1: 2011/04/23(土) 20:04:21.62
杏子「ちっ、めんどくせ……」
たたたっ
杏子「これじゃあ帰れないじゃんか……」
たたたっ
杏子「これじゃあ帰れないじゃんか……」
2: 2011/04/23(土) 20:08:55.33
杏子「……帰れない、か」
たたたっ
...たっ
杏子「……」ハア
トッ、
杏子「!誰……ってあんた」
さやか「……杏子、何してんの?」
たたたっ
...たっ
杏子「……」ハア
トッ、
杏子「!誰……ってあんた」
さやか「……杏子、何してんの?」
4: 2011/04/23(土) 20:11:02.67
杏子「何って」
さやか「傘も差さないで何突っ立ってんのよ」
杏子「ないからに決まってんだろ」
ぐいっ
杏子「って、おい!」
さやか「風邪引くよ。あんたのことなんてどうでもいいけど」
杏子「どこ行くんだよ!?」
さやか「雨宿り」
たたたっ
さやか「傘も差さないで何突っ立ってんのよ」
杏子「ないからに決まってんだろ」
ぐいっ
杏子「って、おい!」
さやか「風邪引くよ。あんたのことなんてどうでもいいけど」
杏子「どこ行くんだよ!?」
さやか「雨宿り」
たたたっ
5: 2011/04/23(土) 20:16:11.33
杏子「雨宿りって……」
さやか「ほら、あそこ!あの公園にちょうど雨凌げる場所、あるから!走るよ!」
杏子「あ、あぁ……」
タタタッ
――――― ――
さやか「……はあ、はあ」
杏子「……やっと、着いたな」
さやか「……雨、強くなってきたわね」
さやか「ほら、あそこ!あの公園にちょうど雨凌げる場所、あるから!走るよ!」
杏子「あ、あぁ……」
タタタッ
――――― ――
さやか「……はあ、はあ」
杏子「……やっと、着いたな」
さやか「……雨、強くなってきたわね」
7: 2011/04/23(土) 20:21:54.66
杏子「……だな」
さやか「で、あんたどこ行く途中だったわけ?」
杏子「あたしは……」
さやか「ま、別にどこでもいいんだけどさ」
杏子「なら聞くなよ」
さやか「……」
杏子「……雨、止まねえな」
さやか「だね。……止んだらどうしよっかな」
杏子「決めてなかったのか?」
さやか「何となく散歩してたら雨に降られてさ。もう最悪」
さやか「で、あんたどこ行く途中だったわけ?」
杏子「あたしは……」
さやか「ま、別にどこでもいいんだけどさ」
杏子「なら聞くなよ」
さやか「……」
杏子「……雨、止まねえな」
さやか「だね。……止んだらどうしよっかな」
杏子「決めてなかったのか?」
さやか「何となく散歩してたら雨に降られてさ。もう最悪」
10: 2011/04/23(土) 20:36:43.39
杏子「そこであたしに会って」
さやか「嫌な気分が二倍ね。どうしてくれんのよ」
杏子「知らねーよ」
さやか「……けど、良かったよ」
杏子「何が」
さやか「……あんたに会えて」
杏子「なっ!?」
さやか「ひ、一人で雨宿りってきついじゃん!?変な勘違いしないでよね!」
杏子「わ、わかってるしそんなの!」
さやか「嫌な気分が二倍ね。どうしてくれんのよ」
杏子「知らねーよ」
さやか「……けど、良かったよ」
杏子「何が」
さやか「……あんたに会えて」
杏子「なっ!?」
さやか「ひ、一人で雨宿りってきついじゃん!?変な勘違いしないでよね!」
杏子「わ、わかってるしそんなの!」
14: 2011/04/23(土) 20:52:53.71
さやか「そんなに真っ赤になってるのに?」
杏子「あんただって人のこと言えないだろ!」
さやか「うっさい!」
杏子「……ったく」
さやか「……」
杏子「……」
さやか「あのさ、さっきから思ってたんだけど」
杏子「ん?」
さやか「あんた、今日」
ざっぱー
杏子「うわっ!?あのトラックここまで泥飛ばしやがった!」
さやか「うわあ……杏子顔やばっ」
杏子「わ、笑うんじゃねえ!」
杏子「あんただって人のこと言えないだろ!」
さやか「うっさい!」
杏子「……ったく」
さやか「……」
杏子「……」
さやか「あのさ、さっきから思ってたんだけど」
杏子「ん?」
さやか「あんた、今日」
ざっぱー
杏子「うわっ!?あのトラックここまで泥飛ばしやがった!」
さやか「うわあ……杏子顔やばっ」
杏子「わ、笑うんじゃねえ!」
16: 2011/04/23(土) 20:57:06.90
さやか「だって……」
杏子「もう……」
さやか「あ、でもほら。雨止んできたよ」
杏子「ほんとだ……」
さやか「そろそろ帰ろっかな。あんたは?」
杏子「あたしはもうちょっとここにいるさ」
さやか「風邪引くよ?」
杏子「こんなので風邪引くほど弱くねえよ」
さやか「家、帰りたくないの?」
杏子「そんなわけじゃないけど……どうせ誰もいないしな」
さやか「……」
ぐっ
杏子「ちょ、何す……!」
ごしごし
杏子「さやか……?」
杏子「もう……」
さやか「あ、でもほら。雨止んできたよ」
杏子「ほんとだ……」
さやか「そろそろ帰ろっかな。あんたは?」
杏子「あたしはもうちょっとここにいるさ」
さやか「風邪引くよ?」
杏子「こんなので風邪引くほど弱くねえよ」
さやか「家、帰りたくないの?」
杏子「そんなわけじゃないけど……どうせ誰もいないしな」
さやか「……」
ぐっ
杏子「ちょ、何す……!」
ごしごし
杏子「さやか……?」
18: 2011/04/23(土) 20:59:41.85
さやか「人様の家来るときに顔に泥つけてるとだめでしょ」
杏子「は?」
さやか「……だーかーら」
杏子「なんだよ?」
ごっしごし!
