3: 2012/07/04(水) 19:09:56.80
麦野「はぁ?どういうこと?」

電話の女「どういうこともないわよ、最近レベル5になった子がいるの」

麦野「で?」

電話の女「だから、その子が第三位にランク付けされたことで今まで第三位だったあんたが第四位にずれることになりましたと」

麦野「なんか納得いかないわね」

電話の女「 ”能力研究の応用が生み出す利益” が基準なんだからそれだけ便利ってことなんじゃないの?」

麦野「まあそうなんだけどさ、そいつどんな能力なの?」

電話の女「電撃使いよ」

麦野「ふーん、で、どんなやつ?」

電話の女「詳しいことはわからないけど常盤台の超電磁砲っていうのだけは聞いたわ」

麦野「超電磁砲?」

電話の女「まあ必殺技みたいなものじゃないの?」

麦野「なんか気に食わないわね」

電話の女「うん、その反応がみたかったわ」ケラケラ

6: 2012/07/04(水) 19:15:49.59
麦野「て・め・え・・・・ってことは?」

電話の女「うん、仕事の話じゃないわよ?」

麦野「おい」

電話の女「あっははははごめんごめんそんなに起こらないでよマジで期待通りだからさ」

麦野「いつかてめェの×××を黒こげにしてやる」

電話の女「下品なこと言ってると男が寄り付かなくなるわよ」

麦野「うるせえ」

電話の女「こほん、まあわきまえてるだろうけど一応言っとくわ、第三位にちょっかい出すんじゃないわよ」

麦野「はいはいわかりましたー」

電話の女「いいわね?」

麦野「わかったって言ってんだろ」

電話の女「じゃあまた何かあったら連絡するわね」

麦野「次こんなくだらないことで連絡してきたら」 電話の女「じゃあねー」 ブチッ

麦野「・・・・・・・・」

7: 2012/07/04(水) 19:22:20.48
滝壺「えっと、むぎの、お仕事?」

麦野「・・・・・ちがうわ」

フレンダ「な、なんだイタ電か、どんだけ暇なわけよねー」

フレンダ(プライドの高い麦野のこと、序列が下がったってことはかなりお冠、これは触らぬ神にたたりなし・・・)

麦野「そうね」

絹旗「て、ことは今日はこのまま超解散ですか?」

絹旗(一秒でも早く麦野から離れたいです。とばっちりは超かんべんです)

麦野「・・・・ねぇ」

滝壺「なに?」

麦野「常盤台の超電磁砲って知ってる?」

滝壺「ううん」

フレンダ「聞いたことないわ」

絹旗「私もです」

8: 2012/07/04(水) 19:31:07.76
麦野「まあ最近のことだからしょうがないわ」

滝壺「その人がどうかしたの?」

フレンダ(ちょおおおおい!今までの流れからそこを聞いちゃだめってわけよおおおお!!!)

絹旗(たきつぼさんここはそっと離れるところですよおおおおおお!!!!)

麦野「ちょっと気になっただけよ、何でもないわ」

滝壺「そうなんだ」

フレンダ(ふー、ギリセーフってわけよ)

絹旗(おねがいします滝壺さん、今日はこのまま帰らせてください)

滝壺「むぎのの好きな人?」

フレンダ(おおおおおおい!!!!)

絹旗(超的外れですけどその話題から離れてくださいよおおおお!!!!!)

麦野「いや違うわよ、ただ最近レベル5になったって聞いたから気になっただけ」

滝壺「そうなんだ」

麦野「うん」

滝壺「でも私たち第一位と第二位のことよく知らないよ?」

10: 2012/07/04(水) 19:35:19.17
麦野「あー、まあそうだけどさ」

滝壺「ほかのレベル5のこともしらない」

麦野「そういえばそうね」

滝壺「だからこれはむぎのの恋なんじゃないかと思った」

麦野「どうしてそうなるのよ」

滝壺「なんとなく」

麦野「そんなわけないじゃないの」

滝壺「そうなんだ」

麦野「そういうもんなのよ」

フレンダ(さ、さすが滝壺ってわけよ・・・)

絹旗(私たちが同じことを質問したら確実に逆鱗に触れますね・・・)

滝壺「それで、どうするの?」

麦野「・・・どうもしないわ、今日はこれで解散」

滝壺「うん、わかった」

フレンダ 絹旗((よっしゃあああああ!!!!))

