1: 2009/01/02(金) 02:30:41.58
キョン「……なんだよ。こんなお前、元旦から」
ハルヒ「来ちゃったわ!」
キョン「いやあの、まだ二時とか」
ハルヒ「ほら」
キョン「?」
ハルヒ「ほらほら、挨拶」
キョン「……おめでとう」
ハルヒ「今年もよろしく! やー寒い寒い」
キョン「おいこら、なに勝手に入って」
ハルヒ「あれ、妹ちゃん起きてたの?」
キョン妹「あー! はるにゃんだ! あけまして!」
ハルヒ「はい、おめでとー!」
キョン「おーい、人の話聞いてるかー?」
ハルヒ「来ちゃったわ!」
キョン「いやあの、まだ二時とか」
ハルヒ「ほら」
キョン「?」
ハルヒ「ほらほら、挨拶」
キョン「……おめでとう」
ハルヒ「今年もよろしく! やー寒い寒い」
キョン「おいこら、なに勝手に入って」
ハルヒ「あれ、妹ちゃん起きてたの?」
キョン妹「あー! はるにゃんだ! あけまして!」
ハルヒ「はい、おめでとー!」
キョン「おーい、人の話聞いてるかー?」
2: 2009/01/02(金) 02:37:34.36
ハルヒ「あれ? 家族の人は?」
キョン「親父達は初詣に行ったよ」
ハルヒ「なにあんた、置いてけぼりにされたの……?」
キョン「いやほら、人が多いところに妹を連れて行くわけにも」
ハルヒ「可哀想ね……」
キョン「話を聞けと」
キョン妹「キョン君、かあいそうなの?」
キョン「あのなぁ……か「わ」いそうな」
ハルヒ「おもりねー」
キョン「一人にしとくわけにもいかないしな。中々寝やがらないし」
キョン妹「眠くないもーん。初詣行くのー」
キョン「この通りで。まあ、俺も寒いのは嫌だし」
ハルヒ「行く? 三人で行っちゃう?」
キョン「全く聞いてないよな、俺の話」
キョン「親父達は初詣に行ったよ」
ハルヒ「なにあんた、置いてけぼりにされたの……?」
キョン「いやほら、人が多いところに妹を連れて行くわけにも」
ハルヒ「可哀想ね……」
キョン「話を聞けと」
キョン妹「キョン君、かあいそうなの?」
キョン「あのなぁ……か「わ」いそうな」
ハルヒ「おもりねー」
キョン「一人にしとくわけにもいかないしな。中々寝やがらないし」
キョン妹「眠くないもーん。初詣行くのー」
キョン「この通りで。まあ、俺も寒いのは嫌だし」
ハルヒ「行く? 三人で行っちゃう?」
キョン「全く聞いてないよな、俺の話」
4: 2009/01/02(金) 02:40:46.11
ハルヒ「いいじゃん。初詣ぐらいさ、妹ちゃんも行きたいよねー?」
キョン妹「行きたい! 行きたい行きたいーっ!」
キョン「だめだって言ってるだろ。人も多いし寒いし時間遅いし」
キョン妹「平気だもん」
キョン「ダメです」
ハルヒ「むー、キョンのいじわるー」
キョン妹「るー」
キョン「絶妙なコンビネーションを披露するな。あとハルヒの膝から降りなさい」
キョン妹「やだー。ハルにゃん大好きー♪」モゾモゾ
ハルヒ「えー? あたしも好きー♪」ギュウー
キョン「…」
ハルヒ「あらやだ、嫉妬?」
キョン「ああもう、元旦から疲れる……」
キョン妹「行きたい! 行きたい行きたいーっ!」
キョン「だめだって言ってるだろ。人も多いし寒いし時間遅いし」
キョン妹「平気だもん」
キョン「ダメです」
ハルヒ「むー、キョンのいじわるー」
キョン妹「るー」
キョン「絶妙なコンビネーションを披露するな。あとハルヒの膝から降りなさい」
キョン妹「やだー。ハルにゃん大好きー♪」モゾモゾ
ハルヒ「えー? あたしも好きー♪」ギュウー
キョン「…」
ハルヒ「あらやだ、嫉妬?」
キョン「ああもう、元旦から疲れる……」
5: 2009/01/02(金) 02:43:27.43
ハルヒ「いやでも、神社通り掛かったけど人沢山居たわよ」
キョン「そうか。……いやいや、その前に何故俺の家に」
ハルヒ「あ、おとしだまちょうだい」
キョン妹「わたしもー!」
キョン「頼むから話を聞いてください」
ハルヒ「ねーねー、初詣行こうよー」
キョン「だめだと言ってるだろ」
キョン妹「はちゅも……行くのー」
キョン「ダメだ。もう眠いだろ、寝なさい」
キョン妹「ねむくない! ……もん……」
キョン「止まりかけてるじゃないか」
ハルヒ「頑張れ! 頑張れ妹ちゃん!」
キョン「正月早々から人の妹を変に励ますな」
キョン「そうか。……いやいや、その前に何故俺の家に」
ハルヒ「あ、おとしだまちょうだい」
キョン妹「わたしもー!」
キョン「頼むから話を聞いてください」
ハルヒ「ねーねー、初詣行こうよー」
キョン「だめだと言ってるだろ」
キョン妹「はちゅも……行くのー」
キョン「ダメだ。もう眠いだろ、寝なさい」
キョン妹「ねむくない! ……もん……」
キョン「止まりかけてるじゃないか」
ハルヒ「頑張れ! 頑張れ妹ちゃん!」
キョン「正月早々から人の妹を変に励ますな」
7: 2009/01/02(金) 02:46:21.96
キョン妹「zzz」
キョン「ほら眠ってる。言わんこっちゃない」
ハルヒ「わー可愛いー♪ キョンの妹じゃないみたいね!?」
キョン「どういう意味だ」
キョン「よいしょ……と。ハルヒ、ドア開けてくれ」
ハルヒ「お姫様抱っこ」
キョン「ん? あぁ、まあそうだな」
ハルヒ「いいなー」
キョン「バカかお前は」
ハルヒ「あたしも!」
キョン「はいはい、わかったからドア開けてくれ」
ハルヒ「ふふっ、おやすみ妹ちゃん」
キョン妹「ふみっ……すぅ」
キョン「ほら、下戻るぞ」
ハルヒ「はいはいー」
キョン「ほら眠ってる。言わんこっちゃない」
ハルヒ「わー可愛いー♪ キョンの妹じゃないみたいね!?」
キョン「どういう意味だ」
キョン「よいしょ……と。ハルヒ、ドア開けてくれ」
ハルヒ「お姫様抱っこ」
キョン「ん? あぁ、まあそうだな」
ハルヒ「いいなー」
キョン「バカかお前は」
ハルヒ「あたしも!」
キョン「はいはい、わかったからドア開けてくれ」
ハルヒ「ふふっ、おやすみ妹ちゃん」
キョン妹「ふみっ……すぅ」
キョン「ほら、下戻るぞ」
ハルヒ「はいはいー」
8: 2009/01/02(金) 02:49:40.93
ハルヒ「キョンの家の階段、急ね」
キョン「そうか?」
ハルヒ「うん」
キョン「うぅ、寒い寒い……コタツはいいもんだ」モゾモゾ
ハルヒ「こらっ!」
キョン「!? なんだよ、夜中に大声出すな」
ハルヒ「さっきの」
キョン「?」
ハルヒ「いやだから、お姫様抱っこ」
キョン「……は? なんだお前、あれ本気で」
ハルヒ「まあまあ。正月なんだし」モゾモゾ
キョン「こら、重いってば……あぁもう、コタツに二人で座るのは狭いって」
ハルヒ「うっさいわねー」
キョン「それにこれ、お姫様抱っことか関係ないだろ」
ハルヒ「あれ? 久しぶりに見たわねこの芸人」
キョン「……はぁ」
キョン「そうか?」
ハルヒ「うん」
キョン「うぅ、寒い寒い……コタツはいいもんだ」モゾモゾ
ハルヒ「こらっ!」
キョン「!? なんだよ、夜中に大声出すな」
ハルヒ「さっきの」
キョン「?」
ハルヒ「いやだから、お姫様抱っこ」
キョン「……は? なんだお前、あれ本気で」
ハルヒ「まあまあ。正月なんだし」モゾモゾ
キョン「こら、重いってば……あぁもう、コタツに二人で座るのは狭いって」
ハルヒ「うっさいわねー」
キョン「それにこれ、お姫様抱っことか関係ないだろ」
ハルヒ「あれ? 久しぶりに見たわねこの芸人」
キョン「……はぁ」
10: 2009/01/02(金) 02:52:31.38
ハルヒ「ちょっと! どこ触ってるのよ!」
キョン「それを言うのは俺だろ。どこ座ってんだよ」
ハルヒ「キョンの前?」
キョン「その通り。テレビが見えない」
ハルヒ「ったく、仕方ないわねー」モゾモゾ
キョン「で、何しに来たんだよ」
ハルヒ「ん? なにって」
キョン「…」
ハルヒ「あんたどうせ暇だろうと思って」
キョン「だからって元旦から押し掛けんな」
ハルヒ「事実暇だったでしょ」
キョン「暇を楽しんでたと言ってくれ」
ハルヒ「この番組終わったら初詣行くわよ」
キョン「寒いから嫌だと」
ハルヒ「あんたに拒否権なんかないわよ?」
キョン「……今年は厄年かなにかなのか……」
キョン「それを言うのは俺だろ。どこ座ってんだよ」
ハルヒ「キョンの前?」
キョン「その通り。テレビが見えない」
ハルヒ「ったく、仕方ないわねー」モゾモゾ
キョン「で、何しに来たんだよ」
ハルヒ「ん? なにって」
キョン「…」
ハルヒ「あんたどうせ暇だろうと思って」
キョン「だからって元旦から押し掛けんな」
ハルヒ「事実暇だったでしょ」
キョン「暇を楽しんでたと言ってくれ」
ハルヒ「この番組終わったら初詣行くわよ」
キョン「寒いから嫌だと」
ハルヒ「あんたに拒否権なんかないわよ?」
キョン「……今年は厄年かなにかなのか……」
12: 2009/01/02(金) 02:59:35.89
ハルヒ「美味しいわね、キョン家のお蕎麦」モグモグ
キョン「そうか?」
ハルヒ「うん」チュルル
ハルヒ「はー、お腹いっぱい」ゴロン
キョン「食った傍からゴロゴロしやがって……しかも人の家で」
