1: 2012/03/07(水) 14:50:47
キーンコーンカーン

教師「今日の授業は終わりー」

ワイワイガヤガヤ

DQN1「おっしゃああwwww」

DQN2「飯の時間だぜwwww」

女(ったく…うるせえなぁ…)

女(まあいいや…やっと昼飯食える)

タッタッタ

女友「あ、女ちゃん!」

女「ん?」

女友「あっちでみんなとご飯食べようよ」

女「…おう、今行く」ガタッ

男「……」ガラッ

2: 2012/03/07(水) 15:02:36
男「……」タッタッタ

女(…?)

女(…あいついつも昼休みになると弁当持って教室出て行くけどどこ行ってんだろ)

女(他のクラスの奴とでも食ってんのか)

女友「女ちゃん?」

女「…あ、わりいわりい」

女(でもあいつが走っていく方向に教室無いしな…)

女友「いただきまーす」

女(何かあるとすれば…)

女友「女ちゃん食べないの?」

女「いやいや食べる食べる」パクパクモグモグ

女(…便所か?)

3: 2012/03/07(水) 15:13:30
女(まあそんなもんどうでもいいか)

女(あいつとまだ話したことねえしな)

女友「このお弁当美味しい!今までで一番だよ!今度からあの店で買うよ私!」

女友の友1「うるさいわね…あんたもっと静かに食べなさいよ」

女友「いいじゃん ご飯の時ぐらい!」

女友の友2「そういえば女ちゃん、今日食べるの遅いね…いつもはすぐに食べちゃうのに」

女「そうか?いつも通りだろ」モグモグ

女友「女ちゃんいつもは1分かからずに食べ終わってるのにね」

女「たまにはいいだろ…」

ガラッ

4: 2012/03/07(水) 15:21:33
男「……」

女(戻ってきたか)

男「……」スタスタスタ

女(…弁当食い終わったから戻ってきたのか?)

女(てかなんかあいつ、すげー悲しそうな顔してんな…)

女友の友A「…そういえばみんなあれ知ってる?」ボソッ

女友「あれってなに?」

女友の友B「…ああ、男君のこと?」

女「?」

女友の友A「あれ?そういえば女はあの時休んでたっけ?」

女「何のことだよ?」

5: 2012/03/07(水) 15:32:33
女友の友A「女は確か入学式の日から1週間ぐらい休んでたよね?」

女「ああ…いろいろあってな」

女友の友A「その間に男君がやらかしちゃったんだよ」

女「やらかしちゃったぁ?」

女友の友A「隣のクラスの糞女ちゃんを犯そうとしたらしいんだよ」

女「…!!」

女友の友A「トイレに無理矢理連れ込んで犯そうとしたところを他の男子に見つかったみたいよ…」

女「それ本当か…?」

女友の友A「うん… 糞女ちゃんとその両親が情けをかけてくれてギリギリ退学にはならずに済んだけど…」

女「そう…なのか…」

女友「そんな事知らなかったよ…」

女友の友A「あんたそういう話全く興味無いもんね…」

6: 2012/03/07(水) 15:48:00
女友の友B「怖いね…」

女友の友A「だよね… いろいろな人に凄く怒られてかなり反省してるみたいだからもうやらないだろうとは言われてるけど…」

女友「それでもやっぱり怖いよね…」

女「……」

女友の友B「でも女ちゃんなら襲われても返り討ちにしちゃうよね!」

女「え?」

女友「だね!女ちゃんは強いもんね」

女「ははは…」

女(あいつ…そんな奴だったのかよ…)

女(俺、あんな奴の心配してたのかよ…)

男「zzz」


女(…でも、悪い奴には見えないんだよな…)

7: 2012/03/07(水) 16:06:25
次の日

キーンコーンカーン

DQN「おっしゃ飯だああああwwwwww」

女(腹減った…今日飯持ってきてないから買いに行かないとな)

男「……」ガラッ

タッタッタ…

女(ん?あいつも飯買いに行くのか)スタスタ

女(…ふん、知るかあんな奴)

8: 2012/03/07(水) 16:22:28
-購買-

おばちゃん「いらっしゃい!」

男「…これで」

おばちゃん「はいよ!」

男「ありがとうございます」

スタスタ…

女「おばちゃんこれで!」

おばちゃん「はいよ!」

女「サンキューおばちゃん!」


男「……」スタスタ

女(あいつ…いつものところに行くのかな…)

9: 2012/03/07(水) 16:27:19
男「……」

スタスタ

先生「!…お、男」

男「先生…、…こんにちは」

先生「最近、どうだ?」

先生「………」

先生「先生、何もしてやれなくてごめんな…」

女(…?何の話だ?)

