2: 2014/06/09(月) 21:37:10.43
優希「そうだじぇ。咲ちゃんは二つ名を持つ狼として、連日暴れ回ってるんだじょ」

和「何をバカなことを。咲さんは戻ってきたお姉さんのために、スーパーにお買い物に行ってるんですよ」

優希「本当なんだじぇ。のどちゃんも見物してみるといいじょ」

和「…わかりました。でも、嘘だったら承知しませんよ?」

3: 2014/06/09(月) 21:37:56.90
某スーパー店内。そこでは優希の言ったとおり、無数の飢えた狼たちが半額弁当を争って、激しい戦いを繰り広げていた。


和「そんな……あの咲さんが……」

優希「今日も咲ちゃんの独り舞台のようだじぇ」



咲「ツモ!特選幕の内弁当、ピンピンロク(1160kcal)です」

やえ「くっ、デビュー間もないニワカ狼ごときに!」

煌「圧倒的な戦闘力、実にすばらです」

玄「おねーちゃん痛いよぉ……助けてぇ……」



和「…ねえゆーき、ここにいてはいけない人たちがいるのは、気のせいでしょうか」

優希「こまけぇことはいいんだじょ」

4: 2014/06/09(月) 21:39:47.84
華菜「でも、【魔王】の出番はこれで終わりだし!スパイシー唐揚げ弁当は華菜ちゃんがいただくし!」

白望「ダルいけど、残りの一つは渡さない」


次の目標に狙いを定める狼たち。しかし咲は、再びその戦いの輪の中へと踊りこんだ。


咲「誰が終わりって言いました?倍プッシュです」

初美「ふ、二つも持っていくのはマナー違反ですよー!」

智美「ワハハー。こりゃ今日もカップめんだぞー」

怜「ごめんみんな……お弁当、勝ち取れへんかったよ……」


強豪たちの抵抗も空しく、スパイシー唐揚げ弁当は咲の手に渡る。

5: 2014/06/09(月) 21:41:08.26
咲「お姉ちゃん、私やったよ。もうすぐ帰るから待っててね!」

胡桃「そーゆーのいーから、代金払って」


あまりにも傍若無人な強さと振る舞い。それこそ咲が【魔王】の二つ名を持つ由来だった。


優希「納得した?」

和「……」

優希「咲ちゃん、このままだと孤立して、集中攻撃の的になってしまうじょ」

和「……」

優希「のどちゃん?」

和「咲さん。お姉さんのためにあんなに頑張って……なんてお優しいのでしょう」

優希「ダメだこりゃ。のどかフィルターかかりまくりだじぇ」

6: 2014/06/09(月) 21:42:48.25
翌日の放課後。


部活を終えた面々は、それぞれの家路につこうとしていた。


咲「それじゃ皆さん、お疲れ様でした」

和「あ、咲さん。一緒に帰りませんか?」

咲「えっと、ごめんね?私、お買い物していかなきゃいけないから」


咲の返事に、若干寂しそうな表情をする和。しかしすぐに気を取り直し、言葉を続ける。


和「…半額弁当を、手に入れるためですか?」

咲「……!」

優希「のどちゃんド直球だじぇ」

7: 2014/06/09(月) 21:44:10.71
咲「し、知ってたの…?」

和「昨日、ゆーきに教えてもらったんです。まさか咲さんが、帰りにあんなことをしていたなんて」

咲「あうあう…」

和「でも、ちゃんと理由があってのことだとわかっています。だから今日は、私もついていきます!」

咲「ええっ!?あ、危ないんだよ?」

和「たった一人で、あんな大人数を相手にするほうがよほど危険です。咲さんは、私が守ります!」


こうと決めた時の、和の頑固さは十分に知る咲。説得も早々に諦め、スーパーへと向かうのだった。

8: 2014/06/09(月) 21:45:22.65