ハルヒ「むっ、なによそれ」
キョン「自由人だな、ハルヒは」
ハルヒ「それがあたしの売りだもーん」モゾモゾ
キョン「なっ、足を絡めてくるな鬱陶しい」
ハルヒ「うりうりー♪」モソモソ
キョン「……三時か」
ハルヒ「そろそろ行くわよ」
キョン「えぇ? もういいだろ」
ハルヒ「初日の出とか、みたいじゃん?」
キョン「今日曇ってるんじゃ」
ハルヒ「いい夜空だったわ」
キョン「…」
ハルヒ「あ、おとしだま」
キョン「あげないってば」
キョン「そうか?」
ハルヒ「うん」チュルル
ハルヒ「はー、お腹いっぱい」ゴロン
キョン「食った傍からゴロゴロしやがって……しかも人の家で」
ハルヒ「むっ、なによそれ」
キョン「自由人だな、ハルヒは」
ハルヒ「それがあたしの売りだもーん」モゾモゾ
キョン「なっ、足を絡めてくるな鬱陶しい」
ハルヒ「うりうりー♪」モソモソ
キョン「……三時か」
ハルヒ「そろそろ行くわよ」
キョン「えぇ? もういいだろ」
ハルヒ「初日の出とか、みたいじゃん?」
キョン「今日曇ってるんじゃ」
ハルヒ「いい夜空だったわ」
キョン「…」
ハルヒ「あ、おとしだま」
キョン「あげないってば」
14: 2009/01/02(金) 03:03:48.72
キョン「ったく……めんどくさい」
ハルヒ「新年早々めんどくさがらないの」
キョン「だってお前」
ハルヒ「あ、ちょっと! あたしがあげたマフラー使いなさいよ!」
キョン「……部屋からとってくるよ」
ハルヒ「暖かい? それ」
キョン「ん? あぁ、まあまあ」
ハルヒ「もっとあったがりなさいよ」
キョン「なんか日本語おかしいぞそれ」
ハルヒ「え? あった……あたたが……どうでもいいの!」
キョン「はっは。バカだなぁハルヒは」
ハルヒ「もー! うっさいわね!」
キョン「それでお前、俺のあげた手袋は?」
ハルヒ「……忘れてきた」
キョン「酷いなおい」
ハルヒ「新年早々めんどくさがらないの」
キョン「だってお前」
ハルヒ「あ、ちょっと! あたしがあげたマフラー使いなさいよ!」
キョン「……部屋からとってくるよ」
ハルヒ「暖かい? それ」
キョン「ん? あぁ、まあまあ」
ハルヒ「もっとあったがりなさいよ」
キョン「なんか日本語おかしいぞそれ」
ハルヒ「え? あった……あたたが……どうでもいいの!」
キョン「はっは。バカだなぁハルヒは」
ハルヒ「もー! うっさいわね!」
キョン「それでお前、俺のあげた手袋は?」
ハルヒ「……忘れてきた」
キョン「酷いなおい」
16: 2009/01/02(金) 03:06:50.65
ハルヒ「クリスマスが遠い日のようね」
キョン「そうか?」
ハルヒ「そうでもないかも」
キョン「適当だな」
ハルヒ「別に、そのマフラーに他意はないからね」
キョン「?」
ハルヒ「たまたまあんたに、あたしのプレゼントが廻っただけだからね」
キョン「……あぁ、そして偶然にも俺のプレゼントがお前に」
ハルヒ「えぇ、偶然。ほんとに偶然よね」
キョン「…」
ハルヒ「有希のプレゼントは、みくるちゃんに廻ったわよね」
キョン「そうだな。見事に古泉は自分で自分のプレゼントを持って帰ってたな」
ハルヒ「なんだか可哀想にみえたわよねあれ」
キョン「お前爆笑してたじゃないか」
ハルヒ「なっ、キョンこそ!」
キョン「そうか?」
ハルヒ「そうでもないかも」
キョン「適当だな」
ハルヒ「別に、そのマフラーに他意はないからね」
キョン「?」
ハルヒ「たまたまあんたに、あたしのプレゼントが廻っただけだからね」
キョン「……あぁ、そして偶然にも俺のプレゼントがお前に」
ハルヒ「えぇ、偶然。ほんとに偶然よね」
キョン「…」
ハルヒ「有希のプレゼントは、みくるちゃんに廻ったわよね」
キョン「そうだな。見事に古泉は自分で自分のプレゼントを持って帰ってたな」
ハルヒ「なんだか可哀想にみえたわよねあれ」
キョン「お前爆笑してたじゃないか」
ハルヒ「なっ、キョンこそ!」
18: 2009/01/02(金) 03:10:32.82
ハルヒ「準備できた?」
キョン「できたよ。面倒だけど、できてしまった」
ハルヒ「…」
キョン「? ほら行くぞ。コタツから出ろ」
ハルヒ「寒いわね」
キョン「いい加減にしろ」
ハルヒ「やっぱあと三十分待って」
キョン「嫌だ。もう俺は行く準備できたんだ」
ハルヒ「やだー」モゾモゾ
キョン「こら、潜るな」モゾモゾ
ハルヒ「あ、こんにちはキョン」
キョン「うるさい。……まぶしいなコタツの中」
ハルヒ「あっつい! 顔焼けるっ!」
キョン「出ろよ」
ハルヒ「寒いー」
キョン「じゃあ出てくんな」ギュウウ
ハルヒ「! あつ、あっつ! 放しなさ、あっついってば!」モゾモゾ
キョン「できたよ。面倒だけど、できてしまった」
ハルヒ「…」
キョン「? ほら行くぞ。コタツから出ろ」
ハルヒ「寒いわね」
キョン「いい加減にしろ」
ハルヒ「やっぱあと三十分待って」
キョン「嫌だ。もう俺は行く準備できたんだ」
ハルヒ「やだー」モゾモゾ
キョン「こら、潜るな」モゾモゾ
ハルヒ「あ、こんにちはキョン」
キョン「うるさい。……まぶしいなコタツの中」
ハルヒ「あっつい! 顔焼けるっ!」
キョン「出ろよ」
ハルヒ「寒いー」
キョン「じゃあ出てくんな」ギュウウ
ハルヒ「! あつ、あっつ! 放しなさ、あっついってば!」モゾモゾ
20: 2009/01/02(金) 03:13:37.65
ハルヒ「みてキョン、ブーツ買ったの」
キョン「あ? あぁ、いいんじゃない」
ハルヒ「なにそれ、それだけ?」
キョン「ムレそう。そして臭そう」
ハルヒ「ばっ、臭くないわよ!」
キョン「すげぇ、ふわふわだな」
ハルヒ「でしょー」
キョン「履いてみていいか?」
ハルヒ「はっ? サイズが違うでしょ、履けるわけ――」
キョン「物は試しだ。それそれ」モギュウ
ハルヒ「!! こ、こらっ! やめなさいっ!」バッ
キョン「……覆いかぶさるな。重い」
ハルヒ「えへへー、ぬくぬくー」
キョン「なんでもいいけど、自重でブーツ潰れていくぞ? ほらほら」モギュー
ハルヒ「! 脱ぎなさいってば!」
キョン「あ? あぁ、いいんじゃない」
ハルヒ「なにそれ、それだけ?」
キョン「ムレそう。そして臭そう」
ハルヒ「ばっ、臭くないわよ!」
キョン「すげぇ、ふわふわだな」
ハルヒ「でしょー」
キョン「履いてみていいか?」
ハルヒ「はっ? サイズが違うでしょ、履けるわけ――」
キョン「物は試しだ。それそれ」モギュウ
ハルヒ「!! こ、こらっ! やめなさいっ!」バッ
キョン「……覆いかぶさるな。重い」
ハルヒ「えへへー、ぬくぬくー」
キョン「なんでもいいけど、自重でブーツ潰れていくぞ? ほらほら」モギュー
ハルヒ「! 脱ぎなさいってば!」
21: 2009/01/02(金) 03:17:51.33
キョン「あああ……っ.……やっぱり寒いじゃないか」
ハルヒ「そう? こんなもんでしょ」
キョン「風の子かハルヒは」
ハルヒ「むっ、なによ? 自分だけ手袋?」
キョン「そりゃ俺の家からの出発だしな」
ハルヒ「不公平よ」
キョン「俺だってカチューシャしてないんだからいいだろ」
ハルヒ「こんなの防寒着なわけないでしょ! 貸しなさい」スポッ
キョン「あっ、こら!」
ハルヒ「なにこれー。ちょーあったかーい」
キョン「返せよ。片手寒いだろ」
ハルヒ「それはあたしもよ」
キョン「あのな」
ハルヒ「ふふっ、仕方ないから……手繋いであげる!」
キョン「……嬉しそうに言いやがって」
ハルヒ「別にそんなことないわよっ」ギュ
ハルヒ「そう? こんなもんでしょ」
キョン「風の子かハルヒは」
ハルヒ「むっ、なによ? 自分だけ手袋?」
キョン「そりゃ俺の家からの出発だしな」
ハルヒ「不公平よ」
キョン「俺だってカチューシャしてないんだからいいだろ」
ハルヒ「こんなの防寒着なわけないでしょ! 貸しなさい」スポッ
キョン「あっ、こら!」
ハルヒ「なにこれー。ちょーあったかーい」
キョン「返せよ。片手寒いだろ」
ハルヒ「それはあたしもよ」
キョン「あのな」
ハルヒ「ふふっ、仕方ないから……手繋いであげる!」
キョン「……嬉しそうに言いやがって」
ハルヒ「別にそんなことないわよっ」ギュ
25: 2009/01/02(金) 03:22:24.02
ハルヒ「はっつもうでー♪ はっつもうでー♪」
キョン「なんだその歌」
ハルヒ「よかったわね、雪積もってて」
キョン「なにが?」
ハルヒ「冬っぽいじゃん」
キョン「そうか? 視覚的にも寒いから、勘弁してもらいたいけどな」
ハルヒ「えー? いいじゃん、冬」
キョン「俺はまだ夏の方が、っと、そこ。雪固まって凍ってるから気をつけ――」
ツルッ
ハルヒ「きゃっ!?」グイッ
キョン「うおっ!」
ハルヒ「びびったー……コケるかと思ったわ」
キョン「…」
ハルヒ「? どうしたの?」
キョン「腕……引っ張られて、ピンッって……」
ハルヒ「あら、じゃあ逆も引っ張っとく? 丁度いいかも」グググ…
キョン「痛い痛いっ!」
キョン「なんだその歌」
ハルヒ「よかったわね、雪積もってて」
キョン「なにが?」
ハルヒ「冬っぽいじゃん」
