1: 2013/04/06(土) 18:52:34.40
   放課後 軽音部部室

澪「・・・難しい」

唯「澪ちゃん、どしたの?」

澪「新曲の歌詞を考えてるんだけど、良いアイディアが浮かんでこない」

律「だったら私達も考えてみようぜ」

澪「でも歌詞の担当は私だし。歌詞を作らない私なんて、軽音部に必要ないし」

紬「そんな訳ないわよ。ベースを弾いて、歌も歌って、部もまとめて。澪ちゃん無くして軽音部は成り立たないわ」

唯「澪ちゃんこそ、軽音部の大黒柱だよね」

律「済みません。このクラブの部長って、誰でしたっけ」

2: 2013/04/06(土) 18:54:30.88
唯「たはは。澪ちゃんって普段、どうやって歌詞を考えてるの?」

澪「写実というのかな。見た光景を歌詞にする時もあるし、イメージと想像を膨らます時もある」

紬「メルヘンチックな歌詞の時よね。澪ちゃんらしくて、私好きだわ」

澪「そ、そうかな」

唯「想像もだけど、見た物を歌詞にするのも結構大変だよね」

紬「テーブル、オルガン、窓、ギター。ここが軽音部の部室です」

律「・・・ストレートに表現するならそうだろうな」

澪「テーブル、カップのティアラを載せて。窓はカーテン身にまとい。オルガン踊ってギターが跳ねる。今日も部室はティータイム」

唯「わ。なんか、澪ちゃんっぽい」

律「良い意味でも、悪い意味でもな」

6: 2013/04/06(土) 18:56:25.24
・・・カチャ

梓「済みません、遅れました」

澪「二つのしっぽがゆらゆら揺れる。揺らめききらめき、梓参上」

梓「・・・なんですか、それ」

唯「澪ちゃんが考えた、あずにゃんのテーマ曲だよ」

梓「ああ、ツインテール」

紬「逆さで、下に顔があるなんて斬新よね」

唯「でもエビ風味で、意外と美味しいんだって」

律「誰が古代怪獣の話をしたんだよ」

8: 2013/04/06(土) 18:58:26.31
唯「かしはかしでも、私は甘くて美味しいのが良いなー」

紬「うふふ。今準備するわね」

律「軽音部といえば、ムギの菓子がないと始まらないからな」

澪「そんな訳無いだろ」

唯「じゃあ澪ちゃんは、お菓子いらないの?」

澪「・・・さっきも言ったように、私から菓子を取ったら存在理由が無くなるんだ」

律「素直に、食べたいって言えよ」

唯「お菓子、かむばーっく」

律「意味が分からんわ」 ぽふ

澪「あはは」

梓(本当に意味不明だけど、これこそ軽音部だよな)

10: 2013/04/06(土) 19:00:30.36
紬「今日は塩キャラメル風味のロールケーキでーす」

梓「・・・塩味が良いアクセントになってますね」

唯「甘いだけが人生じゃない。時には辛く苦い思いもあってこそなんだよ」

律「いや。唯が言っても、説得力の欠片もないんだが」

澪「ただ、こう美味しいと食べ過ぎるから困る」

唯「いらないなら、私が食べてあげようか?」

澪「いや。辛く苦しいのも、また人生。唯が言ったように、私も泣く泣くこのロールケーキを食べてみるよ」

唯「しどいよ、澪ちゃん」

律、紬、梓「あはは」

12: 2013/04/06(土) 19:02:30.60
 5分後

律「ふー、食った食った」

澪「そろそろ練習するぞ」

律「食べてすぐ動くと、体に悪い」

唯「いっそ、このまま寝ちゃう?」

梓「牛になりますよ、冗談じゃなく」

紬「間を取って、もう一杯だけお茶にしましょうか」

澪「仕方ない。律、一つ貸しだからな」

梓「律先輩って、澪からの貸しを返した事ってあるんですか」

律「記憶にないな、全然。その内、100倍にして返してやるさ」

澪「全く、お前という奴は」

梓(そういう割には嬉しそうだし、やっぱりこの二人は良いコンビだよな)

13: 2013/04/06(土) 19:04:31.20
  30分後

唯「・・・うれしいね♪」 じゃーん

律「結構良かったんじゃないか」

梓「はいです」

紬「やっぱり澪ちゃんの歌詞は素敵よね♪」

澪「そ、そうか?ムギの曲が良いからだろ」

唯「うん、うん。仲良きことは美しき哉」

梓(何故、実篤チック)

