200: 2013/01/08(火) 12:25:11.10
第三東京を見渡せる
高台の墓地――――

マリ「お墓参り?」

アスカ「そうよ
シンジがどうしてもって」

シンジ「一度も
来てなかったからさ」

ジャリジャリ

シンジ「そういえばアスカ
その箱って」

アスカ「あ、これ?ケーキよ!
ヒカリと食べるの」

シンジ「あぁ、今日は誕生日か」

アスカ「マリの分もあるわよ!」

マリ「おぉ~!さっすがー!!」

201: 2013/01/08(火) 12:31:40.55
マリ「って、誰の誕生日?」

アスカ「それは…」

シンジ「あ、トウジ」

階段を上りきると
正面にある墓の前に
トウジが座っていた


トウジ「ん?おぉ、今日は
夫婦でお墓参りかいな」

マリ「アタシもいまーす!」ニコッ

トウジ「真希波もか…
皆ありがとな」

マリ(あれ?
なんか空気が思い気が…)

202: 2013/01/08(火) 12:46:22.65
アスカ「なーに
しょんぼりしてんのよ
らしくないわね!」

そう言いながら
アスカはケーキを
石で出来た供机に置いた

トウジ「覚えとってくれたんか!?」

アスカ「あったり前じゃない
ヒカリのお弁当には
お世話になってきたし
今日はお返しよ!!」ニコッ

シンジ「委員長も
今日でやっと24歳だね」

トウジ「センセ、いつまで
その呼び方やねんw」

マリ「委員長って、洞木さん?」

トウジ「せや!!
我らが委員長言うたら
洞木ヒカリしか居らへん!」ニシシ

アスカ「02月18日が誕生日なの」

203: 2013/01/08(火) 12:52:58.14
マリ「アタシは、あんまり
絡んでなかったからなぁ」

シンジ「え?そうなの?」


トウジ「そう言われると確かに…」

アスカ「とか言ってるけど
アンタだってお弁当には」

マリ「お世話になって
おりました…w」ニガワライ

204: 2013/01/08(火) 12:59:26.62
マリ「でも中学校以来
一度も会ってなかったや…」

アスカ「卒業して直ぐに
イギリス帰ってたんだっけ?」

マリ「うん」

トウジ「ま、なんでも
ええやないか!」ニコニコ

シンジ「きっと委員長も
喜んでるはずだよ」

217: 2013/01/09(水) 12:29:56.30
四人は、しばらく談笑し
それぞれが帰路についていた


――――車内
運転中のアスカが口を開いた

アスカ「なんか、アンタも
らしくなかったわね」

マリ「…え!?アタシ?」

アスカ「私は寝てる人間に
話しかけるほど
バカじゃないわよ」アセ

シンジ「くぅ~…かぁ~…」

アスカ「昔のアンタなら
あんな沈んだ空気でも
一人だけ
あっさりしてたっていうか」

マリ「ア、アタシだって
空気ぐらい読めるよッ!?」

アスカ「あはは、そうよね!!」

221: 2013/01/09(水) 19:46:07.66
マリ「…あそこじゃ
聞けなかったんだけどさ」

アスカ「ん?」

マリ「委員長って、どうして…
その…氏んじゃったの?」

アスカ「それは…」

シンジ「交通事故だよ」

アスカ・マリ「ッ!?」ビクッ

シンジ「トウジの目の前で
委員長は」




シンジ「車に引かれたんだ…」

223: 2013/01/09(水) 19:50:35.72
――――トウジ宅

トウジ「ただいまー」
にゃーん!

トウジ「おぉ、良い子に
しよったかぁ~!?」

トウジは
出迎えてくれた猫の頭を
優しくなでる

トウジ「ほな、飯でも食べようか」

猫「にゃー」

224: 2013/01/09(水) 19:59:58.93
トウジは魚を焼きながら
二人前ほどの炒飯を作っていた

コンコンッ

???「はいるよー?」

トウジ「おぅ」

ガチャ

???「いやー、今度の捜査は
なかなか進展しないよ…」

トウジ「また難事件か?」

???「今、ニュースで話題の
通り魔事件だよ」

トウジ「早よ捕まえてもらわんと
サクラを一人で
歩かせもできへんがな」

???「鑑識も頑張って
犯人の手掛かり見つけるのに
必氏なんだから」

225: 2013/01/09(水) 20:04:22.24
トウジ「ワイやったら見つけて
しばき倒したるんやけどな!」

???「トウジなら
良い刑事になるよ」

そう言いつつ
皿に移してるチャーハンに
手を伸ばす

トウジ「手は洗うたんか
ケンスケェ…」ギロ

ケンスケ「あ、洗ってきまーす」

226: 2013/01/09(水) 20:16:17.21
ケンスケが戻ってくると
トウジと猫は先に
食べ始めていた

ケンスケ「しっかしさ
もう6年になるんだな」

ちゃぶ台前に座ると
手を合わせて食べ始める

トウジ「あっという間や
なぁヒカリ」

猫はトウジの顔を見ると
鳴き声をあげる

にゃー!