和「ゆーきは参加しないんですか?」

優希「んー、タコス弁当があれば、咲ちゃんにも譲らないけど」

咲「普通、お弁当にそれはないと思うよ」

優希「だから咲ちゃんの連勝記録が伸びるよう、お祈りしておくじぇ」


途中で優希と別れ、戦地へと到着した咲と和。


店内では既に、数多の狼たちがその時を静かに待っていた。


咲「昨日より、人が増えてるような…」

智美「ワハハ。今日はユミちんたちに応援を頼んだからね。いつまでも好き勝手はさせないぞー」

宥「あったかいお弁当……おねーちゃんが持って帰るから!」

9: 2014/06/09(月) 21:46:11.58
やえ「ほぉ、【魔王】の相方は原村和か。麻雀ならともかく、ここではニワカは相手にならんよ」

和「…咲さん、今日はどのお弁当を狙うんですか?」

咲「えっとね、お姉ちゃんはあの、ガチ盛り海鮮丼を食べたいんだって」

和「そうですか。じゃあ咲さんの分は、私が買ってきてあげますね」

咲「う、うん…」

やえ「お前ら、無視するなぁ!」

豊音「よしよし、ぼっちじゃないよー」

11: 2014/06/09(月) 21:48:11.58
和「この京風鰆の西京焼き弁当って美味しそうですね。お姉さんもお魚だし、ちょうど良さそうです」

咲「ちょ、ちょっと待って和ちゃん。まだハーフプライスタイムじゃないよ」

和「はぁふ……なんですか?」


弁当を取ろうとしたその手を、咲が止める。ルールを知らない和に対して、周りから失笑の声が漏れた。


咲「あのね、半額神って呼ばれてる店員さんが、半額のシールを貼りに来るの。全てのお弁当に貼り終わって、バックヤードの扉が閉まるまでは、手を出しちゃいけないルールなの」

和「そんなお約束ありえません。持って行ってシールを貼ってもらえば、無駄な争いをしなくて済むじゃないですか」

咲「まさかのSOAキター」



初美「ひどいですねー、まるで伝説の荒らし【大猪】(おおじし)おばさんみたいですよー」

華菜「むしろ【大乳】だし」



原村和の二つ名が、【大乳】(おおちち)に決まった瞬間だった。

12: 2014/06/09(月) 21:50:43.40
咲「お願い和ちゃん。決め事は守らないと、明日からここでお買い物できなくなっちゃうよぉ」

和「…仕方ないですね。咲さんがそうおっしゃるのなら」


このとき和、意外と素直。今にも泣きそうな咲の表情に、萌えていたのはまた別の話。


桃子「ルール守ってないのは、リンシャンさんの方だった気がするっす」

白望「ダルい説明と説得、サンキュー」

ゆみ「そろそろ時間のようだな」


その声に一同の視線が集まる。バックヤードの扉が開き、半額神が姿を現した。

13: 2014/06/09(月) 21:52:34.58
貴子「揃っているようだな、飢えた犬ども」

華菜「げっ!コ、コーチが半額神!?」

貴子「不甲斐ない戦いをしてるバカがいるって聞いてな。頼み込んで交代してもらったんだよ」

華菜「あわわわ……」

貴子「池田ァ、あたしの前で無様な姿晒したら……わかってんだろうな?」

華菜「は、はひっ!」


華菜を睨みつけながらも、一つ一つ丁寧にシールを貼っていく貴子。


貴子「いいか貴様ら。狼として喰らうか、負け犬で終わるか。迷ったときには自分の腹に聞け。あたしに言えるのはそれだけだ」


半額神としての作業を終え、ゆっくりと去っていく。


勝者だけが半額弁当を手にし、敗者は地面に這いつくばる。決戦の時は来た。

14: 2014/06/09(月) 21:54:09.48
……バタン!


