1: 2010/01/29(金) 19:49:53.13
上条「よく考えるとなー……」
上条「フツー、無能力者に電撃なんて撃たないだろうし……」
上条「俺じゃなかったら2、3回は氏んでるっつーの」
上条「それに妙にツンツンしてるしなぁ」
上条「そんなに俺のことが嫌いなのかよ……」
上条「あー、不幸だー!」
上条「フツー、無能力者に電撃なんて撃たないだろうし……」
上条「俺じゃなかったら2、3回は氏んでるっつーの」
上条「それに妙にツンツンしてるしなぁ」
上条「そんなに俺のことが嫌いなのかよ……」
上条「あー、不幸だー!」
5: 2010/01/29(金) 19:58:34.67
上条当麻には夏休み前の記憶が一切無い。いわゆる記憶喪失というやつだった。
だから以前から知り合い(だったであろう)御坂美琴と会った時も彼女のことなど覚えてはいなかった。
……第一印象は"可愛い子"だった。
……第二印象は"凄い奴"だった。
今現在では"俺の事が嫌いで仕方が無い(であろう)奴"。
上条「はぁ……。そんな御坂が好きなんだよなー。どーすりゃーいいんだよ」
だから以前から知り合い(だったであろう)御坂美琴と会った時も彼女のことなど覚えてはいなかった。
……第一印象は"可愛い子"だった。
……第二印象は"凄い奴"だった。
今現在では"俺の事が嫌いで仕方が無い(であろう)奴"。
上条「はぁ……。そんな御坂が好きなんだよなー。どーすりゃーいいんだよ」
11: 2010/01/29(金) 20:03:37.95
美琴「はぁ……」
黒子「何かありましたの? お姉さま。最近元気がありませんのよ」
美琴「ちょっとね。……はぁ」
黒子「……まさか、またあの殿方が関わっているのではございませんわよね?」
美琴「そ。アイツが関わっているっていうか……アイツに対する問題っていうか」
黒子「まさか……! お姉様はあの殿方のことが好きとか……!?」
美琴「そ、そうなんだけど……」
黒子「お姉様ァ!? く、黒子は、黒子はァ!」
黒子「何かありましたの? お姉さま。最近元気がありませんのよ」
美琴「ちょっとね。……はぁ」
黒子「……まさか、またあの殿方が関わっているのではございませんわよね?」
美琴「そ。アイツが関わっているっていうか……アイツに対する問題っていうか」
黒子「まさか……! お姉様はあの殿方のことが好きとか……!?」
美琴「そ、そうなんだけど……」
黒子「お姉様ァ!? く、黒子は、黒子はァ!」
15: 2010/01/29(金) 20:09:03.73
上条「なー、土御門。お前がもし舞夏に嫌われたらどうするんだ?」
土御門「他人の妹を呼び捨てにするんじゃねーぜよ。ぶっとばすぜよ?」
土御門「んー。舞夏に嫌われるかにゃー……ぶっちゃけ想像できないぜよ」
上条「やっぱ、そんな物か?」
土御門「だって、俺が舞夏のこと好きならそれでいいぜよ。何の問題も無いにゃー」
土御門「好きなら好きで、どーにかすんのが男ってモンぜよ。……ってカミやんが何でその質問を?」
上条「……ちょっと、な」
土御門「他人の妹を呼び捨てにするんじゃねーぜよ。ぶっとばすぜよ?」
土御門「んー。舞夏に嫌われるかにゃー……ぶっちゃけ想像できないぜよ」
上条「やっぱ、そんな物か?」
土御門「だって、俺が舞夏のこと好きならそれでいいぜよ。何の問題も無いにゃー」
土御門「好きなら好きで、どーにかすんのが男ってモンぜよ。……ってカミやんが何でその質問を?」
上条「……ちょっと、な」
19: 2010/01/29(金) 20:16:08.02
美琴「人を好きになるってどういう事ですか?」
固法「なっ!? 御坂さん。それってどういう意味かしら?」
美琴「そのまんまですよ。固法先輩って黒妻っていう人が好きだったんですよね?」
固法「そうだけど……人を好きになるっていうのは、えーっと」
固法「ごめん。私もよくわからないわ。……御坂さんは好きな人いるのかしら?」
美琴「は、はい……でもアイツの周りには魅力的な人が沢山いて、私なんか……」
固法「そういう事言っちゃダメよ。自分に自身を持ちなさい。あなたは学園都市第三位、超電磁砲でしょ?」
美琴「はい……わかりました。頑張ってみますね」
固法「なっ!? 御坂さん。それってどういう意味かしら?」
美琴「そのまんまですよ。固法先輩って黒妻っていう人が好きだったんですよね?」
固法「そうだけど……人を好きになるっていうのは、えーっと」
固法「ごめん。私もよくわからないわ。……御坂さんは好きな人いるのかしら?」
美琴「は、はい……でもアイツの周りには魅力的な人が沢山いて、私なんか……」
固法「そういう事言っちゃダメよ。自分に自身を持ちなさい。あなたは学園都市第三位、超電磁砲でしょ?」
美琴「はい……わかりました。頑張ってみますね」
20: 2010/01/29(金) 20:20:30.31
土御門「そうか、そうか。ついにカミやんにも好きな女の子が出来たか」
土御門「非常に良かった。実に良かった。……で、その女の子にカミやんは嫌われていると」
上条「ああ。いきなり電撃放ってきたり……やっぱ嫌われてんのか?」
土御門「俺はソイツじゃねーからわかんねえぜよ。ま、とにかく振り向かせたいんだにゃ?」
土御門「とりあえずは好きな物とかタイプとかを調べるぜよ。友達とか、後輩、先輩とかいないかにゃー?」
上条(後輩ってーと白井か。無理だな。あとは……よく考えたら俺、御坂のこと全然知らないんだよな……)
上条(御坂妹が知ってるとは思えないし……んー。……アレ? あー、あの人なら!)
土御門「非常に良かった。実に良かった。……で、その女の子にカミやんは嫌われていると」
上条「ああ。いきなり電撃放ってきたり……やっぱ嫌われてんのか?」
土御門「俺はソイツじゃねーからわかんねえぜよ。ま、とにかく振り向かせたいんだにゃ?」
土御門「とりあえずは好きな物とかタイプとかを調べるぜよ。友達とか、後輩、先輩とかいないかにゃー?」
上条(後輩ってーと白井か。無理だな。あとは……よく考えたら俺、御坂のこと全然知らないんだよな……)
上条(御坂妹が知ってるとは思えないし……んー。……アレ? あー、あの人なら!)
21: 2010/01/29(金) 20:30:58.05
詩菜「―――でね、うちの刀夜さんったら、また女性に手を出して……」
美鈴「うわー。詩菜さんも大変ですねー。うちの旦那なんて今ドコにいるやら」
詩菜「うちもですよ。意外に外国で遭遇していたりしますかね」
美鈴「ありそうですよねー」
Prrrrrrrrrr Prrrrrrrrrr!
美鈴「あ、電話だ。えっと……(あれ? 上条当麻クンから?)」
美鈴「すいません、ちょっと向こう行って来ますね」
詩菜「あら。旦那さんかしらね」
美鈴「うわー。詩菜さんも大変ですねー。うちの旦那なんて今ドコにいるやら」
詩菜「うちもですよ。意外に外国で遭遇していたりしますかね」
美鈴「ありそうですよねー」
Prrrrrrrrrr Prrrrrrrrrr!
美鈴「あ、電話だ。えっと……(あれ? 上条当麻クンから?)」
美鈴「すいません、ちょっと向こう行って来ますね」
詩菜「あら。旦那さんかしらね」
25: 2010/01/29(金) 20:45:30.34
美鈴「もしもしー?」
上条「美鈴さん? いきなり電話しちゃってゴメン」
美鈴「いいのよー。遠慮しないで。で、私に何の用かしら?」
上条「えっと、その……美琴の好きなタイプとか物ってわかりますかね?」
美鈴「え? 美琴ちゃんのタイプ? もしかして当麻クン、美琴ちゃんのこと好きなの?」
上条「え、ええ。まあ……」
美鈴「そうなんだ。あー、なんか私まで嬉しくなってきちゃったなー。青春時代に戻ったみたいよ」
美鈴「で、美琴ちゃんの好きなモノとかタイプ? んー。あの子って結構、子供っぽいのよね」
美鈴「離れて暮らしてるから詳しくはわかんないんだけど……力になれなくってゴメンね」
上条「いや、ありがとうございます。参考になりました」
美鈴「そっか。……あとさ、これだけは覚えておいてね」
美鈴「美琴ちゃんは、とっても凄くて学園都市第三位で超電磁砲とか呼ばれてるけどね……」
美鈴「でも結局は普通の女の子なのよ。だから美琴ちゃんを傷つけたりする事だけは許さないわよ?」
上条「はい。わかってます。ありがとうございました!」
上条「美鈴さん? いきなり電話しちゃってゴメン」
美鈴「いいのよー。遠慮しないで。で、私に何の用かしら?」
上条「えっと、その……美琴の好きなタイプとか物ってわかりますかね?」
美鈴「え? 美琴ちゃんのタイプ? もしかして当麻クン、美琴ちゃんのこと好きなの?」
上条「え、ええ。まあ……」
美鈴「そうなんだ。あー、なんか私まで嬉しくなってきちゃったなー。青春時代に戻ったみたいよ」
美鈴「で、美琴ちゃんの好きなモノとかタイプ? んー。あの子って結構、子供っぽいのよね」
美鈴「離れて暮らしてるから詳しくはわかんないんだけど……力になれなくってゴメンね」
上条「いや、ありがとうございます。参考になりました」
美鈴「そっか。……あとさ、これだけは覚えておいてね」
美鈴「美琴ちゃんは、とっても凄くて学園都市第三位で超電磁砲とか呼ばれてるけどね……」
美鈴「でも結局は普通の女の子なのよ。だから美琴ちゃんを傷つけたりする事だけは許さないわよ?」
上条「はい。わかってます。ありがとうございました!」
30: 2010/01/29(金) 20:51:55.45
詩菜「おかえりなさい。誰からだったの?」
美鈴「んー。友人、かな? 恋愛相談だそうでさ」
詩菜「へえ。美鈴さん的には恋愛とか得意なほうなのかしら?」
美鈴「いやあ、イマイチですよ。まともなアドバイスも殆ど出来なかったし」
詩菜「そんな物じゃないんですか。一人の人に一途な想いって、いいですよねー」
詩菜「全く。うちの刀夜さんにも見習って欲しいですよ。……最近は当麻さんにもそのケがあるらしいですし」
美鈴「んー。友人、かな? 恋愛相談だそうでさ」
詩菜「へえ。美鈴さん的には恋愛とか得意なほうなのかしら?」
美鈴「いやあ、イマイチですよ。まともなアドバイスも殆ど出来なかったし」
詩菜「そんな物じゃないんですか。一人の人に一途な想いって、いいですよねー」
詩菜「全く。うちの刀夜さんにも見習って欲しいですよ。……最近は当麻さんにもそのケがあるらしいですし」
32: 2010/01/29(金) 21:11:44.04
上条「はぁー。親なら何かしら知ってると思ったんだけどなあ……」
上条「……悩んでても仕方ないかな。ハラペコシスターさんがお腹空かしてるだろうし、買い物行って帰りますか」
上条「えーっと、卵が大特価だったっけか。お一人様2パックまでだからなー。インデックス連れてくればよかったぜ」
美琴「はぁ……どうしよっかな。……ってアレは……!」
美琴(落ち着いて。大丈夫。ごく普通に、自然に。顔とか赤くなってないわよね……!)
