ニャル子「5月ですねえー」

真尋「そうだなー」

ニャル子「ゴールデンウィークですよ真尋さん」

真尋「そうだなー」

ニャル子「せっかくですし、どこか出かけましょうよ」

真尋「そうだなー」

ニャル子「真尋さん、どこか行きたいとことかあります?」

真尋「そうだなー」

ニャル子「真尋さん……私の話聞いてます?」

真尋「そうだなー」

ニャル子「もしかして……聞いてませんね?」

真尋「そうだなー」

ニャル子「真尋さんって私のこと大好きですよね!」

真尋「それはないなー」

ニャル子「ちゃんと聞こえてるじゃないですか!」

5: 2012/06/29(金) 20:00:39.11
ニャル子「で、ゴールデンウィークですけど……」

真尋「やだよ、僕は家でゆっくりしていたいんだ」

ニャル子「真尋さん……若いのにそんなおじさんみたいな……」

真尋「普段から騒がしいんだから、連休くらいゆっくりさせてくれ」

ニャル子「お花見とか楽しかったじゃないですか」

真尋「酒とか飲ませたくせに」

ニャル子「不可抗力ですよ~」

真尋「酒しか持って来なかったやつが何を言う」

ニャル子「お花見の席でお酒がないとか、ありえませんよ!」

真尋「そのせいで、二日酔いになってつらい思いをしたんだからな!」

6: 2012/06/29(金) 20:04:56.95
真尋「酒飲まされたあとの記憶がさっぱりないし……」

ニャル子「あ、私もです」

真尋「大体さ、ゴールデンウィークなんてどこ行っても、混んでて大変だろ」

ニャル子「別にそんな遠出じゃなくてもいいんですよ~」

ニャル子「真尋さんと2人っきりならどこでも」

真尋「じゃあ、家でいいだろ」

ニャル子「余計な2人がいるじゃないですかぁ」

真尋「じゃあ、都合よくいなくなるように祈っといたらどうだ」

ニャル子「……つまり、殺れと!」

真尋「おい」

ニャル子「まあ、冗談ですが」

9: 2012/06/29(金) 20:14:06.37
ニャル子「でも真尋さん、5月といえばゴールデンウィークくらいしかイベントがありませんよ? たぶん」

真尋「そうでもないと思うが……あ、そうかも」

ニャル子「あっても、男女がキャッキャウフフに繋がりにくいと思われます」

ニャル子「つまり、そこでなにかイベントを起こさないと、もう6月になっちゃいますよ?」

真尋「んな馬鹿な」

ニャル子「そして、6月は5月以上にイベントがありません! たぶん!」

ニャル子「あっという間に7月です!」

真尋「そんな、ほいほい時間が経ってたら困るんだけど」

ニャル子「真尋さんは、紅王症候群を舐めてますね」

真尋「ああ、なんかあったなそんなの」

10: 2012/06/29(金) 20:19:35.46
ニャル子「では真尋さん、試しに聞きますが……」

真尋「なんだよ?」

ニャル子「以前お花見をしてから、今まで何をしてましたか?」

真尋「なにって……えーっと……なにしてたっけ?」

真尋「なんかニャル子に悪戯してた記憶が……」

ニャル子「へ? なんですかそれ?」

真尋「気のせいかな……」

真尋「でも確かにあっという間に5月になったような……」

ニャル子「でしょう! そうならないためにも、ゴールデンウィークは充実させましょう!」

真尋「まあ……気が向いたらな」

12: 2012/06/29(金) 20:29:39.62
ニャル子「まひろさーん……まひろさーん」

真尋「なんだよ?」

ニャル子「5月3日ですよ? お休みですよ? 連休スタートですよ?」

真尋「そうだな」

ニャル子「どっか行かないんですか? 青春を楽しまないんですか?」

真尋「っつってもなぁ……どこに行くかとか思いつかないし」

ニャル子「どこでも私は構いませんが! 真尋さんと一緒なら!」

真尋「それって逆に困るんだけどなぁ」

真尋「じゃあ、家でいいよな」

ニャル子「ぶ~ぶ~……真尋さん家から出ましょうよ」

真尋「僕を引きこもりみたいに言うな」

14: 2012/06/29(金) 20:37:33.93
ニャル子「けーっきょく、何もしないまま時が過ぎてます」

真尋「連休だからって、出かけないといけないということはないんだ」

ニャル子「でも、真尋さんとのイベントが~フラグがぁ~」

真尋「ほんとうるさいやつだな……」

ニャル子「う~」クゥー

ニャル子「真尋さん、お腹すきました」

真尋「あ、そろそろ昼ごはん作るか」

真尋「ニャル子は何か食べたいものあるか?」

ニャル子「真尋さんが作るのなら何でも!」

真尋「だから、そういうのは困るんだって……まあいいか」

15: 2012/06/29(金) 20:46:01.69
ニャル子「えへへ」

真尋「なぜここにいる」

ニャル子「お手伝いをしようかと思いまして」

真尋「いいけどさ……変な材料使うなよ?」

ニャル子「いえっさー」


ニャル子「いやぁ、真尋さん中々の手際ですね」

真尋「そうかなぁ、そんな言うほどでもないけど」

真尋「ニャル子だって上手に出来てるよな」

ニャル子「やぁん、そんな料理上手なんて……嫁になってくれだなんて、もうっ!」

真尋「言ってないから、包丁持ったままはしゃぐな!」

ニャル子「では、真尋さんが嫁になると! もちろんそれでも構いませんが!」

真尋「なんでそうなる」

