1: 2012/05/14(月) 00:17:17.81
切嗣「ナタリアの飛行機が着陸したらゾンビだらけになってしまう」

切嗣「すまないナタリア…」カチャッ

切嗣「ミサイル発射!」

ヒュ~~~~~ン……

切嗣「あれっ?」

切嗣「やっべはずした!」

ナタリア『おい坊や』

切嗣「あっナタリア」

ナタリア『お前私が着陸するまでちょっとそこ動くなよ』

切嗣「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ」

2: 2012/05/14(月) 00:25:24.13
ナタリア「…」

切嗣「…」

ナタリア「え?なにお前。え?」

切嗣「え?何が?」

ナタリア「いやいやいや。お前さっきさ…え?」

切嗣「なになになになに。なにいってるのか全然わかんない」

ナタリア「あれ?そうやってとぼけるの?あーそうそういう態度なんだ。ほぉ~」

切嗣「え?なんで?なにそのカンジ」

ナタリア「いやいやいやとぼけるなよ。そのミサイルなんだよ」

切嗣「え?普通に射撃の練習してただけだけど?」

ナタリア「は?通らないだろそれは」

切嗣「は?ナタリア意味わかんね」

4: 2012/05/14(月) 00:28:11.70
どうやったら外せるんだよ

5: 2012/05/14(月) 00:28:25.70
本当にこうだったら良かったのに。
あまりにも悲しすぎる

6: 2012/05/14(月) 00:29:53.43
スティンガーだっけ?あの武器
旅客機じゃ回避不能だろ

7: 2012/05/14(月) 00:30:13.78
ナタリア「お前さっき普通に私の乗ってた飛行機撃ち落とそうとしたよね?」

切嗣「え?え?何それ何それ。初耳なんですけど」

ナタリア「いや撃ったよね?普通に」

切嗣「え?撃ってないけど別に」

ナタリア「じゃあさっき私の方に飛んできたミサイル何さ」

切嗣「いやだから射撃の練習しただけだけど」

ナタリア「さっきまで私の通話してたよな?なんで急に射撃の練習始めるの?」

切嗣「…」

ナタリア「ほら黙った」

切嗣「え?黙るってなにが?呆れてただけだけど?」

切嗣「ナタリア全然僕の言い分聞いてくれないし?」

切嗣「会話しても無駄かなみたいな?」

14: 2012/05/14(月) 00:35:06.57
ナタリア「いやお前の言い分ふざけすぎっしょ?」

ナタリア「お前普通に私のこと殺そうとしたべ?」

切嗣「え?え?何が何が?全然わかんないんだけど」

ナタリア「だから私のことゾンビごと殺そうとしたべって」

切嗣「え?なんで僕がそんなことすんの?ナタリアって僕の母親的な存在じゃん?」

切嗣「ナタリアを頃すメリットないよね僕に」

ナタリア「お前正義の味方目指してるよな?なんか」

ナタリア「私が着陸したらゾンビも一緒に来ちゃって被害が出るから」

ナタリア「私ごと殺そうとしたとかそんなカンジだろ?」

ナタリア「マジふざけんなや」

切嗣「え、なにその被害妄想」

切嗣「そんなん別に関係ないし」

ナタリア「あ?」

17: 2012/05/14(月) 00:40:22.36
切嗣「…」

切嗣「なにそれ」

切嗣「なんで僕こんなナタリアに責められてんの?」

切嗣「マジ意味わかんないし」

ナタリア「意味わかんなくないだろ。人の命狙いやがって」

切嗣「だから誤解だって言ってんじゃん」

ナタリア「誤解も糞もないんだよ。普通に決定的だから」

ナタリア「もし私が魔術でミサイルの軌道そらさなかったら」

ナタリア「ふつうに木端微塵だったからな?私」

切嗣「…」

ナタリア「もういいわお前」

ナタリア「もうこっから別行動な?」

20: 2012/05/14(月) 00:47:21.38
切嗣「仮にさ」

ナタリア「あ?」

切嗣「仮に僕がナタリアを殺そうとしたとしてもさ?」

ナタリア「はい認めたー。殺意があったって認めたー」

切嗣「話の腰おるなよ」

切嗣「仮に僕がナタリアを殺そうとしたとしてもさ」

切嗣「え、僕悪いの?」

ナタリア「は?」

ナタリア「お前ふざけんなよ誰にここまで育ててもらったと思ってんだ」

