1: 2011/02/20(日) 18:22:34.20
梓「どうしたんです、藪から棒に」

唯「ふっふっふ……なんと私、昨日スキーに行って来たんです!」

梓「ああ、そういえばつい先日そんなコト言ってましたね」

唯「そうなの!両親が久しぶりに帰ってきたので行って来ました!」

梓「今シーズン真っ盛りでしたっけ。私もかなり前でしたけど友達と行って来ましたよ。
  その時はツアーを使いバスで行って来ました。唯先輩は両親の車でですか?」

唯「そうそう、私車のコトはよくしらないけど
  雪道走るみたいでさ、チェーン必須みたいなコト言ってたなぁ」

梓「山の中を走るから無いと危ないですよ」

唯「えへへ、結構走ったよ」

梓「それで、どこ行ってきたんですか?」

唯「鷲ヶ岳スキー場ってところだよ!あずにゃん」

2: 2011/02/20(日) 18:26:04.18
梓「そこですか。まあ私スキー場詳しくないので、
  白馬というところくらいしかわかりませんが」

唯「私もわからないよ。お父さん達と憂が決めたところなんで全てお任せ!」

梓「自分の行くところくらい事前に調べたほうがいいと思いますよ」

唯「えへへ~」

梓「でも、そこだと結構遠いですね。朝早かったでしょう?」

唯「うん。渋滞するかもってことで朝六時くらいに出発したかな」

4: 2011/02/20(日) 18:28:42.36
梓「私の時も早かったですよ。友達みんな眠そうな顔してました」

唯「もう~眠くて眠くてね、憂に起こされなきゃ寝坊するところだったよ」

梓「相変わらずですね。ちゃんと出発でしましたか?」

唯「少しドタバタしたけど、無事出発したよ」

梓「それはなによりです」

唯「でも、こっから結構長かったんだぁ」

5: 2011/02/20(日) 18:33:07.12
梓「場所は遠いですからね」

唯「高速のってひたすら走ったの
  お父さん高速飛ばしすぎでさ、流れる景色を眺めてたりしてたなぁ」

梓「私は長時間車に乗ってると疲れますからね、きついですよ
  酷い時は酔ったりもしますし」

唯「誰かと話してるとずいぶんと楽になるみたいだよ!
  私はずーっと憂としゃべってたりしてたし。なかなか楽しい時間だったよ」

梓「たしかに、前バスで行ったときは友達と喋ってたから楽でしたね」

唯「楽しいと時間があっというまに過ぎるよねぇ」

梓「ええ、わかります」

唯「高速のってしばらくしたらサービスエリアに着いたの
  そこで朝ご飯食べたよ~」

9: 2011/02/20(日) 18:38:08.68
梓「最近のサービスエリアは充実してると聞きます
  ご飯おいしかったですか?」

唯「フツーに美味しかった!私ねうどん食べたようどん!
  寒かったからあったかおうどん!」

梓「私も好きですようどん。あったかくて美味しいですよね」

唯「そこでアイスが売ってたからアイスも食べちゃった」エヘ

梓「ふふよく食べますね」

唯「アイスは別腹!うんまい!」

梓「順調そうな出だしでよかったです」

唯「いやいや、順調なのはここまでだよ
  この後はいろいろと問題がね」

梓「なんです、渋滞でもあったんですが」

唯「あったんだよあずにゃあぁん」ウルル

梓「まあ、それは仕方ないコトです。みなさん利用しますから」

10: 2011/02/20(日) 18:41:53.32
唯「ブ~。途中までは快適だったんだけどね
  結構飛ばして風も気持ちよかったしトンネルすいすい抜けたりしたし」