17: 2012/07/04(水) 19:44:43.64
麦野「・・・・・・」

麦野「ちょっかい出すつもりはないわ・・・」

麦野「ないけど・・・・」

麦野「なーんか釈然としないのよね、一体どんな女なんだか」

麦野「常盤台・・・・中学生のガキに抜かれるなんて少し頭にくるわね・・・」

麦野「・・・・」

麦野「まあどんなやつか見るくらいなら別にいいわよね」

20: 2012/07/04(水) 19:50:10.56
常盤台中学

麦野「って・・・」

麦野「学校に来て会わせてくださいって言えば会えるとでも思っているのか私は!!」

麦野「ただの不審者じゃねーか!!!」

麦野「しかも平日昼間・・・絶賛授業中じゃないの・・・」

麦野「あー、自分の馬鹿さ加減に頭が痛くなるわ・・・」

麦野「・・・・・」

麦野「帰るか・・・・」

麦野「いやまてどこかで時間をつぶして・・・・」

麦野「そして改めて・・・・」

麦野「改めてどうするのよ?」

麦野「常盤台の超電磁砲に会いにきましたって言うつもりか?」

麦野「・・・・・ありえないわね、帰ろう」

21: 2012/07/04(水) 19:58:36.89
ドンッ

麦野「わっ!」

美琴「きゃっ!!」ペタン

麦野「あ・・・」

美琴「いった・・・ぅぅ・・・」ジワッ

麦野「あ、だいじょうぶ?」

美琴「いたい・・・・・ぐすっ」

麦野「あ、あああごめん」

麦野(なんでちびっこがこんなところにいるんだよ!!!)

美琴「うぅ・・・いたい・・・・」ポロポロ

麦野「え・・えっと・・・」

美琴「いたいぃ・・・・っあ・・・・」ポロポロ

麦野「あ、あああ泣くんじゃねえよ!!」

美琴「ああああんいたいいいい!!!」

美琴だけが幼くてあとはそのままです、寮では黒子と同部屋ですので・・・・・、あとはわかるな?

25: 2012/07/04(水) 20:05:12.23
麦野「泣くなああああ!!!!!」クワッ

美琴「うえっ!!」ビクッ

美琴「あああああああああああああ!!!!!」

麦野「ちょおおおおおおい!!!!!」

美琴「いだいいいいいいいいい!!!!」

麦野「泣くなってんだろうがああああああ!!!!」

美琴「ごわいいいいいいいいい!!!!」

 ざわざわ

麦野「はっ!!!」

美琴「ああああああああああん!!!!」

麦野(おいマジでどうしろってのよ、この私がちびっこ泣かせてましたなんてシャレになんねえぞ)

麦野「いたいかあああ!!いたいならすぐにびょいんにいかなきゃねえええ!!」

ガシッ

美琴「ひぐっ!う!?」

麦野「さああいこうかああああ!!!」ダダダダッ

28: 2012/07/04(水) 20:14:48.30
麦野「はぁ・・・はぁ・・・・・」

美琴「えぐっ・・・うぇっ・・・・」

麦野「あー、とんでもない顔になってるわね、涙と鼻水でぐちゃぐちゃじゃない」

美琴「うぅ・・・・ひぐっ・・・・」

麦野「ほら、顔ふいてあげるから・・・」

美琴「んっ・・・・う・・・・」

麦野「鼻は自分でちんしなさい」

美琴「うん・・・・」チーン

麦野「はぁ・・・・どうしたらいいのこの状況」

美琴「ひざいたい」

麦野「ん?あー・・・」

麦野(偶然とはいえまさか振り返って歩こうとしたところでこのちびっ子を・・・・)

美琴「血がでた・・」

麦野「・・・しょうがないわね、薬買ってあげるから一緒にきなさい」

美琴「くすり?」

34: 2012/07/04(水) 20:27:57.54
麦野「ほっといたらばい菌が入っちゃうの」

美琴「ばい菌なんて怖くないもん」

麦野「もっと痛くなるわよ?」

美琴「な、ならないもん!!」

麦野(ったく・・・これだからちびっこは・・・)

