1: 2012/11/02(金) 22:15:58.82
またあの朝だ、… 
またやり直し、たぶん上手くいくまで何度もやり直し
今日事務所に行けばきっと…

2: 2012/11/02(金) 22:16:55.54
P「皆、2ヵ月後にドームで765プロ感謝ライブが決まったぞ!!」
アイドル達「えぇぇぇぇぇ!!!!」
やっぱり
春香「ど、ドームだってよ千早ちゃん」
千早「やったわね春香、これからもっとレッスンしなくちゃいけないわね」
伊織「やっとこの伊織ちゃんにふさわしい舞台で歌えるみたいね にひひっ♪」
やよい「がんばろうね伊織ちゃん」
亜美「さすが兄ちゃんGJ!!」
真美「ドームでファンの皆をトリコにしちゃうYO→!!」

3: 2012/11/02(金) 22:18:07.98
雪歩「うぅ緊張するよぅ…」

真「大丈夫だよ雪歩、一緒に頑張ろうよ」

響「自分燃えてきたぞ~」完璧にこなしてみせるさ~」
貴音「765プロ全員でのライブとは真良きものですね」

あずさ「あら~2ヶ月後までにダイエットしなくちゃだめね~」

美希「ミキそこでキラキラするの」

律子「このライブが成功すれば765プロも一躍有名事務所になれますね」

4: 2012/11/02(金) 22:18:41.27
この先起きるであろうことを話すことはできない。

話そうとしてもそれがなぜだか言葉にならない、だからいつものように振る舞っている。

これは孤独な戦い

5: 2012/11/02(金) 22:19:45.32
P「これがライブの詳細だ。皆本番まで2ヶ月間頑張ろう!!」

アイドル達「はい!!」

P「よしじゃあまず新曲の練習からだ、皆レッスン場に行ってくれ」

律子「あっ伊織、亜美、あずささんは竜宮の営業があるから後で合流ね」

小鳥「プロデューサーさん張り切ってますね」

P「そりゃ勿論。上手く行ったら皆トップアイドルに大きく近づくライブですし張り切らないわけがないですよ」

社長「765プロのため、そして何より彼女達のために頑張ってくれたまえよ」

P「はい!」

6: 2012/11/02(金) 22:21:10.06
レッスン場

真「これが新曲か~ライブをやるって実感が沸いてきたよ」

春香「この歌音程をとるのすごく難しそう、大丈夫かな」

千早「大丈夫よこの歌の音程はそんなに難しくはなさそうだから」

何度も聞いた新曲、でもこのライブまでの練習を2度経験してるけど結局本番で歌えたことはない

それにしてもこの歌を初めて聞いたように演技をしながらレッスンするのはとても大変

美希「ここでステップしてここでターンっとこんな感じでどう??」

雪歩「すごいよ美希ちゃん完璧だよ」

響「いやまだまだ甘いぞ美希 何ヵ所かワンテンポずれてるとこがあったぞ」

美希「むぅ、そういう響だってここのステップの踏み込みがずれてるの」

響「自分、いっぱい練習して完璧にするからなんくるないさ~」

7: 2012/11/02(金) 22:21:48.47
しばらくして

真美「ふぃー疲れた~」

やよい「うう、全然上手く行かないですー」

貴音「やよい、ライブまでは後2ヶ月、それまでにうまくなれば大丈夫です。あせることはありません」

やよい「貴音さんありがとうございますー」

真美「って、もうこんな時間じゃん!」

春香「あわわ、終電ぎりぎりだよ~」

雪歩「時間忘れるまでいっぱい練習しちゃったね」

真「じゃあ今日はこれで終わりかな?」

千早「そうみたいね、明日も頑張りましょう」
バイバイ マタアシター

8: 2012/11/02(金) 22:22:14.33
さすがに疲れた… だけどやらなきゃいけないことがある

ライブは2ヶ月後だけど悲劇の引き金は1ヵ月後に起こる

それをとめられたらたぶんハッピーエンドになる

だからそのための情報収集 

もう3度目だから色々と分かって来た あともうちょっとで事件の原因が分かる

頑張らないと…

13: 2012/11/03(土) 21:41:41.67
レッスンは順調に進んだ

皆に教えてあげればもっと早く進むのだろうけど

この後起きることのスケジュールがずれてしまう気がするので特に介入しないでおく

14: 2012/11/03(土) 21:44:46.22
そして

やよい「うっうー!今日は最後までおどれました~」

真美「すごいよ→やよいっち!」

千早「やったわね高槻さん」

貴音「より一層ライブが楽しみになってきましたね」

15: 2012/11/03(土) 21:45:30.56
P「よし!ここまでくれば新曲はライブまで間に合いそうだな」

今までの2回と同じ日に初めて新曲を通してできるようになった 今は事務所で休憩中

P「新曲以外もこれからしっかりレッスンするんだぞ、これがライブのときやる曲とそのレッスンのスケジュールだからよく確認するんだぞ」
ハーイ

春香「あっ、プロデューサーさん」

P「何だ春香?」

春香「家でクッキー焼いてきたんです、どうですか?」

P「ありがとう春香、さっそく食べることにするよ おっ!すごくおいしいよ」

春香「えへへ、ありがとうございます」

雪歩「プロデューサーよかったらお茶煎れますね」