唯「ああ、トンネルってさ、入ると耳キーンってするよね??」

梓「しま……すね、確か。
  そんな時は唾を飲み込むといいと言いますが」

唯「それが飲み込んでも全然治らないんだよ!」

梓「私もよく治りません。迷信か!?なんて思いましたけど
  結局ほっとくといつの間にか治ってます」

唯「あれキーンってなると、耳が遠くて声が聞こえづらいんだよぉ」

唯「なんであんな風になるんだろうね?アレは迷惑だよ」プンスカ

梓「ちょっと詳しいことは忘れましたが
  トンネル入ると気圧が急激に変化するからだとか」

唯「ふ~んよくわからないなぁ」

梓「まあわからなくても、そう困りません」

11: 2011/02/20(日) 18:46:17.39
唯「それで、トンネルいくつも抜けて、おーすいてて快適って思ってた矢先に」

唯「どんどん車が詰まってきて、ついには渋滞となりました!」

梓「残念でしたね」

唯「それまで、トンネル抜けるたびに『ここ抜けたら雪一面に積もってるかも?』
  とか憂とはしゃいでたりしたのにさ、渋滞に巻き込まれてテンションダウンだよ」

梓「あぁ、辛いですね。そんな場所から抜けだしたくなりますよね」

唯「というわけで高速下りちゃいました!」

梓「下から行ったんですか?」

唯「下の方が空いてるんじゃないか、ってことで下から行ったの」

梓「空いてましたか?」

唯「うん。高速の出口が混んでたけど、そこ出たら結構空いてたよ
  ラッキーって思っちゃった」

梓「よかったじゃないですか。そのまま上に居たらいつ着いたかわかりませんね」

唯「まあ当初の計画した時間よりは遅れたけど、なんとかスキー場に着いたよ」

12: 2011/02/20(日) 18:51:34.59
梓「いざスキー場に着くと、ワクワクしてきますよね」

唯「そう!もうワクワクしてしょうがなかったよ。
  おお……ようやく着いた!今から滑れる……!!って思ってさ」

梓「そういえば唯先輩はボード板かスキー板どちらなんですか?」

唯「私はボード使ったよ。憂もだよ」

梓「ボードですか。私もボードしか使ったこと無いんですよねぇ」

唯「なんかそっちのが格好イイ感じがして!」

梓「わからなくもないですか、スキー板のが簡単そうですよね」

唯「次はスキー板にしてみよっかなぁ」

梓「いろいろ挑戦するのはいいことだと思います」

14: 2011/02/20(日) 18:54:37.70
唯「そして早速着替えてついにゲレンデに降り立ちました!」

梓「一面真っ白ですよね、普段味わえない感覚に陥ります」

唯「そーだよ真っ白真っ白だらけで眩しいよ!」

梓「太陽の光を反射してますから」

唯「白すぎてこれはすべりがいがあるぜ!って思ったね
  人はそれなりに居たんだけど、込み合うほどじゃなかったし」

梓「リフトが混まなきゃいいですけどね。リフトの待ち時間はあまり好きじゃないですし」

唯「三箇所か四箇所くらいあって、一番奥の以外は割りと空いてたよ」

梓「リフトって私ちょっと苦手なんですよ、乗るときも降りる時も」

唯「ガクンってなるもんね。私降りる時失敗して転んじゃった
  前のめりで倒れちゃってアゴぶつけちゃったよぉ」テヘ

梓「テヘじゃないですよ、ちょっと見せてください」ジー

梓「少し赤くなってますね。大丈夫なんですか?」

唯「大丈夫だよあずにゃーん、心配してくれて優しいねぇ」ギュ

梓「こ、これくらい当たり前です!」カアァ…

16: 2011/02/20(日) 18:57:50.96
唯「そうそう!リフトの順番待ちにね面白いの見たよ!」

梓「面白いの?なんですか?スキー場でそんなの見れたんですか」

唯「んとね、なんと!ガチャピンとピカチュウとウルトラマンが居たんだよ!」

梓「はぁ……」

唯「あずにゃん反応薄い!」

梓「大方、着ぐるみでも居たんでしょう」

唯「おぉ!あずにゃんよくわかったね!そのとおりだよ」

唯「いやぁアレには笑っちゃったね」フフ

梓「唯先輩も対抗して、ニワトリの着ぐるみでも着ればよかったのに」

唯「あんなのが居るとわかったら着てきたよ!惜しい事したなぁ」

梓「冗談なのに……」

唯「私は着たいね!」

17: 2011/02/20(日) 19:06:24.31
梓「着ぐるみってまんまウルトラマンとかなんですか?
  写メとか撮ってないんですか」

唯「写メ撮りたかったのに人だかりで上手く撮れなかったんだよねぇ
  周りの人たちも笑ってる人居たよ。ウルトラマンは赤いから、結構目立ってたし。
  でも、着ぐるみと言っても、ウェアがウルトラマン風になってる上下一体型のヤツ?」

