「うふふ。おねーちゃんたら」
唯(やっぱり、気のせいだよね)
唯(気にし過ぎだよね)
唯(神様なんて居る筈ないし、)
唯(そもそもあずにゃんが急に氏ぬわけないよ)
唯(さっきまで一緒に話してた人間が突然氏ぬなんて、おかしすぎるもん)
唯(そんなの、変だよ。変過ぎる……)
憂「お粗末様でした」ニコッ
憂「さて、食器洗わなくっちゃ」
唯「それじゃあ私はゴロゴロしなくっちゃ!」スタタ…ゴロゴロ
憂「うふふ。おねーちゃんたら」
唯(やっぱり、気のせいだよね)
唯(気にし過ぎだよね)
唯(神様なんて居る筈ないし、)
唯(そもそもあずにゃんが急に氏ぬわけないよ)
唯(さっきまで一緒に話してた人間が突然氏ぬなんて、おかしすぎるもん)
唯(そんなの、変だよ。変過ぎる……)
28: 2011/02/15(火) 02:09:06.31
唯(あずにゃんが氏ぬわけない)
唯(あずにゃんが氏ぬわけない)
唯(あずにゃんが氏ぬわけない)
唯(氏ぬわけない氏ぬわけない氏ぬわけないし、氏んで欲しくない)
唯(氏んで欲しくないし、氏ぬわけないよ)
憂「お姉ちゃん? どうしたの、黙っちゃって」
唯「あははー。フローリングがちょっと冷たかっただけー」ゴロゴロ
唯(あずにゃんが氏ぬわけない)
唯(あずにゃんが氏ぬわけない)
唯(氏ぬわけない氏ぬわけない氏ぬわけないし、氏んで欲しくない)
唯(氏んで欲しくないし、氏ぬわけないよ)
憂「お姉ちゃん? どうしたの、黙っちゃって」
唯「あははー。フローリングがちょっと冷たかっただけー」ゴロゴロ
29: 2011/02/15(火) 02:31:02.86
唯(だから……我慢しなくっても良いよね?)
唯(もし本当だったら神様ごめん! でも本能にはあらがえなよーだ)
唯「うーいー あーいーすー」
憂「外、雪降ってるのにアイス? 寒くない?」
唯「お家の中はあったかいよ!」
唯「だからアイスの神様も許してくれるよ!」
唯(あれはただの悪い夢だから)
唯(アイスを食べても神様は許してくれるのです)ふんすっ!
憂「チョコと抹茶味、どっちが良い?」
唯「今日はチョコの気分だよー」
憂「分かったー。私は抹茶ね!」
唯(もし本当だったら神様ごめん! でも本能にはあらがえなよーだ)
唯「うーいー あーいーすー」
憂「外、雪降ってるのにアイス? 寒くない?」
唯「お家の中はあったかいよ!」
唯「だからアイスの神様も許してくれるよ!」
唯(あれはただの悪い夢だから)
唯(アイスを食べても神様は許してくれるのです)ふんすっ!
憂「チョコと抹茶味、どっちが良い?」
唯「今日はチョコの気分だよー」
憂「分かったー。私は抹茶ね!」
30: 2011/02/15(火) 02:32:59.30
唯「おーいしー」
唯「ほっぺたがポ口リしちゃいそーだよー」
憂「ポ、ポ口リって……お姉ちゃん、その表現はちょっと……」
唯「え? なんか、おかしかった?」
憂「私がおかしくなりそうだよ」
唯「憂と言い、あずにゃんと言い……今日はやっぱりおかしいや」ムグムグ
憂「私はいつも通りだよ?」
唯「いつも通りだからおかしいんだよ?」
憂「……」
憂「……なるほど」
唯「ほっぺたがポ口リしちゃいそーだよー」
憂「ポ、ポ口リって……お姉ちゃん、その表現はちょっと……」
唯「え? なんか、おかしかった?」
憂「私がおかしくなりそうだよ」
唯「憂と言い、あずにゃんと言い……今日はやっぱりおかしいや」ムグムグ
憂「私はいつも通りだよ?」
唯「いつも通りだからおかしいんだよ?」
憂「……」
憂「……なるほど」
31: 2011/02/15(火) 02:40:57.58
…
……
唯「じゃあ、おやすみー」
憂「おやすみ、お姉ちゃん」パタンッ
唯「……」
唯「……」
唯「……」
唯「……あずにゃんはおかしくない」
唯「おかしいのは私なんだよ、憂……」
……
唯「じゃあ、おやすみー」
憂「おやすみ、お姉ちゃん」パタンッ
唯「……」
唯「……」
唯「……」
唯「……あずにゃんはおかしくない」
唯「おかしいのは私なんだよ、憂……」
34: 2011/02/15(火) 02:48:57.22
―つぎのひ!―
ギュオーン ダカダカ ベンベンポロリラ~♪
……。
梓「ふぅ、やってヤッタデス」
澪「あ、梓……?」
梓「どうしました?」
澪「なんか、今日の梓の演奏変じゃないか……なぁ?」
紬「そうかしら? いつも通り、すごく上手いと思うけど……」
律「私もそう思うよ?」
唯「……」
梓「澪先輩どうしたんですか? 私はいつも通りですよ?」
澪「……」
澪「……気のせい、だよな?」
ギュオーン ダカダカ ベンベンポロリラ~♪
……。
梓「ふぅ、やってヤッタデス」
澪「あ、梓……?」
梓「どうしました?」
澪「なんか、今日の梓の演奏変じゃないか……なぁ?」
紬「そうかしら? いつも通り、すごく上手いと思うけど……」
律「私もそう思うよ?」
唯「……」
梓「澪先輩どうしたんですか? 私はいつも通りですよ?」
澪「……」
澪「……気のせい、だよな?」
35: 2011/02/15(火) 02:52:05.71
唯「み……」
唯「澪ちゃん、気のせいだよっ!」
唯「気のせい気のせい」
唯「あんな事ある筈ことないでしょー! あははー!」
澪「あんな事……?」
律「あの話の事じゃないの? ねぇ、澪ちゅわーん」ボソッ
澪「ひああああああっ!」
唯「澪ちゃん、気のせいだよっ!」
唯「気のせい気のせい」
唯「あんな事ある筈ことないでしょー! あははー!」
澪「あんな事……?」
律「あの話の事じゃないの? ねぇ、澪ちゅわーん」ボソッ
澪「ひああああああっ!」
37: 2011/02/15(火) 03:03:17.59
梓「唯先輩、今日も一緒に帰りましょう?」
唯「う……うん、良いよ……?」
律「お前ら仲いいよなー」
紬「仲が良いのは、良いことだわ」ムギュギュン
澪「あうあう……はわわ……」ガクガク…
律「おーい、澪ー」
澪「りつぅー!」
紬「むぎゅむぎゅ むぎゅぎゅん」キュンキュンキュイン!
唯「う……うん、良いよ……?」
律「お前ら仲いいよなー」
紬「仲が良いのは、良いことだわ」ムギュギュン
澪「あうあう……はわわ……」ガクガク…
律「おーい、澪ー」
澪「りつぅー!」
紬「むぎゅむぎゅ むぎゅぎゅん」キュンキュンキュイン!
38: 2011/02/15(火) 03:10:47.54
―かえりみち!―
梓「……」テクテク
唯「……」テクテク
梓「……」テクテク
唯「……」
唯「あのー、あずにゃん……?」
梓「唯先輩……」
唯「ど、どうしたの?」
梓「最近、私、おかしいんです」
唯「……。……どーいう事?」
梓「……」テクテク
唯「……」テクテク
梓「……」テクテク
唯「……」
唯「あのー、あずにゃん……?」
梓「唯先輩……」
唯「ど、どうしたの?」
梓「最近、私、おかしいんです」
唯「……。……どーいう事?」
40: 2011/02/15(火) 03:14:40.04
梓「先輩」
梓「今から話す事、誰にも話さないで下さいね?」
唯「うん、話さないよ」
唯「私、口堅い方だし!」フンス フンス!
梓「……そんな風には見えないですけど」
唯「失礼なー」プンプン
梓「全く……とりあえず、その言葉信じてみますね」
梓「今から話す事、誰にも話さないで下さいね?」
唯「うん、話さないよ」
唯「私、口堅い方だし!」フンス フンス!