14: 2013/04/06(土) 19:06:35.78
唯「そう言えば私達って、あまりアドリブ入れないよね」

梓「アドリブ、ですか」

唯「そうそう。・・・サンキュー、あずにゃんっ、パワフルあずにゃんっ。にゃん、あず、あず、にゃにゃっ。さあ、みんなも一緒にっ。みたいな、あれ」

律「いや。元の歌詞が分からんし、何から何までさっぱり分からん」

澪「とはいえ、アドリブ自体は面白そうだな。次の曲用に、少し考えておくか」

律「それだと、アドリブじゃないだろ」

澪「でもアンコール曲も事前に準備をするんだから、間違っては無いんじゃないかしら」

律「ああ、そうか」

唯「アンコール曲って、もしアンコールが起きなかったらどうするのかな」

梓(結構怖い事言う人だな)

15: 2013/04/06(土) 19:08:31.01
   夕方 コンビニ前

唯「冬は、肉まんが一層美味しいよね」 ほふほふ

紬「うふふ♪」

律「暖かい部屋で食べるアイスも、結構美味しいぞ」

澪「確かに」

梓「冬は寒くて辛いですけど、楽しみ方は色々あるんですね」

唯「あずにゃんは、どうやって楽しんでる?」

梓「律先輩じゃないですけど、暖かい部屋から窓越しに雪を見るのは風情があると思います」

唯「つまりは、雪見大福だよね」

律「何がつまりかは、全然分からんけどな」

17: 2013/04/06(土) 19:10:30.77
紬「でも雪って、歌詞になりやすいわよね」

澪「見た目が綺麗だし、すぐ消えるから儚いしな」

紬「なんだか、澪ちゃんのイメージと重なるわよね」

澪「儚いかな、私」

律「たまに、おぱんちゅ履かないだろ」

澪「そんな訳あるか」 ぽふ

紬「ぐふふ♪」

梓(ぐふふ?)

19: 2013/04/06(土) 19:12:31.09
   夜 平沢家リビング

唯「・・・やっぱり澪ちゃんは、雪のイメージが合ってると思うんだ」

憂「それだと、梓ちゃんは猫かな」

唯「ムギちゃんは、ふわふわぽわぽわな綿雲だよ」

憂「律さんは?」

唯「キレンジャーだね」

憂「もう、お姉ちゃんったら」

唯「たはは」

21: 2013/04/06(土) 19:14:31.01
憂「そういうお姉ちゃんはお日様だよね」

唯「そんなに暑苦しい?」

憂「いつも元気で優しくて、そっと温かく包み込んでくれるからだよ」

唯「もう、憂はそんな事ばかり言って」

憂「私は、思った事を言っただけだよ」

唯「ありがと、憂♪」

憂「お姉ちゃん♪」

22: 2013/04/06(土) 19:16:30.94
  翌朝 3年生教室

唯「・・・って憂が言ってました」

和「憂にも困ったものね。一度私が、良く言って聞かせないと」

唯「しどいよ、和ちゃん」

律「うーっす」

和「どちらかと言えば、太陽は律でしょ」

律「私、そんなに輝いてるか?」

唯「おでことかね」

澪「でもこれは輝いてる訳じゃなくて光を反射してるんだから、太陽よりも月だと思うんだ」

和「なるほど、考え方を改めないといけないわね」

律「人のでこで、真面目に議論するのは止めてもらえますか」

23: 2013/04/06(土) 19:18:32.16
紬「みんな、おはよー」

律「確かにムギは、綿雲だな」

紬「私、そんなにふっくらしてる?」

唯「そうじゃなくて、ふわふわぽわぽわしてるって事だよ」

紬「ごめんなさい、ちょっとイメージするのが難しいんだけど」

澪「簡単だ、ムギ。ふわふわは柔らかさと軽やかさ。ぽわぽわは暖かさと浮き立つ感じ。そして同じ音を二度続けてテンポとリズム感を出し、さらに韻を踏む事で音の余韻を醸し出す」

律(本気で言ってるから、突っ込む気にもなれん)