杏子「いたっ、痛いっ!きつく拭きすぎっ」
さやか「家来なさい!」
杏子「……は?」
さやか「風邪引いて寝込むよりあたしん家来るほうがマシでしょ!」
杏子「……」
杏子「あ、あぁ……」
◆
杏子「は?」
さやか「……だーかーら」
杏子「なんだよ?」
ごっしごし!
杏子「いたっ、痛いっ!きつく拭きすぎっ」
さやか「家来なさい!」
杏子「……は?」
さやか「風邪引いて寝込むよりあたしん家来るほうがマシでしょ!」
杏子「……」
杏子「あ、あぁ……」
◆
20: 2011/04/23(土) 21:06:30.25
ぴちゃぴちゃ
さやか「あー、もうずぶ濡れ……」
杏子「完全に止まないうちに歩き出すからだろ」
さやか「もう止むと思ったからだし。それなのに止まないなんて……杏子って雨女?」
杏子「意味わかんねーよ」
さやか「でもま、いいや。着いたし」
杏子「ここがさやかん家?」
さやか「何よ?」
杏子「……意外っていうかなんていうか」
さやか「あたしは一般庶民ですからね。まどかん家みたいに豪華な一軒屋じゃなくって悪うござんした」
杏子「そういう意味じゃねえよ!」
さやか「……な、何よ急に大声出して」
さやか「あー、もうずぶ濡れ……」
杏子「完全に止まないうちに歩き出すからだろ」
さやか「もう止むと思ったからだし。それなのに止まないなんて……杏子って雨女?」
杏子「意味わかんねーよ」
さやか「でもま、いいや。着いたし」
杏子「ここがさやかん家?」
さやか「何よ?」
杏子「……意外っていうかなんていうか」
さやか「あたしは一般庶民ですからね。まどかん家みたいに豪華な一軒屋じゃなくって悪うござんした」
杏子「そういう意味じゃねえよ!」
さやか「……な、何よ急に大声出して」
21: 2011/04/23(土) 21:08:26.35
杏子「……あぁ、もう、何でもねえ」
さやか「……ふーん」
がちゃっ
さやか「ただいま」
杏子「お、お邪魔します……」
さやか「何緊張してんのよ」
杏子「うっせー……」
しーん
杏子「……あれ?」
さやか「誰もいないよ」
杏子「そうなのか?」
さやか「そ。親は殆ど出掛けててさ。今日も帰ってくるか帰って来ないのかわかんない」
さやか「……ふーん」
がちゃっ
さやか「ただいま」
杏子「お、お邪魔します……」
さやか「何緊張してんのよ」
杏子「うっせー……」
しーん
杏子「……あれ?」
さやか「誰もいないよ」
杏子「そうなのか?」
さやか「そ。親は殆ど出掛けててさ。今日も帰ってくるか帰って来ないのかわかんない」
22: 2011/04/23(土) 21:11:50.12
杏子「……そっか」
さやか「あたしは寂しく無いよ」
杏子「え?」
さやか「あんたとは違うんだからね」
杏子「……なっ、それじゃああたしが寂しいみたいな言い方じゃんかよ!」
さやか「ま、いいけど」
杏子「なんだよそれ……」
さやか「お風呂、入る?シャワーでいい?」
杏子「え?」
さやか「このままじゃ風邪引くしさ。ちょうど空いてるから。お風呂入りたいなら沸かすよ?」
杏子「あたしはどっちもいいよ別に」
さやか「だーめ!」
杏子「ひ、人ん家の風呂なんか……!」
さやか「え?何妄想してんの?やらし」
杏子「妄想も何もしてねえし!」
さやか「あたしは寂しく無いよ」
杏子「え?」
さやか「あんたとは違うんだからね」
杏子「……なっ、それじゃああたしが寂しいみたいな言い方じゃんかよ!」
さやか「ま、いいけど」
杏子「なんだよそれ……」
さやか「お風呂、入る?シャワーでいい?」
杏子「え?」
さやか「このままじゃ風邪引くしさ。ちょうど空いてるから。お風呂入りたいなら沸かすよ?」
杏子「あたしはどっちもいいよ別に」
さやか「だーめ!」
杏子「ひ、人ん家の風呂なんか……!」
さやか「え?何妄想してんの?やらし」
杏子「妄想も何もしてねえし!」
24: 2011/04/23(土) 21:16:27.69
さやか「それともなに?一人は嫌なの?あたしと一緒に入りたいとか?」
杏子「何でそうなるんだよ!」
さやか「遠慮なんてしなくていいよ」
杏子「けどさ……」
さやか「傘くらいなら貸してあげるけど。ずぶ濡れのまま帰るの?」
杏子「うっ」
さやか「なら早く決めて。っていうかあたし、寒いしお風呂沸かすよ」
杏子「結局自分で決めるのかよ……」
さやか「ん」
じゃかっ
さやか「杏子、そこに立っといて。お風呂やったらタオルとか持っていくから」
杏子「あ、あたしがやる!」
さやか「は?いいって」
杏子「何でそうなるんだよ!」
さやか「遠慮なんてしなくていいよ」
杏子「けどさ……」
さやか「傘くらいなら貸してあげるけど。ずぶ濡れのまま帰るの?」
杏子「うっ」
さやか「なら早く決めて。っていうかあたし、寒いしお風呂沸かすよ」
杏子「結局自分で決めるのかよ……」
さやか「ん」
じゃかっ
さやか「杏子、そこに立っといて。お風呂やったらタオルとか持っていくから」
杏子「あ、あたしがやる!」
さやか「は?いいって」
28: 2011/04/23(土) 21:29:29.72
杏子「どうせ入れてもらうなら見てるだけっておかしいだろ!」
さやか「変なとこであんた、優しいっていうかなんていうか……」
