3: 2011/09/06(火) 16:23:34.78
ルパン「なぁ次元桜が丘高校って知ってるか?」
次元「知らねぇな」
ウィスキーを口に運びながら答える
ルパン「何でもな、女子高でそこの音楽室にはベルギー王室で使っていたのと
同じティーセットがあるんだとよ」
次元「だからどうした?」
ルパン「その高級ティーセットでお茶したいと思わない?」
次元「思わん」
ルパン「まぁ、そういうなって。一緒に拝借しに行こうぜぇ」
次元「なーにがお茶だ!! お前そんなキャラじゃないだろ!!」
次元「もう不二子絡みはごめんだ」
ルパン「あら、わかっちゃった?」
ルパン「でも、もう予告状も出しちゃったのよ。これが。ヌフフフフ」
次元「また勝手なことを……」
次元「知らねぇな」
ウィスキーを口に運びながら答える
ルパン「何でもな、女子高でそこの音楽室にはベルギー王室で使っていたのと
同じティーセットがあるんだとよ」
次元「だからどうした?」
ルパン「その高級ティーセットでお茶したいと思わない?」
次元「思わん」
ルパン「まぁ、そういうなって。一緒に拝借しに行こうぜぇ」
次元「なーにがお茶だ!! お前そんなキャラじゃないだろ!!」
次元「もう不二子絡みはごめんだ」
ルパン「あら、わかっちゃった?」
ルパン「でも、もう予告状も出しちゃったのよ。これが。ヌフフフフ」
次元「また勝手なことを……」
4: 2011/09/06(火) 16:26:17.92
次元「でもよ盗んだところでせいぜい50~70万程度の品物だろ?」
次元「不二子がそんな額程度で喜ぶのか?」
ルパン「今回はな、金額じゃなくて気持ちが大事なのよ」
ルパン「不二子の誕生日が明日に控えているからそのティーセットで
お祝いのパーティをしてやろうってわけ」
次元「また回りくどいことを」
次元「適当に金目のものでも渡せばあいつは喜ぶだろ」
ルパン「次元はそれだからモテないのよー」
ルパン「こういう、小さな気配りが女性を口説くのには必要なんだよ」
次元「けっ」
ルパン「高いウィスキーごちそうしたんだ。ちーと手伝ってもらうぜ」
次元「そのためのウィスキーかよ…… ったく一回だけだからな」
ルパン「あんがとさん」
ルパン「決行は明日だかんな」
次元「結構なこって」
次元「不二子がそんな額程度で喜ぶのか?」
ルパン「今回はな、金額じゃなくて気持ちが大事なのよ」
ルパン「不二子の誕生日が明日に控えているからそのティーセットで
お祝いのパーティをしてやろうってわけ」
次元「また回りくどいことを」
次元「適当に金目のものでも渡せばあいつは喜ぶだろ」
ルパン「次元はそれだからモテないのよー」
ルパン「こういう、小さな気配りが女性を口説くのには必要なんだよ」
次元「けっ」
ルパン「高いウィスキーごちそうしたんだ。ちーと手伝ってもらうぜ」
次元「そのためのウィスキーかよ…… ったく一回だけだからな」
ルパン「あんがとさん」
ルパン「決行は明日だかんな」
次元「結構なこって」
5: 2011/09/06(火) 16:29:06.34
~~~~~~~~~~~
紬「お茶入ったわよ~」
唯「待ってました!!」
今日もいつものように5人が席に着く――
紬「今日はねクッキー焼いてみたの」
律「ムギの手作りかぁ」
梓「ムギ先輩流石です」
澪「美味しそうだな」
紬「さぁ、どうぞ」
唯「おいしいよぉ、ムギちゃん」モグモグ
律「サクサクでバターの良い香り」
梓「唯先輩食べすぎですよ」
紬「喜んでもらえて作った甲斐があったわ」
澪「お茶も美味しいし言うことなしだな」
さわ子「言うことあるわ!!」
律「さわちゃん、いつの間に!?」
紬「お茶入ったわよ~」
唯「待ってました!!」
今日もいつものように5人が席に着く――
紬「今日はねクッキー焼いてみたの」
律「ムギの手作りかぁ」
梓「ムギ先輩流石です」
澪「美味しそうだな」
紬「さぁ、どうぞ」
唯「おいしいよぉ、ムギちゃん」モグモグ
律「サクサクでバターの良い香り」
梓「唯先輩食べすぎですよ」
紬「喜んでもらえて作った甲斐があったわ」
澪「お茶も美味しいし言うことなしだな」
さわ子「言うことあるわ!!」
律「さわちゃん、いつの間に!?」
6: 2011/09/06(火) 16:30:42.16
梓「相変わらずの神出鬼没ですね」
紬「クッキーじゃダメだったかしら?」
さわ子「そうじゃないのよ」
さわ子「実は、職員室にこんなものがあって……」
緊迫した表情で5人に一枚の紙切れを見せる
律「なになに、『近日、音楽室にあるティーセットを頂きに参上します ルパン三世』」
唯「ルパン三世?」
澪「ルパンってあの小説のアルセーヌ・ルパン?」
紬「クッキーじゃダメだったかしら?」
さわ子「そうじゃないのよ」
さわ子「実は、職員室にこんなものがあって……」
緊迫した表情で5人に一枚の紙切れを見せる
律「なになに、『近日、音楽室にあるティーセットを頂きに参上します ルパン三世』」
唯「ルパン三世?」
澪「ルパンってあの小説のアルセーヌ・ルパン?」
7: 2011/09/06(火) 16:32:08.45
さわ子「あなたたちルパン三世知らないの!?」
さわ子「世界を又にかける大泥棒よ。彼の手によればどんな物も盗みだせるんだから!!」
唯「そ、そうなんだ」
梓「このティーセットが高級なものだと嗅ぎつけ、盗もうというわけですね」
律「でもなんでわざわざ予告なんてするんだ?」
律「予告したら盗みにくくなるだろ?」
さわ子「彼は予告をしたうえで盗みに来ることが多いわ」
さわ子「わざと知らしめて楽しんでるのよ」
さわ子「ゲーム感覚のように」
梓「悪趣味ですね」
紬「でも、盗まれちゃったらみんなとティータイムが出来なくなるわ」
不安そうな顔をする紬
さわ子「世界を又にかける大泥棒よ。彼の手によればどんな物も盗みだせるんだから!!」
唯「そ、そうなんだ」
梓「このティーセットが高級なものだと嗅ぎつけ、盗もうというわけですね」
律「でもなんでわざわざ予告なんてするんだ?」
律「予告したら盗みにくくなるだろ?」
さわ子「彼は予告をしたうえで盗みに来ることが多いわ」
さわ子「わざと知らしめて楽しんでるのよ」
さわ子「ゲーム感覚のように」
梓「悪趣味ですね」
紬「でも、盗まれちゃったらみんなとティータイムが出来なくなるわ」
不安そうな顔をする紬
8: 2011/09/06(火) 16:34:17.76
唯「ムギちゃん……」
律「ティーセットはムギのものだからな」
律「ムギは特に心配になるだろ」
唯「ムギちゃんのティーセットをそんな見知らぬ泥棒さんに取られたくないよ!!」