麦野「ばい菌をほっとくとあんなふうになるわよ、ほらあそこの・・・・ えっ!?」

美琴「どんな? ・・・・」


上条「不幸だ・・・科学の町学園年で暴れ牛に GEKI☆TOTU されるなんて・・・・」

上条「その直前に空から降ってきた赤いペンキを全身に浴びたのがいけなかったのか・・・クッ・・・どれが本当の血なのかわからねぇぜ・・・・」ヨロヨロ


美琴「ばい菌こわい!!!」

麦野「そ、そうよね!ああいうふうになりたくなかったら今すぐ消毒するのよ!!!」

38: 2012/07/04(水) 20:36:51.25
麦野「はーい、ちょっと染みるけど我慢するのよ?」

美琴「いたい?」

麦野「すこしよ」

美琴「いたいのやだ」

麦野「ばい菌はこわいわよ?」

美琴「うぅ・・・・・」

麦野「我慢したらアイス買ってあげるから、ね?」

美琴「ゲコ太のやつがいい・・・」

麦野「いいわよ、我慢できたらね」

美琴「がまんする・・・」

麦野「はーい、じゃあいくわよー」

美琴「うん・・・・・」

麦野「はい」シュッ

ジワッ

美琴「うぅぅぅぅぅ~~~」プルプル

41: 2012/07/04(水) 20:46:11.25
麦野(お~、目に涙浮かべてるわ、てっきりまた泣くかと思ったけど我慢できるもんね・・・)

美琴「・・・・ぅぅぅ・・・」プルプル

麦野「よく我慢できたわね、絆創膏貼るからもう少しよ?」

美琴「・・・・・ぅん」

ペタッ

麦野「はい、終わり、痛かった?」

美琴「・・・・・」フリフリ

麦野「そう、えらいわね」

美琴「じゃあゲコ太のアイス買ってくれる?」

麦野「いいわよ、それどこに売ってるの?」

美琴「こっち!」ギュッ

麦野「こら!ひっぱるなっての!」

美琴「えへへ~、ゲコ太~」

麦野「泣いた烏がもう笑うってこういうことね」

45: 2012/07/04(水) 20:55:16.46
美琴「は~や~く~!!!」

麦野「はいはい、ゲコ太のアイスは逃げないわよ」

美琴「はやくたべたいの!!」

麦野「あせって食べてもおいしくないわよ?」

美琴「おいしいもん!!」

麦野「でもそんなに私の手をひっぱっても危ないだけよ?」

美琴「あぶなくないもん!!」

麦野「転ぶわよ?」

美琴「ころばないもん!!」

麦野「そう?ほら」

美琴「わわっ」グラッ

麦野「ふふん」

美琴「う・・・こ、ころばないもん!!」

46: 2012/07/04(水) 21:03:48.14
麦野(ま、言っても無駄か・・・)

麦野「そうね、えらいわね」

美琴「えへん」

麦野「でもちゃんと前見ないと危ないわよ?」

美琴「あぶなくないもんん!!」

麦野「そう?前見てみな?」

美琴「ふっふーん」クルッ


キキキィ!!!! ドガッ!!!!

上条「ぐっはああああああ!!!!!」


麦野「 」

美琴「 」

48: 2012/07/04(水) 21:08:40.62
救急隊員「なんてこった!!急患を運んだ帰りに急患をつくっちまうなんて!!!」

上条「ご・・・・ごふっ・・・」

救急隊員「フゥーハハー、学園都市は修羅の国だぜぇー!!!」

上条「ふ・・・・こ・・・・・う・・・」

救急隊員「お兄ちゃんは運がいい!!すぐに病院につれてってやるぜぇ!!!」

上条「・・・・だ・・・・・」ガク

救急隊員「さあ行こうぜ!限界の向こうへ!!」


麦野「・・・・・」

美琴「・・・・・」

麦野「ちゃんと前見て歩こうな?」

美琴「うん」

50: 2012/07/04(水) 21:20:11.51
麦野「で、どれがいいの?」

美琴「うーん・・・・」

麦野「あのさ」

美琴「なに?」

麦野「どれも同じように見えるんだけど」

美琴「あのね、これにシールがついてくるの」

麦野「シール?」

美琴「うん!これあつめてるの!」

麦野「そう」

美琴「だからちゃんとえらばないとだめなの!!」

麦野「でもさ、ケース開けっ放しだとほかのやつも溶けちゃうからせめて決め手からケースあけな?」

美琴「もうすぐ、もうすぐだからちょっとだけ!」

麦野「はいはい」

53: 2012/07/04(水) 21:31:10.27
美琴「やったー!!!あたらしいゲコ太!!!」

麦野「へー、今こういうのが流行ってるの?」

美琴「しらないの?」

麦野「ええ」

美琴「ふっふーん、おくれてるー」

麦野「はいはい」

美琴「えへへー」ニコニコ

麦野(お子様の趣味ってのはわからないわね・・・)