P「雪歩もありがとな」

こうしてみるともうあの事が起きる予兆みたいのがあるんだ

16: 2012/11/04(日) 15:00:07.24
私の調査も順調でついに事件の全体像が分かった

これは765プロを陥れせせるために仕掛けられた961プロの策略

そういえば高木社長と黒井社長は昔喧嘩別れをしたみたいな話を聞いたことがある

なんとしてでも止めなきゃいけない

17: 2012/11/04(日) 15:01:01.62
そして3日後

伊織「ふぅ、今日も疲れたわね」

真「でもライブまであと1ヶ月もないんだしガンガン張り切っていかなきゃ」

亜美「亜美もこんなとこでへばってらんないZE!」

P「よーし、今日はここまでにして家でゆっくり休むんだぞ」

春香「あの、プロデューサーさん、ちょっとこの後時間大丈夫ですか?」

P「どうした、春香」

春香「ちょっとお話したいことがあるんです」

P「わかった、ちょっと待っててなこの書類整理したらすぐ行くから」

この後起きることを知っている

この後喫茶店に入り告白しそれを受け入れて2人は恋人同士になる

これを止めれば悲劇は回避できるのだと思う

でも告白を止める権利なんて私にあるわけもないし

こんなことをしてライブが成功してもそれは私が望むような結果にはならない

だからここは止めないで見守っておく

でも何でだろう、心の奥で悔しいと思ってる 何で?

春香「おはようございまーす!」ニコニコ

亜美「おはよ→はるるん!なんかいいこと有った?」

春香「そう見える亜美?」

亜美「見える、見える!そうだな~彼氏ができたとか?」

なかなか鋭い勘である

春香「そ、そんなんじゃないよもうからかわないでよ」

ここで嘘を言うからあとが大変になるんだって

亜美「そっか~ ま、早くレッスン行こうYO!」

春香「うん、すぐに準備するから待ってて」

というかなかなか嘘が上手い

21: 2012/11/05(月) 22:48:41.93
ライブまで約2週間となった土曜日


真「ねぇ、ライブまでもう近いんだし明日皆で集まって動きとか確認するために練習しない?」

やよい「それグッドアイディアですね真さん」

美希「真クンがそういうならミキ頑張るの」

春香「あっ、ゴメン真明日どうしても外せない用事があるんだけど」

その用事で765プロが大変なことになるんですが

真「そっか、ならしょうがないね 春香が来ないなら皆で集まってやる意味もないし、明日は自主練ってことで」

春香「ゴメンね皆」

あずさ「いいのよ春香ちゃん 私明日はいっぱい家で練習しちゃうわね」

真美「んっふっふ→♪明後日は真美超→完璧になってきちゃうかんね」

さて明日が正念場 明日を解決できれば願いがかなって皆でライブを成功できるはず

この日のためにやってきたんだから…

28: 2012/11/07(水) 00:23:12.23
日曜日勝負の日 今事務所から結構離れた場所にある公園にいる

765プロの皆に一緒に来てもらおうと話そうとしたけれどそれは何かに阻まれるように言葉にできなかった。毎度忌々しい制約である

さてなぜこんなところに来ているかと言うと

P「春香次はどこに行きたい?」」

春香「う~ん、プロデューサーさんと一緒ならただ公園を歩いているだけでもいいかな」テレテレ

P「じゃあこの辺をゆくっり歩いてるか」ギュ

春香「えへへ プロデューサーさんと2人っきりなんて幸せです」

二人のデートの尾行…とはちょっと違う たぶんもうそろそろなはずなんだけど……来た!!

背はそんなに大きくはない男性、少しボロイ上着を着ていてそして何よりその人を象徴するものを手に持っている…そうカメラだ

その人は手をつないで歩いてる2人の方を見てカメラを覗き込みシャッターボタンに指を掛け…

させない!!!

バジジジッ

持っていたスタンガンをその人に突きつける

カメラを持った人「グハッ」
バタ

そしてその人は倒れた

やった!

これで…これでやっと皆であのステージに立てる

願い、夢は叶うんだ これで終わるんだ 新たな道が始まるんだ 

嬉しさ、喜び、達成感、それらが混じったようなまたそれとは違う感情がごっちゃになって座り込んで動けなっかた

動けないまま2人が仲良く歩き去っていく後ろ姿をずっと見ていた

29: 2012/11/07(水) 00:28:09.41
その5日後

小鳥「り、律子さん大変ですー!」

律子「どうしたんですかそんなに慌てて」

小鳥「とにかくこれを見てください」

律子「これって週刊誌…なっこれは!!」

小鳥「春香ちゃんとプロデューサーさんのデート写真とその記事…ですよね」

え!?

そんな、そんなの嘘 たしかに2人がデートをしているとき確かに記者を倒したんだから写真が取れるわけがない

事務所にいる全員が週刊誌に集まる

そこにあったのは2人がどうみても恋人同士にしか見えない手をつないで歩いている写真

どうして 2度見てきた写真の前に絶望し、天地がひっくり返るような錯覚に襲われる

なぜ、どうして

いや何か違和感がある どこに? そして気付く 今までの写真とは違う!