梓「……そんな風には見えないですけど」
唯「失礼なー」プンプン
梓「全く……とりあえず、その言葉信じてみますね」
41: 2011/02/15(火) 03:19:17.60
梓「私は、一昨日から何にも食べてません」
唯「へっ?」
梓「だけど、少しもお腹がすきません」
梓「それに、食べてないのにこんなに元気です」
唯「……うん」
梓「おかしいですよね」
唯「……。……そうかな?」
梓「そうですよ」
唯「へっ?」
梓「だけど、少しもお腹がすきません」
梓「それに、食べてないのにこんなに元気です」
唯「……うん」
梓「おかしいですよね」
唯「……。……そうかな?」
梓「そうですよ」
42: 2011/02/15(火) 03:21:53.26
梓「それに……他にも……色々と」
唯「どーしたの?」
梓「眠ろうとしても眠れないし」
梓「それなのに、全然眠くなくって」
唯「うん」
梓「たまに、急に気が遠くなって」
唯「うん」
梓「後は……」
梓「……」
唯「……どーしたの?」
梓「私、内側から腐っています」
唯「どーしたの?」
梓「眠ろうとしても眠れないし」
梓「それなのに、全然眠くなくって」
唯「うん」
梓「たまに、急に気が遠くなって」
唯「うん」
梓「後は……」
梓「……」
唯「……どーしたの?」
梓「私、内側から腐っています」
44: 2011/02/15(火) 03:28:03.01
唯「どーいう事、かな……?」
梓「そのままです」
梓「自分の内臓が腐って糸を引いているのが分かるんです」
唯「でも、まだ冬だよ? 人間って、そんなに早く腐るものかなー……?」
梓「知りませんよ。私、こんな事初めてですし」
梓「そもそも、人間が腐るところなんて見た事ないし見たくもないです」
唯「私も、見た事ないや」
唯「見たくもないよ」
梓「……私も……です」
唯「うん……私も……」
梓「そのままです」
梓「自分の内臓が腐って糸を引いているのが分かるんです」
唯「でも、まだ冬だよ? 人間って、そんなに早く腐るものかなー……?」
梓「知りませんよ。私、こんな事初めてですし」
梓「そもそも、人間が腐るところなんて見た事ないし見たくもないです」
唯「私も、見た事ないや」
唯「見たくもないよ」
梓「……私も……です」
唯「うん……私も……」
45: 2011/02/15(火) 03:34:24.97
唯「……」
唯「あずにゃん」
梓「……はい」
唯「あれは、やっぱり夢でもなんでも無いかも知れないね」
梓「そうかも知れませんね」
唯「だったら、嫌だね」
梓「嫌……です……」
梓「……腐ったら、私、どうなるの?」
唯「……さぁ」
梓「いや……です……」
梓「こんなの、嫌ですっ」
唯「私も、そうだよ」
唯「……ごめんね」
唯「あずにゃん」
梓「……はい」
唯「あれは、やっぱり夢でもなんでも無いかも知れないね」
梓「そうかも知れませんね」
唯「だったら、嫌だね」
梓「嫌……です……」
梓「……腐ったら、私、どうなるの?」
唯「……さぁ」
梓「いや……です……」
梓「こんなの、嫌ですっ」
唯「私も、そうだよ」
唯「……ごめんね」
46: 2011/02/15(火) 03:38:54.99
梓「……?」
梓「どうして唯先輩が謝るんです?」
唯(だって、私が居もしない神様にお願いしちゃったんだもん)
唯(『何があってもだいじょーぶ』、だなんて)
唯(あずにゃんは覚えてないみたいだし)
唯(私が、あずにゃんを生き返らせた事を)
唯「……」
唯「えへへ。思わず謝っちゃった」
唯「あの時、隣に居たからさー」
唯(……ごめんね。本当に、ごめんね)
梓「どうして唯先輩が謝るんです?」
唯(だって、私が居もしない神様にお願いしちゃったんだもん)
唯(『何があってもだいじょーぶ』、だなんて)
唯(あずにゃんは覚えてないみたいだし)
唯(私が、あずにゃんを生き返らせた事を)
唯「……」
唯「えへへ。思わず謝っちゃった」
唯「あの時、隣に居たからさー」
唯(……ごめんね。本当に、ごめんね)
47: 2011/02/15(火) 03:48:27.70
梓「唯先輩の言ってた事、始めは馬鹿にしてましたけど……」
梓「やっぱり、そうなのか、な……」…ウルッ
梓「ねぇ、唯先輩。私は本当に一度氏んだんですか?」グスグス…
唯「それは……ほんとう、だよ……ごめんね」
梓「信じられません。信じたくないです」ポロポロ
梓「そんな事、ありえるわけないでしょう? なのに、なのに……」
梓「ねぇ、先輩……それで私はおかしくなったんですか?」
唯「あず、にゃん……」
唯「あずにゃんはおかしくなんてないよっ」ギュギュッ!
梓「わっ!?」
梓「やっぱり、そうなのか、な……」…ウルッ
梓「ねぇ、唯先輩。私は本当に一度氏んだんですか?」グスグス…
唯「それは……ほんとう、だよ……ごめんね」
梓「信じられません。信じたくないです」ポロポロ
梓「そんな事、ありえるわけないでしょう? なのに、なのに……」
梓「ねぇ、先輩……それで私はおかしくなったんですか?」
唯「あず、にゃん……」
唯「あずにゃんはおかしくなんてないよっ」ギュギュッ!
梓「わっ!?」
50: 2011/02/15(火) 03:55:10.85
唯「あずにゃーん」ギュギュー…
梓「ちょ、ちょっと、外で抱きつくのは本当に止めて下さい!」
唯(つめたい)
唯「やめないもーん」ウリウリ
唯(ぐにゃぐにゃしてる)
唯「あずにゃんはいつも通り可愛いよー?」
梓「せ、先輩……」
唯(仄かに氏体くさい)
唯(氏体なんて、嗅いだ事ないけど)
梓「唯先輩っ」ギュッ!
唯「……」
梓「ちょ、ちょっと、外で抱きつくのは本当に止めて下さい!」
唯(つめたい)
唯「やめないもーん」ウリウリ
唯(ぐにゃぐにゃしてる)
唯「あずにゃんはいつも通り可愛いよー?」
梓「せ、先輩……」
唯(仄かに氏体くさい)
唯(氏体なんて、嗅いだ事ないけど)
梓「唯先輩っ」ギュッ!
唯「……」
51: 2011/02/15(火) 03:59:46.16
唯「よしよし、あずにゃん」ナデナデ
梓「ふにゃん……」
唯「何も怖がらなくったって良いよ」
唯(やっぱり、つめたい)
唯「何があっても、あずにゃんは私が守るから」
梓「唯先輩……」グス…
唯「だから、泣かないで? あずにゃんが泣くと私も悲しいよ」ナデナデ
梓「う、うわぁぁん! 唯先輩、唯先輩っ!」
唯(……生きてる人間の感触じゃ、ない)
梓「ふにゃん……」
唯「何も怖がらなくったって良いよ」
唯(やっぱり、つめたい)
唯「何があっても、あずにゃんは私が守るから」
梓「唯先輩……」グス…
唯「だから、泣かないで? あずにゃんが泣くと私も悲しいよ」ナデナデ
梓「う、うわぁぁん! 唯先輩、唯先輩っ!」
唯(……生きてる人間の感触じゃ、ない)
53: 2011/02/15(火) 04:06:01.22
唯(で、でも……)
唯(でも、あずにゃんは、あずにゃんだし)
唯(それに……――)
――唯『あずにゃんが生きててくれたら、アイスも我慢するし、なにが起こっても私、我慢できるよ!』
唯(これは私が望んだ事)
唯(あずにゃんは、私のせいで……)
唯「あずにゃん。大好きだよ」
唯(でも、あずにゃんは、あずにゃんだし)
唯(それに……――)
――唯『あずにゃんが生きててくれたら、アイスも我慢するし、なにが起こっても私、我慢できるよ!』
唯(これは私が望んだ事)
唯(あずにゃんは、私のせいで……)
唯「あずにゃん。大好きだよ」
56: 2011/02/15(火) 04:21:09.53
―ゆいのいえ!―
唯(やっぱりあずにゃんは、氏んじゃってたんだ)
唯(夢なんかじゃなかった)
唯(誰からも信じられなくったって良い。……ただの夢だったら、良かったのに)
唯「……あずにゃん、どーなっちゃうんだろ?」
ガチャッ
憂「……お姉ちゃん?まだ、起きてる?」
唯「どーしたの、憂?」
憂「……」
唯(やっぱりあずにゃんは、氏んじゃってたんだ)
唯(夢なんかじゃなかった)
唯(誰からも信じられなくったって良い。……ただの夢だったら、良かったのに)
唯「……あずにゃん、どーなっちゃうんだろ?」
ガチャッ