35: 2012/06/29(金) 21:43:41.58
真尋「う~ん……」

ニャル子「どうしました?」

真尋「いや、ちょっと味付けがどうかなぁとおもって」

ニャル子「ん~、どれどれ……?」

ニャル子「私はいいと思いますが」

真尋「そっか、じゃあこれで完成でいいか」

ニャル子「じゃあ、お運びしますね」

真尋「うん、頼むよ」

37: 2012/06/29(金) 21:53:15.05
真尋「いただきます」

ニャル子「さあ真尋さん、あ~んしてください」

真尋「はぁ? なんでだよ」

ニャル子「出かけてフラグを立てれないなら、家でフラグを立てるしかないじゃない!」

ニャル子「というわけで、食事時におけるフラグ製造イベントの定番、あ~んでの食べさせ合いを……」

真尋「だが断る」

ニャル子「……くすん」

真尋「落ち込んだふりするな」

ニャル子「ぶ~ぶ~」

真尋「確か、前にしたからいいだろ……」

ニャル子「1回だけじゃ物足りないんです。欲求不満です」

39: 2012/06/29(金) 22:03:03.20
真尋「ご飯食べ終わったし何しようかなぁ」

ニャル子「真尋さん、これ一緒に見ましょう!」

真尋「なにそれ?」

ニャル子「ラブロマンス映画です」

真尋「果てしなく、僕は見る気が起きないんだけど」

ニャル子「まあまあ、見たら意外と面白いかもしれないじゃないですか」

真尋「ていうか、あんまりお前がそういうの見るイメージはないんだけど」

ニャル子「珠緒さんから借りました」

42: 2012/06/29(金) 22:12:21.72
真尋「う~ん……」

ニャル子「真尋さんは、こういう障害のある恋に憧れますか?」

真尋「どうかなぁ……僕は普通のでいいと思うけど」

ニャル子「じゃあ、私との恋はどうですか?」

真尋「なんでお前が出てくるんだ」

ニャル子「普通の恋だと思いますが」

真尋「宇宙人との恋がどこが普通だ」

ニャル子「私の価値観では至って普通です……で、どうなんですか?」

真尋「……宇宙人じゃなかったら、考えてやってもいいってくらいだな」

ニャル子「ツンデレですねえ」

43: 2012/06/29(金) 22:21:14.97
真尋(キスシーンか……まあラブロマンスものだし当たり前だけど……)

ニャル子「」ポー

真尋(食い入るように見つめてるな……)

ニャル子「ねえ、真尋さん……」

真尋「なんだ?」

ニャル子「キス……しましょうよ」

真尋「……アホか」

ニャル子「……流れ的にそこはオッケーするところですよ」

真尋「くっつくなって……」

ニャル子「それくらい……いいじゃないですかぁ」

真尋「……ったく、今だけだぞ」ギュ

ニャル子「あ……」

ニャル子「えへへ……たまに来るデレは強力ですね」

44: 2012/06/29(金) 22:25:59.50
ニャル子「あ……終わっちゃいましたね」

真尋「ほら、もういいだろ……離れろって」

ニャル子「仕方ないですねえ……ちょっとはフラグが出来たみたいですし」

真尋「言ってろ」

ニャル子「しかし、私はこれで満足しませんから、もっともっとイベントを起こさないとですね!」

真尋「はぁ……まだなんかやるのかよ」

ニャル子「ふふふ……楽しみにしてくださいね!」

真尋「あんまり楽しくないんだけど……」

46: 2012/06/29(金) 22:34:54.39
~風呂場~

真尋「ったく……今日はニャル子に色々絡まれて疲れた……」

真尋「風呂くらいゆっくり……」

ガチャ

ニャル子「あ」

真尋「え?」

ニャル子「やぁんっ! 真尋さんが入ってたんですかぁ」

真尋「解ってたんなら出てけって! 見てるんじゃない!」

ニャル子「こういうのって普通、男女逆じゃないですかね? まあ、私はこのパターンでも大歓迎ですが」ジー

真尋「だからどこ見てんだ!」

ニャル子「せっかくだから一緒に入ります? というか、それ以外にありえませんよね?」

真尋「いいからでてけーーっ!」

49: 2012/06/29(金) 22:43:11.64

コンコン

ニャル子「真尋さん、真尋さん」

真尋「なんだよニャル子……一緒には入らないぞ」

ニャル子「お背中お流しするくらいは……」

真尋「それもなしだ」

ニャル子「そうですか……しゅん」

真尋「えっと……別にニャル子が嫌いってわけじゃないからさ」

ニャル子「ま、まあ、仕方ないですね……好感度が足りないみたいですし、ここは素直に引き下がっておきます」

ニャル子「あ、お着替え置いときますね」

真尋「あ、ああ……ありがとうな」

ニャル子「いえいえ……では、ごゆっくり」

52: 2012/06/29(金) 22:52:40.08
真尋「ふう、いいお湯だった」

真尋「……って、何も疑問を抱かずに流しちゃったけど」

真尋「あいつ着替え持ってきたってことは、僕の部屋に……」

真尋「まあいいや、部屋に入ったくらいなら。さっさと寝よう」


ニャル子「真尋さんの洗濯物をゲットするチャンスでしたが」

ニャル子「好感度を下げかねないので自重しました」

ニャル子「しかーし、このままで終わる私ではありません!」

ニャル子「くふふふふふ……」

56: 2012/06/29(金) 23:10:03.49
真尋「ん~……すぅ……」

ニャル子(というわけで夜這いです!)