写真は今まで2回の写真と同じように2人のデートシーンを撮っているが今回はその角度が違う

撮った場所としてはおそらく今までのちょうど反対側

つまりまた別の人がカメラを撮っていたということ 黒井社長は2人…いやもっと多くの記者を雇って765プロのスキャンダルを狙っているんだ

とにかくこのままじゃまずいこの後すぐに あれが…とにかく止めないと

響「えっと、じゃあ春香とプロデューサーは付き合っているって事?」

律子「いやそう決め付けるのはまだ早いわ とりあえず2人に事実確認をしないと」

ちょうどそのとき

P&春香「おはようございま~す」

2人が仲良く事務所に入ってきた

33: 2012/11/08(木) 22:54:25.16
シン

春香「えっと 皆どうしたんですか?」

千早「春香ちょっとこれを見てみて」

春香「!!」

律子「春香、それとプロデューサーちゃんと説明してください」

P&春香「…」

伊織「何も言わないってことはアンタ達…」

雪歩「プロデューサー、春香ちゃん説明してもらいたいです」

P「…あぁ確かに俺と春香は付き合っている」

真美「へぇ、そうだったんっだ真美ビックリだよ…」

春香「う、うん」

真「ちょっと間って春香」

真「この…デートの写真記事に書いてある通りこの前の日曜日の何だよね」

春香「そう…だよ」

真「じゃあ、この前ボクが皆でその日曜日に練習しようって言って春香が用事あるって断ったけど」

春香「…!」

真「プロデューサーとのデートがあるから断ったんだよね 練習なんかよりプロデューサーと遊ぶほうが大事だって」

春香「そ、それは…」

真「なんでだよ せっかく成功すればボクたちがトップアイドルに成れるかもしれない大事なライブなのに」

雪歩「ちょっと真ちゃ…」

真「なんで、春香はプロデューサーを取ったんだよ!そんな春香なんて嫌いだ!!」

春香「そう…だよね」
ダッ ガチャン

律子「ちょっと春香どこ行くの!」

響「自分追いかけていくぞ」
ダッ

35: 2012/11/08(木) 22:57:50.53

美希「ねぇプロデューサー プロデューサーは追いかけなくて良いの?」

P「い、いやだって…」

美希「春香と一緒にデートして、春香が傷ついて、春香が逃げ出した それを追いかけないの?何も言ってあげないの?春香の彼氏じゃないの?」

P「…」

美希「美希の言葉にも言い返せないの? そんなプロデューサーなんて…」
パシンッ

美希「そんなプロデューサーなんてもう知らないの!もうどうでもいいの!!」
ダッ ガチャン

小鳥「ちょっと美希ちゃんまで」

P「今日は自分失礼します…」

スタスタ

「」シン

皆言葉を失った

律子「…とりあえず今日は皆帰りなさい あと一切取材とかには応じないこと それで明日は皆ここに集合すること いいわね」

「はい…」

律子「それと真、あれは言いすぎよ ちゃんと春香に謝りなさい」

真「わかったよ、あれはボクが言い過ぎた」

40: 2012/11/09(金) 23:03:08.78
翌日

律子「集まったのはこれで全員みたいね」

千早「春香、美希、それにプロデューサーが来てないわね」

伊織「…でどうするのよ律子」

律子「まず真 昨日春香には謝った?」

真「勿論謝りに行ったよ 春香の家に直接、だけど…」

貴音「しかし、どうしたんですか?」

真「会うこともできなかったよただ一言『会いたくない』って言われてね…」

やよい「春香さん どうしちゃったのでしょう…」

真「全部ボクが悪いんだ、春香にあんな事言ったから春香も美希もプロデューサーもいなくなったんだ!」

あずさ「そんなことないわよ真ちゃん だから大丈夫だから落ち着いて」

響「ところでライブはどうするんだ?中止にするのか?」

律子「中止には…しないわ」

貴音「しかし、このような状況では…」

律子「そう思う気持ちも分かる でもここまでやってきたんだしそれにライブをやめたからといって3人が帰ってくるわけでもないでしょ」

貴音「確かにそうですが」

律子「あと皆がライブの練習を一生懸命にやってれば3人も帰ってくるかもしれないでしょ『また入れてくれ』って 今は少しの可能性にもかけなくちゃ」

駄目 そんなんじゃ3人いや4人は帰ってこない

律子「とにかく皆辛いだろうけどあとライブまで一週間頑張りましょう」

…ハイ

46: 2012/11/12(月) 23:51:01.28
3日後ライブまであと5日

雪歩「結局来なかったね」

765プロの月例のステージ その日にもあの3人は来なかった

真美「お客さんもあんまり盛り上がってなかった感じだったね……」

響「こんなんで今度のライブ上手く行くのか自分心配になってきたぞ……」

真「……」
 
真「……やっぱりボクがのせいなんだ」ボソ

雪歩「そ、そんなことないよ真ちゃん!!」

真「ボクのせいだけなんじゃないと思う でも確かに僕も悪いことをしたんだ」

雪歩「でも!」

真「今日もう一度春香に謝りに行くよ」

雪歩「待って真ちゃん!」

真「ごめん、でもこれはボクのけじめだから」スタスタ…

このあとの"真ちゃん"は765プロに来なくなった

47: 2012/11/12(月) 23:54:16.80
そしてライブの当日私たちは輝くステージ…ではなく葬儀場にいた

千早「プロデューサー……こんなことになってしまうなんて」

伊織「しかも理由が自殺だなんて……」

皆が沈黙する

律子「……さっ私たちも行くわよ」

お葬式は簡単に終わった

このあと765プロがどうなるのか知らない

皆が各々の方向に帰っていく

ちなみに春香ちゃんも美希ちゃんも真ちゃんも来ていない

どうしてこんなことに……

何で私は1番の仲間を守れないの?

何で私は黒井社長1人の思惑を止められないの?

何で同じ時間を繰り返しているのに1度も上手く行かないの?

あと何回繰り返せばいいの?

ここからは永遠に出ることはできないの?

これは変えられない運命なの?