唯「あ~もっと近づいて撮ればよかったなぁ……これまた惜しい事した」

梓「まあ記憶の中に留めといてください。そのうちまた出会うかもしれませんよ」

唯「だよね?!」

梓「それで。唯先輩はちゃんと滑れたんですか」

唯「ム、失礼な。今回で二回目だけど、それなりに滑れたよ!」

唯「一回目のときはちゃんと滑れるまで二時間か三時間近くかかったけど
  二度目は頂上からフツーにスラスラ滑れたね!
  一度掴んだ感覚は忘れないものだよ、かかとに重心置く感じなんだ」

梓「自転車とかと要領は一緒ですね。ホント一度コツ掴めば
  あれ?こんなに簡単だったんだって思います」

唯「さっすがあずにゃん、わかってるー」ギュ

梓「ま、まあ当然です……!」

18: 2011/02/20(日) 19:11:20.17
唯「でも、あまりスピードでると怖いからゆっくりにでしか滑れないんだよね」

梓「たまに凄い速さで滑っている人居ますよね。どうやってるか気になります」

唯「右に左にきゅきゅって腰動かしてるから見様見真似でやってるけど
  うまくいかないんだよねぇ。私も憂も何度もこけちゃってたよ
  見た目は簡単そうなのにさ」

梓「ああいうのはバランスが大切みたいですよ。
  何度も滑ってコツ掴むしかないんじゃないでしょうか。
  こけてこけてこけまくった先に境地が見えるんじゃないですか」

唯「私、こけるの嫌いなんだよぉ。痛いもん」

梓「わかりますが……まあこけずに上手になりたいもんのです」

唯「私は憂と一緒に練習してるからいいもーん」

梓「うまく滑れるようになったら教えてくださいね」

19: 2011/02/20(日) 19:15:31.68
梓「そういえば沢山滑ってるみたいですけど……疲れませんか?」

唯「疲れたよ!いっぱい!」

梓「前行ったときはすごい筋肉痛になりましたよ私は」

唯「それは運動してないからだねあずにゃんや」

梓「わ、わかってますよそれくらい!」

唯「特にね、下半身いや太ももかな、そこが痛くてね」

梓「バランス取るのに重心がそこに集中してるからですかね」

唯「頂上からすべりおりる一回ごとに休憩を挟んでたよ」フー

梓「休憩は大切です。甘いものでも食べるといいですね」

唯「ふふふ……ソフトクリームが売ってたので食べました!」

梓「ああ、寒いところで食べるアイスはどことなく美味しく感じますよね」

唯「いっつも美味しいけど、そこでもとっても美味しかった!」

唯「一気に食べたからね、頭がガンガンなっちゃったよ」

梓「も~何やってるんですか」

20: 2011/02/20(日) 19:24:17.91
唯「甘いの食べてね、力が戻った感じでね、また滑るぞー!ってやる気になったよ」

唯「滑って戻ってきて、何か買って、滑って戻ってきて何か買ってというのを繰り返してたら
  店員さんに顔覚えられちゃった!さっきも来ましたね、買ってくれてありがとうね
  って言われたよあずにゃん!」