真尋「うぅん……」

ニャル子(良い感じに寝てますね……ではまず……)ゴソゴソ

ニャル子(うわ~~……! 私いま真尋さんの布団のなかにいます!)

ニャル子(やばいです……真尋さんに包まれてる感じがします)

真尋「……zzz」

ニャル子(真尋さんの匂いに、真尋さんの吐息が……)

ニャル子(うわうわうわっ……ドキがムネムネします……じゃなくて胸がドキドキします~~っ!)

61: 2012/06/29(金) 23:22:44.56
真尋「ん~~」ガバッ

ニャル子(ひゃ~~!?)

ニャル子(真尋さんが覆いかぶさってきました!)

ニャル子(やばいです、動けないです、というか顔が近いです!)

ニャル子(夜這いするつもりが……動けないし、動いたら起こしてしまいそうですね……)

ニャル子(仕方ないので……)

ニャル子(一緒に寝ましょう。これでも十分です。結果オーライ)

ニャル子「お休みなさい真尋さん」

64: 2012/06/29(金) 23:30:49.60
~朝~

真尋「……」

ニャル子「すぅ……すぅ……」

真尋「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ」

真尋「1人で寝ていると思っていたら、ニャル子も隣で寝ていた」

ニャル子「やぁん……まひろさん……ったら……」

真尋「何を言っているのかわからねーと思うが――」

ニャル子「にゅう……えへへ……」

真尋「はぁ……幸せそうな寝顔しやがって」

真尋「勝手に潜り込んできたのか……こいつは?」

真尋「ていうか、思いっきり抱きつかれてる……さっさと起こそう」

ニャル子「うぅん……ふに……」

真尋「おい、ニャル子とっとと起きろ」

67: 2012/06/29(金) 23:39:57.36
ニャル子「はれ……? まひろさん……なんれわたしのへやに……」

真尋「寝ぼけるな、ここは僕の部屋だ」

ニャル子「……」キョロキョロ

ニャル子「そうでした」

真尋「で、なんでお前は僕の部屋にいるんだ?」チャキ

ニャル子「言いますから、フォークはご勘弁を……」

ニャル子「えーっと、夜這いをしたところ……」

真尋「へえ……?」シャキン

ニャル子「いえいえ、未遂ですよ!? 真尋さんが離してくれなかったから……」

真尋「え、僕が……?」

ニャル子「はい」

真尋「マジ?」

ニャル子「マジです」

71: 2012/06/29(金) 23:52:11.68
真尋「まあいいや。起きるから、お前も部屋に戻れよ」

ニャル子「え~、なにかもうちょっと、反応があると思うんですが」

真尋「寝てる間のことなんか知るか」

ニャル子「無意識に私に抱きついてたんですよ? もう実はデレデレなんじゃないんですか?」

真尋「別にニャル子だからってわけじゃないだろ……」

ニャル子「でも、ずっと離してくれませんでしたし……てれてれ」

真尋「そもそも、夜這いかけてきてんじゃない」チャキ

ニャル子「すんません、マジすんません。だからフォークはご勘弁を」

真尋「ったく……今回は特別に許してやるから、早く部屋にもどれ」

ニャル子「あ、最後に」

真尋「なんだよ?」

ニャル子「私の寝顔、どうでした? 可愛かったですか?」

真尋「……覚えてないな」

ニャル子「え~、絶対嘘ですよね真尋さん!」

76: 2012/06/30(土) 00:04:06.83
ニャル子「で、真尋さん今日はどうしますか? 連休ですから、当然お休みですが」

真尋「仕方ないから出かける」

ニャル子「ついに私とのいちゃらぶイベントを!」

真尋「フラグだのイベント云々で、家の中でずっとちょっかいかけられたら、たまらないからな……」

ニャル子「でもでも、満更じゃないのもありましたでしょ?」

真尋「で、どこに行くかだけど」

ニャル子「スルーですか、ツンですか」

真尋「昨日も言ったけど、遠出は交通機関が混んでるだろうし面倒だ」

真尋「よって近場にする」

ニャル子「私は一向に構いません!」

真尋「緑地公園でも行くか……みどりの日だし」

ニャル子「は~い♪ ピクニックですね! お弁当つくりましょう!」

79: 2012/06/30(土) 00:13:47.34
ニャル子「ふ~んふ~ん♪」

真尋「機嫌いいな」

ニャル子「そりゃもちろんですよ、真尋さんと一緒ですから!」

ニャル子「真尋さんは、私と一緒で嬉しくないですか?」

真尋「まあ、1人よりはマシだけどさ……騒がしくなければ」

ニャル子「私が騒がしいと言うんですか?」

真尋「騒がしいだろ……お前が来てから静かに暮らせた記憶がない」

ニャル子「じゃあ……静かな方がいいですか? もっとしおらしくしたほうが……」

真尋「いや……それはそれでニャル子らしくないし……」

真尋「まあ、今のままでいいよ……うん」

ニャル子「じゃ、いつもどーりにいっちゃいますよ!」

82: 2012/06/30(土) 00:23:49.97
ニャル子「着きましたね~」

真尋「さすがにそこそこ人がいるな」

ニャル子「私たちのいちゃらぶを見せるには、丁度いいですよ!」

真尋「そんなこと絶対しないからな」

ニャル子「え~……ぶ~ぶ~」

真尋「見せつけるとか、する意味が解らないよ」

ニャル子「まあ、確かにそんなことしなくても、私たちは恋人に見えますからね!」

真尋「ないない」

ニャル子「でも、こんな風に手を繋いでたら、普通はそう思われますよ?」