キョン「そうか? 視覚的にも寒いから、勘弁してもらいたいけどな」
ハルヒ「えー? いいじゃん、冬」
キョン「俺はまだ夏の方が、っと、そこ。雪固まって凍ってるから気をつけ――」
ツルッ
ハルヒ「きゃっ!?」グイッ
キョン「うおっ!」
ハルヒ「びびったー……コケるかと思ったわ」
キョン「…」
ハルヒ「? どうしたの?」
キョン「腕……引っ張られて、ピンッって……」
ハルヒ「あら、じゃあ逆も引っ張っとく? 丁度いいかも」グググ…
キョン「痛い痛いっ!」
26: 2009/01/02(金) 03:26:49.03
ハルヒ「キョンキョン、はーっ」
キョン「くせっ」
ハルヒ「!? そ、そうじゃないわよっ! それに臭くないわよ!」
キョン「じゃあなんだよ」
ハルヒ「息、白いー。はーっ」
キョン「くせぇ」
ハルヒ「氏ねっ!」ドゴォ
キョン「がふっ!」
キョン「ううっ、レバーが……」
ハルヒ「あんたが失礼なこと言うからよ」
キョン「初レバーブローだ」
ハルヒ「あ、いいわねそういうの」
キョン「ちなみに初臭い息だった」
ハルヒ「もっかい氏ね!」メゴォ
キョン「あだっ! 初右ストレートッ!」
キョン「くせっ」
ハルヒ「!? そ、そうじゃないわよっ! それに臭くないわよ!」
キョン「じゃあなんだよ」
ハルヒ「息、白いー。はーっ」
キョン「くせぇ」
ハルヒ「氏ねっ!」ドゴォ
キョン「がふっ!」
キョン「ううっ、レバーが……」
ハルヒ「あんたが失礼なこと言うからよ」
キョン「初レバーブローだ」
ハルヒ「あ、いいわねそういうの」
キョン「ちなみに初臭い息だった」
ハルヒ「もっかい氏ね!」メゴォ
キョン「あだっ! 初右ストレートッ!」
27: 2009/01/02(金) 03:30:28.94
キョン「やっぱ元旦だけあって、電気点いてる家も多いな」
ハルヒ「夜更かしね、みんな」
キョン「今日ぐらいはなぁ」
キョン「誰か、初詣来てるかもな?」
ハルヒ「そうね」
キョン「あ、電話して聞いてみるか」
ハルヒ「えー? いいわよ、めんどうだもん」
キョン「さっきお前が言ったじゃないか。新年早々めんどくさがるなって」
ハルヒ「……電話したら、あたし帰るわよ」
キョン「? なんでだよ」
ハルヒ「なんでも。本当に帰っちゃうから!」プイッ
キョン「……わかったよ。しないってば」
ハルヒ「あ、五百円落ちてる」
キョン「はい聞いてないー」
ハルヒ「一円だった」
キョン「しかもいちえ……五百円と見間違えたのか!?」
ハルヒ「夜更かしね、みんな」
キョン「今日ぐらいはなぁ」
キョン「誰か、初詣来てるかもな?」
ハルヒ「そうね」
キョン「あ、電話して聞いてみるか」
ハルヒ「えー? いいわよ、めんどうだもん」
キョン「さっきお前が言ったじゃないか。新年早々めんどくさがるなって」
ハルヒ「……電話したら、あたし帰るわよ」
キョン「? なんでだよ」
ハルヒ「なんでも。本当に帰っちゃうから!」プイッ
キョン「……わかったよ。しないってば」
ハルヒ「あ、五百円落ちてる」
キョン「はい聞いてないー」
ハルヒ「一円だった」
キョン「しかもいちえ……五百円と見間違えたのか!?」
30: 2009/01/02(金) 03:36:25.29
ハルヒ「わー、車に雪がてんこもりだわ」
キョン「かき集めるなよ」
ハルヒ「なんで?」
キョン「車にキズが付くからだ。子供の頃、それで怒られたことがある」
ハルヒ「へー」
ハルヒ「じゃあどこで雪集めればいいのかしらね」
キョン「そんなもんその辺で」
ハルヒ「もー解けてたり汚いもん」
キョン「むしろ集めなくてもいいんじゃないか?」
ハルヒ「あ、あそこ綺麗に積もってる」タタタタ…
キョン「……子供」
ハルヒ「キョン?」ポイッ
キョン「? ぶへっ!」
ハルヒ「あはは! 直撃したわね!」
キョン「ぺっ、ぺっぺっ……冷たいだろバカ」
ハルヒ「それーっ」ポイポイッ
キョン「こら、やめっ! このやろう!」シュッ
ハルヒ「きゃっ! やったわねっ!」
キョン「かき集めるなよ」
ハルヒ「なんで?」
キョン「車にキズが付くからだ。子供の頃、それで怒られたことがある」
ハルヒ「へー」
ハルヒ「じゃあどこで雪集めればいいのかしらね」
キョン「そんなもんその辺で」
ハルヒ「もー解けてたり汚いもん」
キョン「むしろ集めなくてもいいんじゃないか?」
ハルヒ「あ、あそこ綺麗に積もってる」タタタタ…
キョン「……子供」
ハルヒ「キョン?」ポイッ
キョン「? ぶへっ!」
ハルヒ「あはは! 直撃したわね!」
キョン「ぺっ、ぺっぺっ……冷たいだろバカ」
ハルヒ「それーっ」ポイポイッ
キョン「こら、やめっ! このやろう!」シュッ
ハルヒ「きゃっ! やったわねっ!」
33: 2009/01/02(金) 03:39:59.02
ハルヒ「あー、遊んだ遊んだ」
キョン「何やってんだ俺達」
ハルヒ「はーっ、はー……手冷たい」
キョン「あぁ、ちぎれそうだ」
ハルヒ「あくしゅ」ギュッ
キョン「……冷たすぎてなにも感じない」
ハルヒ「ぎゅーってしてれば、そのうちあったかくなるんじゃない?」
キョン「どうだろうな」
ハルヒ「あら、あんた深爪してるわね」
キョン「あー、そうだな」
ハルヒ「あたし爪綺麗でしょ?」
キョン「どうだろ……人の爪なんて凝視したことないからな」
ハルヒ「綺麗なのー」ギュウウ
キョン「痛い」
キョン「何やってんだ俺達」
ハルヒ「はーっ、はー……手冷たい」
キョン「あぁ、ちぎれそうだ」
ハルヒ「あくしゅ」ギュッ
キョン「……冷たすぎてなにも感じない」
ハルヒ「ぎゅーってしてれば、そのうちあったかくなるんじゃない?」
キョン「どうだろうな」
ハルヒ「あら、あんた深爪してるわね」
キョン「あー、そうだな」
ハルヒ「あたし爪綺麗でしょ?」
キョン「どうだろ……人の爪なんて凝視したことないからな」
ハルヒ「綺麗なのー」ギュウウ
キョン「痛い」
34: 2009/01/02(金) 03:43:22.96
ハルヒ「あ、そうだ」
キョン「?」
ハルヒ「ほら、ほらほら」ブンブン
キョン「??」
ハルヒ「初はぐ!」
キョン「……わけがわからん」
ハルヒ「うるさいー」ギュウ
ハルヒ「あー、あったかー」
キョン「ん、そうだな」
ハルヒ「…」
キョン「黙るなよ」
ハルヒ「え?」
キョン「……なんでもない」
ハルヒ「ん」
キョン「頭、雪残ってる」
ハルヒ「のけて」
キョン「あいよ」ポフポフ
ハルヒ「ふぃ」
キョン「?」
ハルヒ「ほら、ほらほら」ブンブン
キョン「??」
ハルヒ「初はぐ!」
キョン「……わけがわからん」
ハルヒ「うるさいー」ギュウ
ハルヒ「あー、あったかー」
キョン「ん、そうだな」
ハルヒ「…」
キョン「黙るなよ」
ハルヒ「え?」
キョン「……なんでもない」
ハルヒ「ん」
キョン「頭、雪残ってる」
ハルヒ「のけて」
キョン「あいよ」ポフポフ
ハルヒ「ふぃ」
35: 2009/01/02(金) 03:49:58.49
鶴屋「はー、お腹いっぱいだよー!」
みくる「沢山夜店の食べ物、食べてましたねぇ」
鶴屋「もちろんっさ! 並んでた屋台全制覇も……ん?」
みくる「ふぇ? なんですか?」
鶴屋「ほらあれ、公園の……あ!」
鶴屋「……キョン君とハルにゃんっさ!」
みくる「あらあら……抱き合ってますねぇ」
鶴屋「おーおー、新年早々アツアツだねぇ!」
みくる「そうですねぇ」
鶴屋「って、あの二人そういう仲だったのかい!?」
みくる「えっと……その、そういうわけでもないかと」
鶴屋「?」
みくる「邪魔しちゃダメですね。行きましょう?」
鶴屋「あいあいっさ!」
キョン「……なんか今、緑色とぽよんぽよんな気配が……」
ハルヒ「え? なに?」
キョン「なんでもない。ほら行こう」
ハルヒ「うん!」
みくる「沢山夜店の食べ物、食べてましたねぇ」
鶴屋「もちろんっさ! 並んでた屋台全制覇も……ん?」
みくる「ふぇ? なんですか?」
鶴屋「ほらあれ、公園の……あ!」
鶴屋「……キョン君とハルにゃんっさ!」
みくる「あらあら……抱き合ってますねぇ」
鶴屋「おーおー、新年早々アツアツだねぇ!」
みくる「そうですねぇ」
鶴屋「って、あの二人そういう仲だったのかい!?」
みくる「えっと……その、そういうわけでもないかと」
鶴屋「?」
みくる「邪魔しちゃダメですね。行きましょう?」
鶴屋「あいあいっさ!」
キョン「……なんか今、緑色とぽよんぽよんな気配が……」
ハルヒ「え? なに?」
キョン「なんでもない。ほら行こう」
ハルヒ「うん!」
36: 2009/01/02(金) 03:57:58.80
ハルヒ「そういえばあそこの神社、去年も行ったわね」
キョン「あぁ、俺も行った」
ハルヒ「いつ?」
キョン「確か……一月二日かな」
ハルヒ「あたしもそうよ!」
キョン「そうか。じゃあもしかすると出会ってたかもな」
ハルヒ「全然記憶にないわね。あんた地味だものね」
キョン「俺だってハルヒみたいなおかしい奴、見た記憶ないな」
ハルヒ「なっ、失礼ねっ!」
キョン「……そういやさ」
ハルヒ「?」
キョン「それ以来、お参りしたのっていつ?」