憂「……お姉ちゃん?まだ、起きてる?」
唯「どーしたの、憂?」
憂「……」
58: 2011/02/15(火) 04:36:03.00
憂「部活で、梓ちゃんおかしなことしなかった?」
唯「……っ」ビクッ
唯「い、いつも通りだった、よ?」
憂「そっか……それなら良いんだけど」
唯「なにか、あったの?」
憂「たいした事じゃないよ」
憂「たいした事じゃない……けど……」
唯「……聞かせて」
憂「え?」
唯「何があったか聞かせてよ、憂」
唯「……っ」ビクッ
唯「い、いつも通りだった、よ?」
憂「そっか……それなら良いんだけど」
唯「なにか、あったの?」
憂「たいした事じゃないよ」
憂「たいした事じゃない……けど……」
唯「……聞かせて」
憂「え?」
唯「何があったか聞かせてよ、憂」
59: 2011/02/15(火) 04:42:04.01
憂「どうしたの、お姉ちゃん? そんな真剣な顏して。……何だか、怖いよ」
唯「……で、あずにゃんがどうおかしかったの?」
憂「え、えーと……」
憂「……やっぱり何でもないっ」
唯「憂っ!!」
憂「……っ」ビクッ
唯「聞かせて。お願い」
唯(アイスは食べちゃったけど)
唯(何が起こったって、私は平気だから)
唯「……で、あずにゃんがどうおかしかったの?」
憂「え、えーと……」
憂「……やっぱり何でもないっ」
唯「憂っ!!」
憂「……っ」ビクッ
唯「聞かせて。お願い」
唯(アイスは食べちゃったけど)
唯(何が起こったって、私は平気だから)
60: 2011/02/15(火) 04:51:28.24
憂「私の聞き違いかも知れないよ?」
唯「うん」
憂「ただの勘違いかも知れないよ?」
唯「うん」
憂「……だから、聞かない方が良いよ、絶対」
唯「それでも良い。それでも良いから……教えて?」
憂「あのね、」
憂「昼休み、やっぱり梓ちゃんは何も食べなかった」
唯「そっか」
憂「それで、食べなきゃ身体に毒だよって私が言ったら……梓ちゃん、私の方を見て……」
唯「……うん」
唯「うん」
憂「ただの勘違いかも知れないよ?」
唯「うん」
憂「……だから、聞かない方が良いよ、絶対」
唯「それでも良い。それでも良いから……教えて?」
憂「あのね、」
憂「昼休み、やっぱり梓ちゃんは何も食べなかった」
唯「そっか」
憂「それで、食べなきゃ身体に毒だよって私が言ったら……梓ちゃん、私の方を見て……」
唯「……うん」
61: 2011/02/15(火) 04:53:06.88
憂「『唯先輩も、氏ねば良いのに』って」
65: 2011/02/15(火) 05:08:25.44
唯「あ……え……?」
唯「……う、嘘だよね、憂」
憂「……聞き違い、だよ、ね。ただの」
唯(……)
唯「う、うん! そーだよー。きっと憂は疲れちゃってるんだよ」
唯「今日は私がお皿も洗うよ! だから憂は休んでて!」
憂「ダメだよ!」クワッ
憂「お姉ちゃんがお皿の破片で腕でも切ったら……私、私……」
唯(あぁ、食器割るの前提なんだ……)
唯「だいじょーぶ! 私だって、それくらいできるよ!」
憂「ほんと?」
唯「ホントー……だと、思う……よ?」
唯「……う、嘘だよね、憂」
憂「……聞き違い、だよ、ね。ただの」
唯(……)
唯「う、うん! そーだよー。きっと憂は疲れちゃってるんだよ」
唯「今日は私がお皿も洗うよ! だから憂は休んでて!」
憂「ダメだよ!」クワッ
憂「お姉ちゃんがお皿の破片で腕でも切ったら……私、私……」
唯(あぁ、食器割るの前提なんだ……)
唯「だいじょーぶ! 私だって、それくらいできるよ!」
憂「ほんと?」
唯「ホントー……だと、思う……よ?」
85: 2011/02/15(火) 10:53:27.93
―つぎのあさ!―
憂「おねーちゃーん。そろそろ起きないとダメだよー」
唯「うーん……起きてる……よー」
唯「……」
唯「……グゥ」zzz
憂「起きなよー。遅刻しちゃうよー」ユサユサ
唯(今何時だろ……?)ケイタイ パカッ
唯「……」
唯(あずにゃんからメールがきてる)
憂「おねーちゃーん。そろそろ起きないとダメだよー」
唯「うーん……起きてる……よー」
唯「……」
唯「……グゥ」zzz
憂「起きなよー。遅刻しちゃうよー」ユサユサ
唯(今何時だろ……?)ケイタイ パカッ
唯「……」
唯(あずにゃんからメールがきてる)
87: 2011/02/15(火) 11:02:07.46
『ヘ」タ霽レ。。、エ、皃ハ、オ、、
スア、ニイシ、オ、、。」サ茖「、ウ、・、、ヌ、ケ。」
エィ、ッ、ニエィ、ッ、ニ。「イソ、筅ォ、筅ャカイ、惕キ、ッ、ニサ荀マ』
89: 2011/02/15(火) 11:06:55.74
唯「!?」ビクッ!!
憂「ど、どうしたの?」
唯「あ……あのね……」
唯「……」
唯「……ううん、なんでもないっ」パタン
唯「そ、それより、お腹すいたなー。朝ごはん朝ごはんー」パタタタ…
憂「……?」
憂「ど、どうしたの?」
唯「あ……あのね……」
唯「……」
唯「……ううん、なんでもないっ」パタン
唯「そ、それより、お腹すいたなー。朝ごはん朝ごはんー」パタタタ…
憂「……?」
90: 2011/02/15(火) 11:13:00.65
―おひるやすみ!―
唯(『読めないよ』って返信したけど、返事が来ないや……)
唯(直接会って聞こう。それしかない)
唯(……どうか、あずにゃんがおかしくなっていませんように)
唯「うーいー」
憂「お姉ちゃん、どうしたの?」
唯「あずにゃん……居る?」
憂「……梓ちゃん、今日お休みしてるみたいなの」
唯「え……っ」
唯(『読めないよ』って返信したけど、返事が来ないや……)
唯(直接会って聞こう。それしかない)
唯(……どうか、あずにゃんがおかしくなっていませんように)
唯「うーいー」
憂「お姉ちゃん、どうしたの?」
唯「あずにゃん……居る?」
憂「……梓ちゃん、今日お休みしてるみたいなの」
唯「え……っ」
91: 2011/02/15(火) 11:21:52.79
憂「……昨日の事もあるし、なんか気になっちゃって」
憂「だけど、メールしてみたけど返信来ないんだ……」
唯「わ、私もあずにゃんにメール送ったよ!」
唯「ずーっと待ってるけど、返事が来なくって……」
憂「……」
唯「……」
唯「……私、もう一回メールしてみるよ!」
唯「それでも返信がなかったら電話する!」
唯「電話も出なかったら……」
唯「……その時は、帰りにあずにゃんの家に寄ってみるよ」
憂「だけど、メールしてみたけど返信来ないんだ……」
唯「わ、私もあずにゃんにメール送ったよ!」
唯「ずーっと待ってるけど、返事が来なくって……」
憂「……」
唯「……」
唯「……私、もう一回メールしてみるよ!」
唯「それでも返信がなかったら電話する!」
唯「電話も出なかったら……」
唯「……その時は、帰りにあずにゃんの家に寄ってみるよ」
92: 2011/02/15(火) 11:27:56.34
唯(『あずにゃん、どうしちゃったの?』)
唯(『やっぱり身体の調子おかしいの?』)
唯(――『ごめんね。本当にごめんね、あずにゃん』)
唯「……送信、と」
唯(返事、くるかな……)
唯(あずにゃん、どうしてこんな事になっちゃったのかな?)
唯(私のせいだよね、絶対)
唯(ごめんね、あずにゃん)
唯(……私どうすればいいのかな?)
唯(『やっぱり身体の調子おかしいの?』)
唯(――『ごめんね。本当にごめんね、あずにゃん』)
唯「……送信、と」
唯(返事、くるかな……)
唯(あずにゃん、どうしてこんな事になっちゃったのかな?)
唯(私のせいだよね、絶対)
唯(ごめんね、あずにゃん)
唯(……私どうすればいいのかな?)
95: 2011/02/15(火) 11:33:07.03
唯(あの時、どうすれば良かったんだろ?)
唯(心臓の止まった――見るからに氏んでしまったあずにゃんに、何をしてあげれば良かったんだろう?)
唯(きっと私はとんでもない事をしたんだ)
prrr…
唯「……!」ドキッ
唯「で、電話……」
唯(心臓の止まった――見るからに氏んでしまったあずにゃんに、何をしてあげれば良かったんだろう?)
