2: 2013/01/27(日) 18:44:42.37
やよい「みなさんおつかれさまでしたー!」

ディレクター「お疲れ様ー!」

やよい「あ、ディレクターさん!おつかれさまでした!」

ディレクター「いやいややよいちゃんこそ良く頑張ってくれたよ。ああそうだ。差し入れで持ってきてくれたお菓子、持って帰ってもいいよ」

やよい「ええ!?い、いいんですかぁ!?でも、その……」

ディレクター「やよいちゃん、食べてないでしょ?前にちょっと聞いたんだけど、家に一杯兄弟達いるんだってね」

やよい「は、はい。だから私だけあんまり良い物食べちゃうと……って、はわっ!すみません!変な事言っちゃって」

ディレクター「いやいや。だから兄弟たちの分も持って帰っていいから。それならいいでしょ?」

やよい「そんな、悪いです!」

ディレクター「いいのいいの。悪いと思ったらまた頑張ってお仕事してさ、それで返してくれたらいいから」

やよい「うぅ……わかりましたぁ!私、もっともーっとがんばりますね!ありがとうございます!」ガルーン

ディレクター「よっしゃ。それじゃまたね。気を付けて帰るんだよ」

やよい「はいっ!それじゃ失礼します!」

AD「いやー今時いないですよねぇ、あんな子」

ディレクター「そうだよなぁ。家族のために働いてるんだってよ」

AD「考えらんねー……なんか、頑張らないとって気になりますね」

ディレクター「そうだな。だからお前は頑張って片付けしてこい。次支えてんだよ」

AD「ちょ、俺がですか!?これから挨拶に……」

ディレクター「さっさとしろー」

AD「へーい……」

……。

3: 2013/01/27(日) 18:45:24.83
P「やよい!お疲れ!」

やよい「あっ、プロデューサー!見てくださいこれ!」

P「おお?なんか一杯持ってるな。どうしたんだそのお菓子」

やよい「もらったんです。兄弟の分も持って帰っていいよーって」

P「へー、そりゃ良かったな!じゃあ事務所帰るか。今日はこれで最後だし、早く帰りたいだろ」

やよい「はいっ!えへへ、長介達、きっと喜びますよー」

P「やよいはえらいなぁ」ナデナデ

やよい「う?」キョトン

P「いつまでも天使のやよいでいてくれ……」

やよい「なんだかわからないけどがんばりますね!」

P「うんうん。さて、じゃあ駐車場行くか」

やよい「はーい」

……。

4: 2013/01/27(日) 18:46:51.76
AD「くそぅ、片付けはディレクターの仕事じゃないっての。雑用係じゃねえんだぞ」

AD「やっと終わった。ええと次のスタジオは……」

チンッ

AD「ん?今なんか、小銭が落ちた音みたいなのが……」キョロ

AD「いや、違うな。これなんだ?メダル……?」スッ

AD「あ、あなたは……な、何を!?」

……。

5: 2013/01/27(日) 18:47:28.25
P「忘れ物ないな?」

やよい「はいっ!だいじょ……うぶ……」

P「ん?どうした?」

やよい「ああー!!」

P「ど、どうした!?何か忘れ物してたのか!?」

やよい「た、たたた大変ですぅ!お菓子持ってくるのに夢中で、べ、べろちょろが……」

P「あ、ほんとだな。いつもぶら下げてたのに」

やよい「今週の食費が入ってるんですぅ!ちょ、ちょっと取ってきます!」ダッ

P「あ、おい!俺が……って、はやっ。ま、局の中だし危ない事も無いか」チャリーン

P「ん?今なんか落ち……お、おお!?」

……。

6: 2013/01/27(日) 18:49:12.81
やよい「えっと、えっと……確かここに……あったぁ!」

やよい「はぁ、良かった……。これで今週もなんとか……」

キャアア…ウワアアアア…

やよい「何か撮影してるのかな?すっごく大きな声、それにすごい演技……演技?」

やよい「……もしかして、本当に何か大変なのかも。ちょっとだけ見にいって見ようかな」ソー…

ディレクター「やよいちゃんっ!!」バッ

やよい「はわっ!?でぃ、ディレクターさん?どうしたんですか?」

ディレクター「俺にも状況がわからないんだけど、とにかく危険なんだ!早く逃げ……」

ザシュ ザシュ

ディレクター「……クソ、来やがったな!」

やよい「え?あれ、なんですか?着ぐるみ?」

ディレクター「いいから早く逃げて!」ドンッ

やよい「わわっ!」

カマキリヤミー「お前がいなければ……」

やよい「着ぐるみじゃ、ない……?じゃあ、あれは……?」

ディレクター「逃げるんだやよいちゃん!おら、来い!お前の目標は俺だろうが!」

7: 2013/01/27(日) 18:50:49.85
カマキリヤミー「[ピーーー]!!」ガッ

やよい「え、あれ、なんなんですか!?」

ディレクター「ぐ……ぐぁ……」グググ

やよい「ディレクターさん!!」

ディレクター「俺はいいから……早く……ゲホッ」

やよい「でも、でも……」

「おい、お前」

やよい「あっ!プロデュ……」

P?「お前、あいつを助けたいか?」

やよい「え?えっと、プロデューサー?」

P?「答えろ。あの男を助けたいかって聞いてるんだ」

やよい「それは……助けたいです!」

P?「よし、ならこれだ」ヒュッ

やよい「えっ?こ、これ……」パシッ シュルルル

P?「それからこれだな。その穴に差し込め」チンッ

やよい「メダル?これでどうやって……」カチャカチャッ

P?「いいから早くしろ。差し込んだらこれだ」シュッ

チャリンチャリンチャリーン
タカ!トラ!バッタ!

8: 2013/01/27(日) 18:51:18.43
カマキリヤミー「氏ね!!」ガッ

やよい「え、あれ、なんなんですか!?」

ディレクター「ぐ……ぐぁ……」グググ

やよい「ディレクターさん!!」

ディレクター「俺はいいから……早く……ゲホッ」

やよい「でも、でも……」

「おい、お前」

やよい「あっ!プロデュ……」

P?「お前、あいつを助けたいか?」

やよい「え?えっと、プロデューサー?」

P?「答えろ。あの男を助けたいかって聞いてるんだ」

やよい「それは……助けたいです!」

P?「よし、ならこれだ」ヒュッ

やよい「えっ?こ、これ……」パシッ シュルルル

P?「それからこれだな。その穴に差し込め」チンッ

やよい「メダル?これでどうやって……」カチャカチャッ

P?「いいから早くしろ。差し込んだらこれだ」シュッ

チャリンチャリンチャリーン
タカ!トラ!バッタ!

9: 2013/01/27(日) 18:53:35.53
やよい「ええ?ええええ!?」

タトバ!タトバ!タ!ト!バ!

