1: 2014/05/17(土) 19:32:07.50
女「…。」

男「お、炎の力でファイアがファイラになったな。」ピコピコ

女「あ、あのー。」

男「うわ、ジャファー魔人化とか聞いてないわー。」ピコピコ

女「わ、私男さんとつきあいた――

男「チッ、ドナルドがケアル使わないせいで氏にそうだ。」ピコピコ

女「…えい。」パチ

男「うわあああああああああああ!PS2の電源切れたあああああああ!!」

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400322717/

2: 2014/05/17(土) 19:42:23.96
女「私の話聞いてくださいよ!!」

男「うう…ボス戦だったのに…。」

女「聞いてます!?」

男「うん、聞いてたよ。…で?何の話だっけ?」

女「聞いてないじゃないですか!」

男「聞いてたよ。101ワンちゃんの話でしょ?」

女「全然違いますよ!?」

男「うんうん。」カチ ウイーン

女「どさくさに紛れて電源を点けないでくださいよ…。」

男「それで?何の話?」ピコピコ

女「いや、私男さんと付き合いたいんですよ。」

男「へー。」ピコピコ

女「へーって…返事が軽いですね。」

男「いや、さすがに冗談でしょ?」ピコピコ

女「いえ、本気です。」

男「へー…ええええええええ!!?」

3: 2014/05/17(土) 19:49:49.16
女「お、なかなかいい反応。」

男「ええええええ!?まさかリク、裏切ったのかああああ!?」ピコピコ

女「ゲームの反応だった!?」

男「あ、で?何の話だっけ?」ピコピコ

女「やっぱり聞いてないのか。」

男「お、ハイジャンプゲット。」ピコピコ

女「…えい。」パチ

男「うわあああああああああああ!PS2の電源切れたあああああああ!!」

女「いい加減私の話を聞いてくださいよ!!」

男「うう…ボス戦だったのに…。」

女「ついさっきボス戦だったのにもう違うボス戦なんですか…。」

男「うん、パラサイトゲイジって言う敵なんだ。」

女「いや、聞いてませんよ。私の話を聞いてくださいよ。」

男「…で?何?」

女「私、男さんのことが好きです。付き合ってください。」

男「ごめんなさい。」

女「即答!?」

4: 2014/05/17(土) 20:00:20.19
男「いや、俺ゲームしてるし。」

女「え?じゃあゲームしてない時ならOKなんですか?」

男「ごめん。俺の嫁まじカイリ。」

女「誰ですか?」

男「このゲームのキャラ。」

女「まさかの二次元!?」

男「カイリマジカワイイマジテンシ。」

女「棒読みじゃないですか!?本当は別にそうでもないんでしょ?」

男「う…。」

女「図星じゃないですか!」パアア

男「なんで嬉しそうなの?」

女「だって、私にもまだ付き合えるチャンスあるってことですよね!?」

男「そうだけど…。」

女「結構男さん狙ってる人多いですから、ここで告白しておかないと!」

男(めんどくさいな…。)ピコピコ

女「それで?返事は?」

男「えっと…ゲーム終わってからでいい?」ピコピコ

女「今じゃないとダメです!」

男(めんどくさいな…」ピコピコ

女「いや、思ってること声に出てますよ!?」

5: 2014/05/17(土) 20:07:36.76
男「今、いいとこだから後にして。」ピコピコ

女「むう…だいたい、何のゲームしてるんですか?」

男「キングダムハ―ツFM。」ピコピコ

女「どんなゲームなんですか?」

男「説明めんどい。」ピコピコ

女「男さんめんどくさがりやですね…。」

男「よし!ワールドオブカオス撃破!!感動のエンディングだ!」

女「クリアしたんですね。ならさっきの返事を――

男「…。」カチ ウイーン

女「…。」

男「さっそくキングダムハーツ2FMやるか。」

女「なんで続編やってるんですか!?」

男「何言ってんだ!1をやったら2もやる、あたりまえだろ!ゲーマー失格だ!」

女「その前に人の話を聞いてくださいよ!人間失格ですよ!」パチ

男「だからPS2の電源切るなぁああああああ!!」

12: 2014/05/18(日) 20:28:05.01

男「わかった。聞くから。話聞くから電源切らないで。」

女「わたし おとこさん すき。」

男「ごめん なさい。」

女「結局断られるんですね!?」

男「今は恋愛よりもゲームに集中したい。」

女「それ男として最低ですよ!?」

男「いや、おもしろいし。ゲームは最高だよ?」

女「心の底からゲーマーなんですね…。」

男「繋がる心が俺の力だ!」

