1: 2012/11/19(月) 03:55:43.38
マリ「いつまで待っても来ないんだよ、王子様は」

アスカ「な、なにが王子様よ!バッカみたい!」

マリ「だってお姫、14年間もわんこ君を一途に想い続けてるんだもん~」

アスカ「…コネメガネには関係ない!!」

マリ「またそれぇ~?昔は必氏になって否定してたのにぃ」

アスカ「あんたの相手するの疲れただけよ!」

マリ「なあんだ、せっかく私が恋のキューピットになってあげよーと思ったのになぁ」

アスカ「ふんっ、あんなガキにもう興味はないわ!」

2: 2012/11/19(月) 03:57:53.71
マリ「そっかぁ~じゃあわんこ君が来た時は私、襲っちゃおうかな♪」

アスカ「なっ…こ、このショタメガネ!!あんた今何歳だと思ってんの!?」

マリ「ショタで結構コケコッコー。だって、わんこ君かわいいしさ!」

アスカ「工口メガネ!!そんなことしたらただじゃおかないんだから!!」

マリ「ほらぁー、やっぱ気にしてんじゃん、わんこ君のこと」ニヤニヤ

アスカ「ちっ、ちがっ!あいつがここで年増女に襲われたら、ネルフに脱走すること間違いなし!そんなことになれば、フォースインパクトを起こされかねないのよ?」

マリ「年増年増って失礼な奴だにゃー。見た目14歳のままなんだしいいじゃん♪」

3: 2012/11/19(月) 04:00:30.95
アスカ「ちっともよくない!」

マリ「姫だってもう28じゃんか。そろそろ相手見つけなきゃ、やばいよ?」

アスカ「なっ、このぉー!!!」ズカズカ

マリ「おっと退散だにゃ!」シャカシャカ

アスカ「逃げんなゴルァーーーー!!!!!!」タッタッタ

マリ「めんごめんごぉ!!許してちょーだいな!」


マヤ 『そこ、うるさい!!!!! 館内で走るな!!!』

5: 2012/11/19(月) 04:02:17.85
マリ「あちゃー、怒られちゃった。」

アスカ「あのレズババア…」チッ


マヤ『まったく、若い女はこれだから…』


アスカ「コネメガネぇ…あんたが悪いんだから。あとで覚えときなさいよ。」

マリ「わるかったよ姫ー、ご飯奢るから機嫌直していこー!」

アスカ「なんでも奢りで許してもらえるとおも

グゥゥゥ

アスカ「……」

マリ「ほら、やっぱお腹へってんじゃん。いくよー」

6: 2012/11/19(月) 04:03:49.25
―食堂

マリ「姫、なに食べるの?」

アスカ「フカヒレチャーシューメン、大盛り!」

マリ「うっわ!!容赦なさすぎ!!」

アスカ「なにか、文句ある?」ピキピキ

マリ「わ、わかったわかったぁ!もー、姫は食いしん坊なんだから」

アスカ「一言余分!!」

マリ「はいはいっと」

7: 2012/11/19(月) 04:04:54.07
―――――

マリ「さぁ、食べるニャ!」

アスカ「コネメガネ、あんた対面に座りなさいよ…隣にいられたらむさ苦しい!」

マリ「はやく食べないと、伸びちゃうよ?」

アスカ「…一口もあげないんだからね?」

マリ「欲張りだにゃー。 味はどう?」

アスカ「うん、いける」ズルルー

マリ「姫、いっぱい食べて胸に脂肪つけるんだゾ♪」

アスカ「ぶっ…ゴルァ!!」

8: 2012/11/19(月) 04:05:50.01
トコトコ

サクラ「あ、式波さんに真希波さん!こんにちは」

アスカ「あ、関西娘!」

マリ「よっ。一緒に食べようか!ね、いいでしょ姫」

アスカ「だぁ!!!人がいるとき“姫”はやめろっつったでしょーが!!」

マリ「めんごめんごアスカ!じゃあカモン、サクラ。」

サクラ「じゃ、じゃあ対面失礼するね…。 ふふ、相変わらず仲良いんですね、お二人」

アスカ「バカ言ってんじゃないわよ。パートナーとして仕方なく、よ。」

9: 2012/11/19(月) 04:06:59.68
マリ「もうっ素直じゃないなぁアスカは…」スリスリ

アスカ「こ、コラッ!!肩に頭のせるなー!重い!!」ブンブン

マリ「アスカ…イイ匂い…」クンカクンカ

アスカ「ちょ、ちょっと離れなさい!!今食事中だっちゅーの!!!」

マリ「ほぉ。食事中じゃなければいいのかい?」

アスカ「よくない!!!!!」

サクラ「あははは…式波さん、ボリュームあるもの食べてますね」

11: 2012/11/19(月) 04:08:32.21
アスカ「コネメガネの奢りっ。財布にダメージ与えてやるのよ」