P?「よぉし、それでいい!」

やよい「へ、変身した!?い、今の歌、なんなんですかぁ!?」

P?「歌は気にするな。さぁ行け!」

やよい「は、はい!」ダッ

カマキリヤミー「邪魔なんだよ、どいつもこいつも……」

やよい「えっと、や、やぁっ!」バシッ

ヤミー「なっ!?」パッ

ディレクター「う……げほっ!ごほっ!助かっ……や、やよいちゃん?それは……」

やよい「え、えっと……」

P?「オーズだよ。良かったなぁ、お前の命は助かるぞ」

ディレクター「あんた、765プロの……」

やよい「すごい……力が湧いてくるみたいです!」

P?「そうだ。そのままやれ!」

やよい「たぁっ!」ザクッ

10: 2013/01/27(日) 18:55:00.01
ディレクター「うわっ!なんだこりゃ、メダル!?しかも大量の……」ジャラジャラジャラ

P?「いいぞ……その調子だ。そうやってメダルを集めてくれ」

やよい「よぉし……はぁああ……」キュィイイイン

やよい「せいやあああああああああ!」

カマキリヤミー「ぐあああああああああ!!」ジャリンジャラジャラジャラジャラ

やよい「……め、メダルになっちゃいましたぁ」シュインッ

P?「よし、よくやったぞ。お前、名前は?」

やよい「プロデューサー、忘れちゃったんですか!?」

P?「ああ?ああ……こいつの事か。俺はそのプロデューサーとかいうのじゃない。体を借りてるだけだ」

やよい「体を……?」

ディレクター「どうなってんだ、一体……あんたもやよいちゃんも……」

P?「ちっ、面倒だな。寝てろ」パコッ

ディレクター「うっ」カクン

やよい「わっ、わっ!ぼ、ボーリョクはだめなんですよっ!」

P?「詳しい話は誰にも聞かれない場所でだ。ついてこい」

……。

11: 2013/01/27(日) 18:57:17.37
やよい「アンク?」

アンクP「そう、それが俺の名前だ」

やよい「それで、アンクさんは今プロデューサーの体を借りてるんですか?」

アンクP「勝手にな」

やよい「だっだめです!返してください!かーえーしーてー!」グイグイ

アンクP「引っ張ったって取れるわけないだろ!そもそも俺がいないとお前はともかくあの男だって助けられなかったんだぞ」

やよい「あっ、それは……ありがとうございました!でもプロデューサー返してください!」

アンクP「駄目だな。今の俺は右腕だけしか実体化出来てないんだ。体が無いと何も出来ない」

やよい「でも……プロデューサーは私のプロデューサーで、一緒にお仕事を……」

アンクP「そんなもん俺が知る……!?」ビクン

P「ぬぉおおおお……お前みたいなわけのわからんヤツに体持ってかれてたまるかぁ……!」

やよい「ぷ、プロデューサー!」

アンクP「ぐぉ……なんだコイツ……!俺が体の主導権を握ってるのに……!」

P「だぁらっしゃい!お前みたいなのに負けるようじゃアイドルプロデュースなんて出来ねんだよ!わかったら返せ!」

アンクP「信じられん……こいつ、人間というよりまるでグリードだ!なんて純粋で巨大な欲望……!」

12: 2013/01/27(日) 18:58:53.14
P「はっ!やめろ!公開したりするなよ!俺の中に秘めてある欲望を!」

アンクP「……やよいマジ天使、いおりんのおでこペロペロ、千早のまな板で摩り下ろされたい……」

P「やめろおおおおおおおお!!」

アンクP「ふん、途端に魂が小さくなったな。これがお前の弱点か。良いことを知ったぞ」

やよい「ぺ、ぺろぺろ……」

アンクP「……やよいだったな。お前の仕事にはこいつが必要なのか」

やよい「そうです!」

アンクP「なら俺も譲歩しよう。お前に必要と言うならこの男の意識を戻してやる」

やよい「ほんとですかぁ!?」

アンクP「ああ。だがその代わり……お前に俺の仕事を手伝ってもらうぞ」

やよい「アンクさんもお仕事があるんですか?」

アンクP「まぁな。今日みたいにオーズに変身して、あのカマキリヤミーみたいなヤツと戦ってもらう。それだけだ」

やよい「えっ……あの、今日はよくわかんないまま戦っちゃったんですけど、それってすっごく危ないんじゃ……」

アンクP「ならこの男は返せないな」

やよい「うぅ……」

13: 2013/01/27(日) 19:00:42.16
アンクP「……それに、あいつらが何をしたか見ただろう。連中は時に人を襲うぞ。見頃しにするのか?」

やよい「……!」

アンクP「お前がやらないならそうだな、誰か他のヤツにやらせるか」

やよい「あのっ……」

アンクP「あぁ?」

やよい「私、やります!だから、プロデューサーを返してください!」

アンクP「契約成立だなぁ。必要な時には呼ぶからな。契約違反なんてしたら、こいつがどうなるか……わかってるな?」

やよい「は、はい……」

アンクP「……」スゥッ

P「っは!?あいつは!?」

やよい「えっと、その……わかんないです」

P「やよい……あいつの言ってた事はデタラメだ。気にしなくていいからな」

やよい「……伊織ちゃん、ペロペロしたいんですか?」

P「……絶対内緒だぞ」

やよい「は、はい」

アンク(だが、誰がヤミーを作った?あいつらのどれかが近くにいるのか……?厄介な事にならないといいがな)