女「その台詞さっきのゲームのやつじゃないですか!?もう少し良い使い方あるでしょ!?」

男「はいはいわかったわかった。」カチ ウイーン

女「…もうわかりましたよ。」

男「…。」ピコピコ

女「…私なんでこんな人のこと好きなんだろう?」

男「…。」ピコピコ

女「こんなゲーマーダメ人間のこと…。」

男「…。」ピコピコ

女「私…もうダメなのかな。」

男「いや、うるせーよ!!なんで人の前で悪口言うの!?ゲームしずらいわ!!」

女「じゃあ私と付き合ってください。」

男「嫌だ。」

女「…じゃあ、ゲーム買ってあげますから。」

男「マジで!?いいよ!!」

女「……ええぇ………。」

13: 2014/05/18(日) 20:37:21.29
女「……というわけで、私たち付き合うことになりました。」

男「お、アルテマウエポンだ。」ピコピコ

女「付き合う前となんも変わんないじゃないですか!!」

男「よし、エンディングっと。次はチェインオブメモリーやるか。」

女「てい。」ポチ

男「うわああああああ!アルテマウエポンがあああああ!!」

女「なんですか!?アルテマウエポンと私どっちが大切なんですか!?」

男「アルテマウエポンに決まってる!」

女「とうッ」ブン

男「うおおおおお!!PS2窓から投げるなあああああ!!」

PS2「」ガシャーン

女「ちょっともう本気で怒りました。今からデートしましょう。デート。」

男「ええ…めんどくさい。」

女「このままじゃ何にも変わらないです。ほら、行きますよ。」グイ

男「ちょ、ちょっと待って!DSとPSPを持ってくから!」

女「うるさい。」グイ

男「うわあああ!」

14: 2014/05/18(日) 20:44:30.05
~~~~~

ガヤガヤ

女「む、休日だけあって人が多いですね。」

男「別に遊園地じゃなくてもいいじゃん…。」

女「デートなら遊園地でしょ!」

男「ま、別に嫌いじゃないけどね。遊園地。」

女「え?意外です。」

男「待ち時間にゲームできるしね。」

女「なるはど。男さんらしい。」

男「えへへー。」

女「いや、褒めてませんよ!?」

男「…で?どっか乗るんだろ?アトラクション。」

女「あ、はい。まずはどこ乗ります?」

男「うーん…>>16でいいんじゃない?」

21: 2014/05/19(月) 18:51:07.58

男「ジェットコースターでも乗るか?」

女「いいですね。乗りましょうか。」

男「えーっと…向こうだな。行こう。」ギュ

女「ひゃっ!」

男「…?」

女「い、いえ。大丈夫です。」

男「…そうか?行くぞ。」

女(…急に手を握るなんてずるいです///)

~~~~~

男「なかなかおもしろかったな。」

女「うう……男さんよくあんなの乗れましたね…。」

男「あれ?お前絶叫系苦手だった?」

女「いや、限度っていうものがあるでしょうよ…。なんで一番凄いやつ乗るんですか…。」

男「あのアトラクション人気で行列できてるから、待ち時間でゲームができるんだよね。」

女「そればっかりじゃないですか!?…ちなみに、なんのゲームしてたんです?」

男「キングダムハーツ 358/2 Days。」

女「男さん本当にそのゲーム好きですね…おもしろいんですか?」

男「おもしろいに決まってるじゃないか!特にソラが使うキーブレードとか――

女「あ、いや、わかりました。なんかこれ以上言うと宣伝感があるのでやめましょう。」

男「むう…。」


22: 2014/05/22(木) 20:20:12.65
女「次、どこ乗ります?」

男「えっと…観覧車、とか?」

女「いいですね。」

男「んじゃ、乗ろう。」ギュ

女「…!」

男「…?」

女「…男さんって変なところで男らしいですよね。」

男「ん?」

女「手、無意識のうちにつないでるじゃないですか。」

男「…!ごめん!」バッ

女「…。」ギュ

男「…。」

女「せっかくですし、手、つなぎましょう。」

男「…なんか、意識すると恥ずかしいな。」

女「ははは、そうですね。」ギュウ

男「ああ。まったくだ。」ギュウ

23: 2014/05/22(木) 20:40:41.04
~~~~~

女「…観覧車から見える景色、綺麗ですね。」

男「うん。」

女「…。」

男「…。」

女「男さん、懐かしいですね。」

男「え、何が?」

女「…いえ、なんでもないです。」

男「そ、そうか。」

女(男さん、もう憶えてないのかな。)

女(あの時の…こと。忘れてはいけない、8年前の記憶。)

女(私と初めて会った時の…。―――

―――――