男「…いえ、俺が悪いんです」

先生「……」

女(…!?)

先生「すまん…男、頑張ってな」

男「……はい」

スタスタ…

10: 2012/03/07(水) 16:34:28
女「…こんちは」

先生「!!…お、女…」

先生「…ああ…こんにちは」

タッタッタ…

女「……」

女(…どういう事だ…?)

女(今の会話……男は何もやってないって事か…?)

男「……」スタスタ


女(…尾行してみるか)スタスタ

11: 2012/03/07(水) 16:49:55
男「……」スタスタ

女「……」スタスタ

女(こっちはいつも昼休みにあいつが行ってる方向だ…)

女(この先は便所しかないってのに…)

男「……」

スタスタ…

女(…!?便所に入った…?)

女(食い物便所に持ち込むとか汚ねえぞ…)

17: 2012/03/07(水) 18:37:04
女(…便所に飯持っていってどうするつもりだよ…)

女(男子便所入るわけにはいかねえしなぁ…)

女(……)

女(ちょっと覗いてみるか)サッ


男「…何やってんすか?」

女「ひゃあああぁっ!?」ビクッ

男「………」

女「…な…っ」

女「なんで便所の入口で立ってんだよ!」

18: 2012/03/07(水) 18:49:30
男「そっちこそ…何で男子トイレ覗いてんすか?」

女「っ…!」ボッ

女「…なんで俺がついてきてるってのがわかったんだよ?」

男「いや…俺の方ジロジロ見ながらついてこられたら誰だって気づく…」

女「くそぉ…っ!」

男「……はは…」

男「!!!…用が無いならこれで」

ガッ

男「!?」

女「ちょっと待て!」

19: 2012/03/07(水) 19:04:26
女友「女ちゃん、何してるの?」

女「っ!?女友!!?」パッ

女友「女ちゃん…何で男子のトイレ覗いてるの?」

女「こっ…これは違う!」

女友「ならどうして!?」

女「かっ…金を落としたんだよ!便所の入り口に500円玉落としちまってさ!」

女友「500円!?それは拾わなきゃね…」

女「だろ?500円拾えたし、飯食おうぜ!」

女友「うん!」

スタスタ…

女(くそ…明日聞こう…)

20: 2012/03/07(水) 19:25:43
翌日

チーンコーン

男「……」ガタッ

スタスタ

男「……」ガラッ タッタッタ…

女(よし、行くか)ガタッ

DQN男1「そういや男の奴、毎日昼休みにどこ行ってんだ?www」

DQN男2「隣のクラスの女覗きにでも行ってんじゃねえのか?wwwww」

DQN女「うわwwwキモッwwwwマジキモッwwww」

女(っ…!…この学校本当ああいう奴多いな…)

女(まあ偏差値低いとこだし仕方ねえか…)

女(おっと…追わなきゃ!)タッ

男「……」スタスタ

24: 2012/03/07(水) 20:22:37
女「おい!」

男「…?」

男「…ああ、君か」

女「おう…」

男「何か用すか?」

女「…えっと…ちょっと聞きたい事があってな…」

男「ああ、昨日何か言いかけてたっすね」

女「…昨日のことなんだが…」

女(よし、聞くぞ)

女「………えっと」

女(…今気づいたが…」

女(これってあんまり聞いちゃいけない事だよな…)

25: 2012/03/07(水) 20:28:45
女(くそ…)