ハルヒ「いつって……今日?」
キョン「俺もそうだ。アレだよな、初詣って言っても年一回しか行かないなら」
ハルヒ「いつ行っても同じね」
キョン「今年はたまーにでも、お参りしに行くかなぁ……」
ハルヒ「じゃああたしも着いてってあげるわよ!」
キョン「はいよ。そりゃどーも」
キョン「あぁ、俺も行った」
ハルヒ「いつ?」
キョン「確か……一月二日かな」
ハルヒ「あたしもそうよ!」
キョン「そうか。じゃあもしかすると出会ってたかもな」
ハルヒ「全然記憶にないわね。あんた地味だものね」
キョン「俺だってハルヒみたいなおかしい奴、見た記憶ないな」
ハルヒ「なっ、失礼ねっ!」
キョン「……そういやさ」
ハルヒ「?」
キョン「それ以来、お参りしたのっていつ?」
ハルヒ「いつって……今日?」
キョン「俺もそうだ。アレだよな、初詣って言っても年一回しか行かないなら」
ハルヒ「いつ行っても同じね」
キョン「今年はたまーにでも、お参りしに行くかなぁ……」
ハルヒ「じゃああたしも着いてってあげるわよ!」
キョン「はいよ。そりゃどーも」
37: 2009/01/02(金) 04:08:27.61
ハルヒ「着いたー!」
キョン「あー……人多いな。もう減ってると思ったんだけど」
ハルヒ「がやがやしてるわね。近所迷惑よ」
キョン「じゃあ帰るか」
ハルヒ「あっ、うそうそっ」
キョン「おみくじ引いて」
ハルヒ「たこ焼き食べてー」
キョン「お参りして」
ハルヒ「リンゴあめ食べてー」
キョン「あ、絵馬も書くか」
ハルヒ「ハンバーグくじ? 興味深いわねアレ」
キョン「って、食い物ばっかりじゃないか」
ハルヒ「じゃあなんか飲み物も」
キョン「そうじゃなくて」
ハルヒ「まあそんなもんかな。よろしくね!」
キョン「俺のオゴリ!?」
キョン「あー……人多いな。もう減ってると思ったんだけど」
ハルヒ「がやがやしてるわね。近所迷惑よ」
キョン「じゃあ帰るか」
ハルヒ「あっ、うそうそっ」
キョン「おみくじ引いて」
ハルヒ「たこ焼き食べてー」
キョン「お参りして」
ハルヒ「リンゴあめ食べてー」
キョン「あ、絵馬も書くか」
ハルヒ「ハンバーグくじ? 興味深いわねアレ」
キョン「って、食い物ばっかりじゃないか」
ハルヒ「じゃあなんか飲み物も」
キョン「そうじゃなくて」
ハルヒ「まあそんなもんかな。よろしくね!」
キョン「俺のオゴリ!?」
38: 2009/01/02(金) 04:10:36.95
ハルヒ「フランクフルトー」
キョン「無駄に高いと思うんだよ、こういうの……」
ハルヒ「ほらほら、ケチケチしてんじゃないわよっ」
ハルヒ「んー」モクモク
キョン「美味いか?」
ハルヒ「普通ね。いたって普通」
キョン「おごってやったんだから美味いって言っとけよ」
ハルヒ「はい、あーん」
キョン「……あむっ」
ハルヒ「今のが感謝の証ってことで」
キョン「ほまへ、ひほくないはほへ」
ハルヒ「何言ってるのかぜんっぜんわかんないわよ!」
キョン「無駄に高いと思うんだよ、こういうの……」
ハルヒ「ほらほら、ケチケチしてんじゃないわよっ」
ハルヒ「んー」モクモク
キョン「美味いか?」
ハルヒ「普通ね。いたって普通」
キョン「おごってやったんだから美味いって言っとけよ」
ハルヒ「はい、あーん」
キョン「……あむっ」
ハルヒ「今のが感謝の証ってことで」
キョン「ほまへ、ひほくないはほへ」
ハルヒ「何言ってるのかぜんっぜんわかんないわよ!」
39: 2009/01/02(金) 04:21:29.81
ハルヒ「ちょっ、キョン待ちなさいよっ」
キョン「あぁもう。迷子になるなよー?」
ハルヒ「待ってってばー!」
ハルヒ「ふっ、ほんっとに人多いわね」
キョン「今日ばっかりはな」
ハルヒ「……お参りの列、もっと凄いわよ」
キョン「先におみくじ引くか?」
ハルヒ「そうね」
キョン「えっと、あっちか」
ハルヒ「あっ! リンゴあめ発見!」
キョン「勝手にウロウロすんな!」
キョン「これってさ」シャクッ
ハルヒ「んー?」モグモグ
キョン「食えば食うほど……残念な気持ちになるよな」
ハルヒ「あー……ずーっと舐めてるのが正解かもね?」ペロッ
キョン「あぁもう。迷子になるなよー?」
ハルヒ「待ってってばー!」
ハルヒ「ふっ、ほんっとに人多いわね」
キョン「今日ばっかりはな」
ハルヒ「……お参りの列、もっと凄いわよ」
キョン「先におみくじ引くか?」
ハルヒ「そうね」
キョン「えっと、あっちか」
ハルヒ「あっ! リンゴあめ発見!」
キョン「勝手にウロウロすんな!」
キョン「これってさ」シャクッ
ハルヒ「んー?」モグモグ
キョン「食えば食うほど……残念な気持ちになるよな」
ハルヒ「あー……ずーっと舐めてるのが正解かもね?」ペロッ
41: 2009/01/02(金) 04:26:26.44
ハルヒ「おみくじいっぱいあるわね……どれにしようかしら」
キョン「あっちのあれでいいんじゃないか?」
ハルヒ「どっちのどれよ?」
キョン「見えないか?」
ハルヒ「見えないーっ」
キョン「まあいいや。俺が適当に二つ買っとくぞ」
ハルヒ「同じやつね? 勝負するんだから!」
キョン「はいはい」
キョン「ほら」
ハルヒ「まだ開けてない?」
キョン「もちろん」
ハルヒ「あれね、運勢がいいほうが、なにかオゴるってことで」
キョン「え? 悪いほうじゃないのか?」
ハルヒ「あんたもし大凶とか出て、更にお金まで持っていかれたいの?」
キョン「うっ……って、今のところ全部おごってるような」
ハルヒ「それじゃ開けるわよ!」ゴソゴソ
キョン「…」
ハルヒ「あ、中吉だ」
キョン「…」
ハルヒ「?」
キョン「……初めてみた……大凶って、あるんだな」
ハルヒ「うわっ」
キョン「…」
ハルヒ「お、落ち込まないのっ! 綿菓子おごったげるから!」
キョン「あっちのあれでいいんじゃないか?」
ハルヒ「どっちのどれよ?」
キョン「見えないか?」
ハルヒ「見えないーっ」
キョン「まあいいや。俺が適当に二つ買っとくぞ」
ハルヒ「同じやつね? 勝負するんだから!」
キョン「はいはい」
キョン「ほら」
ハルヒ「まだ開けてない?」
キョン「もちろん」
ハルヒ「あれね、運勢がいいほうが、なにかオゴるってことで」
キョン「え? 悪いほうじゃないのか?」
ハルヒ「あんたもし大凶とか出て、更にお金まで持っていかれたいの?」
キョン「うっ……って、今のところ全部おごってるような」
ハルヒ「それじゃ開けるわよ!」ゴソゴソ
キョン「…」
ハルヒ「あ、中吉だ」
キョン「…」
ハルヒ「?」
キョン「……初めてみた……大凶って、あるんだな」
ハルヒ「うわっ」
キョン「…」
ハルヒ「お、落ち込まないのっ! 綿菓子おごったげるから!」
42: 2009/01/02(金) 04:31:42.38
ハルヒ「でもあたしも初めて見たわ。それ」
キョン「どうしろっていうんだろうな」
ハルヒ「なにって書いてる?」
キョン「学問……無理は禁物」
ハルヒ「どうあがいてもダメってことかしら」
キョン「商売……勘違いが難を呼ぶ」
ハルヒ「勘違いしちゃだめよ?」
キョン「恋愛は……ええっ?」
ハルヒ「? うわっ」
キョン「…」
ハルヒ「た、たかがおみくじ! たかが印刷物よ!」
キョン「…」
ハルヒ「大丈夫よ……多分」
キョン「まあ、気にしちゃだめだな」
ハルヒ「そうそう。ほら、わたがしあった」
キョン「一番大きいのがいいな。妹にやる」
ハルヒ「しかたないわねー。じゃああの、可愛いのにしましょ」
キョン「どうしろっていうんだろうな」
ハルヒ「なにって書いてる?」
キョン「学問……無理は禁物」
ハルヒ「どうあがいてもダメってことかしら」
キョン「商売……勘違いが難を呼ぶ」
ハルヒ「勘違いしちゃだめよ?」
キョン「恋愛は……ええっ?」
ハルヒ「? うわっ」
キョン「…」
ハルヒ「た、たかがおみくじ! たかが印刷物よ!」
キョン「…」
ハルヒ「大丈夫よ……多分」
キョン「まあ、気にしちゃだめだな」
ハルヒ「そうそう。ほら、わたがしあった」
キョン「一番大きいのがいいな。妹にやる」
ハルヒ「しかたないわねー。じゃああの、可愛いのにしましょ」
45: 2009/01/02(金) 04:36:28.16
キョン「こんなもん、結んでしまって忘れるのが一番だよな」クルクル…
ハルヒ「そうね」
キョン「? ハルヒ、結ばないのか?」
ハルヒ「うん。あのね、あたしこれ持っておくの」
キョン「なんでさ」
ハルヒ「たまーに開いてね、書かれてること見るの。で、忘れないように」
キョン「でもこれって、こうやってくくりつけるもんじゃ」
ハルヒ「それするとどうなるの?」
キョン「……さあ?」
ハルヒ「もしかして、その通りになるのかしら」
キョン「かもな」
ハルヒ「じゃああんたの一年終了じゃない?」
キョン「! しまった! あっ……どこに結んだっけ……」
ハルヒ「あははっ、ばーか!」
キョン「うっせぇ」
ハルヒ「そうね」
キョン「? ハルヒ、結ばないのか?」
ハルヒ「うん。あのね、あたしこれ持っておくの」
キョン「なんでさ」
