1: 2013/12/09(月) 13:05:58.15
早苗「逮捕」

モバP「え?」

早苗「逮捕」

モバP「ええ!?」

杏「逮捕」

モバP「ちょっ!」

ありす「起訴」

モバP「ふぇぇ……!」

2: 2013/12/09(月) 13:10:49.28
モバP「俺の名はモバP」

モバP「CGプロに所属するプロデューサーだ」

モバP「私生活でもアイドルのおっかけをやっていることと、」

モバP「平均を大きく上回る体重のせいで、」

モバP「デブオタPという不名誉なあだ名で呼ばれることもある」

3: 2013/12/09(月) 13:16:20.13
モバP「だが、まあ、幸いにして、アイドルたちとの関係は良好だ」

モバP「デブでドルオタなことをからかわれることはあるけれど、」

モバP「嫌悪感から避けられるようなことは今までなかった」

モバP「それもこれも、仕事に関しては真摯に取り組んできたからだろう」

モバP「所属アイドルに邪まな目を向けることもしなかった」

モバP「これは決して、嘘偽りのないことだ」

4: 2013/12/09(月) 13:26:45.91
モバP「そのことを、みんなも分かってくれているはずだ」

モバP「デブでオタでも、仕事だけはちゃんとするヤツだって」

モバP「ことアイドルのことに関しては、本気なんだって」

モバP「みんな、ちゃんと分かってくれているだろうさ」ウンウン

7: 2013/12/09(月) 13:33:36.26
―CGプロ事務所―

美嘉「デブオタが担当プロデューサーとか、あり得ない……!」

ありす「ですね。正直、暑苦しいです」

未央「えー? そうかな? そんなに気になる?」

美嘉「なるって! なるなる! あれはやばいって!」

未央「そう?」

9: 2013/12/09(月) 13:41:17.98
美嘉「デブオタってだけでもやばいのに、外見もそんなによくないし……」

凛「私はちょっといいと思ったけど」

まゆ「ですねぇ。パンダみたいにころころしてて、可愛いですよ」

茄子「ふくよかな方ですよね。愛らしいです」

美嘉「美的センスがおかしい!」

ありす「ですね」

12: 2013/12/09(月) 13:55:25.97
凛「いや、でもさ。プロデューサー、女の子にモテるじゃん」

美嘉「は?」

凛「ほら」ユビサシ



モバP「ただいまー」

桃華「あっ、Pちゃま!」

千枝「おかえりなさい」ニコッ

仁奈「おかえりですよ!」モフッ

モバP「ははは、みんなただいまー」

薫「せんせぇ、ほら、見て! 今日、学校で描いたの!」

モバP「おー、うまいじゃないか。なかなかよく描けて……」



凛「ね?」

美嘉「いや、あれ……マスコットキャラ的な扱いじゃない?」

凛「可愛いってことじゃない」

15: 2013/12/09(月) 14:08:42.73
ありす「デブオタで口リコンだなんて、救いようがないですね。やはり起訴するしか……」

未央「とか言いながら、自分も名前で呼ぶことを許しているありすちゃんでした」

ありす「なっ……!? あ、あれは、その」

まゆ「ツンデレですねぇ」

茄子「ええ、微笑ましいほどに」

19: 2013/12/09(月) 14:22:18.55
比奈「でも、オタは見た目は二の次ッスからね。拒否感覚えるのも仕方ないといえば仕方ないッス」

晴「オレもそう思う。Pの奴、運動するとすぐ汗だくになるしな」

巴「肥満はいけん。ちったあ痩せんと、どうしようもないわ」

美嘉「でしょ!? やっぱり、見た目って大事よね」

美嘉「あいつ、仕事はできるんだから、外見にも気を配ればいいのに」

瑞樹「そうね。わかるわ」

34: 2013/12/09(月) 21:58:15.82
茜「プロデューサー! さあ、仕事に行きましょう!」グイグイ

光「ヒーローたるもの、時間厳守だ!」グイグイ

きらり「今日もみんなではぴはぴすぅ☆」

モバP「ははは。分かった分かった。じゃあ、みんな、行ってくるな」

薫「行ってらっしゃーい!」

桃華「頑張ってきてくださいませ」

雪美「早く……帰ってくる……」

モバP「おう、努力するよ」ナデナデ

モバP「じゃあ、行ってきまーす!」ドスドスドスドス……





美嘉「……はぁ」

35: 2013/12/09(月) 22:07:16.62
―城ヶ崎家―

美嘉「アタシはただ、プロデューサーにもう少し痩せて欲しいだけなのにな」

美嘉「そうしたら、誰にでも、胸を張って紹介できるのに」

美嘉「これがアタシのプロデューサーだ、って」

美嘉「ただそれだけのことなのにな」

美嘉「どうして、みんなの前だとあんなこと言っちゃうんだろう」

美嘉「はあ……」

莉嘉「お姉ちゃん、入るよー」

美嘉「莉嘉?」

37: 2013/12/09(月) 22:10:19.82
美嘉「どうしたの? また髪型変えるの手伝って欲しいの?」

莉嘉「ううん、そうじゃないよ」

莉嘉「ただ、お姉ちゃん、Pくんのことで色々悩んでるみたいだからさ」

莉嘉「出張お悩み相談室! でもやろうかなーって」

美嘉「莉嘉……」

38: 2013/12/09(月) 22:15:29.14
莉嘉「そっか、お姉ちゃんはPくんに痩せて欲しいんだ」

美嘉「そうなの。さすがに、三ケタ超えはないわ」

美嘉「細身になれ、だなんて言わないけど、せめて、ダイエットをしてくれたら……」

莉嘉「分かった!」

美嘉「え?」

莉嘉「Pくんと電話してくる!」

美嘉「え? ええ? ちょ、ちょっと!?」

莉嘉「ジカダンパンだよ! リカに任せてー」