男「……」

女・男「あの…」

男「!!あ…っと…」

女「何だ!?」

男「……」

男「…俺に…あんまり関わらない方がいいっすよ…」

女「…?」

男「俺がやった事…噂とかで聞いてるっす…よね」

女「……!」

26: 2012/03/07(水) 20:34:46
男「俺は最低な事をしたんすよ…」

女「……」

男「それぐらいわかるすよね 女子の君なら」

男「………」

男「何で君が俺に話しかけてくるのかはわからないすけど」

男「もう話しかけない方がいい…」

男「…罰ゲームとかで話しかけにきてるのなら別すけど」


女「…んなわけねーだろ!!」

27: 2012/03/07(水) 20:38:55
男「!?」

女「……」

男「……え…と」

女「…やめろ」

男「え?」

女「まずそのっすっす言うのやめろ!!」

男「…へ?」

女「やめろよ!」

男「はい!!……っす」

ボカッ

男「痛っ!」

28: 2012/03/07(水) 20:46:35
男「……」

女「俺は聞いてたんだよ」

男「え?」

女「お前昨日先生と話してただろ?」

男「!!」

男「…聞いてた……?」

女「…聞こえちまったんだ」

男「………」

女「あの時言ってたのは本当の事なのか?」

29: 2012/03/07(水) 20:50:26
男「……」

男「……だ…」

女「……」

男「ほん…」

女「…ほん…?」

男「……」

男「………」

女「はぁ…」

ガッ

女「お前ちょっと来い」

男「…え!?」

30: 2012/03/07(水) 20:56:05
-屋上-

男「何で…屋上に?」

女「…座れよ」

男「ここに…?」

女「おう」

男「……」ドッ

女「…よし」

男「何するつもり…?」

女「何って……飯食おうぜ」

男「!?」

31: 2012/03/07(水) 20:59:48
女「うまいな」モグモグ

男「……」

女「食わないのか?」

男「…食うよ」

モグモグ

女「……」パクパク

男「…君 どうかしてるよ…」

女「君じゃねえ 女だ」

男「…女さん」

女「さん付けか?…まあそれでいいや」

32: 2012/03/07(水) 21:18:20
女「…言いたくないのか?」

男「……」

女「本当のこと…」

男「……」

女「なぁ…」

男「…俺は糞女さんを犯した…それが本当のことだよ」

女「それなら先生との会話は何だったんだよ…」

男「っ!…何でもないよ…女さんの聞き間違いだ」

女「でもよ…」


男「…もう放っておいてくれよ!!!」

33: 2012/03/07(水) 21:21:51
女「……!」

男「……ごめん」

女「…男」

男「もう…俺に関わらないで…」

ダッ

バタン…

女「………」

35: 2012/03/07(水) 21:38:22
翌日

チーンコー

DQN「おっしゃ飯wwwwwww」

男「……」タタタタッ ガラッ

女(あいつ速攻で教室出やがったよ…)

女「……」スタスタ ガラッ

女(…もういない…)

女「…はぁ」

女友「女ちゃん!ご飯食べよー」

女「…おう…」

36: 2012/03/07(水) 22:11:47
翌日

チーンコ

男「……」タタタタッガラッ

女(昨日よりも教室出るのはええ…)

さらに翌日

チンコ

男「……」タッ ガラッ

女(一歩でドアに辿り着きやがった…)

またまた翌日

チンチン

男「……」ヒュッ ガラッ

女「今…見えなかったぞ…」


女(結局俺は男と全く喋れず 1週間経った…)

39: 2012/03/07(水) 22:19:58
1週間後

男「……」ガラッ

女(……)

女友「女ちゃん…」

女「…おう…昼飯食べるか」

女友「最近元気ないみたいだけど…何かあったの?」

女「そ…そうか?」

女友「うん…もし何か困った事があるなら私に相談してね?」

女「あ…ああ!ありがとな… でも何とも無いんだ…気にしないでくれ…な?」

女友「ほんとに?」

女「おう!」

女友「…えへへ、ならよかった!」


女(女友…いい奴だなぁ)

41: 2012/03/07(水) 22:28:47
放課後

女(女友に勇気貰ったぜ)

女(…やっぱり自分から行動しないとな)

女(教室で呼び止めたら男嫌だろうから…外でてしばらくしてから声かけるか)

男「…」ガラッ

女(また尾行だ!)ガラッ

-外-

女(そういや男って俺と帰る道 大体同じなんだな…)スタスタ

男「……」スタスタ

女「……」スタスタ

女(ここらでいいかな…)

女(後ろから近づいていって…)

女「男!!」ガッ

男「!?」

43: 2012/03/07(水) 22:39:59
女「…!!」

男「お…女…さん」ポロポロ

女「お…男…?」

女(な…泣いてる…?)

男「…な…なんで…」グスッ

女「あ…あの…」

男「…なんで…こんなところ…に?」グスッ

女「…その…」

男「………」グス

女「…心配で…」

男「もう関わらないでくれって言ったじゃないか…」

女「あ…あの…」

44: 2012/03/07(水) 22:59:38
男「………くっ」スタスタ

女「あ……」

男「………」タッタッタ

女(男…)

-入学式の日-

あの日俺は寝過ごしちまって急いでた…

女(くそ…初日から遅刻しちまうよ…)

女(急がなきゃな…)タッタッタッタッタ

女(くっ…辛い…けど…)

女(止まってられねえ…)


女(よし…このペースなら…)

ズキッ

女「っ!?」

46: 2012/03/07(水) 23:08:05
俺は心臓が弱くて小さい頃は病院通いの毎日だった

最近は何ともなかったんだ…普通に運動もしてた

でもこの日たまたま…

女「はーっ…はーっ…」

女(誰か…周りに誰もいないのか…?)