~~~~~

【8年前、始まりの記憶】

女母「女ちゃん、部屋片づけなさい。」

女「…。」

女母「引っ越してきたばかりなんだから、荷物の整理できてないでしょ?」

女「…。」

私がまだ小学生の時、父と母と離婚してこの町に引っ越してきた時のこと。

女(ああ、何もする気が起きない。)

女(何も、考えたくない。)

私は父と母が離婚したショックで無気力感に襲われていた。

女(…少し、外の風に当たってこよう。この近くに…空き地、あったっけ。)

私は外の風に当たろうと思い、近くの空き地にでかけた。

~~~~~

女(…っ)

運が悪く、ちょうどそこにいた不良に絡まれた。

不良「金、出せよ。」

女「も、持ってない…!」

不良「なら、それ以外の物で払ってくれよ。勝手の俺の空き地に入った料金をな。」

もうだめだ――そう思った時、私はあの人と出会った。

男「…てめえ、こんなとこにいたのか…ああん!!?」

不良「…!」ビク

女「……!?」

私は言葉が出なかった。

なぜなら――その人は右手に『メタルキングの剣』。を持っていたからである。

24: 2014/05/22(木) 20:51:39.02
後から聞いた話だと、その剣はコンビニのくじで当たった物らしい。

良く見ればその剣が本物ではなく、偽物のおもちゃだということはわかる。

…しかし、不良に絡まれていた私に冷静な判断ができるはずもなく…。

女(何か不良よりも怖い人が来た!?)

そう思った。

不良「…お前、何の用だよ。まさかこの女の子を助ける正義のヒーローにでもなるつもりか?」

男「…んなわけねえだろ!!」

女(えええ!?)

私を助けに来たわけではないのか。

男「てめえ俺の貸したゲーム失くしやがっただろ!!新しく買いなおすから金払えや!」

不良「俺が払うとでも…?」チャキン

そう言うと不良はカッターナイフを取り出す。

男「お前、マジで失くしておいて開き直るとかクズだな。ぶちのめす。」サッ

その人はメタルキングの剣を構えた。

女(な、なんだこの状況…。)

よくよく考えればおもちゃの剣で刃物に勝てるわけない。

…しかし、結果は違った。

不良「しねや!」ブン

男「…。」カキン

その人は剣でカッターを弾く。

男「マジでてめえ許さんからな。」

不良「…!?」

男「ぶちのめす。」ブオン

その人の剣が見事に不良の頭に当たる。

クリティカルヒット 9999

女(…嘘でしょ!?)

29: 2014/05/29(木) 19:04:51.93
男「ったく…借りた物は返さないとだめだろ。」

女「あ、ああ…。」ガクブル

男「ん?誰?」

女「あの!助けてくれてありがとうございます!」ペコリ

男「…?えっと、どういたしまして。」

――これが私と男さんの始まりの記憶。

その後、私は男さんといろいろ話した。

いつのまにか仲良くなって、またこの公園で会おうという話になった。


…不安や苛立ちで心が崩れそうな私にとって、男さんは癒しだった。

―――――

~~~~~

女「…。」

男「…女?どうかしたか?」

女「いえ、なんでもないです。」

男「そうか。もうすぐ観覧車、一周するぞ。」

女「…男さん、降りたら私の家、行きませんか?」

男「ん?いいけど…。」

女「ちゃんとゲームもありますよ。」

男「よし、行こう!!今すぐだ!!」

女(男さん…単純。)

~~~~~

男「おじゃまします。」

女「ただいまー。」

女母「あら、いらっしゃい。誰よその子?」

女「おぼえてない?昔よくうちに来てたじゃん。」

女母「…ああ!あの子ね!いらっしゃい。」

男「…?」

女「さ、私の部屋に。」

男「…なんか俺、ここ知ってるような気がする。」

女「…。」

男「確か8年前の…公園で…。」

女「…!?」

男「…女の子と――

女「…。」ドゴッ

男「!!」

女「ごめんなさい…男さん。」

男「…。」バタリ

30: 2014/05/29(木) 19:12:23.50
―――――

~~~~~

全部、男さんが悪いんです。

あの日、急にあんなこと。

あんなこと言い出すから……。

―――――

~~~~~

女「男さん、話ってなんですか?」

男「ん?ああ。公園に呼び出して悪かったな。」

女「それで?なんです?」

男「…俺、今日で女とお別れだ。」

女「……え!?」

男「引っ越すことになったんだ。」

女「……。」

男「悪いな、今度一緒に観覧車乗ろうって言ったのに。」

女「……。」

男「それじゃ、またな。」

女「待ってください。せめて、せめて一回だけ、観覧車に乗りませんか。」

男「…そんなに怖い顔しないでくれ。乗るよ。最後だもんな。」