ハルヒ「たまーに開いてね、書かれてること見るの。で、忘れないように」
キョン「でもこれって、こうやってくくりつけるもんじゃ」
ハルヒ「それするとどうなるの?」
キョン「……さあ?」
ハルヒ「もしかして、その通りになるのかしら」
キョン「かもな」
ハルヒ「じゃああんたの一年終了じゃない?」
キョン「! しまった! あっ……どこに結んだっけ……」
ハルヒ「あははっ、ばーか!」
キョン「うっせぇ」
46: 2009/01/02(金) 04:40:00.17
キョン「ちょっと疲れたな……座って休もう」
ハルヒ「座るとこある?」
キョン「んー、なんかあっちに」
ハルヒ「あ、お神酒もあるわね」
キョン「もらうか?」
ハルヒ「んっ……うー」
キョン「見るからに苦手な顔してるな」
ハルヒ「うぇ」
キョン「甘酒は?」
ハルヒ「そっちは好き!」
キョン「ほら、こぼすなよ?」ククッ
ハルヒ「んっ、んっ……はー、暖まるわね」
キョン「ん」
ハルヒ「ふふっ」ススッ
キョン「なんだよ、狭い」
ハルヒ「混んでるから仕方ないわよ。もっとそっちー♪」
キョン「……もう酔ってるんじゃないだろうな」
ハルヒ「座るとこある?」
キョン「んー、なんかあっちに」
ハルヒ「あ、お神酒もあるわね」
キョン「もらうか?」
ハルヒ「んっ……うー」
キョン「見るからに苦手な顔してるな」
ハルヒ「うぇ」
キョン「甘酒は?」
ハルヒ「そっちは好き!」
キョン「ほら、こぼすなよ?」ククッ
ハルヒ「んっ、んっ……はー、暖まるわね」
キョン「ん」
ハルヒ「ふふっ」ススッ
キョン「なんだよ、狭い」
ハルヒ「混んでるから仕方ないわよ。もっとそっちー♪」
キョン「……もう酔ってるんじゃないだろうな」
47: 2009/01/02(金) 04:44:36.14
ハルヒ「! キョン、牛がいる!」
キョン「牛? おおっ」
ハルヒ「でっかいわねー」
キョン「丑年だからか……にしてもでかいな」
ハルヒ「これ、何牛かしら」
キョン「さぁ、普通に牛じゃないか」
ハルヒ「普通に牛ってなによ」
キョン「なんかその辺の」
ハルヒ「この辺で牛なんて見たことないわよ」
キョン「言われてみれば……どこから連れてきたんだろ」
ハルヒ「触ってもいいかな?」
キョン「いいだろうけど、止めといたほうが」
ハルヒ「もーもー」
ネベロリンッ
ハルヒ「!!!!!」
キョン「あー……ほら、いわんこっちゃない」
ハルヒ「あううっ……手ぇ舐められたぁ」
キョン「暖かいからいいんじゃないか?」
ハルヒ「いいわけないわよっ! 手、洗うーっ」
キョン「あーもー、手洗い場はあっちか?」
キョン「牛? おおっ」
ハルヒ「でっかいわねー」
キョン「丑年だからか……にしてもでかいな」
ハルヒ「これ、何牛かしら」
キョン「さぁ、普通に牛じゃないか」
ハルヒ「普通に牛ってなによ」
キョン「なんかその辺の」
ハルヒ「この辺で牛なんて見たことないわよ」
キョン「言われてみれば……どこから連れてきたんだろ」
ハルヒ「触ってもいいかな?」
キョン「いいだろうけど、止めといたほうが」
ハルヒ「もーもー」
ネベロリンッ
ハルヒ「!!!!!」
キョン「あー……ほら、いわんこっちゃない」
ハルヒ「あううっ……手ぇ舐められたぁ」
キョン「暖かいからいいんじゃないか?」
ハルヒ「いいわけないわよっ! 手、洗うーっ」
キョン「あーもー、手洗い場はあっちか?」
50: 2009/01/02(金) 04:58:02.37
キョン「遅いな……手洗うだけにどんだけ時間――」
国木田「あれ? キョンだ」
キョン「? 国木田」
谷口「おぉ、キョン! あけおめ!」
キョン「誰だお前」
谷口「!?」
国木田「初詣、来てたんだね」
谷口「電話したらめんどうだから行かないって言ってたじゃないか」
キョン「ん? あ、あぁ。気が変わったんだよ」
国木田「涼宮さん?」
キョン「!」
国木田「あはは、一緒なんでしょ?」
谷口「なんだって? どういうことだキョン!?」
キョン「いやあの、何言ってるんだよ」
国木田「あれ、違うの?」
キョン「…」
谷口「なんだと……嘘だと言え! このキョン!」
キョン「うるせぇ」
国木田「あれ? キョンだ」
キョン「? 国木田」
谷口「おぉ、キョン! あけおめ!」
キョン「誰だお前」
谷口「!?」
国木田「初詣、来てたんだね」
谷口「電話したらめんどうだから行かないって言ってたじゃないか」
キョン「ん? あ、あぁ。気が変わったんだよ」
国木田「涼宮さん?」
キョン「!」
国木田「あはは、一緒なんでしょ?」
谷口「なんだって? どういうことだキョン!?」
キョン「いやあの、何言ってるんだよ」
国木田「あれ、違うの?」
キョン「…」
谷口「なんだと……嘘だと言え! このキョン!」
キョン「うるせぇ」
52: 2009/01/02(金) 05:03:46.72
国木田「だと思った。じゃないと、キョンが初詣に来るとは思えないもん」
キョン「なんでだよ」
国木田「去年だって、僕らと年越しまで遊んでたからついでにって感じだったじゃん」
キョン「あー、そうだったな」
谷口「くっそ、お前いつからそんな関係だったんだよ!」
キョン「そんな関係って」
国木田「ふふっ、僕の目は騙せないよ」
キョン「騙してるわけじゃ……別になんでもないって」
谷口「お前、女の子と二人でこんな時間にウロウロしてて……なんでもないってあるかっ!」
キョン「あーもー。俺は別にハルヒとは……」
国木田「あはは、なんだか二人らしいや」
キョン「…」
国木田「あ、そういえば佐々木さんも来てるんだって」
キョン「え? あぁ、おう……そうか」
谷口「なに? 佐々木さん?」
国木田「さぁてと、そろそろ帰ろうか谷口」
谷口「えぇっ、折角だし四人で」
国木田「邪魔しちゃだめだよ。ほらほら、あっちに凄い美人が」
谷口「おっしゃ! 今行くぜ! 今年は俺も年男だーっ!」
キョン「あいかわらずうるさいなぁ……」
キョン「佐々木……来てるのか……なんか、今遭遇するのはアレだな」
ハルヒ「誰が来てるって?」
キョン「!? っと、なんでもない。もういいか? ほら行こう」
キョン「なんでだよ」
国木田「去年だって、僕らと年越しまで遊んでたからついでにって感じだったじゃん」
キョン「あー、そうだったな」
谷口「くっそ、お前いつからそんな関係だったんだよ!」
キョン「そんな関係って」
国木田「ふふっ、僕の目は騙せないよ」
キョン「騙してるわけじゃ……別になんでもないって」
谷口「お前、女の子と二人でこんな時間にウロウロしてて……なんでもないってあるかっ!」
キョン「あーもー。俺は別にハルヒとは……」
国木田「あはは、なんだか二人らしいや」
キョン「…」
国木田「あ、そういえば佐々木さんも来てるんだって」
キョン「え? あぁ、おう……そうか」
谷口「なに? 佐々木さん?」
国木田「さぁてと、そろそろ帰ろうか谷口」
谷口「えぇっ、折角だし四人で」
国木田「邪魔しちゃだめだよ。ほらほら、あっちに凄い美人が」
谷口「おっしゃ! 今行くぜ! 今年は俺も年男だーっ!」
キョン「あいかわらずうるさいなぁ……」
キョン「佐々木……来てるのか……なんか、今遭遇するのはアレだな」
ハルヒ「誰が来てるって?」
キョン「!? っと、なんでもない。もういいか? ほら行こう」
55: 2009/01/02(金) 05:07:15.37
ハルヒ「国木田君? 谷口も?」
キョン「あぁ。でももう帰るってさ」
ハルヒ「そう……」
キョン「逢いたくなかったんだろ?」
ハルヒ「! そっ、そんなことないわよ? 別にどうってことも」
キョン「そうか? 俺は逢いたくなかったよ」
ハルヒ「えっ? なんで?」
キョン「そりゃお前……折角二人で来たんだし?」
ハルヒ「あ……う、うん」
キョン「あいつらの邪魔しちゃ悪いだろ?」
ハルヒ「って! なによそれっ!」
キョン「なんだよ、なにちょっとテレてるんだ? えぇ?」
ハルヒ「うっさいうっさい! あんたも牛に舐められちゃえばいいのよっ!」
キョン「うわ、そりゃ勘弁だな」
ハルヒ「そろそろお参り行くわよ!」
キョン「まだ並んでるな……まあでも、いいかね」
キョン「あぁ。でももう帰るってさ」
ハルヒ「そう……」
キョン「逢いたくなかったんだろ?」
ハルヒ「! そっ、そんなことないわよ? 別にどうってことも」
キョン「そうか? 俺は逢いたくなかったよ」
ハルヒ「えっ? なんで?」
キョン「そりゃお前……折角二人で来たんだし?」
ハルヒ「あ……う、うん」
キョン「あいつらの邪魔しちゃ悪いだろ?」
ハルヒ「って! なによそれっ!」
キョン「なんだよ、なにちょっとテレてるんだ? えぇ?」
ハルヒ「うっさいうっさい! あんたも牛に舐められちゃえばいいのよっ!」
キョン「うわ、そりゃ勘弁だな」
ハルヒ「そろそろお参り行くわよ!」
キョン「まだ並んでるな……まあでも、いいかね」
57: 2009/01/02(金) 05:15:21.71
ハルヒ「どれぐらい並べばいいのしら?」
キョン「うーん、どーだろ」
ハルヒ「前、見えない」
キョン「手放すなよ。探すの面倒だからな」