24: 2013/04/06(土) 19:20:31.20
   2年生教室

純「イメージ?どうせ私はモップとか、そういう話でしょ」

梓「自分で言わないでよね」

憂「純ちゃんは風だよね」

純「風?」

憂「自由で、どこにでも解け込んで。みんなに笑顔を運んでくれるから」

純「憂だけだよ、そんな事言ってくれるのは」

憂「みんな思ってても、口に出さないだけかも知れないでしょ」

純「本当に憂は優しいよなー。私からすれば、天使みたいだよ」

憂「ふふ♪」

梓(なんかこの二人、甘酸っぱい匂いを醸し出してるな♪) くんかくんか

27: 2013/04/06(土) 19:22:30.97
  放課後 軽音部部室

唯「やっぱり曲は、イメージしやすい歌詞が良くない?」

律「確かに、前衛的すぎて意味不明な曲もあるからな」

紬「夕暮れ、なんてフレーズが入ると切なく感じるわよね」

澪「窓を伝う雨筋も、結構切ないぞ」

唯「なるほど。その辺はさすが澪ちゃんだね」

澪「だけどそれがお菓子の飴になると、一気にポップな感じになる。その辺の対比が良いと思うんだ」

律「なんとなく澪ワールドの予感もするが、もう少し聞いてみようか」

29: 2013/04/06(土) 19:24:39.84
澪「飴が一杯、太陽一杯。幸せ乾杯、アップルパイはスイートメモリー」

律「いまいち雨とは関係ないが、澪らしい歌詞ではあるな」

紬「澪ちゃんは、韻を踏むのが好きよね」

唯「でも韻って、結局はだじゃれじゃないの?」

澪「うっ、結構気にしてる事を」

紬「リズムを取るには大切だし、そこは仕方ないのよね」

唯「いっそ、落語とか聴いた方が良いのかな」

澪「最近聴いた中では、酢豆腐が結構面白いぞ」

紬「芝浜なんて、ちょっと切なくて良いわよねー」

律「ここは、いつから落研になったんだよ」

30: 2013/04/06(土) 19:26:36.80
   カチャ

梓「・・・済みません、遅れました」

唯「あずにゃん。酢豆腐、酢豆腐あるよ」

梓「どう見ても、レアチーズケーキなんですけど」

唯「あずにゃーん。そこは「酢豆腐は一口に限りやす」って言わないと」

律「だったら唯は、もういらないんだな」

唯「もう、りっちゃんのいじわるー」

澪、紬「あはは」

梓(で、酢豆腐って何)