唯(きっと私はとんでもない事をしたんだ)
prrr…
唯「……!」ドキッ
唯「で、電話……」
96: 2011/02/15(火) 11:38:05.86
唯「もしもし、あずにゃん!?」
梓『ゴポゴポ…ゴポポ……』
唯「あ、あずにゃん、どうしたの? ねぇ、あずにゃんったら!」
梓『ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ』
唯「あずにゃんっ」
梓『 、ソ、ケ、ア、ニ。。、ウ、・、。。、ッ、コ、・ニ、、、ッ 』
ブツッ! ツーツーツー…
唯「……っ!」
梓『ゴポゴポ…ゴポポ……』
唯「あ、あずにゃん、どうしたの? ねぇ、あずにゃんったら!」
梓『ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ』
唯「あずにゃんっ」
梓『 、ソ、ケ、ア、ニ。。、ウ、・、。。、ッ、コ、・ニ、、、ッ 』
ブツッ! ツーツーツー…
唯「……っ!」
98: 2011/02/15(火) 11:48:55.98
唯(どうしようどうしよう)
唯「どうしようどうしようどうしようっ」グスッ
唯(助けに行かなくちゃ!)
唯(良く分からないけど、きっと良くない事が起こってるのくらい分かる)
唯(午後の授業なんてどうでも良いっ! あずにゃんの家に行かなきゃ!)
唯(早くしないと大変な事になるよ、絶対に)ガクガク…
唯「どうしようどうしようどうしようっ」グスッ
唯(助けに行かなくちゃ!)
唯(良く分からないけど、きっと良くない事が起こってるのくらい分かる)
唯(午後の授業なんてどうでも良いっ! あずにゃんの家に行かなきゃ!)
唯(早くしないと大変な事になるよ、絶対に)ガクガク…
99: 2011/02/15(火) 11:53:41.82
唯(『あずにゃんを助けに行きます』なんて言っても誰も信じてくれないだろうし、)
唯(『あずにゃんが腐っちゃった』なんて誰かに言ったら傷つくのはあずにゃんだ)
唯(誰にもばれないようにこっそり学校を抜けなくちゃ)コソコソ…
律「おーい、唯。どこ行くんだー?」
唯「!!」ビクッ!
唯(『あずにゃんが腐っちゃった』なんて誰かに言ったら傷つくのはあずにゃんだ)
唯(誰にもばれないようにこっそり学校を抜けなくちゃ)コソコソ…
律「おーい、唯。どこ行くんだー?」
唯「!!」ビクッ!
101: 2011/02/15(火) 12:04:48.40
唯「え、あ、その、えと、なーんでもないよー!」
律「……?」
唯「わ、わわ、私の事は気にしなくっていーよ! むしろ、気にしちゃダメだよ! 絶対だよ!」
律「……なぁ、唯」
唯「ひゃいっ!?」
律「さっき、さわちゃんから聞いたんだ」
律「梓、昨日家に帰らなかったって」
律「……?」
唯「わ、わわ、私の事は気にしなくっていーよ! むしろ、気にしちゃダメだよ! 絶対だよ!」
律「……なぁ、唯」
唯「ひゃいっ!?」
律「さっき、さわちゃんから聞いたんだ」
律「梓、昨日家に帰らなかったって」
103: 2011/02/15(火) 12:22:30.74
唯「うそ……」
律「こんな嘘つくわけないだろ」
唯「……ケーサツには言ったの?」
律「親御さんが捜索願い出してるってさ」
唯「そう、なんだ……」
律「昨日、唯は梓と一緒に帰っただろう?」
唯「……う、うん」
唯「でも、いつもと同じ風に帰っただけだよ」
唯「何もおかしいことなんてなかった」
唯「――何も、なかったよ」
律「こんな嘘つくわけないだろ」
唯「……ケーサツには言ったの?」
律「親御さんが捜索願い出してるってさ」
唯「そう、なんだ……」
律「昨日、唯は梓と一緒に帰っただろう?」
唯「……う、うん」
唯「でも、いつもと同じ風に帰っただけだよ」
唯「何もおかしいことなんてなかった」
唯「――何も、なかったよ」
104: 2011/02/15(火) 12:32:00.69
律「……そっか」
律「ほらさ。最近の梓、食欲もなかったみたいだろ?」
律「家でも、何にも食べようとしなかったみたいでさ……」
律「もしかしたら何か悩みがあって家出したんじゃないかって警察は言ってるみたいってさ」
律「唯。本当に、何もなかったのか? 梓は何か言ってなかったのか?」
律「梓と最後に会ったのは唯、お前なんだ。
何でも良い。ほんの些細な事でも良いから、思い出してくれないか? ……なぁ」
唯「思い出してって言われても……」
唯(……)
唯「何も、なかったんだもん」
唯「……そ、それじゃあね、りっちゃん! 私、ちょっと用事あるから!」…タタタッ
律「おい、唯っ!」
律「……唯?」
律「ほらさ。最近の梓、食欲もなかったみたいだろ?」
律「家でも、何にも食べようとしなかったみたいでさ……」
律「もしかしたら何か悩みがあって家出したんじゃないかって警察は言ってるみたいってさ」
律「唯。本当に、何もなかったのか? 梓は何か言ってなかったのか?」
律「梓と最後に会ったのは唯、お前なんだ。
何でも良い。ほんの些細な事でも良いから、思い出してくれないか? ……なぁ」
唯「思い出してって言われても……」
唯(……)
唯「何も、なかったんだもん」
唯「……そ、それじゃあね、りっちゃん! 私、ちょっと用事あるから!」…タタタッ
律「おい、唯っ!」
律「……唯?」
105: 2011/02/15(火) 12:39:12.67
唯(あずにゃん……っ)
唯(どこに居るの、あずにゃん!?)
唯(どうしちゃったの!?)
唯(どうしてこんな事になっちゃったの!?)
唯(神様なんて、居ない)
唯(あずにゃんは生き返ってなんか居なかったんだ)
唯(あずにゃんは、もう……――)
唯「う、うぁ、やだよ、あず、にゃん……」ポロポロ
唯(どこに居るの、あずにゃん!?)
唯(どうしちゃったの!?)
唯(どうしてこんな事になっちゃったの!?)
唯(神様なんて、居ない)
唯(あずにゃんは生き返ってなんか居なかったんだ)
唯(あずにゃんは、もう……――)
唯「う、うぁ、やだよ、あず、にゃん……」ポロポロ
107: 2011/02/15(火) 12:41:20.38
prrr
prrr
prrr
唯「……!」
唯「また、電話……?」
唯「……」ブルブル…
唯「……も、もしもし? あずにゃん?」
108: 2011/02/15(火) 12:47:55.15
梓『ゴボゴボ ゴボリ……』
唯(また、この音)
唯「あずにゃん、あずにゃん。今、どこに居るの?」
梓『スア、ニヘ」タ霽レ。ェ
、ウ、ウ、マ、ネ、ニ、箒ィ、ッ、ニ。「カ・キ、ッ、ニ。「
サ茖「、ェ、ォ、キ、ッ、ハ、テ、チ、网、、ス、ヲ、ハ、ヌ、ケ。ェ
チ皃ッタ霽レ、ャヘ隍ニ、ッ、・ハ、、、ネ。「サ荀マ!!!!!』
唯「……っ」キーン…
唯「ねぇ、何言ってるか分かんないよ! お願いだから教えてよ、どこに居るの!?」
梓『サ荀ヒ、簗ャ、ォ、熙゙、サ、」
、ウ、ウ、ャイソス隍ハ、ホ、ォ。「サ荀ャ、ノ、ヲ、ハ、・ホ、ォ。」
、ュ、テ、ネヘ」タ霽レ、ヒ、マ、ノ、ヲ、ケ、・篆ミヘ隍゙、サ、」
、ス、・ヌ、筍「イ、、ヒヘ隍ニペ、キ、、、ヌ、ケ。」、ケ、゚、゙、サ、」』
梓『コナイホウガ イイデスヨ』ブツンッ
唯「あずにゃん!? あずにゃ……」ツーツーツー…
唯(また、この音)
唯「あずにゃん、あずにゃん。今、どこに居るの?」
梓『スア、ニヘ」タ霽レ。ェ
、ウ、ウ、マ、ネ、ニ、箒ィ、ッ、ニ。「カ・キ、ッ、ニ。「
サ茖「、ェ、ォ、キ、ッ、ハ、テ、チ、网、、ス、ヲ、ハ、ヌ、ケ。ェ
チ皃ッタ霽レ、ャヘ隍ニ、ッ、・ハ、、、ネ。「サ荀マ!!!!!』
唯「……っ」キーン…
唯「ねぇ、何言ってるか分かんないよ! お願いだから教えてよ、どこに居るの!?」
梓『サ荀ヒ、簗ャ、ォ、熙゙、サ、」
、ウ、ウ、ャイソス隍ハ、ホ、ォ。「サ荀ャ、ノ、ヲ、ハ、・ホ、ォ。」
、ュ、テ、ネヘ」タ霽レ、ヒ、マ、ノ、ヲ、ケ、・篆ミヘ隍゙、サ、」
、ス、・ヌ、筍「イ、、ヒヘ隍ニペ、キ、、、ヌ、ケ。」、ケ、゚、゙、サ、」』
梓『コナイホウガ イイデスヨ』ブツンッ
唯「あずにゃん!? あずにゃ……」ツーツーツー…
111: 2011/02/15(火) 13:05:23.88
唯「へ……へへへ……」カタカタ