澪「そうだな」
律「なんとかムギのティーセットを守れる方法はないかな」
さわ子「ふふ、そう思ってもう手は打ってあるわ」
唯「さすがさわちゃん先生!!」
澪「どういうことです!?」
さわ子「この予告状を見つけてすぐに警察の方へ連絡したの」
さわ子「そしたら、ルパン三世を専門に追っている銭形警部という方が」
さわ子「明日、この音楽室全体を警備してくれるって」
紬「本当ですか!?」
紬の表情が明るくなる
律「ティーセットはムギのものだからな」
律「ムギは特に心配になるだろ」
唯「ムギちゃんのティーセットをそんな見知らぬ泥棒さんに取られたくないよ!!」
澪「そうだな」
律「なんとかムギのティーセットを守れる方法はないかな」
さわ子「ふふ、そう思ってもう手は打ってあるわ」
唯「さすがさわちゃん先生!!」
澪「どういうことです!?」
さわ子「この予告状を見つけてすぐに警察の方へ連絡したの」
さわ子「そしたら、ルパン三世を専門に追っている銭形警部という方が」
さわ子「明日、この音楽室全体を警備してくれるって」
紬「本当ですか!?」
紬の表情が明るくなる
9: 2011/09/06(火) 16:35:37.36
律「よかったな、ムギ」
澪「警察の方が直接守ってくれるなら安心だな」
さわ子「私もティータイムがなくなったら氏活問題ですから」
梓「大げさすぎですよ」
さわ子「あら、それくらい重要だと思うけど」
さわ子「ムギちゃん、私にもお茶とクッキー!!」
紬「あっ、はい。今用意しますね」
唯「でもいくら高級だからって盗むのは良くないよね」
澪「全くだ」
律「いったいどんな奴なんだろ?」
さわ子「あら、気になるの?」
律「そりゃ、まぁ……」
澪「警察の方が直接守ってくれるなら安心だな」
さわ子「私もティータイムがなくなったら氏活問題ですから」
梓「大げさすぎですよ」
さわ子「あら、それくらい重要だと思うけど」
さわ子「ムギちゃん、私にもお茶とクッキー!!」
紬「あっ、はい。今用意しますね」
唯「でもいくら高級だからって盗むのは良くないよね」
澪「全くだ」
律「いったいどんな奴なんだろ?」
さわ子「あら、気になるの?」
律「そりゃ、まぁ……」
10: 2011/09/06(火) 16:37:41.26
紬「先生、お茶とクッキーです」
さわ子「おいしそうね」
さわ子「いただきまー……」
ガチャッ――
部室のドアが開く
教師「山中先生、明日警察が来るということで緊急職員会議をします」
さわ子「……タイミング悪いなぁ」
さわ子先生は手をつけることなく部室を後にする
澪「行っちゃった……」
律「ルパンのこと聞きそびれたな」
唯「さわちゃん先生の分のクッキー食べてもいい?」
紬「そうね、いいわよ」
律「とりあえず、明日来る銭亀警部って言う人に任せるしかないか」
梓「銭型警部ですよ律先輩? 間違えないでください」
澪「銭形警部だろ? しっかりしろよ二人とも」
律・梓「ごめんなさい」
唯「クッキーおいしい~」
さわ子「おいしそうね」
さわ子「いただきまー……」
ガチャッ――
部室のドアが開く
教師「山中先生、明日警察が来るということで緊急職員会議をします」
さわ子「……タイミング悪いなぁ」
さわ子先生は手をつけることなく部室を後にする
澪「行っちゃった……」
律「ルパンのこと聞きそびれたな」
唯「さわちゃん先生の分のクッキー食べてもいい?」
紬「そうね、いいわよ」
律「とりあえず、明日来る銭亀警部って言う人に任せるしかないか」
梓「銭型警部ですよ律先輩? 間違えないでください」
澪「銭形警部だろ? しっかりしろよ二人とも」
律・梓「ごめんなさい」
唯「クッキーおいしい~」
11: 2011/09/06(火) 16:39:20.54
~~~~~~~~~
次の日
ルパン「んじゃ、そろそろ行くか次元、五エ門」
五エ門「まて、本当にそれだけでいいのか?」
次元「俺たちの役目はそれだけかよ」
ルパン「あぁ、楽なもんだろ?」
五エ門「たったそれだけのために拙者たちを使うのか?」
そう言ってルパンを睨みつける
ルパン「そんな怖い顔すんなって」
次の日
ルパン「んじゃ、そろそろ行くか次元、五エ門」
五エ門「まて、本当にそれだけでいいのか?」
次元「俺たちの役目はそれだけかよ」
ルパン「あぁ、楽なもんだろ?」
五エ門「たったそれだけのために拙者たちを使うのか?」
そう言ってルパンを睨みつける
ルパン「そんな怖い顔すんなって」
12: 2011/09/06(火) 16:41:02.40
ルパン「もっとプラスに考えようぜ」
ルパン「すぐ終わる仕事だからこそちょっとだけ手を貸してほしいのよ」
次元「でもよ予告状出したんだろ?」
次元「いつもの如く現れるとっつぁん対策はどうするんだ?」
ルパン「もちろん対策済みよ。昨日のうちにちょっと仕掛けをしておいた」
ルパン「まっ、今回の仕事はマフィアや悪の組織と戦うわけじゃないんだ」
ルパン「いつもと違ってきら~くにやればOKよ」
ルパン「んじゃ、桜が丘高校に向かうとするか」
そう言って三人はアルファロメオを走らせる
ルパン「すぐ終わる仕事だからこそちょっとだけ手を貸してほしいのよ」
次元「でもよ予告状出したんだろ?」
次元「いつもの如く現れるとっつぁん対策はどうするんだ?」
ルパン「もちろん対策済みよ。昨日のうちにちょっと仕掛けをしておいた」
ルパン「まっ、今回の仕事はマフィアや悪の組織と戦うわけじゃないんだ」
ルパン「いつもと違ってきら~くにやればOKよ」
ルパン「んじゃ、桜が丘高校に向かうとするか」
そう言って三人はアルファロメオを走らせる
13: 2011/09/06(火) 16:45:22.71
一方桜が丘高校に向かう人たちがもうひと組――
こちらはパトカーに乗り込み、学校へと向かう
銭形「桜が丘高校まであとどれくらいだ」
警官「はい、あと1時間くらいでしょうか」
銭形「いつ奴が盗みに来るかわからん。出来るだけ急げよ」
警官「はい」
銭形「ルパンめ。女子高にあるティーセットを盗むとは何を考えているんだ」
銭形「犯罪者の考えることはよくわからん」
こちらはパトカーに乗り込み、学校へと向かう
銭形「桜が丘高校まであとどれくらいだ」
警官「はい、あと1時間くらいでしょうか」
銭形「いつ奴が盗みに来るかわからん。出来るだけ急げよ」
警官「はい」
銭形「ルパンめ。女子高にあるティーセットを盗むとは何を考えているんだ」
銭形「犯罪者の考えることはよくわからん」
14: 2011/09/06(火) 16:46:50.29
ガタッ!!!!