杏子「当たり前だろ、人間として」
さやか「そこまで言い切っちゃうんだ」
杏子「ほら、退いて。えっと、これで擦ればいいんだよな、浴槽」
さやか「やっぱいいって。あんたはそこで待っててよ」
杏子「意地張らなくてもいいだろ」
さやか「張ってないし!あんたこそ意地張ってるんじゃないの?」
杏子「あたしは手伝いたいだけだ!」
さやか「そんな奉仕精神はいりません!」
杏子「あんたなあ……」
ツルッ
杏子「って!?」
ぐらっ
さやか「変なとこであんた、優しいっていうかなんていうか……」
杏子「当たり前だろ、人間として」
さやか「そこまで言い切っちゃうんだ」
杏子「ほら、退いて。えっと、これで擦ればいいんだよな、浴槽」
さやか「やっぱいいって。あんたはそこで待っててよ」
杏子「意地張らなくてもいいだろ」
さやか「張ってないし!あんたこそ意地張ってるんじゃないの?」
杏子「あたしは手伝いたいだけだ!」
さやか「そんな奉仕精神はいりません!」
杏子「あんたなあ……」
ツルッ
杏子「って!?」
ぐらっ
30: 2011/04/23(土) 21:35:10.92
さやか「ちょ、杏子……!」
がたっ
杏子「うわ!?」
じゃーっ
さやか「(しまった、蛇口に引っ掛かってシャワーが……!でもそれより杏子……!)」
杏子「っとと……」
トスッ
さやか「え?」
ドテッ
さやか「……」
杏子「……さ、さやか。大丈夫か?頭から浴槽に突っ込んで……」
さやか「……あんたが転びそうになったからでしょうが……」
杏子「……助けてくれようとしたのか?」
さやか「っ!」
がたっ
杏子「うわ!?」
じゃーっ
さやか「(しまった、蛇口に引っ掛かってシャワーが……!でもそれより杏子……!)」
杏子「っとと……」
トスッ
さやか「え?」
ドテッ
さやか「……」
杏子「……さ、さやか。大丈夫か?頭から浴槽に突っ込んで……」
さやか「……あんたが転びそうになったからでしょうが……」
杏子「……助けてくれようとしたのか?」
さやか「っ!」
32: 2011/04/23(土) 21:39:33.57
バッ
さやか「べ、別に……!あんたが転んで風呂中血だらけになるのが嫌だっただけよ!」
杏子「いや、ならんだろ」
さやか「うぅ」
杏子「てか……シャワー。水じゃん……」
スッ
さやか「……何よ?この手」
杏子「聞くなよ!?」
さやか「自分で立てるし……」
杏子「ならなんであたしの手掴んでるんだよ」
さやか「あんたの顔立ててあげただけよ」
杏子「あー、それはどうも」クッ
さやか「べ、別に……!あんたが転んで風呂中血だらけになるのが嫌だっただけよ!」
杏子「いや、ならんだろ」
さやか「うぅ」
杏子「てか……シャワー。水じゃん……」
スッ
さやか「……何よ?この手」
杏子「聞くなよ!?」
さやか「自分で立てるし……」
杏子「ならなんであたしの手掴んでるんだよ」
さやか「あんたの顔立ててあげただけよ」
杏子「あー、それはどうも」クッ
33: 2011/04/23(土) 21:45:08.84
さやか「……ていうかもっと濡れちゃったわね」
杏子「あんたが引っ掛かるからだろ、蛇口に」
さやか「仕方無いじゃん!……どうする?」
じゃーっ
杏子「とりあえず浴槽にお湯はる間にシャワーで温まっといたら?」
さやか「それがいいかも」
杏子「あたし、外に出てるから」
さやか「えっ、何でよ?」
杏子「何でって……」
さやか「寒くないわけ?」
杏子「寒いさ、そりゃあ」
さやか「……もうすぐお風呂沸くから、あんたが先にシャワー浴びときなよ」
杏子「別にいいって」
さやか「こっちこそいいの!ほら、脱いで脱いで!」
杏子「ちょ、さやか……!?」
杏子「あんたが引っ掛かるからだろ、蛇口に」
さやか「仕方無いじゃん!……どうする?」
じゃーっ
杏子「とりあえず浴槽にお湯はる間にシャワーで温まっといたら?」
さやか「それがいいかも」
杏子「あたし、外に出てるから」
さやか「えっ、何でよ?」
杏子「何でって……」
さやか「寒くないわけ?」
杏子「寒いさ、そりゃあ」
さやか「……もうすぐお風呂沸くから、あんたが先にシャワー浴びときなよ」
杏子「別にいいって」
さやか「こっちこそいいの!ほら、脱いで脱いで!」
杏子「ちょ、さやか……!?」
35: 2011/04/23(土) 21:49:04.67
さやか「あんたが先に入るほうがいいでしょーが。そっちのほうが早そうだし」
杏子「それどういう意味だよ」
さやか「ほら、いいから」
杏子「わ、わかったって!脱ぐくらい自分でできるっての!」
さやか「わお真っ赤」
杏子「うっせ!」
さやか「そんじゃ、あたしは外に」
がしっ
さやか「何よ?」
杏子「風呂、もう沸いてるぞ?」
さやか「だね」
杏子「……一人ずつ入るより二人いっぺんに入ったほうが楽じゃねえの?」
さやか「……はっ!?」
杏子「それどういう意味だよ」
さやか「ほら、いいから」
杏子「わ、わかったって!脱ぐくらい自分でできるっての!」
さやか「わお真っ赤」
杏子「うっせ!」
さやか「そんじゃ、あたしは外に」
がしっ
さやか「何よ?」
杏子「風呂、もう沸いてるぞ?」
さやか「だね」
杏子「……一人ずつ入るより二人いっぺんに入ったほうが楽じゃねえの?」