唯「私、震えてるや……」ガタガタ
唯「どうしちゃったんだろ、私」ガタガタガタ
唯「もしかして……あずにゃんの事が、怖いのかな……私……」ブルブル
唯「怖くない。怖くないよ」ブルブル
唯「だって、私はあずにゃんが大好きだもんっ」ガタブル
唯「あずにゃんの事……好き、なのに……」ガクガクガクガクガク
唯「私、震えてるや……」ガタガタ
唯「どうしちゃったんだろ、私」ガタガタガタ
唯「もしかして……あずにゃんの事が、怖いのかな……私……」ブルブル
唯「怖くない。怖くないよ」ブルブル
唯「だって、私はあずにゃんが大好きだもんっ」ガタブル
唯「あずにゃんの事……好き、なのに……」ガクガクガクガクガク
112: 2011/02/15(火) 13:10:48.60
唯(泣いちゃ駄目だよ)グスッ
唯(あずにゃんの方が辛いんだから)
唯(そもそも私のせいなんだもんっ)
唯(助けてあげなくちゃ)
唯(ううん。そうじゃない)
唯(――あずにゃんに、あいたい)
唯(どうなってても良いからあって、抱きしめたい)
唯「あずにゃーん……って、抱きついて……それで、怒られて……えへ…へ……」
唯「……あずにゃ、ん」
唯(あずにゃんの方が辛いんだから)
唯(そもそも私のせいなんだもんっ)
唯(助けてあげなくちゃ)
唯(ううん。そうじゃない)
唯(――あずにゃんに、あいたい)
唯(どうなってても良いからあって、抱きしめたい)
唯「あずにゃーん……って、抱きついて……それで、怒られて……えへ…へ……」
唯「……あずにゃ、ん」
113: 2011/02/15(火) 13:16:24.84
唯「……」ポチポチ
唯「……」prrrr…prrr…
『お掛けになった電話番号は、デンパの届かない場所にあるか、――――の為、掛かりません』
唯「えへへ、やっぱり、だめかぁ……」
唯(でも、行かなくちゃ)
『どこへですか?』
唯(どこか分からないけど、とにかく探すんだ)
『どうしてもですか?』
唯「……うんっ」
『 』プツッ ツーツー
唯「……」prrrr…prrr…
『お掛けになった電話番号は、デンパの届かない場所にあるか、――――の為、掛かりません』
唯「えへへ、やっぱり、だめかぁ……」
唯(でも、行かなくちゃ)
『どこへですか?』
唯(どこか分からないけど、とにかく探すんだ)
『どうしてもですか?』
唯「……うんっ」
『 』プツッ ツーツー
114: 2011/02/15(火) 13:19:47.32
『』ツーツーツーツー…
唯「待っててね、あずにゃん」
『』ツーツー
唯「必ず、迎えにいくから」
『』ツーツー
唯「……今すぐいくから」
『』キタラ ダメ デスッ
唯「……!?」
『』ブツンッ …。…。
唯「待っててね、あずにゃん」
『』ツーツー
唯「必ず、迎えにいくから」
『』ツーツー
唯「……今すぐいくから」
『』キタラ ダメ デスッ
唯「……!?」
『』ブツンッ …。…。
118: 2011/02/15(火) 13:52:35.96
『』
唯「……」
『』
唯「……あずにゃん」
『』
唯「でも、行くよ。捜させてよ」
『』
唯「……また、ぎゅーって、させて?」
『』
唯「……っ」…ダッ!
唯「……」
『』
唯「……あずにゃん」
『』
唯「でも、行くよ。捜させてよ」
『』
唯「……また、ぎゅーって、させて?」
『』
唯「……っ」…ダッ!
119: 2011/02/15(火) 13:59:43.70
唯(走った)
唯(まっすぐ、走ってみた)
唯(制服姿の私を見て、怪訝な顔をする人たち)
唯(知らないよ、そんなの)
唯(まっすぐ、まっすぐ、走り続ける)
唯(これ以上走れなくなるまで走っていたら……あれ、ここは、どこだろう?)
唯(今の私はあずにゃんに近づけてるのかな?)
唯(もしかして、真逆に走ってたかも知れないから、遠ざかってるのかな?)
『 貴方 ハ ドッチ デ アッテ 欲シイ ノデスカ ? 』
唯(どっちって……)
唯(……)
唯(……会いたい、よ)
唯(まっすぐ、走ってみた)
唯(制服姿の私を見て、怪訝な顔をする人たち)
唯(知らないよ、そんなの)
唯(まっすぐ、まっすぐ、走り続ける)
唯(これ以上走れなくなるまで走っていたら……あれ、ここは、どこだろう?)
唯(今の私はあずにゃんに近づけてるのかな?)
唯(もしかして、真逆に走ってたかも知れないから、遠ざかってるのかな?)
『 貴方 ハ ドッチ デ アッテ 欲シイ ノデスカ ? 』
唯(どっちって……)
唯(……)
唯(……会いたい、よ)
124: 2011/02/15(火) 14:04:14.32
唯「それにしても……」
唯「本当に、ここはどこだろう?」
唯(ビルがねじ曲がってる)
唯(空はむらさき色)
唯(信号は全部赤だし)
唯(気づいたら、誰も居ない)
唯「あ、はは……別の街にでも来ちゃったのかな」
唯「……ちょっと、走り過ぎた、かな?」
唯「本当に、ここはどこだろう?」
唯(ビルがねじ曲がってる)
唯(空はむらさき色)
唯(信号は全部赤だし)
唯(気づいたら、誰も居ない)
唯「あ、はは……別の街にでも来ちゃったのかな」
唯「……ちょっと、走り過ぎた、かな?」
128: 2011/02/15(火) 14:11:34.68
唯「おーい、あーずにゃーん!」
唯「どこにいるのー、迎えにきたよー!」
唯(なんだろう。空気が、重いや……)クラ…ッ
唯「あずにゃんが腐ってても、私、全然気にしないからっ」
唯(いきぐるしい)
唯「だから、居たら返事してー!!」
唯(こんな場所、はやく立ち去りたい……のに)
唯「あーずにゃーん!」テクテク
唯(脚が全然違うトコへ勝手に歩いてくや)
唯「どこにいるのー、迎えにきたよー!」
唯(なんだろう。空気が、重いや……)クラ…ッ
唯「あずにゃんが腐ってても、私、全然気にしないからっ」
唯(いきぐるしい)
唯「だから、居たら返事してー!!」
唯(こんな場所、はやく立ち去りたい……のに)
唯「あーずにゃーん!」テクテク
唯(脚が全然違うトコへ勝手に歩いてくや)
133: 2011/02/15(火) 14:19:05.91
唯「おー……い」
唯(息がつまる)
唯(首を絞められてるみたい、だよ)
唯「あず、に゙ゃ、ん」
唯(くるしい)
唯「あ゙、あ゙ず……に゙ゃっ」
唯(目がかすんで、かすんで……――ぐぎっ)
唯(……)
唯(……)
唯(息がつまる)
唯(首を絞められてるみたい、だよ)
唯「あず、に゙ゃ、ん」
唯(くるしい)
唯「あ゙、あ゙ず……に゙ゃっ」
唯(目がかすんで、かすんで……――ぐぎっ)
唯(……)
唯(……)
135: 2011/02/15(火) 14:24:04.30
…
……
唯(……)
唯(……あれ?)
唯(いつの間に寝ちゃってたんだろー……?)
唯「もう、くるしく、ないや」
唯「あー、よかった」
唯「これでまたあずにゃんを さがしに いける」
……
唯(……)
唯(……あれ?)
唯(いつの間に寝ちゃってたんだろー……?)
唯「もう、くるしく、ないや」
唯「あー、よかった」
唯「これでまたあずにゃんを さがしに いける」
139: 2011/02/15(火) 14:35:41.26
唯「あずにゃんー。どこにいるのー」テクテク ベタベタ
唯「あずにゃん、あずにゃん、へんじしてー」ベタベタ グチャグチャ
唯「あずにゃん、あずにゃん、あずにゃんにゃん♪」ベタベタ グチョグチョ
唯(あー……なんか、急に冷えてきたよー……)
唯(あのね、あずにゃん。すっごく寒いんだ)
唯(こんなに寒い場所があったんだね、あずにゃん)
唯「あずにゃん、あずにゃん、へんじしてー」ベタベタ グチャグチャ
唯「あずにゃん、あずにゃん、あずにゃんにゃん♪」ベタベタ グチョグチョ
唯(あー……なんか、急に冷えてきたよー……)
唯(あのね、あずにゃん。すっごく寒いんだ)
唯(こんなに寒い場所があったんだね、あずにゃん)
142: 2011/02/15(火) 14:44:12.69
…
……
……
………
唯(あれから、どれだけ歩いたんだろう)
唯(空には太陽も月もないから、何日経ったかも分からない)
唯(一ヶ月経ってるかも知れないし、もしかしたら一時間も経ってないかも知れない)
唯(皆、心配してるかな?)