切嗣「だってナタリアが着陸したらさ」

切嗣「被害増えてたよね?実際」

23: 2012/05/14(月) 00:53:26.43
ナタリア「だからって育ての親殺そうとしていいのかい」

切嗣「え、何それ、それこそエゴだよね?」

切嗣「あんた中のゾンビとか蜂どもどうした?」

切嗣「放置でしょ?放置だよね?てゆーかどうにもならないよね?」

ナタリア「それはお前…」

切嗣「ないわー…」

24: 2012/05/14(月) 00:55:23.36
ナタリア「…」

切嗣「…」

ナタリア「だからって親を頃していいのかい?」

切嗣「頃すさ」

ナタリア「それで沢山の人が救われるなら?」

切嗣「ああ、頃す」

ナタリア「でもそれで助かるのは結局見ず知らずの他人だろう?」

ナタリア「大切な人を失ってまで守るべきものかね」

切嗣「守る」

切嗣「正義の味方は平等でなければならない」

ナタリア「そうかい…だったらやっぱりここでお別れだ」

切嗣「さよならナタリア」



切嗣「はっ」

切嗣「夢か…」

27: 2012/05/14(月) 01:02:04.86
切嗣「昔の夢を見るなんて…」

アイリ「おはよう切嗣」

切嗣「おはよう」

アイリ「切嗣がうたたねなんて珍しい」

切嗣「そうだね…」

アイリ「さ、皆で約束の焼き肉に行きましょう」

セイバー「焼き肉FOOOOOOOOOOOOO!!」

切嗣「わかった…行こうか」

ジュージュー

イリヤ「焼き肉だー」

セイバー「よっしゃ喰うぞおおおおおおおおおおおおおおお」

切嗣「あ、店員さん肉適当にホルモン多めで」

アイリ「白いご飯食べる人ー」

セイバー「はいはいはいはいはいはいはああああああああい!」

30: 2012/05/14(月) 01:05:57.13
店員「お肉お待たせしましたー」

セイバー「うひょひょ来ました来ました!」

アイリ「食べ放題だからいっぱい食べてね」

イリヤ「わーい」

セイバー「じゃあさっそく…」

切嗣「待てっ!」

セイバー「」ビクっ

切嗣「アイリ…この愚鈍な騎士王様に教えてやってくれないか」

切嗣「衛宮家の食事ってやつを…」

アイリ「あのねセイバー、うちでは焼き肉は切嗣が仕切ることになってるの」

セイバー「仕切る、とは」

アイリ「音楽でいう指揮者のようなものよ」

セイバー「鍋奉行のようなものですか」

33: 2012/05/14(月) 01:10:02.97
セイバー「しかし焼き肉と言うものは各々が楽しんで…」

切嗣「ほらこれだ(笑)」

切嗣「聞いたかいアイリ、イリヤ」

切嗣「この騎士王様は焼き肉を単なる食事だと思っている」

切嗣「焼き肉と言うものはね…一つのアート、芸術なんだよ」

切嗣「よって僕が指揮をとる!勝手な真似をするものは容赦なく叩きだす」

セイバー「…今ようやくわかった」

セイバー「貴様は外道だ!」

切嗣「なんか腹ペコ王がゴチャゴチャ言っているが」

切嗣「財布のひもを握っているのは僕だということをわすれないでほしいもんだ…」

セイバー「くっ……鬼畜め!」

アイリ(食べ放題で何を偉そうに)

34: 2012/05/14(月) 01:10:49.03
平和だ

35: 2012/05/14(月) 01:11:00.45
カモメに当たって失敗は考えた

36: 2012/05/14(月) 01:12:10.38
まさかの焼肉スレだった

37: 2012/05/14(月) 01:14:05.92
切嗣「肉を焼く順番は僕が決める…野菜もね」

切嗣「さっそく仕分けよう」

セイバー「くそう…私の胃はもはや胃酸で溶けそうだというのにっ…!」

切嗣(思い出すな…昔を)

切嗣(この焼き肉スキルもナタリアから教わったものだ…)




ナタリア「いいかい、私が合図するまで食べてはならん」

切嗣「いいじゃんどうでも。焼き肉なんて食べれればそれで」

ナタリア「焼き肉をなめるなあっ!」

切嗣「」ビクッ

45: 2012/05/14(月) 01:19:35.85
ナタリア「肉はゆっくり、素早くひっくり返すんだ」

切嗣(どっちだよ)