そんな答えが出ない質問をずっと考えてどことなく道を歩いていた

???「あっ もうこんな時間」

私は時計を見て気付く、もうこの時間にはお別れなことに

そして段々と意識が薄れていく

???「またやり直しなのかな?それともこれでお終いかな?」

そんなことを意識が薄れる中考えていた


気がついたときは朝、布団の上だった

???「そっかまたやり直しなんだ……」

母「雪歩~朝ごはんできたわよ~」

雪歩「……うん 今行くね」

また運命を変えるためにあの時間を私は行く

無限に広がる闇の中から一筋の光を探し出すために

53: 2012/11/16(金) 22:56:16.57
始まりはここからだった

雪歩「どうして?どうしてこんなことになるの…」

プロデューサーの葬儀のあと私はライブをやるはずだったドームの裏で1人泣いていた

雪歩「皆戻ってこないの?もうどうしようもないの?」

そして私は運命を決める言葉を言った

雪歩「もう1度やり直せないの?」

???「それは貴女の本心の言葉?」

雪歩「えっ! それはどういう…」

突然現れた人に驚く

54: 2012/11/16(金) 22:57:48.98
???「貴女は心からもう1度やり直すことを望んでいるのかと聞いているの」

雪歩「……うん 皆で仲良くライブをやりたい、こんな私でも皆と一緒ならあの舞台に立てると思うから」

???「それは、貴女に大量の苦痛と絶望を受けてまで叶えたい願いなの?」

雪歩「うん、皆のためだもん それに春香ちゃんやプロデューサー達が居なくなったほうがもっと苦しいから…… でももう戻ることなんてできない……」

???「そう、ならその願い叶えてあげるわ」

雪歩「えっ!?」

???「苦痛と絶望からさまよい続けそして、自らの手でその願いを掴み取りなさい」

その言葉を最後に私は意識を失い……気がつくと布団の上にいた

55: 2012/11/16(金) 22:59:31.29
雪歩「夢……なのかな」

とても不思議なことがあった でも何故だか夢で起きたことの気がしない

ふと時計の日付を見た

雪歩「!!!」

ライブの2ヶ月前の日付だった

雪歩「どういうこと? これって本当に…」

雪歩「タイムスリップしたの?」

母「雪歩~朝ごはんできたわよ~」

雪歩「……うん 今行くね」

居間に下りるといつものようにお母さんが朝ごはんを作ってくれていた

ふと近くにあった新聞を読んでみる

雪歩「これって確か……」

何となくしか覚えていないけどこれは間違いなく2ヶ月くらい前のニュースだ

そうだ!

私は家を慌てて出た

そして事務所に飛び込む

その中には……

56: 2012/11/16(金) 23:00:57.61
雪歩「プロデューサー!!」ダキッ

P「ど、どうしたんだ雪歩」

もう会えない筈のプロデューサーがいた

雪歩「プロデューサー、もうどこにも行かないでくださいね」グスッ

P「も、勿論今すぐどっかに行くなんて事しないが……」

雪歩「……約束ですよ」

P「???」

それにしても不思議ですぅ……これじゃあ本当にタイムスリップしたとしか考えられない

春香「おはよ~ あれ雪歩先に来てたんだ、早いね~」

真「おはよー 今日もバリバリ頑張るぞ~」

美希「さすが真クンなの ミキとは全然やる気が違うの」

雪歩「春香ちゃん、真ちゃん、美希ちゃん!会いたかったよ!!」

真「??う、うんボクもこうやって雪歩と毎日会えてうれしいよ」

雪歩「そうだよね、こうやって毎日会えることに感謝しないとね」

いなくなったはずの4人が何事もなかったように事務所に集まっている

そうして765プロが全員そろったころ

P「よし、皆そろったな、聞いてくれ大事な話があるぞ……」

57: 2012/11/16(金) 23:02:07.50
真美「兄ちゃん大事な話って?」

やよい「あわわ、それって悲しいお知らせとかだったりして……」

P「いや、違うぞやよい うれしい知らせだぞ」

春香「もう、もったいぶんないでくださいよプロデューサーさん」

P「ははは、じゃあ早速……」

P「皆、2ヵ月後にドームで765プロ感謝ライブが決まったぞ!!」

アイドル達「えぇぇぇぇぇ!!!!」

!! 

これってまさか!

春香「ど、ドームだってよ千早ちゃん」

千早「やったわね春香、これからもっとレッスンしなくちゃいけないわね」

伊織「やっとこの伊織ちゃんにふさわしい舞台で歌えるみたいね にひひっ♪」

やよい「がんばろうね伊織ちゃん」

亜美「さすが兄ちゃんGJ!!」

真美「ドームでファンの皆をトリコにしちゃうYO→!!」

真「皆で一緒に頑張るぞー」

響「自分燃えてきたぞ~完璧にこなしてみせるさ~」

貴音「765プロ全員でのライブとは真良きものですね」

あずさ「あら~2ヶ月後までにダイエットしなくちゃだめね~」

美希「ミキそこでキラキラするの」

律子「このライブが成功すれば765プロも一躍有名事務所になれますね」

58: 2012/11/16(金) 23:03:27.47
やっぱり!これはあの時プロデューサーがライブがあることを発表したときと全く同じ それならこの先また同じことがおこるんじゃ!

雪歩「ね、ねぇ皆聞いて!」

このあと起きることを正直に話す そうすればあんな悲しいことは回避できるはず

伊織「どうしたのよ雪歩」

雪歩「このままいくと春香ちゃんが…ウッ!」

え!?

春香「わ、私がどうしたの?」

雪歩「だ、だからプロデュー…ウッ!」

な、なに? 喋ろうとしても声に出ない!?

春香「どうしたの雪歩??」

雪歩「え、えーと……ごめん、ライブがあるっていうからビックリしちゃったみたいですぅ」

あれ?普通に喋られる なんで?
 