……。

14: 2013/01/27(日) 19:02:07.55
やよい「はぁ、はぁ……」

P「んー、もうちょっとここでだな、こう……ピシっと止まれないか?」

やよい「わかりましたぁ!」クルクルッ

P「そうそう、それでいい。この曲は特にメリハリ大切だから、体力使うとは思うけどきっちりやってくれ」

やよい「だいじょうぶです!元気が取り柄ですからっ!」

P「ただ無理はするなよー」

やよい「はーい!もう一回見てください!」

P「どれど……!」スッ

やよい「……っは、ぁ、ふぅ。ど、どうでしたか?あれ?プロデューサー?」

アンクP「コンビニか……便利なもんだな」シャクシャク

やよい「プロ……じゃない、アンクさん!どこいってたんですか?プロデューサーに見て欲しい事があるんですけど……」

アンクP「俺の勝手だろうが。アイス食い終わるまで待て」

やよい「うー……じゃあアンクさんでもいいです!あの、ダンス、見てくれますか?」

アンクP「悪いが芸術を理解する感性を持ってないんでな。踊りや歌はわからない」

やよい「そうですかぁ……」ハァハァ

15: 2013/01/27(日) 19:02:50.74
アンクP「……食え」スッ

やよい「え?アイス?」

アンクP「勘違いするな。お前に体でも壊されちゃメダル集めが出来ない。それだけの事だ」

やよい「あの、でも……」

アンクP「なんだ?文句でもあるのか?」

やよい「ダンスレッスン中に体冷やすと駄目って……」

アンクP「……なら俺が食う!」

やよい「えへへ、でもありがとうございますっ!」ガルーン

アンクP「だから……くそ、勘違いしやがって!」ガツガツ

P「……はっ!?俺は何を」

やよい「あ、プロデューサー」

P「とりあえずレッスン続けるぞー」

やよい「はーい!」

P「なんか嬉しそうだな、どうかしたのか?」

やよい「みんな良い人だなーって思ってたんです!」

P「いやいや天使なのはやよい……お、おお?」グルグルグル…

P「な、なぜだ……腹が痛い……う、ぉお……すまんやよい!トイレ行ってくる!」ダッ

やよい「アイス二個も食べたからかなー……」

……。

16: 2013/01/27(日) 19:04:18.54
アンクP「やよい!ヤミーだ!ついてこい!」

やよい「えっ?でも、レッスンが……」

アンクP「仕事か?大丈夫だ。キャンセルしておいた」

やよい「ええー!?」

アンクP「いいから早く来い!大暴れしてるぞ!」

やよい「うぅ、今日はユニットで練習予定だったのに……」

アンクP「早くしろ!」

やよい「は、はいー!」

響「今日ヒマになっちゃったなー」

千早「そうね。でも高槻さんのお家の事情らしいから仕方ないわ」

響「なぁ千早。本当にアレ見てもそう言えるのか?自分とても……」

千早「プロデューサーは私達にとても親身になってくれるから、高槻さんが大変だと一緒になって慌ててしまうのね」

響「そうかなぁ……それにプロデューサー、なんか最近ちょくちょく雰囲気変わると思わないか?」

千早「私達と違って大人の男の人だもの。色々あるのよきっと」

響「千早、ちょっと呑気すぎないか?このままじゃユニットの活動にだって……」

千早「大丈夫よ、きっと」

……。

17: 2013/01/27(日) 19:05:06.18

響「今日はありがとー!これからもよろしくな!」

千早「わざわざ来てくださってありがとうございます。次のCDも全力で取り組んでいますので、是非……」

やよい「うっうー!わざわざありがとうございますっ!え?あ、いいですよー!ハイ、ターッチ!いぇいっ!」

P「うんうん、順調だな握手会。やって良かった……ん?」

ザワザワザワ

千早「ありがとうございま……高槻さん、少し下がって」

響「ん、どうした千早……って……」

DQN「あ?んだよ?」

響「うわぁ……これは……」

千早「あの、列を守っていただけますか?皆さん待っているので」

DQN「別にいいっしょ。そんなこだわんなくても」

響「良いわけないだろ!ちゃんと並んでくれてる人に悪いさー」

DQN「……あ?」

響「う……」

P「おいおい……話通じない系の人か。何で混ざってんだ。どれ……って、うぉ」ビクン

やよい「あのっ!」

18: 2013/01/27(日) 19:06:02.79
DQN「……何だよ」

やよい「ちゃんとルールを守ってください!」

DQN「ちょっとくらい構わないだろ?」

やよい「駄目ですっ!」

DQN「俺、客だぜ?そんな事言っていいのかよオイ」ズイッ

響「やよい、まずいって!ちょっと下がってて!」

千早「高槻さんは危ないから後ろに」

やよい「私ならだいじょうぶです!並び直してください!」

DQN「んだよコ……ラ……?」

アンクP「そこで俺と交代だ。おい、良い度胸だなぁ?俺の邪魔をしようなんてな?」ガシッ

やよい「プロデューサー!」

DQN「は、離せよ!俺はただ……」

千早「あの、きちんと並んでいただければ、私達もきちんと対応しますから……」

響「そうだぞ。お兄さんもここにいるって事は誰かのファンなんだろ?」

アンクP「何?そうなのか?」

DQN「……やよいちゃんの」ボソッ

やよい「ありがとうございます。でも、他の人に迷惑かけちゃめっ!ですよ?ちゃんと並んでくれたら、握手もちゃんとしますから!」

DQN「わ、わかったよ……絶対だぞ!」

やよい「はい!」

19: 2013/01/27(日) 19:07:13.63
アンクP「フン。おかしなヤツだ」

響「や、やよいすごいなぁ……自分、ちょっと怖かったぞ」

やよい「え?そうですか?」

千早「立派だったわ。どんな相手だろうとルールは守ってもらえないと困るものね」

やよい「あのお兄さん、あんまり怖くなかったですよ?」

響「……なんかわかんないけどすごいな、やよい」

千早「妙に手慣れてたというか……」

やよい(なんとなく雰囲気がアンクさんに似てたし。慣れたのかな?)

P「こら鳥野郎!今のは俺がやよい達を助ける場面だろうが!」

アンクP「知るか。目障りだったからやっただけだ」

ファン「あれ、やよいちゃん達のプロデューサーだよな……?なんか一人で喋ってんぞ……」

……。

20: 2013/01/27(日) 19:08:42.97
響「うぅぅ緊張する……」

千早「大丈夫よ。普段練習した物を出しきればきっと上手く行くわ」

やよい「そうですよ!ライブだって元気よくやれば平気です!」

響「そ、そうだよな!自分完璧だし!自分達だったらこんなライブくらいなんくるないさー!」

千早「その意気よ我那覇さん。それじゃ準備を……」

アンクP「やよいいるか!?」

やよい「あっ、アン……プロデューサー!どうしたんですかぁ?」

アンクP「こっち来い!急げ!」

響「ちょっ、状況考えてよプロデューサー!これからライブのリハが……」

アンクP「そんなもん無しでいい!いいから急げ!」

千早「流石にそれはどうかと思います。理由があるならせめて私達くらいには説明してもいいんじゃないですか?」

アンクP「なんだ、お前ら。邪魔するのか?」

やよい「ま、待ってください!今行きますから!」

響「やよい!」

千早「高槻さん?」

やよい「……二人共、ごめんなさい。でも、本番までにはきっと戻ってきますから!」

21: 2013/01/27(日) 19:10:16.46
響「いや、そういう問題じゃないさー!」

千早「我那覇さん」

響「なんだよ千早!」

千早「高槻さんには何か事情があるようだから……仕方ないわ」

やよい「……」

響「でも……」

千早「行って。でも必ず戻ってきてね、高槻さん」

やよい「……ごめんなさいっ!」ダッ

アンクP「待たせすぎだ。急ぐぞ!」

やよい「はい……」

響「ほんとに行かせて良かったのか?千早」

千早「仕方ないわ。きっといずれ説明してくれるはずよ」

響「プロデューサーの事もか?」

千早「……きっとね。そうじゃなければ、もう私達はやっていけないでしょうね」

響「……そうだな」

スタッフ「765さんリハお願いしまーす!」

……。

22: 2013/01/27(日) 19:11:34.01
やよい「うぅ……」

響「無茶苦茶だったな、ライブ……」

千早「あんなに揃わないものなのね、リハーサル無しで挑むと」

やよい「ごめんなさい……私のせいで……」

響「仕方ないよ……」

千早「いいえ、これは高槻さんの責任だわ」

響「千早、言ってる事がさっきと違うぞ。仕方ないって言ってたじゃないか」

千早「どんな事情があるにせよ、仕事は完璧にこなすのがプロでは無いかしら。なら今日の高槻さんはプロ失格だったわ」

響「言い過ぎだぞ!」

やよい「いいんです、その通りですから……ちょっと、外の空気吸ってきますね!」バタンッ

やよい「……はぁ。どうしてこんな」

アンクP「よう」

やよい「プロ……アンク、さん」

アンクP「なんだ?俺じゃ駄目だったか?」

やよい「……」

アンクP「千早だったか?あの女から電話があってな。すぐに来いと言われたから来たんだが……」

23: 2013/01/27(日) 19:12:43.06
やよい(そっか、千早さん、プロデューサーと話をさせる為に……?)

