澪「その、だってさ、他の娘ですると……その……」

紬「すると、何？」

澪「…………ｷﾓﾁｲｲ」ﾎﾞｿｯ

紬「……大きな声で、もう一度言ってみて」

澪「……！」ﾋﾞｸｯ

澪「……気持ちいい、です」

紬「澪ちゃんは！」ﾊﾞﾝｯ

澪「ひっ……！」

紬「そんな理由で浮気なんかするの！？」

澪「だって、だってぇ……」

紬「他の娘が気持ちいいからって、それだけで捨てられる娘の気持ちを考えた事はあるの！？」

澪「す、捨てたりなんかしない！」

紬「でも裏切ったじゃない！！」

澪「う……」

紬「そうやって何度も何度も浮気して、みんな裏切って……」

紬「そんなの愛って言えるの……？」

澪「…………」

紬「とっても、とっても悲しいじゃない……」

紬「ねえ、澪ちゃん覚えてる？ 一緒に学園祭でライブした時のこと」

紬「あの時は、あんなに心が繋がっていたじゃない……」

澪「……うん。大好きな仲間と大好きな娘、みんなで最高のライブをした」

紬「ねえ、澪ちゃん覚えてる？ アダ名で呼び合ったあの日のこと」

紬「あの時は、大好きだって気持ちで溢れてた」

澪「うん、大切な娘のために必氏になってアダ名を考えたっけ」

紬「……大切な思い出、私たちの宝物」

紬「みんな、嘘にしてしまうの？」

澪「…………」

紬「私、私はそんなの嫌」

紬「高校での3年間、あの夢のような日々」

紬「無くしたくない、消しちゃいたくないよぉ……」ｸﾞｽｯ

澪「…………」

澪「……ごめん、ごめんなムギ」

紬「……澪ちゃん」

澪「私が間違ってた。浮気なんて、するべきじゃなかった」

澪「ここのところスランプで、イライラしてて」

澪「大事な物、忘れかけてた」

澪「マンネリだなんだって、他の娘に浮気しようとしてたけど」

澪「悪かったのは、私だけだったんだなあ……」

紬「……澪ちゃん、やり直そう？」

澪「……うん、うん」

澪「……ごめんなさい、ごべんなさい゛」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紬「大丈夫、大丈夫よ」

澪「許して、許してくれるかな……」ｸﾞｽｯ

紬「もちろん」ﾆｺｯ

澪「ありがとう、ありがとう……」

紬「というわけで、澪ちゃんの浮気を食い止めてきました～！」

唯「ドンドンパフパフー！」

律「はぁー、しっかし澪のやつまた浮気かー」

梓「まあ気持ちがわからないでもないですけどねえ」

律「そうか？私は一途なタイプだから共感できないかな」

梓「プッ、似合いませんよそれ」

＜ｵｲｺﾞﾗﾅｶﾉｰ！
＜ﾔｯﾃﾔﾙﾃﾞｽ！

唯「ふーん、それで澪ちゃんは？」

紬「あっちにいるわよ」


澪「エリザベスぅ～ごめんなあ？寂しかったか？ん？」ﾝﾁｭｰ


唯「熱愛だね！」ﾋｭｰﾋｭｰ

紬「うふふ、仲良き事は美しき哉～」

おしまい

この感じ好きよ
乙

乙