唯(やだな。きっと、おこられるよね)
唯(ごめんね、皆。でも、待ってて)
唯(あずにゃんと一緒に、帰って来るから!)
……
……
………
唯(あれから、どれだけ歩いたんだろう)
唯(空には太陽も月もないから、何日経ったかも分からない)
唯(一ヶ月経ってるかも知れないし、もしかしたら一時間も経ってないかも知れない)
唯(皆、心配してるかな?)
唯(やだな。きっと、おこられるよね)
唯(ごめんね、皆。でも、待ってて)
唯(あずにゃんと一緒に、帰って来るから!)
143: 2011/02/15(火) 14:49:22.61
唯「さむいねぇ」
唯「くらいねぇ」
唯「あずにゃんもいないし、つかれちゃった」
唯「……。……でも。でもね」
唯(この おかしな まち も)
唯(あずにゃんのことだって ぜんぜん こわくないんだ)
唯「えへへ……わたし、ちょびっとだけ つよくなれたみたい」
唯「くらいねぇ」
唯「あずにゃんもいないし、つかれちゃった」
唯「……。……でも。でもね」
唯(この おかしな まち も)
唯(あずにゃんのことだって ぜんぜん こわくないんだ)
唯「えへへ……わたし、ちょびっとだけ つよくなれたみたい」
149: 2011/02/15(火) 14:57:19.98
唯「はやク アズニャン ニ あイタイ ナァ」
梓「……先輩」
唯「あ、」
唯「あずにゃあああああん!」タタタタ!
梓「せん、ぱ……わっ」
唯「あいたかったよっ! ずっとずっと、さがしてたんだよ!?」ギューッ!!
梓「……」
梓「……来ないで『タスケニ』って言っ『キテ』た『クレタンデスカ?』のにっ!」
梓「……先輩」
唯「あ、」
唯「あずにゃあああああん!」タタタタ!
梓「せん、ぱ……わっ」
唯「あいたかったよっ! ずっとずっと、さがしてたんだよ!?」ギューッ!!
梓「……」
梓「……来ないで『タスケニ』って言っ『キテ』た『クレタンデスカ?』のにっ!」
153: 2011/02/15(火) 15:07:37.88
唯「あれれ。おかしいな」
梓「お願『モット』いです。も『ギュッ テシテ』う離し『サミシカッタ』て下さ『デス』い……」
唯「あずにゃんのコエが にじゅう に なっちゃった!!」
梓「『ユイセンパイ』もう、ふざ『ココロボソカッタ』けてる『ンデスヨ?』場合じゃ『スゴク スゴク』ないでしょっ!」
唯「そっか……ごめんね、もっとはやくにみつけてあげたかったんだけど」
梓「お願『モット』いです。も『ギュッ テシテ』う離し『サミシカッタ』て下さ『デス』い……」
唯「あずにゃんのコエが にじゅう に なっちゃった!!」
梓「『ユイセンパイ』もう、ふざ『ココロボソカッタ』けてる『ンデスヨ?』場合じゃ『スゴク スゴク』ないでしょっ!」
唯「そっか……ごめんね、もっとはやくにみつけてあげたかったんだけど」
155: 2011/02/15(火) 15:16:00.46
梓「違い『ヘ」タ霽レ、』ます! この声は『ャサ爨ヌ、ッ、・ニエ』私の声じゃ、な『キ、、、ヌ、ケ』いんですっ!」
唯「うれしい? おかしいな、わたしも うれしく なって きちゃった」ニコッ
梓「せ、せ『、コ、テ、ネ、ウ、ウ、ヌハ・鬢キ、゙、キ、遉ヲ。ェ』んぱい……?」
唯「……あずにゃん」ギュッ …グググ、グチャ
梓「あ…『、ュ、筅チ、、、、』…」
唯「ご、ごめん! あずにゃんの せなか つぶれちゃった」アセアセ
梓「……良いです『ツ郢・、ュ』よ。もうだい『オオ、ハ、、』ぶ腐敗も進んでましたし」
唯「うれしい? おかしいな、わたしも うれしく なって きちゃった」ニコッ
梓「せ、せ『、コ、テ、ネ、ウ、ウ、ヌハ・鬢キ、゙、キ、遉ヲ。ェ』んぱい……?」
唯「……あずにゃん」ギュッ …グググ、グチャ
梓「あ…『、ュ、筅チ、、、、』…」
唯「ご、ごめん! あずにゃんの せなか つぶれちゃった」アセアセ
梓「……良いです『ツ郢・、ュ』よ。もうだい『オオ、ハ、、』ぶ腐敗も進んでましたし」
160: 2011/02/15(火) 15:24:49.21
梓「とにかく、一旦離れて『、筅テ、ネ、ョ、螟テ、ネ、キ、ニ。ゥ』くれませんか?」
唯「やだーっ。ようやくあえたんだもんっ」ギュゥー
梓「離れて『イソ、ヌ、ス、ハサケ、・ホ。ゥ』っ!!」ドンッ
唯「あ、ず……にゃん……?」
梓「良く見て下さい、唯先輩」
梓「 ねぇ、私……もう、人の形してませんよ……? 」
唯「やだーっ。ようやくあえたんだもんっ」ギュゥー
梓「離れて『イソ、ヌ、ス、ハサケ、・ホ。ゥ』っ!!」ドンッ
唯「あ、ず……にゃん……?」
梓「良く見て下さい、唯先輩」
梓「 ねぇ、私……もう、人の形してませんよ……? 」
161: 2011/02/15(火) 15:33:25.50
唯「 あ 」
梓「ゴポゴポ ゴボゴボゴボゴボ」
唯「 あずにゃ、くるしい、の?」
唯(喉の穴には粘った茸みたいな白い糸)
唯(そこから空気が漏れ出て、糸はふわふわ揺れる)
唯「……ネックレスみたいで、きれーだね」ニコニコ
梓「ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ」
梓「ゴボゴボ …ゴポッ」
梓「ゴポゴポ ゴボゴボゴボゴボ」
唯「 あずにゃ、くるしい、の?」
唯(喉の穴には粘った茸みたいな白い糸)
唯(そこから空気が漏れ出て、糸はふわふわ揺れる)
唯「……ネックレスみたいで、きれーだね」ニコニコ
梓「ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ」
梓「ゴボゴボ …ゴポッ」
167: 2011/02/15(火) 15:42:18.50
梓「 」
唯「あずにゃん?」
梓「『ヘ」タ霽レ。。、ノ、ウ、ヒ、篁ヤ、ォ、ハ、、、ヌイシ、オ、、、ヘ。ゥ』」
唯「へへへ。もちろんだよー」
唯「しんぱい しないで? わたしは、ずっと、ここに いるよ?」
梓「『、エ、皃ハ、オ、、。。、エ、皃ハ、オ、、。。、エ、皃ハ、オ、、』」
唯「ああ。あやまらないで。なみだもでないのに なこうとしないで」
梓「『サ荀マ、ネ、ヌ、筅ハ、、、ウ、ネ、キ、ニ、キ、゙、、、゙、キ、ソ』」
唯「そんなこと、ないよ。むしろ ひどいことしたのは わたしのほう なのに」
唯「あずにゃん?」
梓「『ヘ」タ霽レ。。、ノ、ウ、ヒ、篁ヤ、ォ、ハ、、、ヌイシ、オ、、、ヘ。ゥ』」
唯「へへへ。もちろんだよー」
唯「しんぱい しないで? わたしは、ずっと、ここに いるよ?」
梓「『、エ、皃ハ、オ、、。。、エ、皃ハ、オ、、。。、エ、皃ハ、オ、、』」
唯「ああ。あやまらないで。なみだもでないのに なこうとしないで」
梓「『サ荀マ、ネ、ヌ、筅ハ、、、ウ、ネ、キ、ニ、キ、゙、、、゙、キ、ソ』」
唯「そんなこと、ないよ。むしろ ひどいことしたのは わたしのほう なのに」
171: 2011/02/15(火) 15:49:56.42
梓(唯先輩には、ここに来て欲しくなかったのにな)
梓(こんな風になった私なんて見られたくなかった)
梓(あぁ。先輩。そんなに強く抱きしめたら)
ぐちゅり
梓(……ほら、ね?)