梓「あははっ。面白い店員さんですね、人あんまりいなかったんでしょうか」

唯「どうだろうね。割といた気がするけどねぇ
  憂と一緒に食べたポテトが美味しかったなぁ」

梓「ああいうところは値段が結構するんですよね」

唯「中のレストランなどは千円越えてるのが結構あったかなぁ」

梓「私が前行ったところも千円越えてたりしてました
  しかも微妙に冷めてました」

唯「それは運が悪かったね」

梓「持ち込みもないし、仕方なくそこで食べるしかない、と」

唯「外に出てたお店のアイスも三百五十円くらいだったかな。
  これは美味しかったけどねぇ。また食べたいよ」

梓「唯先輩は食べてばかりですね」

唯「そんなコトないよ!いっぱい遊んだよ滑ったよ!
  憂も楽しい楽しい言ってたし。もう最高!って感じだね」

21: 2011/02/20(日) 19:32:56.25
梓「いっぱい楽しんだみたいでなによりです」

唯「もう目一杯楽しんだよ。今日もつかれて体のあっちこっちが痛む感じでね」

梓「栄養とってお風呂もしっかり入っていっぱい寝ることですね」

唯「やってるよ~。でも、まだまだ寝たりない気がしてね」

梓「寝すぎは逆に体に悪いですからね」

唯「えへへ~」

唯「夕方になるとね、私も憂も疲れてね結構ぐたぁってなってたなぁ」

唯「疲れてると滑るの上手くいかないよね??
  さっきまで普通に滑れてたのに、足元おぼつかなくて、何度もこけることになっちゃってさ」

梓「朝から滑ればそうなります」

唯「そういえばお昼の時、レストランの中はすごかったなぁ。
  疲れきって、氏んだように寝てる人結構居たよ。
  外で倒れてる人も居たし、アレはただ寝てるだけなのかなぁ……今更ながら気になるよ」

梓「何怖いコト言ってるんですか。ただ前日から来てて疲れてる人かもしれないですし」

唯「まあ私達は帰りも混むかもしれないから、力尽きる前に帰るコトにしたよ」

23: 2011/02/20(日) 19:39:42.14
唯「そうそう帰るときにね、駐車場でクレープ売ってたから買ったの」

梓「また甘いの食べてる」

唯「甘いの別腹!しかも疲れも取れて一石二鳥!
  あそこのクレープ、生クリーム沢山入っててそれだけでお腹いっぱいになっちゃった」エヘ

梓「よかったですねぇ」

唯「もういいことだらけ、憂とクレープ分けたけど、憂も美味しい言ってたからね
  またあそこのクレープ食べたいもんだよ」

梓「あまりお腹いっぱいにすると眠くなりませんか?」

唯「帰りの車は眠気いっぱい!」

唯「疲労と満足感みたいなのが溜まってね、
  それに車の揺りかごみたいな揺れる感覚と一定周期で来る街灯の光が眠気を促して
  いつのまにかカクンと寝ちゃってた」アハ

梓「帰りの車はすごい眠くなりますよね。
  バスの時でさえかなり眠くなりましたもん」

唯「憂にくっついて寝ちゃったなぁ
  しばらくしたら家に着いたみたいで起こされたよ」

梓「一日お疲れ様ってところですね」

24: 2011/02/20(日) 19:42:51.70
唯「いやぁ~本当に疲れたねぇ。楽しさもあるけど。
  次は別のところ行きたいなあ。あ、泊まりで温泉に入るってのいいかも」

梓「温泉ですか、温まっていけるし、疲れもとれるし、いいことだらけですね」

唯「うん、帰りの渋滞の心配ないし。温泉入ってスベスベになりたい!」

梓「私も、温泉入るなら泊まりで行きたいところです」

唯「次はあずにゃんと行こうかな~」

梓「ふぇ?わ、わたしは別に時間はあると思いますから、かまいませんが……」

唯「ホント?じゃあこんど一緒に行こう~、楽しいよ」

梓「ま、まあ唯先輩がそこまで言うなら、行きましょう!」

唯「やったネ!」バンザーイ!

26: 2011/02/20(日) 19:46:10.27
梓「それより他の先輩方来ませんね」

唯「今日来ないよ?」

梓「え?何でですか?風邪でもひいたんですか」

唯「今日はあずにゃんにいろいろ話したかったので休みになりました!」

梓「……すごい個人的な理由ですね」

唯「えへへ~、あずにゃんちゃんと聞いてくれたじゃん~」

梓「まあ聞くだけなら聞きますよ。唯先輩の話なら」

27: 2011/02/20(日) 19:48:58.49
唯「じゃあさっそく次のスキーの計画でも立てますか!」

梓「もうですか?!唯先輩行ってきたばっかなのに」

唯「善は急げだよあずにゃん!
  私はあずにゃんと行くの楽しみなんだから」

梓「……もうしょうがないですね。
  私がしっかり計画を立てますから待っててください」

唯「ふふっ~あずにゃんありがとう」ギュ

梓「ま、まあ……今回だけですからね!」

唯「えへへ~わかってるよ~」ニコ


おしまい

引用元: 唯「ちょっとあずにゃん聞いてよ」