大きな音とともにパトカーのスピードが緩まる
銭形「な、なんだぁ」
警官「ど、どうやらタイヤがパンクしているようです」
銭形「パンクだとぉ!?」
銭形「くそぉ、こんな時に……」
銭形「はやくスペアと取り換えるんだ!!」
警官「は、はい!!」
銭形「もたもたしているとルパンに先を越されてしまう……」
銭形「急げ!! 急いで取り換えるんだぁ!!」
大きな音とともにパトカーのスピードが緩まる
銭形「な、なんだぁ」
警官「ど、どうやらタイヤがパンクしているようです」
銭形「パンクだとぉ!?」
銭形「くそぉ、こんな時に……」
銭形「はやくスペアと取り換えるんだ!!」
警官「は、はい!!」
銭形「もたもたしているとルパンに先を越されてしまう……」
銭形「急げ!! 急いで取り換えるんだぁ!!」
15: 2011/09/06(火) 16:48:18.97
~~~~~~~~~~
放課後
唯「今日、銭形警部が来るんだよね?」
律「らしいな」
梓「何時に来るんでしょう?」
律「さぁな」
澪「今は、こうやって練習してるけど」
澪「警察たちが来たらちょっと練習しにくいな」
紬「確かにね」
トントン――
部室のドアをノックする音が聞こえる
放課後
唯「今日、銭形警部が来るんだよね?」
律「らしいな」
梓「何時に来るんでしょう?」
律「さぁな」
澪「今は、こうやって練習してるけど」
澪「警察たちが来たらちょっと練習しにくいな」
紬「確かにね」
トントン――
部室のドアをノックする音が聞こえる
16: 2011/09/06(火) 16:50:21.65
唯「もしかして」
ガチャッ――
唯がドアを開けると茶色のコートを身にまとった大柄の男が立っていた
銭形「どうも、こんにちは」
銭形「わたくし、インターポールから来ました銭形です」
唯「おぉ、あなたが噂の」
澪「初めまして」
梓「大きい……」
ガチャッ――
唯がドアを開けると茶色のコートを身にまとった大柄の男が立っていた
銭形「どうも、こんにちは」
銭形「わたくし、インターポールから来ました銭形です」
唯「おぉ、あなたが噂の」
澪「初めまして」
梓「大きい……」
17: 2011/09/06(火) 16:53:24.10
銭形「ところでルパンが狙っているというティーセットはまだ無事かな」
紬「はい、こちらです」
ティーセットがしまっている食器棚に案内する
銭形「良かった、間に合って」
唯「間に合う?」
銭形「あぁ、ここに来る途中パトカーのタイヤがパンクしてね」
銭形「おそらくルパンの仕業だが、とにかく奴が来る前に間に合ってよかった」
紬「そんなことがあったんですか」
紬「はい、こちらです」
ティーセットがしまっている食器棚に案内する
銭形「良かった、間に合って」
唯「間に合う?」
銭形「あぁ、ここに来る途中パトカーのタイヤがパンクしてね」
銭形「おそらくルパンの仕業だが、とにかく奴が来る前に間に合ってよかった」
紬「そんなことがあったんですか」
18: 2011/09/06(火) 16:54:33.23
銭形「この食器棚の中身全てがティーセットなんだな?」
紬「はい」
銭形「よし、ルパンが盗みに来る前にこの食器棚を移動させよう」
律「移動って何処に?」
銭形「ルパンが最も盗みに入りづらい所、警視庁だ」
律「本気ですか!?」
律が驚きの表情を見せる
銭形「あぁ、ここじゃすぐに盗まれてしまう」
紬「はい」
銭形「よし、ルパンが盗みに来る前にこの食器棚を移動させよう」
律「移動って何処に?」
銭形「ルパンが最も盗みに入りづらい所、警視庁だ」
律「本気ですか!?」
律が驚きの表情を見せる
銭形「あぁ、ここじゃすぐに盗まれてしまう」
19: 2011/09/06(火) 16:56:53.45
銭形「なにせ赤外線や監視カメラといった防犯の類が一切ないこんな学校じゃ」
銭形「盗んでくださいと言っているようなもんだ」
銭形「だが、警視庁で保管すればルパンも狙いにくくなるってもんだ」
梓「なるほど」
澪「でもこんなに大きくて重い食器棚どうやって移動させるんですか?」
銭形「なぁに簡単さ」
そういって銭形は食器棚の端を持ち上げ、少し浮かせた
銭形「浮いたここにこれを取り付ける」
唯「これって……」
彼が取り付けたのはローラーであった
銭形「盗んでくださいと言っているようなもんだ」
銭形「だが、警視庁で保管すればルパンも狙いにくくなるってもんだ」
梓「なるほど」
澪「でもこんなに大きくて重い食器棚どうやって移動させるんですか?」
銭形「なぁに簡単さ」
そういって銭形は食器棚の端を持ち上げ、少し浮かせた
銭形「浮いたここにこれを取り付ける」
唯「これって……」
彼が取り付けたのはローラーであった
20: 2011/09/06(火) 16:58:52.69
銭形「これを同じように端の4ヵ所全てに取り付ける」
銭形「ほら、これで移動しやすくなっただろ?」
律「ホントだ」
銭形「よし、さっそく警視庁にもっていくからな」
律「お願いします」
紬「大切に保管してくださいね」
銭形「ははっ、もちろんだよ。お嬢ちゃん」
銭形「ほら、これで移動しやすくなっただろ?」
律「ホントだ」
銭形「よし、さっそく警視庁にもっていくからな」
律「お願いします」
紬「大切に保管してくださいね」
銭形「ははっ、もちろんだよ。お嬢ちゃん」
21: 2011/09/06(火) 17:00:34.68
食器棚を押しながらドアへ向かおうとしたその時
ガチャッ――
銭形「遅れて申し訳ありません、インターポールの銭形です」
唯「えっ!?」
律「はっ?」
梓「どういうことです?」
紬「銭形警部が二人!?」
銭形「ル、ルパン!! 貴様また俺に変装しやがって!!」
銭形「思ったより早かったじゃないのとっつぁん」ビリッ
マスクを破り正体を現す
澪「!!!」
ルパン「おっと、驚かしちまったか?」
ガチャッ――
銭形「遅れて申し訳ありません、インターポールの銭形です」
唯「えっ!?」
律「はっ?」
梓「どういうことです?」
紬「銭形警部が二人!?」
銭形「ル、ルパン!! 貴様また俺に変装しやがって!!」
銭形「思ったより早かったじゃないのとっつぁん」ビリッ
マスクを破り正体を現す
澪「!!!」
ルパン「おっと、驚かしちまったか?」
22: 2011/09/06(火) 17:02:49.53
銭形「あのパンクはやはり貴様のせいか。おのれ~」カチャ
コルト・ガバメントを構える銭形
それと同時に後ろからついてきている十数名の警官も銃を構える
銭形「大人しく、その食器棚を返してもらおうか」
ルパン「嫌だと言ったら?」
銭形「この状況でそんなこと言えるかな」
銃口をさらに上へと向ける
ルパン「わかった、わかった。返せばいいんだろ?」ニヤッ
ルパン「ほら…よ!!!」
そう言って思いっきり食器棚を蹴飛ばす
食器棚は加速し銭形や警官がいる方へと突進してくる
銭形「危ない!!」
銭形や警官が慌てて散らばるように逃げる
コルト・ガバメントを構える銭形
それと同時に後ろからついてきている十数名の警官も銃を構える
銭形「大人しく、その食器棚を返してもらおうか」
ルパン「嫌だと言ったら?」
銭形「この状況でそんなこと言えるかな」
銃口をさらに上へと向ける
ルパン「わかった、わかった。返せばいいんだろ?」ニヤッ
ルパン「ほら…よ!!!」
そう言って思いっきり食器棚を蹴飛ばす
食器棚は加速し銭形や警官がいる方へと突進してくる
銭形「危ない!!」
銭形や警官が慌てて散らばるように逃げる