上条「……悩んでても仕方ないかな。ハラペコシスターさんがお腹空かしてるだろうし、買い物行って帰りますか」
上条「えーっと、卵が大特価だったっけか。お一人様2パックまでだからなー。インデックス連れてくればよかったぜ」
美琴「はぁ……どうしよっかな。……ってアレは……!」
美琴(落ち着いて。大丈夫。ごく普通に、自然に。顔とか赤くなってないわよね……!)
35: 2010/01/29(金) 21:21:19.46
美琴(なんていえばいいのかしら……!? こんにちは!? こんばんわ!? ……えーっと、えーっと)
美琴「ちょ、ちょっと!」
上条「あ、御坂?」
美琴「え、えっと、その、あの……こ、こ、……おはよう!」
上条「おはようって……もう五時過ぎだぜ?」
美琴「ま、間違えたのよ!」
上条「そっか。で、何やってんだ?」
美琴「何でもないわよ。アンタこそこんな所で何してんの?」
上条「そりゃあ、貧乏学生の上条さんにとっては命に関わるであろう卵特売に悩んでる訳ですよ」
美琴「お一人様2パックまで? ……なんなら私が着いて行ってあげようかしら?」
美琴「ちょ、ちょっと!」
上条「あ、御坂?」
美琴「え、えっと、その、あの……こ、こ、……おはよう!」
上条「おはようって……もう五時過ぎだぜ?」
美琴「ま、間違えたのよ!」
上条「そっか。で、何やってんだ?」
美琴「何でもないわよ。アンタこそこんな所で何してんの?」
上条「そりゃあ、貧乏学生の上条さんにとっては命に関わるであろう卵特売に悩んでる訳ですよ」
美琴「お一人様2パックまで? ……なんなら私が着いて行ってあげようかしら?」
38: 2010/01/29(金) 21:28:47.51
上条「い、いいのか?」
美琴「いいに決まってるじゃない。さ、早く行くわよ」
上条「ちょ、手を……!」
美琴「早くしないと間に合わないでしょ!」
美琴(こうでもしないとコイツは気づかないんだから……!)
上条「ふー。卵4パックゲットォ!」
美琴「よかったわね」
上条「どれもこれも御坂さんのお陰ですよ。本当にありがとーございます!」
美琴「いいのよ私は(一緒にいれたし)。で、それを家まで持っていくつもり?」
上条「そうだけど。何か?」
美琴「……どうせまた不幸体質か何かで落として割っちゃうんだから。私も一緒に行くわ」
美琴「いいに決まってるじゃない。さ、早く行くわよ」
上条「ちょ、手を……!」
美琴「早くしないと間に合わないでしょ!」
美琴(こうでもしないとコイツは気づかないんだから……!)
上条「ふー。卵4パックゲットォ!」
美琴「よかったわね」
上条「どれもこれも御坂さんのお陰ですよ。本当にありがとーございます!」
美琴「いいのよ私は(一緒にいれたし)。で、それを家まで持っていくつもり?」
上条「そうだけど。何か?」
美琴「……どうせまた不幸体質か何かで落として割っちゃうんだから。私も一緒に行くわ」
47: 2010/01/29(金) 21:42:19.61
美琴「…………(これってハタから見れば恋人同士よね……)」
上条「…………(まるで恋人同士みたいだよな)」
禁書「とうま、おかえり! ……短髪はこんな所で何してんの?」
上条「インデックス! 失礼なこと言ってんじゃねーよ!」
上条「この卵が食べられるのは誰のお陰だと思ってんだ?」
禁書「そうなの? ありがとね。……そしたら一緒にご飯食べればいいじゃん」
美琴「なっ……!」
上条「何言ってんだ。御坂も嫌だろ?」
美琴「い、いいわよ! せっかくシスターちゃんに誘われたんだから! お、お邪魔してもいい?」
上条「そういうんならいいぜ。さ、上がっていけよ」
上条「…………(まるで恋人同士みたいだよな)」
禁書「とうま、おかえり! ……短髪はこんな所で何してんの?」
上条「インデックス! 失礼なこと言ってんじゃねーよ!」
上条「この卵が食べられるのは誰のお陰だと思ってんだ?」
禁書「そうなの? ありがとね。……そしたら一緒にご飯食べればいいじゃん」
美琴「なっ……!」
上条「何言ってんだ。御坂も嫌だろ?」
美琴「い、いいわよ! せっかくシスターちゃんに誘われたんだから! お、お邪魔してもいい?」
上条「そういうんならいいぜ。さ、上がっていけよ」
51: 2010/01/29(金) 21:51:53.41
上条(御坂が俺の家に……! ってもインデックスに誘われたんだけどな)
上条(しかしコレばかりはインデックスGJとしか言いようが無いぜ……! ありがとう、インデックス!)
美琴(ここがアイツの家……! あの子には感謝しなきゃね……!)
禁書「お腹が空いたんだよ! 早くご飯食べたいな!」
上条「はいはい。わかりました。それじゃ作るから待っててな」
美琴「私も手伝うわよ。招待されてて座りっぱなしじゃ悪いから」
上条「そうか。ありがとな!(あー、もう! インデックス超ありがとう!)」
上条(しかしコレばかりはインデックスGJとしか言いようが無いぜ……! ありがとう、インデックス!)
美琴(ここがアイツの家……! あの子には感謝しなきゃね……!)
禁書「お腹が空いたんだよ! 早くご飯食べたいな!」
上条「はいはい。わかりました。それじゃ作るから待っててな」
美琴「私も手伝うわよ。招待されてて座りっぱなしじゃ悪いから」
上条「そうか。ありがとな!(あー、もう! インデックス超ありがとう!)」
55: 2010/01/29(金) 21:56:21.24
上条「手際いいんだな。やっぱり学校でやってんのか?」
美琴「家庭科とかでね。まあ女だし、授業とかでやらなくても少しは出来るんだけど」
上条「さすがだよなー。本当、非の打ち所が無いというか」
美琴「そ、そう!?(ほめられた! 褒められた!)」
上条「全くだ。さーて、さっさと作っちゃいますか」
美琴「家庭科とかでね。まあ女だし、授業とかでやらなくても少しは出来るんだけど」
上条「さすがだよなー。本当、非の打ち所が無いというか」
美琴「そ、そう!?(ほめられた! 褒められた!)」
上条「全くだ。さーて、さっさと作っちゃいますか」
56: 2010/01/29(金) 22:04:00.45
上条「出来上がりでーす!」
禁書「おぉ! いつもより数倍おいしそうなんだよ!」
上条「そりゃあ、もう。常盤台のお嬢様特製のオムライスですから。な、御坂」
美琴「う、うん!(別に作って欲しければいつでも作ってあげるのに……)」
禁書「ありがとね!(私のだけ量が異常に多いような気がするけど、気のせいなのかな?)」
上条「それじゃあ冷めないうちにさっさと食べちまおうぜ」
美琴「そうね……!」
黒子「お姉様は用がございまして……」
寮監「連帯責任という言葉を知っているか? 白井」
禁書「おぉ! いつもより数倍おいしそうなんだよ!」
上条「そりゃあ、もう。常盤台のお嬢様特製のオムライスですから。な、御坂」
美琴「う、うん!(別に作って欲しければいつでも作ってあげるのに……)」
禁書「ありがとね!(私のだけ量が異常に多いような気がするけど、気のせいなのかな?)」
上条「それじゃあ冷めないうちにさっさと食べちまおうぜ」
美琴「そうね……!」
黒子「お姉様は用がございまして……」
寮監「連帯責任という言葉を知っているか? 白井」
58: 2010/01/29(金) 22:14:17.40
禁書「ごちそうさまなんだよ! 美味しかったんだよ! えーっと……」
美琴「御坂美琴。美琴でいいわよ。アンタは?」
禁書「私はインデックスっていうんだよ! よろしくね、みこと!」
美琴「よろしくね。インデックスちゃん」
上条「二人とも仲良くなってよかったな。(それに比べて俺は……)」
禁書「とうまもみことのことを名前で呼べばいいんだよ」
上条「な!?……そんなの御坂が嫌がるだろ?」
美琴「アンタがそうしたいんなら別に良いわよ。……名前で呼んでも」
上条「そうか、美琴……?」
美琴「御坂美琴。美琴でいいわよ。アンタは?」
禁書「私はインデックスっていうんだよ! よろしくね、みこと!」
美琴「よろしくね。インデックスちゃん」
上条「二人とも仲良くなってよかったな。(それに比べて俺は……)」
禁書「とうまもみことのことを名前で呼べばいいんだよ」
上条「な!?……そんなの御坂が嫌がるだろ?」
美琴「アンタがそうしたいんなら別に良いわよ。……名前で呼んでも」
上条「そうか、美琴……?」
66: 2010/01/29(金) 22:25:19.20
美琴「え、ええ! いいわよ!」
美琴「その代わり、私もアンタを名前で呼ぶわよ?」
上条「どーぞ、どーぞ」
美琴「わかったわ。……当麻」
禁書「何か二人が仲良くなったみたいなんだよ!」
寮監「……真冬のプール掃除というのもなかなか乙なものではないか?」
黒子「そうですか? 私はあまり良いモノだとは思えないのですが……」
寮監「お前に反論できる権利など無いという事を教えてやろう」
黒子「……はい」