女(や…っと…学校…なのに…)

女(……)



男「…大丈夫ですか!?」

48: 2012/03/07(水) 23:13:55
女(……人?)

男「…救急車呼ばなきゃ…!!」ピッピッピ

女(俺と同じ学校の奴か…)

女(助けを呼んでくれてるみたいだが…)

女(俺はもう無理っぽい…)

女(でもありがとう…見知らぬ男…)

----
女「……ん」

両親「…女!」

医者「おお…!」

女「…あれ?」

両親「本当によかった…」

医者「危ないところでした…」

49: 2012/03/07(水) 23:22:40
女「俺…」

両親「あなた、突然倒れたのよ…学校に行く途中で…」

医者「わはは、本当によかった!!」

女「はは…」

女(よかった…けど)

女(俺はもう無理っぽい…とか思っちまった自分が恥ずかしい…)

両親「助けを呼んでくれた男の子には感謝しきれないです…」

医者「少年が応急処置を施してくれていなかったら駄目だったかもしれません!」

女「少年…?」

両親「あなたを助けてくれた方よ!あなたと同じ学校の男の子みたいよ」

女(あ…救急車呼んでくれたあの男か…)

50: 2012/03/07(水) 23:31:03
女(顔よく覚えてねえけど…どんな奴だろ)

医者「学生で完璧な応急処置ができるなんて素晴らしいですよ!」

両親「ほんとですよ!」

女「……応急処置って確か…」

女「!!」かああぁっ

両親「?どうしたの女?顔赤いよ」

女「…なっ、何でもねえ!!」

-現在-

女(今まで曖昧だったけど…)

女(あの声、あの顔…俺を助けてくれたのは男だったんだ)

女(今確信した…!)


女(…今度は俺が助ける番だ!)

52: 2012/03/07(水) 23:35:53
女「男っ!!」

男「……」スタスタ

女「俺…」

女「お前を助けたいんだよ!」

男「……」スタスタ

女「…いや、助けさせてくれ!!」

女「お前が…あんなこと本当にしようとしただなんて嘘だ!」

女「何か理由があるんだろ!?」

男「……」

女「…頼むっ…!!」

53: 2012/03/07(水) 23:39:43
男「…女さん」

女「…!!」

男「俺の話…」

女「うん…」

男「聞いて…くれる?」

女「…男……」

女「おうっ…!もちろんだ…」ジワッ

男「…ありがとう…」

54: 2012/03/07(水) 23:47:23
-入学式の日-

男(ギリギリ間に合った…)ハァハァ

男(今朝の人、大丈夫かな…)

タッタッタ


糞男「うひょおおおwwwテンション上がるナウwww」

糞女「マジサイコーっしょ!!」

DQN「だりー入学式もやっと終わったしなwwww」

糞男「…なぁ糞女?ww」

糞女「なに?wwww」

糞男「面白いことやんねーか?www」

55: 2012/03/07(水) 23:53:15
糞男「まず糞女!お前は男のトイレで待機だww」

糞女「えーwww」

糞男「そんで俺がちょろそうな男をトイレに誘導すっから…」

糞女「うんうんwww」

糞男「お前は飛び出してそいつに抱きついた後、すぐに突き放して思いっきり叫べ!ww」

糞女「叫んだらその男やばくない?wwww」

糞男「いいんだよ面白けりゃwwww早速実行するナウwwwwww」

-教室-

男(トイレ行こうかな…)ガラッ

糞男(ちょろそうな奴ちょろそうな奴…)

糞男(お!wwあいつちょろそうやんwwww)

糞男「おいそこのお前www」

男「…ん?」

56: 2012/03/07(水) 23:58:34
糞男「トイレ行きたくない?あそこだよwwww」

男「お サンキュー ちょうど行きたかったんだ!」

糞男「ハハハww俺達友達だろ?www」

-トイレ-

男「……」

糞女(きたwww)