マリ「聞いてよサクラ、アスカってば金欠なのに帽子とジャージ衝動買いして、カランケツになっちゃったのさ。」

アスカ「なっ…そ、それは言わないって約束でしょ!!」

サクラ「式波さんでも衝動買いとかするんですね…」

マリ「うん、私が猫耳帽子を選んであげたらこの子チョー気に入っちゃって!」

アスカ「それ以上言うなぁ!!!!!」ベシッ

マリ「いてててっ!!やだなー、手を出す女の子はモテないよ?」

アスカ「な、なんですってぇ!?」

13: 2012/11/19(月) 04:09:42.04
マリ「でもアスカに叩かれるの…すっげー痛いけど…面白いから、イイ!!」

アスカ「ドMメガネ!! 躾の悪い猫には…望み通りお仕置きよ!」ベシッ

マリ「あぁんっ!!」

サクラ「(だめだこいつら…)」

15: 2012/11/19(月) 04:12:41.42
スタスタ

ミドリ(ピンク髪のオペ子)「ふぅー、騒いでると思ったらあんた達か。」

サクラ「あ、こんにちわ、ミ、ミドリさん…(まずい…式波さんとこの人を会わせると…)」

マリ「やぁやぁ(あちゃー、姫、我慢だニャ…)」

アスカ「……」ピクピク

ミドリ「あれ?あたしに挨拶はないのー? し・き・な・み・さん?」

アスカ「っ……ピ……コ…」

17: 2012/11/19(月) 04:13:41.06
ミドリ「えっ?聞こえな

アスカ「うっさいって言ってんのよこのピンクタラコォォォオオオオオ!!!!!!!」

ミドリ「なっ…よくも言いやがったなぁぁあああこのヒステリー口リババアァアアアアア!!!!」

マリ「あっちゃー、やっぱりこうなるぅ~」

アスカ「黙らっしゃい!!!実年齢があたしより上だからっていつも調子乗りやがってえええ!!!」

ミドリ「タラコ言いやがって絶対ゆるさんーーー!!!!!!」

サクラ「まぁまぁ二人共!そう怒らんといてください!」

マリ「この隙にチャーシューいただきぃー♪」モグモグ

18: 2012/11/19(月) 04:15:25.68
タッタッタ

日向「どうしたんだ君達!!」

青葉「また君達か…」

アスカ「はぁ…はぁ…はぁ」

サクラ「ホッ」

ミドリ「日向さぁん…式波さんがあたしを苛めるんですぅ…」

アスカ「このっ!!」グイッ

マリ「にゃ!落ち着くんだニャ」ガシッ

20: 2012/11/19(月) 04:16:45.02
アスカ「離しなさいよっ…このっ…」

ミドリ「えーん…」

日向「式波君…頼むぞほんとに、君達に何か問題を起こされると俺が葛城大佐にボコボコにされかねないんだ。」

青葉「まぁ、俺のギターでも聞いて気分和らげてくれよ」

日向「馬鹿野郎、お前はそんなだからマヤちゃんにフられるんだぞ。 さあ、ミドリ君もそろそろ訓練はじまるから行くぞ。」

ミドリ「はーい。 じゃあね、式波さん!」アッカンベー

アスカ「あ、あのボブ明太子がぁ……」プルプル

21: 2012/11/19(月) 04:18:01.19
マリ「あっはは、アスカのネーミングセンスはピカ一だニャ♪」

アスカ「でしょ!!さっすがコネメガネ、わかる奴ね!」

サクラ「(さすが真希波さん、なだめるの上手…)」

アスカ「ふぅ…まったく、麺が伸び…って、あんた全部食べてんじゃないわよコジキメガネ!!」ゲシッ

マリ「アスカのエキスたっぷりラーメンおいしかったニャー♪」

アスカ「きもちわるいこと言うな!この!」

サクラ「(この二人にはついていけない…) あ、私はもう食べたんで失礼します。」トコトコ

マリ「そいじゃあねー!」

アスカ「………はぁ」

マリ「………」

22: 2012/11/19(月) 04:19:04.39
――夜、アスカの部屋

アスカ「はぁ……」

コンコン

マリ「姫、いるー?」

アスカ「いるわよ、何の用?」ガチャ

マリ「やっほー!お邪魔するよん♪」たゆんたゆん

アスカ「うっ…下着姿でうろつくんじゃない!痴女メガネ!」

マリ「いーじゃん、男に見せる訳じゃないしさ!」

23: 2012/11/19(月) 04:19:58.62
アスカ「…それだけ?私、眠いのよ。今日は帰って」

マリ「姫、気にするな!私はずっと姫の味方よん♪」

アスカ「はぁ!?な、なによ急に…」

マリ「なんでもいーじゃんか♪」ピトッ

アスカ「やっ、やだ!後ろから貼りつくなーッ!」