……あっ!未来に起きることを話そうとするとそれが声に出なくなるんだ

そうなると私1人で……

私1人でこの先765プロに起こる悲劇を無くさなきゃいけないんだ!

64: 2012/11/23(金) 16:20:32.57

そして練習の日々が始まった

2回目なだけあって練習は要領よくできた

だから、その合間に作戦を練る

雪歩「やっぱり、写真を撮った人を止めるしかないよね」

様子を見る限り春香ちゃんとプロデューサーはまだ付き合ってないはず

つまり今から二人の仲を裂いて付き合うこと自体を止めることは可能だけど……

そんなことは私は望まない

だから写真を撮るところを止める

春香ちゃん達が写真を撮られた日はその週刊誌に書いてあったから分かる、でもとられた場所は分からない

雪歩「これは、見張るしかないよね」

そんな感じで春香ちゃんの見張りが始まった

65: 2012/11/23(金) 16:21:09.76
雪歩「……」

なんていうか……春香ちゃんすごいアピールですぅ…というかプロデューサーあの猛烈なアピールでもびくともしてない、いくらなんでも鈍感すぎるというか……

春香ちゃんがプロデューサーにあれやこれやの手を使ってもプロデューサーは振り向いてくれず1ヶ月弱くらいが日が経った頃

雪歩「???」

なんか春香ちゃんの様子が変だ

今までとは違ってただアピールをするんじゃなくて、何かをプロデユーサーに伝えようとしてるけど中々声をかけないでいて、かけようとしてもすぐに思いとどまる感じみたいな……

雪歩「……あっ!」

少し考えてみたらすぐに理由が分かった

春香ちゃん告白しようとしてるんだ

確か前と同じように事が進めば2週間後くらいには2人がデートしている写真が撮られた日になるんだからそろそろ付き合ってないとおかしいはず

そうと分かれば私は念入りに春香ちゃんを見張った……見張ったんですけど

雪歩「春香ちゃん あと一歩なのに」

これが結構もどかしいものでそろそろ告白するって分かってるのに春香ちゃんは中々告白しない

朝、事務所に来るときもう仕事場かメールで告白しちゃったかなと様子を見てみるけど春香ちゃんはプロデューサーの近くを行ったり来たりしてまだ迷っている様子

雪歩「むむむ……」

66: 2012/11/23(金) 16:21:57.28
そんな感じでいること1週間ほどで事の転換はあっさりと起きた

ライブのレッスンが終わって皆が帰った頃

春香「私プロデューサーさんのこと……大好きです 私と恋人として付き合ってもらえませんか?」

そんな思ってたよりあっさりとしていた春香ちゃんの言葉に

P「……あぁ、俺も春香のことが好きだ 2人で付き合おう」

一瞬迷った感じだけどプロデューサーはすぐに了承した

2人はとても楽しそうに話していた このあと2人に起きてしまうことを考えると胸が痛くなる

……いや違うよね 2人にそれが起こらないよう私がいるんだから、起きちゃ絶対にだめなんだ

春香「じゃあ今度の日曜日にデートしませんか?」

P「分かった、その日は空けておくよ」

春香「えへへ♪いまから楽しみですねプロデューサーさん」

やっぱり1週間後 ここまでは前と同じだ 

雪歩「そろそろ準備始めなきゃね」

1週間後の本番に向けて私はいよいよ緊張してきた



72: 2012/11/28(水) 00:21:07.16
とはいえ準備といってもやることは少なくて、特にやったことといえばスタンガンの準備くらいで……

雪歩「うぅ春香ちゃん達まだかな……」

あっという間に当日で今は春香ちゃんとプロデューサーの後を追うためにデートの約束をした日に言っていた待ち合わせ場所に来ていた

春香「あ、プロデューサーさんこっちです!」

P「お、春香 丁度同じ時間に来るなんて奇遇だな」

待ち合わせ時間の10分前になった時2人が丁度同じタイミングでやってきた もっと早く来るものだと思っていたけどそうでもないみたい

春香「じゃあ早速行きましょう♪」

P「あぁ」

そして2人が会うとすぐに歩き出してそれを私はばれないように付いて行った

73: 2012/11/28(水) 00:21:46.62
その後2人はショッピングに行ったりレストランでご飯を食べたりしていて、それを私は周りに怪しい人がいないか確認しながら付いて行く

雪歩「う~ん怪しい人はいないかな?」

今のところ怪しい人は見当たらないし あの写真の背景からしてまた別の場所のようだ

春香「じゃあ、次は公園に行きませんか?」

P「分かった そうしよう」

どうやら次は公園に行くようで私もそれに付いて行く 

そして公園の前に来たとき

雪歩「!!!」

74: 2012/11/28(水) 00:22:27.71
これは!

この風景、この公園はあの写真の後ろにあったのと同じ!

急いで辺りを見回す

雪歩「あっ!!!」

建物の影にカメラを持って深く帽子をかぶった人が春香ちゃん達を睨んでいる

間違いなくあの人が写真を撮った人だ!

雪歩「絶対に止めなくちゃ!」

すぐにその人のところへ走る しかし

雪歩「そんな……」

赤信号 それが私の邪魔をした

75: 2012/11/28(水) 00:23:06.85
雪歩「早く……早くしないと」

私とカメラを持った男の人との間の道路には次々に車が通っていて渡ることができない

そうだ、こうなったら!