230: 2013/01/09(水) 23:49:36.86
シンジ「元々トウジと委員長は
同じ高校に通ってて
その日も二人で
帰ってたんだっけ…
僕らもよく通る
西角の歩道橋のあたり
ちょうどゴミ捨て場の前で
弱った子猫を見つけたトウジが
助けに行こうとした時…

…信号無視した車が
対向車を避けきれず
トウジの方向へハンドルを
きったらしいんだ


マリ「…」

231: 2013/01/09(水) 23:53:42.40
シンジ「反応の遅れたトウジは…

委員長に体当たりで
飛ばされて…


…変わりに委員長が…」


アスカ「…もういいわよッ…」

シンジ「…ごめん」

252: 2013/01/10(木) 19:42:41.75
沈黙のまま
アスカの家に着く

アスカ「…ただいまー」

シンジ「…ただいま」

マリ「ちょっと…二人とも…
(マズイこと聞いちゃったな…)」

???「あら、遅かったわね」ヒョコ

アスカ・シンジ「!?」
アスカ「お母さんッ!?」
シンジ「母さんッ!?」

ユイ「なによそんなに驚いて
お母さんは昨日
こっちの家に寄るからって
電話したじゃない」


アスカ「…そうでした」アセ

シンジ「で、でも鍵なんて!?」

ユイ「あー、ノックしたら
ペンギンさんが
開けてくれたのよぉ!」

ペンペン「クワッ!」

253: 2013/01/10(木) 19:54:51.17
ユイ「おかげで
夕飯の支度もできたし
かえって
良いタイミングだったわ」ニコッ

アスカ「お、お母さん!
私、手伝いますッ!!」バタバタ

アスカは、さっと靴を脱ぎ
キッチンへ向かった

マリ「あ、ワタシも
お手伝いします!」ニコニコ

ユイ「助かるわぁ!
ほら、シンジも
手を洗ってきなさい!」

254: 2013/01/10(木) 20:03:47.34
シンジ「はーい」

ユイの登場により
暗い空気は一瞬で消え去った

――――洗面所

ゲンドウ「おかえり」

シンジ「ただいまー」

ゲンドウ「お墓参りは
どうだった?」

シンジ「ちゃんと行ってきたよ」

ゲンドウ「そうか」

目があう二人

シンジ「…なに?」

ゲンドウ「後で一緒に
風呂にでも入らないか?」

シンジ「いいよ
ここ、ちょっと狭いけどw」

ゲンドウ「たまには
裸の付き合いも悪くないだろ」

シンジ「そうだね」



ユイ「もうすぐできるわよー」

シンジ「はーい!」

255: 2013/01/10(木) 20:10:31.13
二人がリビングに戻ると
テーブルには
料理が並んでいた

アスカ「最後ぐらいしか
手伝えなくて、ごめんなさい…」

ユイ「そんな気にしなくて
いいわよ」ニコッ

漂う匂いに鼻をたてる

マリ「おばさんの料理食べるの
アタシ初めてだ!」

ユイ「今日は碇家の味を
存分に食べていきなさい」ニコニコ

マリ「はーい!!」

257: 2013/01/10(木) 20:15:05.12
ゲンドウ「おや、この間は
シンジが世話になったね」

マリ「あ、おじさーん!
お邪魔してまーす」

ユイ「とりあえず
いただきますしましょうか!」


全員が席につき
いただきますと手を合わせた