男(この後まためんどくさい行事があるのか…くそ…)ボロン

糞女「あはははwww」バッ

ガバッ

男「…えっ!?」

糞女「あんたも気の毒ね…」

男「…!?」

バッ

糞女「キャーーーーーーーwwwww」

57: 2012/03/08(木) 00:05:04
男「なっ…」

「どうした!?」「何だ?」「叫び声が…」

それからのことは予想できるよね…

糞女さんの両親には殴られ…クラスのみんなからは軽蔑され…何もかも失った…

-現在-

男「……」

女「お…とこ……」

男「…信じられる?こんな話」

男「俺の作り話だと思うよね…」

女「………」

男「女さんは…俺のこと信じてくれる?」

女「…男……」

女「お前は信じるか?」

58: 2012/03/08(木) 00:09:53
男「え?」

女「俺が…お前のことを信じてるってことを」

女「信じてくれるか…?」


男「……お…」

男「お…女…さ…」ジワッ

女「……男…」

男「信じる…信じるよ!俺…」

男「女さんを信じる…」

女「…そっか…」

女「ありがとな…男…」

59: 2012/03/08(木) 00:17:00
男「女さんは…今のクラスで初めて俺に話しかけてくれたんだ」

女「そ…そうなのか?」

男「あの時ちょっと冷たい態度とっちゃったかもしれないけど…」

男「本当は嬉しかったよ…」

女「……はは…」

女「…なんか照れるな!」

男「とにかく…ありがとう、女さん…」

----
スタスタスタ…

男「じゃあ俺はこっちなんで」

女「おう、気をつけて帰れよ」

男「女さんも…」

女「おう!」

男「……」

男「…女さん」

女「…なんだ?」

60: 2012/03/08(木) 00:26:39
男「さっき信じてくれるって言ってくれて…」

女「…ん?」

男「それは凄く嬉しいんだ…凄くね」

女「うんうん」

男「…だけどやっぱり 女さんを嫌な目には合わせたくない」

女「…どういう事だ?」

男「俺に関わると…女さんにも危害が及ぶんだ…」

男「それに…友達がいなくなっちゃうかもしれないよ?」

男「…だから女さん…」


女「…そんなことかよ?」

男「…っ!」

61: 2012/03/08(木) 00:29:27
女「…そんな事気にすんな男!」

女「危害云々はともかくこんなんで離れちまう奴なんて元から友達なんかじゃなかったってことだ」

男「でも…」

女「だから気にすんな!俺、少しでもお前の助けになりてえんだ!」

男「女さんっ…」

女「じゃあまた明日な!!」タッ

男「待っ……」

男「行っ…てしまった…」


男(…嬉しいけど…無理はしないでほしい…)

62: 2012/03/08(木) 00:53:27
翌日

女「よ!男」

男「…!ああ、おはよう…」

女友の友A「ちょっと…女?」ヒソヒソ

女友の友B「まずいって!」ヒソヒソ

女友「女ちゃん…」

女「んなことないって!」

男(やっぱり…まずいよこれは…)

-昼休み-

チンコ

女「…男、飯食いにいこうぜ」

男「あ、ああ…わかったよ」

63: 2012/03/08(木) 01:00:31
女友の友A「女が私達と一緒に食べないなんて珍しいね」

女友の友B「というか女ちゃん男君誘ってたよ?」

女友の友A「本当!?女、何考えてんのかな…」

女友「…たぶん……」

女友の友B「女友?」

女友「たぶん大丈夫だと思うよ!女ちゃん」

女友の友B「どうして?」

女友「女ちゃんとは昔からの仲だけど悪い人とかとは絡まないんだよ」

女友の友A「糞女ちゃんを犯そうとした男君が悪い人じゃないってことなの!?」

女友「…うーん…何でだろうね…私にもわからないよ…」

64: 2012/03/08(木) 01:09:56
-屋上-

男「屋上か…」

女「ここ誰も来ないしな!」

ビュオオオオオ…

男「前に来た時は風あんまりなかったけど…今日は凄いな…」

女「ここすげえ風強いんだよ…あと地面かなりボロボロだ…」

男「だから人が来ないのか…」

女「多分な!…まぁいい、食おうぜ」

男「…うん」

65: 2012/03/08(木) 01:12:35
女「お前食うの遅えな…」

男「女さんが早すぎるんだよ…」モグモグ

男「よし終わった」

女「んじゃ行くか」スッ

ビュオッ

女「うわっ!?」ブワッ

男「っ!?」ボッ

女「……」

女「……」かああぁっ

男「え…えっと…」

女「……見たか?」

男「…いえ!見てないですっ!!」

女「見ただろっ!!!」ブチブチブチブチ

男「ぐあああああああああああああぁぁぁ」

66: 2012/03/08(木) 01:29:53
それから毎日二人で昼飯を食べた…

女さんはいつも遅えなと言いながらも俺が食い終わるのを待ってくれていた

日に日に女さんと話す時間も増えていった

…気がつけば、1ヶ月という月日が経っていた


…でもこんな日々がいつまでも続くわけがない

相変わらず俺はみんなに嫌われている…女さんはそんな俺を毎日誘っている

それで何も起きないはずがなかった…

-ある日の放課後-
女(…今日は男用事があるんだっけな)