雪歩「春香ちゃん 逃げてー!!!」

カメラを持った人「!!」

しかし丁度わたしの前にトラックが通ったため春香ちゃんには聞こえず、カメラを持った人に気付かれてしまった

パシャ タタタッ

そしてカメラを持った人は慌てて写真を撮ると逃げてしまった

信号が変わって写真を撮った場所に行くと1枚の紙切れが落ちていた

ー 黒井社長連絡先○○○ー×××←765プロスクープ -

80: 2012/11/28(水) 23:46:35.16
5日後……

全く同じ……何も変わらなかった悲劇、悲しみがあった

その日春香ちゃん、プロデューサーそして美希ちゃんが事務所からいなくなった

真ちゃんは春香ちゃんにきつく怒鳴って、すごい後悔している

私は何とかその場を治めようとしたけれど、私の声は届かず何も結果は変えられなかった

翌日

雪歩「真ちゃん……そんなに落ち込まないでね」

真「う、うん」

これも前と同じで真ちゃんは春香ちゃんの家へ謝りに言ったけれど話すこともできなかったようだ 私に出来る事は真ちゃんを慰めることくらい……

いや…違うよね 

だから私は止められなかったんだ だったら私がすることは

81: 2012/11/28(水) 23:48:22.46

雪歩「今日私、春香ちゃんの家に行ってみるね」

真「…いやこれはボクの責任だよ だからボクが行かないと……」

雪歩「誰の責任なんてないよ 私も春香ちゃん達には戻ってきてほしい、今度は私の番だから真ちゃんは休んでてね」

真「う、うん分かったよ雪歩 頑張って」

雪歩「うん じゃあ行ってくるね真ちゃん」

真ちゃんと別れたあとあとすぐに春香ちゃんの家に向かった

でも……

春香「ごめんね、雪歩……今はそっとしてくれない」

雪歩「待って春香ちゃん!事務所の皆は春香ちゃんと一緒にライブがしたいって望んでる 誰もキライになんかなってないよ」

春香「ごめんね、雪歩……」

それきり春香ちゃんは何も喋ってくれなかった

私はその足でプロデューサーと美希ちゃんに会いに行った 

P「ごめんな雪歩、こんなプロデューサーで 何の手助けもできなくて……」

美希「ミキ今ね何もしたくないの やる気無くなっちゃたの」

しかし春香ちゃんの時と同じで何の解決もできなかった

82: 2012/11/28(水) 23:49:00.27
雪歩「どうして……」

家に帰ると私はその言葉をずっと言い続けた

結局時間を戻したところで私は何も出来なかった 何の力もなかった

雪歩「どうして……どうして……!!」

急に思いつく

雪歩「そうだ、真ちゃんは!」

真ちゃんはたしか3日後の定例ライブの日に春香ちゃんに謝ってくると言って次の日から来なくなった

雪歩「それだけでも止めなくちゃ」

せめて、これだけでも上手くいかないと……

86: 2012/12/03(月) 01:37:15.54
3日後 定例ライブの日

真「ボクもう1度春香に謝ってくるよ」

雪歩「真ちゃん、気持ちは分かるけど、今は5日後のライブのために集中しない?」

真「ごめん雪歩、これだけは譲れないというか、謝りに行かないと自分の中で納得ができないんだ」

雪歩「でも……」

真「じゃあ、行ってくるね」

雪歩「待って真ちゃん……私も一緒にいく」

真「いやでもこれはボクの……」

雪歩「真ちゃんだけに背負わせられないよ それに春香ちゃんたちが戻ってきて欲しいのは私も同じだよ」

真「……分かった一緒に行こう」

雪歩「うん……」

春香ちゃんの家の前

真「じゃあボクが行くね」

そういうと真ちゃんは玄関の前にあるボタンを押した

「ピンポーン」

インターフォンの音が響く

10秒位して私が真ちゃんに帰ろうと言おうとした時

春香「はい……真?」

春香ちゃんの声が聞こえてきた 

87: 2012/12/03(月) 01:37:41.23
真「春香…あの時は言い過ぎてごめん。それで、単刀直入に言うけど765プロに戻ってきて欲しいんだ ボク…いや皆が春香がいないと悲しくて、寂しくて、どうしようもないんだ」

春香「真……」

真「今日の定例ライブだってボク達もお客さんも全然盛り上がらないし……それで思ったんだ皆そろって765プロのアイドルなんだなって だから…だから春香戻ってきてくれないかな」

春香「真……あの時のことはもう気にしてないから大丈夫だよ」

真「春香、じゃあ!」

春香「でも、ごめんね 765プロにはもう戻れない……」

雪歩「春香ちゃんどうして?」

春香「雪歩……私のせいで765プロに迷惑をかけちゃったし雰囲気も悪くしたから……」

雪歩「もうそんなこと誰も気にしてないよ 皆は春香ちゃんが戻ってくるのを待ってるよ!」

春香「でも何より自分が自分のことが許せない せっかくのライブの前なのに練習しないで恋愛なんかしてデートなんかしてそんな私が許せない」

真「でも春香!!」

春香「これは私のけじめだから、だから私は765プロに戻れない じゃあバイバイ真、雪歩」

それを最後にインターフォンは切れた

91: 2012/12/09(日) 17:29:20.28
雪歩「……しょうがないよ真ちゃん 行こう…」

真「……」

雪歩「真ちゃんがそんな顔していたら他の皆まで悲しくなっちゃうよ」

真「……雪歩ボク765プロを辞めるよ」

雪歩「!!そんなのダメだよ!」

真「雪歩が言いたいことも分かるでも春香をこんなことにしたのはボクだし、春香が戻らないならボクも765プロには居られない」

雪歩「でも春香ちゃんは気にしてないって言っているし……」

真「今は気にしてなくても、あの時ボクの言葉のせいで傷つけたのは間違いないんだ」

雪歩「だからってそんなことしなくても。 それに真ちゃんまでいなくなったら私もうダメだよ……」

真「ごめんね雪歩 でもこれは決めてたことだから」スタスタ

こうして真ちゃんはいなくなった

92: 2012/12/09(日) 17:29:47.07
後は前と同じだった

そしてプロデューサーの葬式の帰り道

急に意識が朦朧としてきて……

気が付くと家の布団の上にいた

そして私は”3回目”に挑んだ

でもダメだった

だから……今度は4度目!