ハルヒ「わかってるわよー」ギュ
キョン「牛の舌、どんな感じだった?」
ハルヒ「ぬめっと……ざらざらっと」
キョン「うわぁ」
ハルヒ「人間の舌とはちょっと違うのかも」
キョン「? そうか?」
ハルヒ「あーでも、舌の感触って知らないわね」
キョン「手の甲、舐めてみればいいじゃないか」
ハルヒ「こう?」ペロッ
キョン「うおっ、自分のを舐めろよ」
ハルヒ「あはは、キョンびくってした!」
キョン「そりゃビビるだろ。いきなり舐められたら」
ハルヒ「あ、そうだ耳貸しなさいよ」
キョン「?」
ペロリン
キョン「!」
ハルヒ「うわ、キョンのほっぺしょっぱい」
キョン「……なにやってんだよバカ」
ハルヒ「? 顔赤いわよ? 熱?」
キョン「うるさいな。ほら進むぞ」
キョン「うーん、どーだろ」
ハルヒ「前、見えない」
キョン「手放すなよ。探すの面倒だからな」
ハルヒ「わかってるわよー」ギュ
キョン「牛の舌、どんな感じだった?」
ハルヒ「ぬめっと……ざらざらっと」
キョン「うわぁ」
ハルヒ「人間の舌とはちょっと違うのかも」
キョン「? そうか?」
ハルヒ「あーでも、舌の感触って知らないわね」
キョン「手の甲、舐めてみればいいじゃないか」
ハルヒ「こう?」ペロッ
キョン「うおっ、自分のを舐めろよ」
ハルヒ「あはは、キョンびくってした!」
キョン「そりゃビビるだろ。いきなり舐められたら」
ハルヒ「あ、そうだ耳貸しなさいよ」
キョン「?」
ペロリン
キョン「!」
ハルヒ「うわ、キョンのほっぺしょっぱい」
キョン「……なにやってんだよバカ」
ハルヒ「? 顔赤いわよ? 熱?」
キョン「うるさいな。ほら進むぞ」
61: 2009/01/02(金) 05:30:06.83
ハルヒ「中々たどり着かないわねー」
キョン「もう少しだ。我慢してろ」
ハルヒ「あ、また雪降ってきた」
キョン「寒くないか?」
ハルヒ「うん。全然大丈夫!」
キョン「そうか」
ハルヒ「……くしゅっ!」
キョン「? やっぱり寒いんじゃないか?」
ハルヒ「う、ううん。そんなことないわよ? ただちょっと、さっき手洗った水が冷たかったかなって」
キョン「ほら、手袋両方使ってていいぞ」
ハルヒ「いいわよ別に」
キョン「いいから。正月から風邪ひいてちゃバカだろ?」
ハルヒ「……さんきゅ」
キョン「おう」
ハルヒ「じゃああたしも恩返しー」ムギュー
キョン「歩きづらいって」
ハルヒ「あ、じゃあキョン? 後ろからあたしを覆っててよ。それなら暖かいかも」
キョン「……そうしてみるかな」
キョン「もう少しだ。我慢してろ」
ハルヒ「あ、また雪降ってきた」
キョン「寒くないか?」
ハルヒ「うん。全然大丈夫!」
キョン「そうか」
ハルヒ「……くしゅっ!」
キョン「? やっぱり寒いんじゃないか?」
ハルヒ「う、ううん。そんなことないわよ? ただちょっと、さっき手洗った水が冷たかったかなって」
キョン「ほら、手袋両方使ってていいぞ」
ハルヒ「いいわよ別に」
キョン「いいから。正月から風邪ひいてちゃバカだろ?」
ハルヒ「……さんきゅ」
キョン「おう」
ハルヒ「じゃああたしも恩返しー」ムギュー
キョン「歩きづらいって」
ハルヒ「あ、じゃあキョン? 後ろからあたしを覆っててよ。それなら暖かいかも」
キョン「……そうしてみるかな」
64: 2009/01/02(金) 05:45:23.49
ハルヒ「あっ、見えた見えた!」
キョン「おー……賽銭箱大きいなぁ」
ハルヒ「でもあれ、箱というよりかはただの囲いじゃない?」
キョン「まあそうかもな」
ハルヒ「なにお願いしようかしら」
キョン「なんでもいいじゃないか」
ハルヒ「だめよ! 初詣なんだから、ちゃんとしないと!」
キョン「じゃあ.……SOS団メンバーの健康を、とか」
ハルヒ「SOS団が世界的に大きな集まりになるようにとか?」
キョン「それだけはやめてください」
ハルヒ「あ、お賽銭」
キョン「あぁ、俺のコートのポケット漁ってみ」
ハルヒ「ん?」ゴソゴソッ
キョン「一応五円玉分けといた」
ハルヒ「あー、ご縁があるようにって? でも神主さん達からしたらもっとよこせって感じじゃない?」
キョン「……もう適当にばらばらーっと」
ハルヒ「こっちサイフ入ってる。こっからでもいい?」
キョン「ばっ、それはお札しか入ってないぞ!」
キョン「おー……賽銭箱大きいなぁ」
ハルヒ「でもあれ、箱というよりかはただの囲いじゃない?」
キョン「まあそうかもな」
ハルヒ「なにお願いしようかしら」
キョン「なんでもいいじゃないか」
ハルヒ「だめよ! 初詣なんだから、ちゃんとしないと!」
キョン「じゃあ.……SOS団メンバーの健康を、とか」
ハルヒ「SOS団が世界的に大きな集まりになるようにとか?」
キョン「それだけはやめてください」
ハルヒ「あ、お賽銭」
キョン「あぁ、俺のコートのポケット漁ってみ」
ハルヒ「ん?」ゴソゴソッ
キョン「一応五円玉分けといた」
ハルヒ「あー、ご縁があるようにって? でも神主さん達からしたらもっとよこせって感じじゃない?」
キョン「……もう適当にばらばらーっと」
ハルヒ「こっちサイフ入ってる。こっからでもいい?」
キョン「ばっ、それはお札しか入ってないぞ!」
65: 2009/01/02(金) 05:49:33.15
ハルヒ「キョンキョン、上見て」
キョン「上?」
ハルヒ「でっかいしめ縄!」
キョン「おおっ」
ハルヒ「……火点けたら凄いことになりそうね」
キョン「お前なぁ」
ハルヒ「えいっ」ポイッ チャリン
キョン「…」
ハルヒ「二回、手を叩くんだっけ?」
キョン「あっ、そうか。忘れてた」パンパンッ
ハルヒ「あれ? 叩かないでいいんだっけ?」
キョン「……もう遅いって」
ハルヒ「まあいいわ!」
キョン「結局、何にしたんだ?」
ハルヒ「んー……まあ平和に暮らせますようにって」
キョン「おぉ、それはありがたい」
ハルヒ「え?」
キョン「いやいや、こっちの話」
ハルヒ「あとキョンになにか面白いこと起こしてくださいって。突然頭髪が抜け落ちるとか」
キョン「!? とっ、取り消して来いっ!!」
ハルヒ「嘘よ嘘ー♪ なーに慌ててるの? あはは!」
キョン「お前、本当にそんなこと頼んでないだろうな……」ブルブル
ハルヒ「??」
キョン「上?」
ハルヒ「でっかいしめ縄!」
キョン「おおっ」
ハルヒ「……火点けたら凄いことになりそうね」
キョン「お前なぁ」
ハルヒ「えいっ」ポイッ チャリン
キョン「…」
ハルヒ「二回、手を叩くんだっけ?」
キョン「あっ、そうか。忘れてた」パンパンッ
ハルヒ「あれ? 叩かないでいいんだっけ?」
キョン「……もう遅いって」
ハルヒ「まあいいわ!」
キョン「結局、何にしたんだ?」
ハルヒ「んー……まあ平和に暮らせますようにって」
キョン「おぉ、それはありがたい」
ハルヒ「え?」
キョン「いやいや、こっちの話」
ハルヒ「あとキョンになにか面白いこと起こしてくださいって。突然頭髪が抜け落ちるとか」
キョン「!? とっ、取り消して来いっ!!」
ハルヒ「嘘よ嘘ー♪ なーに慌ててるの? あはは!」
キョン「お前、本当にそんなこと頼んでないだろうな……」ブルブル
ハルヒ「??」
66: 2009/01/02(金) 05:56:15.87
ハルヒ「えま!」
キョン「……なんで絵馬って言うんだろうな」
ハルヒ「絵を描く馬……馬? ならアレよね、今年丑年だから」
キョン「絵丑? 言いにくいな」
ハルヒ「どーでもいいわね!」
キョン「結局こっちでも願いこと書くのならさ」カキカキ
ハルヒ「うん」キューッ
キョン「参拝っていらなかったんじゃないか?」
ハルヒ「どうだろ? それはそれで……できた!」
キョン「? なんだそれ」
ハルヒ「牛よ!」
キョン「……牛? 俺の知ってる牛はそんな……」
ハルヒ「う、牛なの! 牛ったら牛よ!」
キョン「すいません神様。今からそっちに変な生物が行きます」
ハルヒ「失礼ね!」
キョン「ほら、括りに行こう」
ハルヒ「平凡な一年でありますようにって……つまんないわねぇ」
キョン「それが一番だろ。うし、帰るか」
ハルヒ「やだ。もうちょっとウロウロするわよ」グィー
キョン「……わかったわかった」
キョン「……なんで絵馬って言うんだろうな」
ハルヒ「絵を描く馬……馬? ならアレよね、今年丑年だから」
キョン「絵丑? 言いにくいな」
ハルヒ「どーでもいいわね!」
キョン「結局こっちでも願いこと書くのならさ」カキカキ
ハルヒ「うん」キューッ
キョン「参拝っていらなかったんじゃないか?」
ハルヒ「どうだろ? それはそれで……できた!」
キョン「? なんだそれ」
ハルヒ「牛よ!」
キョン「……牛? 俺の知ってる牛はそんな……」
ハルヒ「う、牛なの! 牛ったら牛よ!」
キョン「すいません神様。今からそっちに変な生物が行きます」
ハルヒ「失礼ね!」
キョン「ほら、括りに行こう」
ハルヒ「平凡な一年でありますようにって……つまんないわねぇ」
キョン「それが一番だろ。うし、帰るか」
ハルヒ「やだ。もうちょっとウロウロするわよ」グィー
キョン「……わかったわかった」