~~~~~

男「景色、綺麗だな。」

女「…。」

男「もう、お別れか。」

女「…。」

男「最後に、いい思い出に――うっ!?」

女「…ごめんなさい、男さん。」バチバチ

男「スタン…ガン!?」

女「男さんと初めて会った日から護身用に持ってるんです。」

男「……。」

女「絶対に、」

男「…。」

女「絶対にお別れなんてさせない。」

男「」

女「私は……」

                男さんのことが好きだから。

31: 2014/05/29(木) 19:23:29.60
―――――

~~~~~

男「……う、…ここは?」

女「私の部屋です。」

男「…全部、思い出した。」

女「そうですか。」

男「俺は8年前、お前に会ってた。」

女「はい。」

男「それで、観覧車で襲われた。」

女「はい。」

男「その後、記憶と意識が朦朧としてて、家に帰ったら誰もいなかった。」

女「そうでしょうね。」

男「机の上に置手紙が置いてあって、『今日からしばらくの間出張することになったので、留守おねがい。』って書いてあった。」

女「はい、私が男さんのお母さんの筆跡を真似して書きました。」

男「それからずっと一人暮らししてて、時々お金が届いて…。」

女「私のお金です。」

男「高校行って、女と出会って…。」

女「男さんの高校、進学校で受かるの大変でした。」

男「しつこく付きまとわれて…家にまで来て。」

女「そうですね。」

男「告白されて、観覧車に乗って…。」

女「今に至ります。」

男「ははは…まるでゲームの世界に入ってるみたいだ。」

女「ええ。こんなこと、実際にする人なんていないでしょうね。」

男「…何でこんなことした?」

女「私は男さんとお別れするのが嫌だったんです。」

男「それだけ?」

女「それだけです。」

男「……ははっ!ははははは!!」

女「…?」

男「なかなかおもしろいな。」

女「そうですか?」

男「ああ。おもしろい。」

女「おもしろい、ですか。」

男「ああ。」

女「他に言うことは?」

男「そうだな、お前の愛は重すぎる。」

女「…そんですか、そうですね。はははっ。」

男「お前こそ、何か言うことあるんじゃないか?」

女「……。」

32: 2014/05/29(木) 19:34:43.02
女「男さん…好きです。」

男「知ってる。」

女「つきあってください。」

男「もうつきあってるじゃないか。」

女「……男さん、怒ってますか?」

男「怒ってる。」

女「何に対してですか?」

男「……何に、対してだろうな。」

女「私が今まで嘘ついていたことですか?」

男「違うな。」

女「じゃあ……。」

男「結局、俺は女にゲームを買ってもらってない。」

女「……え?」

男「約束だっただろ?」

女「……そうでしたね。」

男「…。」ギュ

女「……!?」

男「お前の愛は重すぎるんだよ。」

女「…ごめんなさい。」

男「だけど、受け止めてやる。」

女「…!」

男「だからさ、今度…一緒にゲームでもしよう?」

女「…はい!」

男「ほろ、もう怖い顔するな。」ナデナデ

女「はい…。」ソッ

男「…ん。」ダキッ

女「…。」

男「…。」

女母「そういえば男ちゃん、久しぶりにうちでご飯食べない!?」バーン

男・女「「!!??」」

女母「…!あらあら、二人ともいい感じね。おじゃまだったかしら。」クスクス

女「そ、そんなんじゃ!」

男「…ははは。」

女「な、何笑ってるんですか!?」

男「いや、ゲームよりもおもしろいものを見つけた、と思ってな。」

女「…気が付くの、遅いですよ!」

<完>

33: 2014/05/29(木) 19:47:56.49
………というわけで終了です。

くう疲なんちゃらどうとかむかちゃっかファイアーエレメントファイナルフォーム。

話は変わりますが、おもしろいですよね、キングダムハーツ。
今は2のFMやってます。ソラかっこいいです。

なんかよくわからないssでしたが、ハッピーエンドってことにしてくだしゃあ。ダネフシャア!!

~~~~~

女「ゲームよりおもしろいものを見つけたなら、もうゲームはいらないですよね。」

男「うえっ!?」

女「あと、デート中にゲーム禁止です。」

男「なん…だと…。」

~~~~~

どうせこのままgdgd書いてもこんな感じのが永遠に続くだけですし、それで終わりにしたいと思います。

(このss書いてる時間があるならキンハーやってたいな。)

なんて思ったりしてないんだからねっ!!

ファイナルフォームの入手方法がわからないなんて思ってないんだからねっ!!


ちなみに、>>1もこのssの男に3足して80で割ったかんじです。

それでは、またどこかで会えるといいなと思います。

34: 2014/05/29(木) 19:59:46.63
うんなんていうか

まあ乙

引用元: 女「つきあってくださ―― 男「…。」ピコピコ