真尋「……そういやそうだった。てか、ニャル子が勝手に繋いできたんだろうが」

ニャル子「でも、結局ここまで繋ぎっぱなしだったじゃないですか♪」

真尋「どうせ、無理やり払おうとしても、しつこく来るだろお前は……」

93: 2012/06/30(土) 01:02:29.69
ニャル子「で、なにしましょうかね?」

真尋「別にぶらぶらするだけでもいいんじゃないか?」

ニャル子「え~、勿体無いですよ。色々ありますし、遊びましょうよ!」

真尋「つってもお前……スカートだし」

ニャル子「そういえばそうでした。見たいですか真尋さん?」

真尋「馬鹿……お前ってスカートが多い気がするな」

ニャル子「そっちのほうが、ちらりとかあって良くないですか?」

真尋「そんな理由で履いてるのか?」

ニャル子「さあ、どうでしょう?」

真尋「なんだよそれ、自分のことなのに」

99: 2012/06/30(土) 01:14:38.85
ニャル子「あ、噴水とかありますよ!」

真尋「暖かくなってきてるし、見てるだけで涼しくなれるなぁ」

ニャル子「遊びませんか?」

真尋「う~ん……濡れるのはちょっと」

ニャル子「もしかしたら濡れて服が透けちゃうのが……見れるかもしれませんよ?」

真尋「……そんなので僕が動くとでも?」

ニャル子「実は心が揺れてるのでは……うふふ」

真尋「アホか……」

ニャル子「ま、せっかくですから、もうちょっと近くで見ましょう!」

真尋「あ、おい……ったく」

101: 2012/06/30(土) 01:23:06.36
ニャル子「うぅ……」ビショビショ

真尋「なんてお決まりな……」

ニャル子「いや、狙ってたんじゃないですよ? でも、抗えない未知の力のせいで……」

ニャル子「くちゅん!」

真尋「はいはい、風邪引くから身体拭いて」

ニャル子「すいません~真尋さん……」

真尋「濡れたのは上だけっぽいな……うまい具合に」

ニャル子「それも抗えない未知の力が……」

真尋「都合のいい力だな……じゃあ、乾くまで僕の上着貸しとくから」

ニャル子「重ね重ねすいません~」

ニャル子「……で、濡れて透けちゃってる私は色っぽいですか?」

真尋「……そっぽ向いてる時点で察しろ色々と」

真尋「こっちが恥ずかしいんだから、早く着替えろ」

ニャル子「シャイですねえ、真尋さん」キガエキガエ

104: 2012/06/30(土) 01:36:03.04
ニャル子「ちょっと大きですねやっぱり」

真尋「まあ、僕のだし我慢してくれ」

ニャル子「可愛いですか?」

真尋「え?」

ニャル子「甘えんぼ袖ですよ! どうですか、グッと来ます?」

真尋「なんで袖をちょっと余らしてるだけなのに、こう来るものがあるんだろう」

ニャル子「おお、真尋さんも認めるくらいの威力が!」

真尋「ニャル子ですら、可愛いなんて錯覚させられるくらいだ」

ニャル子「……デレたと思ったら、微妙なツンも忘れないんですね」

ニャル子「素直に褒めてくれてもいいんじゃないですか?」

真尋(こいつに素直に可愛いと言うのは、負けた気がする……)

真尋(と思う時点で、実はもう駄目なのか? 深く考えないでおこう……)

109: 2012/06/30(土) 01:48:46.05
ニャル子「おべんとおべんと~♪」

真尋「なあ、ニャル子」

ニャル子「はい?」

真尋「なんでお前は僕の膝のところにいるんだ?」

ニャル子「え、恋人同士ですし、これが基本では?」

真尋「お前と恋人同士になんて、なった覚えはない」

ニャル子「じゃあ、自覚させるためにも、こうやって恋人らしいことをしないとですね」

真尋「僕の意志は?」

ニャル子「駄目……ですか? ぐすん……」ウルッ

真尋「うっ……ニャル子って我が儘だな」

ニャル子「ぐす……えへへ……チャンスは逃さないだけです♪」

真尋「もうこれが最後だからな、今日お前の我が儘に付き合うのは」

ニャル子「やっぱり最後はデレてくれますね、真尋さんは」

真尋「お前の我が儘に付き合ってるだけだっつーの……」

ニャル子(それがデレてるって言うんですよ真尋さん♪)

111: 2012/06/30(土) 02:01:57.03
真尋「え~っと、弁当だけど……もしかして、やっぱり……」

ニャル子「もちろん、あ~んですね!」

真尋「食事のとき、大抵してくれって言われてるような」

ニャル子「仕方ありません。食事のときの、恋人がするイベントと言えば大抵これです」

真尋「普通に食べようよ」

ニャル子「やだ~やだ~いやです~~」パタパタ

真尋「駄々っ子かよ……ほら、じたばたしない」

ニャル子「はぁ~い……」

真尋「もう今日は、ニャル子の我が儘は聞かないって言っただろ」

ニャル子「我が儘じゃないもん、お願いだもん」

真尋「屁理屈言わない。つーかお前、なんか子供みたいだぞ」

ニャル子「つい童心に帰ってしまいました」

真尋「どこにそんなきっかけがあったんだ」

114: 2012/06/30(土) 02:11:49.17
真尋「ほら、大人しく食べろって」

ニャル子「はぁ~い……じゃあ、これでも」

真尋「うわっ……」

ニャル子「ん……どうしました?」

真尋「いや……なにも」

ニャル子「? 変な真尋さんですね」

真尋(今気づいた……僕の服着てるせいで……隙間から……その、胸が……)

真尋(言うべきか……? いや、でも変な勘違いされたら……)

真尋(ていうか、さっき濡れたせいか……ブラがないんだけどぉっっ!)