美嘉「ちょっとーっ!?」

39: 2013/12/09(月) 22:25:43.52
―一週間後―

凛「プロデューサーの休み明けって今日だよね?」

未央「だったと思うよ。ですよね、ちひろさん」

ちひろ「ええ、そうですよ」

ちひろ「急なお休みにはびっくりしましたけど」

ちひろ「有給がたっぷり残ってましたからね。ちょうどよかったです」

まゆ「プロデューサーさん、働きづめだったですものねぇ」

早苗「だねー。ここらでまとまった休みを取るのは、妥当な判断だと思うわ」

40: 2013/12/09(月) 22:30:24.29
茜「でも、いるのが当たり前でしたから、こんなに会えない時間が続くと……」

雪美「さびしかった……」

比奈「ッスね。あのお腹をぽんぽこできないから、フラストレーションたまりまくりッス」

薫「あー、はやくせんせぇに会いたいよー!」

瑞樹「そうね。わかるわ」

42: 2013/12/09(月) 22:32:42.65
<タダイマー

仁奈「あっ、帰ってきやがりました!」ガタッ

千枝「プロデューサーさん……!」ガタッ

きらり「うきゃー!」ガターン!

杏「お土産あるかな……」ノソッ

45: 2013/12/09(月) 22:37:49.51
<トントントントン……

アイドルたち「わくわく」

<ガチャッ

アイドルたち「っ!」

???「みんな、ただいま!」

茜「おかえりなさー……っ!?!?!?」

凛「っ!?」ビクッ

光「だ、誰だお前ぇっ!?」

48: 2013/12/09(月) 22:40:13.05
???「えっ、誰って」

???「ははは、ご挨拶だな」

???「俺だよ、俺」

???「みんなの担当プロデューサー」

マッチョイケメンP「モバPだよ」

奈緒「嘘つけぇっ!!!!」

53: 2013/12/09(月) 22:43:55.66
モバP「えっ、嘘って……おいおい。俺の顔、見忘れたのか?」

幸子「いやいやいやいや……り、輪郭からして前とは違いますから!」

モバP「ああ、ダイエットしたからな。ついでに髪も切ってきた」

モバP「変わったといえば変わったのかな?」

加蓮「変わり過ぎぃ!」

55: 2013/12/09(月) 22:46:05.63
未央「うわー、これはもの凄い変化……」

まゆ「まゆもびっくりです……」

凛「でも、なんでダイエットしたのに細マッチョになってるの?」

かな子「聞いたことがあります」

奈緒「知っているのか、かな子!」

56: 2013/12/09(月) 22:50:24.37
かな子「三ケタデブにもなると、体への負担は尋常ではなく、」

かな子「そのため、脂肪の下には、トップアスリート並の筋肉が作られるそうです」

かな子「つまり、プロデューサーさんの丸々とした体型の下には、」

かな子「元から、あの姿が隠れていたのですよ!」

光「……つまりは、キャストオフってことだな?」

かな子「違います」

61: 2013/12/09(月) 22:55:42.41
美嘉(ど、どういうこと……!?)

美嘉(莉嘉が電話した日から、ふらっと姿を消したと思うと、)

美嘉(今度はオリンピック選手みたいな体で登場!?)

美嘉(痩せて欲しいとは言ったけど……)

美嘉(こ、ここまで理想的な体型になるなんて……!)ドキドキ

63: 2013/12/09(月) 23:00:25.82
モバP「美嘉」

美嘉「っ!」ドキッ

美嘉「な、何よ」

モバP「莉嘉から話は聞いたよ。今まで恥ずかしい思いをさせてすまなかったな」

モバP「みんなが許してくれるからと、ついつい不精していたよ」

モバP「体の管理も、社会人としての常識の一つなのにな」

美嘉「そ、そうよ……」モゴモゴ

64: 2013/12/09(月) 23:03:27.66
モバP「でも、これからは安心してくれ」

モバP「俺、この体重をキープするよ」

モバP「髪だって毎月切りに行く」

モバP「美嘉のプロデューサーとして、見劣りしないように頑張るよ」

美嘉「そ、そう」

莉嘉「よかったね、お姉ちゃん」

美嘉「……うん」テレッ

66: 2013/12/09(月) 23:13:40.50
美嘉「それからというもの、アタシのアイドル生活は輝きを増していった」

美嘉「有能で頼りになるイケメン細マッチョ」

美嘉「誰に紹介しても恥ずかしくないほどのプロデューサーが、アタシを支えてくれる」

美嘉「もう、後ろめたいことなんて何もない」

美嘉「アタシはアイドルだって……彼がアタシのプロデューサーだって、胸を張って言える」

美嘉「だから……」

67: 2013/12/09(月) 23:16:35.95
かな子「プロデューサーさん。はい、あーん♪」

みちる「パン食べなよ」

凛「ココアもあるよ」

まゆ「うふふ。愛妻弁当も、ありますよぉ」

モバP「うん、美味い美味い」モッシャモッシャ

美嘉「プロデューサーを餌付けするのは止めて!」

70: 2013/12/09(月) 23:21:18.82
美嘉「デブいプロデューサーの方がいい派」

美嘉「イケメン細マッチョの方がいい派」

美嘉「そこに、更なるマッチョ化派が加わって、」

美嘉「プロデューサーの体は、日々、変化を見せることとなる」

美嘉「争いは続く」

美嘉「プロデューサーを巡る戦いは、まだ、始まったばかりだ!」

-完-

71: 2013/12/09(月) 23:22:51.55
アイドルに弄ばれて日々変化していくPの肉体……

72: 2013/12/09(月) 23:24:17.56

引用元: デブオタP「裸になっちゃおうかな」ニタァ