さやか「……はっ!?」
39: 2011/04/23(土) 21:55:10.50
杏子「べ、別に一緒に入りたいとかそういうわけじゃねえからな!?」
さやか「何その変態」
杏子「だから違うって!」
さやか「……いいけどさ、別に。時間の無駄だからってだけだから!」
杏子「そりゃそうだろ!」
さやか「……杏子、あっち向いててよ」
杏子「え?」
さやか「脱ぐから!」
杏子「あ、あぁ!」
バッ
さやか「(……なんかすごい恥ずかしいんだけど)」
スルスル
バサッ
杏子「(……う。なんか脱ぎ辛い……しかもさやかの脱いでる音聞こえるし)」
さやか「何その変態」
杏子「だから違うって!」
さやか「……いいけどさ、別に。時間の無駄だからってだけだから!」
杏子「そりゃそうだろ!」
さやか「……杏子、あっち向いててよ」
杏子「え?」
さやか「脱ぐから!」
杏子「あ、あぁ!」
バッ
さやか「(……なんかすごい恥ずかしいんだけど)」
スルスル
バサッ
杏子「(……う。なんか脱ぎ辛い……しかもさやかの脱いでる音聞こえるし)」
43: 2011/04/23(土) 22:00:40.29
さやか「杏子?」
パサッ...
杏子「な、なんだよ?」
さやか「そんなに焦らなくても」
クルッ
杏子「ちょ、何見て……!」
さやか「まだ脱いで無いじゃん……」
杏子「それは……ってあんた!」
さやか「え?……って、人の裸見て赤面しないでよっ!?」
杏子「うるせーよバカ!」
さやか「先入るから!」
ざぶんっ
杏子「あ、あぁ……」ホッ
パサッ...
杏子「な、なんだよ?」
さやか「そんなに焦らなくても」
クルッ
杏子「ちょ、何見て……!」
さやか「まだ脱いで無いじゃん……」
杏子「それは……ってあんた!」
さやか「え?……って、人の裸見て赤面しないでよっ!?」
杏子「うるせーよバカ!」
さやか「先入るから!」
ざぶんっ
杏子「あ、あぁ……」ホッ
44: 2011/04/23(土) 22:06:09.41
杏子「(……くそっ、なんか調子狂う……)」
バサバサ
ガラッ
さやか「あ」
杏子「……なんだよ」
さやか「……いや、何でもない」
杏子「言いたいことあるなら言えっつーの!」
さやか「何でもないってば!まだあたしのほうが胸勝ってるなって!」
杏子「なっ!?べ、別にそんなこと気にしてなんか……!」
さやか「隠してる隠してる」
杏子「うぅ」
さやか「シャワー先浴びる?」
杏子「あ、あぁそうする」
スッ
ファサッ
さやか「(あ……髪、下ろした)」
バサバサ
ガラッ
さやか「あ」
杏子「……なんだよ」
さやか「……いや、何でもない」
杏子「言いたいことあるなら言えっつーの!」
さやか「何でもないってば!まだあたしのほうが胸勝ってるなって!」
杏子「なっ!?べ、別にそんなこと気にしてなんか……!」
さやか「隠してる隠してる」
杏子「うぅ」
さやか「シャワー先浴びる?」
杏子「あ、あぁそうする」
スッ
ファサッ
さやか「(あ……髪、下ろした)」
45: 2011/04/23(土) 22:09:08.73
杏子「んじゃ借りる」
さやか「……え?」
杏子「だから……」
さやか「あ、あぁ、うんご勝手に!」
さやか「(思わず見惚れちゃったあたしも充分変態だわ……)」
シャーッ
さやか「……」
さやか「ね、ねえ杏子!」
杏子「ん?」
さやか「あんたの髪、すっごい長いし綺麗だよね」
杏子「な、なんだよ急に……?」
さやか「いや、なんていうか……触ってみたいっていうか」
杏子「!?」
ずざざざっ
さやか「そんな反応しなくても!」
さやか「……え?」
杏子「だから……」
さやか「あ、あぁ、うんご勝手に!」
さやか「(思わず見惚れちゃったあたしも充分変態だわ……)」
シャーッ
さやか「……」
さやか「ね、ねえ杏子!」
杏子「ん?」
さやか「あんたの髪、すっごい長いし綺麗だよね」
杏子「な、なんだよ急に……?」
さやか「いや、なんていうか……触ってみたいっていうか」
杏子「!?」
ずざざざっ
さやか「そんな反応しなくても!」
46: 2011/04/23(土) 22:12:00.76
杏子「あ、あんたが触りた……」
さやか「髪だし髪!」
杏子「だ、だよな……」
さやか「何考えてんのよ……ほ、ほら、あたしって昔からこんな短い髪だし?」
杏子「そうなのか?」
さやか「だから、長い髪に憧れてるっていうか……別にあんたの髪だからってわけじゃなくって」
杏子「わかってるって」
さやか「だから……いい?」
杏子「」
さやか「髪だし髪!」
杏子「だ、だよな……」
さやか「何考えてんのよ……ほ、ほら、あたしって昔からこんな短い髪だし?」
杏子「そうなのか?」
さやか「だから、長い髪に憧れてるっていうか……別にあんたの髪だからってわけじゃなくって」
杏子「わかってるって」
さやか「だから……いい?」
杏子「」
51: 2011/04/23(土) 22:32:10.06
杏子「……ば、バカ!変な言い方すんな!」
さやか「な、何よそれ!?」
杏子「別に可愛いとかそんなこと微塵も思ってないからな!?」
さやか「はあ?」
杏子「……いいよ、あたしの髪なんかでよかったら」
さやか「……ありがと。なら失礼して」
ザバッ
そっ...