女(久し振りに女友誘って帰るか…最近一緒に帰ってないしな)

ギャハハギャハギャハハハ

DQN女1「…おい女ぁ」

女「ん?何だよ?」

DQN2「ちょっくら便所来いよ」

女「……?」

67: 2012/03/08(木) 01:36:05
バシャッ

女「うぶっ…」

DQN女1「ギャハハwwいつまで洗面器に顔つけてられるかな?wwww」

DQN女2「DQN女1も酷い事しやがるなあwww」

ブクブクブク

女「んむぅっ…んぐっ…」

DQN女1「そろそろ限界か?」

バシャッ

女「――げほっ!げほっ…うえっ…」

DQN女1「今日はこの辺にしといてやるよwwww」

ギャハハギャハハハハ

女「…はぁっ…はぁっ…」

68: 2012/03/08(木) 01:45:13
-翌日の昼休み-

ビュオオオオオオ

男「相変わらず風強いな…」

女「…まあいいじゃねえか!今日は俺がお前の飯作ってきてやったぞ!」

男「女が?ありがたいよ…というか料理できたんだね」

女「出来るに決まってんだろ!あまりの美味さに発狂するぞ!」

男「発狂って… まあありがたく頂戴するよ」

女「おう…さっさと食え!」

男「うん…」パクパク

女「…どうだ?」

男「……」モグモグ

女「……どうなんだ!?」


ドサッ…

69: 2012/03/08(木) 01:50:48
女「男ーっ!?」

男「」

女「そうか…美味すぎて倒れちまったか!」

ガバッ

男「ウヒョオオオオオオwwwwwウピョモオオオオオオオオwwwwwww」

女「!?」

数分後

男「あれ?俺は何を…」

女「目が覚めたか!美味すぎてお前発狂してたぞ!」

男「えっ?覚えてないな…もう一口食ってみようパクッ」

男「ウピョォォォォォwwwwwピョエエエエエwwwwクエエエエwwwww」

70: 2012/03/08(木) 01:57:17
-その日の放課後-

女(今日はあいつらこねえのか…)

女「男ー帰ろうぜ」

男「悪いけど今日委員会の仕事があるんだ…ごめん」

女「おお、そうか…わかった」

女(今日こそは女友誘おう)