麦野「そんなことより早くアイス食べないと溶けるわよ?」

美琴「わわわわわ!!!」ペロペロ

麦野「・・・・ふう」

麦野(世話かけさせるんじゃないのよ)

55: 2012/07/04(水) 21:41:43.03
麦野「はぁ・・・さて、これからどうするか・・・」

美琴「あむあむ」

麦野「何か勢いでつれてきちゃったけどどうすればいいのかしら」

美琴「あむあむ」

麦野「・・・・・これって誘拐とかじゃないわよね?」

美琴「あむあむ」

麦野「結構見てる人いたし・・・・ちょっとやばい?」

美琴「あむあむ」

麦野「指名手配とかされたらシャレにならないわね・・・」

美琴「あむあむ」

麦野「あの女に何言われるかたまったもんじゃないわ・・・」

美琴「あむあむ」

麦野「ねえ?」

美琴「あむあむ」

58: 2012/07/04(水) 21:48:57.09
麦野「ねえってば」

美琴「あむ?」

麦野「・・・・・」

美琴「んぐ?」

麦野「・・・・・おいしい?」

美琴「んぅ!!!」コクン

麦野(絶対に口から放そうとしないわけね・・・)

美琴「あむあむ」

麦野「ふう、ちゃんと味わって食べるのよ?」

美琴「んぅ」コクン

麦野「・・・・和むわね」

美琴「あむあむ」

麦野「まあ適当に寮まで送ればいいだけか」

61: 2012/07/04(水) 22:02:18.96
美琴「ごちそうさま!!」

麦野「おそまつさまでした」

美琴「えへへー、ゲコ太ー」ニコニコ

麦野「さて、あんたどこに住んでるの?」

美琴「えっと、あれ?ここどこ?」

麦野「いまさらか・・・まあしょうがないけどさ」

美琴「ねえここどこ?」

麦野「常盤台中学の前からそんなに離れてないわよ。戻ったほうがいいなら戻るけど?」

美琴「じゃあ戻ろ?今日はくろこちゃんが映画につれてってくるの!」

麦野「くろこちゃん?」

美琴「一緒に住んでるの!」

麦野「ふうん、ルームメイトと常盤台中学の前で待ち合わせね」

美琴「だから早くもどろ?」

麦野「待ち合わせまでまだ時間あるの?」

美琴「えっと・・・・うん、まだだいじょうぶ!」

63: 2012/07/04(水) 22:07:36.28
麦野「映画ってどんなの見るの?ゲコ太?」

美琴「えっとね・・・・」

※過激な内容の映画かもしれません

美琴「・・・・っていうのを見るの」

麦野「  」

美琴「みたことある?」

麦野「みないほうがいいわ」

美琴「え、なんで?」

麦野「いいから」

美琴「ねーなんでー?」

麦野「なんでも」

美琴「なんでみたらいけないの?」

麦野「そうね、すっごくつまらないからよ」

美琴「そうなの?」

麦野「ええそうよ」

67: 2012/07/04(水) 22:13:55.18
麦野(こいつのルームメイトってどんだけ変態なのよ・・・私に関係ないんだけど将来が思いやられるわ・・・)

美琴「ほんとうにつまんないの?」

麦野「そうよ、映画好きなやつが言うんだから間違いないわ」

麦野(絹旗ってそういうの見てるのかしら?今度聞いてみないといけないわね)

美琴「でもくろこちゃんがすっごくおもしろいって言ってたよ?」

麦野「そのくろこちゃんはおもしろいんでしょうね、でもあんたにはつまらないわよ?」

麦野(ってか危険ね)

美琴「そうなの?くろこちゃんもいっしょにおとなのかいだんをのぼりましょうっていってたよ?」

麦野「・・・・・・・くろこちゃんとは話しないほうがいいかもしれないわね」

美琴「えっ?」

麦野(どんだけだよ・・・・)

72: 2012/07/04(水) 22:28:51.51
麦野「あー、まあいいわ、とりあえず待ち合わせしてるんでしょ?」

美琴「うん」

麦野「じゃあもどりましょう」

美琴「うん」

麦野「くろこちゃんには気をつけるのよ?」

美琴「なんで?」

麦野「・・・・・自分の身を守るためよ」

美琴「???」

麦野「ってわかるわけないか・・・」

麦野(おしべとめしべすら理解してなさそうだもんね・・・)