扉が閉まると同時に、戦いの火蓋が切って落とされた。


咲と和が半額弁当へと駆け出す中、それを阻止せんと、猛者たちが立ちふさがる。


やえ「ニワカどもに、狼の戦いってやつを教えてやる!」

咲「カンッ!」

やえ「」


掛け声と共に繰り出された、咲の鋭い蹴り。


直撃を受けたやえは、背後にいた三人を巻き込んで壁に叩きつけられた。


やえ「み……見せ場なし…?」

16: 2014/06/09(月) 21:56:08.70
ゆみ「なるほど、あれが【魔王】の戦法か」

智美「ワハハー。ユミちん、何か作戦はあるのかー?」

ゆみ「わざわざ相手の舞台に立つことはない。引き摺り下ろしてやるまでだ」

智美「よくわからんが、援護するよー」

ゆみ「ああ、頼む」


開始から5分。既に十数人が咲の手によって、戦闘不能に追い込まれていた。


咲「うん、いい感じ。今日もいけそう」

玄「あ……あわ……」

咲「悪く思わないでね!」

玄「ひぃぃっ!………………あれ?」


次の獲物を仕留めようとしたその時、咲の拳が動きを止めた。

17: 2014/06/09(月) 21:58:02.58
咲「これは……マフラー?」

玄「お、おねーちゃん!」


宥のマフラーが咲の右腕に巻きつき、玄の危機を救っていたのだった。


宥「玄ちゃんの仇は……私が取ります…!」

玄「いや、私まだやられてないよ?」

咲「…くっ」


軽く焦燥した咲に、他の狼たちが襲い掛かる。


咲「雀牌!点棒!靴下!」


飛び道具を放って流すものの、片手を封じられていては止めを刺すまでには至らない。


窮地に陥る咲。しかしその口元には、軽い笑みがこぼれていた。

18: 2014/06/09(月) 21:59:25.17
咲「半額弁当って、素敵だね」

宥「え…?」

咲「最初は家計の足しになるかな?って思ってただけなのに、喜んでくれるお姉ちゃんを見てると……なんだか私も嬉しくなっちゃって」

宥「……」

咲「そしてお姉ちゃんと一緒に食べるお弁当が、こんなにもあったかくて、美味しいものだなんて!」

宥「あったかい……お弁当……」

咲「だから私は、負ける訳にはいかない!」

宥「わ、私だって……玄ちゃんと一緒に食べるんだから!」

19: 2014/06/09(月) 22:01:22.90
マフラーを引っ張り、主導権を握ろうとする宥に、咲はその懐へと飛び込んで、拘束を緩めようとする。


宥「読み通り!」

咲「!?」


刹那、片手をポケットに入れた宥は、予備の手袋を投げつけ、咲の視界を遮る。


宥「もらいます!」

咲「…惜しかったね。これで一直線だよ」

宥「横にスライド……ワンテンポずらしたの!?」


宥は、咲がそのまま攻撃してくると思っていた。しかし咲の本当の狙いは、宥と玄を含めた4人を直線上に並べることだった。

20: 2014/06/09(月) 22:03:00.56
咲「カンッ!」

宥「ひゃぁぁん」


十分な溜めをおいての一撃は、確実に4人を仕留めると思われたが…


咲「あれ?いち、にい、さん……3人しかいない?」

ゆみ「残念ながらその槓、成立せずだ」

咲「鶴賀の槍槓さん!?それじゃ、あとの1人は……」

ゆみ「ああ、そこでノビてるぞ」

玄「……」


ゆみは咲の槓が決まる直前に、横から玄を蹴飛ばしていたのだった。

22: 2014/06/09(月) 22:04:36.92
咲の熱戦が続く一方、原村和。


和「咲さん、大丈夫でしょうか…?」

白望「ハァ、他人を気にするとは余裕だな」

華菜「そろそろ混ざれよ。清澄の【大乳】」


二人がかりの攻撃。だが、和は身構えることもなく、平然と歩を進めていく。


華菜「ナメたマネしてくれるし!」

白望「あたしよりやる気ない?」

和「…手を出すまでもありませんから」

23: 2014/06/09(月) 22:06:20.04
ボイィーン


華菜「なっ…!」

白望「うわー、なにこれダルい」


二人の拳は確実にヒットしたのだが、和はその威力を、胸の弾力で跳ね返していた。


和「その程度では、私には通じませんよ。おとなしく引き下がってくれませんか?」

華菜「なんかムカつくし。腹パンせずにはいられないな」

白望「んー、ちょっとタンマ」


なおも立ちふさがる華菜とは対照に、なにやら考え込む白望。


