1: 2013/02/22(金) 14:04:42.16
もう一人の私、もう一つの私。

例えば私が桜高に行ってないとする。

そしたら、みんなどうなってたのかな

そんな世界が存在するのかなあ

律「なあにブツブツ言ってるんだよ、唯」

どうなってるんだろ、その世界

律「唯?」

行こうかな

律「唯………?」

3: 2013/02/22(金) 14:06:27.21
………
……





憂「お姉ちゃん~遅刻するよ…?」

唯「ん……ん…」

瞼をこじ開ける

朝日と鳥の囀りが、私を夢から覚めさせる。

私は急いだ。パンを齧りながら走って家を出た。

いつもの道。

並木道に沿って踏切を渡り、いつも書店前の自販機で一服。
荒れるに荒れた髪型を整えながら私は学校に行く。
普遍的な共学高校だ。とくに目立ったところもない。
私は今年で高校二年になる。妹は違う学校に進学した。
私もその学校が希望だったが、学力が足りなかったみたいだ。
2-Bと書かれた教室に入っていく。
疎らな人数が輪っかを成して彼方此方で会話をしている。

男「唯~遅いじゃないか?」

4: 2013/02/22(金) 14:07:41.25
唯「男君~おはよう!」

幼馴染の男君。私が幼稚園の頃からの付き合いだ。

昔から遊んでたっけ。親友と呼べる存在なんだと思う。

男「二年生そうそうの二日目で寝癖だらけかよ」

唯「直してる時間無かったんだ~」

にっこり此方がはにかむと、彼もわらってくれる。

男「そういや、妹の憂ちゃんも高校生だよな」

唯「うん、憂は桜高行ったけどね~」

橘「あの進学校!?生まれる順番間違えたんじゃ」

唯「酷いよ~」ガーン

橘「そんな出来た妹だったとはな…」

こんなたわいもない話をしてれば時間は過ぎた。

私はこれが"私"と思っていたんだろう

このころから、私は憂に劣等感を抱いていた

5: 2013/02/22(金) 14:08:35.63
私は部活にも入っていない。

憂は入ったみたいだけど。

帰宅部の部長みたいなものだ。

わたしの日課といえば、下校時にスタバによることだと思う。

彼処のコーヒーは中々美味しい。

お洒落だし、私も大人な気分になれる。

私の生命線というべき存在か。

学校がようやく終わり、私は日課に勤しむ。

今日もコーヒー片手に勉強をしようか

そんな時、隣の席から声が聞こえてきた

6: 2013/02/22(金) 14:10:34.21
澪「似合ってるじゃないか!」

律「中々だな~ムギ!」

梓「ムギ先輩はなんでも似合いますね!」

ムギ「みんなありがと~」

典型的な女子グループか。

私も中学生の頃の切実な夢

こうやって輪っかになってふざけあうこと。

でも今は…

そんな事には目もくれず、私はひたすら勉強に明け暮れる

あの高校に落ちてからかもしれない。

私は夢とかは無く、ふわふわ生きてきた人間だからだろう。

私は良い大学に入り、立派なOLになるんだ。

8: 2013/02/22(金) 14:12:44.25
唯「ふぅ……」

私はやれば出来る子なんだろう。

確実に成績は右肩上がりだ。

其れを楽しめてはいないのかもしれないが、
勉強が私の頼みの綱であり、生き甲斐になっていっている
この生活がベストだと私は思っていた。

唯(あの女子グループはまだ居るのか…)

彼女らはイヤホンを耳にかけながら、ノートにいろいろかいているようだ。

とはいっても覗き込むのは無理なようだ。

私は彼女たちの笑顔を観ていた。

彼女達は、幸せなんだろう。幸せなんだろうな

私はそろそろ、と夕飯の準備にあたらなければいけないから、

スタバを出る事にした。


???「ごめーん!遅れた……」

澪「遅いぞ!」

律「全くなにしてたんだよ~」

11: 2013/02/22(金) 14:13:59.72
私が料理するのも日課だった。

憂は最近帰りが遅い。

私とは違くて、人生に満足しているんだろう。

いつも彼女の話題は部活だ。

唯「お肉…高いよ…」

両親は共働きだ。

中々裕福だった。父がリストラされるまでは。

それから、両親の教育方針は私を除外する形になった。

そのせいとは言わないが。

13: 2013/02/22(金) 14:15:13.58
唯「ついた……」

唯「重かったなあ」

冷蔵庫に食べ物を入れていく。
静寂がつつむ家は息苦しかった。

憂「ただいまー!」

そう、私はこの声に癒される。

唯「おかえりー、憂!」

寒いねーと話しながらリビングに向かう。

憂「今日も美味しそう!ありがとうお姉ちゃん!」

唯「良いんだよ~うい~」

私は彼女に癒しを貰ってるんだろう

そんな大切な彼女を、私は僻んだ目で見つめるようになり始めた

14: 2013/02/22(金) 14:15:42.14
憂「お姉ちゃん!今日はね~…」

憂は桜高に入ってから本当にイキイキしてる。

彼女は本当に楽しそうで、私はそこに嫉妬してしまう

私は彼女が大好きなのになあ…。

彼女は食べ終わると、急いで部屋に帰る。

部活の練習の予習をしているらしい。

最近はどんどん彼女との時間も減った。

昔は一緒に料理したり。

買い物したりしてたのに

憂「お姉ちゃん~」

部屋に入った彼女がドアを開ける

唯「ん~?」

憂「明日のクリスマス、部活の先輩方が来るんだけど、良いかな?」

15: 2013/02/22(金) 14:18:39.38
私は心底嫌だった。

一瞬眉間に皺が寄り、凍りついた表情を憂に晒してしまう。

だが、私はすぐに表情を戻す。

ニコッと「良いよ」と一言

16: 2013/02/22(金) 14:19:11.42
それは突如の話だった

唯「言うの遅いよ~」

憂「ごめん~ついさっき先輩が勝手にきめちゃってさ」

唯「もう~」

唯「良いよ、私が料理とかしとくから。」

憂「本当!?ありがとう!お姉ちゃん」

本当は嫌だったかもしれない。

しかし彼女のお願いだ。私は考えもせず、決めてしまったのだろう

17: 2013/02/22(金) 14:22:33.15
ピーッピーッピーッ

人工物の動作音と呼吸の音がする。
各種の人工物は其れの至る所に刺さっておおり
ケーブルがそれを仲介する。

二人の人間が騒々しく怒鳴り合っている。

雫を垂らして、這いつくばって、人間が悶絶したような表情で私を覗く

機械音に掻き消されたその言葉。

ある人は叱責し、ある人は冷静で

ある人は人格が崩壊したように阿鼻叫喚している。

18: 2013/02/22(金) 14:23:36.85
私は見えてはいない。

見えない眼で"見ている"のだ。

人々はやがて去っていく---------

19: 2013/02/22(金) 14:24:36.04
律「おじゃましまーす!」

澪ムギ梓「失礼します、」

唯「どうぞどうぞ!」

笑顔で彼女らと対応する。
みたところ、私とおない年くらいみたいだ。

律「似てるなー、憂とお姉さん」

澪「瓜二つだな」

憂「ありがと~律先輩、澪先輩!」

梓「しかし、出来たお姉さんですね。」

出来てるもんか、と私は小ちゃな女の子が言った言葉を腹で否定した

彼女らは和気藹々と、家族のような距離で接している

20: 2013/02/22(金) 14:25:48.13
律「凄いね~唯さん!料理の才能あるよ!」

澪「律はないからな」

律「なにを~!」

楽しい人達だ。皆がお互いを信頼してるような、そんな関係を感じた。
だからこそ、その中心に憂が居る事に、私は憤りを覚えた。
八つ当たりの類だろう。それでも私はなにかをゆるせなかった。

律「澪はおっOい無いくせに」

澪「それは……//」

律「梓に負けているもんね~」

21: 2013/02/22(金) 14:27:31.22
元々彼女は人に好かれていたんだろう。

私はお姉ちゃんながら、憂に憧れていた。

それは何より両親からも愛されていたんだ。憂はね。

私は寂しかったよ。でも憂がそばにいたから、

でも遠くなっちゃったね。

私は寂しくないよ。

憂「…お姉ちゃん?」

唯「ん?どうしたの~憂~」

憂「お姉ちゃんにもきてほしいなって」

憂「文化祭」

22: 2013/02/22(金) 14:30:13.64
律「ぜひ来てくださいよ!お姉さん!」

梓「お願いしますです!」

私は彼女らの熱気にも怖気つかされた。

部活ごとき…とは冗談でも言えないような、

23: 2013/02/22(金) 14:32:29.11
唯「もちろんだよ憂~」

憂「本当?やったあ!」

唯「でもなにするの?」

憂「ライブだよ、ライブ」

唯「ライブ?」

律「私たち、HTTってバンドを--------…

またそれか。団結アピールだよね。

私、そういうの嫌いなんだよ。

26: 2013/02/22(金) 14:37:49.03
お姉さん相手に挑発しているのかな?

私は憂のお姉さんなんだよ?

血が繋がってるんだよ?

私は彼女らを蔑んだ目で傍観した。

格が違うのを理解していないのかな

何を勘違いしたのだろうか

私は私でなくなってた。

生き甲斐を寝取られた気分だった。

同病相憐れむといったところか

27: 2013/02/22(金) 14:41:36.30
私と憂は傷を舐め合う関係で、痛み分けしてると思った。

でも彼女は違った。彼女は人に好かれる性質だった。

両親も私と彼女とは態度が違った。

それだけ彼女が特質で、才能を有する人間だったのだろう。

最早活きている世界が違ったのかな。

28: 2013/02/22(金) 14:45:08.49
彼女は明るくて人気者だった。

中学の頃は一緒の学校だったから、私は彼女の姉という。

所謂大義名分をいただいていた。

しかし高校では違った。

彼女は両親に桜高を半ば強引に推し勧められ、

彼女は受け入れた。

もう私は要らない、用済みの存在だったのかもしれない

両親は落ちた私をこっぴどく叱責した。

当然だったのかもしれない

なぜなら

29: 2013/02/22(金) 14:49:53.37
---ある日の事


父「話があるんだ」

何時もと同じ、低く冷たい声で私は父の書斎に呼ばれた。

父は半ば私を気遣いせずに言い放った。

私は腹違いの子であり、今のお母さんは義母だと。

父は自分の失態を正当化するような言い回しで

私に来れまでの経歴を述べている。

父は反省も謝罪も失態も落ち目の欠片も、彼の言動、挙動には感じなかった

30: 2013/02/22(金) 14:53:47.34
父は私を育てた恩人だと言い切った。

最早最下層の人間に成り下がった父のくせに。

ギャンブルに没頭し家計も知らず、酔狂している父

男をはべらかせ、一日中パートではなくホテルの一室で乱れてる母

平沢家の大黒柱は常時揺らぎ、軋む音が響いている

31: 2013/02/22(金) 14:57:29.50
私は冷静だった。

資産、財産を全て妹につかって貰った。

そのお蔭で彼女は進学校に合格し、悠々自適な日々を送っている。

かたや私は、限られたお金で家計を成立させ、スタバかバイトの日々

昨今の高校生の時給など高が知れている。

それでも、私は労働するしかなかった

三大義務も果たせない両親だから。

33: 2013/02/22(金) 15:12:47.20
文化祭の日

私は夢にまでみた校舎を見上げた。

本当なら、私はこの校舎に居たと思うと、

胸が痛い話だった。

36: 2013/02/22(金) 15:18:11.31
憂達は14時からライブみたいだ。

それまで時間でも費やすか。

さわこ「猫耳が似合いそうな子発見!!」

なんだあの先生は。

生徒を追いかけ回してる

生徒も満更でもない笑顔で逃走している。

何か感慨深い、あの子が私かもしれなかったから

おしとやか且つ明るい学校。空想上の学校が実在したようだった

37: 2013/02/22(金) 15:24:16.97
女「そろそろライブだよ~」

女「いこいこ!」

校内放送が流れ、人々は講堂に流れていく

私もその流れに乗り、講堂に行く。

大にぎわいのようだった。

HTTと書かれた服を手渡され、それを着る

HTT一色の講堂は彼女たちを待ちわびているようだった。

そして、そのライブが始まるほんの前。

一件の電話がかかってきた。

38: 2013/02/22(金) 15:27:53.77
憂「ごはんはおかず!」

~むしろごはんがおかずだよ~

ナンデヤネン!

憂「え~…次で最後の曲です」

ザワザワ

憂「聞いてください」






憂「Y&I!」

…………
……

39: 2013/02/22(金) 15:31:22.86
唯「はい、わかりましたお義母さん」




義母「じゃあ、お願いね。」




唯「はい、荷物は纏めときます。」


唯「…はい、…はい…」

44: 2013/02/22(金) 15:40:31.91
憂「ただいまー!」

返答はない。

憂「お姉ちゃん?」

静寂


憂「これは……」

置き手紙と食事。

豪華な食事は一人分しかなかった。

憂(私は違和感を覚えた)

嫌な嫌な想像に発展した直後、私は階段を駆け上がる。

最悪を想像した。

わからない、最近のお姉ちゃんが

49: 2013/02/22(金) 15:50:18.89
唯「憂……?」

彼女は段ボールに包まれた部屋で横になりながらそう問いかける。

憂「お姉ちゃん……」

安堵感と共に、段ボールに目が映る

唯「憂の足音はわかりやすいね…」

唯「憂しかこの部屋に来ないからかもしれないけどね」

彼女は虚ろな笑みを溢す

憂「お姉ちゃん…どうしたの?」

ピンクの壁紙は無くなり、段ボールとベッドしかない

いきなりの変貌した部屋に、私は状況がのみこめていない

51: 2013/02/22(金) 15:55:12.84
………
……


女「ーーー低下!ーー投与を」

女2「先生を呼んで!早くー!」

言葉の断片が耳から脳に伝わる。

男「親御さんとご親族の方ははやく!」

「ーーーっ!」

「ーーーー!!」

叫び声が私の耳に届く。

異常を示す音が、霞んで行く

52: 2013/02/22(金) 15:55:47.12
>>50
すみません。

55: 2013/02/22(金) 16:00:14.82
憂「なんで…私がお母さんに言って」

唯「憂……?無駄だよ、私のお母さんじゃないもん」

憂「………?」


唯「私と憂とは」


唯「血、繋がってないんだ。」

唯「腹違いの子なんだ。」

56: 2013/02/22(金) 16:05:39.41
憂「……?」

私は、よくわからなかった。

いや、理解したくなかったのかもしれない。

唯「ごめんね、それで、本当のお母さんにの所にーー」

なにを言ってるんだろう、お姉ちゃん


唯「私、今の生活じゃなくなるの嫌なんだ。」

お姉ちゃんは窓縁に腰をかける。

唯「私は、楽しかったんだよ」

58: 2013/02/22(金) 16:09:45.44
唯「リストラになってなかったお父さん」


唯「夫婦の仲が睦まじかった頃の母さん」

唯「あの頃は楽しかったな……」

[心拍数低下ー!AEDを!]

私はお姉ちゃんの変化に気付いていなかったのかもしれない。

唯「二人で昔は料理してたよね…」

お姉ちゃんは私の身代わりをしていたのか。

唯「お父さん、蒸発しちゃったんだよ…」

唯「憂だけは引き取るってさ」

62: 2013/02/22(金) 16:17:33.61
[危険です!早くご親族を!]
ICUの中に何人かの人が入っていく。
声が遠い。よく聞こえないよ

……
………

唯「私ね、嫌なんだ。憂と離れるの」


憂「お姉ちゃん!ダメ!」


唯「ごめんね、さよなら」

彼女は窓縁から腰を上げ手を離そうとした。

咄嗟に私が掴む。


衿に触れた指はするっと滑り、彼女の行動も虚しく

「お姉ちゃん!!起きて!お姉ちゃん!」


さっきの憂とは違う、もう一人の憂

でも遅かったのかもしれない、

私は宙に……

64: 2013/02/22(金) 16:20:11.60
ふわりと風に流された身体は、道路際に流されていく


晴れのち曇り、

太陽は光を遮り出す


風に浮遊する身体はコンクリート……



ではなく、人に思いっきり衝突した…

66: 2013/02/22(金) 16:24:46.02
???「痛っ!ハッ…空から人が!?」



???「やばい!やばい!どうしよ律ちゃん!」

律「こりゃあビックリって…憂ちゃんのお姉さん!?」

???「え、そなの?知り合い?」

澪「ああ、料理が上手い子で…」

???「そうなんだ~私とは正反対だね!」

???「じゃなくてどうしよ~」



律「落ち着けよ…唯」

68: 2013/02/22(金) 16:28:39.33
[戻って!お姉ちゃん!、戻って来て!お姉ちゃん!]

誰かに抱きしめられながら、私は空をぼんやり見つめてる。

私は気が付いたみたいだ。ここはまた別の世界なんじゃ…と。


私を抱きしめてたのは、"私"だったから。


気が遠くなりながらも、"私"は私に話しかけている。

かなり彼女は心配しているようだ。

ごめんね"私"

私が奪ってたね、役目

70: 2013/02/22(金) 16:32:52.25
……



憂「戻って来て!!」

梓「先輩……!氏なないで!」

律「許さないぞ…唯!氏ぬな!氏ぬな!」

ムギ「さいとう!どうにかして!」

澪「氏ぬな………!氏ぬな……!」

両親「唯!氏んだらダメだ!唯!」

医者「心拍数が……まずい…」

必氏の呼びかけ

最善を尽くすと言い残した医者

73: 2013/02/22(金) 16:40:13.56
私は理解した。この世界を。

私の脳がつくった別の世界。

そこに私が来てしまったのだろう。

平行世界に同じ人間が二人居る事により

バランスが取れなくなっていた。


[戻って!お姉ちゃん!!]

微かに動く唇で"私"にいう

こっちの憂に謝らないと

唯「妹、平沢…憂に謝っておいて……」

"私"「……わかってるよ。だから、貴女は帰らないと」

唯「………うん、ありがとう、唯」

74: 2013/02/22(金) 16:50:05.57
……


医者「凄い……心拍数安定、全てが安定だ!」

異常音は収まり、いくらか鎮静した頃、私は目を開けた。

帰ってきたんだ。

憂「お姉ちゃん!」

私に抱きつく妹。私はそっと彼女を抱きしめ「ありがとう、ごめん」
と呟く。

あっちの平沢唯は大丈夫かなあ?

私は妹の大切さを身に沁みて感じながら

そっと眠りについた

77: 2013/02/22(金) 17:03:17.94
……

憂「なんで!あんな事したの!!」
唯「いやあ……」

もう一つの世界

憂「もぅ……っ!」

唯(私は何をしたのか知らないけど)

唯「ごめんね……」

あの後、いきなり私は自室に居た。

救急車に乗っていたはずなのに

みんなに聞いても知らないらしい

でも私と憂は知っている

憂「あれ……?」
自室の段ボール箱が消え去っていく

おそらく来た記憶、事実が消えていくのだろう
私は一人しかいない。
おそらくもう一人の私は間違って来てしまったのかもしれない、
ともあれ、
憂「ごはん作るよ~」
唯「お!アイス~アイス~」

78: 2013/02/22(金) 17:09:17.20
パラレルワールド


私たちは私たちだ。

世界は平行に存在している。

人はそのうちの一世界しか行けないのだ。

唯「私のU&I聞いた?」

憂「良かったよ~私も部活入ろうかな~」


唯「是非是非!」







憂ちゃん、お誕生日おめでとう

80: 2013/02/22(金) 17:10:16.50

引用元: 唯「別の世界」