32: 2013/04/06(土) 19:28:31.03
梓「歌詞、ですか」

紬「梓ちゃんが作るとしたら、どうやって考える?」

梓「感動した光景とか、気持ちが動くような事とか。やっぱり、実体験を元にすると思います」

律「まあ、普通そうだよな」

唯「澪ちゃんみたいに想像で書くのは、やっぱり難しい?」

澪「私はあまり気にした事無いけど」

律「その辺は、ちょっと気にして欲しいんだが」

33: 2013/04/06(土) 19:30:30.83
律「とはいえやっぱり、見た事や感じた事を歌詞にする方が簡単だよな」

澪「私だって、想像ばかりじゃないぞ。切ない光景を見れば、それを歌詞にするし」

紬「オーソドックスな所だと、さっき言ってた夕景や夕焼けよね」

梓「踏切もちょっと切なくないですか。警告音が鳴ると」

律「あー、分かる分かる。夕暮れの踏切なんて、たまんないよな」

澪「放課後の教室や、誰もいない廊下」

唯「何となく分かるね、それ」

澪「どこからともなく響く足音」

唯「はい?」

澪「こつーん、こつーん、こつーん。慌てて振り向くけれど、そこには誰もいないんだ。だけど、こつーん、こつーん、こつーん」

律「誰が怪談をしろと言った」 ぽふ

35: 2013/04/06(土) 19:32:33.95
梓「なかなか難しいですね」

律「結局は澪の暴走なんだけどな」

澪「だって、こつーん、こつーん、こつーん。だぞ」

律「いや。何がだってか、全然分からん」

紬「やっぱり、何かを見ながらの方が良いのかしら」

梓「それなら、トンちゃんで考えてみますか?」

唯「ねえ、トンちゃん。どうしてトンちゃんって、言うのかな」

律「お前が名付けたんだろ」 ぽふ

36: 2013/04/06(土) 19:34:30.98
   カチャ

さわ子「あー、今日もよく働いた。ムギちゃん、ホットミルクお願い」

紬「かしこまりましたー♪」

唯「さわちゃんは、作詞って出来る?」

さわ子「私はどちらかというと、作曲なのよね。というかあなた達も楽器を扱う以上、作曲くらい出来るようにならないと」

梓「唯先輩は作詞作曲もですけど、もう少し音楽用語や知識を深めた方が良いですね」

唯「うっ」

紬「でも唯ちゃんは、自由奔放なところが魅力だと思うのよね」

唯「ムギちゃーん♪」

梓(全く、ムギ先輩は甘いな。甘い匂いがしてくるな♪) くんかくんか

37: 2013/04/06(土) 19:36:30.73
さわ子「たまにはもっと、ハードでロックな歌詞も良いんじゃない?」

律「いや。そういう、デスデビル的なのはノーサンキューなので」

さわ子「どうしてよ。別に、歯ギターやれって言ってる訳じゃないんだから」

唯「あれって、本当に歯で弾いてるの?」

梓「顔で他に弾けそうな場所はないですしね」

さわ子「梓ちゃん、興味あるなら教えてあげましょうか?」

律「入れ歯だ、梓。まずは入れ歯の作り方から教えてもらえ。だははー」

さわ子「お前は明日から、豆腐しか噛めないようにしてやろうか。このデコッパチ」

40: 2013/04/06(土) 19:38:31.26
律「あー、ひどい目に遭った」

澪「自業自得だ。……歯ギター、やらないよな」

梓「え、ええ。私達、そういうバンドでも無いですし」

紬「さわ子先生には悪いけれど、やっぱりポップで可愛い歌詞が良いわよね」

唯「澪ちゃんが書くような歌詞だよね」

澪「そ、そうかな。私は感じた事を、そのまま書き出してるつもりなんだけど」

梓(一体澪先輩には、この世の中がどういう風に見えてるのかな)

41: 2013/04/06(土) 19:40:31.19
律「私達もちょっと、歌詞作りにチャレンジしてみるか」

紬「だったら、このチョコタルトで試してみる?」

唯「んまい、このタルト。もっともっと、食べられる」

梓「それは単なる感想です」

唯「えー、だったらあずにゃんもやってみてよ」

梓「・・・うっ。そう言われると、ちょっと出てこないんですが」

律「やっぱりある程度練習しないと、すぐ作るのは難しいよな」

紬「日頃の澪ちゃんの努力の結晶が、私達の歌になってるという訳ね」

律「歌詞の内容はともかくとしてな」

42: 2013/04/06(土) 19:42:30.42
唯「だったら、私達のイメージで作ってみたら?」

梓「結構難しくないですか、それ」

唯「そかな、例えばあずにゃんでやってみようよ」

紬「・・・梓ちゃん、ぎゅっと抱いて。私幸せ」

律「シンプルだけど、それ程悪くはない気もするな」

唯「サンキュー、あずにゃんっ、パワフルあずにゃんっ。にゃん、あず、あず、にゃにゃっ」

律「・・・結局それはなんなんだよ」

澪「ただテンポは良いし、私は好きだぞ」

唯「澪ちゃん、ありがとー」

梓(私的には微妙だけど、みんなが楽しそうならそれで良いか♪)

43: 2013/04/06(土) 19:44:30.77
律「次は、ムギでやってみるか」

唯「ほんわかぽわぽわ。パワフルムギちゃんっ」

律「パワフルって言いたいだけだろ」

紬「うふふ♪」

梓「・・・温かくて、優しくて。可愛くて、愛おしくて。私の大好きな先輩は」

澪「うん。ストレートに梓の感情が表現されてて、結構良いと思うぞ」

紬「自分の事を例えられると、ちょっと恥ずかしいわね」

唯「早く、私の番が来ないかな」

梓「必ず褒められるとは限りませんよ」

唯「あずにゃん、しどいよ」

律、澪、紬「あはは」

45: 2013/04/06(土) 19:46:31.26
律「次は澪で行こうぜ」

唯「黒髪子猫ちゃんだぜー、ベイベー。みたいな?」

律「言わんとしたい事は分かるが、歌詞じゃないだろ」

梓「だったら、律先輩お願いします」

律「仕方ないな。・・・黒い毛皮の小さな子猫、低い音色で今日も鳴く。その声静かに、心に響く」

唯「うわ、りっちゃんぽくない」

律「うわって、言うな。うわって」

紬「りっちゃんは、澪ちゃんの事良く見てるのね♪」

律「本当は、適当に歌詞をパクってきたんですけどね」

澪「お前は、すぐそういう事を言う」 ぽふ

梓(さりげなく気遣う律先輩も、それに乗っかる澪先輩もさすがだな)

