1: 2013/03/28(木) 20:51:11.04
唯「和ちゃーん。これあげる!」サッ

憂「和ちゃん、私からも・・・はいっ!」ササッ

和「どうしたの二人とも?」

唯「和ちゃんに食べて欲しくって」

憂「全部あげるから、食べて食べてっ!」

和「・・・何よこれ?」

唯憂「コーヒーヌガー!」ふんすっ

和「全部コーヒーヌガーじゃない!」

2: 2013/03/28(木) 20:54:23.93
唯「えへへ。私も憂もコーヒーヌガーはちょっと苦手でして・・・」

和「ならどうして買ったのよ?」

憂「パーティーパックみたいなの買うといろんな種類が入ってるんだよ!」

和「それで、苦手な味が残った。と」

唯「そういう事なのですっ!」ふんすっ

和「それが何で私に回ってくるのよ・・・」

4: 2013/03/28(木) 21:00:22.52
憂「和ちゃんなら食べてくれるかなー?って」

和「頼りにされたものね」

唯「ミルクとかホワイト&クッキーはすぐ無くなっちゃうのにねー?」

憂「ねー?不思議だねお姉ちゃん」

和「バランス良く食べなさい」

5: 2013/03/28(木) 21:02:33.78
唯「ごめんね和ちゃん?コーヒーヌガーが悪くなっちゃう前に渡さないといけないと思って・・・」

和「もしかして、今日はそのためだけに呼び出されたのかしら?」

憂「ううん。それだけのために呼び出すのは悪いと思って・・・」

唯「憂と二人で和ちゃんの好きな料理を作って歓迎会の準備を・・・!」

ばばーん!