麦野「そうね、いやなことはいやだってはっきりと言いなさい」

美琴「?? うん」

麦野「あー・・・おいしゃさんごっことかやっちゃだめよ?」

73: 2012/07/04(水) 22:35:05.01
美琴「こんどやりましょうねっていってたよ?」

麦野「絶対にやっちゃだめ」

美琴「何で?」

麦野「何でも」

美琴「変なの・・・」

麦野「あのね、おいしゃさんってのはたくさん勉強した人がなれるものなの、だからあそびでやったらだめ」

美琴「そうなの?」

麦野「そうよ」

麦野(くろこちゃんには医者の診断が必要ね・・・・)

美琴「あ、ここ知ってる!!」

麦野「ふーん、ってランジェリーショップ?」

美琴「うん、くろこちゃんとよくここにくるの」

麦野「へ、へえ・・・・」

麦野(明らかにこいつの年齢で入るところじゃねえだろうが!!!)

78: 2012/07/04(水) 22:48:39.18
麦野「ここで何してるの?」

美琴「いろんなの着せてもらえるの!」

麦野「・・・・・」

美琴「でもあたしにはまだぶかぶかなのしかないの」

麦野「へ、へえ・・・・・」

美琴「だからこう紐でぎゅっと結べるやつをつけてもらってるの」

麦野「えーっと・・・・くろこちゃんって何歳?」

美琴「うーんっと・・中学一年生!!」

麦野「えっ・・・」

美琴「ん?」

麦野「えーっと・・・」

麦野(おい中一でも早いだろ、ってかこいつと中一が一緒に住むって何?あれ?)

麦野(いや、いくらなんでも中一でこんなことに目覚めるなんておいどういうことだ?)

麦野(絹旗もそのくらいよね?絹旗ってどうだっけ・・・・)

麦野(うん、絹旗は道を踏み外していないわ・・・確信した)

82: 2012/07/04(水) 23:00:21.50
麦野「ちょっと私くろこちゃんとお話があるわ」

美琴「おはなし?」

麦野「そう、お話よ」

美琴「何のお話?」

麦野「つまらない話よ」

美琴「つまらないのにするの?」

麦野「そうよ、つまらなくてもするの」

美琴「なんで?」

麦野「そういうことも必要なのよ」

美琴「ふーん」

麦野「いつかわかる時がくるわ」

麦野(その時・・・・どうなるんだろうかね・・・)

86: 2012/07/04(水) 23:11:23.66
麦野「ほら、もうすぐだから」

美琴「うん」

麦野「はあ・・・なんでこんなことしてるのかしらね」

美琴「そうだ、お姉ちゃんお名前なんていうの?」

麦野「ん?私は麦野沈利っていうのよ」

美琴「しずりおねえちゃん!!あたしみさかみことっていうの!!」

麦野「まあいまさらだけどよろしくね、みこと」

美琴「うん!!」

麦野「みことは大きくなったらどんなことがしたい?」

美琴「あのね!!わるいやつをれーるがんでやっつけてやるの!!」

麦野「へー・・・・え?」

美琴「ぜいきんをよこどりするやつをぶっとばしてやるの!!」

麦野(いやまて、ちびっこにあるあれだ、アニメの必殺技を真似るとかあーいうのだろ)

美琴「でも研究所のせんせいが人に向けて打っちゃだめっていうからこっそりやるの!!」

麦野「あれ?」

91: 2012/07/04(水) 23:15:50.95
麦野「れーるがん?」

美琴「うん!!」

麦野「できる?」

美琴「うん!!」

麦野「・・・・じゃあちょうどいいところにあるあの瓦礫の山にやってみてくれる?」

美琴「でも外でやっちゃだめって言われたよ?」

麦野「かるーくやっちゃえばいいのよ」

美琴「怒られない?」

麦野「もちろん」

美琴「じゃあやる!」

麦野(まさかとは思うけど・・・)

95: 2012/07/04(水) 23:22:05.76
美琴「えいっ!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオン!!!!!

