凛「凛とお話してるのにぼーっとしないでほしいにゃ～！」


ご、ごめんね、凛ちゃん。


……。


それで、えっと。


凛「眼鏡外して、遠く見てるだけで飽きないのかにゃ～って」


全然だよっ。


凛「言わなくてもかよちんの態度でわかるよ～っだ」


……えっと、ごめんね。


凛「えへへっ、怒ってないにゃ♪　ぼーっとしてたから、イジワル、してみたんだ」


えぇ！？

凛「それで、最近は何見てるの？」


えっと、ちょっと前までは、外の景色とか眺めてたんだけど。


凛「うんうん」


最近はね、クラスの皆の顔をこっそり見てるんだ。


凛「……それって本当に面白いのかにゃ……」


う～ん、と……眼鏡をかけて皆の顔を見るとね、いろんな表情があるの。

凛「キリッ！」


あはは、凛ちゃん誰のモノマネしてるの？


凛「入学式の時の生徒会長さん！」


キリッとしてて美人さんだったよね……別世界って思っちゃった。


凛「かよちんは可愛い系だもんねっ」


そんなことないよぅ凛ちゃんったら！


凛「えぇ～っ……ムぅぅぅ！」


えっと、真姫ちゃん……かなあ？


凛「正解！　……ってわわわ、こっち向いたにゃ」


真姫ちゃんも美人だよね……。

真姫「なによ、遠巻きに人の名前出して……」


凛「真姫ちゃんはいっつも怒った顔してるにゃ～って」


真姫「凛！」


あはは……真姫ちゃんは美人だよねってお話してたの。


真姫「ちょ、ちょっと、いきなり何なのよ……///」


凛「嘘は言ってないにゃ」


真姫「……それで、結局何の話してたの？」


えっと、なんだっけ？

凛「思い出せないにゃ……」


真姫「……ハァ」


真姫「眼鏡」


えっ？


真姫「眼鏡をかけないで何見てるのかって話でしょう？」


…………。


凛「…………」

真姫「…………何よ。」


凛「……知らないフリして聞こえてたんだな～って」


そんなに大きな声で喋ってたかなあ？


真姫「別にそれはぁ！　えっと、その、違うんだから！」


凛「うんうん♪」


うんうん♪


真姫「うるさいわね！///」


やっぱり真姫ちゃんは可愛い系かも……。

真姫「……で？　結局、だから、どうして眼鏡をかけないで人の顔を見るのにハマってるの？」


えぇっと……真姫ちゃん、ごめんね？


えいっ


真姫「…………」


凛「…………」


…………。


真姫「この手、頭の上に乗ってるこの手、どうすればいいのよ」


凛「かよちんが暴力を振るだなんて……そんな娘に育てた覚えはないにゃ……！」


ご、ごめんね！　真姫ちゃん！

真姫「痛くもないし、て言うか頭撫でられたくらいの感じだから、私は別にいいけど」


凛「ホント！？」


真姫「ふんっ！」


凛「痛いにゃあ！」


あはは……。


真姫「それで、この手はどういう理由なの？」


えっとね？　……怒らないで聞いてくれるかなぁ……？

真姫「理由にもよるけれど……かよちんなら怒らないわよ」


凛「なんか理不尽にゃ……」


真姫ちゃんのね、怒った顔が見たかったんだ


真姫「…………」


凛「…………」


…………。


うぅ……ごめんなさい。


真姫「怒ってるわけじゃなくてね、呆れてるのよ」


凛「あ、キレてる？」

真姫「……こんな優しく叩かれたって、誰も怒りはしないわよ」


凛「無視されてるにゃ……」


真姫「それに、かよちんが理由もなく叩くはずないってことぐらい、わかるわ」


……えへへ。


凛「🐛」


真姫「うるさいっ」


あっ！　真姫ちゃん、その顔だよ！　今怒ってるでしょ！


真姫「別に怒ってないわよ！」


やっぱり……！


真姫「何が言いたいのよ……」

あのね、眼鏡を外して見るとね、皆の表情が優しく見えるんだ♪


真姫ちゃんだけじゃなくって、凛ちゃんが難しいこと考えてる時も優しそうだなって思うし、授業中に怒っちゃった先生も、優しい顔して怒ってるから、全然怖くなんてないんだ♪


凛「かよちん……そんな難しいこと考えながら生きてるんだ……すごいにゃ」


真姫「その感想はどうなのよ……」


真姫「そういう考えは結構好きよ。なんて言うか、毎日幸せそうでね」


凛「真姫ちゃん……」


うぅ……。

真姫「べ、別にそういう意味じゃなくって！　単純に感心したというか……もう凛！」


凛「なんで凛を怒るにゃ！？」


真姫「なんとなくよ！」


凛「うわーん！　真姫ちゃんがリステリンだにゃ～！」


真姫「それを言うならヒステリックでしょ！　って誰がヒステリックよっ！」


…………。


……ふふっ♪


二人とも、やっぱり優しい笑顔で言い争ってるから、なんだか楽しそうだなあ。

眼鏡をかけて見る世界。


コンタクトレンズを通して見る世界。


眼鏡もコンタクトレンズもつけずに見る世界。


たくさんの目で、たくさんの優しい世界を見ている花陽は、何でもないけれど何が起こるかわからない毎日を、一番幸せに感じれているのかも♪


眼鏡を通して見える花陽の目が、今はもうつまらなく映っていればいいなあ。


なんて。


おわり

くぅ～疲れましたw これにて完結です！ 
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした 
本当は話のネタなかったのですが← 
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw 
以下、穂乃果達のみんなへのメッセジをどぞ 

ことり「みんな、見てくれてありがとう 
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね！」 

にこ「いやーありがと！ 
私のかわいさは二十分に伝わったかな？」 

絵里「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」 

希「見てくれありがとな！ 
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ！」 

海未「・・・ありがと」ﾌｧｻ 

では、 

ことり、にこ、絵里、希、海未、俺「皆さんありがとうございました！」 

終 

ことり、にこ、絵里、希、海未「って、なんで俺くんが！？ 
改めまして、ありがとうございました！」 

本当の本当に終わり 

はい