和「余ったチョコを食べてもらうために、まさかの歓迎会ね」

6: 2013/03/28(木) 21:05:38.12
唯「お風呂の準備もできてるよっ!」

憂「お布団も用意してましたー♪」

和「そして、やっぱり帰す気がないわけね?」

憂「和ちゃん泊まっていってー!」ぎゅーっ

唯「いっしょに寝ようよー和ちゃ~ん?」ぎゅっ

和「この姉妹は本当にもう・・・」

7: 2013/03/28(木) 21:10:53.72
憂「和ちゃん。泊まっていってくれるよねっ?」キラキラ

唯「いっぱい和ちゃんを接待するから~」キラキラ

和「はぁ・・・どうしたものかしらね」

憂「和ちゃん泊まっていって~!和ちゃんと寝たいー!」ぎゅーっ

和「ほぼ毎回泊まらされてるけどね」

唯「ほらほら、ご飯が冷めちゃったらもったいないよ?」ぐいーっ

和「チョコを余らせた人間が言う台詞じゃないわね・・・」

9: 2013/03/28(木) 21:15:22.71
憂「はい、和ちゃん。あーん?」

和「いや、やらないわよ?」

憂「えー?」ぱたぱた
唯「え~?」ぱたぱた

和「というか、もう私がここで食事していくのは決定なのね?」

唯「うん」

憂「和ちゃんのために作ったご飯なんだよ?」

和「はぁ。それならありがたく頂くとしましょうか」

憂「やったー♪」

唯「食後のコーヒーヌガーもあるからね!」

和「まだあるの?コーヒーヌガー・・・」

10: 2013/03/28(木) 21:21:01.97
唯「どうしてもコーヒーヌガーだけは苦手で・・・」

和「少しも食べられないの?」

憂「ご勘弁を~!お許しをお代官さま~!」ばたばた

和「誰がお代官様よ・・・」

唯「許してつかぁさいっ!許してつかーさいっ!」ばたばた

和「私、何の役なのかしら?」

11: 2013/03/28(木) 21:23:24.71
和「それにそても、あなたたちがまったく食べられないっていうのも珍しいわよね?」

唯「うーん、あれだけはねぇ?」

憂「少し苦いから・・・」

和「苦いと言ったって、チョコのレベルの話でしょ?」

唯「そういう問題じゃないんだよ和ちゃんっ!」

12: 2013/03/28(木) 21:28:03.36
和「そうなの?」

憂「うん。小さい頃に始めてチロルチョコ食べた時にね?お父さんがいろんな種類のチロルチョコくれたんだよ」

唯「その中にいたのが・・・コーヒーヌガー!」

和「そんな仇のように言わなくても」

憂「他のチョコはすごく甘くて美味しいのに、あのコーヒーヌガーさんだけは・・・」

和「だからって、さん付けもしなくていいわよ?」

13: 2013/03/28(木) 21:30:20.46
唯「表面を甘いチョコでカモフラージュしてて、中からとんだ罠が溶け出してくるんだもん!」

憂「あの時はビックリしたよねお姉ちゃん?」

唯「そうだね憂ー?」

和「なるほど。それで今でもコーヒーヌガーが苦手なのね?」

唯「そうなんだよー」ぎゅーっ

憂「今から始めて食べるんだったら、たぶん大丈夫なんだろうけどね~」ぎゅーっ

和「なんでここで抱きつくのかしら?」

14: 2013/03/28(木) 21:32:35.93
唯「だから、コーヒーヌガーさんには悪いけど・・・」

憂「全員和ちゃんちにお引越しを・・・」

和「コーヒーヌガーだけ渡されてもねえ」

唯「お願い和ちゃんっ!この子たちを無駄にしないで~!」ぎゅー

憂「引き取ってあげてー!」ぎゅーっ

和「二人で食べればいいじゃない」

15: 2013/03/28(木) 21:35:05.24
憂「和ちゃんひどいっ!」ガーン

和「そうかしら?」

唯「過去のトラウマを話したのに・・・まだこの子たちを食べればなんて言うの!?」ガーン

和「大したトラウマがあったものね」

唯憂「うー、和ちゃ~ん!」うるうる

和「・・・はぁ。仕方ないわね」

唯憂「やったー!」ぱぁぁ

16: 2013/03/28(木) 21:38:00.54
唯「和ちゃんありがとー♪」ぎゅ~

憂「ありがとー♪」ぎゅーっ

和「まったくもう。しょうがない子たちね」なでなで

唯「ささ、どんどん召し上がれ~」

憂「何か飲み物はいる?」

和「やれやれ。この姉妹は・・・」

17: 2013/03/28(木) 21:40:32.60
和「そうだ。飲み物と言えば」

唯「んー?」

和「このコーヒーヌガー。コーヒーやココアに入れて溶かすと美味しいのよね」

憂「・・・そうなの?」

和「ええ。それじゃあコーヒー貰えるかしら?」

唯「う、うんっ!」

憂「今淹れるね~」

18: 2013/03/28(木) 21:44:02.32
和「ふぅ。良い香りね」

憂「私が淹れましたっ!」ふんすっ
唯「私が見てましたっ!」ふんすっ

和「なんで唯がドヤ顔なのよ」

和「さて、それじゃあ貰ったコーヒーヌガーをコーヒーに入れて、と」

チャプン

和「んん。甘い香りがするわね」

唯「・・・。」
憂「・・・。」

19: 2013/03/28(木) 21:46:50.87
ごくっ

和「はぁ・・・コーヒーにチョコレートの香りが付いて美味しいわ」

唯「・・・。」ゴクリ

憂「・・・あの、和ちゃん?」

和「なに?」

憂「その、私も一口飲みたいかなー?なんて」

唯「わ、私もっ!」

20: 2013/03/28(木) 21:50:15.68
和「えっ?二人はコーヒーヌガー嫌いじゃなかったの?」

唯「いや、嫌いというわけじゃ・・・」

憂「むしろ、美味しい食べ方があるなら真似したいというか・・・」

和「そう。でも残念ね。これは私が貰ったものだから、全部私が食べるわね」

唯「和ちゃーん!ごめんなさい~!」ぎゅーっ!
憂「いじわるしないで~!一口ちょうだい~!」ぎゅーっ!

和「はいはい。仕方ない子たちね」なでなで


おしまい!

21: 2013/03/28(木) 21:51:33.27
おっおっwwww乙りんこ( ^ω^ )

引用元: 唯「和ちゃんのおやつがチロルチョコだった・・・」