美琴「その代わり、私もアンタを名前で呼ぶわよ?」
上条「どーぞ、どーぞ」
美琴「わかったわ。……当麻」
禁書「何か二人が仲良くなったみたいなんだよ!」
寮監「……真冬のプール掃除というのもなかなか乙なものではないか?」
黒子「そうですか? 私はあまり良いモノだとは思えないのですが……」
寮監「お前に反論できる権利など無いという事を教えてやろう」
黒子「……はい」
67: 2010/01/29(金) 22:38:20.88
上条「それじゃあな。美琴。また今度」
美琴「ええ。美味しかったわよ。インデックスちゃんもありがとね」
禁書「バイバイなんだよ!」
美琴「じゃあねー。おやすみー」
禁書「とうまはさ、みことのことが好きなんだよね?」
上条「いっ!? インデックスさん、何故にそれを……?」
禁書「見てればわかるもん。とうまがいつもと何か違ってたから」
上条「……いや、実際そうなんだけど。怒ってる?」
禁書「怒る? べつに私は気にしないよ。とうまが誰を好きでも、私はとうまが好きだから」
上条「インデックス……」
禁書「ほら、早く寝ないと明日も遅刻しちゃうんだよ」
美琴「ええ。美味しかったわよ。インデックスちゃんもありがとね」
禁書「バイバイなんだよ!」
美琴「じゃあねー。おやすみー」
禁書「とうまはさ、みことのことが好きなんだよね?」
上条「いっ!? インデックスさん、何故にそれを……?」
禁書「見てればわかるもん。とうまがいつもと何か違ってたから」
上条「……いや、実際そうなんだけど。怒ってる?」
禁書「怒る? べつに私は気にしないよ。とうまが誰を好きでも、私はとうまが好きだから」
上条「インデックス……」
禁書「ほら、早く寝ないと明日も遅刻しちゃうんだよ」
76: 2010/01/29(金) 23:19:06.71
上条「おはよ。インデックス」
禁書「おはよう、とうま。あの、ご飯作るの手伝ってもいいかな?」
上条「ん? いいよ、俺一人で出来るし」
禁書「やりたいの! たまには自分でご飯作ってみたいし」
上条「そっか。それじゃあ一緒に作ろうぜ」
禁書「うん!」
禁書「おはよう、とうま。あの、ご飯作るの手伝ってもいいかな?」
上条「ん? いいよ、俺一人で出来るし」
禁書「やりたいの! たまには自分でご飯作ってみたいし」
上条「そっか。それじゃあ一緒に作ろうぜ」
禁書「うん!」
78: 2010/01/29(金) 23:27:57.38
上条「それじゃ、行って来る。夕方までには帰ってくるから」
禁書「いってらっしゃーい!」
禁書「私も料理とか覚えなきゃダメだよね」
禁書「……料理って誰が得意なんだろ。あいさと……いつわもかな」
禁書「とうまも頑張ってるし、私もがんばろ」
禁書「いってらっしゃーい!」
禁書「私も料理とか覚えなきゃダメだよね」
禁書「……料理って誰が得意なんだろ。あいさと……いつわもかな」
禁書「とうまも頑張ってるし、私もがんばろ」
80: 2010/01/29(金) 23:35:11.38
上条「あ、アレは……」
黒子「はぁ……全くですの。お姉様が例の殿方の家にお邪魔している最中に運悪く寮監に見つかり」
黒子「言い訳など通じるハズも無く挙句の果てには真冬のプール掃除を命じられましたの」
美琴「ごめん。ちゃんと私もやるからさ」
黒子「当たり前ですの。全く、お姉様は……黒子は、黒子は……!」
美琴「……今度、黒蜜堂のスイーツ奢るから。それでいいでしょ?」
黒子「とりあえずは。……仕方ないですの」
黒子「はぁ……全くですの。お姉様が例の殿方の家にお邪魔している最中に運悪く寮監に見つかり」
黒子「言い訳など通じるハズも無く挙句の果てには真冬のプール掃除を命じられましたの」
美琴「ごめん。ちゃんと私もやるからさ」
黒子「当たり前ですの。全く、お姉様は……黒子は、黒子は……!」
美琴「……今度、黒蜜堂のスイーツ奢るから。それでいいでしょ?」
黒子「とりあえずは。……仕方ないですの」
82: 2010/01/29(金) 23:58:53.98
上条「よう、美琴」
美琴「あ、当麻。おはよ」
黒子(と、当麻……!? み、美琴!? な、な……何があったんですのォ!?)
美琴「昨日はどうも。美味しかったわよ」
上条「何言ってんだ。美琴が作ったみたいなモンじゃないか」
黒子(作った!? 私でも中々ありつけないお姉様の手料理ィ!?)
美琴「……あのさ、放課後いいかな? ちょっと話したいことがあるの」
上条「放課後? ああ。いいぜ」
黒子(黒子は……黒子は……存在が消えそうですの)
美琴「それじゃ、またあとで。遅刻しないように気をつけなさいよ」
美琴「あ、当麻。おはよ」
黒子(と、当麻……!? み、美琴!? な、な……何があったんですのォ!?)
美琴「昨日はどうも。美味しかったわよ」
上条「何言ってんだ。美琴が作ったみたいなモンじゃないか」
黒子(作った!? 私でも中々ありつけないお姉様の手料理ィ!?)
美琴「……あのさ、放課後いいかな? ちょっと話したいことがあるの」
上条「放課後? ああ。いいぜ」
黒子(黒子は……黒子は……存在が消えそうですの)
美琴「それじゃ、またあとで。遅刻しないように気をつけなさいよ」
161: 2010/01/30(土) 14:01:17.15
Brrrrrrrrr Brrrrrrr セービンアワーヒューチャーイーッショニアシータヘノドアヒライテソラニトビダトー
上条「お、メールか。えっと……」
From 御坂美琴
Sub 無題
本文 放課後、第七学区の喫茶店で待ってる
上条「なんつーか、果たし状みてーだな。……本当に決闘申し込んできたりしないよな」
上条「了解です、っと。送信」
上条「お、メールか。えっと……」
From 御坂美琴
Sub 無題
本文 放課後、第七学区の喫茶店で待ってる
上条「なんつーか、果たし状みてーだな。……本当に決闘申し込んできたりしないよな」
上条「了解です、っと。送信」
165: 2010/01/30(土) 14:08:28.54
Brrrrrrr Brrrrrrr ハナテココロニキザンダユメモミライサエオキザリニシテー
美琴「ひゃっ!? め、メール!?」
美琴「……当麻からだ。私の送ったの変じゃなかったかな?」
From 上条当麻
Sub Re:無題
本文 了解b それじゃ、待ってるぜ。
美琴「……保存、保存っと」
美琴「ひゃっ!? め、メール!?」
美琴「……当麻からだ。私の送ったの変じゃなかったかな?」
From 上条当麻
Sub Re:無題
本文 了解b それじゃ、待ってるぜ。
美琴「……保存、保存っと」
166: 2010/01/30(土) 14:20:26.68
放課後 第七学区とある喫茶店
「いらっしゃいませー。お一人様ですか?」
上条「いや、待ち合わせで。えーっと」
美琴「こっちよ。こっち」
上条「おう。待たせたな」
美琴「いいのよ。さ、座って。何飲む? 奢るわよ」
上条「んじゃアイスティー。……で、話って何だ?」
「いらっしゃいませー。お一人様ですか?」
上条「いや、待ち合わせで。えーっと」
美琴「こっちよ。こっち」
上条「おう。待たせたな」
美琴「いいのよ。さ、座って。何飲む? 奢るわよ」
上条「んじゃアイスティー。……で、話って何だ?」
167: 2010/01/30(土) 14:35:09.55
美琴「……アンタ、当麻の記憶喪失だよね」
上条「ん、ああ」
美琴「それ知ってるのって他に誰がいるの?」
上条「医者と、あとは"魔術"の奴らも知ってる。他は美琴だけだ」
美琴「そうなんだ……あのさ、記憶が無いって怖くないの? だって、何も覚えてないんでしょ……」
上条「……どうだろ。最初は怖いっつーより大変だったな。周りにバレねーように必氏だったし」
上条「結果的にはバレちまった訳だけど、それが美琴でよかったよ」
上条「ん、ああ」
美琴「それ知ってるのって他に誰がいるの?」
上条「医者と、あとは"魔術"の奴らも知ってる。他は美琴だけだ」
美琴「そうなんだ……あのさ、記憶が無いって怖くないの? だって、何も覚えてないんでしょ……」
上条「……どうだろ。最初は怖いっつーより大変だったな。周りにバレねーように必氏だったし」
上条「結果的にはバレちまった訳だけど、それが美琴でよかったよ」
170: 2010/01/30(土) 14:48:26.90
上条「夏休み以前の、それこそ両親の顔も名前も。何もかも忘れちまった」
上条「医者が言うには物理的に脳細胞をぶっ壊された状態で記憶が戻ることはねーんだと」
美琴「お、親の顔まで!?
上条「例外なく。まあ、両親とはその後会ったしアルバムとか見て調べたからアル程度は誤魔化しきくし」
美琴「そんな……本当に何も覚えてないの……? 今までのこと全部忘れちゃって……!」
上条「んー。どうなんだろ。でも今は美琴がいるし」
上条「医者が言うには物理的に脳細胞をぶっ壊された状態で記憶が戻ることはねーんだと」
美琴「お、親の顔まで!?
