2: 2014/01/03(金) 21:43:46.65
杏「ふー、初詣も新春LIVEも終わったし、杏にもついに念願のお正月休みが!」

杏「寝正月、寝正月♪」

杏「何もしないでひたすら寝まくるぞー」

ピロリローン

杏「…このタイミングでメール…嫌な予感がする」

杏「…無視しようかなー…」

杏「……」

杏「…チラッ」

杏「…あ、小梅からのメールだ」

杏「……なるほど、そういうことか」

杏「正直寝てたいけど…小梅のお願いだもんなぁ」

杏「返信してから準備するかー」ノソノソ

3: 2014/01/03(金) 21:45:09.07
―2時間後―

杏「おまたせー」

小梅「あ…杏さん…おはよう…」

輝子「お、おはよう…フヒッ」

小梅「ご、ごめんね…せ、折角のお休みに…呼び出しちゃって…」

小梅「ど、どうしても…杏さんと…初詣…行きたくて……」

杏「いやぁ、まぁ、小梅と輝子にお願いされたらねぇ。断るに断れないよ」

小梅「う、うん…ありがとう…えへへ」

輝子「あ、杏さん…きらりさん達と…初詣、行ったんだっけ…」

杏「だねー。だから杏は正確には初詣じゃないけど」

杏「別に2回お参りして悪いことはないだろうし、なんか適当にお願い事するよー」

小梅「う、うん…分かった……」

輝子「じゃ、じゃあ…行きますか…フヒ」

杏「うぃー」

4: 2014/01/03(金) 21:46:34.26
小梅「きょ、今日は…あまり、寒くなくて…よかったね…」

杏「うーん、思いっきり厚着してきちゃったけど、やりすぎたかなぁ」

輝子「あ、杏さん…もこもこだね…フヒヒ」

小梅「凄く…暖かそう…」

杏「そうだろうそうだろう。…あ、ところで、どこの神社に行くの?」

小梅「こ、ここから…少し、歩いたところに…神社があるから…そ、そこに…」

杏「ほほー」

輝子「あまり歩かなくて、人が少ないとこの方がいいと思って…」

杏「うんうん。その方が杏的には嬉しいねー」

杏「有名な神社だと、人の数が半端ないからねぇ」

小梅「ニュ、ニュースとかで…よく、見る…」

輝子「じ、神社が…人で、埋め尽くされてるよね…」

杏「あんなとこに杏達が行ったら確実に飲み込まれるよ」

小梅「い、一度…離れ離れになったら…ご、合流するのも…大変そう…」

杏「そういう時にきらりが居てくれると助かるんだよねぇ。負ぶってもらえるし」

輝子「な、なるほど…」

5: 2014/01/03(金) 21:48:09.96
小梅「あ…こ、ここだよ…」

杏「へー、ホントに近いんだね」

輝子「フヒ…け、結構…人、多いな……」

小梅「う、うん…思ってたより…多い…」

杏「この時期はどこの神社もそれなりに混むんだろうねぇ」

杏「逸れない様に手でも握る?」

小梅「あ…う、うん…握る…」

杏「ほい、じゃあ杏が真ん中ー」

小梅「えへへ…」ギュッ

輝子「フヒヒ…」ギュッ

杏「んじゃ、お参りしにいきますかー」

小梅「しゅっぱーつ…えへへ」

輝子「しゅっぱーつ…フヒヒ」

6: 2014/01/03(金) 21:49:16.04
杏「屋台も色々出てるねぇ」

小梅「い、良い匂いが…するね…」

輝子「キ、キノコを取り扱ってる…屋台はありますか…」

杏「いやー、それはないんじゃないかな」

輝子「そ、そうか…ないか…」

杏「キノコの屋台ってどんなのだろうね」

小梅「シ、シイタケの…串焼きとか…?」

杏「あー、それならありそうかも」

輝子「シイタケの串焼きは…美味しいよ…」

輝子「そのままでもいいけど…タレをつけると…さらにいい…フヒッ」

杏「…そう言われると、食べたくなってきちゃうな」

小梅「お、美味しそう…」

杏「お参りが終わったら、屋台もちょっと見ていこうかー」

輝子「そ、それがいい…」

7: 2014/01/03(金) 21:50:46.06
輝子「お、お参りって…ど、どうやって…するんだっけ…」

小梅「あ…な、なにか…手順が…あるよね…?」

杏「あー、鈴を鳴らして、お賽銭を入れて、二礼二拍手一礼だっけ?」

杏「2回礼をして、2回手を叩いて、最後にもう1回礼をするっていう」

輝子「フヒ…そ、それだ…」

小梅「あ、杏さん…物知り…」

杏「杏も茄子に教えてもらったからねぇ」

杏「じゃ、まずは鈴を鳴らすよー。二人も一緒に鳴らす?」

小梅「あ…な、鳴らす…」

輝子「じゃ、じゃあ、私も…」

杏「そんじゃ、一緒にガラガラーっと」ガランガラン

小梅「つ、次に…お賽銭を…入れて…」

輝子「二礼二拍手一礼…だね」

8: 2014/01/03(金) 21:53:11.77
パンパン

杏(うーん…2回目は何をお願いしたものか…)