真尋「うぅ~~……」チラッチラッ

ニャル子(ん……? 真尋さんがさっきから……)

ニャル子(はっはぁ~~ん……)ニヤニヤ

ニャル子「真尋さんのえOち」ボソッ

真尋「い、いやっ……違うって! これは、そのだな……」

118: 2012/06/30(土) 02:22:01.65
ニャル子「ごちそうさまでした~」

真尋「ごちそうさま……」

ニャル子「おや、元気がありませんね真尋さん」

真尋「お前がずっとおちょくってくるから……」

ニャル子「ちらちら見てたのは事実じゃないですか~」

真尋「う……それはだな……見えてるから注意しようかと……」

ニャル子「いいんですよ? 真尋さんになら見られても」

真尋「アホか……ちったあ恥じらいってもんをだな……」

ニャル子「そっちのほうが萌えますか?」

真尋「萌えるっていうか……常識的に考えてだな」

ニャル子「もちろん……私だって恥じらいがないわけでは。例えば……ぽっ」

真尋「なんでそこで恥じらう……何を想像した」

ニャル子「秘密です……えへへ」

121: 2012/06/30(土) 02:34:40.88
ニャル子「なんてことが今日ありまして」

ハス太「まひろくんが……ニャル子ちゃんと……」

クー子「……順調にフラグを立ててるなんて」

真尋「立ててない」

ハス太「なんでぼくは、いつも都合よくいないんだろう……うぅ、ぐす……」

クー子「……私もいない。おかしい……これは何かがおかしい」

ニャル子「ま、これが運命石の扉の選択です」

真尋「なわけない」

ハス太「このままじゃ、まひろくんがこうりゃくされちゃう」

クー子「……ニャル子が少年のルートに行ってしまう」

ニャル子「いやいや、もうすでに真尋さんの攻略は完了寸前です!」

真尋「本気で言ってるのか」

125: 2012/06/30(土) 02:45:41.93
ニャル子「で、今日は5月5日……こどもの日ですね」

真尋「そうだな。特に僕には関係ないけど」

ニャル子「じゃあ、こどもになってみますか?」

真尋「んなのなれるわけ……」

ニャル子「宇宙のなまらすげー技術がですね……」

真尋「あ~はいはい、そうだったな……」

ニャル子「どうですか?」

真尋「どうなるか解らないものを使うのは、さすがに」

ニャル子「じゃあ、私がちょっくらこどもになってみましょうか」

真尋「おー、頑張ってこい」

ニャル子「こどもになったら、可愛がってくださいね?」

127: 2012/06/30(土) 02:57:34.01
ニャル子「どうですか~、可愛いですか?」

真尋「う~ん、見事にちっちゃくなってる」

真尋(まあ、見たことあるんだけどさ、ニャル子のこどものころは)

ニャル子「可愛いですよね? 可愛いって言ってください」

真尋「ここで可愛いって言ったら、僕は口リコン扱いされないだろうか?」

ニャル子「大丈夫です! 口リコンな真尋さんでも私は愛してます!」

真尋「違うから、口リコン違うから」

ニャル子「じゃあ、可愛くないです……? しゅん……」

真尋「取り敢えず、落ち込まないでくれ……その姿で落ち込まれると罪悪感が半端ない」

ニャル子「ん~、そうですか」

135: 2012/06/30(土) 03:49:35.10
ニャル子「こんな姿ですし、呼び方変えたほうがいいですかね?」

真尋「呼び方?」

ニャル子「おにーちゃーん、とか」

真尋「……」

ニャル子「ぱぱー?」

真尋「この年でパパはちょっとな……」

ニャル子「おいたん?」

真尋「それは余市に言ってやるべきだな……中の人的に」

ニャル子「せんせー?」

真尋「ある意味間違ってないけど、間違ってるから」

138: 2012/06/30(土) 03:58:38.72
ニャル子「ここは無難にお兄ちゃんにしときますか」

真尋「変える必要ないんじゃ」

ニャル子「これで真尋さんが、新たな属性に目覚めるかもしれませんし」

真尋「目覚めさせてどうするんだよ」

ニャル子「そりゃもちろん、そこから真尋さんをさらに攻略していこうと……」

真尋「じゃあ仮に、それで僕に妹萌えの属性がついたら、お前は僕の妹になるのか?」

ニャル子「兄妹との禁断の愛って燃えません?」

真尋「妹になることはもう決定かい」

ニャル子「そりゃあ戸籍をちょちょいといじって、法律上なるくらいは……」

真尋「あーはいはい。まあ、そうなることはないから安心しとけ」

ニャル子「もう、つれないですね~お兄ちゃん♪」

真尋「む……」

140: 2012/06/30(土) 04:04:43.58
ニャル子「お兄ちゃん、お腹すいたー」

真尋「ああ、そうだな……なにか作るか」

ニャル子「はやくはやくー」

真尋「はいはい、今作るから待ってろって」

ニャル子「お兄ちゃんの手伝うよ?」

真尋「ありがたいけど……その身体じゃちょっときついだろ」

ニャル子「むぅ……そんなことないもん」

真尋「ていうか、ニャル子……お前喋り方まで幼くなってきてないか?」

ニャル子「そうかな?」

真尋「そうだぞ」

ニャル子「こどもになっちゃった副作用かもー」

真尋「ちゃんと戻るんだろうな?」

ニャル子「今日だけだから大丈夫ー、たぶん」

真尋「多分ってなんだよ、多分って……」

143: 2012/06/30(土) 04:14:53.37
真尋「さってと……何作ろうかなぁ」

ニャル子「わたし、ハンバーグがいいなー」

真尋「ああ、なんかこどもってハンバーグ好きだよな。それでいいか」

ニャル子「美味しく作ってねー」

真尋(もう完璧にこどもになってないか、今のニャル子って?)