さやか「……やっぱ綺麗」
杏子「……そりゃどうも」
杏子「(……なんか近いんだけど)」
さやか「な、何よそれ!?」
杏子「別に可愛いとかそんなこと微塵も思ってないからな!?」
さやか「はあ?」
杏子「……いいよ、あたしの髪なんかでよかったら」
さやか「……ありがと。なら失礼して」
ザバッ
そっ...
さやか「……やっぱ綺麗」
杏子「……そりゃどうも」
杏子「(……なんか近いんだけど)」
54: 2011/04/23(土) 22:36:47.04
さやか「ね、折角だからさ、あんたの髪、洗ってあげてもいいよ?」
杏子「なんだよその言い方」
さやか「あーはいはい、洗わせてください」
杏子「そんなに洗いたいの?」
さやか「ち、違うし!ただやってみたいだけ!」
杏子「……いいけどさ」
さやか「気持ちよくしてあげるんだから!」
杏子「そ、その発言はどうよ!?」
杏子「なんだよその言い方」
さやか「あーはいはい、洗わせてください」
杏子「そんなに洗いたいの?」
さやか「ち、違うし!ただやってみたいだけ!」
杏子「……いいけどさ」
さやか「気持ちよくしてあげるんだから!」
杏子「そ、その発言はどうよ!?」
56: 2011/04/23(土) 22:40:54.02
さやか「た、確かに」
ざーっ
杏子「は、恥ずかしいからっていきなりシャワー出すなようわっ」
さやか「うるさい」
杏子「……」
さやか「シャンプーこれくらい?」
杏子「見えない」
さやか「じゃあこれでいいや。よくわかんないんだよね、髪長いの洗ったことないし」
ひゅっ、ひゅっ、
さやか「よし」
しゃかしゃか
杏子「何かすごい頭重いんだけど……」
ざーっ
杏子「は、恥ずかしいからっていきなりシャワー出すなようわっ」
さやか「うるさい」
杏子「……」
さやか「シャンプーこれくらい?」
杏子「見えない」
さやか「じゃあこれでいいや。よくわかんないんだよね、髪長いの洗ったことないし」
ひゅっ、ひゅっ、
さやか「よし」
しゃかしゃか
杏子「何かすごい頭重いんだけど……」
59: 2011/04/23(土) 22:45:57.08
さやか「えぇ?目、開けてみて」
杏子「おぉ……って、明らかつけすぎだろ!?」
さやか「そう?」
杏子「うわ、泡だらけじゃねえか!」
さやか「いつのまに!」
杏子「気付いてなかったのかよ!」
さやか「……」
杏子「そこで拗ねられても……交代!」
さやか「え?」
杏子「あんたに任せてらんねえ!はい、ここに座って!」
さやか「え、ちょ、杏子……」
ストッ
杏子「シャンプーは適量、洗うときは頭皮を少し揉むように」
しゃかしゃか
モミモミ
さやか「……な、なんか気持ちいい」
杏子「おぉ……って、明らかつけすぎだろ!?」
さやか「そう?」
杏子「うわ、泡だらけじゃねえか!」
さやか「いつのまに!」
杏子「気付いてなかったのかよ!」
さやか「……」
杏子「そこで拗ねられても……交代!」
さやか「え?」
杏子「あんたに任せてらんねえ!はい、ここに座って!」
さやか「え、ちょ、杏子……」
ストッ
杏子「シャンプーは適量、洗うときは頭皮を少し揉むように」
しゃかしゃか
モミモミ
さやか「……な、なんか気持ちいい」
63: 2011/04/23(土) 22:54:02.44
杏子「だろ?」
さやか「ま、まあちょっとだけだけどね!」
杏子「……目、入るぞ」
さやか「いたっ」
杏子「言った意味なかったな」
さやか「うっ……」
杏子「今シャワー流してやるから」
さやか「……ははっ」
さやか「ま、まあちょっとだけだけどね!」
杏子「……目、入るぞ」
さやか「いたっ」
杏子「言った意味なかったな」
さやか「うっ……」
杏子「今シャワー流してやるから」
さやか「……ははっ」
64: 2011/04/23(土) 22:55:47.51
杏子「なっ、なんだよ急に?」
さやか「だ、だってさ……今ちらっと見えたのが……杏子の泡だらけの髪……」
杏子「あんたがやったんだろ!?」
さやか「っ……目、痛いのに……お腹まで痛くなりそう……!」
杏子「なにがそんなにおかしいんだよ……あんたが笑うからあたしまで、……くくっ」
さやか「……あんただって笑ってるじゃんっ、釣られて笑うとか」
杏子「うるせー」
さやか「あー、目痛い目痛い!」
杏子「忙しい奴だなおい!?」
しゃーっ
――――― ――
杏子「……はあ」
さやか「なんかだいぶ長風呂になっちゃったわね……」
杏子「これじゃ時間とか言ってたの意味ないな」
さやか「だ、だってさ……今ちらっと見えたのが……杏子の泡だらけの髪……」
杏子「あんたがやったんだろ!?」
さやか「っ……目、痛いのに……お腹まで痛くなりそう……!」
杏子「なにがそんなにおかしいんだよ……あんたが笑うからあたしまで、……くくっ」
さやか「……あんただって笑ってるじゃんっ、釣られて笑うとか」
杏子「うるせー」
さやか「あー、目痛い目痛い!」
杏子「忙しい奴だなおい!?」
しゃーっ
――――― ――
杏子「……はあ」
さやか「なんかだいぶ長風呂になっちゃったわね……」
杏子「これじゃ時間とか言ってたの意味ないな」