23: 2011/09/06(火) 17:04:27.54
しかし、そのまま誰にも当たらずスピードの付いた食器棚は
そのまま真っ直ぐ部室のドアへと向かっていく
銭形「まずい、ドアにぶつかってしまう!!」
ガチャッ――
そこに待っていたのは次元と五エ門
二人でドアをタイミングよく開け、スピードがついたままの食器棚を迎え入れる
銭形「次元、五エ門!!」
二人は食器棚を受け止め、下に降りる階段の上に板を敷いておき
そのまま、滑らすように食器棚を華麗に運び出していく
そのまま真っ直ぐ部室のドアへと向かっていく
銭形「まずい、ドアにぶつかってしまう!!」
ガチャッ――
そこに待っていたのは次元と五エ門
二人でドアをタイミングよく開け、スピードがついたままの食器棚を迎え入れる
銭形「次元、五エ門!!」
二人は食器棚を受け止め、下に降りる階段の上に板を敷いておき
そのまま、滑らすように食器棚を華麗に運び出していく
24: 2011/09/06(火) 17:06:38.74
銭形「くそっ、あの二人目め」
ルパン「どきな!!」
銭形「ぐわぁ!!」
一瞬の隙を窺いルパンが走りながら銭形と警官たちを蹴散らす
銭形「まて、待てルパン、逮捕だぁ!!!」
銭形と警官たちも追いかけながら下の階へと消えていった
唯「……」
澪「……」
梓「いったい何だったんでしょうか」
律「一瞬の出来事のようだ」
紬「ティーセット……」
静まり返った部室に取り残された5人はただただ何も出来ずに立ちすくんでいた
ルパン「どきな!!」
銭形「ぐわぁ!!」
一瞬の隙を窺いルパンが走りながら銭形と警官たちを蹴散らす
銭形「まて、待てルパン、逮捕だぁ!!!」
銭形と警官たちも追いかけながら下の階へと消えていった
唯「……」
澪「……」
梓「いったい何だったんでしょうか」
律「一瞬の出来事のようだ」
紬「ティーセット……」
静まり返った部室に取り残された5人はただただ何も出来ずに立ちすくんでいた
25: 2011/09/06(火) 17:08:23.47
次元「これで準備OKだ」
アルファロメオの後ろに荷台を取り付けそこに食器棚を括りつける
ルパン「いやー、悪いな。おまたせ」
ルパンが乗り込み校舎の隅に止めてあった車を発進させる
五エ門「これで終わりか?」
ルパン「あとはとっつぁんを振り払えばOKだ」
バックミラー越しに後ろから追いかけるパトカーを見る
銭形「まてぇ~ ルパン!!」
次元「悪いがまた修理してもらうぜ」
車から身を乗り出しマグナムを構える
ズキュン――
銃声とともに銭形が乗るパトカーのタイヤが外れる
アルファロメオの後ろに荷台を取り付けそこに食器棚を括りつける
ルパン「いやー、悪いな。おまたせ」
ルパンが乗り込み校舎の隅に止めてあった車を発進させる
五エ門「これで終わりか?」
ルパン「あとはとっつぁんを振り払えばOKだ」
バックミラー越しに後ろから追いかけるパトカーを見る
銭形「まてぇ~ ルパン!!」
次元「悪いがまた修理してもらうぜ」
車から身を乗り出しマグナムを構える
ズキュン――
銃声とともに銭形が乗るパトカーのタイヤが外れる
26: 2011/09/06(火) 17:10:21.95
銭形「うわぁぁ!!」
銭形「俺にかまうな!! 続けてルパンを追うんだ!!」
そう言い放ち、残りの数台のパトカーがルパンを追い続ける
次元「きりねぇな」
五エ門「拙者がやる」
その場で大きくジャンプをした五エ門は近くにある電信柱を軽々と切り込み
電信柱を倒してパトカーの行く手を塞いだ
ルパン「ヌヒヒヒ、一丁あがりだな」
五エ門「また、つまらぬ物を切ってしまった……」
次元「お前のその刀、もうつまらないもの専用だな」
銭形「俺にかまうな!! 続けてルパンを追うんだ!!」
そう言い放ち、残りの数台のパトカーがルパンを追い続ける
次元「きりねぇな」
五エ門「拙者がやる」
その場で大きくジャンプをした五エ門は近くにある電信柱を軽々と切り込み
電信柱を倒してパトカーの行く手を塞いだ
ルパン「ヌヒヒヒ、一丁あがりだな」
五エ門「また、つまらぬ物を切ってしまった……」
次元「お前のその刀、もうつまらないもの専用だな」
27: 2011/09/06(火) 17:14:49.49
~~~~~~~~~~~
ルパンアジト
ルパン「ようし、これで準備OKだ」
次元「ったくよくやるぜ」
五エ門「……」
テーブルの上にはケーキと高級ティーセットが並べられており
天井には装飾品が飾り付けられていた
コンコン――
ルパン「うひょ、きたきた」
ルパン「いらっしゃい」
不二子「久しぶりね。ルパン」
ルパンアジト
ルパン「ようし、これで準備OKだ」
次元「ったくよくやるぜ」
五エ門「……」
テーブルの上にはケーキと高級ティーセットが並べられており
天井には装飾品が飾り付けられていた
コンコン――
ルパン「うひょ、きたきた」
ルパン「いらっしゃい」
不二子「久しぶりね。ルパン」
28: 2011/09/06(火) 17:16:35.11
ルパン「ハッピーバースディ、不二子ちゃん」
不二子「あら、私の誕生日覚えてくれていたの?」
ルパン「忘れるわけないじゃない。ささっ、座って」
不二子「ふふ、ありがとう。まぁ綺麗なティーセットね」
ルパン「あら、わかってくれる? このティーセットはベルギー王室で使っていたものと」
ルパン「同じものなんだぜぇ。喜んでくれると思って用意したわけよ」
不二子「ありがとうルパン。やっとあなたも物の良さがわかったのね」
ルパン「ヌフフフ。さぁ、紅茶を淹れたからお飲みくださいお姫様」
不二子「じゃあいただくわね」ゴクッ
不二子「んっ!?」
不二子「あら、私の誕生日覚えてくれていたの?」
ルパン「忘れるわけないじゃない。ささっ、座って」
不二子「ふふ、ありがとう。まぁ綺麗なティーセットね」
ルパン「あら、わかってくれる? このティーセットはベルギー王室で使っていたものと」
ルパン「同じものなんだぜぇ。喜んでくれると思って用意したわけよ」
不二子「ありがとうルパン。やっとあなたも物の良さがわかったのね」
ルパン「ヌフフフ。さぁ、紅茶を淹れたからお飲みくださいお姫様」
不二子「じゃあいただくわね」ゴクッ
不二子「んっ!?」
29: 2011/09/06(火) 17:18:13.09
ルパン「不二子ちゃん?」
不二子「まずい」バシャ
そう言い放ち、ルパンの顔に紅茶をかける
ルパン「あちゃ、ちゃ、ちゃ、ちゃ!!!! あちーなおい!!!」
ルパン「いきなり何すんだよ不二子!!!」
不二子「ルパン、あなたこのお茶どうやって淹れたの?」
ルパン「どうやってって普通にティーパックの奴をちょいちょいと……」
不二子「せっかくいい食器を使っているのになんで淹れ方にはこだわらないの?」
ルパン「えぇ、んなこといっても。そんなやり方知らないし……」
不二子「まずい」バシャ
そう言い放ち、ルパンの顔に紅茶をかける
ルパン「あちゃ、ちゃ、ちゃ、ちゃ!!!! あちーなおい!!!」
ルパン「いきなり何すんだよ不二子!!!」
不二子「ルパン、あなたこのお茶どうやって淹れたの?」
ルパン「どうやってって普通にティーパックの奴をちょいちょいと……」
不二子「せっかくいい食器を使っているのになんで淹れ方にはこだわらないの?」
ルパン「えぇ、んなこといっても。そんなやり方知らないし……」
30: 2011/09/06(火) 17:19:19.13
不二子「このケーキも大したことない味だし」
不二子「これじゃあ、外見だけ気にして中身はすっかすっかな男と同じよ」