アンクP「用事がないなら帰るぞ。無駄な時間を使うな」

やよい「……アンクさんは800年前から来たんですよね?」

アンクP「それがどうした」

やよい「なら、どうして電話とか使えるんですかぁ?」

アンクP「……さぁな。なんとなく覚えてた。それで、結局何の用なんだ」

やよい「……今日のライブ、めちゃくちゃでした」

アンクP「ライブ?ああ、そんな事も言っていたな」

やよい「リハーサルの間、私は戦ってたから」

アンクP「俺のせいだと言いたいのか?」

やよい「……」

アンクP「……戦うと言ったのはお前だ!一度失敗したからといってやめるのか!?」

やよい「……だって」

アンクP「ならこの男がどうなってもいいんだな!?」

やよい「他の人じゃ、駄目なんですか?私じゃ……」

アンクP「だったら少しお前に付き合ってやる。納得出来たらまた戦うんだろうな?」

24: 2013/01/27(日) 19:13:34.48
やよい「それは……」

アンクP「まぁ、どっちでもいい。お前、欲しい物はあるか?」

やよい「ほしいもの、ですか?」

アンクP「ああ。例えば今の人間は金を欲しがるだろう。どうだ、お前は金が欲しいか?」

やよい「……欲しいです」

アンクP「なんでだ?」

やよい「だって、お金があれば兄弟達にもお父さんやお母さんにも楽をさせてあげられるじゃないですか」

アンクP「……普通は、そうじゃないんだよ。自分が楽になる為に金を欲しがるんだ」

やよい「え?」

アンクP「お前はバカだ」

やよい「ひ、ひどいですぅ……」

アンクP「常に自分より先に他人が来る。他人の喜びが自分の喜びだと思ってやがる。お前は他人の欲望を引き受ける為にいるような人間だ」

アンクP「そのくせお前自身は何も欲しがらない。そういうバカだ。……だが、そういうバカだからいいんだよ」

やよい「私だからいい、ですか?」

アンクP「そうだ。お前が変身する時に使っているオーメダルは、本来人の欲望を結晶化させた物だ。普通の人間が使うと自我を失い……暴走する」

アンクP「それを使いこなせるのは、お前のようなバカだけなんだ。大きな欲望を受け止めて、自分の欲望にも振り回されない。そんなお前だからいい」

やよい「……よくわかんないです」

25: 2013/01/27(日) 19:14:46.29
P「それって、やよいみたいな天使は滅多にいないからお願いします戦ってくださいって事だろ?」

アンクP「またお前は……!勝手に出てくるな!」

P「俺の体だ!」

やよい「お願い……アンクさんは私にお願いしてるんですか?」

アンクP「違う!取引したはずだ!」

P「そうだよそう。あいつ、偉そうに言っときながらやよい以外頼りがいないんだよ!」

アンクP「貴様!」

やよい「……えへへ、だったら仕方ないですね!私、ちゃんとやります!オーズもアイドルもどっちも!」

P「その意気だ!今日の失敗は痛い。でもだからってそればっかり気にしてても仕方ない!」

やよい「はいっ!次は絶対、ぜったい上手くやってみせますっ!」

P「はは、それでこそやよいだ!よっしゃ、それじゃいつものいっとくか!」

やよい「はい!せーの、ハイ、ターッチ!」パチンッ

P・やよい「いぇいっ!」

アンクP「何やってるんだ、お前たちは……」

P「儀式みたいなもんだよ。……はっ、嫌な予感がする!」

アンクP「あっ、おい!なんだ?勝手に出てきて勝手に引っ込みやがって」

26: 2013/01/27(日) 19:15:54.53
響「あー!いた!」

千早「プロデューサー。話はつきましたか?」

アンクP「あぁ?」

やよい「はい。全部お話します!」

アンクP「お、おい!」

やよい「私だけの話じゃないんです。皆に迷惑かかるから……」

響「自分、やよいが何やっててもちゃんと受け止めるさー。だって、自分達……」

千早「仲間、ですものね」

……。

響「う、ぇ、ああ?」

アンクP「まだ理解できないのか?だったら変身して見せてやろうか」

千早「……にわかには、理解できそうもありません」

やよい「でも、全部本当なんです」

響「そりゃ、信じるけどさ……信じるけど、なぁ?」

千早「ええ。現実離れしすぎていて、なんとも」

アンクP「お前達が知っている事だけが現実か?違うだろうが」

響「この手、本物なんだな……す、すごいぞ……」ペタペタ

27: 2013/01/27(日) 19:17:03.21
アンクP「ベタベタするな!」

千早「高槻さん。なんでも受け止めるとは言ったけど、危ないわ。すぐ手を引くべきよ」

やよい「……でも、アンクさんは私しかいないんだって。だから、どうしてもお願いって言われちゃって」

アンクP「おい!誰がお前にお願いするなんて」

やよい「ね?」

アンクP「……あ、あァ。そういう事、だ」

響「でも危ないって!やよいに何かあったら、自分……」

やよい「平気ですよ、響さん!私、変身したらとっても強いんですから!」

千早「……曲がりなりにもプロデューサーが一緒なら、平気……なのかしら」

アンクP「プロデューサーとかいうヤツなら年中出てくるからな」

やよい「とにかく、そういう事だったんです。黙っててごめんなさい」

響「いや、それはもういいんだけど。でもそっか、そんな事があったからレッスンとかも良く抜けだしてたんだな」

千早「……でも変じゃないかしら。高槻さんがレッスンやライブの時に限ってその怪物が出るなんて」

やよい「あ、そういえばいっつもお仕事の時に……」

響「そうだぞ、だからやよいだけ練習が足りなくなって今日みたいに……」

やよい「……ごめんなさい」

28: 2013/01/27(日) 19:17:48.72
響「ちがっ、自分そんなつもりじゃなくて!」

アンクP「何にせよ、だ。理解したな?」

千早「一応は。でも、アイドルの仕事も蔑ろにしないでもらえませんか」

アンクP「俺がなんでそんな事まで気に……」

響「……」ジーッ

千早「……」ジトーッ

やよい「……」ジッ

アンクP「……考えといてやる」

やよい「うっうー!ありがとうございます!」

アンク(……やよいの邪魔をするようにヤミーが現れる。偶然か?)

アンク(多分、違うな)