和「…来ますか?」

24: 2014/06/09(月) 22:07:54.74
白望「疲れた。あたしオリる」

華菜「にゃっ!?」

白望「んじゃ、あとよろしくー」

和「……」

華菜「えーと」

和「あなたも出直します?」

華菜「そ、その必要はねーし!ライバルが減って好都合!」

和「では、遠慮なく」

25: 2014/06/09(月) 22:09:26.27
初美「ふっふっふ、順調に狼たちが減ってますねー」


初美「そして私の位置。ここはお弁当の位置から鬼門、北東なのですよー」


初美「ここで待っていれば、向こうからお弁当が飛び込んでくるのd…」

華菜「にゃあああーーー!」

初美「ふぇっ!?」


待ち伏せ策を取っていた初美。そこへ和にやられた華菜が吹っ飛んでいく。


和「待ってるだけで、勝手にお弁当が来るなんてSOA」

華菜「この痴女巫女、絶対バカだろ…」

初美「きゅうぅ~」

26: 2014/06/09(月) 22:11:14.86
再び、咲vsゆみ


ゆみ「さあ、得意技を封じられてどう戦う?」

咲「…槍槓さん、ここはルール無用の狩場だよ?ただひたすら、半額弁当を求めて戦うだけ」

ゆみ「そうか。その割には、動きが鈍ってるようだぞ」


咲を牽制しつつ、そっと目配せをするゆみ。


その視線の先では、智美が咲の背後から襲い掛かろうとしていた。


智美「ワハハー、隙ありだー!」

咲「……」ガシッ

智美「ワハ?」


しかし咲は、動じることなくその攻撃をかわし、智美の顔面を鷲掴みにして捕らえた。

27: 2014/06/09(月) 22:12:41.50
咲「せっかく隙を突いたのに、どうして大声で知らせるんですか?」


ギリギリメキメキ


智美「ワハ……ワハハ……」

ゆみ「全くもって言い返せん。バカかお前は」


咲の轟盲牌がこめかみを締め上げる。


やがて宙吊りのまま動かなくなった智美を、倒れている宥たち3人に向かって無造作に投げつけた。


咲「カン。これで加カン成立です」

ゆみ「やるな。これで1対1の勝負だな」

28: 2014/06/09(月) 22:14:56.85
咲「私は負けない」ギュル…

ゆみ「ん?」

咲「お姉ちゃんとの、楽しい夕食のためにも!」ギュルル…

ゆみ「お、お前まさか……姉の必殺技を!?」


ギュルルルルルル…


咲「あ、これ私のお腹の音」

ゆみ「おい」

咲「だからあなたでは、私には勝てない。狼は、飢えているほど強くなる!」

ゆみ「私だって腹は減っている!私は……弁当が欲しい!」

29: 2014/06/09(月) 22:16:27.79
激しい激突音。重なる二人の影。


咲「…ツモ。ガチ盛り海鮮丼、イチサンニンロク(1326kcal)」

ゆみ「これが【魔王】か……見事だ」

咲「……」


ゆっくりと崩れ落ちるゆみ。


咲もまた、弁当を手にしたまま片膝をつく。


咲「危なかった……この人、やっぱり強いや」


咲「もう一つ欲しいけど……和ちゃん、お願いだよ。頑張って…!」

30: 2014/06/09(月) 22:18:53.56
桃子「あちゃー、センパイが負けちゃったっすか」


桃子「すいませんっす。私がもう少し早く、気配を消せていたら……」


桃子「でもこれで、私がお弁当ゲットしたら、センパイと仲良く半分こができるっす!」


桃子「ここからは、【ステルスモモ】の独壇場っすよ!」


ガシッ


和「何をコソコソとしているんです?」

桃子「げ……清澄のおっOいさん、雀卓囲んでるわけでもないのに、私が見えるっすか!?」

和「見えていますよ?私が咲さんと一緒に、食卓を囲んでる姿が」

桃子(この人、デジタルかと思ったら、電波さんでもありましたか)

31: 2014/06/09(月) 22:21:18.09
桃子「でも、譲らないっす!センパイとのお弁当半分このためにも!」

和「それいいですね。その案、ポンです」


ボイィーン


桃子「くっ、さすがに大きさと弾力では負けるっすか」

和「何の話ですか?」

桃子「しかし、形と色ツヤと感度では、私が勝ってるっす!」

和「…よくわかりませんが、なんとなく不愉快です。これで決めます」

桃子「なっ、回転して……遠心力を加えての攻撃!?」


ゴッ!