雪歩「でも一体どうしたら……」

春香ちゃんとプロデューサーのデートの写真を撮ろうとしている人は2人…もしかすると複数人いるかもしれない

だから私がカメラマンを抑えて写真を阻止するのは無理

なら春香ちゃん達がデートをしないようにする? でもデート以外でも2人でいるところを撮られたらダメなんだし……

なら2人が付き合わないようにするしか……

でも無理やり2人が付き合うのを止めるなんてことは私はしたくないし

93: 2012/12/09(日) 17:30:16.10
雪歩「!!」

急に1つの案を思いつく

結果は全然保障されないというかうまくいく可能性は随分低いと思う

でもうまくいったら2人は付き合うことはなくなる

ただ私の本当の気持ちを伝えるだけ

やるだけなら必要なのは私の勇気だけだし

雪歩「春香ちゃんからしてみれば私がかなりの卑怯者になっちゃうけど、こればかりは仕方がないよね」

問題は私に勇気があるかどうかだけど

雪歩「でも、私がやらないと!」

雪歩「私がプロデューサーに告白して2人が付き合うのを止めなきゃ!」

この時間を3回も繰り返してきて自分の気持ちに気付いた

そしてプロデューサーと一緒にいる春香ちゃんを見ていつも私の心が痛んでいた理由にも気付いた

私はプロデューサーの事が大好きだってことに!

私はその気持ちを伝えたい!

だから悲劇を止めるためにも、自分に嘘をつかないためにも

私はプロデューサーに告白しなきゃ!

94: 2012/12/09(日) 17:30:46.12
でもただ告白するだけじゃダメだと思うから

雪歩「プロデューサーお茶淹れますね」

春香ちゃんを見習ってアピールしてみたりするけど

春香「むむむ…」

春香ちゃんがこっちを睨んでくる

春香「プロデューサーさんこの荷物運んでおきますね」

そして私に対抗するように色々とやってくる

雪歩(でもごめんね、私は2人が付き合わないようにしないといけないから……)

お互いプロデューサーに振り向いてもらおうと色んなことをやって、それがずっと続いてきた

そして、春香ちゃんが告白する日……

春香&雪歩「「プロデューサー(さん)ちょっとお話したいことがあるんです」」

P「わかった、ちょっと待っててなこの書類整理したらすぐ行くから」

私はプロデューサーへの告白を春香ちゃんと一緒にすると決めた

95: 2012/12/09(日) 17:31:19.63
最も初めは春香ちゃんより先に告白しようとしてたのだけど、春香ちゃんがプロデューサーを想う気持ちを見て来たからそれをないがしろにはできなかった

この少し前春香ちゃんに今日一緒に告白しよう、プロデューサーとどっちが一緒になるか決めてもらおうと相談して、春香ちゃんは意を決した顔で了承してくれた

P「それで、話って何?」

春香&雪歩「「私……プロデューサー(さん)のことが大好きです!!!」」

P「!!」

雪歩「ずっと、プロデューサーのことを見ていて気づいたんです」

春香「私、プロデューサーと一緒に居たいんです」

春香&雪歩「「だから」」

雪歩「私と!」

春香「私と!」

春香&雪歩「「付き合ってください」」

P「どっちかを俺に選べってことか…」

雪歩「はい…プロデューサーが決めてください」

春香「私達、プロデューサーのこと同じくらい大好きなんですだから、後はプロデューサー次第です」

96: 2012/12/09(日) 17:31:56.12
P「……じゃあ」

春香&雪歩「「!!」」

P「ちょっと待たせて欲しい こんな事するのは2人を蔑にすることは分かってるでも、自分の気持ちに今答えを出せないんだ…」

雪歩「…分かりました、春香ちゃんもそれで良い?」

春香「うん…それで大丈夫 それに今はライブの前だしそっちが大事だよね」

P「すまない……」

春香「いえ、でもライブが終わった時くらいには答えを聞かせてくださいね」

P「あぁ、分かった その時までには答えを決めておく、約束だ」

雪歩「はい、ありがとうございますプロデューサー」

その日の帰り道 春香ちゃんと2人で帰ることになった

春香「雪歩なんか嬉しそうだね」

雪歩「そう見える?」

春香「うんうん、まだプロデューサーさんどっちかはまだ言ってないのになんでかなって」

雪歩「多分、私の気持ちを伝えられただけでも私は十分幸せだから」

本音は別にあるんだけどね

春香「なるほどね、私も少しそう思うかも」

雪歩「うふふ、どっちがプロデューサーの彼氏になっても恨みっこなしだからね」

春香「もちろん! それまでライブの練習頑張ろうね」

雪歩「うん、一緒に頑張ろうね」

97: 2012/12/09(日) 17:32:27.95
ライブまであと2週間……今までだったら春香ちゃんがデートをした日の翌日

小鳥「り、律子さん大変ですー!」

律子「どうしたんですかそんなに慌てて」

小鳥「とにかくこれを見てください」

律子「これって週刊誌…なっこれは!!」

小鳥「千早ちゃん……」

あの時とはまた別の週刊誌

その週刊誌には千早ちゃんの家庭事情が暴露されている

雪歩「そんな!」

おそらく黒井社長は元々春香ちゃんの件がなかったらこれを流そうとしていたんだ

でもそんなことは今は関係ない

千早「…くっ!」

春香「千早ちゃん今日は無理せず家で休んだ方が……」

千早「大丈夫よ春香……収録行ってきます」

春香「あっ!ちょっと千早ちゃん!!」

しかし千早ちゃんはその収録で歌おうとしたけれど声が出なかったらしい

そして千早ちゃんは事務所に来なくなった

千早ちゃんに会いにいったけど春香ちゃんの家に行ったときみたいに何もできなかった

98: 2012/12/09(日) 17:32:53.27
また皆がいなくなっちゃう皆でライブができない…そう考えていた時

春香「ねぇ、皆で歌を作って千早ちゃんにプレゼントしようよ」

春香ちゃんのそんな呼びかけで皆で作詞をすることになった

私は今何もできなかったでも今回は春香ちゃんが先頭になって千早ちゃんを呼び戻そうとしてる やっぱり皆、一緒にいたいって気持ちは同じなんだね

春香「じゃあ行ってくるね」

そうして出来上がった歌を千早ちゃんの家に届けに行った

でも渡してから2日間千早ちゃんは来なかった

ドームライブまで3日前の定例ライブの日

雪歩「千早ちゃん来ないね……」

真「このままじゃ今度のドームが……」

皆がしんと静まり返っているとき

千早「すいません、遅くなりました!」ハァハァ

春香「千早ちゃん!!」

千早「すいませんでした、でももう1度歌いたいんです」

P「あぁ分かった、頑張ってくれ」

千早ちゃんの出番

99: 2012/12/09(日) 17:33:25.71
緊張の中歌が流れた~約束~

でも千早ちゃんはやっぱり歌うことができなかった

その時春香ちゃんがステージに飛び込んだ

そのあと私も…他の仲間も一緒になってステージに飛び込んで歌った

そして……

千早「歩こう~果てない道~」

千早ちゃんの歌が復活した

100: 2012/12/09(日) 17:33:55.52
そうしてそのあとは特に問題はなく3日後

ドームライブ当日

雪歩「すごいお客さんですぅ」

真「ボクも緊張してきたよ……」

春香「大丈夫かな…歌詞忘れてないかな…」

千早「春香、自信持った方がいいわよ」

P「よしじゃあ皆行って来い!」

皆「はい!」タッタッ

ワーーー ワーー

雪歩「皆さん今日まで色んなことがあったけどやっとこのステージに立つことができました、私…私感激ですぅ」

春香「もう雪歩、笑顔笑顔、では1曲目」

皆「『私たちはずっと…でしょう?』聴いてください!!

101: 2012/12/09(日) 17:34:26.40
ライブが終わった後の楽屋

今は私と春香ちゃんとプロデューサーの3人だけだ

春香「じゃああの時の答えを聞かせてください」

雪歩「まだ決まってないなんて言いませんよね」

P「あぁ、ちゃんと決めて来たよ」

春香&雪歩「……」

P「……春香俺と付き合ってくれ」

 


ライブの帰り道

雪歩「やっぱりプロデューサーは春香ちゃんなんだね」

春香「やっぱりなの?」

雪歩「だって春香ちゃんのほうが一杯アピールしてたから」

春香「雪歩も同じくらいアピールしてたと思うけど」

雪歩「春香ちゃんは私の4倍くらいしてたと思うな」

春香「???」

雪歩「うふふ」

春香「そうだ雪歩 私あの時言ったことは怒ってないの」

雪歩「あの時って?」

春香「プロデューサーさんが私を選んだときに言ったこと」

雪歩「気にしてないよ、だって私も多分プロデューサーにそう言ってたから」

102: 2012/12/09(日) 17:34:53.58
1時間前 回想

P「……春香俺と付き合ってくれ」

春香「プロデューサーさん!!」

雪歩「……」

P「雪歩ごめんな…でも2週間自分が本気で考えた答えだから」

雪歩「……大丈夫ですよプロデューサー」

P「じゃあ春香これからよろしくな」

春香「待ってくださいプロデューサーさん、私も2週間真剣に考えたんですけど……私達が付き合うのは私がアイドル引退してからにしませんか」

P「どうしてだ??」

春香「やっぱり私は今アイドルだから……アイドルを真剣にやらないとファンの皆に失礼だと思うから…だから我がままなお願いですけどどうですか?」

P「あぁ、分かった俺も真剣にアイドルをやってる春香が好きだよ」

春香「ありがとうございますプロデューサーさん♪」

回想終わり

春香「へぇ、雪歩もそう言おうとしたんだ」

雪歩「うん、やっぱり今は765プロの皆でアイドルをやっていたいから」

春香「えへへ、やっぱり雪歩もそう思う」

雪歩「もちろんそうだよ!」

春香「じゃあ今まで以上に頑張らないとね」

雪歩「うん!」

春香&雪歩「「目指す夢は……」」

春香&雪歩「「トップアイドル!!」」


おしまい

103: 2012/12/09(日) 17:36:43.90
これで完結です 

初めてのssですけど何とか書き終わりました

読んでくれた方には感謝の一言です

雪歩の誕生日にまた何か書けたらいいなと思っています

ではまたの機会に

105: 2012/12/09(日) 18:32:24.90
よかった乙

引用元: P「2ヶ月後にライブが決まったぞ」