真尋(解りやすく、にゃることでもしとくか……? いや、喋る上では解りやすくもなんともないけど……)

にゃるこ「おにーちゃん、まだー? ねーねー」

真尋「そんなすぐ出来ないって。いい子で待っててな」

にゃるこ「はぁ~い」

真尋「うん、偉いぞ」

にゃるこ「えへへ~……あ、わたしのはおっきいのにしてね」

真尋「はいはい」

145: 2012/06/30(土) 04:24:13.01
真尋「出来たよー」

にゃるこ「うわぁ~……おいしそ~」アーン

真尋「ほら、食べる前にいただきますして」

にゃるこ「あ……いただきま~す」

真尋「はい、召し上がれ」

にゃるこ「あ~……あむ、もぐもぐ」

にゃるこ「おいしーっ! すっごいおいしーよ!」

真尋「そ、そっか。そんなに喜ばれると照れるな」

にゃるこ「おにいちゃん、おりょうりじょうずだよね~」

真尋「ありがとな」ナデナデ

にゃるこ「あ……えへへへ♪」

真尋(……つい自然に撫でてた。まあ、にゃるこも嬉しそうだからいいか)

146: 2012/06/30(土) 04:29:51.45
にゃるこ「ごちそーさまー!」

真尋「はい、お粗末さまでした」

にゃるこ「すっごいおいしかったー!」

真尋「ああ、待って。口の周りが汚れてる」

にゃるこ「ふえ?」

真尋「綺麗にするからじっとしててね」フキフキ

にゃるこ「ん~、ん~」

真尋「うん、綺麗になった」

にゃるこ「きれいきれい~」

真尋「じゃ、食器片付けないとな」

148: 2012/06/30(土) 04:42:20.98
にゃるこ「わたしもかたづけるー」

真尋「ええっ!? でも食器運ぶのは危ないし……」

にゃるこ「それくらいできるもん!」

真尋「う~ん……それじゃあ気をつけてね?」

にゃるこ「おってつだい~、お兄ちゃんのおてつだい~」カチャカチャ

真尋(すごいハラハラするな……こどもを見とくのって大変だ)

にゃるこ「うんしょ、うんしょ」

ズルッ

にゃるこ「あっ……」

真尋(や、やばい!)

ガッシャーーーン!

真尋(あちゃぁ、やっちゃったか……)

にゃるこ「あ……あぅ……」

149: 2012/06/30(土) 04:47:53.71
にゃるこ「ぐすっ……うぅ……ふぇぇぇぇ……」

真尋(ま、まずい……)

にゃるこ「うえぇぇぇぇぇっっっっっん……ふぇ……ひっく……うわぁぁぁぁっっん……」

真尋「ああ、ほら……泣かないでにゃるこ」

にゃるこ「でも……でも……わたしぃ……」

真尋「僕は別に気にしてないから……怒ってないから」

にゃるこ「くすん……ほんと?」

真尋「ほんとほんと」

にゃるこ「わたしのこと……ぐす……きらいになってない?」

真尋「なってない、なってない」

真尋「僕が、ちゃんとにゃるこのこと見てなかったのが悪かったね」

にゃるこ「ううん……お兄ちゃんはわるくないよ……わるいのはわたしだもん」

151: 2012/06/30(土) 04:56:15.55
真尋「じゃあ、2人が悪かったんだね」

にゃるこ「ふたり……?」

真尋「そう、にゃるこも悪かったかもしれないけど、僕も悪かった」

真尋「だから一緒だよ」

にゃるこ「お兄ちゃんと、いっしょ……?」

真尋「僕もにゃるこも、次からは気をつければ大丈夫」

にゃるこ「うん、わかった……つぎからはきをつけるね」

真尋「そうそう、泣いてばかりじゃ駄目だよ」

にゃるこ「うんっ、もう泣かない! えへへっ!」

真尋「そうだ、いい子だな」

にゃるこ「えらい? わたしえらい?」

真尋「ああ、偉い偉い」ナデナデ

にゃるこ「えへへ……えへへへっ♪」

198: 2012/06/30(土) 12:49:32.23
真尋「ご飯食べ終わったし、何しようか?」

にゃるこ「あそぼあそぼー」

真尋「何して遊ぶ?」

にゃるこ「う~んと、鬼ごっこ?」

真尋「家の中で鬼ごっこはなぁ」

にゃるこ「じゃあ、かくれんぼ?」

真尋「2人でか……まあいいか」

にゃるこ「じゃあわたしがさがすから、おにーちゃんがかくれてね!」

真尋「はいはい」

にゃるこ「じゅうかぞえてるうちにだよ?」

真尋「解ってるって」

にゃるこ「じゃあいくね! いーち、にー、さーん……」

201: 2012/06/30(土) 13:08:00.01
にゃるこ「じゅ~~うっ!」

にゃるこ「お兄ちゃんどこかなぁ~?」

真尋(そこそこ解りやすいとこに隠れたから、みつけれられるだろう)

にゃるこ「う~ん……いなーい」ゴソゴソ

真尋(違う違うそっちじゃないって、こっちだよにゃるこ)