69: 2009/01/02(金) 06:08:42.65
ハルヒ「タコ焼き……」
キョン「まだ食うのか?」
ハルヒ「うーん。食べたいけど全部は無理かも」
キョン「じゃあ半分こするか?」
ハルヒ「そうね!」
キョン「あっつ……熱いから気をつけろよ?」フーフー
ハルヒ「あーん」
キョン「自分で食え」
ハルヒ「けち!」
キョン「うるさいなぁ……ほら」
ハルヒ「はふ」
キョン「俺も」
ハルヒ「それ」ポイッ
キョン「あっつい! 口に放り込むなっ!」
ハルヒ「…」パサパサパサ…
キョン「この……線香の煙だか知らないけど」
ハルヒ「…」パサパサパサ…
キョン「何故そんなに必氏になって俺の頭に」
ハルヒ「そりゃあもう、大凶の男だから……」パサパサパサ…
キョン「いたたっ、目がしみるっ」
キョン「まだ食うのか?」
ハルヒ「うーん。食べたいけど全部は無理かも」
キョン「じゃあ半分こするか?」
ハルヒ「そうね!」
キョン「あっつ……熱いから気をつけろよ?」フーフー
ハルヒ「あーん」
キョン「自分で食え」
ハルヒ「けち!」
キョン「うるさいなぁ……ほら」
ハルヒ「はふ」
キョン「俺も」
ハルヒ「それ」ポイッ
キョン「あっつい! 口に放り込むなっ!」
ハルヒ「…」パサパサパサ…
キョン「この……線香の煙だか知らないけど」
ハルヒ「…」パサパサパサ…
キョン「何故そんなに必氏になって俺の頭に」
ハルヒ「そりゃあもう、大凶の男だから……」パサパサパサ…
キョン「いたたっ、目がしみるっ」
71: 2009/01/02(金) 06:13:04.39
ハルヒ「着物の人も沢山いるわね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「あたしも着てくればよかったかなぁ」
キョン「いや、やめとけ。ハルヒは動き回るから……ぐしゃぐしゃにしそう」
ハルヒ「むっ、なによそれ!」
ハルヒ「でも成人式は着物よね」
キョン「んー」
ハルヒ「……まだまだ先の話かしら」
キョン「どうだろうな。気がつけば、そういう時期になってるかもな?」
ハルヒ「あら、あの人綺麗ね」
キョン「?」
ハルヒ「ほらほら、なんか髪短い子」
キョン「……おいおい」
ハルヒ「あ、こっち来る……ん?」
キョン「嘘だろ、なんでお前……あぁっ」
佐々木「やぁキョン。あけましておめでとう」
キョン「…」
ハルヒ「あれ、キョン? 知ってる子?」
キョン「……おめでとう、佐々木」
キョン「そうだな」
ハルヒ「あたしも着てくればよかったかなぁ」
キョン「いや、やめとけ。ハルヒは動き回るから……ぐしゃぐしゃにしそう」
ハルヒ「むっ、なによそれ!」
ハルヒ「でも成人式は着物よね」
キョン「んー」
ハルヒ「……まだまだ先の話かしら」
キョン「どうだろうな。気がつけば、そういう時期になってるかもな?」
ハルヒ「あら、あの人綺麗ね」
キョン「?」
ハルヒ「ほらほら、なんか髪短い子」
キョン「……おいおい」
ハルヒ「あ、こっち来る……ん?」
キョン「嘘だろ、なんでお前……あぁっ」
佐々木「やぁキョン。あけましておめでとう」
キョン「…」
ハルヒ「あれ、キョン? 知ってる子?」
キョン「……おめでとう、佐々木」
72: 2009/01/02(金) 06:23:05.95
佐々木「えっと、涼宮……さんかな?」
ハルヒ「!」
佐々木「キョンから話は聞いてます。あ、佐々木です」
ハルヒ「あぁ、えっと、涼宮ハルヒよ!」
キョン「なんでお前、そんな格好」
佐々木「こういう行事には着物もいいかなって。どう?」
キョン「どうって……」
ハルヒ「…」
キョン「……まあ……」
ハルヒ「いいなぁ。あたしも着てみたい」
キョン「!」
佐々木「ふふっ、涼宮さんなら確かに似合いそうだね」
ハルヒ「決めた! 来年の初詣は着物で行くわ!」
キョン「お、おう。そうか」
佐々木「それじゃ、僕……っと! うん、それじゃまたね」
キョン「? もう行くのか?」
佐々木「うん。友達待たせてるし、折角の所を……悪いでしょ?」
キョン「いや、あの」
佐々木「それじゃ、キョンのことをよろしくね。涼宮さん」
ハルヒ「さよなら!」
キョン「…」
ハルヒ「!」
佐々木「キョンから話は聞いてます。あ、佐々木です」
ハルヒ「あぁ、えっと、涼宮ハルヒよ!」
キョン「なんでお前、そんな格好」
佐々木「こういう行事には着物もいいかなって。どう?」
キョン「どうって……」
ハルヒ「…」
キョン「……まあ……」
ハルヒ「いいなぁ。あたしも着てみたい」
キョン「!」
佐々木「ふふっ、涼宮さんなら確かに似合いそうだね」
ハルヒ「決めた! 来年の初詣は着物で行くわ!」
キョン「お、おう。そうか」
佐々木「それじゃ、僕……っと! うん、それじゃまたね」
キョン「? もう行くのか?」
佐々木「うん。友達待たせてるし、折角の所を……悪いでしょ?」
キョン「いや、あの」
佐々木「それじゃ、キョンのことをよろしくね。涼宮さん」
ハルヒ「さよなら!」
キョン「…」
73: 2009/01/02(金) 06:26:00.60
キョン「……なんだ、別に大丈夫か」
ハルヒ「ねぇキョン?」
キョン「ん?」
ハルヒ「あんた、あの子とどういう関係?」
キョン「ど、どうって別に。ただの同級生」
ハルヒ「ふーん.……ただの同級生の女の子?」
キョン「そうだよ。それがどうした?」
ハルヒ「なんであたしのこと、知ってるのよ」
キョン「! い、いやあの、まあなんだ」
ハルヒ「……仲いいんでしょ」
キョン「べっ、別に普通だって」
ハルヒ「あんたがふつーに女の子と仲良くできるとは思えないわね」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ「ったく……帰るわよ!」
キョン「あっ、おい!」
キョン「……あぁもう……やっぱり変な勘違いしやがって」
ハルヒ「ねぇキョン?」
キョン「ん?」
ハルヒ「あんた、あの子とどういう関係?」
キョン「ど、どうって別に。ただの同級生」
ハルヒ「ふーん.……ただの同級生の女の子?」
キョン「そうだよ。それがどうした?」
ハルヒ「なんであたしのこと、知ってるのよ」
キョン「! い、いやあの、まあなんだ」
ハルヒ「……仲いいんでしょ」
キョン「べっ、別に普通だって」
ハルヒ「あんたがふつーに女の子と仲良くできるとは思えないわね」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ「ったく……帰るわよ!」
キョン「あっ、おい!」
キョン「……あぁもう……やっぱり変な勘違いしやがって」
75: 2009/01/02(金) 06:32:21.82
ハルヒ「…」スタスタ
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ「…」スタスタ…
キョン「おいってば」
ハルヒ「…」
キョン「あの、違うんだ。佐々木は本当にただの友達で」
ハルヒ「わかってるわよ。だからなに?」
キョン「……なんにもないって」
ハルヒ「意味わかんない」
キョン「だから……その、なんていうか……」
ハルヒ「…」
キョン「国木田とかにも勘違いされるけど、あいつとは本当に」
ハルヒ「……ふふっ」
キョン「本当にただの……え?」
ハルヒ「あははっ、なに、なに慌ててるのよキョン!」
キョン「いや、あの」
ハルヒ「あーもー。そんなに焦っちゃって……あたし、怒ってると思った?」
キョン「そ、そりゃお前」
ハルヒ「バカねー。あんた、あたしを誰だと思ってるのよ? 涼宮ハルヒちゃんよ?」
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ「…」スタスタ…
キョン「おいってば」
ハルヒ「…」
キョン「あの、違うんだ。佐々木は本当にただの友達で」
ハルヒ「わかってるわよ。だからなに?」
キョン「……なんにもないって」
ハルヒ「意味わかんない」
キョン「だから……その、なんていうか……」
ハルヒ「…」
キョン「国木田とかにも勘違いされるけど、あいつとは本当に」
ハルヒ「……ふふっ」
キョン「本当にただの……え?」
ハルヒ「あははっ、なに、なに慌ててるのよキョン!」
キョン「いや、あの」
ハルヒ「あーもー。そんなに焦っちゃって……あたし、怒ってると思った?」
キョン「そ、そりゃお前」
ハルヒ「バカねー。あんた、あたしを誰だと思ってるのよ? 涼宮ハルヒちゃんよ?」
76: 2009/01/02(金) 06:41:53.43
ハルヒ「なんであんたの同級生? の女の子を見て不機嫌にならないといけないのよ?」
キョン「……だってお前」
ハルヒ「言ったでしょ。あたしは恋愛なんてただの病気だって」
キョン「…」
ハルヒ「あんたが別にどこの子とどんな関係でも、あたしには関係ないわ」
ハルヒ「もしかして、嫉妬してるとか思った?」
キョン「……思っちゃ悪いかよ」
ハルヒ「そっか。そっかぁー」
キョン「わけわかんないことすんなよ。……まったく」
ハルヒ「もしさ」
キョン「え?」
ハルヒ「もしあたしがね、恋愛ってのを理解した普通の女の子だとしたらさ」