次元「おい、それぐらいにしてやれ」
次元「こちとら手間暇かけて準備したというのによ」
不二子「だって私の言っていることは本当のことよ」
不二子「事実を伝えてあげただけ」
次元「てめぇ……」
ルパン「いやぁ、確かにそうだ。これは俺が悪い」
不二子「これじゃあ、外見だけ気にして中身はすっかすっかな男と同じよ」
次元「おい、それぐらいにしてやれ」
次元「こちとら手間暇かけて準備したというのによ」
不二子「だって私の言っていることは本当のことよ」
不二子「事実を伝えてあげただけ」
次元「てめぇ……」
ルパン「いやぁ、確かにそうだ。これは俺が悪い」
31: 2011/09/06(火) 17:23:48.67
ルパン「すぐに紅茶の達人を連れてきて最高のおもてなしをしてやっからな」
次元「おいルパン」
次元が声を小さく、ひそひそ話で話す
次元「もうあんな女構うなよ」
五右エ門「そうだぞルパン」
ルパン「良いじゃないの。子猫ちゃんがおねだりしてると思えば可愛いもんよ」
次元「おれにはハイエナがたかっているように見えるけどな」
ルパン「んじゃ、もう一仕事言ってくるわ」
次元「おい、ちょっ、どこに行くんだよ。ルパン」
次元「おいルパン」
次元が声を小さく、ひそひそ話で話す
次元「もうあんな女構うなよ」
五右エ門「そうだぞルパン」
ルパン「良いじゃないの。子猫ちゃんがおねだりしてると思えば可愛いもんよ」
次元「おれにはハイエナがたかっているように見えるけどな」
ルパン「んじゃ、もう一仕事言ってくるわ」
次元「おい、ちょっ、どこに行くんだよ。ルパン」
32: 2011/09/06(火) 17:26:48.74
五エ門「拙者は帰らせてもらう」
次元「おい待てよ五エ門。俺を不二子と二人っきりにするつもりか?」
五エ門「いいものをやる。これで凌げ」スッ
次元「猫じゃらしかよ!!」
五エ門「じゃあな」
次元「どうせなら先端にダイヤでも付けてくれねーと……」
不二子「あら、次元何それ?」
次元「そこにあるティーセットみたいなもんさ」
不二子「?」
次元「おい待てよ五エ門。俺を不二子と二人っきりにするつもりか?」
五エ門「いいものをやる。これで凌げ」スッ
次元「猫じゃらしかよ!!」
五エ門「じゃあな」
次元「どうせなら先端にダイヤでも付けてくれねーと……」
不二子「あら、次元何それ?」
次元「そこにあるティーセットみたいなもんさ」
不二子「?」
33: 2011/09/06(火) 17:28:15.30
桜が丘高校部室
紬「……」ショボーン
梓「ムギ先輩」
律「元気出せよ、ムギ」
澪「きっと銭形警部が捕まえてくれているよ」
唯「……」
唯「ねぇ、お茶にしない?」
律「たった今、盗まれたのにどうやって?」
唯「確か、紙コップや紙皿が引出しにあったよね」
唯「それを使ってお茶を淹れようよ」
紬「唯ちゃん……」
紬「……」ショボーン
梓「ムギ先輩」
律「元気出せよ、ムギ」
澪「きっと銭形警部が捕まえてくれているよ」
唯「……」
唯「ねぇ、お茶にしない?」
律「たった今、盗まれたのにどうやって?」
唯「確か、紙コップや紙皿が引出しにあったよね」
唯「それを使ってお茶を淹れようよ」
紬「唯ちゃん……」
34: 2011/09/06(火) 17:31:59.38
唯「準備してくれる? ムギちゃん?」
紬「うん」
律「……そうだなみんなパニックになっていたし一息つくか」
紬「みんな、何のお茶がいい?」
唯「私、ミルクティーで!!」
律「私も」
梓「私も同じので」
澪「私はレモンティーがいいな」
ルパン「んじゃ、俺もレモンティー」
紬「ミルクティー3つに、レモンティー2つねって…… っえ!?」
澪「あ、あなたは」わなわな
律「い、いつの間に」
ルパン「そう、神出鬼没の大泥棒それがこの俺……」
律「ルパン三世!!」
ルパン「覚えててくれたぁ!? うれしいねぇ。グフフフ」
紬「うん」
律「……そうだなみんなパニックになっていたし一息つくか」
紬「みんな、何のお茶がいい?」
唯「私、ミルクティーで!!」
律「私も」
梓「私も同じので」
澪「私はレモンティーがいいな」
ルパン「んじゃ、俺もレモンティー」
紬「ミルクティー3つに、レモンティー2つねって…… っえ!?」
澪「あ、あなたは」わなわな
律「い、いつの間に」
ルパン「そう、神出鬼没の大泥棒それがこの俺……」
律「ルパン三世!!」
ルパン「覚えててくれたぁ!? うれしいねぇ。グフフフ」
35: 2011/09/06(火) 17:33:30.43
律「汚い笑い方しやがって。ムギのティーセット返せよ!!」
ルパン「まぁまぁ、そう言うなよ。ここは一つ一緒にお茶しようぜぇ」
澪「い、急いで警察呼ばないと……」
慌てる澪を尻目に唯が口を開く
唯「ちょっと待って澪ちゃん!!」
澪「何だよ!?」
唯「わざわざもう一回来るってことは私たちに何か用事があるってことだよね」
唯「だったら話だけでも聞いてみようよ」
澪「本気か!? 唯!?」
梓「彼は犯罪者ですよ!?」
ルパン「さっすが唯ちゃんはわかってる~」
律「お調子者め……」
律「しょうがない。6人分用意だムギ」
紬「わ、わかったわ」
ルパン「まぁまぁ、そう言うなよ。ここは一つ一緒にお茶しようぜぇ」
澪「い、急いで警察呼ばないと……」
慌てる澪を尻目に唯が口を開く
唯「ちょっと待って澪ちゃん!!」
澪「何だよ!?」
唯「わざわざもう一回来るってことは私たちに何か用事があるってことだよね」
唯「だったら話だけでも聞いてみようよ」
澪「本気か!? 唯!?」
梓「彼は犯罪者ですよ!?」
ルパン「さっすが唯ちゃんはわかってる~」
律「お調子者め……」
律「しょうがない。6人分用意だムギ」
紬「わ、わかったわ」
36: 2011/09/06(火) 17:35:14.48
机の席には5人の女子高生と一人の長身の男が座る
その光景は実に奇妙で彼だけが違う世界から来たように見える
紬「レモンティーよね。はいどうぞ」
ルパン「いただきます」
ルパン「おー、こんな紙コップに入れたものでもうまいんだな」
律(容れ物と味は関係ないだろ……)
唯「ムギちゃんのお茶は世界一だよ!!」
ルパン「へぇー」
ルパン「あんたがいつもあのティーセットを使ってお茶を淹れているのか?」
紬「え、ええまぁ」
ルパン「なるほどね」
その光景は実に奇妙で彼だけが違う世界から来たように見える
紬「レモンティーよね。はいどうぞ」
ルパン「いただきます」
ルパン「おー、こんな紙コップに入れたものでもうまいんだな」
律(容れ物と味は関係ないだろ……)
唯「ムギちゃんのお茶は世界一だよ!!」
ルパン「へぇー」
ルパン「あんたがいつもあのティーセットを使ってお茶を淹れているのか?」
紬「え、ええまぁ」
ルパン「なるほどね」
37: 2011/09/06(火) 17:36:37.50
澪(居心地悪い……)
梓「あ、あの何しに来たんですか?」
ルパン「いや、ちょっと可愛いお嬢さんたちとお茶が飲みたくてね」
律「それだけ? 早くムギのティーセットを返せよ!!」
ルパン「そんな怒んなって。可愛い顔が台無しだぜ」
律「うぅ……」
ルパン「あとよ、あんたらは何なんだ? 音楽室でお茶なんか飲んでいいのか?」
唯「私たちは軽音楽部だよ。練習の前にいつもお茶をしているの」
ルパン「ずいぶん楽な部活だな。てっきり茶を飲んでるから茶道部かなんかだと思ったぜ」
梓「あ、あの何しに来たんですか?」
ルパン「いや、ちょっと可愛いお嬢さんたちとお茶が飲みたくてね」