梓(もっと気をつけて下さいよ。今の私は豆腐より脆いんですから)
梓(別に良いんですけどね。ちょっとも痛くないし、もう、元には戻れませんもん)
梓(こんな風になった私なんて見られたくなかった)
梓(あぁ。先輩。そんなに強く抱きしめたら)
ぐちゅり
梓(……ほら、ね?)
梓(もっと気をつけて下さいよ。今の私は豆腐より脆いんですから)
梓(別に良いんですけどね。ちょっとも痛くないし、もう、元には戻れませんもん)
178: 2011/02/15(火) 16:06:35.96
唯「 」
唯「 ぅあ……あああああああああ!!」
唯「あずにゃんが、あずにゃんが、くずれちゃった」ポロポロ
梓(唯先輩はまだ涙が出るんだ……手遅れじゃ、ないのかも知れない)…ホッ
梓「『、ユ、ユ、ユ。」ヘ」タ霽レ、テ、ソ、鮖、ケ、』」
梓(あれ……私は、何を言ってるの……?)
唯「あずにゃんのうで ばらばらに なっちゃった」
梓「『ヘ」タ霽レ、テ、ニ。「チエチウノ螟テ、ニ、ハ、、、ヌ、ケ、隍ヘ。ゥ』」
梓(違う、私はそんな事思ってもない!)
唯「あずにゃん? どうしてわらってるの?」
梓(私は笑ってなんかいませんよっ。笑っているのは……)
梓「『、ネ、ノ、皃ノ、オ、ハ、ッ、チ、网、、ア、゙、サ、ヘ』」
唯「『とどめをさす』? ねぇ、あずにゃん? どーゆーこと?」
梓(――っ)
唯「 ぅあ……あああああああああ!!」
唯「あずにゃんが、あずにゃんが、くずれちゃった」ポロポロ
梓(唯先輩はまだ涙が出るんだ……手遅れじゃ、ないのかも知れない)…ホッ
梓「『、ユ、ユ、ユ。」ヘ」タ霽レ、テ、ソ、鮖、ケ、』」
梓(あれ……私は、何を言ってるの……?)
唯「あずにゃんのうで ばらばらに なっちゃった」
梓「『ヘ」タ霽レ、テ、ニ。「チエチウノ螟テ、ニ、ハ、、、ヌ、ケ、隍ヘ。ゥ』」
梓(違う、私はそんな事思ってもない!)
唯「あずにゃん? どうしてわらってるの?」
梓(私は笑ってなんかいませんよっ。笑っているのは……)
梓「『、ネ、ノ、皃ノ、オ、ハ、ッ、チ、网、、ア、゙、サ、ヘ』」
唯「『とどめをさす』? ねぇ、あずにゃん? どーゆーこと?」
梓(――っ)
186: 2011/02/15(火) 16:25:39.67
梓「あ… ぅうぅ……あ…ぁ……」グググ…
唯「あず、にゃん……?」
梓『、ノ、ヲ、キ、ニシルヒ筅ケ、・ホ!?』
梓「うるさいっ、邪魔なのはお前だっ!」
梓『サ茖「ヘ」タ霽レ、ネー・・ャホノ、、、ホ、ヒ』
梓「私もそうだよ!? でも、そんな事、絶対しちゃいけない!!」
梓『、ス、・ク、网「。「、ウ、ウ、ヒ、ソ、テ、ソー・ヘ、ヌオ・ウ、ア、ハ、ュ、网、、ア、ハ、、、ホ!?』
梓「……私は、それでも良い。そうするしかないんだもん」
梓『、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「!!!!!!』
梓「もう諦めて。……私も、諦める、から」
唯「どうしたの? なにをいってるの? ねぇ、なに を――何を?」
唯「あず、にゃん……?」
梓『、ノ、ヲ、キ、ニシルヒ筅ケ、・ホ!?』
梓「うるさいっ、邪魔なのはお前だっ!」
梓『サ茖「ヘ」タ霽レ、ネー・・ャホノ、、、ホ、ヒ』
梓「私もそうだよ!? でも、そんな事、絶対しちゃいけない!!」
梓『、ス、・ク、网「。「、ウ、ウ、ヒ、ソ、テ、ソー・ヘ、ヌオ・ウ、ア、ハ、ュ、网、、ア、ハ、、、ホ!?』
梓「……私は、それでも良い。そうするしかないんだもん」
梓『、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「!!!!!!』
梓「もう諦めて。……私も、諦める、から」
唯「どうしたの? なにをいってるの? ねぇ、なに を――何を?」
188: 2011/02/15(火) 16:34:35.77
梓『タエラレナイ コンナトコロニ ヒトリキリ ダナンテ』
梓「堪えられなくても、そうするべきなの」
梓「私とあなた、二人きりでここに居るしか……ないから……」
梓『コワイ サムイ サミシイ ツライ』
梓「だって ゴボッ そんなのしかたない ゴボッ から」
梓『ユイセンパイ タスケテ』
梓「……私は、唯先輩を助けたいから」
梓『 』ぐちゅぐちゅぐちゃぐちゃ
梓「 」
梓『』どろどろどろ…
梓「 ……あぁ」
梓「堪えられなくても、そうするべきなの」
梓「私とあなた、二人きりでここに居るしか……ないから……」
梓『コワイ サムイ サミシイ ツライ』
梓「だって ゴボッ そんなのしかたない ゴボッ から」
梓『ユイセンパイ タスケテ』
梓「……私は、唯先輩を助けたいから」
梓『 』ぐちゅぐちゅぐちゃぐちゃ
梓「 」
梓『』どろどろどろ…
梓「 ……あぁ」
191: 2011/02/15(火) 16:50:31.44
唯「あずにゃんなにが……」
唯「……何が、起こったの?」
梓「きにしなくて ゴポゴポ いいんです」
梓「さ、いきましょう」
唯「……行く?」
梓「わたしは みちあんない するだけですけど」
唯「……何が、起こったの?」
梓「きにしなくて ゴポゴポ いいんです」
梓「さ、いきましょう」
唯「……行く?」
梓「わたしは みちあんない するだけですけど」
193: 2011/02/15(火) 16:56:16.69
唯「あずにゃん、腕は置いたままで良いの?」
梓「いいですよ。はやくしなくちゃ」
梓「もう、あんまりじかんがゴポリ ないゴボゴボですから」
唯「ごめんね。私、あずにゃんに酷い事いっぱいしちゃった……」グスッ
梓「だいじょうぶです。わたしは もう へいき です」
唯「だけど、あずにゃん。やっぱり痛そうだよぅ……」
梓「それでも だきついてた じゃ ないですか」
梓「こんな ぐちゃぐちゃの からだに」
唯「だって……あずにゃんはあずにゃんなんだもんっ」
梓「コポリコポリ」…ニコッ
梓「いいですよ。はやくしなくちゃ」
梓「もう、あんまりじかんがゴポリ ないゴボゴボですから」
唯「ごめんね。私、あずにゃんに酷い事いっぱいしちゃった……」グスッ
梓「だいじょうぶです。わたしは もう へいき です」
唯「だけど、あずにゃん。やっぱり痛そうだよぅ……」
梓「それでも だきついてた じゃ ないですか」
梓「こんな ぐちゃぐちゃの からだに」
唯「だって……あずにゃんはあずにゃんなんだもんっ」
梓「コポリコポリ」…ニコッ
194: 2011/02/15(火) 17:09:09.87
梓「こっち ですよ」グチュグチュ…
唯「あ、待って待って!」グチャグチャ
梓「どうしました?」
唯「ほら、赤信号だよー。あずにゃんったらー」
梓「みて、せんぱい。ここの しんごう は ぜんぶ あか ですよ」
唯「あ……そういえば、そうだったっけ」
唯「でも、何でだろうね。全部赤信号だなんておかしいよ」
梓「このせかいでは すすむことは ふひつよう ですから」
梓「どこにも いけないし」
梓「どこにも いっては いけないんです」
唯「……私は、良いの?」
梓「よくなくても いいんですよ」
唯「あ、待って待って!」グチャグチャ
梓「どうしました?」
唯「ほら、赤信号だよー。あずにゃんったらー」
梓「みて、せんぱい。ここの しんごう は ぜんぶ あか ですよ」
唯「あ……そういえば、そうだったっけ」
唯「でも、何でだろうね。全部赤信号だなんておかしいよ」
梓「このせかいでは すすむことは ふひつよう ですから」
梓「どこにも いけないし」
梓「どこにも いっては いけないんです」
唯「……私は、良いの?」
梓「よくなくても いいんですよ」
195: 2011/02/15(火) 17:15:15.12
梓「とにかく すすみましょう」ぐちゃり ぐちゃり