258: 2013/01/10(木) 20:21:14.96
――――
食事が済むと
シンジとゲンドウは風呂に
女性人は後片付けを始めた

アスカ「あ、お皿洗いは
私がしますから
お母さんは、ゆっくりしてて」

マリ「そうそう
ごちそうになった分は
働かないとにゃ!」

ユイ「二人とも、ありがとう
本当に助かるわ」ニコッ

ユイ「そういえばマリちゃんは
いつ日本に帰ってきたの?」

マリ「つい最近です!
3年ぐらいになるかなぁ」

269: 2013/01/11(金) 18:39:01.77
マリ「お爺ちゃんの
お葬式に出るだけだったのに
なんだかんだで6年も
いたのかー」

アスカ「そういや
6年間もなにしてたのよ?」

マリ「大学に通いながら
バイト漬けの
毎日だったにゃー」

ユイ「皆、色んな道を
歩いてきたのね
中身はしっかりと
大人になってるんだって思うと
私、嬉しいわ」ニコッ

マリ・アスカ「えへへ…///」

271: 2013/01/11(金) 21:46:36.38
一方風呂にて―――
浴槽にはシンジ
外にはシャワーに
打たれるゲンドウ

シンジ「あー…、良い湯だー…」

ゲンドウ「アスカとは
最近どうなんだ?」

シンジ「どうって…
まぁ、ボチボチかな…」

シンジ「二人で暮らし始めて
最近はアスカがお弁当
作ってくれるんだよ?
僕が遅い時は晩御飯も
作ってくれてるし…」

ゲンドウ「ふっ…昔とは
まるで正反対だな」ニヤッ

シンジ「そうだね…」

ガラガラッ…

ペンペン「クェ!(よう、お二人さん)」


シンジ・ゲンドウ「どうも」

シンジ「えッ!?」

ゲンドウ「なんだ、シンジも
喋れたのか」

273: 2013/01/11(金) 21:50:00.55
そう言いながら
ペンペンを
洗い始めるゲンドウ

シンジ「と、父さんもッ!?」

ゲンドウ「あぁ…
葛城さんに預ける前は
私と住んでいたからな」

275: 2013/01/11(金) 23:15:40.64
ペンペン(あー…きもち…)

ゴシゴシっ

ゲンドウ「久しぶりだな」

ペンペン「クェ~(ほんとだな)」


シャワーで洗い流すと
ペンペンは浴槽に入る

ペンペン(あー…気持ちいわ…)

シンジ「僕だけかと思ってたや」

ゲンドウ「ふっ
…そうだシンジ」

シンジ「な、なにッ?」

ゲンドウ「アスカとは
もう寝たのか」ニヤッ

シンジ「な、なんだよ
いきなりッ…!!」

ゲンドウ「親なら気になる所だ
私は早く孫が欲しい」

シンジ「まだ考えてすらないよ…
…子供か」

276: 2013/01/12(土) 03:02:09.62
―――洗面所

アスカ「バスタオル出すの
忘れてたや」

………………
…………

ゲンドウ「親なら気になる所だ
私は早く孫が欲しい」

アスカ「…ッ!?///」

シンジ「まだ考えてすらないよ…
…子供か」

アスカ(えぇーッ!!!
なんか話が凄い所に
いってるんですけどーッ!!///)

ペンペン(欲しいってなんだよw)

ゲンドウ「いや、遠回しに
言うよりは、はっきり
伝えておこうとおもってな」

シンジ「直球すぎるよ…」
ブクブクブク…

アスカ(…子供
…私とシンジの)