女「女友ー」

女友「女ちゃん?」

女友の友A・B「…」

女「一緒に帰らないか?」

女友「いいよ!女友の友AちゃんとBちゃんはどうする?」

女友の友A・B「えっと…私らは遠慮しとくよ!またね!」ダッ

女「………」

女友「……」

女友「……帰ろっか」

71: 2012/03/08(木) 02:01:46
帰り道

女「…なんかごめんな」

女友「え?」

女「いや…あの二人のこと…」

女友「ええ?そんなの気にしないでよ」

女「…ああ…わりいな…」

女友「……」

女「……」

女友「最近女ちゃんさ」

女「ん?」

女友「男君とよく絡んでるよね」

女「えっ…まあ…うん…そうだな」

73: 2012/03/08(木) 02:05:31
女「…嫌か?」

女友「…なんで?」

女「だってあいつのことは噂で広まっちまってるだろ?」

女「だからお前も男のことが…」

女友「いい人だと思ってるよ?」

女「!」

女友「…だって」

女「…だって?」

女友「女ちゃんが仲良くしてる人に悪い人はいないよ」

74: 2012/03/08(木) 02:15:41
女「女友…」

女友「えへへ…」

女「……」

女「…俺はな」

女「たとえ皆に嫌われたとしても…」

女「お前に嫌われたとしても…」

女友「……」

女「男とは友達でいようと思う」

女友「…女ちゃん」

女「俺はどんなことがあってもあいつを裏切ったりしないよ」

女友「………」

女「…お前もよ…」


女「俺と無理に友達でいなくてもいいんだ…」

75: 2012/03/08(木) 02:21:05
女友「…女ちゃんは私が女ちゃんのこと嫌いだと思ってるの?」

女「……そりゃ…まあ…」

女「嫌いになるのが普通だよ…」

女友「女ちゃんは私のこと友達だと思ってる?」

女「……」

女「…もちろん…」

女「…むしろ」

女友「むしろ?」

女「…友達で…」ジワッ

女「友達でいさせてほしいよ…」ポロポロ

76: 2012/03/08(木) 02:26:56
女友「……」

女「……」グスッ

女友「…女ちゃん」

女「…なんだ?」グスッ

女友「私はね…」

女友「…たとえクラスの皆が女ちゃんのこと嫌いになっても…」

女友「…絶対に…」

女友「何があっても絶対に…」

女友「私は絶対に女ちゃんの友達でいるよ」


女「…女…友…」ボロボロ

女「ああ…あああぁ…」

女「あああああああぁ…」

77: 2012/03/08(木) 02:32:38
翌日の昼休み

女(説教くらってて遅れちまった…)

女(男どこにいんだ…電話してみるか)プルルルル

女「もしもし」

男「ごめんごめん…今行くよ」

女「お前どこいるんだ?」

男「トイレだよ…」

女「そうか…」

女(…そういえば)

女「そういえばお前さ…」

男「え?」

78: 2012/03/08(木) 02:37:26
女「前よく便所に飯持っていってたけど何してたんだ?」

男「えっ…?何って…」

女「…何だよ?」

男「…えっと……」

男「食べてたんだよ…」

女「…!?」

男「あの時は一緒に食う人がいなかったからさ…」

女「じゃあ今…お前便所で飯食ってんのかよ?」

男「いや!今はただ用を足しにきただけだよ…」

女「…そうなのか」

79: 2012/03/08(木) 02:44:34
-屋上-

女「…やっと飯が食える!」

男「………」

女「…どうした男?」

男「さっきの会話してて思ったんだけどさ…」

女「ああ…便所飯の?」

男「うん…」

男「……」

男「…俺は変わったよ…女」

男「…君のおかげで」

女「……」

女「…そうだな…まあ確かに変わったよな…」

80: 2012/03/08(木) 02:49:30
男「そして…俺は女を変えてしまった…」

女「男…」

男「……」

男「本当に…ごめん」

女「……」

女「なんで謝るんだよ…」

女「…お前は変わったけどさ…自分ではどう思ってんだ?…良い方向に変わったか、悪い方向に変わったか」

男「俺はもちろん良い方向に変わったと思ってる…」

女「………」

女「俺も自分が良い方向に変わったと思ってるぜ?」

男「……!」

81: 2012/03/08(木) 02:52:46
女「だって…」

女「お前と一緒にいる時間が…」

男「…?」

女「いち……えっと…一番…」

女「………」

女「楽しいんだ…」

男「……」

男「…ありがとう」

女「………」

82: 2012/03/08(木) 02:58:14
女「それにほとんど友達はいなくなっちまったけどよ…」

女「友達でいてくれる奴もいるんだ」

男「……」

男「…ごめん…」

女「…謝るなよ!」

女「俺は良い方向に変われたんだ!そう言ったろ?」

男「……」

女「心からそう思ってんだ」

男(女…)

男(………)

83: 2012/03/08(木) 03:04:12
男「…女」

女「なんだ?」

男「今日…俺は区切りをつけようと思う」

女「…?」

男「俺は今…逃げてるだけだ」

女「……」


男「今日、俺は立ち向かおうと思う」

男「…完全に俺の居場所がなくなるかもしれない…」

男「でも…それが終わったら…」

男「女のところに帰ってきてもいいかな?」

女「……」



女「……当たり前だろ!」

85: 2012/03/08(木) 03:12:40
帰りのHR

DQN1「やっと終わりだぜwwwww」

DQN2「マジだるかったわwwwww」

ガラッ

先生「お前ら静かにしろー」

DQN「ギャハハwww」

先生「ったく…」

男「……」

先生「今日は俺からの話は無しだ」

DQN「ヨッシャwww」

先生「そのかわり男君から皆に話がある」

ザワ…ザワ…

DQN「マジだるいんですけどーwww」

先生「…皆、しっかり聞いてやるんだ」

男「……」ガタッ

86: 2012/03/08(木) 03:17:59
スタスタスタ…

男「……」

女(男…)

DQN「早くしろやwwww」

先生「DQN!静かにしろ」

先生(…男…ここ最近で随分変わったな)

先生(先生何も出来なくてすまんな…)

先生(こんな運命辛すぎるだろう…)

先生(でもこれを乗り越えられた時、お前は……)