唯「う、うん」ペタペタ
唯「あれ……?」…ペタ
唯「ねぇ、見て見てあずにゃん! 私の脚!」
唯「腐ってずるずるになってた筈なのに、見てよ、元に戻ったよ!」
梓「ゴボゴボッ ゴボリッ」
唯「あ、あれ……?」
唯「あずにゃん、首の穴が広がって……」
梓「ゴボゴボゴボゴボゴボ…」
唯「う、うん」ペタペタ
唯「あれ……?」…ペタ
唯「ねぇ、見て見てあずにゃん! 私の脚!」
唯「腐ってずるずるになってた筈なのに、見てよ、元に戻ったよ!」
梓「ゴボゴボッ ゴボリッ」
唯「あ、あれ……?」
唯「あずにゃん、首の穴が広がって……」
梓「ゴボゴボゴボゴボゴボ…」
196: 2011/02/15(火) 17:21:42.55
梓「こっちブクブクですゴボゴボよ、ゆいせんぱい」
唯「……あずにゃん」
梓「どうシましタ?」
唯「ううん。なんでもない」
唯(あずにゃんと、手、つないで歩きたいのになぁ)
唯(あの小さな手を握りしめて歩けたら、どれだけ心強いんだろう)
梓「 ゴボッ」ぽろり……どちゃどちゃっ
唯「……あずにゃん」
梓「どうシましタ?」
唯「ううん。なんでもない」
唯(あずにゃんと、手、つないで歩きたいのになぁ)
唯(あの小さな手を握りしめて歩けたら、どれだけ心強いんだろう)
梓「 ゴボッ」ぽろり……どちゃどちゃっ
201: 2011/02/15(火) 17:37:23.77
唯「!?」
唯「あずにゃん、どーしたの!? あずにゃん!」
梓「みないでゴボゴボゴボくださゴボリい」ぐちゃ、ぐちゅ、どろどろ
唯「やだやだ! あずにゃんが溶けてっちゃうっ!」
梓「……おねがい、みないで」ゴボリゴボリ
梓「これいじょう、ゆいせんぱいに……みられたく……ない、ですから……」
唯「……何か」
唯「私に、何か出来る事はないの!? ねぇ、あずにゃん!!」
唯「あずにゃん、どーしたの!? あずにゃん!」
梓「みないでゴボゴボゴボくださゴボリい」ぐちゃ、ぐちゅ、どろどろ
唯「やだやだ! あずにゃんが溶けてっちゃうっ!」
梓「……おねがい、みないで」ゴボリゴボリ
梓「これいじょう、ゆいせんぱいに……みられたく……ない、ですから……」
唯「……何か」
唯「私に、何か出来る事はないの!? ねぇ、あずにゃん!!」
202: 2011/02/15(火) 17:41:49.26
唯「私、なんでもするよ!」
唯(今度こそ)
唯「あずにゃんの為なら愛すも我慢するし、」
唯(今度こそ約束を守るよ)
唯「なにが起こっても私、我慢できるよ!」グスグス
唯(今度は必ず、あずにゃんを守るから)
唯「ねぇ、聞いてる? ねぇっ!!」
梓「ゆ…せ…ぱ、い゙……」
唯(今度こそ)
唯「あずにゃんの為なら愛すも我慢するし、」
唯(今度こそ約束を守るよ)
唯「なにが起こっても私、我慢できるよ!」グスグス
唯(今度は必ず、あずにゃんを守るから)
唯「ねぇ、聞いてる? ねぇっ!!」
梓「ゆ…せ…ぱ、い゙……」
205: 2011/02/15(火) 17:45:51.34
梓「せんぱい に ゴボッ できますか、ね?」
唯「できるよっ。こうやってあずにゃんを見つけられたんだよ!?」
唯「今の私なら何だって出来るから……っ!」
梓「それ… じゃ ひとつ だけ おねがい です」
唯(こんな時、あずにゃんの手を握りしめられたらどれだけ良いんだろう)
唯(今はもう、顔がどこかも、わからない)
梓「ゆい、せんぱ、い? よく きいて くださいね 。
唯「できるよっ。こうやってあずにゃんを見つけられたんだよ!?」
唯「今の私なら何だって出来るから……っ!」
梓「それ… じゃ ひとつ だけ おねがい です」
唯(こんな時、あずにゃんの手を握りしめられたらどれだけ良いんだろう)
唯(今はもう、顔がどこかも、わからない)
梓「ゆい、せんぱ、い? よく きいて くださいね 。
207: 2011/02/15(火) 17:48:46.67
梓「あそこに見える光に向かって、走るんです」
梓「絶対振りかえったりしないでくださいよ」
梓「――わたし、せんぱいを、しんじてますかr
ごぼごぼ ぐちゃぐちゃ …べちゃっべちゃっ
208: 2011/02/15(火) 17:57:45.99
目が覚めると、狭くて白い世界だった。
あの世界の腐乱臭とは真逆の清潔なシーツの匂い。
形見代わりに握りしめた筈のあずにゃんの制服の赤いタイは、
いつの間にか白く色褪せ、細くねっとりとした胞子になってしまった。
私が眠っている間に、あずにゃんの腐乱氏体がどこかで見つかった――らしい。
身体はもう燃やされたけれど、
あずにゃんは今どうしているんだろう?
まだあの世界で、溶けた身体を引きずっているんだろうか。
あずにゃん、これで、良かったの?
……良いはず、ないよね。ごめん。
210: 2011/02/15(火) 18:03:36.31
唯(でも私は帰って来た)
唯(あずにゃんが信じてくれたから)
唯(だけど――だけどね、あずにゃん)
唯(私はあのままあそこに居たって良かったんだよ?)
唯(そっちのせかいもくるってたけど こっちのせかいも、くるってるから)
220: 2011/02/15(火) 18:27:33.57
憂「、ェサミ、チ、网「ヒワナヒフオサヌホノ、ォ、テ、ソ。」」
律「ヘ」。「、隍ヲ、荀ッフワ、ャウミ、皃ソ、タ、ハ。ト。ト」
澪「、譯「ヘ」、」。シ。。、ロ、ネ、ヒ。「、隍ォ、テ、ソ。ト」
紬「ヘ」、チ、网ャフワ、ミ、゙、オ、ハ、ォ、テ、ソ、鬢テ、ニサラ、テ、ソ、鬘「ヒワナヒノヤーツ、タ、テ、ソ、・ト」
和「ヘ」。「オ、ハャ、マ、筅ヲツ鄒賈ラ、ハ、ホ。ゥ、「、゙、・オヘ、キ、ハ、、、ヌ、ヘ」
唯「アハ……ッ」
唯「ワタシ ハ モウ ダイジョブ ダヨ?」
【おしまい!】
律「ヘ」。「、隍ヲ、荀ッフワ、ャウミ、皃ソ、タ、ハ。ト。ト」
澪「、譯「ヘ」、」。シ。。、ロ、ネ、ヒ。「、隍ォ、テ、ソ。ト」
紬「ヘ」、チ、网ャフワ、ミ、゙、オ、ハ、ォ、テ、ソ、鬢テ、ニサラ、テ、ソ、鬘「ヒワナヒノヤーツ、タ、テ、ソ、・ト」
和「ヘ」。「オ、ハャ、マ、筅ヲツ鄒賈ラ、ハ、ホ。ゥ、「、゙、・オヘ、キ、ハ、、、ヌ、ヘ」
唯「アハ……ッ」
唯「ワタシ ハ モウ ダイジョブ ダヨ?」
【おしまい!】
221: 2011/02/15(火) 18:28:37.07
えっ
222: 2011/02/15(火) 18:29:35.07
どうしてこうなった・・・
223: 2011/02/15(火) 18:30:30.58
oh...
224: 2011/02/15(火) 18:32:28.21
翻訳頼むわ
225: 2011/02/15(火) 18:32:45.09
なんというバッドエンド
232: 2011/02/15(火) 18:39:59.24
エOチなポ口リは まだちょっと遠慮したいの///
「けいおん!」は原作・アニメがほのぼの青春物だからこそ、グログロなグロテスク妄想の幅が広がりますよね。
もうほとんど文字化けさんの力に頼った似非ホラーでした。
今更ながらスレタイを「もじばけ!」にすればよかったと後悔しております。
このスレで一番怖いのは、>>88がたった二分で助けに行く宣言したことですかね。 それではアディオス。
「けいおん!」は原作・アニメがほのぼの青春物だからこそ、グログロなグロテスク妄想の幅が広がりますよね。
もうほとんど文字化けさんの力に頼った似非ホラーでした。
今更ながらスレタイを「もじばけ!」にすればよかったと後悔しております。
このスレで一番怖いのは、>>88がたった二分で助けに行く宣言したことですかね。 それではアディオス。
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