上条「例外なく。まあ、両親とはその後会ったしアルバムとか見て調べたからアル程度は誤魔化しきくし」
美琴「そんな……本当に何も覚えてないの……? 今までのこと全部忘れちゃって……!」
上条「んー。どうなんだろ。でも今は美琴がいるし」
172: 2010/01/30(土) 14:57:49.76
上条「っていうか、記憶喪失を知った奴が美琴でよかったよ」
美琴「そ、そんな……! い、いいわ! 決めた!」
美琴「アンタが……当麻が全部、何もかも忘れちゃったっていうなら」
美琴「やり直そうよ、今から。今は……私しかいないけど、私ならいつもそばにいてあげるから……」
上条「美琴……」
美琴「そ、そんな……! い、いいわ! 決めた!」
美琴「アンタが……当麻が全部、何もかも忘れちゃったっていうなら」
美琴「やり直そうよ、今から。今は……私しかいないけど、私ならいつもそばにいてあげるから……」
上条「美琴……」
173: 2010/01/30(土) 15:07:37.52
上条(ああ。やっぱ俺、コイツのことが好きなんだよな……)
美琴「わ、わかった!? だからもっと私を頼りなさいよ!」
上条「……ありがとな。美琴」
美琴「うん」
上条「……あのさ、美琴は俺のこと嫌いか?」
美琴「なっ!? き、嫌いなわけないじゃない!(むしろ好きっていうか……!)」
上条「そっか。今までずっと嫌われてんのかと思ってたよ。ごめんな」
美琴「わ、わかった!? だからもっと私を頼りなさいよ!」
上条「……ありがとな。美琴」
美琴「うん」
上条「……あのさ、美琴は俺のこと嫌いか?」
美琴「なっ!? き、嫌いなわけないじゃない!(むしろ好きっていうか……!)」
上条「そっか。今までずっと嫌われてんのかと思ってたよ。ごめんな」
178: 2010/01/30(土) 15:20:15.83
上条「ただいまー」
禁書「おかえり。とうま。なんだか嬉しそうなんだよ」
上条「……まあな」
禁書「あ、みことと仲良くなれたんだ。よかったね!」
上条「そんなとこだ。さて、夕飯の準備でもしますかね」
禁書「今日は私が作るんだよ! まいかにカレーの作り方を教えてもらったんだから!」
上条「おお! それは凄い! 楽しみにしてるぜ、インデックス」
禁書「うん。とうまは休んでていいんだよ」
禁書「おかえり。とうま。なんだか嬉しそうなんだよ」
上条「……まあな」
禁書「あ、みことと仲良くなれたんだ。よかったね!」
上条「そんなとこだ。さて、夕飯の準備でもしますかね」
禁書「今日は私が作るんだよ! まいかにカレーの作り方を教えてもらったんだから!」
上条「おお! それは凄い! 楽しみにしてるぜ、インデックス」
禁書「うん。とうまは休んでていいんだよ」
181: 2010/01/30(土) 15:58:09.32
禁書「お米はやさしく砥いで、炊飯器に投入!」
禁書「えーっと、そしたら人参をいれて……」
禁書「その後は……しばらく煮込んでから……」
上条「……よく考えたらインデックスは完全記憶するんだから作り方さえ覚えちまえば後は完璧なんだよな」
上条「舞夏直伝らしいし、これは期待できるな」
禁書「えーっと、そしたら人参をいれて……」
禁書「その後は……しばらく煮込んでから……」
上条「……よく考えたらインデックスは完全記憶するんだから作り方さえ覚えちまえば後は完璧なんだよな」
上条「舞夏直伝らしいし、これは期待できるな」
182: 2010/01/30(土) 16:07:56.26
禁書「出来たんだよ!」
上条「おぉ! さすがだぜ、インデックス!」
禁書「たくさんあるから、いっぱい食べてね!」
上条「いただきます!」
上条「おぉ! さすがだぜ、インデックス!」
禁書「たくさんあるから、いっぱい食べてね!」
上条「いただきます!」
185: 2010/01/30(土) 16:35:20.09
上条「ごちそうさま。……美味しかったぜ!」
禁書「ありがと。それじゃ、私は片付けしちゃうから」
禁書「ねえ、とうま」
上条「ん? どうした?」
禁書「とうまはさ、みことのどんな所が好きなのかな?」
上条「どんな所って言われてもなぁ……どうなんだろ。わかんねえや」
禁書「やっぱそうだよね。私も、とうまの何が好きかって訊かれると困っちゃうんだよ」
禁書「ありがと。それじゃ、私は片付けしちゃうから」
禁書「ねえ、とうま」
上条「ん? どうした?」
禁書「とうまはさ、みことのどんな所が好きなのかな?」
上条「どんな所って言われてもなぁ……どうなんだろ。わかんねえや」
禁書「やっぱそうだよね。私も、とうまの何が好きかって訊かれると困っちゃうんだよ」
188: 2010/01/30(土) 16:40:18.92
禁書「いい、とうま。みことが大好きなら他の女の子に手出しちゃダメなんだからね!」
上条「わかってるよ」
禁書「全くとうまは道ですれ違った女の子とまで仲良くなっちゃって。みことが可愛そうなんだよ」
上条「はいはい。インデックスに噛み付かれるのもイヤだし、気をつけるよ」
禁書「わかってるならいいんだよ。気をつけてよね」
上条「わかってるよ」
禁書「全くとうまは道ですれ違った女の子とまで仲良くなっちゃって。みことが可愛そうなんだよ」
上条「はいはい。インデックスに噛み付かれるのもイヤだし、気をつけるよ」
禁書「わかってるならいいんだよ。気をつけてよね」
191: 2010/01/30(土) 16:52:59.12
翌日 放課後
固法「上条さんをデートに誘いたい?」
美琴「ち、違います! デートじゃなくて動物園ですって!」
固法「同じじゃないの。で、誘いたいんだけど自分で誘うのはイヤなのね」
黒子「子供じゃありませんの……。あ、私でしたらお姉様といつでもドコでも……!」
美琴「黒子、アンタはいいから。……どうにかなりませんかね。っていうか方法ありませんかね?」
固法「……あるはあるけど……協力してくれる人が必要ね」
固法「上条さんをデートに誘いたい?」
美琴「ち、違います! デートじゃなくて動物園ですって!」
固法「同じじゃないの。で、誘いたいんだけど自分で誘うのはイヤなのね」
黒子「子供じゃありませんの……。あ、私でしたらお姉様といつでもドコでも……!」
美琴「黒子、アンタはいいから。……どうにかなりませんかね。っていうか方法ありませんかね?」
固法「……あるはあるけど……協力してくれる人が必要ね」
193: 2010/01/30(土) 17:00:49.43
ピンポーン
禁書「はーい! って、みこと? どうしたの?」
美琴「インデックスちゃん。当麻はまだいないかしら?」
禁書「うん。とうまは補習があるとか言って夜遅くなるって言ってたんだよ」
美琴「そう。あの、その、実は……すごく言い難いことなんだけど……」
禁書「みことがとうまの事好きなのは知ってるよ?」
美事「うっ!? な、何でそれを……!?」
禁書「はーい! って、みこと? どうしたの?」
美琴「インデックスちゃん。当麻はまだいないかしら?」
禁書「うん。とうまは補習があるとか言って夜遅くなるって言ってたんだよ」
美琴「そう。あの、その、実は……すごく言い難いことなんだけど……」
禁書「みことがとうまの事好きなのは知ってるよ?」
美事「うっ!? な、何でそれを……!?」
195: 2010/01/30(土) 17:10:41.02
禁書「バレバレなんだよ。気づいてないのはとうまぐらいなんだから」
美琴「……なら話は早いんだけど、ちょっとお願いがあるんだ」
禁書「ふーん。そんなことか。いいよ」
美琴「本当!? ありがと!」
禁書「いいんだよ。とうまも嬉しがるだろうし、みこともそれがいいんでしょ?」
美琴「うん……。なんかゴメンね」
禁書「いいんだって。あとで何か美味しい物食べさせてくれるんでしょ?」
美琴「ええ。黒蜜堂でお腹いっぱいご馳走してあげるわよ」
美琴「……なら話は早いんだけど、ちょっとお願いがあるんだ」
禁書「ふーん。そんなことか。いいよ」
美琴「本当!? ありがと!」
禁書「いいんだよ。とうまも嬉しがるだろうし、みこともそれがいいんでしょ?」
美琴「うん……。なんかゴメンね」
禁書「いいんだって。あとで何か美味しい物食べさせてくれるんでしょ?」
美琴「ええ。黒蜜堂でお腹いっぱいご馳走してあげるわよ」
199: 2010/01/30(土) 17:29:09.50
上条「ただいまー」
禁書「おかえり、とうま。あ、コレ」
上条「ん? 動物園のチケット? どこで手に入れたんだこんなの」
禁書「今日ね、美琴が私と一緒に行こうってくれたんだ」
上条「へー。よかったじゃないか。行って来いよ。学園都市の動物園は凄いらしいぜ」
禁書「え? チケットはみことのあわせて三人分だよ。とうまも一緒なんだよ」
上条「ま、マジで? やったぜ!」
禁書「おかえり、とうま。あ、コレ」
上条「ん? 動物園のチケット? どこで手に入れたんだこんなの」
禁書「今日ね、美琴が私と一緒に行こうってくれたんだ」
上条「へー。よかったじゃないか。行って来いよ。学園都市の動物園は凄いらしいぜ」
禁書「え? チケットはみことのあわせて三人分だよ。とうまも一緒なんだよ」
上条「ま、マジで? やったぜ!」
209: 2010/01/30(土) 19:26:54.49
動物園 前日午後9時
上条「明日、寝坊したらシャレにねんねーし、さっさと寝るか」
禁書「うん。そうだね!(っと、ここで……)
Prrrrrrrrr Prrrrrrrrr ヒャクセンノクルシミヲウンメイガサソウ フルエダスアシガオボエテル♪
禁書「もしもし。あ、ステイル? え、何? イギリスでお仕事?」
禁書「明日一番の便でロンドン? 大至急? うん、わかったんだよ」
禁書「じゃあね。……ごめん。お仕事入っちゃったみたい」
上条「明日、寝坊したらシャレにねんねーし、さっさと寝るか」
禁書「うん。そうだね!(っと、ここで……)
Prrrrrrrrr Prrrrrrrrr ヒャクセンノクルシミヲウンメイガサソウ フルエダスアシガオボエテル♪
禁書「もしもし。あ、ステイル? え、何? イギリスでお仕事?」
禁書「明日一番の便でロンドン? 大至急? うん、わかったんだよ」
禁書「じゃあね。……ごめん。お仕事入っちゃったみたい」
211: 2010/01/30(土) 19:31:24.83
禁書「ということで……明日は無理みたいなんだよ」
上条「な、そしたら美琴はどうすんだよ!? インデックスと一緒に行くのを楽しみにしてんだろ?」
禁書「私は無理だし……今から他の人探すのも難しいんだよ。とうまとみことの二人で行ってきて」
上条「んー。そうだな。インデックスには悪いけど……お土産とか買ってくるからさ」
禁書「うん。よろしくね。楽しみにしてるんだよ!」
上条「よし、この上条さんに任しとけ!」