キョン「……?」
ハルヒ「新年早々、約束もなしに家を訪ねてさ」
ハルヒ「無理矢理連れ出して、一緒に初詣して」
ハルヒ「あんまり美味しくないフランクフルトや、表面だけが甘いリンゴあめ食べたり」
ハルヒ「寒いかって心配してくれて、ちゃんと手を繋いでてくれる」
ハルヒ「そんな男の子がいれば……それってとっても幸せなことだと思うの」
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「嫉妬なんてできないわ。嫉妬なんてする前に……信用しきっちゃってるもん」
キョン「…」
ハルヒ「ほら、もう日が昇るわよ? 初日の出、見るんでしょ?」
キョン「……うん、そうだな」
キョン「……だってお前」
ハルヒ「言ったでしょ。あたしは恋愛なんてただの病気だって」
キョン「…」
ハルヒ「あんたが別にどこの子とどんな関係でも、あたしには関係ないわ」
ハルヒ「もしかして、嫉妬してるとか思った?」
キョン「……思っちゃ悪いかよ」
ハルヒ「そっか。そっかぁー」
キョン「わけわかんないことすんなよ。……まったく」
ハルヒ「もしさ」
キョン「え?」
ハルヒ「もしあたしがね、恋愛ってのを理解した普通の女の子だとしたらさ」
キョン「……?」
ハルヒ「新年早々、約束もなしに家を訪ねてさ」
ハルヒ「無理矢理連れ出して、一緒に初詣して」
ハルヒ「あんまり美味しくないフランクフルトや、表面だけが甘いリンゴあめ食べたり」
ハルヒ「寒いかって心配してくれて、ちゃんと手を繋いでてくれる」
ハルヒ「そんな男の子がいれば……それってとっても幸せなことだと思うの」
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「嫉妬なんてできないわ。嫉妬なんてする前に……信用しきっちゃってるもん」
キョン「…」
ハルヒ「ほら、もう日が昇るわよ? 初日の出、見るんでしょ?」
キョン「……うん、そうだな」
77: 2009/01/02(金) 06:49:49.31
ハルヒ「ここ座って? あたしも座る」
キョン「おう」
ハルヒ「んー……なんだか歩きつかれたわね」
ハルヒ「……佐々木って子、多分あんたのコト好きだったんじゃないかな」
キョン「? そうかな」
ハルヒ「うん。だってね、さっき何度もキョンの手見てたもん」
キョン「手?」
ハルヒ「あんた気がついてなかった? ずっとあたしの手、繋いでてくれてたの」
キョン「あ……あぁ、そうだった。でも佐々木は、お前と同じこと言ってたぞ?」
ハルヒ「あたしと?」
キョン「だから、恋愛感情は病気の一種だとか」
ハルヒ「あぁ、じゃあ本当にキョンのこと好きだったんだ」
キョン「?」
ハルヒ「あたしがそうだから……あたしもそう思ってるから、わかるの」
キョン「…」
ハルヒ「あたしがお参りで、本当は何をお願いしたか教えてあげよっか?」
キョン「?」
ハルヒ「今年もキョンと……今まで通り、仲よくできますようにって」
キョン「……そっか。うん、ならそうしなきゃな」
ハルヒ「もちろん!」
キョン「おう」
ハルヒ「んー……なんだか歩きつかれたわね」
ハルヒ「……佐々木って子、多分あんたのコト好きだったんじゃないかな」
キョン「? そうかな」
ハルヒ「うん。だってね、さっき何度もキョンの手見てたもん」
キョン「手?」
ハルヒ「あんた気がついてなかった? ずっとあたしの手、繋いでてくれてたの」
キョン「あ……あぁ、そうだった。でも佐々木は、お前と同じこと言ってたぞ?」
ハルヒ「あたしと?」
キョン「だから、恋愛感情は病気の一種だとか」
ハルヒ「あぁ、じゃあ本当にキョンのこと好きだったんだ」
キョン「?」
ハルヒ「あたしがそうだから……あたしもそう思ってるから、わかるの」
キョン「…」
ハルヒ「あたしがお参りで、本当は何をお願いしたか教えてあげよっか?」
キョン「?」
ハルヒ「今年もキョンと……今まで通り、仲よくできますようにって」
キョン「……そっか。うん、ならそうしなきゃな」
ハルヒ「もちろん!」
84: 2009/01/02(金) 06:57:19.91
ハルヒ「あっ、日が出てきた」
キョン「おー……なんだよ、綺麗だな」
ハルヒ「…」
ハルヒ「楽しかったわね」
キョン「うん」
ハルヒ「でも疲れた。今日は熟睡できそう」
キョン「あのさ」
ハルヒ「?」
キョン「なんていうか、今年もよろしくな」
ハルヒ「なっ、なによ急に」
キョン「色々と面倒なことが起こるかもしれないけど……それでも俺はさ」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒの隣にいるのが、一番楽しい時だと思ってるから」
ハルヒ「……うん」
キョン「さ、そろそろ帰ろう。送るよ」
ハルヒ「ちょいまち!」
キョン「えっ? なんだよ、まだどこか行くのか?」
ハルヒ「初詣、初日の出、初ハグ、初……レバー?」
キョン「??」
ハルヒ「もう一個初○○ってのが、あると思わない?」
キョン「おー……なんだよ、綺麗だな」
ハルヒ「…」
ハルヒ「楽しかったわね」
キョン「うん」
ハルヒ「でも疲れた。今日は熟睡できそう」
キョン「あのさ」
ハルヒ「?」
キョン「なんていうか、今年もよろしくな」
ハルヒ「なっ、なによ急に」
キョン「色々と面倒なことが起こるかもしれないけど……それでも俺はさ」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒの隣にいるのが、一番楽しい時だと思ってるから」
ハルヒ「……うん」
キョン「さ、そろそろ帰ろう。送るよ」
ハルヒ「ちょいまち!」
キョン「えっ? なんだよ、まだどこか行くのか?」
ハルヒ「初詣、初日の出、初ハグ、初……レバー?」
キョン「??」
ハルヒ「もう一個初○○ってのが、あると思わない?」
88: 2009/01/02(金) 07:00:56.57
ハルヒ「さっき舐めたとこの、ちょっと下」
キョン「……あー……うん」
ハルヒ「これはキョンから、させてあげる」
キョン「いいよ別に。ハルヒからでも」
ハルヒ「……キョンからのが、いいの」
キョン「……わかった」
ハルヒ「ぎゅってしながら、ね?」
キョン「もちろん。今年初めて、だけど今年一番幸せに」
ハルヒ「それは嫌よ」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「また次も……一番幸せって思うように。今、一番幸せって思わせて?」
キョン「…」
ハルヒ「今年も、よろしくね? キョン」
キョン「……あー……うん」
ハルヒ「これはキョンから、させてあげる」
キョン「いいよ別に。ハルヒからでも」
ハルヒ「……キョンからのが、いいの」
キョン「……わかった」
ハルヒ「ぎゅってしながら、ね?」
キョン「もちろん。今年初めて、だけど今年一番幸せに」
ハルヒ「それは嫌よ」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「また次も……一番幸せって思うように。今、一番幸せって思わせて?」
キョン「…」
ハルヒ「今年も、よろしくね? キョン」
89: 2009/01/02(金) 07:05:52.37
古泉「へぇ……これはいい年の始まりですね」
長門「…」コク
みくる「うふふっ、涼宮さん嬉しそうです」
古泉「しかしなんでしょうね。この孤独感は……」
みくる「そっ、それは」
みくる「ところで」
長門「?」
みくる「キョン君のおみくじの、恋愛ってどういうことが書いてあったんでしょうね?」
長門「…」
古泉「なんだか、とてもマズイことが書いてあるような素振りでしたね」
長門「……これ」カサカサ
古泉「なんで持ってるんですか?」
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古泉「……これは」
みくる「待ってる人は来ない……それはつまり」
長門「彼は誰も待っていない」
キョン「俺の傍には、もう待ち人は間に合ってるからな」
ハルヒ「ん?」
キョン「いいや、なんでもないよ」
終。
長門「…」コク
みくる「うふふっ、涼宮さん嬉しそうです」
古泉「しかしなんでしょうね。この孤独感は……」
みくる「そっ、それは」
みくる「ところで」
長門「?」
みくる「キョン君のおみくじの、恋愛ってどういうことが書いてあったんでしょうね?」
長門「…」
古泉「なんだか、とてもマズイことが書いてあるような素振りでしたね」
長門「……これ」カサカサ
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ハルヒ「ん?」
キョン「いいや、なんでもないよ」
終。
92: 2009/01/02(金) 07:08:35.65
うまくまとめたな
乙でした
乙でした
引用元: ハルヒ「キョンー! あけおめーっ!」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります