2: 2021/11/24(水) 17:24:27.19
世の中には不可思議な文章がある。
しかしその中にはある秘密が隠れてることもあって……。
穂乃果 「ねぇ、絵里ちゃん」
絵里 「どうしたの? 穂乃果?」
穂乃果 「この文章なんだけど」
しかしその中にはある秘密が隠れてることもあって……。
穂乃果 「ねぇ、絵里ちゃん」
絵里 「どうしたの? 穂乃果?」
穂乃果 「この文章なんだけど」
3: 2021/11/24(水) 17:25:01.06
『どこにいる』
お姉ちゃんはなぜかいないが
前に言ってたっけ
絵本を探しにゆくよそれか
野花を探すのもいいねだから
うん十年経ったら君を
氏へ誘うからおうち
路上には出ず篭ったままでいて
お姉ちゃんはなぜかいないが
前に言ってたっけ
絵本を探しにゆくよそれか
野花を探すのもいいねだから
うん十年経ったら君を
氏へ誘うからおうち
路上には出ず篭ったままでいて
4: 2021/11/24(水) 17:27:24.27
絵里 「えっ? これは何なの?」 ビクッ
穂乃果 「まあ普通に怖い文なんだけど、何かが分かると余計怖くなる文章なんだって」
絵里 「こ、怖くなる……?」 ドキドキ ←ビビり
穂乃果 「うーん、でもその何かが分かんないんだよねぇ。お姉ちゃんがどこにいるか分からなくて、でもお姉ちゃんはこの人の命を狙っていて、お姉ちゃんに会ったら氏んじゃう。それは分かるんだけど」
絵里 「……」 ビクビク
絵里 (うぅ……怖いけど、こんなホラー文章、さっさと仕組みを言って読むのやめましょう。仕組み自体は単純よ、怖いけど)
穂乃果 「まあ普通に怖い文なんだけど、何かが分かると余計怖くなる文章なんだって」
絵里 「こ、怖くなる……?」 ドキドキ ←ビビり
穂乃果 「うーん、でもその何かが分かんないんだよねぇ。お姉ちゃんがどこにいるか分からなくて、でもお姉ちゃんはこの人の命を狙っていて、お姉ちゃんに会ったら氏んじゃう。それは分かるんだけど」
絵里 「……」 ビクビク
絵里 (うぅ……怖いけど、こんなホラー文章、さっさと仕組みを言って読むのやめましょう。仕組み自体は単純よ、怖いけど)
5: 2021/11/24(水) 17:28:17.13
絵里 「穂乃果、文章の頭一音だけ読んでみて」
穂乃果 「えっ? えっと」
お・ま・え・の・う・し・ろ
穂乃果 「おおっ、なるほど!」
絵里 「そのお姉ちゃんはどこにいるかと言ったら、後ろにいたというオチね……まあ怖いけど、よくあるオチで心の準備はできてたわ」 ドキドキ
穂乃果 「えっ? えっと」
お・ま・え・の・う・し・ろ
穂乃果 「おおっ、なるほど!」
絵里 「そのお姉ちゃんはどこにいるかと言ったら、後ろにいたというオチね……まあ怖いけど、よくあるオチで心の準備はできてたわ」 ドキドキ
7: 2021/11/24(水) 17:29:15.09
希 「えりち、穂乃果ちゃんなにしとるん?」
穂乃果 「あ、希ちゃん! これ! 分かると怖い文章っていうのなんだけど」
希 「ふーん、冒頭読みかぁ」
絵里 「ふふ、このエリーチカにかかればあっさり解けたわ」
希 「しかも氏に方まで明記してあるなんて怖い怖い」
絵里 「えっ?」
穂乃果 「あ、希ちゃん! これ! 分かると怖い文章っていうのなんだけど」
希 「ふーん、冒頭読みかぁ」
絵里 「ふふ、このエリーチカにかかればあっさり解けたわ」
希 「しかも氏に方まで明記してあるなんて怖い怖い」
絵里 「えっ?」
8: 2021/11/24(水) 17:32:38.63
数日後
絵里 「……」 ゲッソリ
海未 「絵里? どうしたんです、そんな元気がなさそうな顔をして……」
穂乃果 「仕組みが分かったら驚く文章、読んだらこうなっちゃったの」
海未 「驚く文章?」
穂乃果 「海未ちゃんもやってみる? これなんて難しくて全然分かんないんだよ」
絵里 「……」 ゲッソリ
海未 「絵里? どうしたんです、そんな元気がなさそうな顔をして……」
穂乃果 「仕組みが分かったら驚く文章、読んだらこうなっちゃったの」
海未 「驚く文章?」
穂乃果 「海未ちゃんもやってみる? これなんて難しくて全然分かんないんだよ」
9: 2021/11/24(水) 17:37:10.56
『恋人』
いま贈り物ここに強がり
捨て届ける
だからただ貴方
優しく語るひなた
さあ
恋人
海に一途
いま贈り物ここに強がり
捨て届ける
だからただ貴方
優しく語るひなた
さあ
恋人
海に一途
10: 2021/11/24(水) 17:38:36.92
海未 「五七五ではないようですが……なんというか俳句のような文章ですね」
穂乃果 「恋人に贈り物をしようとしてて……えっと、海に一途ってどういうことだろう?」
海未 「海未は私ですが」
穂乃果 「そういうことじゃなくてね」
穂乃果 「恋人に贈り物をしようとしてて……えっと、海に一途ってどういうことだろう?」
海未 「海未は私ですが」
穂乃果 「そういうことじゃなくてね」
11: 2021/11/24(水) 17:40:39.58
海未 「おそらくこのプレゼントをしようとしてる人は、航海士なのでしょう。長い旅から帰ってきて、恋人に贈り物をしようとしてる。一方その恋人は、海の方向を見ながら、一途にその人を待っているという感じでしょうか」
穂乃果 「おおっ、ロマンチックだねぇ」
海未 「ですが、この文章のポイントはそこじゃないですね。ふふ、園田海未、分かってしまいましたよ」
穂乃果 「ええっ!? もしかして仕掛けが分かったの!?」
穂乃果 「おおっ、ロマンチックだねぇ」
海未 「ですが、この文章のポイントはそこじゃないですね。ふふ、園田海未、分かってしまいましたよ」
穂乃果 「ええっ!? もしかして仕掛けが分かったの!?」
12: 2021/11/24(水) 17:43:03.31
海未 「はい。これはポイントは母音です」
にこ 「ボイン?」
海未 「にこのことではなくてですね」
凛 「そもそもにこちゃんはボインじゃないにゃ」
穂乃果 「なんで二人ともずっと話聞いてなかったのにそこだけ反応するの」
にこ 「ボイン?」
海未 「にこのことではなくてですね」
凛 「そもそもにこちゃんはボインじゃないにゃ」
穂乃果 「なんで二人ともずっと話聞いてなかったのにそこだけ反応するの」
14: 2021/11/24(水) 17:52:33.07
海未 「この文章の、それぞれの文字を、母音だけで表してみると」
いあおういおお おおいうおあい
うえお おえう
ああああ ああああ
ああいうあ あういああ
あ あ
おい いお
ういい いいう
穂乃果 「おおっ!」
海未 「どうです! なんと母音が鏡のように対称になってるのです!!」
穂乃果 「すごいよ海未ちゃん!!!!」
海未 「それほどでもないですよ」 キランッ
いあおういおお おおいうおあい
うえお おえう
ああああ ああああ
ああいうあ あういああ
あ あ
おい いお
ういい いいう
穂乃果 「おおっ!」
海未 「どうです! なんと母音が鏡のように対称になってるのです!!」
穂乃果 「すごいよ海未ちゃん!!!!」
海未 「それほどでもないですよ」 キランッ
15: 2021/11/24(水) 17:56:09.86
穂乃果 「……でもそれでどういう意味なの?」
海未 「はい?」
穂乃果 「仕組みは分かったけど、それが何を意味してるかまで分からないと、完璧にこの文章を理解したことにならないでしょ?」
海未 「い、意味ですか?」
穂乃果 「うん」
海未 「……」
穂乃果 「……」
海未 (全然分かりません……どうしましょう……)
海未 「はい?」
穂乃果 「仕組みは分かったけど、それが何を意味してるかまで分からないと、完璧にこの文章を理解したことにならないでしょ?」
海未 「い、意味ですか?」
穂乃果 「うん」
海未 「……」
穂乃果 「……」
海未 (全然分かりません……どうしましょう……)
17: 2021/11/24(水) 18:00:27.86
希 「海未ちゃん」
海未 「希?」
希 「これ、両方二つとも対称で一緒ってことは、合わせたら半分にできるんやね」
海未 「そ、そうですね」
希 「最初十四文字あるけど、半分にしたら七文字ってことやし、次は半分で三文字。その次は半分で四文字ってことやね」
海未 「……?」
海未 (待ってください……?)
海未 「希?」
希 「これ、両方二つとも対称で一緒ってことは、合わせたら半分にできるんやね」
海未 「そ、そうですね」
希 「最初十四文字あるけど、半分にしたら七文字ってことやし、次は半分で三文字。その次は半分で四文字ってことやね」
海未 「……?」
海未 (待ってください……?)
18: 2021/11/24(水) 18:09:57.78
海未 「七、三、四、五、一、二、三……」
穂乃果 「急にどうしたの?」
海未 「えっと、半分にしていくと文字数は、今言ったようになります。そして読みやすいように解釈していくと、七はななで、『な』。四はよんで、『よ』。五は少し変えて、『こ』。一、二、三はひふみ呼びで『ひ』『ふ』『み』。そして先程の順番にすると」
な・み・よ・こ・ひ・ふ・み
海未 「波よ恋文……!」
穂乃果 「波よ恋文?」
穂乃果 「急にどうしたの?」
海未 「えっと、半分にしていくと文字数は、今言ったようになります。そして読みやすいように解釈していくと、七はななで、『な』。四はよんで、『よ』。五は少し変えて、『こ』。一、二、三はひふみ呼びで『ひ』『ふ』『み』。そして先程の順番にすると」
な・み・よ・こ・ひ・ふ・み
海未 「波よ恋文……!」
穂乃果 「波よ恋文?」
19: 2021/11/24(水) 18:12:35.40
希 「まあ正確には恋文は、こひぶみと呼ぶんやけど、きっとこれはこの二人の恋人間の言葉遊びだったんやね。波がこのラブレターを運んでくれたらって想いを込めてるのかな。それともこの贈り物っていうのが、ラブレターだったのかも」
穂乃果 「おおっ、これまたロマンチックだね!!」
海未 「……」 ドキドキ
穂乃果 「ってどうしたの海未ちゃん?」
海未 「ラブレターなんて破廉恥ですっ!!///」 カァァ
穂乃果 「ええっ!? ラブレターで!?」
穂乃果 「おおっ、これまたロマンチックだね!!」
海未 「……」 ドキドキ
穂乃果 「ってどうしたの海未ちゃん?」
海未 「ラブレターなんて破廉恥ですっ!!///」 カァァ
穂乃果 「ええっ!? ラブレターで!?」
20: 2021/11/24(水) 18:30:54.40
数日後
絵里 「……」 ゲッソリ
海未 「///」 カァァ
真姫 「やれやれ二人ともどうしたのよ」
穂乃果 「あはは、それが仕組みが分かったら驚く文章っていうのをやってみたんだけど、そしたらこうなっちゃって」
真姫 「仕組みが分かると驚く文章? というか穂乃果も目の下にクマができてない? 最近寝てる?」
絵里 「……」 ゲッソリ
海未 「///」 カァァ
真姫 「やれやれ二人ともどうしたのよ」
穂乃果 「あはは、それが仕組みが分かったら驚く文章っていうのをやってみたんだけど、そしたらこうなっちゃって」
真姫 「仕組みが分かると驚く文章? というか穂乃果も目の下にクマができてない? 最近寝てる?」
23: 2021/11/24(水) 18:38:27.21
穂乃果 「えっ!? クマ!? なんでだろう、寝てるんだけどなぁ」
真姫 「まあ寝てるなら問題ないけど……それでその驚く文章っていうのはどういうのなの?」
穂乃果 「真姫ちゃんもやってみる? これが相変わらず難しくて」 エヘヘ
真姫 「まあ寝てるなら問題ないけど……それでその驚く文章っていうのはどういうのなの?」
穂乃果 「真姫ちゃんもやってみる? これが相変わらず難しくて」 エヘヘ
24: 2021/11/24(水) 18:44:08.45
『ら抜き言葉』
狸ではなく
月の夜
辿れば儚い記憶が
この身はとても憎む
ファイト述べる子は
この世こそ乖離し
切なけれど
ピアニストより
狸ではなく
月の夜
辿れば儚い記憶が
この身はとても憎む
ファイト述べる子は
この世こそ乖離し
切なけれど
ピアニストより
25: 2021/11/24(水) 18:49:35.89
真姫 「ら抜き言葉ねぇ」
穂乃果 「うん、ら抜き言葉なんだよ」
真姫 「こういうのって普通たぬき言葉なんじゃないの? でも丁寧に狸ではなく、って最初に言ってるわね」
穂乃果 「親切だよね」
真姫 「いや親切じゃないでしょ、だって」
穂乃果 「うん、ら抜き言葉なんだよ」
真姫 「こういうのって普通たぬき言葉なんじゃないの? でも丁寧に狸ではなく、って最初に言ってるわね」
穂乃果 「親切だよね」
真姫 「いや親切じゃないでしょ、だって」
27: 2021/11/24(水) 19:44:38.82
穂乃果 「あはは、『ら』って文字、一文字もないんだよね……」
真姫 (どういうことなのかしら……。普通に難しいわね、これ)
真姫 「ピアニストより、って書いてあるけど、これはピアノを弾く私に対してってこと?」
穂乃果 「うーん、真姫ちゃん個人に対してってわけじゃないよ。だって最初は穂乃果が解いていたんだもん、解けてないけど」
真姫 (どういうことなのかしら……。普通に難しいわね、これ)
真姫 「ピアニストより、って書いてあるけど、これはピアノを弾く私に対してってこと?」
穂乃果 「うーん、真姫ちゃん個人に対してってわけじゃないよ。だって最初は穂乃果が解いていたんだもん、解けてないけど」
28: 2021/11/24(水) 19:46:25.00
真姫 「ということは、この言葉自体が暗号のヒントなのね」
真姫 (ピアニスト……。わざわざ言ってるんだから音楽的知識がいるのかしら、いやそもそも穂乃果が解けることを想定してるならば、流石にそんなに難しい問題は出ないはず)
真姫 「穂乃果が知ってる音楽的知識って例えばどんなのがある?」
穂乃果 「えっ、うーん、ドレミファソラシドとか?」
真姫 「ドレミファソラシド……」
真姫 (ピアニスト……。わざわざ言ってるんだから音楽的知識がいるのかしら、いやそもそも穂乃果が解けることを想定してるならば、流石にそんなに難しい問題は出ないはず)
真姫 「穂乃果が知ってる音楽的知識って例えばどんなのがある?」
穂乃果 「えっ、うーん、ドレミファソラシドとか?」
真姫 「ドレミファソラシド……」
29: 2021/11/24(水) 19:47:00.47
真姫 (ん?)
穂乃果 「どうしたの真姫ちゃん、閃いたような顔して」
真姫 「ドレミファソラシドに『ら』が入ってるじゃない!?」
穂乃果 「本当だ!?」
真姫 「さらに言えばこの文章、よく見れば……」
穂乃果 「どうしたの真姫ちゃん、閃いたような顔して」
真姫 「ドレミファソラシドに『ら』が入ってるじゃない!?」
穂乃果 「本当だ!?」
真姫 「さらに言えばこの文章、よく見れば……」
30: 2021/11/24(水) 19:47:55.71
狸ではなく
月の夜
た『ド』『レ』ば儚い記憶が
この『ミ』はとても憎む
『ファ』イト述べる子は
この世こ『ソ』乖離『シ』
切なけれ『ド』
真姫 「ドレミファソシド、ラ以外全部入ってるわ……」
穂乃果 「おおっ!!」
月の夜
た『ド』『レ』ば儚い記憶が
この『ミ』はとても憎む
『ファ』イト述べる子は
この世こ『ソ』乖離『シ』
切なけれ『ド』
真姫 「ドレミファソシド、ラ以外全部入ってるわ……」
穂乃果 「おおっ!!」
31: 2021/11/24(水) 19:51:27.87
真姫 「そして、この文章の題名は『ら抜き言葉』つまり、文章からラを抜くってことだけど……発想が逆だったのよ! これはラだけを取り除くってことじゃなくて、ラの部分を抜粋するということ!」
穂乃果 「ほぉ~どういうこと?」
真姫 「つまり、ラが本来あったソとシの間、そこにある文字を抜粋すればいい! そう、だから……」
乖離
穂乃果 「この漢字だね……! えっと、北千里?」
穂乃果 「ほぉ~どういうこと?」
真姫 「つまり、ラが本来あったソとシの間、そこにある文字を抜粋すればいい! そう、だから……」
乖離
穂乃果 「この漢字だね……! えっと、北千里?」
32: 2021/11/24(水) 19:59:56.97
真姫 「たしかに千に北だけど、これは離れるという漢字と合わせて『かいり』と読むのよ」
穂乃果 「どういう意味なの?」
真姫 「要するに離れるってことね、この文章だと、この世から離れる? ってことかしら。物騒ね」
穂乃果 「なるほどね~~!! すごいよ真姫ちゃん!!」
真姫 「ふふ、天才真姫ちゃんにかかればこんなのすぐに解けるわよ」
穂乃果 「どういう意味なの?」
真姫 「要するに離れるってことね、この文章だと、この世から離れる? ってことかしら。物騒ね」
穂乃果 「なるほどね~~!! すごいよ真姫ちゃん!!」
真姫 「ふふ、天才真姫ちゃんにかかればこんなのすぐに解けるわよ」
34: 2021/11/24(水) 20:06:04.59
穂乃果 「……それで次はどうするのかな?」
真姫 「えっ?」
穂乃果 「この文章が乖離って言葉を指してるのは分かったけど、そこで本当におしまいなのかな、って思って。もうちょっとこの文章、秘密がありそうじゃない?」
真姫 「ひ、秘密?」
穂乃果 「うん」
真姫 「……」
穂乃果 「……」
真姫 (全然思い付かないわ……どうしよう……)
真姫 「えっ?」
穂乃果 「この文章が乖離って言葉を指してるのは分かったけど、そこで本当におしまいなのかな、って思って。もうちょっとこの文章、秘密がありそうじゃない?」
真姫 「ひ、秘密?」
穂乃果 「うん」
真姫 「……」
穂乃果 「……」
真姫 (全然思い付かないわ……どうしよう……)
35: 2021/11/24(水) 20:09:19.43
希 「真姫ちゃん」
真姫 「希?」
希 「全ての文にドレミファソラシドが一音以上入ってるけど、最初の『狸ではなく』と『月の夜』の二つには、一音も入ってないってちょっと変やと思わない?」
真姫 「狸ではなく、っていうのは、た抜き言葉ではないっていう示唆なんじゃないの?」
希 「そしたら月の夜は?」
真姫 「えっ」
真姫 (……たしかに、少し変ね。最後がドで綺麗に終わるなら、最初からドで始めても良かったはず。なのに最初には余計な二文)
真姫 (もしかしてこの二文が、この文章の重要なヒントになってるの?)
真姫 「希?」
希 「全ての文にドレミファソラシドが一音以上入ってるけど、最初の『狸ではなく』と『月の夜』の二つには、一音も入ってないってちょっと変やと思わない?」
真姫 「狸ではなく、っていうのは、た抜き言葉ではないっていう示唆なんじゃないの?」
希 「そしたら月の夜は?」
真姫 「えっ」
真姫 (……たしかに、少し変ね。最後がドで綺麗に終わるなら、最初からドで始めても良かったはず。なのに最初には余計な二文)
真姫 (もしかしてこの二文が、この文章の重要なヒントになってるの?)
36: 2021/11/24(水) 20:38:07.58
真姫 「狸ではなく……狸ではなく……」 ブツブツ
穂乃果 「うーん、『かいり』って一体なんなんだろう?」
真姫 「!」
真姫 (……かいりの『り』ってまさか、狸のこと? 狸の音読みは、『り』よね?)
真姫 「かい狸。かい狸……海狸!?」
穂乃果 「かいり?」
穂乃果 「うーん、『かいり』って一体なんなんだろう?」
真姫 「!」
真姫 (……かいりの『り』ってまさか、狸のこと? 狸の音読みは、『り』よね?)
真姫 「かい狸。かい狸……海狸!?」
穂乃果 「かいり?」
37: 2021/11/24(水) 20:39:09.34
真姫 「海狸!! 海の狸と書いて『かいり』って言うのっ!!」
海未 「海未は私ですが?」
真姫 「海未じゃなくて、海狸っていうのはビーバーの別名なの」
穂乃果 「ビーバー? ビーバーってあのビーバー?」
真姫 「そう。狸ではなく、っていう言葉はダブルミーニングだったのよ。『かいり』が狸のことじゃなく、ビーバーのことっていうね。そしてもう一つの文、月の夜。ビーバーと月と言えばあれしかない」
ビーバームーン
穂乃果 「ビーバームーン?」
海未 「海未は私ですが?」
真姫 「海未じゃなくて、海狸っていうのはビーバーの別名なの」
穂乃果 「ビーバー? ビーバーってあのビーバー?」
真姫 「そう。狸ではなく、っていう言葉はダブルミーニングだったのよ。『かいり』が狸のことじゃなく、ビーバーのことっていうね。そしてもう一つの文、月の夜。ビーバーと月と言えばあれしかない」
ビーバームーン
穂乃果 「ビーバームーン?」
38: 2021/11/24(水) 20:41:08.96
希 「11月の満月のことやね。実は満月って、それぞれの月ごとに名前が付けられてるんよ」
真姫 「つまりこの文章は、『ビーバームーン』、『11月の満月』について指してたってこと。今が11月だから問題の答えに11月要素を入れた、って感じねきっと」
穂乃果 「おおっ、なんだかそこまで行ったら納得できたよ!! やっぱりすごいね真姫ちゃん!!」
真姫 「ふふ」
真姫 (まあ正直言って、希の助け舟なしには難しかったけどね……)
真姫 「ありがとう、希」 ヒソヒソ
希 「どういたしまして」 ヒソヒソ
真姫 「つまりこの文章は、『ビーバームーン』、『11月の満月』について指してたってこと。今が11月だから問題の答えに11月要素を入れた、って感じねきっと」
穂乃果 「おおっ、なんだかそこまで行ったら納得できたよ!! やっぱりすごいね真姫ちゃん!!」
真姫 「ふふ」
真姫 (まあ正直言って、希の助け舟なしには難しかったけどね……)
真姫 「ありがとう、希」 ヒソヒソ
希 「どういたしまして」 ヒソヒソ
39: 2021/11/24(水) 20:41:50.95
穂乃果 「ああー、なんだか満足したら眠くなっちゃった。もう時間だし家に帰って寝ようかな」 ノビー
真姫 「あなた目の下にクマができてるんだから、しっかり睡眠はとるのよ?」
穂乃果 「もちろん!」
希 「じゃあウチも帰ろうかな、穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、バイバイ」
穂乃果 「また明日!」
真姫 「じゃあね」
絵里 「……」 ゲッソリ
海未 「///」 カァァ
真姫 「もう二人も早く元気出して帰るわよ!!」
真姫 「あなた目の下にクマができてるんだから、しっかり睡眠はとるのよ?」
穂乃果 「もちろん!」
希 「じゃあウチも帰ろうかな、穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、バイバイ」
穂乃果 「また明日!」
真姫 「じゃあね」
絵里 「……」 ゲッソリ
海未 「///」 カァァ
真姫 「もう二人も早く元気出して帰るわよ!!」
40: 2021/11/24(水) 20:42:40.56
数日後
穂乃果 「ふわぁ」
穂乃果 「ってあれ? ここどこ?」
ザバァーーン バシャーーン
穂乃果 「ひぃぃぃ! 断崖絶壁の上だ!!? いくら寝相が悪いからってなんでこんなところにいるの!?」
穂乃果 「ふわぁ」
穂乃果 「ってあれ? ここどこ?」
ザバァーーン バシャーーン
穂乃果 「ひぃぃぃ! 断崖絶壁の上だ!!? いくら寝相が悪いからってなんでこんなところにいるの!?」
41: 2021/11/24(水) 20:47:24.76
?? 「ネェ」
穂乃果 「へっ?」
?? 「オマエノウシロ」
穂乃果 「う、後ろからすごく寒い空気が……も、もしかして!?」 ガクガク
?? 「ガケカラオチテ」
スゥーー
穂乃果 「や……や、やめて……お願い……やめて!!」
穂乃果 「へっ?」
?? 「オマエノウシロ」
穂乃果 「う、後ろからすごく寒い空気が……も、もしかして!?」 ガクガク
?? 「ガケカラオチテ」
スゥーー
穂乃果 「や……や、やめて……お願い……やめて!!」
44: 2021/11/24(水) 21:53:08.96
ガシッ
?? 「!?」
希 「……驚いた? 幽霊に触れる人間がいるなんて。ウチ霊感あるんよ」
穂乃果 「希ちゃん!?」
?? 「オマエハ」
希 「貴女でしょ? 穂乃果ちゃんにあの文章を解かせたのは」
穂乃果 「ええっ!? そうだったの!?」
?? 「!?」
希 「……驚いた? 幽霊に触れる人間がいるなんて。ウチ霊感あるんよ」
穂乃果 「希ちゃん!?」
?? 「オマエハ」
希 「貴女でしょ? 穂乃果ちゃんにあの文章を解かせたのは」
穂乃果 「ええっ!? そうだったの!?」
45: 2021/11/24(水) 21:54:41.82
希 「だって穂乃果ちゃん、あの文章が、誰に渡されて解いていたか、思い出せる?」
穂乃果 「えっ……あれ、本当だ思い出せない……」
希 「穂乃果ちゃんにずっと取り憑いてたんやね。覚えのない寝不足もそれが原因。そして、この満月の日に、崖から落とそうとした。幽霊仲間が欲しかったん?」
穂乃果 「穂乃果あとちょっとで幽霊にされちゃうところだったの!?」
?? 「ジャマシナイデ……!」
穂乃果 「えっ……あれ、本当だ思い出せない……」
希 「穂乃果ちゃんにずっと取り憑いてたんやね。覚えのない寝不足もそれが原因。そして、この満月の日に、崖から落とそうとした。幽霊仲間が欲しかったん?」
穂乃果 「穂乃果あとちょっとで幽霊にされちゃうところだったの!?」
?? 「ジャマシナイデ……!」
46: 2021/11/24(水) 21:57:13.18
希 「それは無理な相談やね。それにしても、貴女本当に遠回しというか……あの文章、貴女のことなんでしょ?」
?? 「!」
希 「おそらく二番目の文章、恋文。あれは貴女が昔愛し合ってた人との思い出……? でも貴女が愛した人は、船の事故で氏んだ」
?? 「ナゼソレヲ……」
希 「そんなことでもないと、ここまで邪気が生まれることはないと思ってね……」
穂乃果 「で、でもなんでそこから穂乃果になるの? 穂乃果、貴女と出会ったことがあるの……?」
?? 「!」
希 「おそらく二番目の文章、恋文。あれは貴女が昔愛し合ってた人との思い出……? でも貴女が愛した人は、船の事故で氏んだ」
?? 「ナゼソレヲ……」
希 「そんなことでもないと、ここまで邪気が生まれることはないと思ってね……」
穂乃果 「で、でもなんでそこから穂乃果になるの? 穂乃果、貴女と出会ったことがあるの……?」
47: 2021/11/24(水) 21:58:53.39
希 「それはないと思うよ。おそらくこの子はウチらが生まれるずっと前の人。穂乃果ちゃんは太陽やからね。多くの人を惹きつける、それは素晴らしいことだけど、こうしてたまに、人ならざるものまで惹き寄せてしまう」
?? 「ミチヅレニスル……! ミチヅレニスル……! ハナセ、テヲハナセ……!」 グググ
希 「無駄やね。ウチのお札が効いとるやろ?」
?? 「ユルセナイ……!」 グググ
希 「穂乃果ちゃん」
穂乃果 「! なに、希ちゃん!」
?? 「ミチヅレニスル……! ミチヅレニスル……! ハナセ、テヲハナセ……!」 グググ
希 「無駄やね。ウチのお札が効いとるやろ?」
?? 「ユルセナイ……!」 グググ
希 「穂乃果ちゃん」
穂乃果 「! なに、希ちゃん!」
48: 2021/11/24(水) 21:59:51.94
希 「いまこの幽霊は動けないし、とりあえず崖ギリギリは危ないから、こっちにおいで」
穂乃果 「うわぁぁーーーーん! 希ちゃん~~~!!」 タタタッ
ダキッ
穂乃果 「怖かったよぉ」 ポロポロ
希 「よしよしよく頑張ったね。でも穂乃果ちゃん、悪いけど少し離れてくれる? 今はハグし合うのもいいけど、この子とまず向き合わなくちゃいけないから……」
?? 「……」 グググ
穂乃果 「う、うん」 パッ
穂乃果 「うわぁぁーーーーん! 希ちゃん~~~!!」 タタタッ
ダキッ
穂乃果 「怖かったよぉ」 ポロポロ
希 「よしよしよく頑張ったね。でも穂乃果ちゃん、悪いけど少し離れてくれる? 今はハグし合うのもいいけど、この子とまず向き合わなくちゃいけないから……」
?? 「……」 グググ
穂乃果 「う、うん」 パッ
49: 2021/11/24(水) 22:02:34.80
希 「……」
?? 「……」
希 「本当に、本当に許せないの?」
?? 「……ドウイウコトダ」
希 「貴女はとても悲しいことがあって、道連れを探していた。そして穂乃果ちゃんを巻き込んだ。それは絶対に間違ってるけど、でも、貴女がそこまで悪い幽霊だとは思えない」
?? 「!」
希 「一つ目の文章で、崖から落とすという方法を提示した。三つ目の文章で、次の満月、11月の満月に穂乃果ちゃんの命を狙ってることを示した。これって挑戦状のようにも思えるけど、ウチには止めてほしかったからあえて伝えたようにも思える」
?? 「……」
?? 「……」
希 「本当に、本当に許せないの?」
?? 「……ドウイウコトダ」
希 「貴女はとても悲しいことがあって、道連れを探していた。そして穂乃果ちゃんを巻き込んだ。それは絶対に間違ってるけど、でも、貴女がそこまで悪い幽霊だとは思えない」
?? 「!」
希 「一つ目の文章で、崖から落とすという方法を提示した。三つ目の文章で、次の満月、11月の満月に穂乃果ちゃんの命を狙ってることを示した。これって挑戦状のようにも思えるけど、ウチには止めてほしかったからあえて伝えたようにも思える」
?? 「……」
50: 2021/11/24(水) 22:09:51.19
希 「貴女はまだ誰も呪って道連れにしてない。今なら、正しく成仏できる。お願い、これ以上、誰も傷つけないであげてほしい」
?? 「……オマエニイワレルコトジャナイ」
希 「せやね。でも、貴女の大切な人からの贈り物なら、気持ちを変えてくれる?」
?? 「! ドウイウコトダ!」
希 「二、三ヶ月前に、かつて沈没したであろう船が発見されたっていうニュースを見たのを思い出したんよ。もしかしてと思って、この満月の日までに、調べさせてもらった」
?? 「……」
?? 「……オマエニイワレルコトジャナイ」
希 「せやね。でも、貴女の大切な人からの贈り物なら、気持ちを変えてくれる?」
?? 「! ドウイウコトダ!」
希 「二、三ヶ月前に、かつて沈没したであろう船が発見されたっていうニュースを見たのを思い出したんよ。もしかしてと思って、この満月の日までに、調べさせてもらった」
?? 「……」
51: 2021/11/24(水) 22:15:12.80
希 「そしたら貴女の恋人らしき人の、貴女宛ての贈り物、貴女へのラブレターが、宝箱の中から見つかったんよ。その宝箱は丈夫で、その手紙は汚れてはいたけど、かなりの年数が経っても読める程度には残っていた」
?? 「ソンナ……」
希 「ウチにはコピー、えっと、写し書いたやつしか貰えなかったけど、それでも良いなら貴女に読んでほしい。貴女に宛てた手紙だから」
?? 「イイノ?」
希 「うん。受け取って。ウチは見てないから」 スッ
?? 「ソンナ……」
希 「ウチにはコピー、えっと、写し書いたやつしか貰えなかったけど、それでも良いなら貴女に読んでほしい。貴女に宛てた手紙だから」
?? 「イイノ?」
希 「うん。受け取って。ウチは見てないから」 スッ
52: 2021/11/24(水) 22:17:44.91
?? 「……」
?? 「……」
?? 「……」 ポタッ ポタッ
穂乃果 「……希ちゃん」
希 「……うん? なに穂乃果ちゃん」
穂乃果 「……幽霊でも泣くんだね」
希 「……もちろん。幽霊だって人だったんだから」
?? 「……」
?? 「……」 ポタッ ポタッ
穂乃果 「……希ちゃん」
希 「……うん? なに穂乃果ちゃん」
穂乃果 「……幽霊でも泣くんだね」
希 「……もちろん。幽霊だって人だったんだから」
53: 2021/11/24(水) 22:19:57.14
?? 「……ゴメンナサイ」
穂乃果 「!」
?? 「……ワタシハアイサレテイタ、シアワセダッタ。ソンナコトモワスレ、アナタヲ、巻き込もうとしていた……ごめんなさい」
穂乃果 「……」
希 (声に込められていた怨念がなくなってきてる……それに髪で見えなかった顔も見えるように。もうそろそろ、成仏する証)
?? 「私。とても許されないことをした。あなたが本当に、太陽のように周りを照らすから、羨ましくて、そして眩しくて」
穂乃果 「!」
?? 「でもそれでも、いや、だからこそ、あなたの命は奪ってはいけない。命は奪っていいものじゃない。ごめんなさい」
穂乃果 「!」
?? 「……ワタシハアイサレテイタ、シアワセダッタ。ソンナコトモワスレ、アナタヲ、巻き込もうとしていた……ごめんなさい」
穂乃果 「……」
希 (声に込められていた怨念がなくなってきてる……それに髪で見えなかった顔も見えるように。もうそろそろ、成仏する証)
?? 「私。とても許されないことをした。あなたが本当に、太陽のように周りを照らすから、羨ましくて、そして眩しくて」
穂乃果 「!」
?? 「でもそれでも、いや、だからこそ、あなたの命は奪ってはいけない。命は奪っていいものじゃない。ごめんなさい」
54: 2021/11/24(水) 22:22:02.33
穂乃果 「……穂乃果の命を奪おうとしたのはやっぱりなかなか許せないけど」
?? 「……」
穂乃果 「でも、あの文章を解くのは楽しかったよ。きっと、ずっと寂しかったんだよね。だから私と遊んでくれた。それはありがとう」 ニコッ
?? 「!」
希 (もう消える……心が満たされたんだ……)
希 「どうか違う場所では、二人幸せにならんことを」
希 「さようなら」
キィィィーーーーーン
?? 「……」
穂乃果 「でも、あの文章を解くのは楽しかったよ。きっと、ずっと寂しかったんだよね。だから私と遊んでくれた。それはありがとう」 ニコッ
?? 「!」
希 (もう消える……心が満たされたんだ……)
希 「どうか違う場所では、二人幸せにならんことを」
希 「さようなら」
キィィィーーーーーン
55: 2021/11/24(水) 22:24:24.20
ポロロン
穂乃果 「……」
希 「……」
穂乃果 「ピアノの音が最後聴こえたね……」
希 「三つ目の文章……彼女はもしかしてピアニストだったのかもしれないね」
穂乃果 「……」
希 「……」
穂乃果 「ピアノの音が最後聴こえたね……」
希 「三つ目の文章……彼女はもしかしてピアニストだったのかもしれないね」
56: 2021/11/24(水) 22:26:43.53
穂乃果 「……」
希 「帰ろっか、穂乃果ちゃん」
穂乃果 「……うん」
希 「? もしかして穂乃果ちゃん、寂しいの? 穂乃果ちゃんの命を狙っていた相手なのに?」
穂乃果 「それはそうなんだけど……もう少しだけ、あのヘンテコな文章をμ'sのみんなで考えるあの楽しい時間が、続いても良かったなぁって思っちゃって。一度くらい、あの子とも一緒に謎解きしたかったなって……そう思っただけ」 グスッ
希 (穂乃果ちゃんは、本当に良い子やね……)
希 「帰ろっか、穂乃果ちゃん」
穂乃果 「……うん」
希 「? もしかして穂乃果ちゃん、寂しいの? 穂乃果ちゃんの命を狙っていた相手なのに?」
穂乃果 「それはそうなんだけど……もう少しだけ、あのヘンテコな文章をμ'sのみんなで考えるあの楽しい時間が、続いても良かったなぁって思っちゃって。一度くらい、あの子とも一緒に謎解きしたかったなって……そう思っただけ」 グスッ
希 (穂乃果ちゃんは、本当に良い子やね……)
57: 2021/11/24(水) 22:28:48.00
ヒラヒラ
ヒラヒラ
希 「って紙? なんやろ?」 キャッチ
穂乃果 「空から?」
希 「! ……これはすごく簡単な問題やね」
穂乃果 「えっ?」
希 「解いてみる?」
ヒラヒラ
希 「って紙? なんやろ?」 キャッチ
穂乃果 「空から?」
希 「! ……これはすごく簡単な問題やね」
穂乃果 「えっ?」
希 「解いてみる?」
58: 2021/11/24(水) 22:30:51.92
『たぬき』
ほたのたか
のたぞみた
たありたがとたう
ほたのたか
のたぞみた
たありたがとたう
59: 2021/11/24(水) 22:33:07.09
少し前のこと
?? 『……ネェ』
穂乃果 『えっ?』
?? 『オネガイガアルノ』
穂乃果 『お願い? うん、穂乃果にできることなら任せて!』
?? 『コレデアソンデ……』
穂乃果 『えっ! 文章ゲーム! やるやる! 一緒に遊ぼ?』
?? 『……ウン』
おわり
?? 『……ネェ』
穂乃果 『えっ?』
?? 『オネガイガアルノ』
穂乃果 『お願い? うん、穂乃果にできることなら任せて!』
?? 『コレデアソンデ……』
穂乃果 『えっ! 文章ゲーム! やるやる! 一緒に遊ぼ?』
?? 『……ウン』
おわり
62: 2021/11/24(水) 22:39:36.11
ありがとうございました。
一応、文章やトリックは自分で考えてますが、おそらく既存のものとアイデアが被ってる可能性もあるので悪しからず。
こういう謎解き系?のssは初めて書いたので楽しかったです。
前作
侑 「勉強?」 せつ菜 「そうです!!」
一応、文章やトリックは自分で考えてますが、おそらく既存のものとアイデアが被ってる可能性もあるので悪しからず。
こういう謎解き系?のssは初めて書いたので楽しかったです。
前作
侑 「勉強?」 せつ菜 「そうです!!」
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