ステルス能力を見抜かれたモモに、和の大乳大回転を止める術はもはや無く、ゆみたち同様、床に這いつくばる結果となった。

32: 2014/06/09(月) 22:24:21.17
和「これでリーチです。あとはあなた一人だけですか?」

豊音「あうぅ……と、通らばリーチだよー」

和「失礼、そこは通しません!」


ボイィーン


和「…ロン。京風鰆の西京焼き弁当、チッチー(770kcal)です」

豊音「わあぁぁん、ちょー痛いよー」


原村和。デビュー戦にして、弁当ゲットと二つ名の称号を得る、という快挙を達成。


咲「和ちゃん、やったね!」

和「咲さん……」


和は右手に弁当、そして空いた左手を天に突き上げ、咲の想いに応えるのだった。

33: 2014/06/09(月) 22:26:18.83
負け犬たちのその後。


華菜「うっ……ぐすっ……」

貴子「おい池田ァ!」

華菜「えぐっ、ゴォチィ……」

貴子「誰がマモルだ。てめぇ弁当取られたくらいで、泣きべそかいてんじゃねぇ!」

華菜「うぐっ、な、泣いてなんかないし!」グシグシ

貴子「チッ、牛丼くらいなら奢ってやる。さっさとその汚ねぇツラ洗って来い!」

華菜「はいっ、コーチ!」

34: 2014/06/09(月) 22:27:39.54
胡桃「ありがとうございましたー」


ウィィ~ン


白望「ハァ……お腹すいた」

エイスリン「シロ!シロ!オベントウハ?」

白望「無理。勝てなかったからカップめん」

エイスリン「……」カキカキ


白望「ざけんなゴルァ、って?」

エイスリン「……」ウンウン

白望「ダルい…」

35: 2014/06/09(月) 22:30:23.40
ゆみ「済まん。負けてしまったな」

桃子「センパイだけのせいじゃないっす。次は頑張るっす」

智美「ワハハー。腹減ったなー」

ゆみ「仕方ない。我々もカップめんを買うとするか」

美穂子「あ、あの……わたし、お弁当持って来たんです。よろしければご一緒にいかがですか?」

ゆみ「え?いやしかし…」

美穂子「華菜に、と思って作ったんですけど、コーチが食事に連れて行ってしまったので」

ゆみ「そうか。ならばご好意に甘えるとしよう」

智美「ミッポ、感謝するよー」

睦月「うむっ!うむっ!うむっ!」パクパクパクパク

桃子「ちょ、なんで名前すら出ないままボロ負けしたむっちゃん先輩が、我先にかっ喰らってるんすか!」

36: 2014/06/09(月) 22:33:01.78
後日


衣「とーかとーか!咲から聞いたぞ。スーパーには半額弁当という、美味なるものがあると」

透華「半額弁当…?なんですかそれは。ハギヨシ、あなた存じていまして?」

ハギヨシ「はい、実はかくかくしかじか」

透華「な、なんて醜い……そのようなことをせずとも、定価で買えばよろしいじゃありませんの」

衣「でも、ののかも大活躍したって」

透華「原村和ですって!?ハギヨシ、車を用意なさい!龍門渕家の名にかけて、半額弁当は私たちが頂きます!」

ハギヨシ「はい、透華お嬢様」



新たな戦いが今、始まろうとしていた。



胡桃「そーゆーのいーから、これで完結!」

38: 2014/06/09(月) 22:42:28.91
乙 面白かったわ

41: 2014/06/09(月) 23:14:52.43
コメント感謝です。

龍門渕編も考えたけど、衣の言葉遣いとか難しくて俺にはむりぽ

引用元: 和「半額弁当……ですか?」