66: 2011/04/23(土) 22:59:58.05
さやか「杏子のせいだね」
杏子「なんでだよ」
さやか「……てか狭い」
杏子「……それはあたしも思ってた」
さやか「やっぱり二人で風呂につかるのはきつかったか……」
杏子「……ん」
さやか「(……何かすごい密着してる……)」
さやか「なんであたしが杏子の上に座らなきゃ……」
杏子「し、仕方ないだろ、顔合わせて座るよりマシじゃん」
さやか「確かに……」
さやか「(どっちにしても恥ずかしいのは一緒だけどさ……)」
杏子「なんでだよ」
さやか「……てか狭い」
杏子「……それはあたしも思ってた」
さやか「やっぱり二人で風呂につかるのはきつかったか……」
杏子「……ん」
さやか「(……何かすごい密着してる……)」
さやか「なんであたしが杏子の上に座らなきゃ……」
杏子「し、仕方ないだろ、顔合わせて座るよりマシじゃん」
さやか「確かに……」
さやか「(どっちにしても恥ずかしいのは一緒だけどさ……)」
67: 2011/04/23(土) 23:07:09.58
杏子「……けどあったまるし」
さやか「だね」
杏子「あたしは、嫌じゃないけど」
さやか「……な、何よ突然」
杏子「……言ってみたくなっただけだ!」
さやか「恥ずかし」
杏子「あんたに言われたくねえ」
ざばっ
さやか「だね」
杏子「あたしは、嫌じゃないけど」
さやか「……な、何よ突然」
杏子「……言ってみたくなっただけだ!」
さやか「恥ずかし」
杏子「あんたに言われたくねえ」
ざばっ
68: 2011/04/23(土) 23:08:28.92
杏子「さやか?」
さやか「先上がる。あんたはもう少し入ってたら?」
杏子「……そうさせてもらう」
さやか「どうぞ」
がらっ
杏子「(……あいつ、顔真っ赤)」
杏子「(あたしも人のこと言えないけどさ……」ブクブク
.
さやか「先上がる。あんたはもう少し入ってたら?」
杏子「……そうさせてもらう」
さやか「どうぞ」
がらっ
杏子「(……あいつ、顔真っ赤)」
杏子「(あたしも人のこと言えないけどさ……」ブクブク
.
70: 2011/04/23(土) 23:12:12.83
ガラッ
杏子「……ん、さやかいない」
杏子「(ま、そりゃそうか。結構時間経ってるし)」
杏子「タオル、貸してもらっていいのか……?」
キョロ
杏子「とりあえずここを……うわっ!」
杏子「(しまった、下着だらけのとこを開けて……!)」
さやか「うわっ!」
杏子「!?」
さやか「あ、あんた何見て……!」
杏子「ち、違うこれは絶対違うから!」
さやか「あんたって奴はそこまで変態だったのね……」
杏子「だから違うって!」
杏子「……ん、さやかいない」
杏子「(ま、そりゃそうか。結構時間経ってるし)」
杏子「タオル、貸してもらっていいのか……?」
キョロ
杏子「とりあえずここを……うわっ!」
杏子「(しまった、下着だらけのとこを開けて……!)」
さやか「うわっ!」
杏子「!?」
さやか「あ、あんた何見て……!」
杏子「ち、違うこれは絶対違うから!」
さやか「あんたって奴はそこまで変態だったのね……」
杏子「だから違うって!」
72: 2011/04/23(土) 23:15:28.57
さやか「あーはいはい」
杏子「そんな棒読みで頷くな!」
さやか「タオル」
杏子「は?」
さやか「だからタオル、そこ置いといたから。せめてすっぽんぽんなの隠そうとしなさいよ」
杏子「……!?」
さやか「あと服もそこに置いてある、じゃ」
がたっ
杏子「……」
杏子「あ、あぁ……」
◆
杏子「そんな棒読みで頷くな!」
さやか「タオル」
杏子「は?」
さやか「だからタオル、そこ置いといたから。せめてすっぽんぽんなの隠そうとしなさいよ」
杏子「……!?」
さやか「あと服もそこに置いてある、じゃ」
がたっ
杏子「……」
杏子「あ、あぁ……」
◆
75: 2011/04/23(土) 23:19:32.71
杏子「(……さやかの、ちょっと大きい)」
トトト、
ヒョコッ
さやか「あ、杏子」
杏子「な、なあさやか。この服ちょっと大きいんだけど……」
さやか「胸の辺りとか特に?」
杏子「!」
さやか「下も貸してあげたんだから感謝してよね」
杏子「うっ……」
さやか「ちょ、そこで真っ赤にならないでよ!?」
杏子「なってねえし!」
さやか「髪と同じくらい真っ赤じゃん。……服、今乾燥機回してるからさ」
杏子「え?」
さやか「ま、まあ乾くまでここにいたら?」
杏子「……別にいいけど」
トトト、
ヒョコッ
さやか「あ、杏子」
杏子「な、なあさやか。この服ちょっと大きいんだけど……」
さやか「胸の辺りとか特に?」
杏子「!」
さやか「下も貸してあげたんだから感謝してよね」
杏子「うっ……」
さやか「ちょ、そこで真っ赤にならないでよ!?」
杏子「なってねえし!」
さやか「髪と同じくらい真っ赤じゃん。……服、今乾燥機回してるからさ」
杏子「え?」
さやか「ま、まあ乾くまでここにいたら?」
杏子「……別にいいけど」
77: 2011/04/23(土) 23:24:05.57
さやか「はい、お茶」