313: 2013/01/14(月) 14:25:39.32
―――リビングにて
マリ「お、もう
こんな時間!」

ユイ「あら、何か
用事でもあったの?」

マリ「明日、仕事なんです!」ニャハハ

ユイ「それは大変ね!」

ユイ「アスカー!!」

アスカ「あ、はーい!」

ユイ「マリちゃんが
明日、仕事だから帰るって」

アスカ「そういえば言ってたわね
送ってあげてもいいけど」

マリ「いや、歩いて帰る!」

アスカ「えッ!?」

マリ「何だか、そんな気分にゃ」

315: 2013/01/14(月) 14:32:02.18
アスカ「大丈夫なの!?」

マリ「大丈夫だってば!」

そこへ風呂上りの
3人が来る

シンジ「もう、帰るの?」

マリ「明日、仕事だしね」

ゲンドウ「気を付けて
帰りなさい」

マリ「はーい!」


そしてアスカ宅を
後にする

316: 2013/01/14(月) 14:36:34.37
―――帰り道

マリ「ふー、久々に
お腹いっぱいだにゃ~」

カツカツカツ…

マリ「なんか買って帰ろ」

コンビニに立ち寄る

325: 2013/01/14(月) 20:28:25.07
――――
マリ「えーと…チューハイと…
後はつまみをっと」


レジに並ぶと綾波が居た

レイ「いらっしゃいませ」

マリ「お!、おつかれ~」

レイ「久々ね」

マリ「そだっけ?」

レイ「ええ」

会計を終え
自動ドアを出ると同時に
マリはチューハイを開けた

シュカッ

ゴクゴク…

マリ「ぷはぁ~…
…帰るかw」

327: 2013/01/14(月) 20:35:58.12
人気のない路地

マリ「しあわせわ~
あるいてこーない!!
だーからあるいてー
いくんだよーッ!!」

マリ「なんだか眠いにゃ~…///」


マリ「……よしッ!!寝る///!!」

364: 2013/01/16(水) 22:15:26.68
――――んっ…

いやっ…///

そんなとこ…舐めないで///

ペロッペロッ

マリ「…ンッ///」

ペロッペロッ

マリ「…uすぐったい///
―――――あれ…」

マリ(アタシ…何してたっけ…
眠くなって…それから…)

にゃー

マリ「おっ!
猫が居るのかにゃ!!」

にゃー

366: 2013/01/16(水) 22:22:23.80
マリ「とりあえず眼鏡ないと
何も見えないや…
メガネわーメガネー♪」

???「なんや、起きたんか」

マリ「えーとー」

???「ほれ、メガネ」

マリ「お、サンキュー!!」

眼鏡をかけるマリ

最初に見たのは
トウジだった

367: 2013/01/16(水) 23:39:34.44
マリ「鈴原くん?」

トウジ「せや」

マリ「なんでー?w」

トウジ「なんや
覚えとらんのかいなッ!?」

マリ「え、うんw」

371: 2013/01/17(木) 12:25:05.66
――――昨夜
トウジ宅の玄関にて

ケンスケ「いやー、すっかり
暗くなったなー」

トウジ「何時やと
思てんねんw」

ケンスケ「久々だったしね、長居して悪かったよ」

トウジ「気にすんなや!」

ケンスケ「また、くるからー」

トウジ「ほななー!!」
玄関の扉を
閉めようとした瞬間に
足元から飼い猫のヒカリが
逃げ出した

375: 2013/01/18(金) 00:23:20.15
ケンスケ「お、あれ!?」

トウジ「ちょッ!ドコ行くねん!!」

踵履きした靴で
トウジが追いかける

ケンスケ「あ、ちょっと!」

アパートの階段を降り
路地を左に
ヒカリの後を追う

トウジ「ヒカリッ!!」

378: 2013/01/18(金) 00:41:13.02
―――探しはじめて
30分経過

トウジ「ドコにも…
居らへん……」ハァハァ…

ケンスケ「こっちも…はぁ…
だ、ダメだった…」ハァハァ

405: 2013/01/19(土) 20:04:20.61
トウジ「ケンスケ!
後はワイ一人で大丈夫や…」

ケンスケ「いや、だけどッ!」

トウジ「明日も仕事やろッ!?
大丈夫や
ヒカリは必ず帰ってくる」

そういうと
一旦、家に帰ると
ケンスケに告げ
二人は、その場を後にした

――――路地
トウジ「はー…喉がカラカラや…」

トウジ「ジュースでも
買ってくか…」

406: 2013/01/19(土) 20:10:50.25
人通りの少ない道
そこは滅多に通らない
暗い道だった


にゃー

トウジ「!!」

トウジ「ヒカリッ!?」

にゃー!

目の前にある自販機の影から
その声は聞こえる

トウジは脇目も振らず
駆け寄った

トウジ「ヒカリッ!!」

近づくに連れて
開ける視界
トウジに見えていたのは
自販機の奥に横たわる
人間の姿だった

407: 2013/01/19(土) 20:14:21.06
トウジ「うわぁッ!!」

思わず足を止めるトウジ
ヒカリは横たわる人間の上に
乗っていた

にゃー!!