ナタリア「イメージとしては…そうだな、父親を頃した時を思い出せ。あの引き金を引く感覚だ」

切嗣「焼き肉ごときで嫌なこと思い出させるなよ!」

ナタリア「おまっ…焼き肉と父親どっちが大事なんだ!」

切嗣「今は焼き肉だ!」

ナタリア「そうだろうそうだろう」

切嗣「いいからとっとと教えてくれ。はやく食べたい」

ナタリア「よしきた。次は野菜だが、これはそうだな…初めて他人にナイフをつきたてた時を思い出せ」

切嗣「いちいち殺人に置き換えるのやめろ」

ナタリア「ごめん…」

ナタリア「今までずっと一人焼き肉だったから…はしゃぎすぎた…」

切嗣「いいけどさ…」

48: 2012/05/14(月) 01:25:58.47
切嗣(懐かしいな…)

セイバー「切嗣」

切嗣「はっ」

セイバー「何をボーッとしているのですか、はやく焼いてください」

イリヤ「お腹すいたー」

切嗣「ああ、ごめんごめんイリヤ」

切嗣「タイムアルター…ダブルアクセル!」

バッバッバッバッバッ!

セイバー「うわっすさまじい手際です」

アイリ「出たわね切嗣の得意技が…倍速肉焼き」

切嗣「『焼いて』『ひっくり返す』…それが僕の魔術の起源だ」

セイバー「まじすか」

53: 2012/05/14(月) 01:30:00.86
切嗣「むかし師匠にそう教わった」

アイリ「切嗣それ絶対だまされてるわよ」

切嗣「え?なにが」

アイリ「それが事実ならランサーのマスターに起源弾ぶちこんだのは何だったのよ」

切嗣「だから…焼けた後ひっくり返ったんじゃない?魔術回路が」

アイリ(私の夫の起源焼き肉かよ)

セイバー「切嗣、焼けています!」

切嗣「おっいい感じだ」

切嗣「じゃあ…」

セイバー「わくわく」

切嗣「はい、イリヤ。熱いから気をつけるんだよ」

セイバー「!?」

イリヤ「わーい」

セイバー「…もう一度言う」

セイバー「貴様は外道だ!」

57: 2012/05/14(月) 01:33:59.37
イリヤ「おいしい」

アイリ「良かったわねイリヤ」

セイバー「ぐやじいよおおおおおおおおおおおおお」

切嗣「アイリ、そこの英雄(笑)に言ってやってくれないか。お前が食べる順番は一番後だと」

アイリ(自分で言えよ)

セイバー「好きにに食べさせてくれてもいいではないですか!」

切嗣「駄目だって言ってやれアイリ」

アイリ(だから自分で言えよ)

セイバー「この頑固やろうと言ってやってくださいアイリスフィール」

アイリ(お前もかよ)

64: 2012/05/14(月) 01:38:07.06
セイバー「…そんなわけで切嗣との焼き肉は大変でした」

士郎「そうだったのか」

セイバー「ええ。結局私が食べれたのはナスとピーマンだけでした」

士郎「じーさんもひどいな」

セイバー「全くです。ですから、今夜の焼き肉は楽しみにしていました」

士郎「はは、じゃあいっぱい食べてくれよな」

凛「セイバー、白いご飯食べる?」

セイバー「食べますとも!」

桜「お肉持ってきましたー」

セイバー「きたきたあああああ」

71: 2012/05/14(月) 01:41:45.74
セイバー「いっただっきまーす!」

士郎「待てっ!」

セイバー「」ビクッ

士郎「桜、教えてやってくれないかこの腹ペコ王に、衛宮家の食卓ってやつを…」

桜「セイバーさん、ウチでは(←本妻アピール)焼き肉は先輩が仕切ることになってるんです」

士郎「じーさん直伝の焼き肉マエストロの腕前を見せてやるぜ!」

セイバー「受け継がれてるうううううううううううううううう!?」



ナタリア「私の焼き肉テクは永遠に不滅だ…。坊や、アニメ頑張れよ」


74: 2012/05/14(月) 01:43:49.85
おつ

84: 2012/05/14(月) 01:55:52.51
面白かった乙

引用元: 切嗣「飛行機にぶちこむはずだった対空ミサイルはずしちゃった」