杏子「妙にサービスいいな」
さやか「普段どんな目であたしを見てんのよ」
杏子「……」
ずずっ
さやか「誤魔化そうとするな」
杏子「……まああれだ、うん」
さやか「いやわかんないし」
杏子「……でもほら、やっぱり最初はあんたのこと敵としてみてたわけだしさ」
さやか「今も敵でしょーが」
杏子「一応な」
さやか「まあね」
杏子「……」
さやか「……」
杏子「(帰りたくないなあ、なんて思うのはいけないんだよな……)」
杏子「妙にサービスいいな」
さやか「普段どんな目であたしを見てんのよ」
杏子「……」
ずずっ
さやか「誤魔化そうとするな」
杏子「……まああれだ、うん」
さやか「いやわかんないし」
杏子「……でもほら、やっぱり最初はあんたのこと敵としてみてたわけだしさ」
さやか「今も敵でしょーが」
杏子「一応な」
さやか「まあね」
杏子「……」
さやか「……」
杏子「(帰りたくないなあ、なんて思うのはいけないんだよな……)」
79: 2011/04/23(土) 23:28:33.18
ピー、ピーッ
杏子「うわっ、何の音だ!?」
さやか「驚きすぎでしょ……」ヨイショ
杏子「耳慣れない音だからつい……」
さやか「乾燥機。あんたの服、乾いたみたい」
杏子「……早くないか?」
さやか「高速のほうでやったから」
杏子「あ、そう……」
杏子「(ま、そりゃそうだよな。こいつにとっちゃあたしがここにいるの嫌なんだろうし)」
さやか「……じゃ、ここで待ってて。服、とってくるから」
杏子「ん」
ピンポーン
杏子「うわっ、何の音だ!?」
さやか「驚きすぎでしょ……」ヨイショ
杏子「耳慣れない音だからつい……」
さやか「乾燥機。あんたの服、乾いたみたい」
杏子「……早くないか?」
さやか「高速のほうでやったから」
杏子「あ、そう……」
杏子「(ま、そりゃそうだよな。こいつにとっちゃあたしがここにいるの嫌なんだろうし)」
さやか「……じゃ、ここで待ってて。服、とってくるから」
杏子「ん」
ピンポーン
82: 2011/04/23(土) 23:32:57.95
杏子「!?」
さやか「!?」
さやか「誰か来たみたい。先、出てくるわ」
杏子「お、おぉ……」
ガチャッ
「助けてえええええええええええええええ!」
杏子「(……だ、誰が来たんだ一体……?)」
さやか「!?」
さやか「誰か来たみたい。先、出てくるわ」
杏子「お、おぉ……」
ガチャッ
「助けてえええええええええええええええ!」
杏子「(……だ、誰が来たんだ一体……?)」
83: 2011/04/23(土) 23:33:58.19
「また雨が降り出して来て、濡れちゃって」
杏子「(……聞き覚えのある声がするような)」
「暫く雨宿り、させてもらえない?」
杏子「(……まさか!)」
さやか「なんとまあ珍しいメンバーだね……まあいいや、えっと、どうぞ」
杏子「(なにっ!?)」
ドヤドヤ
「ありがとー、さやかちゃん。助かったよ」
ガチャッ
杏子「……」
まどか「あれ?杏子ちゃんっ!?」
マミ「これまた珍しいわね」
ほむら「……」ホムッ
杏子「(……聞き覚えのある声がするような)」
「暫く雨宿り、させてもらえない?」
杏子「(……まさか!)」
さやか「なんとまあ珍しいメンバーだね……まあいいや、えっと、どうぞ」
杏子「(なにっ!?)」
ドヤドヤ
「ありがとー、さやかちゃん。助かったよ」
ガチャッ
杏子「……」
まどか「あれ?杏子ちゃんっ!?」
マミ「これまた珍しいわね」
ほむら「……」ホムッ
86: 2011/04/23(土) 23:40:13.26
さやか「あ、杏子。なんかまどか達も雨に濡れちゃったみたいでさ」
まどか「その服、さやかちゃんのだよね?」
杏子「えっ、あ……」
マミ「いつのまに二人はそんなに進展してたのかしら」
杏子「進展って!」
ほむら「……雨、酷いわね」
杏子「急に話戻したな。いいけど」
さやか「これじゃあ帰れないよね……傘も流石に全員分貸せないし」
マミ「困ったわねえ……」
杏子「あ、じゃああたし濡れて帰……」
さやか「ならこうしよう」
まどか「その服、さやかちゃんのだよね?」
杏子「えっ、あ……」
マミ「いつのまに二人はそんなに進展してたのかしら」
杏子「進展って!」
ほむら「……雨、酷いわね」
杏子「急に話戻したな。いいけど」
さやか「これじゃあ帰れないよね……傘も流石に全員分貸せないし」
マミ「困ったわねえ……」
杏子「あ、じゃああたし濡れて帰……」
さやか「ならこうしよう」
88: 2011/04/23(土) 23:42:58.61
杏子「え?」
さやか「皆うちに泊まっちゃえばいいじゃん!」
まどか「え、いいのさやかちゃん!?」
マミ「そうしてくれるなら助かるわ」
ほむら「……まどかが泊まるなら」
さやか「なら決定ね」
杏子「あたしは……」
さやか「杏子。あんたも」
杏子「……さやか」
さやか「(……さっきから何度も泊まったらって言いかけて言いそびれてたんだから)」
さやか「泊まって行けばいいじゃん」
杏子「……」
杏子「……」コクッ
さやか「……」ホッ
さやか「皆うちに泊まっちゃえばいいじゃん!」