マリ「姫の背中暖かいよ…」

アスカ「……やっぱり、薄々気付かれてるのかしら…」

マリ「うん?」

25: 2012/11/19(月) 04:20:59.18
アスカ「あたしがシンジのこと…その、好きなこと、周りの奴らに」

マリ「…。 そりゃ、戦闘中ピンチになった時にバカシンジ~とか叫んだり、」

アスカ「……」

マリ「14年間で累計1000人の男からの告白を断ったり」

アスカ「……」

マリ「寝言でわんこ君のことよく呟いてたり」

アスカ「ストップ!!も、もういいわよ。わかったわ。」

マリ「……そりゃ、当然ここの連中には良く思われないよね。世界を滅ぼしたのはわんこ君なんだし。」

26: 2012/11/19(月) 04:21:43.26
アスカ「…いいのよ、私は。他人に囲まれて暮らすのもいいな、って思った時期もあったけど…私はエヴァに乗れるだけで満足だし。」

マリ「そんなこと気にしてたって、なーんにも楽しいことないよ。」

アスカ「…そうね、あたしの気持ちは一つ。感謝するわ、コネメガネ!」

マリ「あははっ、姫に感謝されると照れちゃうにゃ♪」ギュウ

アスカ「こらっさっきから背中暑苦しいっ!!はーなーれーろー!」

マリ「我輩は猫である~」ギュウウ

アスカ「あっちょっと、苦しいってば!もうっ!」

27: 2012/11/19(月) 04:22:31.39
マリ「釣れないな~も~。」パッ

アスカ「……コネメガネ、あんた、なんでもお見通しってわけね。」

マリ「なにがさ?」

アスカ「やだ、言わせないでよ。その…あたしが悩んでたから、来てくれたんでしょ?」

マリ「おっ察しがいいね~。そりゃ14年間苦境を乗り越えてきた仲だし、なんでもスケスケよん♪」

アスカ「スケスケ言うな!!工口メガネ!!」

マリ「でもね、姫は何にも見てくれない。私のこと。」

30: 2012/11/19(月) 04:24:23.95
アスカ「え?ど、どういうことよ?」

マリ「姫はわんこ君のことばっかり。私の気持ちには全然気付かない鈍感猫なんだにゃ。」

アスカ「あ、あんたの気持ちなんて…し、知らないわよそんなの!!」

マリ「あー、もう限界! じゃあ、たぁーっぷり教えてあ・げ・る!」ドッ

アスカ「きゃあっ!!?エ、工口メガネなにすんのっやめなさいよっ!!」ドサッ

マリ「どーう?ベッドの上で女の子に馬乗りになられる気分は?」

アスカ「くっ…あんた何考えてんのよっ!!ちょっとコラッおりなさいったら!!」ジタバタ

35: 2012/11/19(月) 04:28:30.52
マリ「元気の良い猫ちゃんだこと。力が出なくなる魔法、かけちゃうよん…」チュッ

アスカ「ンンッ!? んっ…くっ…やっ…ふっ…んふっ…ぁ…め…だめっ…っ…」

マリ「はぁ、はぁ…美味しいよ、姫のお口…最高だね。やわらかぁい…イイ顔してる、姫…」

アスカ「はぁっ…はぁっ…げほっ…え、えろめがねの…ぶぁかぁ!!」ブンッ

マリ「っと!ヒョイッ ふふ、やっぱり力抜けてるね…いつもなら当たってるパンチだもん。」

36: 2012/11/19(月) 04:31:29.66
アスカ「はぁっ…ふぅ…うっ…げほっ!」

マリ「ふふん…わんこ君に捧げるはずの姫のファーストキス、ゲットだにゃ。」

アスカ「どうしよう…どうしよう…守ってきたのに…ずっと守ってきたのに…こんな…女同士で…」

マリ「私にも我慢の限界ってもんがあるのさ。もう姫の恋を応援するの、疲れた。」

アスカ「はぁ…しんじらんない…なによこれ…」

マリ「恋に性別なんて関係ないってことだよ。14年間我慢してた私を褒めてちょーだいな」

53: 2012/11/19(月) 04:50:15.63
こうして二人の夜は過ぎていった

54: 2012/11/19(月) 04:51:22.96
―翌日

シンジ「ミサトさん!!!これは一体どういうことなんですか!!!」

プシュー

シンジ「あっ、アスカ!!!ねぇ、アスカなら分かるだろ、これはどういう

ドカッ!!!

シンジ「……ひっ!!!!」

アスカ「……一日遅いわよ、バカシンジ!!!!」

                                          

 おわり

55: 2012/11/19(月) 04:53:20.34
乙。素晴らしかった

引用元: マリ「姫、いい加減わんこ君のことは忘れるんだニャ」アスカ「はぁ?」