上条「な、そしたら美琴はどうすんだよ!? インデックスと一緒に行くのを楽しみにしてんだろ?」
禁書「私は無理だし……今から他の人探すのも難しいんだよ。とうまとみことの二人で行ってきて」
上条「んー。そうだな。インデックスには悪いけど……お土産とか買ってくるからさ」
禁書「うん。よろしくね。楽しみにしてるんだよ!」
上条「よし、この上条さんに任しとけ!」
215: 2010/01/30(土) 19:41:08.53
上条「―――っていう事でインデックスは明日、無理っぽい」
美琴「親戚の結婚式ねぇ。ロンドンまで行くんでしょ? 大変ね」
上条「で、明日なんだけど……どうする?」
美琴「ど、どうするって……! い、行くに決まってるじゃない!」
上条「俺と二人きりだけどいいのか?」
美琴「いいわよ。ふ、二人で行きましょう……!」
上条「わかった。じゃあな、また明日。楽しみにしてるぜ」
美琴「こっちこそ。じゃあね」
美琴「親戚の結婚式ねぇ。ロンドンまで行くんでしょ? 大変ね」
上条「で、明日なんだけど……どうする?」
美琴「ど、どうするって……! い、行くに決まってるじゃない!」
上条「俺と二人きりだけどいいのか?」
美琴「いいわよ。ふ、二人で行きましょう……!」
上条「わかった。じゃあな、また明日。楽しみにしてるぜ」
美琴「こっちこそ。じゃあね」
216: 2010/01/30(土) 19:44:44.23
当日 午前八時
上条「空港まで送らなくって大丈夫か?」
禁書「うん。道は覚えたし、バスに乗るから大丈夫だよ」
上条「そっか。じゃあ、気をつけて。何かあったら直ぐ行くから」
禁書「ダメだよ、とうま。みことと動物園をちゃんと楽しまなきゃ」
上条「わかってるよ。それじゃ」
禁書「バイバイ! とうま!」
上条「空港まで送らなくって大丈夫か?」
禁書「うん。道は覚えたし、バスに乗るから大丈夫だよ」
上条「そっか。じゃあ、気をつけて。何かあったら直ぐ行くから」
禁書「ダメだよ、とうま。みことと動物園をちゃんと楽しまなきゃ」
上条「わかってるよ。それじゃ」
禁書「バイバイ! とうま!」
219: 2010/01/30(土) 19:49:50.13
『次は柵川中学前ー。柵川中学前ー』
禁書「ここかな。あ、降りまーす!」
禁書「えーっと、この学校の……この部屋かな?」
禁書「こんにちはー!」
初春「いらっしゃーい。あ、可愛い! 白井さーん、固法先輩、来ましたよー!」
白井「あら、こんにちは。今日はここ、風紀委員第一七七支部でゆっくりしていってくださいませ」
固法「お菓子とか食べるかしら? はい、どうぞ」
禁書「ありがとうなんだよ!」
禁書「ここかな。あ、降りまーす!」
禁書「えーっと、この学校の……この部屋かな?」
禁書「こんにちはー!」
初春「いらっしゃーい。あ、可愛い! 白井さーん、固法先輩、来ましたよー!」
白井「あら、こんにちは。今日はここ、風紀委員第一七七支部でゆっくりしていってくださいませ」
固法「お菓子とか食べるかしら? はい、どうぞ」
禁書「ありがとうなんだよ!」
222: 2010/01/30(土) 20:03:18.83
動物園 待ち合わせ時刻三十分前
上条「ちと早く来すぎちゃったか……」
美琴「ごめん、待った?」
上条「ん、いや。俺も今来た所。っつーか俺ら二人とも十分早いんだけどな」
美琴「ついつい待ちきれなくて。早く来ちゃったのよ」
上条「つーか、美琴は今日制服じゃねーのか。私服も可愛いよな」
美琴「なっ……! あ、ありがとね!」
上条「ちと早く来すぎちゃったか……」
美琴「ごめん、待った?」
上条「ん、いや。俺も今来た所。っつーか俺ら二人とも十分早いんだけどな」
美琴「ついつい待ちきれなくて。早く来ちゃったのよ」
上条「つーか、美琴は今日制服じゃねーのか。私服も可愛いよな」
美琴「なっ……! あ、ありがとね!」
225: 2010/01/30(土) 20:10:45.47
「動物園だー!ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」
「あンまり騒ぐンじゃねェぞ。他の奴らの邪魔になるからな」
「はーい! それじゃ、象さん見に行こう!ってミサカはミサカはあなたの手をとり猛ダッシュ!」
「ッテメェ! こっちは杖生活の身なンだぞ! 走れるかァ!」
美琴「私達も早く入っちゃいましょうか」
上条「ああ、そうだな」
「あンまり騒ぐンじゃねェぞ。他の奴らの邪魔になるからな」
「はーい! それじゃ、象さん見に行こう!ってミサカはミサカはあなたの手をとり猛ダッシュ!」
「ッテメェ! こっちは杖生活の身なンだぞ! 走れるかァ!」
美琴「私達も早く入っちゃいましょうか」
上条「ああ、そうだな」
229: 2010/01/30(土) 20:18:33.58
上条「な、何だコレ……トラ? ライオン?」
美琴「あー、コレね。確か"ライガー"っていうトラとライオンの子供よ」
美琴「かなり昔に作られたらしいんだけど、そん時は子供を残せなかったらしいんだけど、この子は三代目かしら?」
上条「……流石、学園都市。ファンタジー色の濃い動物がいるとは……」
美琴「他にも色々いるわよー。まあ大半がクローンだったりするんだけどね。珍しい種もいるんじゃないかしら」
美琴「巷では某電気鼠を作るっていう計画もあるらしいけど……動物に超能力って理論的に難しいのよね」
美琴「あー、コレね。確か"ライガー"っていうトラとライオンの子供よ」
美琴「かなり昔に作られたらしいんだけど、そん時は子供を残せなかったらしいんだけど、この子は三代目かしら?」
上条「……流石、学園都市。ファンタジー色の濃い動物がいるとは……」
美琴「他にも色々いるわよー。まあ大半がクローンだったりするんだけどね。珍しい種もいるんじゃないかしら」
美琴「巷では某電気鼠を作るっていう計画もあるらしいけど……動物に超能力って理論的に難しいのよね」
231: 2010/01/30(土) 20:25:56.13
「おんぶして!ってミサカはミサカはあなたに飛びついてみたり!」
「危ねェなァ! ……ったく。仕方ねェな。ほら、よっと」
「おぉ!高くて遠くがよく見えるよ!ってミサカはミサカは状況報告!」
「わざわざ能力使ってンだから長くはやんねーぞ」
美琴「可愛いわねー。子供ライオンとか飼ってみたいと思わない?」
上条「さりげないお嬢様発言? ネコ科の動物はうちにいるバカ猫だけで十分だな」
上条「第一、飼ったら三日もたたずに俺に襲い掛かってきそうなんだが」
美琴「威厳が足りないのよ。飼い主としての威厳が」
「危ねェなァ! ……ったく。仕方ねェな。ほら、よっと」
「おぉ!高くて遠くがよく見えるよ!ってミサカはミサカは状況報告!」
「わざわざ能力使ってンだから長くはやんねーぞ」
美琴「可愛いわねー。子供ライオンとか飼ってみたいと思わない?」
上条「さりげないお嬢様発言? ネコ科の動物はうちにいるバカ猫だけで十分だな」
上条「第一、飼ったら三日もたたずに俺に襲い掛かってきそうなんだが」
美琴「威厳が足りないのよ。飼い主としての威厳が」
234: 2010/01/30(土) 20:37:49.34
美琴「えっと、それじゃご飯でも食べましょうかね」
美琴「そこのレストランでいいかしら?」
上条「ああ。あー、腹減ったなぁ……」
美琴「何にしよっかなぁ……んーと」
カップルセット ドリンク二人分付きでお得!
※注意 男女二人組のみ注文可能。ツーショット写真を撮らせていただきます
今ならカップルゲコ太ストラップ付き!
美琴「……! これ! これにしましょ!」
上条「カップルセット? またゲコ太か? まあ、いいか。これお願いしまーす」
美琴(ツーショット……! ホントはゲコ太なんてどうでもいいんだけど……)
美琴「そこのレストランでいいかしら?」
上条「ああ。あー、腹減ったなぁ……」
美琴「何にしよっかなぁ……んーと」
カップルセット ドリンク二人分付きでお得!
※注意 男女二人組のみ注文可能。ツーショット写真を撮らせていただきます
今ならカップルゲコ太ストラップ付き!
美琴「……! これ! これにしましょ!」
上条「カップルセット? またゲコ太か? まあ、いいか。これお願いしまーす」
美琴(ツーショット……! ホントはゲコ太なんてどうでもいいんだけど……)
237: 2010/01/30(土) 20:49:40.30
「これ! カップルセットっていうのが安いんだよ!ってミサカはミサカは衝撃の事実を公開してみたり!」
「へェ。ツーショットに特製ストラップねェ……。いいンじゃねェか? 欲しけりゃ頼めよ」
「やったー!ってミサカはミサカは喜びを露にしてみたり!」
「お待たせしましたー。カップルセットでーす」
テーブルに置かれたのは二人分のハンバーガー、ポテト、フライドチキン。
更に美琴に手渡されたのはゲコ太とピョン子が仲良く手を繋いだストラップ。しかし、美琴の意識はそんな物に注がれはしなかった。
最後にテーブルに置かれたのは恐らく二人分のコーラがはいっているであろう大きなコップと、ハートを描いた途中で管が分かれているストロー。
「はーい、それじゃ写真撮りますのでお二人でジュースをどうぞー」
「撮った写真は店内で飾らせていただきますのでご了承くださーい」
「へェ。ツーショットに特製ストラップねェ……。いいンじゃねェか? 欲しけりゃ頼めよ」
「やったー!ってミサカはミサカは喜びを露にしてみたり!」
「お待たせしましたー。カップルセットでーす」
テーブルに置かれたのは二人分のハンバーガー、ポテト、フライドチキン。
更に美琴に手渡されたのはゲコ太とピョン子が仲良く手を繋いだストラップ。しかし、美琴の意識はそんな物に注がれはしなかった。
最後にテーブルに置かれたのは恐らく二人分のコーラがはいっているであろう大きなコップと、ハートを描いた途中で管が分かれているストロー。
「はーい、それじゃ写真撮りますのでお二人でジュースをどうぞー」
「撮った写真は店内で飾らせていただきますのでご了承くださーい」
239: 2010/01/30(土) 20:55:55.06
美琴(何これェ!? こんなカップルジュースが出てくるなんて聞いてないわよ!?)
上条(何……だと……? ま、まるで俺と美琴が恋人みてーじゃねェか!)
美琴「ほ、ほら! 早くしなさいよ!」
上条「あ、ああ」
「はーい。笑ってくださーい。そうそう仲良く。いきますよー」
パシャ
「はーい、お疲れ様でしたー。はい。これがお写真です。それではごゆっくり」
上条「はぁ……まさかこんな事になるなんてな」
美琴「……い、いいんじゃないの? ゲコ太ももらえたし。さ食べちゃいましょ」
上条「そうだな。いただきまーす」
上条(何……だと……? ま、まるで俺と美琴が恋人みてーじゃねェか!)