にゃるこ「ここにもいな~い」ガタガタ

真尋(もうちょっとこっちだって)

にゃるこ「え~っと……」ガサゴソ

にゃるこ「あ~~~っ、お兄ちゃんみっけ~♪」

真尋「見つかちゃったか。見つけるの上手いなにゃるこは」

にゃるこ「えっへん!」フンス

にゃるこ「じゃあ、つぎはわたしがかくれるからね!」

真尋「はいはい」

202: 2012/06/30(土) 13:21:59.03
にゃるこ「ふにゅ……むにゅむにゅ……」

真尋「遊び疲れて寝ちゃうとか、ほんとにこどもだなぁ」ナデナデ

にゃるこ「にゅ……えへへ……」

真尋「やばいな……父性とかが目覚めそうだ」

真尋「ニャル子にこどもが出来たら、こんな子なのかな?」

にゃるこ「ふに……おにぃ……ちゃん……」

真尋「……何いってんだろ僕は」

真尋「僕も寝るか……お休みにゃるこ」

204: 2012/06/30(土) 13:34:19.03
にゃるこ「おにーちゃん、おにーちゃーん!」ユサユサ

真尋「ん……ああ、にゃるこ起きたのか」

にゃるこ「も~、かってにねてちゃだめだよぉ」

真尋「はは、ごめんごめん」

にゃるこ「ほら、あそぼーよ」

真尋「解った解った、にゃるこは元気だな」

にゃるこ「うんっ! わたしはいつもげんきいっぱいだもん!」

真尋「うん、いいことだね」

にゃるこ「えへへ~、ほめられたぁ」

206: 2012/06/30(土) 13:49:17.17
真尋「ふ~……にゃるこの相手は大変だったな。で……」

にゃるこ「おっふろ~おっふろ~♪」

真尋「なんでにゃるこがここにいるのかなぁ?」

にゃるこ「わたしもおふろにはいる~」

真尋「いやまずいよな……あ、でも今のにゃるこはこどもだし……いや、今のご時世こどもだからこそまずいのか?」

にゃるこ「んに? どーしたのおにいちゃん」

真尋「あ、いや……にゃるこ、1人でお風呂入れないかな?」

にゃるこ「やだぁ~、お兄ちゃんとはいる~」

真尋「いや、でもな……」

にゃるこ「はいるはいる~! お兄ちゃんとはいる~っ!」ジタバタ

真尋「ああ、解ったから……」

真尋(まあ、いまのにゃるこはこどもだしな……何も起きないだろう、うん)

真尋(いつものニャル子だったら、間違いなく貞操の危機だけど……僕の)

208: 2012/06/30(土) 14:03:40.29
にゃるこ「わ~い、おっふろ~」

真尋「こら、にゃるこ。いきなり湯船に入っちゃだめだぞ」

にゃるこ「は~い」

真尋「軽くでもいいから、ちょっと身体を洗ってからじゃないとな」ザバー

にゃるこ「あつ~い」

真尋「あ、ちょっと熱かったか? ごめんな」

にゃるこ「もう、はいってい~い?」

真尋「うん、ゆっくり入るんだぞ」

にゃるこ「わ~い!」ザプーン

真尋「こらこら、ゆっくりって言ったのに」

にゃるこ「きもち~」

210: 2012/06/30(土) 14:14:38.53
にゃるこ「おにーちゃん、からだあらってー」

真尋「なんだ? にゃるこは1人で身体も洗えないのか?」

にゃるこ「むぅ~、あらえるもん!」

真尋「でも、僕が洗うの?」

にゃるこ「せっかくお兄ちゃんがいっしょだから、お兄ちゃんにあらってほしいの!」

真尋「にゃるこは甘えんぼだなぁ、ほらこっちにおいで」

真尋(まあ、僕もにゃるこに十分甘いなぁ、こりゃあ)