……。

29: 2013/01/27(日) 19:18:43.77
響「っと、どうだ?」スタンッ

やよい「え?」

響「だからー、今の所、どんな感じだった?」

やよい「えっと、えっと……響さん、すごいなーって思って、それで……」

響「そ、そか……ありがと……でもそうじゃないんだよなー。なんかちょっと物足りない気がするんだよー」

やよい「あんなにかっこよかったのにですか?」

響「うーん。プロデューサーはどう思……うわっ、この寒いのにアイス食べてるぞ」

やよい「あ、あれアンクさんですよ」

響「だろうな……。この際アンクでもいいや!アンクー、今の見てたー?」

アンクP「見てなかった」

響「嘘だー。ずっとこっち見てたじゃん!」

アンクP「目に入っただけだ」

響「なんでもいいからさ。自分、なーんか足りない気がするんだよなぁ。どう思う?」

アンクP「俺が知るか!」シャクシャク

響「なにさーアイスばっかり食べて。そんなにアイス好きなの?」

やよい「電話もそうですけど、800年前にもアイスってあったんですか?」

アンクP「……」

30: 2013/01/27(日) 19:19:46.95
響「今に来て初めて食べて、それで気に入ったのか?だったら自分、もっと美味しいもの一杯知ってるぞ?」

アンクP「覚えてないんだが、な。初めて見た時から違和感無く口に入れてた。なんだろうな、これは」

やよい「もしかすると前にも来たことがあったんじゃないですか?」

響「それを忘れちゃってるのか?だとしたらマヌケだな!あはは!」

アンクP「誰がマヌケだ!おい、今の所もう一度踊ってみろ!」

響「え?」

アンクP「一応見てやると言ってるんだ!さっさとしろ!」

響「わ、わかったぞ!えっと、ここをこう……」クルン

アンクP「違うな。バランスが悪い。そこは右足をもう少し伸ばすんだ」

響「おお?おお、なるほど……そしたらこう……」

アンクP「そうだ。物事は何事もバランスだ。崩れた時がお前の最後だと思え!」

やよい「ちょ、ちょっとそれは大げさかなーって」

アンクP「やよい!お前も一緒に踊れ!見てやる!」

やよい「は、はいっ!」

……。

31: 2013/01/27(日) 19:21:00.29
千早「……違うわ。こうじゃない、この曲はもっと……」

アンクP「お前……千早か。こんな時間に何をしている」

千早「あ、プロ……アンクさん。いえ、どうしても納得出来ない事があったもので」

アンクP「なんだかわからんがここの事務員とかいうのに戸締り頼まれてんだよ。さっさと出ろ」

千早「すみません。今出ます」

アンクP「何で俺がこんな事を……」ガチャガチャ

千早「……アンクさんは、何か悩んだりしますか?」

アンクP「あぁん?悩む?その感覚がまずわからないな」

千早「そうですか。やっぱり人間にしかわからないのかもしれませんね」

アンクP「ふん。同じだ。グリードも人間も、自分の欲望を埋める為に時間と力を使う。何も変わらない」

千早「でも、グリードに人間と同じ感覚はないんでしょう?」

アンクP「まぁなぁ。だがお前達のような感情があれば、無駄な時間を過ごす事になる。無いほうがいいだろ」

千早「私は、そうは思いません」

アンクP「お前の意見なんて聞いてないんだよ。さっさと帰れ」

千早「アンクさん、私の歌を聞いてもらえませんか?」

アンクP「歌だぁ?」

32: 2013/01/27(日) 19:22:16.40
千早「はい。アンクさんにも気持ちを伝える事が出来れば、きっと色々な人に伝わると思うんです」

アンクP「知るか。大体、歌ならずっと聞こえてた。だから様子を見に来たんだ」

千早「あ……そうでしたか。じゃあ、どう思いましたか?」

アンクP「どうも思わん。言っただろ、感情が違うんだ。人間とグリードだからなぁ」

千早「……私の歌では、グリードには届きませんか」

アンクP「……お前、歌が好きか」

千早「ええ。私にはそれしか……ありませんでした、から」

アンクP「好きって気持ちは欲望だ。欲しいって事だ。お前は歌を求めてる。そうだな?」

千早「え、ええ。だけどそれが……」

アンクP「それは俺にもわかった。お前風に言えば、歌が好きだって気持ちがな。人間じゃない俺にもわかるんだから、お前の欲望は相当だな」

アンクP「だったらその欲望の赴くままに追求しろ。人間が何を好むかはわからないが、そうすればお前の欲しい形が見えるはずだ」

千早「……はい!ありがとうございました!」

アンクP「な、なんだお前。急にでかい声だしやがって……わかったら帰れ」

千早「あ、そうでした。それでは失礼します。また明日」

アンクP「……人間ってのは良くわからん」

P(なんだアンク、立派にプロデューサーやってるじゃないか)

アンクP「うるせえ」

……。

33: 2013/01/27(日) 19:23:53.30
アンクP「やよい!ヤミーだ!来い!」

やよい「はわ、でも今レッスン中で……」

アンクP「後で見てやる!」

やよい「あ、えっと、それじゃ行ってきます!」

響「待った!アンク、やよい!」

千早「今日は私達も付いて行きたいの」

やよい「ええ!?でも、とっても危ないんですよ?」

アンクP「そうだ。お前達が来ても邪魔になるだけだ」

響「邪魔になんかならないさー」

千早「少し離れて見ていますから、お願いします」ペコリ

やよい「う、うっうー……」オタオタ

アンクP「……勝手にしろ!お守りはしないからな」

……。

34: 2013/01/27(日) 19:25:08.98
千早「あれが、高槻さんが戦っている相手……」

響「話には聞いてたけど……本当に化け物じゃないか」

アンクP「おいやよい!真ん中を変えろ!」

やよい「は、はい!」タカ!カマキリ!バッタ!

オトシブミヤミー「ふん!」バシィン

やよい「くっ……たぁ!」ブンッ

オトシブミヤミー「ぐあっ!」ジャリンッ

千早「本当にメダルで出来ているのね」

響「ああ、やよいぃ……本当に大丈夫なのかなぁ」

千早「大丈夫よ。見て」

アンクP「次はこいつを使ってみろ!」ピッ

やよい「わかりましたぁ!」タカ!カマキリ!チーター!

オトシブミヤミー「な、速い!?」

響「あの二人、なんだかチームワークいいぞ」

千早「高槻さんは元々人に合わせる事が抜群に上手いわ」

響「相手の気持ちとか、すぐわかるもんな」

千早「でも、それだけじゃなくて……アンクさんも、何故だか慣れているような気がするの」

響「確かに……でも、アンクはずっと一人でやってきたような事を言ってなかったっけ?」

千早「そうね。だから気のせいかもしれない。だけど、あの二人は……いいコンビよ」

やよい「これでっ!」スキャニングチャージ!

アンクP「やれ!やよい!」

やよい「せいやぁあああああ!」ジャリンジャリンジャリーン

……。

35: 2013/01/27(日) 19:26:29.33
アンクP「やよい!またヤミーだ!」

やよい「ま、待ってください!今日は本当にだめなんです!だって……」

響「そ、そうだぞアンク!バカ言っちゃ駄目さー!」

アンクP「あぁん?誰がバカだって?」

千早「アンクさん。レッスンを休むのはある程度仕方ないとはいえ、今日はレッスンではありませんよ?」

アンクP「だからどうした」

響「オーディションなんだぞ!しかも個人じゃなくて自分達のユニットの!やよいがいなくちゃ何にもならないさー!」

千早「三人揃っていないと出場すら出来ないんです」

アンクP「だったら取り消せばいいだろうが」

やよい「でも、このオーディション次第でこれからが決まるってプロデューサーも……」

アンクP「お前達の将来なんて俺が知るか!いいから行くぞ!」ガシッ

やよい「痛っ!」

響「アンク!今日だけは本当に駄目だ!」

千早「そうよ!連れていかせたりしないわ!」

アンクP「腕だけだからって俺に勝てるとでも思ってるのか?たかが人間の……」

やよい「ぐすっ……うわぁああああああん!」

アンクP「お、おい。どうした」

36: 2013/01/27(日) 19:27:37.70
響「どうしたもこうしたも無いよ!とにかく手を離してってば!」

アンクP「あ、ああ」

やよい「私、私……うぇえええええん……ひぐっ、うぅ……」

千早「高槻さん、落ち着いて。アンクさんもわかってくれるみたいだから」

アンクP「お、おい。俺は……」

千早「アンクさん。あなたにも事情があるのはわかります。でも、高槻さんを泣かせていい理由なんてこの世にありません」

千早「出て行ってください。オーディションは私達だけでなんとかします」

アンクP「……」

響「アンク……レッスンの時とか事務所で、自分何回か話したよね」

アンクP「それがどうした」

響「その時、アンクってガラは悪いけどいいヤツなんだって思った。なんとなく、だけど」

アンクP「……俺が?」

響「けど、やっぱり勘違いだった。もう話したくないから引っ込んどいて欲しい。自分達、プロデューサーと話すから」

アンクP「……勝手にしろ!」スッ

P「お、おいアンク!やよい、とにかく一回落ち着こう、な?」

やよい「うっ、ぐす、はい……あい……」

P「二人共、やよい頼んだ。俺がいるとまたアンクが出てくるかもしれないから」

37: 2013/01/27(日) 19:28:49.10
千早「わかりました。オーディションには全力で挑めるようにしますから」

P「頼んだ。また後でな」

響「さ、やよい。行こう」

やよい「えぐ……ふぁ……ひっく」

P「……おい、鳥野郎」

アンク(……なんだ)

P「行くぞ」

アンク(あぁ!?何処へ行くつもりだ)

P「ヤミー、倒すんだろ。俺の体だったら好きに使っていい。だから、行こう」

アンク(……やよいが集めたメダルがある。これだけあれば多少は戦えるだろうが、勝てるかはわからんぞ)

P「プロデューサーなめんなよ。なんとでもなるさ。お前だって強いんだろ?」

アンク(当たり前だ!お前なんかより遥かにな!)