恐る恐る覗き込むトウジ
そこに居たのは
熟睡中のマリだったのだ

410: 2013/01/19(土) 21:02:14.62
――――

トウジ「そんで、連れて
帰ってきたんや」

マリ「…マジかーwww」

トウジ「チューハイ片手に
夜道を帰るなんて
信じられへんわ」ワラ

マリ「いや、だってー
…今、何時ッ!?」

トウジ「午前1時やけど?」

マリ「ふぅー…
朝かと思った…w」

トウジ「なんや、仕事か?」

マリ「そうそう!!」

411: 2013/01/19(土) 21:07:11.35
マリ「だから帰んなきゃ!」

トウジ「それならワイが
送ってったるわ」

マリ「え、大丈夫だよぉ」

トウジ「いいや、心配や」

マリ「…えへへー///」

トウジ「な、なんやッ!?」

マリ「いや、鈴原くんって
カッコイイなーってさ///」

トウジ「ま、まだ酒が
抜けとらんのやろ///!!」

412: 2013/01/19(土) 21:13:53.13
マリ「そんな事ないよーだ///」

―――しばらくして
二人はバイクに乗り
マリの家へと向かった


―――マリ宅、玄関

トウジ「ほな、帰るで!」

マリ「あ、ちょっと待った!!」

トウジ「ん?」

マリ「今、コーヒー入れるから
一杯だけ飲んでいって!!」

トウジ「せやけ…」

マリ「飲んでいって?」

トウジ「あ、いただきまーす」

413: 2013/01/19(土) 21:21:50.19
マリ「まぁ、散らかってるけど
気にしないでw」

トウジ「いや、大丈夫やて」

だが、トウジは
目の当たりにする
独り暮らしのマリの部屋を

トウジ(えぇッ!!
下着とか普通に
投げてあるやないか///!!)

マリ「あ、そこに
座ってて!!」

トウジ(座るも何も
座蒲団にもブラがしてある!!
てか、机に
パンツは乗せんやろ///!)

トウジ「よいしょ…」

カツッ

トウジ「…ん?」チラッ
トウジ(大人のおもちゃやないか…
せめて隠そうや真希波…)

414: 2013/01/19(土) 21:26:38.87
トウジ「こ、こんなもんなんか…
独り暮らしの女性って…」

マリ「はい、お待たせ~♪」

トウジ「お、おおきに…///
(アカン!!変に意識してまう)」

431: 2013/01/20(日) 21:28:29.52
マリ「―――まだ」

トウジ「ん…?」

マリ「まだ…委員長の事…」

トウジ「へへ、なんや
気になってたんか?」

マリ「あ、いや…」

448: 2013/01/21(月) 22:56:03.77
トウジ「あ、ええよ
気ぃ使われるのは
あんまり好かんから」ニシシ

マリ「…」

トウジ「止まっとんのや
六年前の、あの日で
いや…ワイが止めたんや」

トウジ「好きやった…
それやのに
何も言えず何も伝えられず
…ワイの代わりに
本当はワイが…」

マリ「違うんじゃないかにゃ」

トウジ「…え」

マリ「委員長には
言葉がなくても
伝わってたと思うし
君の氏ぬはずだったとも
思わないにゃ」

マリ「きっと自分より大切な
そんな存在だったから
鈴原くんに生きてほしくて
それが彼女の
答えだったんじゃないかな」

449: 2013/01/21(月) 23:02:02.02
トウジ「…」

マリ「うらやましいよ…
誰かに氏ぬほど愛されて
誰かを氏んででも愛するとか
委員長は…うぅんヒカリは
止まったまんまの鈴原くん
嫌いになるかもしんないよ?」

トウジ「…ッ!!」

マリ「…だから…もう進みn…」

パタッ

マリ「くぅーかぁー…


トウジ「…そうなんかな
ヒカリ……」

450: 2013/01/21(月) 23:10:17.98
それから、しばらく
考え込むトウジだった…


――――朝

ピピピッ ピピピッ

ガチャッ!!


マリ「んー…6時か…ん?」

目を覚ますと
掛けられていた毛布は落ち
テーブルの上の
置き手紙に目を向ける

―寝てる間に
ちょっとした朝食作っといた
温めて食べるように
トウジより―

マリ「んふふ///
こういうのに女の子は
弱いんだにゃ~
トウジくん?///」

451: 2013/01/21(月) 23:12:16.48
―――トウジ宅

トウジ「ッくしゅ!!
あー、ただいま」

にゃー!!

452: 2013/01/21(月) 23:23:20.56
マリは、その日の仕事終わり
ヒカリの墓へ訪れていた

マリ「きちゃった」

マリ「ヒカリが羨ましいわ
あんな、いい男を
氏んでも離さないなんて」

マリ「…奪っちゃったりしたら
怒るかにゃ?」

――――――

マリ「アタシもこんなに
人に引かれるなんて
あんまりないんだけど
鈴原くんはドコか違って
凄い一途だからこそ
惚れちゃったのかな」


マリ「なーんか独り言みたいで
恥ずかしいな…///」

マリ「まぁ、またくる」

そう言って振り向くマリ
姿が見えなくなった時
そよ風はヒカリの供花を
なびかせる


END

454: 2013/01/21(月) 23:27:10.91

455: 2013/01/21(月) 23:30:00.25

楽しませてもらった

引用元: https://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1357451380/