にゃるこ「わ~い♪」

211: 2012/06/30(土) 14:26:29.96
にゃるこ「ごっしごっし~♪」

真尋「こら、じっとしてないと洗えないぞ」

にゃるこ「ぶ~ぶ~」

真尋「髪も洗っとくか」

にゃるこ「やだぁー」

真尋「ん、なんで?」

にゃるこ「めにはいっちゃうもん……いたいもん……」

真尋「目を瞑ってたらいいだろ?」

にゃるこ「それもやだっ」

真尋「……仕方ないなぁ」

真尋「シャンプーハットあったかな……あるといいけど」

214: 2012/06/30(土) 14:39:05.60
真尋「都合よくあってよかった……」ゴシゴシ

にゃるこ「あたまごしごし~」

真尋「こんなふうでいいのかな……女の子の髪とか解んないぞ」

にゃるこ「お兄ちゃんにあらってもらってきもち~よ?」

真尋「そっか、じゃあいいか」

真尋「よし、流すぞー」ザパー

にゃるこ「きゃ~♪ きゃはは♪」

真尋「洗い終わったし、肩まで浸かってちゃんと温まるんだぞ」

にゃるこ「は~い」ザプン

真尋「ちゃんと10まで数えて~」

にゃるこ「いーち、にー、さーん……」

215: 2012/06/30(土) 14:51:12.99
にゃるこ「おふろきもちよかった~」トテトテ

真尋「こらこら、ちゃんと身体拭いて」

にゃるこ「おにーちゃんふいてー」

真尋「それくらい1人で出来なきゃ駄目だぞ?」

にゃるこ「ひとりのときはひとりでできるもん!」

にゃるこ「でも、おにいちゃんがいるときは、わたしのからだふかないとだめなの!」

真尋「はいはい、仕方ないな」フキフキ

にゃるこ「えへへ~」

真尋「よし、これでばっちりだ」

にゃるこ「ばっちしー!」

216: 2012/06/30(土) 14:56:16.41
真尋「で、まあ当然のごとく」

にゃるこ「お兄ちゃんのべっど~、おにいちゃんといっしょにねるー!」

真尋「ほらほら、大人しくして」

にゃるこ「は~い」

真尋「それじゃあ、電気消すよ」

にゃるこ「おやすみなさ~い」

真尋「うん、おやすみにゃるこ」


にゃるこ「すぅ……すぅ……」

真尋「寝付くの早いなぁ」

真尋「今日は色々騒がしかったけど……こういう騒がしさならありかな」

真尋「さ、僕も寝ようかな」

218: 2012/06/30(土) 15:06:50.91
~朝~

真尋「……」

ニャル子「すぅすぅ……」

真尋「なんというデジャヴ」

真尋「ニャル子はちゃんと元に戻ってるか……ほら、起きろ」

ニャル子「はれ……? まひろさん……なんれわたしのへやに……」

真尋「それ聞くのも2度目な気がするな……ここは僕の部屋だ」

ニャル子「あれぇ……? 今回はマジで記憶がありませんね?」

真尋「まあ、それならそれでいい……ほら、連休は終わったんだから学校の準備しろ」

ニャル子「え~っと確か……こどもの日だからってこどもになって……」

ニャル子「あれれ? 思い出せませんねえ……真尋さんに色々としてもらった記憶がうっすらあるのですが……」

真尋「もういい、思い出さなくていいからさっさと部屋にもどれ!」

ニャル子「ふむふむ……真尋さんのこの慌てぶりからして何かあったのでしょう!」

ニャル子「色々ありましたが、いいゴールデンウィークでしたね、真尋さん」

真尋「そうかもな……ほんとに色々あったけど」

219: 2012/06/30(土) 15:09:23.62
GW編終わり。切りイイし、出かけるので一旦ここまで
にゃるこが書いてて可愛いくて長くなった。このネタでもっと書いてだれか

257: 2012/06/30(土) 19:47:46.11
ニャル子「あー……」グテー

真尋「おい、ニャル子学校行くぞ」

ニャル子「あ~……行く気が起きません」

真尋「何言ってんだよ?」

ニャル子「あ~……何もする気がおきませ~ん」ゴロゴロ

真尋「はぁ?」

ニャル子「これが5月病ってやつですかぁ」

真尋「別にいいけど……僕は学校行くからな」

ニャル子「あ~……真尋さんも休みましょうよ~」

真尋「ずる休みじゃないか」

ニャル子「ずる休みって、ちょっとわくわくしませんか~」

真尋「しない」

261: 2012/06/30(土) 19:54:46.51
真尋「まあ、お前が休むのは勝手だけど、ちゃんと留守番しろよ」

ニャル子「え~、1人で留守番とか面倒です~」

真尋「じゃあ、学校来い」

ニャル子「仕方ないです……真尋さんが行くなら行っておきます~」

真尋「最初からそう言ってくれ」

ニャル子「まひろさ~ん」

真尋「なんだ? 行くなら早く準備しろよ?」

ニャル子「用意する気が起きませんから代わりに~」

真尋「お前な……」

263: 2012/06/30(土) 20:03:28.94
真尋「ほら……必要なもの持ってきてやったから、あとは自分で準備しろ……」

ニャル子「真尋さんやっぱり優しいです~」

真尋「いいから、早くしろ」

ニャル子「あ~、真尋さん……」

真尋「今度はなんだよ……?」

ニャル子「着替えする気が起きないのでやってくださ~い」

真尋「アホか!」ゴツン

ニャル子「あいたぁ……も~、それくらいいいじゃないですか」

真尋「いい加減にしないと、放っていくからな」

ニャル子「あ~、着替えます。着替えますからお待ちを~」ノロノロ

真尋「早くな……」

265: 2012/06/30(土) 20:13:08.27
ニャル子「いってきま~……す」

真尋「ほら急げって! 遅刻するだろ」

ニャル子「急ぐ気が起きないんですよ~……遅刻してもいいじゃないですかぁ」

真尋「お前ほんとに5月病かよ……? 極端すぎるだろ」

ニャル子「宇宙5月病は、結構深刻なんですよ~」

真尋「だから何でも宇宙つければ……って、ああもう、時間が」

ニャル子「だるいからのんびりいきましょ~よ~」

真尋「ああ、もうっ! 仕方ない!」

ガシッ グイッ

ニャル子「ふぇ?」

真尋「ほら、走れ! 引っ張ってやるから!」

ニャル子「やぁ~ん……真尋さんったら強引なんですからぁ」

真尋「無駄口叩いてる暇あるなら急げ!」

268: 2012/06/30(土) 20:26:25.42
真尋「はぁっ、はぁ~……なんとか間に合いそうだ」

ニャル子「良かったですねぇ~」

真尋「人事みたいに……ほら、もう手を離していいだろ」

ニャル子「やです~、このまま教室まで~」

真尋「恥ずかしいだろうが……」

ニャル子「じゃないと、ここから動く気がおきません~」

真尋「ずいぶん我が儘だな……」

ニャル子「宇宙5月病のせいです~」

真尋「都合いい病気だなあ……宇宙5月病」

引用元: 真尋「僕とニャル子の」ニャル子「やっぱり何でもない日々です」