律「それだけ? 早くムギのティーセットを返せよ!!」
ルパン「そんな怒んなって。可愛い顔が台無しだぜ」
律「うぅ……」
ルパン「あとよ、あんたらは何なんだ? 音楽室でお茶なんか飲んでいいのか?」
唯「私たちは軽音楽部だよ。練習の前にいつもお茶をしているの」
ルパン「ずいぶん楽な部活だな。てっきり茶を飲んでるから茶道部かなんかだと思ったぜ」
38: 2011/09/06(火) 17:38:09.66
澪「ぜ、銭形警部は……」
ルパン「あっ、とっつぁん? 今頃あっちこっち俺を探してるんじゃねーかな」
梓(捕まえられなかったのか……)
ルパン「しっかし、ケーキもうまいなぁ。上出来だ」
紙皿の上にあるケーキをひょいと手に取り、口に頬張る
ルパン「さてと…… ごちそっさん」
そう言った後に、ポケットをゴソゴソさせ
あるものを取り出した
ルパン「あっ、とっつぁん? 今頃あっちこっち俺を探してるんじゃねーかな」
梓(捕まえられなかったのか……)
ルパン「しっかし、ケーキもうまいなぁ。上出来だ」
紙皿の上にあるケーキをひょいと手に取り、口に頬張る
ルパン「さてと…… ごちそっさん」
そう言った後に、ポケットをゴソゴソさせ
あるものを取り出した
39: 2011/09/06(火) 17:39:56.08
ルパン「唯ちゃん、これ何に見える?」
唯「白玉団子?」
ルパン「確かに似てけっどもな、ちょっと違うんだな。これが」
唯「う~ん、なんか忍者とかが良く使う煙玉みたいな形だから煙玉?」
ルパン「冴えてんなぁ。唯ちゃん。正解だ」グッ
ルパンがしゃべり終わると同時に煙玉を握りつぶし
煙幕を発動させた
唯「ごぼっ、ごほっ」
梓「なんですか? これは!?」
澪「暗いし、何も見えない。怖いよぉ!! 誰か助けて!!」
律「お、落ち着け、みんな!!」
唯「白玉団子?」
ルパン「確かに似てけっどもな、ちょっと違うんだな。これが」
唯「う~ん、なんか忍者とかが良く使う煙玉みたいな形だから煙玉?」
ルパン「冴えてんなぁ。唯ちゃん。正解だ」グッ
ルパンがしゃべり終わると同時に煙玉を握りつぶし
煙幕を発動させた
唯「ごぼっ、ごほっ」
梓「なんですか? これは!?」
澪「暗いし、何も見えない。怖いよぉ!! 誰か助けて!!」
律「お、落ち着け、みんな!!」
40: 2011/09/06(火) 17:41:13.11
律「とりあえず窓だ!! 窓を開けて換気だ!!」
部室すべての窓を開け、空気を入れ替える
徐々に見えるようになり、メンバーは落ち着きを取り戻していく
澪「はぁはぁ、怖かった……」
梓「いきなりですからね」
律「みんな、良くまわりを見てみるんだ」
唯「何で?」
律「あいつは泥棒なんだからなんか盗んでいったはずだ」
律「バックとか楽器類は無事か?」
部室すべての窓を開け、空気を入れ替える
徐々に見えるようになり、メンバーは落ち着きを取り戻していく
澪「はぁはぁ、怖かった……」
梓「いきなりですからね」
律「みんな、良くまわりを見てみるんだ」
唯「何で?」
律「あいつは泥棒なんだからなんか盗んでいったはずだ」
律「バックとか楽器類は無事か?」
41: 2011/09/06(火) 17:42:37.51
唯「私は大丈夫」
澪「私も盗られてないな」
梓「問題なしです」
律「私も平気だ…… 一体なんだったんだ?」
澪「なぁ、もう帰ろうよ。なんか怖い思いばっかりでもう学校にいたくないよ」
梓「私も疲れました」
律「確かに、もう警察の人たちに任せて私たちは出来るだけ関わらない方がいいかも」
唯「それじゃあ、急いで帰ろうかぁ」
律「そうだな」
澪「私も盗られてないな」
梓「問題なしです」
律「私も平気だ…… 一体なんだったんだ?」
澪「なぁ、もう帰ろうよ。なんか怖い思いばっかりでもう学校にいたくないよ」
梓「私も疲れました」
律「確かに、もう警察の人たちに任せて私たちは出来るだけ関わらない方がいいかも」
唯「それじゃあ、急いで帰ろうかぁ」
律「そうだな」
42: 2011/09/06(火) 17:44:58.19
4人が部室を後にしようとしたその時……
梓「ムギ先輩!!!!!!!」
律「確かにムギは気の毒だよな」
梓「じゃなくて、いません!!!」
律「へっ!?」
澪「そ、そういえば!!」
律「マ、マジだ!! いねぇ!!」
澪「もしかして……」
唯「盗まれた……」
唯「ムギちゃんが盗まれちゃった!!!!!」
梓「ムギ先輩!!!!!!!」
律「確かにムギは気の毒だよな」
梓「じゃなくて、いません!!!」
律「へっ!?」
澪「そ、そういえば!!」
律「マ、マジだ!! いねぇ!!」
澪「もしかして……」
唯「盗まれた……」
唯「ムギちゃんが盗まれちゃった!!!!!」
45: 2011/09/06(火) 18:02:58.06
ムギーwwwwww
48: 2011/09/06(火) 20:10:19.16
~~~~~~~~~~~
紬「んっ…… ここは?」
ルパン「おっ、気づいたか」
ルパン「悪いなぁ、ホントはもっと優しく連れて来てやりたかったんだっけどもな」
ルパン「どうも、他の連中がうるさそうでな」
運転をしながら、バックミラー越しに喋りかけるルパン
紬「学校に帰して!!」
ルパン「そんな、怖がらなくても大丈夫だって~ ちょっと手伝って欲しいだけよ」
紬「手伝う?」
紬「んっ…… ここは?」
ルパン「おっ、気づいたか」
ルパン「悪いなぁ、ホントはもっと優しく連れて来てやりたかったんだっけどもな」
ルパン「どうも、他の連中がうるさそうでな」
運転をしながら、バックミラー越しに喋りかけるルパン
紬「学校に帰して!!」
ルパン「そんな、怖がらなくても大丈夫だって~ ちょっと手伝って欲しいだけよ」
紬「手伝う?」
49: 2011/09/06(火) 20:11:34.75
ルパン「あぁ、さっきみたいにまたお茶を淹れてほしいのさ」
紬「それだけなら構わないけど……」
ルパン「なら話は早い。終わったらすぐに帰すよ」
紬「でも、今手元にお菓子もお茶の葉もないわ」
キキッ―――
急にブレーキを踏みこみ、立ち止まる
紬「きゃあ!!」
ルパン「いっけね。そりゃそうだよな。どうしよ……」
紬「……家に帰ればお茶の葉もお菓子もあるわ」
ルパン「本当か!? 良かった!! 案内頼むわ」
紬「はい……」
紬「それだけなら構わないけど……」
ルパン「なら話は早い。終わったらすぐに帰すよ」
紬「でも、今手元にお菓子もお茶の葉もないわ」
キキッ―――
急にブレーキを踏みこみ、立ち止まる
紬「きゃあ!!」
ルパン「いっけね。そりゃそうだよな。どうしよ……」
紬「……家に帰ればお茶の葉もお菓子もあるわ」
ルパン「本当か!? 良かった!! 案内頼むわ」
紬「はい……」
50: 2011/09/06(火) 20:13:59.87
~~~~~~~~~~~~
斉藤「お帰りなさいませ、お嬢様」
紬「ただいま。でもまたすぐに出かけなければならないの」
斉藤「左様でございますか」
紬「それといつも学校に持って言っているお茶の葉とお菓子用意してほしいの」
斉藤「はっ、畏まりました」
紬(今のうちに唯ちゃんたちに大丈夫だと連絡しとかなきゃ)
鞄から携帯を取り出し、電話をかける
斉藤「お帰りなさいませ、お嬢様」
紬「ただいま。でもまたすぐに出かけなければならないの」
斉藤「左様でございますか」
紬「それといつも学校に持って言っているお茶の葉とお菓子用意してほしいの」
斉藤「はっ、畏まりました」
紬(今のうちに唯ちゃんたちに大丈夫だと連絡しとかなきゃ)
鞄から携帯を取り出し、電話をかける
51: 2011/09/06(火) 20:15:55.48
プルルル―――
唯「あれ、ムギちゃんから電話だ」
澪「何!?」
唯「もしもし、ムギちゃん。大丈夫!?」
唯「うん… うん… えっ!? わ、わかったよ。気をつけてね」ピッ
律「何だって!? 無事なのか!?」
唯「うん、大丈夫だって。ちょっとお茶を淹れてくるから先に帰っていてもいいよだって」
律「はぁ? お茶を淹れる? どういうことだ?」
梓「さっぱりです」
澪「無事だと言っているけど本当はルパンに言わされているかもしれないぞ」
唯「そんな感じしなかったけどなぁ」
律「うーん」
唯「あれ、ムギちゃんから電話だ」
澪「何!?」
唯「もしもし、ムギちゃん。大丈夫!?」
唯「うん… うん… えっ!? わ、わかったよ。気をつけてね」ピッ
律「何だって!? 無事なのか!?」
唯「うん、大丈夫だって。ちょっとお茶を淹れてくるから先に帰っていてもいいよだって」
律「はぁ? お茶を淹れる? どういうことだ?」
梓「さっぱりです」
澪「無事だと言っているけど本当はルパンに言わされているかもしれないぞ」
唯「そんな感じしなかったけどなぁ」
律「うーん」
52: 2011/09/06(火) 20:17:54.05
律「とりあえずムギの言った通りに帰ろう」
律「そしてしばらくしたらまたムギと連絡をとってみるよ」
梓「それが一番いいですかね」
唯「そしたら、りっちゃん隊員頼みましたぞ」
律「ラジャー!!」
梓「呑気なもんですね」
澪(ムギ……)
律「そしてしばらくしたらまたムギと連絡をとってみるよ」
梓「それが一番いいですかね」
唯「そしたら、りっちゃん隊員頼みましたぞ」
律「ラジャー!!」
梓「呑気なもんですね」
澪(ムギ……)
53: 2011/09/06(火) 20:19:08.35
~~~~~~~~~~~
ルパン「ただいま~」
不二子「遅いじゃない。ルパン」
ルパン「いやー、ちっと寄り道をしたんでね」
次元「おいルパン、後ろの女子高生は誰なんだ?」
紬「こ、こんにちは」
ルパン「緊張しなくていいぜぇ、ムギちゃん」
ルパン「このお姉さんにおいしいお茶をご馳走してあげたいだけだからな」
ルパン「リラックスしてくれよ」
紬「はい」
ルパン「ただいま~」
不二子「遅いじゃない。ルパン」
ルパン「いやー、ちっと寄り道をしたんでね」
次元「おいルパン、後ろの女子高生は誰なんだ?」
紬「こ、こんにちは」
ルパン「緊張しなくていいぜぇ、ムギちゃん」
ルパン「このお姉さんにおいしいお茶をご馳走してあげたいだけだからな」
ルパン「リラックスしてくれよ」
紬「はい」
54: 2011/09/06(火) 20:26:30.19
不二子「この子がお茶を淹れてくれるの?」
ルパン「そうさ、このティーセットの持ち主で美味しいお茶を淹れてくれんだぜ」
ルパン「んじゃ、さっそく頼むな」
紬「はい」
アジトにある調理場を借り、お湯を沸かす
紬(数分煮立てて、カルキ抜きして)
紬(次に茶の葉の分量を間違えないようにして……)
紬(ポットをよく蒸しておけば……)
テキパキと準備を進める紬
ルパン「そうさ、このティーセットの持ち主で美味しいお茶を淹れてくれんだぜ」
ルパン「んじゃ、さっそく頼むな」
紬「はい」
アジトにある調理場を借り、お湯を沸かす
紬(数分煮立てて、カルキ抜きして)
紬(次に茶の葉の分量を間違えないようにして……)
紬(ポットをよく蒸しておけば……)
テキパキと準備を進める紬
55: 2011/09/06(火) 20:28:39.71
紬「さぁ、お茶が入りました。どうぞ」
不二子「ありがとう、とっても良い香りね」
カップを傾け、口に運ぶ
不二子「おいしい!! 香りも味も全然違うわ!!」
不二子「これでこそ、このカップも栄えるというものね」
紬「ありがとうございます」
不二子「この持ってきてくれたケーキも美味しいわ。」
不二子「しっとりした生地とクリームの甘さが絶妙!!」
次元(途端にこれだもんな)
不二子「ありがとう、とっても良い香りね」
カップを傾け、口に運ぶ
不二子「おいしい!! 香りも味も全然違うわ!!」
不二子「これでこそ、このカップも栄えるというものね」
紬「ありがとうございます」
不二子「この持ってきてくれたケーキも美味しいわ。」
不二子「しっとりした生地とクリームの甘さが絶妙!!」
次元(途端にこれだもんな)
56: 2011/09/06(火) 20:33:50.84
不二子「ありがとう、おかげで最高の誕生日になったわ」
ルパン「いいっていいって、これぐらい不二子のためなら朝飯前よ」
不二子「あら、あなたにお礼は言ってないわよルパン」
ルパン「えー、何でよ不二子ちゃん」
不二子「あなたは何もしてないじゃない」
不二子「お茶もケーキも全部ムギちゃんのおかげよ。ねっ」
紬に向かい、ウィンクをする
紬「は、はい(綺麗な人……)」
ルパン「そりゃないぜ……」
ルパン「いいっていいって、これぐらい不二子のためなら朝飯前よ」
不二子「あら、あなたにお礼は言ってないわよルパン」
ルパン「えー、何でよ不二子ちゃん」
不二子「あなたは何もしてないじゃない」
不二子「お茶もケーキも全部ムギちゃんのおかげよ。ねっ」
紬に向かい、ウィンクをする
紬「は、はい(綺麗な人……)」
ルパン「そりゃないぜ……」
57: 2011/09/06(火) 20:35:16.26
ヴゥー ヴゥー
紬(あれ、メールだ)カチカチ
紬(りっちゃんからだわ。大丈夫かって……)
紬「あの、私そろそろ……」
次元「おいルパン、ちゃんと送ってやれよ」
ルパン「言われなくてもわかってるよ」
ルパン「さてとムギちゃん帰りたいんだろ?」
ルパン「こっちの都合に付き合ってもらって悪かったな」
ルパン「んじゃ、行こうか」
不二子「ありがとね」
次元「元気でな」
紬(あれ、メールだ)カチカチ
紬(りっちゃんからだわ。大丈夫かって……)
紬「あの、私そろそろ……」
次元「おいルパン、ちゃんと送ってやれよ」
ルパン「言われなくてもわかってるよ」
ルパン「さてとムギちゃん帰りたいんだろ?」
ルパン「こっちの都合に付き合ってもらって悪かったな」
ルパン「んじゃ、行こうか」
不二子「ありがとね」
次元「元気でな」
58: 2011/09/06(火) 20:37:05.43
紬「皆さんもお元気で」
紬「お茶がしたいならこのような手段を使わなくても、うちの部活に遊びに来てください」
紬「いつでも歓迎いたしますから」
次元「優しいな、お嬢ちゃん」
ルパン「ありがたい話だけど実際行くと君たちが平和にお茶できなくなるからな」
ルパン「俺たちとはこれっきりにした方がいいぜ」
紬「そうですか……」
ルパン「さっ、暗くなる前に出発だ」
紬「お茶がしたいならこのような手段を使わなくても、うちの部活に遊びに来てください」
紬「いつでも歓迎いたしますから」
次元「優しいな、お嬢ちゃん」
ルパン「ありがたい話だけど実際行くと君たちが平和にお茶できなくなるからな」
ルパン「俺たちとはこれっきりにした方がいいぜ」
紬「そうですか……」
ルパン「さっ、暗くなる前に出発だ」
59: 2011/09/06(火) 20:38:39.88
帰りの車の中―――
ルパン「ムギちゃんには世話になったからな」
ルパン「なんか一つお礼をしなくちゃな。何がいい?」
紬「あの、お礼はいらないのでティーセット返して貰えませんか?」
ルパン「……」
ルパン「そんなに必要なのかあのティーセット。軽音楽と関係ねぇじゃねーか」
紬「確かに関係はないんですがあれがないのと… その…」
ルパン「……?」
ルパン「ムギちゃんには世話になったからな」
ルパン「なんか一つお礼をしなくちゃな。何がいい?」
紬「あの、お礼はいらないのでティーセット返して貰えませんか?」
ルパン「……」
ルパン「そんなに必要なのかあのティーセット。軽音楽と関係ねぇじゃねーか」
紬「確かに関係はないんですがあれがないのと… その…」
ルパン「……?」
60: 2011/09/06(火) 20:40:55.81
紬「私たちの放課後ティータイムが消えてしまうんです」
ルパン「……」
紬「ティータイムは『これが私たち』っていう感情が湧きあがる気がして……」
紬「お茶の時間が私たちにとって大事な時間だから… そのお願いします……」
ルパン「……」
ルパン「そいつは出来ねぇ相談だ」
紬「……そんな」
ルパン「どこに盗んだ物を返す泥棒がいるんだよ」
ルパン「こればっかりは冗談きついぜ」
紬「……」
ルパン「ちょ、そんな泣きそうな顔すんなよ。女の涙には俺弱いんだから」
ルパン「……」
紬「ティータイムは『これが私たち』っていう感情が湧きあがる気がして……」
紬「お茶の時間が私たちにとって大事な時間だから… そのお願いします……」
ルパン「……」
ルパン「そいつは出来ねぇ相談だ」
紬「……そんな」
ルパン「どこに盗んだ物を返す泥棒がいるんだよ」
ルパン「こればっかりは冗談きついぜ」
紬「……」
ルパン「ちょ、そんな泣きそうな顔すんなよ。女の涙には俺弱いんだから」
61: 2011/09/06(火) 20:43:40.67
ルパン「さっ、家に着いたぞ。さっさとこの豪邸に帰んなさい」
紬「それじゃあ、失礼します……」
紬の豪邸の前にアルファロメオを停めたまま
煙草に火をつける
ルパン「ふうー」
大きく煙を吐きながら、体勢を崩す
ルパン「『これが私たち』ねぇ……」
ルパン「かっこいいこと言うじゃないの。ヌフフフ」
紬「それじゃあ、失礼します……」
紬の豪邸の前にアルファロメオを停めたまま
煙草に火をつける
ルパン「ふうー」
大きく煙を吐きながら、体勢を崩す
ルパン「『これが私たち』ねぇ……」
ルパン「かっこいいこと言うじゃないの。ヌフフフ」
62: 2011/09/06(火) 20:46:12.64
~~~~~~~~~~~~~
次の日!!
唯「ムギちゃん、昨日は大丈夫だった!?」
梓「皆、心配しましたよ」
澪「変なことされてないよな!?」
紬「みんな安心して、私は大丈夫よ」
律「ならいいけどさ、いったい何をされたんだ」
紬「ふふ、それはね」
昨日会ったこと事細かく話していく
次の日!!
唯「ムギちゃん、昨日は大丈夫だった!?」
梓「皆、心配しましたよ」
澪「変なことされてないよな!?」
紬「みんな安心して、私は大丈夫よ」
律「ならいいけどさ、いったい何をされたんだ」
紬「ふふ、それはね」
昨日会ったこと事細かく話していく
63: 2011/09/06(火) 21:01:59.55
唯「なるほどね~」
梓「向こうの都合だけでこっちはいい迷惑ですね」
澪「でもムギに身の危険がなくて良かったよ」
紬「だけどティーセットが元に戻って来なかったのは唯一の心残りだわ」
律「そうだな、高価なものだしな」
紬「ううんりっちゃん、私は値段じゃなくてね……」
ドンドン――
部室のドアを叩く音とともに声が聞こえる
「誰か開けてー!!」
唯「さわちゃん先生だ。どうしたの」ガチャ
さわ子「はぁ… はぁ… これ運ぶの手伝ってくれる?」
澪「これって盗まれた食器棚じゃないですか!!」
紬「なんでここに?」
梓「向こうの都合だけでこっちはいい迷惑ですね」
澪「でもムギに身の危険がなくて良かったよ」
紬「だけどティーセットが元に戻って来なかったのは唯一の心残りだわ」
律「そうだな、高価なものだしな」
紬「ううんりっちゃん、私は値段じゃなくてね……」
ドンドン――
部室のドアを叩く音とともに声が聞こえる
「誰か開けてー!!」
唯「さわちゃん先生だ。どうしたの」ガチャ
さわ子「はぁ… はぁ… これ運ぶの手伝ってくれる?」
澪「これって盗まれた食器棚じゃないですか!!」
紬「なんでここに?」
64: 2011/09/06(火) 21:09:31.17
6人がかりで食器棚を元の位置に戻す
唯「ローラーがついたままだったからなんとか運べたね」
さわ子「でもここまで一人で持ってくるのは一苦労だったのよ」
梓「で、なんで返ってきたのですか?」
さわ子「あのね、今さっき銭形警部が学校に来てねこの食器棚を持ってきたの」
さわ子「なんでもあの盗られた後、ルパンを探し続けたらアジトを見つけて」
さわ子「警官隊と突入したらしいわ」
さわ子「ギリギリのところを逃げられたけど、食器棚だけは奪い返したんですって」
唯「ローラーがついたままだったからなんとか運べたね」
さわ子「でもここまで一人で持ってくるのは一苦労だったのよ」
梓「で、なんで返ってきたのですか?」
さわ子「あのね、今さっき銭形警部が学校に来てねこの食器棚を持ってきたの」
さわ子「なんでもあの盗られた後、ルパンを探し続けたらアジトを見つけて」
さわ子「警官隊と突入したらしいわ」
さわ子「ギリギリのところを逃げられたけど、食器棚だけは奪い返したんですって」
65: 2011/09/06(火) 21:11:18.63
律「さすがだな、銭形警部」
澪「よかったな、ムギ」
紬「うん!!」
さわ子「今もなお、銭形警部はルパンを追い続けているみたいだわ」
唯「わーい、これでまたお茶が出来るね!!」
律「よーし返ってきた記念にムギ、お茶の準備だ!!」
紬「アイアイサ~♪」
さわ子「あなたたち、お茶もいいけどそれだけじゃなく練習もちゃんとするのよ」
律「……えっ?」
唯「さわちゃん先生、なんか先生っぽい」
澪「よかったな、ムギ」
紬「うん!!」
さわ子「今もなお、銭形警部はルパンを追い続けているみたいだわ」
唯「わーい、これでまたお茶が出来るね!!」
律「よーし返ってきた記念にムギ、お茶の準備だ!!」
紬「アイアイサ~♪」
さわ子「あなたたち、お茶もいいけどそれだけじゃなく練習もちゃんとするのよ」
律「……えっ?」
唯「さわちゃん先生、なんか先生っぽい」
66: 2011/09/06(火) 21:13:23.96
さわ子「へっ!? だって先生でしょ!?」
ガチャッ―――
部室のドアが力強く開く
さわ子「みんな昨日は大丈夫だった? 心配したのよ」
澪「……!!」
律「いっ……!!」
紬「あら!!」
梓「嘘っ!?」
唯「じゃあ、このさわちゃん先生は……」
全員『ルパン三世!!!!!』
終わり
ガチャッ―――
部室のドアが力強く開く
さわ子「みんな昨日は大丈夫だった? 心配したのよ」
澪「……!!」
律「いっ……!!」
紬「あら!!」
梓「嘘っ!?」
唯「じゃあ、このさわちゃん先生は……」
全員『ルパン三世!!!!!』
終わり
67: 2011/09/06(火) 21:17:52.15
以上で終わりです
見てくださった方、ありがとうございました!!
見てくださった方、ありがとうございました!!
68: 2011/09/06(火) 21:19:05.15
乙
ルパン……www
とりあえずとっつぁんに連絡を……
ルパン……www
とりあえずとっつぁんに連絡を……
引用元: 唯「ルパンからの予告状!?」
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