P「だったらいいだろ。さ、行くぞ!」

アンク(ちっ!後で泣くなよ!)

……。

38: 2013/01/27(日) 19:29:46.63
やよい「あっ、プロデューサー!」

P「……終わったか」

やよい「はいっ!合格もらっちゃいましたぁ!」

P「そうか。そりゃ……良かったな」

やよい「プロデューサーのおかげですっ!あの、あれ、やってもらってもいいですか?」

P「……ああ、あれか。わかった」

やよい「じゃあ行きますよー……ハイ、ターッチ!」

パチンッ

やよい「いぇいっ!」

P「……」ジッ

やよい「……?」

響「やよいー!お疲れー!」

千早「今日は高槻さんも我那覇さんも文句なしだったわ。流石ね」

響「自分、完璧だからなー!千早だってすごかったぞ!」

やよい「あっ、おつかれさまですっ!」

響「ん?やよい、どうかしたのか?」

やよい「えっ、えっと……」

P「ん?なんだやよい?」

やよい「な、なんでもないかなーって!」

P「よっしゃ!全員帰るぞ!引き上げじゃー!」

響「おー!」

千早「余り騒ぐと叱られますよ?」

やよい「……気のせい、かなぁ?」

……。

39: 2013/01/27(日) 19:31:02.07
千早「新曲ですか」

P「おう。この前のオーディションで調子良かったみたいだからな。もっといけると思って」

響「かっこいい曲だし、早く踊ってみたいぞ!」

千早「ロック調ですか。歌えるかしら……」

P「いや、それなんだがな。メインボーカルは今回千早じゃない」

千早「え?今までと変えるわけですか?」

P「うん。今回は、やよいにメインを張ってもらう」

やよい「へー、私がメインボーカルなんですかぁ。……私ですかぁ!?」

響「すごいぞやよいー!」

やよい「わ、私に出来るでしょうか……」

千早「そうね……プロデューサー。この曲、簡単ではありませんよ?」

P「そうだな。だけど、やよいが一番だと思うんだ。この曲はやよい以外で行く気はない」

千早「……では、全力でサポートします」

響「ダンスは任せろー!」

P「次のライブまでに仕上げてるぞ。大変だろうが頑張ってくれ」

やよい「は、はいっ!」

40: 2013/01/27(日) 19:32:19.49
響「うおー!燃えてきたぁ!……あれ、そういや最近やよいもちゃんとレッスン受けてるな」

千早「そういえば……ここの所一度も呼び出されていないわね」

やよい「それが……アンクさん、全然出てこなくなっちゃって」

響「そうなのか?プロデューサー」

P「ああ、あいつなら寝てるよ。なんか力使っちゃうと眠くなるんだと」

響「へー、そうなんだ。でも出てこない方がありがたいかもな」

千早「そうね。高槻さんは仕事に専念できるわけだし。好きなだけ眠っていてもらいましょうか」

やよい「だいじょうぶなんですか?」

P「俺が大丈夫なんだし大丈夫だろ。ま、気にするな。今はこの曲に専念しろ」

やよい「はい……」

アンク(……)

……。

41: 2013/01/27(日) 19:33:16.14
P「なぁ、アンク」

アンク(……)

P「お前、俺達のとこに来る前どこで何してたんだ?」

アンク(……覚えてないな)

P「嘘だね。最初は本当に覚えてなかったのかもしれないけど、最近は思い出してきてる。そうだろ」

アンク(嫌なヤツだな、お前は)

P「お前に言われたくないよ」

アンク(……確かに、記憶が戻ってきてはいる。だがそれがどうした?)

P「別に。お前が好きになった人間ってのが他にいるなら気になっただけだ」

アンク(そんなもんいるわけないだろうが)

P「でも、お前やよいの事好きだろ?」

アンク(……似てるんでな、俺の知っている人間に)

P「へぇ。可愛いか?」

アンク(男だ)

P「……聞かなかった事にしとこう」

アンク(フン……)

……。

42: 2013/01/27(日) 19:34:43.47
やよい「えっと……これなんて読むんだろう……?」

千早「どれ?……ふふっ、高槻さんは英語が苦手?」

やよい「うっうー……あんまり、得意じゃないかもです……」

千早「これからゆっくり勉強していけばいいのよ。そんな顔しないで。えっとね、これは……」

響「おーい、プロデューサー?あれ?……あ、寝てる」

千早「我那覇さん、邪魔しないであげましょう。プロデューサー、最近何か疲れてるみたいだから」

響「もー、しょうがないプロデューサーさー。そうだ千早、自分も歌詞でわかんないとこがあって……」

千早「我那覇さんはゆっくりとは言ってられないわね」

響「うがっ!?」

千早「ええと、これはAnything。エニシング、よ」

P「……」

……。

43: 2013/01/27(日) 20:03:57.27
響「あれ、今日もプロデューサーいないのか」

千早「ええ。外回りに行かないといけないそうよ」

やよい「大変そうでしたぁ……」

響「自分達の為とはいえ、頑張るよなぁ。プロデューサーの為にもきっと、次のライブは成功させような!」

千早「そうね。高槻さんも頑張りましょうね」

やよい「はい!」

やよい(……プロデューサーとアンクさん……)

……。

44: 2013/01/27(日) 20:05:59.76
アンクP「ハァッ!」ボォッ

アゲハヤミー「ぎゃあああああ!」ジャリィン

アンクP「今日もなんとかなったな」

P(それはいいけど、お前大丈夫か?)

アンクP「人間並の心配ならいらない」

P(あっそ。けど意外だな。お前が本当にやよいの為に戦うなんて)

アンクP「あんな使い辛いバカ、使ってられないってだけだ。俺がメダルを集められるならそれでいい」

P(あ、こら!またやよいの事バカって言ったな!謝れ!)

アンクP「黙ってろ!人の中でギャーギャーわめくな!」

P(元々俺のだろ!)

アンクP「うるさい!」

P(ったく……)

アンクP「誰が、あんなヤツの為に戦うか。俺は俺の為に戦ってるんだ。他のヤツなんてどうなっても知ったことか」

P(おい、体の持ち主として一つ言っとくぞ。人の命よりメダルを優先させるなよ)

アンクP「……!」

P(……?おい、どうかしたのか?)