杏(1回目の時だって結構悩んだしなぁ)

杏(…チラッ)

小梅(今年も皆と一緒にアイドルのお仕事が沢山出来ますように…)

杏(…チラッ)

輝子(今年も皆と仲良く出来ますように…)

杏(2人ともマジメにお願い事してるっぽいなぁ)

杏(うーん…)

杏(そうだなぁ…小梅と輝子と一緒に来てるし…)

杏(二人の良いお姉ちゃんでいられますように…とか?)

杏(…口に出さなくてもちょっと恥ずかしいな、これ…)

9: 2014/01/03(金) 21:54:14.55
小梅「お、お願い事…し終わった…」

輝子「フヒ…私も…終わったよ…」

杏「杏も終わったよー」

小梅「しょ、輝子さんと…杏さんは…ど、どんなお願い事…」

小梅「…あっ、お、お願い事って…口に出したら…ダメ、だったよね…?」

輝子「フヒ…き、聞いた事…あるね…」

杏「どうなんだろうね。口にしたからって叶わなくなることはないと思うけど…」

杏「まぁ、それでも何をお願いしたかなんて、恥ずかしくて言えないよね」

小梅「そ、そう…だね…」

輝子「じ、自分だけの…秘密ということで…フヒヒ」

杏「んじゃ、屋台でも見て回る?」

小梅「あ…そ、その前に…おみくじとお守り…買ってもいい…?」

杏「あー、そうだったね。そっち先に行こうか」

輝子「あ、あっちで…売ってるみたい…」

10: 2014/01/03(金) 21:56:04.08
小梅「あ、杏さんは…買う…?」

杏「んー、きらり達と行った時に両方買ったからなぁ…おみくじだけ引こうかな」

杏「前のは今年一年の運勢で、今から引くのは今日一日の運勢って事で」

輝子「ま、前引いたおみくじは…何が出たの…?」

杏「それが、杏もきらりも茄子もプロデューサーも全員揃って大吉ひいちゃってさ」

小梅「えっ…す、凄い…」

輝子「き、奇跡だね…」

杏「完全に茄子パワーのおかげだよね。ありがたやありがたや」

小梅「わ、私達も…大吉…引けたらいいな…」

輝子「あ、杏さんについてる…茄子さんパワーを分けてもらおう…フヒヒ」

小梅「そ、そうだね…杏さんと茄子さん…パワーを分けてください…」ペタペタ

輝子「フヒヒ…お願いします…」ペタペタ

杏「杏はパワースポットか何か?」

小梅「こ、これで…大丈夫かな…?」

輝子「多分大丈夫…おみくじ、引きに行こう…」

杏(果たしてこの行為に意味があったのだろうか…別にいいけど)