麦野「えーっと、あれ?」

美琴「どうしたの?」

麦野「え?あんたが第三位?」

美琴「うん」

麦野「常盤台の?」

美琴「うん」

麦野「初等部ってあったの?」

美琴「あるよ?」

麦野「あ、そうだったの・・・・」

美琴「知らなかったの?」

麦野「ええ」

美琴「おっくれってるーう」

98: 2012/07/04(水) 23:31:01.00
麦野「あ、あーそうだったんだ・・・」

美琴「えへへ、あんまり言っちゃだめなんだよ?」

麦野「そ、そうなの?」

美琴「そう!だからしずりおねえちゃんと内緒!!」

麦野「・・・うん、内緒ね」

美琴「えへへー、ゆびきりー」

麦野「そうね、ゆびきり」

麦野(なんか拍子抜けね・・・)

麦野(まあ、そういいうことがありえるのが学園都市か・・・)

麦野(私もこのままずっと第三位でいられたかっていえば・・・それはわからないわけだし・・・)

麦野「ねえみこと、あんたは見たい映画とかないの?」

美琴「え?あたしゲコ太のやつが見たい!!!」

麦野「じゃあ私と見に行きましょうか」

美琴「え?でもくろこちゃんが待ってるよ?」

麦野「そうね、くろこちゃんがいけなくなったらゲコ太見に行きましょうか」

101: 2012/07/04(水) 23:39:55.50
美琴「くろこちゃんが?」

麦野「行けなくなるかもしれないわよ?」

美琴「じゃあいけなくなったらしずりおねえちゃんとゲコ太見る!」

麦野「ええ、そうしましょう」

麦野(まあそうなるんだけどね・・・・)



翌日

滝壺「むぎの・・・・」

麦野「ん?何?」

滝壺「その子はだれ?」

麦野「妹みたいなもんよ」

絹旗「ふっふっふー、スネークはゲコ太を食べちゃうのですー!」

美琴「む!ゲコ太は負けないもん!!」

フレンダ「がんばれゲコ太ー まけるなってわけよー」

105: 2012/07/04(水) 23:45:38.33
滝壺「きぬはたとふれんだはノリノリ、わたしもちょっとうれしいけど事情は教えてくれてもいいと思う」

麦野「なんてことはないわ、私はただ通報しただけよ」

滝壺「通報?」

麦野「そう、なんか壮絶なバトルが展開されたらしいんだけど最後はそれはもう言葉にできないくらい・・・」

滝壺「それ、むぎののせい?」

麦野「いや、通報したことを感謝されたくらいよ?」

滝壺「ってことは?」

麦野「まあそういうやつだったみたいよ?」

滝壺「・・・ならいいけど・・・」チラッ

美琴「ゲコ太ぱーんち!!」

絹旗「うわー、やられましたー」

フレンダ「きゃー ゲコ太つよーい」

滝壺「うん、一件落着だね」

麦野「でしょ?」

109: 2012/07/04(水) 23:53:51.81
滝壺「それじゃあわたしはゲコ太のライバルのゲラ=ハを演じてくるね」

麦野「はいはいどうぞいってらっしゃい」

滝壺「むぎのはやらないの?」

麦野「やらないわよ」

滝壺「ふふん、そんなこと言ってこっそりゲコ太を狙う海賊コブラになりきるためにサイコガンを用意しているのをわたしは知っている」

麦野「なっ!!!」

滝壺「ちがうの?」

麦野「ぐぬぬ・・・」

滝壺「やるなら今しかないよ?」

麦野「わかったわよ、やってやるわよ!!」

滝壺「それでこそむぎの」

滝壺「ゲッコ族は生理的に虫が好きです!!」

絹旗「ゲラ=ハ!!」

フレンダ「ライバル登場ってわけよ!!」

113: 2012/07/04(水) 23:59:10.24
 同日 同時刻 某所

黄泉川「なあ、どうしてこうなったじゃん?」

黒子「わかりませんの、私はただお嬢様に愛をもって接しようとしただけですの・・・」

黄泉川「そうか・・・ただ、少し、少しだけ間違っているじゃんよ・・・それを、見直さなきゃな?」

黒子「・・・・・・そう、ですの?」

黄泉川「・・・・ああ」

黒子「・・・・わかりませんの・・・」

黄泉川「最初はみんなそうじゃんよ・・・・少しずつ・・・な?」

黒子「私は・・・・私はまたお嬢様と一緒に外を歩くことができるのでしょうか?」

黄泉川「・・・・お前次第じゃんよ・・・」

黒子「うぅ・・・・・ぐすっ・・・・」ポロポロ



その日、白井黒子は大声で泣き叫んだという


おわり

引用元: 麦野「え?あんたが第三位?」美琴(9)「うん」