アンクP「疲れた、寝る。後は勝手にしろ」スッ

P「あっ、おい!……なんだってんだ」

……。

45: 2013/01/27(日) 20:07:12.28
やよい「すぅ……はぁ……すぅ……あぅぅ、やっぱり緊張しちゃって……」

千早「大丈夫よ。今回は一杯レッスンもしたし、きっと上手くいくわ」

やよい「千早さん……」

千早「我那覇さんだっているし、集中して臨めばきっと大丈夫。自信を持って。ね?」

響「たっ、大変だぞ!」ガタンッ

やよい「あ、響さん。どうしたんですか、そんなに慌てて」

響「ぷっ、ぷっぷっぷっぷっプロデューサーが……」

千早「プロデューサーがどうかしたの?」

響「どどどどこにもいないんだぁ!」

やよい「えっ……」

千早「そんな、今日は新曲初披露だから見ていてくれると言っていたのに……」

響「どうしよう、なんか急に不安になってきた……自分、ちゃんと出来るかなぁ」

やよい「……」

千早「落ち着きましょう、我那覇さん。とにかくまずプロデューサーに連絡を……」

やよい「あのっ!」

響「ど、どうしたんだやよい。急に大声なんか出して……」

46: 2013/01/27(日) 20:08:43.66
やよい「あの……プロデューサーがいなくても、ライブは……出来ます、よね?」

千早「高槻さん……?」

響「そりゃ……そうだけどさ!でも、やっぱり……」

やよい「だったら!今やる事はライブに集中する事で、えっと、だから……」

千早「……そうね。プロデューサーがいなくても私達はちゃんと出来る。そういう所を試しているのかもしれないわ」

響「千早までぇ」

やよい「だいじょうぶですよ!響さんのダンス、完璧だし!千早さんだって、私なんかよりずっと歌が上手いんですもん!」

千早「高槻さんも完璧よ。我那覇さん、大丈夫。私達は練習してきた事を出すだけ。プロデューサーがいなくてもやれる所を見せてあげましょう」

響「うぅううう……うーがー!もう吹っ切れた!ごめん二人共、自分情けなかったぞ!」

やよい「それじゃ、がんばりましょう!きっと、どこかで見ていてくれるはずです!」

……。

47: 2013/01/27(日) 20:10:14.35
P「どうしてこう、事件の裏にいつもいるんですか」

黒井「私とて本意では無いわ!」

アンクP「おい、ウヴァ。その人間はどうだ?」

ウヴァ黒井「なかなかの欲望だ。都合の良い器だったぞ。なぜ俺やお前がここにいるのかはわからんが……」

ウヴァ黒井「決着をつけるには丁度良い!」ジャラジャラジャラジャラ

アンクP「ちっ、やよいの近くに放ったヤミーは囮だな?裏でセルメダルを溜め込んでやがったか」

ウヴァ「このおっさんの発案でな!悪知恵の働く器で助かったぜ」

アンクP「お前はバカだからな」

ウヴァ「黙れ!」

P「社長、自由になったならさっさと逃げてください。危ないですよ」

黒井「ぐ……くそ、貴様なんぞに助けられたとは思わんからな!借りは作らん!すぐ人を呼んできてやる!」

P「あー、遠慮します。ただの人にどうこう出来る問題でもなさそうだし」

アンクP「やよいは呼ぶなよ。あいつは今ライブ中だ」

ウヴァ「あぁ?お前、何人間の都合なんか気にしてるんだ?」

アンクP「うるさい。お前には関係ないな」

ウヴァ「ハッ!グリードのお前が情が移ったか?笑わせるぜ」

アンクP「黙れ。いい加減かかってきたらどうだ?それとも俺が怖いか?ウヴァ」

ウヴァ「……未だにそんな体に入っているような虫ケラに負けるとも思わんな!はぁっ!」バリバリバリッ

アンクP「ふん、来い!」ボォッ

……。

48: 2013/01/27(日) 20:11:36.05
ワー!ワー!

響「ありがとー!みんな、大好きだぞー!」

千早「次の曲は新曲です。そして……歌うのは、私ではありません」

ザワザワ…

ファン「じゃあ響ちゃんか?」

ファン2「そりゃ響ちゃんも歌は上手いけど、歌って言ったらやっぱり千早ちゃんじゃ……」

千早「メインボーカルは……」

やよい「うっうー!私が歌いますぅっ!」

DQN「やよいちゃああああああん!!うおおおおおおおおお!」

響「じゃあいくよー!次の曲!」

やよい「『Anything Goes!』」

……。

49: 2013/01/27(日) 20:12:45.22
アンクP「ぐぁ……くそ、限界か」

ウヴァ「いいザマだなぁ、アンク?」

アンクP「ふん……」

ウヴァ「そろそろトドメといくか。お前をやった後、メダルはゆっくりと集めさせてもらう。どうやらここに来たのは俺達だけらしいからな」

アンクP「……ちっ」

P(おい、おいアンク!)

アンクP「なんだ、この忙しい時に」

P(お前あれ持ってきてるんだろ!オーズの変身ベルト!あれ使わせろ!)

アンクP「お前はバカか?普通の人間があれを使うとどうなるか、説明しただろうが」

P(そんな事言ってる場合かよ!俺はどうなったって構わないから、早くしろ!)

アンクP「黙れ!お前がどうなろうと俺は知ったことじゃない。だがお前がいなくなればやよいは……」

ウヴァ「何をごちゃごちゃ言ってんだ?俺様に勝つ算段でもしてたのか?無理だろうがな!」

P(早く!)

アンクP「いいからお前は黙ってろ。もし俺が消えても、お前の体はなんとか無傷で返してやる。だから……」

P「ええいうるせえ!」

アンク(バカ!何やってんだ!)

50: 2013/01/27(日) 20:14:20.85
P「お前こそ黙ってろ!」

アンク(なん……貴様!)

P「っと、こうか?」ポトリ

アンク(なぜお前が俺の体から物を取り出せる!?)

P「どんだけ一緒にいたと思ってんだ!そのくらい出来るわ!」

ウヴァ「お前……それを使う気か!?」

P「ああそうさ。使ってお前を倒す!」

ウヴァ「やめておけ。普通の人間が使えば……」

P「欲望に飲み込まれて暴走するんだろ?知ってるよ」

ウヴァ「なら何故使う?バカか?」

P「お前達にはわかんないだろうけどな。人間ってのは仲間を大事にするんだよ。感情ってもんがあるからな!」

ウヴァ「何をわけのわからん事を……」

アンク(バカが!やるなら喋ってないでさっさとやれ!)

P「わかってるって、でも俺にも覚悟がだな……」

ウヴァ「フン!」バチッ

P「おわっ!ああ!ベルトが!」ポーン

カランッ

アンク(本当に救いようのないバカだなお前は!)

51: 2013/01/27(日) 20:15:25.88
P「う、うるさい!拾えばいいんだろ!」

ウヴァ「ただの人間でも、オーズになられちゃ面倒だからな。……拾わせると思うか?」

P「ぐ、ぐぬぬ……」

アンク(俺に代われ!俺が全部受け止める!)

P「バカ言うな!お前もうボロボロだろうが!」

アンク(お前よりはマシだ!早くしろ!)

P「く、くそ……」

ザッ

P「あ、そこの人!それ拾ってください!そんで早く逃げて!」

ウヴァ「……お前は!?」

「探したよ、アンク。遅くなった」

バシュッ

チャリンチャリンチャリーン

プテラ!トリケラ!ティラノ!プ・ト・ティラーノザーウルース!

アンクP「……何?」

……。

52: 2013/01/27(日) 20:16:30.94
やよい「要らない持たない夢も見ない フリーな状態……それもいいけど!」

やよい「運命は君ほっとかない 結局は進むしかーないっ」

響「大丈夫!明日はいつだってブランク!」

千早「自分の価値は自分で……」

やよい「きーめーるーものっさっ!」

オーズ!オーズ!オーズ!オーズ!