11: 2014/01/03(金) 21:57:50.17
小梅「しょ、小吉だった…」

輝子「フヒ…中吉…」

杏「吉ー。うん、極めて普通な結果だったね」

輝子「フヒヒ…そうだね…」

小梅「で、でも、凶とかじゃなくて…よかったね…」

輝子「だ、大吉と凶って…どっちの方が出やすいんだろう」

杏「多分大吉の方が出やすいんじゃないかなぁ」

杏「凶がかなり出やすい神社もあるみたいだけど」

杏「大凶はそもそもおみくじに入れてない所の方が多いらしいね」

輝子「だ、大凶を引いたら…ショック過ぎるね…」

小梅「う、うん…しばらく…立ち直れないかも…」

杏「全部大吉だったらいいのにね。誰も困らないし」

小梅「で、でも…あ、あんまり…ありがたみが…ないかも…?」

輝子「お、おみくじを引く意味が…なくなるね…フヒヒ」

杏「うーん、そうかな?」

12: 2014/01/03(金) 21:59:26.07
杏「あとはお守りかー」

小梅「う、うん…沢山種類があるけど…何にしようかな…」

輝子「ど、どれに…するべきか…」

小梅「あ、杏さん達は…何のお守りにしたの…?」

杏「んー、とりあえず皆に合わせて健康祈願のお守りにしたよ」

小梅「じゃ、じゃあ…私も…それに、する…」

輝子「け、健康が…一番大事…フヒヒ」

杏「不労所得のお守りとかあったらそれ買ってたけどね」

輝子「フヒ…ひ、酷いお守りだね…」

小梅「ほ、他のお守りから…浮いてそう…」

杏「でも、実際にあったら人気ありそうだよね」

小梅「そ、そうかな…?」

輝子「か、買ったら…罰が当たりそう…」

杏「トラップ的なね」

13: 2014/01/03(金) 22:01:48.77
杏「んじゃ、お守り買ったし屋台見て回るかー」

小梅「う、うん…行こう…」

輝子「楽しみだね…フヒヒ」

杏「うーん、どれも美味しそうだなぁ」

小梅「お、お祭りとかの…屋台って…何でも…美味しそうに見えちゃう…」

輝子「わ、分かる…」

杏「その場で食べると美味しいけど、家に持って帰って食べるとそうでもなくなる現象」

小梅「あ、あれって…どうしてなのかな…?」

杏「単純に出来立ての方が美味しいのと、その場の雰囲気みたいなのがあるのかもね」

小梅「な、なるほど…」

輝子「あ、あそこ…お、お汁粉…配ってる…」

杏「おー、お汁粉かぁ」

小梅「お、お汁粉…食べたい…」

杏「いいんじゃないかな。んじゃ、並んでお汁粉貰おうかね」

輝子「そ、そうしよう…フヒヒ」

14: 2014/01/03(金) 22:03:31.08
杏「ねんがんの おしるこをてにいれたぞ」

小梅「も、持ってるだけで…暖かいね…」

輝子「ゆ、湯気が凄い…フヒヒ」

小梅「め、眼鏡が…曇っちゃう…」

杏「小梅のオシャレ眼鏡が」

輝子「フヒヒ…レンズが真っ白だね…」

小梅「み、見えない……」

杏「ポケットティッシュあるけど拭く?」

小梅「う、うん…ありがとう……」フキフキ

杏「んじゃ、いただきますかねー」

小梅「う、うん…いただきます…」

輝子「いただきます…」

杏「ずずず…お汁粉うまー」

小梅「お、美味しいね…」

輝子「あ、甘くて…いいね…」

15: 2014/01/03(金) 22:05:01.42
杏「ふー、美味しかった」

小梅「ごちそうさまでした…」

輝子「ごちそうさまでした…フヒヒ」

杏「これでやる事は全部やったかな?」

小梅「う、うん…初詣は…終わり、かな…?」

輝子「こ、この後は…どうしよう…」

杏「んー、何もなければ杏は帰って寝ようかなぁ」

小梅「お、お休みの間…ずっと、寝てるの…?」

杏「寝正月最高~」

輝子「ご、ご飯は…?」

杏「寝てればいらないでしょ~」

小梅・輝子「………」

杏「あれっ、もしかして呆れられてる?」

小梅「あ、杏さんは…わ、私達に…色々、優しくしてくれるし…お姉ちゃんみたいだけど…」

小梅「じ、自分の事も…も、もっと…大事にしないと…ダ、ダメ…」

輝子「で、ですね…」

杏「うっ」

16: 2014/01/03(金) 22:05:58.73
杏「うー、分かったよ。ご飯もちゃんと食べるよ。カップ麺とかコンビニ弁当じゃないの」

小梅「う、うん…それなら…大丈夫…」

輝子「一安心だね…フヒヒ」

杏「…あ、それじゃあ、また2人にご飯作って欲しいなー?」チラッ

小梅「えっ…わ、私達に…?」

杏「二人がこの後予定がないなら、だけどねー」

小梅「う、うん…それは…大丈夫…。輝子さんは…?」

輝子「わ、私も…問題ない…」

杏「んじゃ、ご飯のついでにまたゲームとかして遊ぶ?」

小梅「あ…う、うん…遊ぶ…!」

輝子「ま、また…ホラーゲームする…?…フヒヒ」

杏「新春ホラーかぁ」

小梅「し、新春ホラー…」キラキラ

輝子「こ、小梅の目が…輝いてる…」

杏「んじゃ、帰る前にスーパーに寄ろうかー」

杏(まさか、あんなお祈りした直後に、二人にお説教されるとは…)

杏(二人のいいお姉ちゃんになる前に、まずは自分の生活スタイルを正せってことかぁ)

杏(神様も厳しいなぁ…)


おしり

17: 2014/01/03(金) 22:07:28.98
特に盛り上がりもなかった(反省)

見てくれた人ありがとう

20: 2014/01/03(金) 22:24:10.15


今年もかわいい3人を楽しみにしてます

22: 2014/01/03(金) 22:37:35.18
おつおつー
この三人可愛すぎる

引用元: 杏「2回目の初詣」