美琴「ほ、ほら! 早くしなさいよ!」
上条「あ、ああ」
「はーい。笑ってくださーい。そうそう仲良く。いきますよー」
パシャ
「はーい、お疲れ様でしたー。はい。これがお写真です。それではごゆっくり」
上条「はぁ……まさかこんな事になるなんてな」
美琴「……い、いいんじゃないの? ゲコ太ももらえたし。さ食べちゃいましょ」
上条「そうだな。いただきまーす」
242: 2010/01/30(土) 21:02:12.53
「はァ? ンだ、このふざたジュースは?」
「気にしないの。ほら、あなたも早くってミサカはミサカは催促してみたり」
「し、仕方ねェなァ……。さっさとしやがれ!」
「ひ、ひぃ!?」 パシャ
上条「はー。ご馳走様ー。どうした、美琴。写真なんか眺めて」
美琴「な、何でもないわよ! これ、どうすんの!?」
上条「どうするって……捨てる訳にもいかねーだろ」
美琴「仕方ないから私がもらっておくわ。こんなの捨てたら誰に見られるかわからないものね!」
「気にしないの。ほら、あなたも早くってミサカはミサカは催促してみたり」
「し、仕方ねェなァ……。さっさとしやがれ!」
「ひ、ひぃ!?」 パシャ
上条「はー。ご馳走様ー。どうした、美琴。写真なんか眺めて」
美琴「な、何でもないわよ! これ、どうすんの!?」
上条「どうするって……捨てる訳にもいかねーだろ」
美琴「仕方ないから私がもらっておくわ。こんなの捨てたら誰に見られるかわからないものね!」
248: 2010/01/30(土) 21:09:34.88
美琴(帰りに額とか買わなくちゃね……)
上条「どした? さ、他のところも見て回ろうぜ」
美琴「そ、そうね!」
「わー。ちゃんと写ってるよ!ってミサカはミサカは写真を確認してみたり」
「おォ、おォ。凄いな。ったく。さっさと回るぞ」
「はーい!」
上条「どした? さ、他のところも見て回ろうぜ」
美琴「そ、そうね!」
「わー。ちゃんと写ってるよ!ってミサカはミサカは写真を確認してみたり」
「おォ、おォ。凄いな。ったく。さっさと回るぞ」
「はーい!」
253: 2010/01/30(土) 21:14:46.21
美琴「これで大抵は周ったかしらね」
上条「そうだな。そろそろ帰るか」
美琴「そうね。……お休み、当麻」
上条「おやすみ、美琴」
固法「そろそろ完全下校時刻ね。シスターちゃんは私の家に来る?」
禁書「うん! みいの家行きたいんだよ!」
初春「明日は私の家ですよー」
佐天「あ、初春ずるい! 明後日は私だからねー!」
上条「そうだな。そろそろ帰るか」
美琴「そうね。……お休み、当麻」
上条「おやすみ、美琴」
固法「そろそろ完全下校時刻ね。シスターちゃんは私の家に来る?」
禁書「うん! みいの家行きたいんだよ!」
初春「明日は私の家ですよー」
佐天「あ、初春ずるい! 明後日は私だからねー!」
261: 2010/01/30(土) 21:35:34.72
上条「ただいまーって、イデックスはいねーのか」
禁書「わー! ベットがふかふかなんだよ!」
固法「こ、こら! あんまりはしゃがないで!」
禁書「はーい!」
固法「彼はこんな子を毎日、相手してるなんて……大変ね」
禁書「わー! ベットがふかふかなんだよ!」
固法「こ、こら! あんまりはしゃがないで!」
禁書「はーい!」
固法「彼はこんな子を毎日、相手してるなんて……大変ね」
268: 2010/01/30(土) 21:46:58.06
美琴「ただいま。黒子」
黒子「お帰りなさいませ。お姉様……って、その額は何ですの?」
美琴「何って……写真飾るのよ。写真」
黒子「写真って……何のですの?」
美琴「これよ。これ」
黒子「こ、コレはッ……!? な、な……黒子は……黒子はぁ~」
黒子「お帰りなさいませ。お姉様……って、その額は何ですの?」
美琴「何って……写真飾るのよ。写真」
黒子「写真って……何のですの?」
美琴「これよ。これ」
黒子「こ、コレはッ……!? な、な……黒子は……黒子はぁ~」
269: 2010/01/30(土) 21:54:46.24
美琴「これを額に入れて……っと」
美琴「置くのは……机の上でいいわよね。よし」
美琴「ああ。良いわね……当麻。」
黒子「お姉様ァぁぁぁぁぁぁぁぁァッァァ! 黒子はァ! 黒子はァ!」
美琴「……そういえばインデックスちゃんは暫く帰らないのよね……」
美琴「ご飯とか作りに行ってあげたらアイツ、喜ぶかしら……」
黒子「私を見てくださいましぃ!」
美琴「置くのは……机の上でいいわよね。よし」
美琴「ああ。良いわね……当麻。」
黒子「お姉様ァぁぁぁぁぁぁぁぁァッァァ! 黒子はァ! 黒子はァ!」
美琴「……そういえばインデックスちゃんは暫く帰らないのよね……」
美琴「ご飯とか作りに行ってあげたらアイツ、喜ぶかしら……」
黒子「私を見てくださいましぃ!」
273: 2010/01/30(土) 22:01:37.54
翌日
黒子「お姉様はもうダメですの。……病気というレベルじゃありませんのよ」
初春「うわー。ついに御坂嬢も落ちましたか。で、白井さんは大丈夫なんですか?」
黒子「私は何が起きようともお姉様一筋ですの。……多分」
佐天「大変ですねー。本当に。御坂さんも猛アタック開始みたいですし」
禁書「とうまも、みことも幸せになってくれれば私はそれでいいんだよ」
黒子「お姉様はもうダメですの。……病気というレベルじゃありませんのよ」
初春「うわー。ついに御坂嬢も落ちましたか。で、白井さんは大丈夫なんですか?」
黒子「私は何が起きようともお姉様一筋ですの。……多分」
佐天「大変ですねー。本当に。御坂さんも猛アタック開始みたいですし」
禁書「とうまも、みことも幸せになってくれれば私はそれでいいんだよ」
275: 2010/01/30(土) 22:14:59.98
Prrrrrr Prrrrrrrr Prrrrrrr
上条「ん? 美琴から? 何だろ」
美琴「もしもし、当麻?」
上条「ああ。なんか用か?」
美琴「あのさ、今日さ、インデックスちゃんいないんでしょ……?」
上条「一週間ぐらいいないって言ってたけど……」
美琴「も、もし当麻さえ良ければ、その……ご飯作りに行ってあげてもいいかなぁって……」
上条「い、いいのか!? マジで?」
美琴「行っていいの?」
上条「もちろんだぜ! ありがとな! 美琴!」
上条「ん? 美琴から? 何だろ」
美琴「もしもし、当麻?」
上条「ああ。なんか用か?」
美琴「あのさ、今日さ、インデックスちゃんいないんでしょ……?」
上条「一週間ぐらいいないって言ってたけど……」
美琴「も、もし当麻さえ良ければ、その……ご飯作りに行ってあげてもいいかなぁって……」
上条「い、いいのか!? マジで?」
美琴「行っていいの?」
上条「もちろんだぜ! ありがとな! 美琴!」
278: 2010/01/30(土) 22:27:33.18
美鈴「そういえば、美琴ちゃんが昨夜電話くれたんですよ」
美鈴「当麻クンと動物園行ったとかなんかで。ほほえましい限りですね」
詩菜「あらあら。当麻さん的には中学生の女の子がタイプなのかしら」
美鈴「いやー。うちの子が迷惑かけてそうで。二人とも両想いなのに恋人じゃないんですよ?」
詩菜「当麻さんも刀夜さんと同じなのかしらね。他人の好意に全く気づいてくれないの」
美鈴「あちゃー。面倒ですよねー。いっそのこと背中押してあげたいですけど、起こられそうだし……」
詩菜「当麻さんぐらいなら、今夜にでも美琴ちゃんを家に連れ込んでますって」
美鈴「当麻クンと動物園行ったとかなんかで。ほほえましい限りですね」
詩菜「あらあら。当麻さん的には中学生の女の子がタイプなのかしら」
美鈴「いやー。うちの子が迷惑かけてそうで。二人とも両想いなのに恋人じゃないんですよ?」
詩菜「当麻さんも刀夜さんと同じなのかしらね。他人の好意に全く気づいてくれないの」
美鈴「あちゃー。面倒ですよねー。いっそのこと背中押してあげたいですけど、起こられそうだし……」
詩菜「当麻さんぐらいなら、今夜にでも美琴ちゃんを家に連れ込んでますって」
281: 2010/01/30(土) 22:36:40.15
美琴「お邪魔しまーす」
上条「はいはい、どーぞ。あがってくださーい」
美琴「前来たときも思ったけど、結構整頓されてるのね」
上条「つーか物が無いだけなんだよな。変に物置き過ぎると散らかっちまうし」
美琴「そうね。さ、ご飯作っちゃうから、ゆっくりしてていいわよ」
上条「手伝えることとか無いのか?」
美琴「あ、手伝ってくれる? そしたら材料切ってくれるかしら」
上条「了解!」
上条「はいはい、どーぞ。あがってくださーい」
美琴「前来たときも思ったけど、結構整頓されてるのね」
上条「つーか物が無いだけなんだよな。変に物置き過ぎると散らかっちまうし」
美琴「そうね。さ、ご飯作っちゃうから、ゆっくりしてていいわよ」
上条「手伝えることとか無いのか?」
美琴「あ、手伝ってくれる? そしたら材料切ってくれるかしら」
上条「了解!」
282: 2010/01/30(土) 22:44:31.69
美琴「……あ(と、隣に……顔が近いよ)」
上条「……ん(み、美琴が隣に……近いですよ!)」」
美琴「? わ、私の顔に何かついてる?」
上条「い、いや。美琴は可愛いなーと思って……」
美琴「え?」
上条「え?」
上条「……ん(み、美琴が隣に……近いですよ!)」」
美琴「? わ、私の顔に何かついてる?」
上条「い、いや。美琴は可愛いなーと思って……」
美琴「え?」
上条「え?」
284: 2010/01/30(土) 22:53:23.01
美琴「な、な、な……何言ってるの!?」
上条「わ、悪い! 悪かったから! 顔真赤にして包丁振り回すな! マジでヤバイから!」
美琴「……悪いって、冗談だったの!? あんな事言って!?」
上条「じょ、冗談じゃねえよ。美琴は普通に可愛いじゃないか。って、また顔赤くして……! ちょ、それは鍋! 流石に当たると……!」
美琴「うるさぁい!」
上条「や、やめろって!」
上条「わ、悪い! 悪かったから! 顔真赤にして包丁振り回すな! マジでヤバイから!」
美琴「……悪いって、冗談だったの!? あんな事言って!?」
上条「じょ、冗談じゃねえよ。美琴は普通に可愛いじゃないか。って、また顔赤くして……! ちょ、それは鍋! 流石に当たると……!」
美琴「うるさぁい!」
上条「や、やめろって!」
296: 2010/01/30(土) 23:34:21.06
上条「暴れるなって……ちょ、ま……!」
美琴「ひゃぁっ!?」
激しく転倒した当麻に少し遅れて美琴がバランスを崩す。
ステンレス製の鍋が落ちる音がして、まるで当麻が美琴を押し倒したかのような状態が作り出された。
美琴「な、な……何やってんのよォ!」
上条「これは事故であってだな、本当にゴメン! いや、マジで!」
美琴「ひゃぁっ!?」
激しく転倒した当麻に少し遅れて美琴がバランスを崩す。
ステンレス製の鍋が落ちる音がして、まるで当麻が美琴を押し倒したかのような状態が作り出された。
美琴「な、な……何やってんのよォ!」
上条「これは事故であってだな、本当にゴメン! いや、マジで!」
298: 2010/01/30(土) 23:53:44.82
美琴「…………。」
上条「みーさーかーさーん」
美琴「何よ」
上条「怒ってらっしゃいますか……?」
美琴「……怒ってないわよ。第一、怒ってたらもう帰ってるわよ」
上条「そ、そうですか……えっと、そのー」
美琴「ごめんね。ご飯作るから。待っててね」
上条「みーさーかーさーん」
美琴「何よ」
上条「怒ってらっしゃいますか……?」
美琴「……怒ってないわよ。第一、怒ってたらもう帰ってるわよ」
上条「そ、そうですか……えっと、そのー」
美琴「ごめんね。ご飯作るから。待っててね」
303: 2010/01/31(日) 00:23:57.71
上条「ご馳走様でしたー」
上条「……本当にありがとな。何から何まで」
美琴「……誰にでもやってあげる訳じゃないんだからね」
上条「へ? 今なんて……?」
美琴「だから、私は当麻だからやってあげてるの!」
美琴「……い、いい加減、気づくとかしなさいよ……!」
上条「……本当にありがとな。何から何まで」
美琴「……誰にでもやってあげる訳じゃないんだからね」
上条「へ? 今なんて……?」
美琴「だから、私は当麻だからやってあげてるの!」
美琴「……い、いい加減、気づくとかしなさいよ……!」
305: 2010/01/31(日) 00:34:35.58
美琴「私は……アンタが、当麻が好きなんだから!」
美琴「だから、だから当麻のために……なのに、アンタは全然気づかないで……!」
上条「……美琴。俺も好きだ」
上条「ずっと前から。美琴、お前はずっと俺を支えてくれて……嬉しかった」
美琴「……当麻。……当麻ぁ」
美琴「だから、だから当麻のために……なのに、アンタは全然気づかないで……!」
上条「……美琴。俺も好きだ」
上条「ずっと前から。美琴、お前はずっと俺を支えてくれて……嬉しかった」
美琴「……当麻。……当麻ぁ」
308: 2010/01/31(日) 00:43:54.31
「よかったよぉ……とうまぁ……」
少女は当麻に体を寄せ、抱きつくような形で涙を流す。
常盤台中学校のエースであり学園都市第三位、超電磁砲の姿はそこには無い。
そこにいたのはごく普通のどこにでもいる14歳の少女、御坂美琴だった。
「美琴……」
「……もし、当麻に嫌われてたら……どうしようと思って、すんごく不安で、私……」
「大丈夫。俺は美琴が大好きだ。……これからもずっと」
そういうと、当麻は美琴を優しく抱きしめる。
少女は当麻に体を寄せ、抱きつくような形で涙を流す。
常盤台中学校のエースであり学園都市第三位、超電磁砲の姿はそこには無い。
そこにいたのはごく普通のどこにでもいる14歳の少女、御坂美琴だった。
「美琴……」
「……もし、当麻に嫌われてたら……どうしようと思って、すんごく不安で、私……」
「大丈夫。俺は美琴が大好きだ。……これからもずっと」
そういうと、当麻は美琴を優しく抱きしめる。
310: 2010/01/31(日) 00:50:22.65
「な、泣くなって。ほら……ちょっと顔あげろよ」
「え……? って、ん」
美琴が顔を上げた途端。当麻が美琴に優しくキスをする。
「……、」
唇を離すと、顔を真赤にして目を潤ませる美琴がいた。
「え……? って、ん」
美琴が顔を上げた途端。当麻が美琴に優しくキスをする。
「……、」
唇を離すと、顔を真赤にして目を潤ませる美琴がいた。
311: 2010/01/31(日) 00:59:23.94
―――みこと、これは約束だからね!
―――私がいない間に、みことはとうまに好きっていうこと!
―――これを守らないと私怒るんだから
「うん。出来たよ、伝えられた。……ありがとね、インデックスちゃん」
「どうしたんだ美琴?」
「なんでもないよ」
―――私がいない間に、みことはとうまに好きっていうこと!
―――これを守らないと私怒るんだから
「うん。出来たよ、伝えられた。……ありがとね、インデックスちゃん」
「どうしたんだ美琴?」
「なんでもないよ」
349: 2010/01/31(日) 09:45:44.76
黒蜜堂
禁書「……本当にいいの?」
美琴「いいって言ってるでしょ。……ほら、好きなだけどうぞ」
禁書「やったー! いっただっきまーす!」
黒子「そういえば私も奢ってもらう約束でしたわね。ご好意に甘えさせていただきますわ」
美琴「はいはい、どーぞ、どーぞ」
佐天「いやぁ、よかったですね。あ、これ美味しそう。もらい!」
禁書「ほのふひんはははひほはんはほ!(そのプリンは私のなんだよ!)」
初春「本当ですねー。御坂さんからですよね?」
美琴「そうだけど……」
固法「何はともあれ、おめでと。これからも二人で仲良くね」
禁書「……本当にいいの?」
美琴「いいって言ってるでしょ。……ほら、好きなだけどうぞ」
禁書「やったー! いっただっきまーす!」
黒子「そういえば私も奢ってもらう約束でしたわね。ご好意に甘えさせていただきますわ」
美琴「はいはい、どーぞ、どーぞ」
佐天「いやぁ、よかったですね。あ、これ美味しそう。もらい!」
禁書「ほのふひんはははひほはんはほ!(そのプリンは私のなんだよ!)」
初春「本当ですねー。御坂さんからですよね?」
美琴「そうだけど……」
固法「何はともあれ、おめでと。これからも二人で仲良くね」
352: 2010/01/31(日) 09:53:08.08
数日後 遊園地
上条「おはよう、美琴」
美琴「おはよ」
禁書「ねえ、私なんかがついて来ちゃってよかったのかな? 邪魔じゃない?」
上条「何言ってんだ。前は三人で行く予定だったんだろ。いいじゃねーか」
禁書「本当にいいの?」
美琴「ええ。いいって言ってるじゃないの」
上条「お前は知らないだろうけど、インデックスを誘おうって言ったの美琴だからな」
美琴「そ、そういう事はいわなくていいの!」
上条「おはよう、美琴」
美琴「おはよ」
禁書「ねえ、私なんかがついて来ちゃってよかったのかな? 邪魔じゃない?」
上条「何言ってんだ。前は三人で行く予定だったんだろ。いいじゃねーか」
禁書「本当にいいの?」
美琴「ええ。いいって言ってるじゃないの」
上条「お前は知らないだろうけど、インデックスを誘おうって言ったの美琴だからな」
美琴「そ、そういう事はいわなくていいの!」
353: 2010/01/31(日) 10:05:25.82
美琴「……当麻」
上条「ん? 何だ?」
美琴「手、繋いで。ほら、早く」
上条「あ、ああ。……これでいいか?」
美琴「うん……当麻の手、温かいよ」
上条「そっか。それはよかった」
禁書「あー! 私もとうまと手つなぐ!」
上条「ん? 何だ?」
美琴「手、繋いで。ほら、早く」
上条「あ、ああ。……これでいいか?」
美琴「うん……当麻の手、温かいよ」
上条「そっか。それはよかった」
禁書「あー! 私もとうまと手つなぐ!」
356: 2010/01/31(日) 10:40:31.95
とある二人の長期休暇
当麻「ただいまー」
詩菜「おかえり、当麻さん」
刀夜「二学期はどうだったか?」
当麻「色々とあったけど、まあ普通に楽しかったよ」
詩菜「あらあら。彼女が出来たのは当麻さん的には普通の事なのかしら」
上条「なッ!? 何故にそれを!?」
詩菜「お母さんは全てを知っているものなのよ。当麻さんも刀夜さんに似ているのね」
当麻「ただいまー」
詩菜「おかえり、当麻さん」
刀夜「二学期はどうだったか?」
当麻「色々とあったけど、まあ普通に楽しかったよ」
詩菜「あらあら。彼女が出来たのは当麻さん的には普通の事なのかしら」
上条「なッ!? 何故にそれを!?」
詩菜「お母さんは全てを知っているものなのよ。当麻さんも刀夜さんに似ているのね」
358: 2010/01/31(日) 10:50:44.93
美琴「ただいま」
美鈴「お帰り! 美琴ちゃん!」
美琴「うわ、何そのテンションの高さ……娘でも引くわよ、それは」
美鈴「そかな?」
美琴「……全く。少しは母親らしくしなさいよ」
美鈴「だって私、大学生だもん。で、当麻クンとはどうなの?」
美琴「どうって……べ、別に……」
美鈴「そっか。そういえば、二学期の間、近所に引っ越してきた家があるの」
美鈴「そこのお母さんと仲良くなっちゃってさ、ちょっと呼ばれてるから行きましょっか」
美鈴「お帰り! 美琴ちゃん!」
美琴「うわ、何そのテンションの高さ……娘でも引くわよ、それは」
美鈴「そかな?」
美琴「……全く。少しは母親らしくしなさいよ」
美鈴「だって私、大学生だもん。で、当麻クンとはどうなの?」
美琴「どうって……べ、別に……」
美鈴「そっか。そういえば、二学期の間、近所に引っ越してきた家があるの」
美鈴「そこのお母さんと仲良くなっちゃってさ、ちょっと呼ばれてるから行きましょっか」
361: 2010/01/31(日) 11:05:14.95
上条家
当麻「近所に学園都市に住んでる奴の親がいるのか」
詩菜「そうなのよ。偶然同じスポーツジムでね。もしかしたら当麻さんも会ったことあるかもしれないわね」
当麻「学園都市っていっても広いし人多いからなあ……230万人もいるし」
刀夜「何言っているんだ、当麻。偶然っていうのは結構起こるモノなんだぞ」
当麻「そうかね……なんというか町の外は平和だよなー」
乙姫「お兄ちゃん、はやく学園都市にいる彼女に会いたいんでしょ? だから早く帰りたいの?」
当麻「ち、違ぇよ! 第一、アイツも実家に帰ってるって言ったし」
当麻「近所に学園都市に住んでる奴の親がいるのか」
詩菜「そうなのよ。偶然同じスポーツジムでね。もしかしたら当麻さんも会ったことあるかもしれないわね」
当麻「学園都市っていっても広いし人多いからなあ……230万人もいるし」
刀夜「何言っているんだ、当麻。偶然っていうのは結構起こるモノなんだぞ」
当麻「そうかね……なんというか町の外は平和だよなー」
乙姫「お兄ちゃん、はやく学園都市にいる彼女に会いたいんでしょ? だから早く帰りたいの?」
当麻「ち、違ぇよ! 第一、アイツも実家に帰ってるって言ったし」
363: 2010/01/31(日) 11:20:19.88
美琴「へー。向こうの子供が学園都市に……」
美鈴「そうなのよー。凄い偶然だと思わない?」
美琴「別に。あそこには230万人の人間がいるのよ? 近所に一人や二人いたって……」
美鈴「そうかしら。お母さんは運命的なモノを感じちゃうんだけどなー」
美琴「はいはい。子供じゃないんだから」
美鈴「少しは夢見たっていいじゃないの……」
美琴「そーですね。さ、呼ばれてるんだから。早く行きましょ」
美鈴「そうなのよー。凄い偶然だと思わない?」
美琴「別に。あそこには230万人の人間がいるのよ? 近所に一人や二人いたって……」
美鈴「そうかしら。お母さんは運命的なモノを感じちゃうんだけどなー」
美琴「はいはい。子供じゃないんだから」
美鈴「少しは夢見たっていいじゃないの……」
美琴「そーですね。さ、呼ばれてるんだから。早く行きましょ」
365: 2010/01/31(日) 11:32:37.63
美鈴「こんにちはー!」
乙姫「いらっしゃーい!」
美鈴「えーっと、乙姫ちゃんだったっけ? こんにちは。こっち、私の娘の美琴」
美琴「御坂美琴です。よろしく」
乙姫「よろしく。さ、あがってください」
美鈴「お邪魔しまーす」
美琴「お邪魔します」
乙姫「いらっしゃーい!」
美鈴「えーっと、乙姫ちゃんだったっけ? こんにちは。こっち、私の娘の美琴」
美琴「御坂美琴です。よろしく」
乙姫「よろしく。さ、あがってください」
美鈴「お邪魔しまーす」
美琴「お邪魔します」
368: 2010/01/31(日) 11:45:21.36
詩菜「いらっしゃい。大星覇祭の時以来かしらね」
美琴「お久しぶりで……え?」
当麻「あー、お客さん来たのか。いらっしゃ……え?」
刀夜「お、美鈴さんに美琴ちゃん。いらっしゃい。ほら、当麻。挨拶は」
美鈴「こんにちは、美琴ちゃん、何固まってるの」
美琴「お久しぶりで……え?」
当麻「あー、お客さん来たのか。いらっしゃ……え?」
刀夜「お、美鈴さんに美琴ちゃん。いらっしゃい。ほら、当麻。挨拶は」
美鈴「こんにちは、美琴ちゃん、何固まってるの」
372: 2010/01/31(日) 11:53:32.48
乙姫「お兄ちゃん、どうしたの?」
当麻「み……美琴ォ!? な、何でここに……!?」
美琴「な、何でって……だ、第一、え? ちょっと、……落ち着いて」
美琴(私の親と当麻の親は知り合いだし……計ったの……!?)
刀夜「おい、当麻。せっかく恋人が来たんだぞ? キスぐらいしないのか?」
当麻「なっ……! ぜ、全部計画してんのかよ!? ふ、不幸だぁ!」
当麻「み……美琴ォ!? な、何でここに……!?」
美琴「な、何でって……だ、第一、え? ちょっと、……落ち着いて」
美琴(私の親と当麻の親は知り合いだし……計ったの……!?)
刀夜「おい、当麻。せっかく恋人が来たんだぞ? キスぐらいしないのか?」
当麻「なっ……! ぜ、全部計画してんのかよ!? ふ、不幸だぁ!」
376: 2010/01/31(日) 12:01:30.05
当麻「ったく……まさか実家に戻ってきてまで美琴に会うとはな」
美琴「あら、私と会いたくなかったの?」
当麻「そういう訳じゃないんだけど。なんか不思議な感覚で」
美琴「よかったじゃないの。これで長期休暇の時も一緒にいられるし。外の施設にも行けるじゃない」
当麻「学園都市に無い物もあるしな。っつーかうちの親は何考えてんだか」
美琴「さあ?」
美琴「あら、私と会いたくなかったの?」
当麻「そういう訳じゃないんだけど。なんか不思議な感覚で」
美琴「よかったじゃないの。これで長期休暇の時も一緒にいられるし。外の施設にも行けるじゃない」
当麻「学園都市に無い物もあるしな。っつーかうちの親は何考えてんだか」
美琴「さあ?」
377: 2010/01/31(日) 12:23:20.73
美琴「ま、まあ。こうゆうのも悪くは無いわよ。きっと」
乙姫「ねえ、お兄ちゃんと美琴さんはいつ結婚するの?」
当麻・美琴「ぶっ!?」
美琴「そ、そんな……! ま、まだ、そんな話は……!」
乙姫「へー"まだ"なんだー。それじゃあ将来的にはアリなの?」
当麻「年上の人をからかうんじゃありません!」
乙姫「はーい。それじゃ、結婚式には呼んでねー」
美琴「……アンタの家族、変わり者ばかりね」
当麻「俺は何も知らねぇよ……はぁ」
乙姫「ねえ、お兄ちゃんと美琴さんはいつ結婚するの?」
当麻・美琴「ぶっ!?」
美琴「そ、そんな……! ま、まだ、そんな話は……!」
乙姫「へー"まだ"なんだー。それじゃあ将来的にはアリなの?」
当麻「年上の人をからかうんじゃありません!」
乙姫「はーい。それじゃ、結婚式には呼んでねー」
美琴「……アンタの家族、変わり者ばかりね」
当麻「俺は何も知らねぇよ……はぁ」
382: 2010/01/31(日) 13:07:58.21
数日後
美琴「あけましておめでと。今年もよろしくね」
当麻「ああ。よろしくな、美琴」
詩菜「あらあら。とっても仲が良いのね。うらやましくなっちゃう」
刀夜「何言ってんだ母さん。今でも変わらないだろ?」
詩菜「もう、刀夜さんったら!」
美琴「あけましておめでと。今年もよろしくね」
当麻「ああ。よろしくな、美琴」
詩菜「あらあら。とっても仲が良いのね。うらやましくなっちゃう」
刀夜「何言ってんだ母さん。今でも変わらないだろ?」
詩菜「もう、刀夜さんったら!」
384: 2010/01/31(日) 13:29:18.87
当麻「おみくじですか……」
刀夜「当麻は毎年大凶を引いていたけど、今年はどうだろうなー」
当麻(予想はしてたけど……俺の不幸体質はこんなのにまで影響すんのかよ)
詩菜「大丈夫よ。当麻さんには素敵な彼女がいるんですもの。大凶のはずがないわ」
当麻「そういうこと言うから大凶に……って、アレ?」
美琴「どうしたの? ……って、あ」
当麻「大吉キタァァァァァァァァァァッァァァ!」
詩菜「あら、おめでとう。当麻さん」
刀夜「当麻は毎年大凶を引いていたけど、今年はどうだろうなー」
当麻(予想はしてたけど……俺の不幸体質はこんなのにまで影響すんのかよ)
詩菜「大丈夫よ。当麻さんには素敵な彼女がいるんですもの。大凶のはずがないわ」
当麻「そういうこと言うから大凶に……って、アレ?」
美琴「どうしたの? ……って、あ」
当麻「大吉キタァァァァァァァァァァッァァァ!」
詩菜「あら、おめでとう。当麻さん」
386: 2010/01/31(日) 13:43:00.54
当麻「これは新年早々、いい事がありそうですよ。美琴はどうだ?」
美琴「あーあ。こういうモノって普通、大凶とか無いでしょ。ったく……」
当麻「……なんていうかゴメン。ま、元気出せよ。な?」
美琴「べ、別にいいわよ。こんな非科学的なモノ信じないし」
当麻「そうか?」
美琴「そ、それに……アンタがいてくれるから、大丈夫よ!」
美琴「あーあ。こういうモノって普通、大凶とか無いでしょ。ったく……」
当麻「……なんていうかゴメン。ま、元気出せよ。な?」
美琴「べ、別にいいわよ。こんな非科学的なモノ信じないし」
当麻「そうか?」
美琴「そ、それに……アンタがいてくれるから、大丈夫よ!」
389: 2010/01/31(日) 13:56:08.46
更に数日後
当麻「それじゃ。行って来ます」
刀夜「言って来い。気をつけるんだぞ」
詩菜「くれぐれも美琴ちゃんと仲良くね。美琴ちゃんを泣かせたら帰ってくる場所はないわよ」
当麻「わかってるって。じゃ」
刀夜「いいね、母さん。若い頃を思い出すよ」
詩菜「あら、刀夜さんも? ……二人でまた旅行にでも行きましょうか?」
当麻「それじゃ。行って来ます」
刀夜「言って来い。気をつけるんだぞ」
詩菜「くれぐれも美琴ちゃんと仲良くね。美琴ちゃんを泣かせたら帰ってくる場所はないわよ」
当麻「わかってるって。じゃ」
刀夜「いいね、母さん。若い頃を思い出すよ」
詩菜「あら、刀夜さんも? ……二人でまた旅行にでも行きましょうか?」
391: 2010/01/31(日) 14:21:02.85
当麻「なんだ、電車一緒じゃねーか」
美琴「いやだった? わざわざ到着するの早くして同じ電車とったのに」
当麻「そっか。悪いな」
美琴「いいのよ。別に早く帰っても向こうは向こうで色々あるし、」
美琴「当麻といつでも会えるしね」
当麻「……美琴」
美琴「好きだよ。当麻」
美琴「いやだった? わざわざ到着するの早くして同じ電車とったのに」
当麻「そっか。悪いな」
美琴「いいのよ。別に早く帰っても向こうは向こうで色々あるし、」
美琴「当麻といつでも会えるしね」
当麻「……美琴」
美琴「好きだよ。当麻」
394: 2010/01/31(日) 14:31:01.65
禁書「とうまとみことはラブラブすぎるんだよ」
当麻「そっかな?」
禁書「自覚ないの? 全く。バカップルっていうのはこういうのを言うんだね」
当麻「悪いな。あ、手伝おうか?」
禁書「うん。そしたらコレ鍋にいれて。今日はシチューなんだよ」
当麻「おお。美味しそうだな」
禁書「頑張ったんだよ。たくさん食べてね」
当麻「そっかな?」
禁書「自覚ないの? 全く。バカップルっていうのはこういうのを言うんだね」
当麻「悪いな。あ、手伝おうか?」
禁書「うん。そしたらコレ鍋にいれて。今日はシチューなんだよ」
当麻「おお。美味しそうだな」
禁書「頑張ったんだよ。たくさん食べてね」
400: 2010/01/31(日) 15:13:14.72
二年後。
「誕生日おめでとう。美琴」
「ありがとう、当麻」
「あのさ、これ……」
「……え? コレって……指輪?」
「ああ。結婚してくれ。美琴。絶対にお前を幸せにする」
「い、いいわよ。うん。しましょ。みんな反対しちゃうかもしれないけど、絶対に」
「うん。ありがとう。……俺、頑張るからさ」
「二人で、でしょ?」
「誕生日おめでとう。美琴」
「ありがとう、当麻」
「あのさ、これ……」
「……え? コレって……指輪?」
「ああ。結婚してくれ。美琴。絶対にお前を幸せにする」
「い、いいわよ。うん。しましょ。みんな反対しちゃうかもしれないけど、絶対に」
「うん。ありがとう。……俺、頑張るからさ」
「二人で、でしょ?」
403: 2010/01/31(日) 15:23:37.82
一応、これで終わりということで・・・
毎度の事ながらオチが弱いような気がしますが
毎度の事ながらオチが弱いような気がしますが
404: 2010/01/31(日) 15:24:46.84
おめでとさん
405: 2010/01/31(日) 15:25:48.54
おめでたいなぁ
406: 2010/01/31(日) 15:28:25.51
せめて3年後ぐらいに
乙
乙
416: 2010/01/31(日) 17:19:20.86
ちょっと補足?みたいな感じで
二年後ってしたのは美琴が16歳なるからです。誕生日にしたのも同じ理由です
>>172の美琴の台詞の元ネタはPSYRENから。
ぶっちゃけ、これがやりたかっただけかもしれません
二年後ってしたのは美琴が16歳なるからです。誕生日にしたのも同じ理由です
>>172の美琴の台詞の元ネタはPSYRENから。
ぶっちゃけ、これがやりたかっただけかもしれません
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