響・千早「カモン!」

やよい「Anything Goes!その心が!あーつーくなるーもの!」

やよい「満たされるものを、探して」

やよい「Life Goes on!本気出して!」

やよい「戦うのなら!」

三人「負ける気しないはず!」

ウォオオオオオオ!

……。

53: 2013/01/27(日) 20:17:27.42
アンクP「おい、お前がなんでここにいる」

ウヴァ「おかしいだろ……俺とアンクだけだったはずだろうがよぉ!」

アンクP「映司ぃ!」

映司「ごめんアンク!待たせた!」

ウヴァ「くそ……だがボロボロのアンクとお前だけなら、大量のセルメダルで実体化した俺の敵じゃないはずだ!」

幸太郎「だけ、じゃないんだなあ」パチン

ウヴァ「お前は……?」

アンクP「お前、覚えてるぞ!確か電車の……」

幸太郎「思い出話は後にしよう。今はとにかくこいつを黙らせる事が先だろ?」

アンクP「……確かに、な」

映司「俺達は本当はここにいちゃいけないんだ。だから、さっさと済ませて帰る!」ドンッ ゴゴゴゴゴ

映司「はぁぁああああ」チャリンッ

ゴックン!プ・ト・ティラノヒッサーツ

映司「たぁっ!」ドギュゥウウウン

ウヴァ「く、くそがあああああああああ!」ジャラララララララ

チャリン

54: 2013/01/27(日) 20:19:07.84
幸太郎「これで一件落着……かな?」

P「おいおい、これどうなってんだ」

映司「いや、俺も良く……」

幸太郎「俺から説明するよ。まず……」

やよい「プロデューサー!アンクさん!」

P「やよい?ライブは……ああ、とっくに終わってる時間だな」

やよい「やっぱり……私に内緒で戦ってたんですね?」

P「ははは……まぁ、負けてないからよしとしてくれ」

映司「君がオーズやってたの!?」

やよい「え?」

映司「大丈夫?何か体が変とかない?」

やよい「え、えっと……」

アンク『心配するな。そいつもメダルの影響を受けてない……お前と同じだ』

映司「アンク!」

やよい「アンクさん!」

アンク『それで、俺達はなんでここにいるんだ?』

幸太郎「ああ。関係者は揃ったみたいだから聞いてくれ。ここは……オーズとアンクのいた時代から少しだけ進んだ時代だ」

55: 2013/01/27(日) 20:20:54.33
アンク『未来って事か。なるほど、またお前達のせいか』

幸太郎「それがそうでもないんだけど、お前が素直に話を聞くとは思えないしな」

アンク『聞く聞かないはともかく説明しろ!』

幸太郎「……メダルの力だよ。さっきオーズが使った紫のメダル、あれが原因で時間が歪んだんだと思う。現場を見たわけじゃないからわからないけどね」

映司「えっ、俺のせいだったの?」

幸太郎「凄まじい力が時間と空間を歪めて、アンクとあの緑のヤツがそこに巻き込まれた。そのせいで未来が変わってしまったんだ」

アンク『……なるほどな。それで時間を正しに来たわけか』

幸太郎「そういう事。そこに落ちてる緑のメダルとアンクを回収したら終わり。ここにいた記憶も消えるし、全部元通りだ」

やよい「記憶が……?」

アンク『俺と会った事は全部無かった事になるって事だ。良かったな』

P「おいおいマジかよ。それは、なんか……」

やよい「寂しい、です……」

アンク『俺はせいせいするな。同じバカでも映司の方がまだ扱い易かった。こいつは定職も無いからいつでも使えるしなぁ』

映司「ちょ、バカとか言うなって!まだ小さい女の子じゃないか!」

アンク『知るか!おい、さっさと帰るぞ』

56: 2013/01/27(日) 20:23:12.10
幸太郎「いいのか?」

アンク『ああ。帰ってまたメダルの集め直しだ』

映司「あの、アンクがお世話になりました!こんなヤツだけど、多分寂しいの隠してるんですよ」

アンク『余計な事を言うな!行くぞ、映司!』

P「……そっか、お別れか」

やよい「あ、あの……ありがとうございました!」

アンク『あぁ?俺は何もしてないぞ。お前の仕事の邪魔しただけだろうが』

やよい「でも、えっと……怖かったけど、楽しかったから!」

アンク『……フン。じゃあな、やよい』

やよい「……」

アンク『……俺も、退屈はしなかったな。もう二度と会うことは無いだろうが……もしテレビで見かけたら、チェックしておいてやる』

やよい「あっ、ありがとうございますぅ!」ガルーン

映司「それじゃ、さようなら!」

P「うおっ!電車が空中を……すごいな」

幸太郎「おいアンク、いつかみたいに暴れて歴史を変えないでくれよ?」

アンク『そんな事はわかってる!』

やよい「皆さん、さようならー!」ブンブン

57: 2013/01/27(日) 20:24:30.44
P「……行っちゃったな」

やよい「はい……」

P「ライブ、どうだった?」

やよい「大成功でした!みーんな喜んでくれましたよ!」

P「そうか!そりゃ良かった!」

やよい「はいっ!」

……。

映司「随分仲良くなったんだな」

アンク『気のせいだ』

映司「楽しかったか?」

アンク『……ふん』

映司「あの子、売れっ子になるかな?」

アンク『当然だ。少しとはいえ俺がプロデュースしたんだぞ。なるに決まってる』

映司「え?お前そんな事してたの?ちょっと詳しく教えてよ!」

アンク『うるさい!関係ないだろ!』

映司「なー教えてくれたっていいだろ?」

アンク『あーうるさいうるさいうるさい!大体な……』

……。

58: 2013/01/27(日) 20:27:00.94
響「えっと、ここがこうで……あ、バランスが大事なんだっけか」

千早「何を言っているの、我那覇さん」

響「え?いや、誰かにアドバイスもらったんだけど……あれ?誰だっけ。プロデューサーかな?」

P「ん?俺は知らんぞ」

千早「私も、誰かに背中を押してもらったような気が……」

P「それも知らん。春香とか美希じゃないのか?」

響「うーん、なんか違うんだよなぁ。なんかもっとこう、ガラ悪い感じだった気が……」

千早「私もそう思うのだけれど、誰だったかしら……」

P「ジュピターとかじゃないだろうな」

やよい「……えへへ」チャラチャラ

P「ん?やよい、何持ってるんだ?メダル?」

やよい「はいっ!すっごく仲のいい人にもらったんです!」

P「そうかそうか。大事にするんだぞ」

やよい「はーい!」

チャリンチャリンチャリーン
タカ!クジャク!コンドル!

おわり

60: 2013/01/27(日) 20:33:19.52
元々嘘予告から思いついただけの派生作品なのに本編のどれよりも長くなってしまった。
おかげでスレも落ちるし四時間無駄にするしなんとも言えない気持ちになった。

二度手間ったけどなんとか終わらせられて良かったです(小並感)

63: 2013/01/28(月) 20:30:41.16
>>60
春香と真が仮面ライダーになるやつの人??

とにかく乙

64: 2013/01/28(月) 20:52:15.41
>>63
そうそうそれ俺です

66: 2013/01/30(水) 19:47:17.96

引用元: やよい「オーズのメダル?」