男「…俺はーーーー」

87: 2012/03/08(木) 03:36:42
俺は夢中で話した…

必氏すぎて何を言ったのか覚えてないほどだ

もちろん伝わったのは2、3人にも満たないだろうけど

俺の気持ちを全てぶつけた…それだけで十分だ


-帰り道-

男「これで何もかも終わった…」

女「そりゃああんな滅茶苦茶な発言すりゃな…」

男「でもいいんだこれで…」

女「……だな」

女「…俺もこれでよかったと思う」

88: 2012/03/08(木) 03:43:08
男「……」

女「……」

男「………」

女「………」


女「…これからは…」

女「…二人でやっていこうぜ」

男「…!!」

男「……」

男「…それって…」

女「…っ!ちげえよ!今まで通りやっていこうぜってことだよ!」

男「…今まで通り…か…」

89: 2012/03/08(木) 03:47:20
女「嫌なのか…?」

男「………」

男「……えっと…」

男「…嫌…かもしれない」

女「…そ…」

女「そ…そうか…」

男「…俺は…」

男「今まで通りじゃなくて…」

女「……じゃなくて…?」


男「…今まで以上でやっていきたい」

90: 2012/03/08(木) 03:58:21
女「…今まで…以上…?」

男「うん…」

女「ど…どういう意味だよ…?」ドキドキ

男「……」

女「…ど…どういう…」


男「あ…ああいう意味だよ」

女「あ…ああいう意味ってなんだよ…」

男「…お…」

男「…お…おん…なが……」

女「お…俺が…?」

91: 2012/03/08(木) 03:59:08
男「女が……」

男「…す……」



男「好きって…意味だよ」

92: 2012/03/08(木) 04:04:52
女「…あ…う…」かああぁっ

女「お…俺のことが…」

女「ほんと…に…」

男「うん…」

女「っ…!!」

男「それと…!!」

男「つ……つ…」

女「つ…っ?」



男「付き合って下さいってこと!!」

93: 2012/03/08(木) 04:10:37
女「う……っ…?」ボッ

男「……」


女「お…俺は…」

男「……」


女「お前が…」

男「……」


女「…お前の…っ」

男「……」

男「……」

女「……」

女「……?」

女「おい…おと……」ガッ

男「」ドサッ…

女「…え?」

95: 2012/03/08(木) 04:18:55
――――――
男「……」

男「……っ」

男「…うっ…」

ガバッ

男「………」

男「ここ…どこだろ…?」


女「……目覚めたか?」

男「!!…女……」

男「俺…何してたんだっけ…」

女「…!?」

女「…お、覚えてないのか!?」

男「待って、もうすぐ思い出せそ……」

男「………」


女「……思い出したか…」

96: 2012/03/08(木) 04:23:33
男「…返事は……」



男「!!……」

男「…てかまさかここ…」

女「お…俺の家だよ」

男「…な…!?」

男「…な…何で…?」

女「お…お前が突然倒れやがったから運んでやったんだよ!」

女「ちょうど家近かったし…」


男「そ…そう…か…」ソワソワ

女「…そうだよ」ソワソワ

97: 2012/03/08(木) 04:27:59
女「…そんで……」

男「……はい…?」


女「返事が欲しいんだな…?」

男「…は………」

男「…は………はい……」


女「うっ…いっ…いいだろう…っ!くれてやるよ…」

女「………こ……こ」


女「これが…」


男「……これ…?」

女「こ…こここ…こ…」

98: 2012/03/08(木) 04:31:33
女「これがああぁぁぁっ!!」

男「!?」ビクッ


チュッ


男「……っ!!」


女「……こ…これ…が……」


女「へん…じ…だ……」

ドサッ


男「女ーーっ!!?」



END

99: 2012/03/08(木) 04:35:39
これで一応終わりです
グダグダな上無駄に長くてすいませんでした
今日の昼ぐらいにもし残ってたら少しだけ続きを書こうと思います
見てて下さった方ありがとうございました

101: 2012/03/08(木) 04:36:02
>>1

102: 2012/03/08(木) 05:10:52
乙!

121: 2012/03/08(木) 15:28:38
DQN男「は…はいっ!!」

女友「女ちゃんに何しようとしてたの?」

DQN男「えっ…!!!」

女「………」

DQN男「…そ…その……」

女友「………」

女友「…やらしいことしようとしてたの?」

DQN男「…やっ!!やらしいことなんて!!」

女友「………」

DQN男「…お…お…」ガクガク

DQN男「…女を犯そうだなんて思ってるわけないじゃないですか!!」

引用元: 女「お前便所で飯食ってんのかよ?」