46: 2013/04/06(土) 19:48:31.64
紬「じゃあ、りっちゃんは?」

唯「私はドラム。どんどん、でんでん。どんでんでん」

律「・・・なんか、すごい嫌なんですけど」

梓「結構雰囲気は出てますけどね」

紬「うふふ♪・・・澪ちゃんは、どうかしら?」

澪「多分唯と同じ感じだぞ」

紬「良いから、良いから♪」

澪「仕方ないな。・・・いつもそばにいて、ずっと見てくれて。差し伸べられたその手を掴む度、私は強くなれる気がする」

梓(思い切り、澪先輩限定だし)

澪「きらめきはおでこのせいじゃない。眩い笑顔がそうさせるから」

梓(なんか、方向性違ってきてるし)

47: 2013/04/06(土) 19:50:30.89
梓「えーと、唯先輩。唯先輩で最後ですね」

律「今日も食べて、今日も寝て。憂ー、憂ーで日が暮れる」

梓「あながち、間違えて無い気もします」

唯「しどいよ、二人とも」

紬「うふふ♪ぽかぽか、ぬくぬく。パワフル唯ちゃんっ」

唯「もう、ムギちゃんまでー」

澪「まあまあ。一人で作るのも良いけど、こうしてみんなとアイディアを出し合うのも悪くないな」

律「パワフルあずにゃんもか?」

澪「冷静に考えてみると、それはどうかと思うが」

唯「澪ちゃんもー」

律、紬、梓「あはは」

48: 2013/04/06(土) 19:52:31.38
唯「最後に、私達全員っていうのはどう?」

澪「なるほど。それは見過ごしてたな」

梓「・・・いつまでも一緒に。ずっと一緒に。って、私後輩だから一緒じゃないですけど」

紬「私はいつも、梓ちゃんと一緒にいるつもりで過ごしてるわよ」

梓「あ、ありがとうございます、ムギ先輩♪」

唯「私は寝ても覚めても、あずにゃんの事ばかり考えてるよ」

梓「それはありがた迷惑です」

紬「でもありがたいんだから、悪い気はしてないのよね」

梓「そ、それはその」

唯「あずにゃーん」 ぎゅー

梓(本当に仕方ないな、唯先輩は♪) くんかくんか

50: 2013/04/06(土) 19:54:30.93
律「改めて、考え直してみるか」

澪「いつまでも一緒に。ずっと一緒に。・・・君の居場所は、僕の居場所。これからも続く、僕と君のミラクルストーリー」

律「・・・少しハードルが上がった気もするが、続けてみようぜ」

紬「ちゃららー♪」

唯「もしかして、間奏?」

紬「そう。だから、最後まで頑張らないと」

唯「完走だけに?」

唯、紬「あはは♪」

律「空気も乾燥してるぞ、おい」

51: 2013/04/06(土) 19:56:36.78
澪「いつまでも一緒に。ずっと一緒に。・・・君の居場所は、私の居場所。これからも続く、僕と私のミラクルストーリー。ちゃららー♪」

律「えーと、なんだ。・・・それは軽音部。私達の集う場所。それは軽音部」

唯「あ、なんかそれっぽくなったね」

梓(なんだかんだといって真面目だよな、律先輩も)

紬「ちゃららー♪もう一度入れておく?」

唯「是非、お願い」

律「誰も頼んでない」 ぽふ

53: 2013/04/06(土) 19:58:30.77
澪「最後は唯だな」

唯「ちゃららー♪」

澪「おい」

唯「冗談だよ、冗談。えーと、こほん」

梓(本当に大丈夫かな)

唯「・・・運命的な出会いじゃなかったけど、私は幸せ。みんなと出会えて、今も幸せ。これからも幸せ。絶対幸せ」

澪「そう、そうだよな。絶対そうだよな」

律「まあ、唯っぽいと言えば唯っぽいか」

紬「サンキュー、唯ちゃんっ」

梓「はいですっ♪」

54: 2013/04/06(土) 20:00:30.50
律「綺麗にまとまったし、今日は帰るとするか」

紬「私、曲を考えておくわね」

澪「それなら歌詞も、もう少し膨らませてみるよ」

唯「私もこれからは、作詞を勉強してみようかな」

梓「唯先輩はその前に、ギターの勉強をして下さいよ」

唯「しどいよ、あずにゃん」

律、澪、紬「あはは」



                               終わり

55: 2013/04/06(土) 20:01:14.64
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
テーマとしては、「作詞はまだしも、作曲はちんぷんかんぷん」ですね。

57: 2013/04/06(土) 20:01:54.83

いい話風にまとまったな
良かった

引用元: 唯「やっぱり曲は、イメージしやすい歌詞が良くない?」