まどか「え、いいのさやかちゃん!?」
マミ「そうしてくれるなら助かるわ」
ほむら「……まどかが泊まるなら」
さやか「なら決定ね」
杏子「あたしは……」
さやか「杏子。あんたも」
杏子「……さやか」
さやか「(……さっきから何度も泊まったらって言いかけて言いそびれてたんだから)」
さやか「泊まって行けばいいじゃん」
杏子「……」
杏子「……」コクッ
さやか「……」ホッ
89: 2011/04/23(土) 23:44:10.81
とりあえず終わり
眠くて頭が回りませんしかも久々の杏さやすいませんorz
もし明日残ってたらお泊り続き書くかもです、それでは
眠くて頭が回りませんしかも久々の杏さやすいませんorz
もし明日残ってたらお泊り続き書くかもです、それでは
90: 2011/04/23(土) 23:46:45.67
シャルロッテさんが一言
91: 2011/04/23(土) 23:47:08.17
まみさんまみまみ
161: 2011/04/24(日) 12:05:09.57
◆
さやか「……とは言ってもさ。家に何にもないんだけど」
まどか「えっ」
かちゃっ
さやか「冷蔵庫もこの通り」
マミ「あらまあ」
杏子「この雨じゃ何も買いに行けないよな……」
ほむら「あるもので作ればいいんじゃない?」
さやか「いや、流石に無理じゃ……」
マミ「大丈夫!暁美さんは料理上手だから!」
さやか「どうしてマミさんが威張る……」
杏子「てか何で知ってるんだよ」
ほむら「……泊めてもらうんだから手伝わなきゃいけないもの。あなたたちもまだよね、晩御飯」
杏子「まあそうだけど」
まどか「なら皆で一緒に作ろうよ!そしたら時間もかからないし!」
さやか「……とは言ってもさ。家に何にもないんだけど」
まどか「えっ」
かちゃっ
さやか「冷蔵庫もこの通り」
マミ「あらまあ」
杏子「この雨じゃ何も買いに行けないよな……」
ほむら「あるもので作ればいいんじゃない?」
さやか「いや、流石に無理じゃ……」
マミ「大丈夫!暁美さんは料理上手だから!」
さやか「どうしてマミさんが威張る……」
杏子「てか何で知ってるんだよ」
ほむら「……泊めてもらうんだから手伝わなきゃいけないもの。あなたたちもまだよね、晩御飯」
杏子「まあそうだけど」
まどか「なら皆で一緒に作ろうよ!そしたら時間もかからないし!」
163: 2011/04/24(日) 12:09:44.09
杏子「(その言葉、どこかで聞いた気もするんだけどな……時間がどうとか。それで結局)」
さやか「んー、まあそうだよね、じゃあ皆で作ろう!」
マミ「ふふっ、なんだか合宿みたい♪」
ほむら「巴マミ、あなたは何も触らなくて良いわ。お茶だけ淹れて」
マミ「えぇー」
まどか「でもほむらちゃん、何作るの?」
ほむら「この材料なら、作れるものは限られてくるわ。お米はある?美樹さやか」
さやか「あ、うん!」
ほむら「なら焼き飯くらいしかできないけど……」
さやか「よし、わかった!お米はそこにあるし、包丁とかも……杏子!」
杏子「えっ!?」
さやか「あんたも突っ立ってないで動く!」
杏子「あ、あぁ、わかってるし!」
さやか「んー、まあそうだよね、じゃあ皆で作ろう!」
マミ「ふふっ、なんだか合宿みたい♪」
ほむら「巴マミ、あなたは何も触らなくて良いわ。お茶だけ淹れて」
マミ「えぇー」
まどか「でもほむらちゃん、何作るの?」
ほむら「この材料なら、作れるものは限られてくるわ。お米はある?美樹さやか」
さやか「あ、うん!」
ほむら「なら焼き飯くらいしかできないけど……」
さやか「よし、わかった!お米はそこにあるし、包丁とかも……杏子!」
杏子「えっ!?」
さやか「あんたも突っ立ってないで動く!」
杏子「あ、あぁ、わかってるし!」
170: 2011/04/24(日) 13:02:53.88
さやか「ならほら、包丁包丁」
杏子「うわっ、こっちに刃向けて渡すな!」
さやか「あ、ごめんごめん」
杏子「わざとだろ!」
ほむら「痴話喧嘩するなら向こうでしてくれないかしら」
杏子「痴話喧嘩じゃねえし!」
まどか「ほむらちゃん、これはこれでいいのかな?」
ほむら「えぇ、まどか」
杏子「態度が全然違うなおい……」
さやか「はい、杏子はこれ切って」
杏子「キャベツ?」
さやか「まさか包丁使えないとかないでしょ?」
杏子「あ、当たり前!」
さやか「じゃあ宜しく」
杏子「うわっ、こっちに刃向けて渡すな!」
さやか「あ、ごめんごめん」
杏子「わざとだろ!」
ほむら「痴話喧嘩するなら向こうでしてくれないかしら」
杏子「痴話喧嘩じゃねえし!」
まどか「ほむらちゃん、これはこれでいいのかな?」
ほむら「えぇ、まどか」
杏子「態度が全然違うなおい……」
さやか「はい、杏子はこれ切って」
杏子「キャベツ?」
さやか「まさか包丁使えないとかないでしょ?」
杏子「あ、当たり前!」
さやか「じゃあ宜しく」
171: 2011/04/24(日) 13:06:25.13
ほむら「美樹さやか、火はどうやってつけるの?」
さやか「あぁ、それは……」
杏子「……」
杏子「……」
ヒョイッ
マミ「切らないの?」
杏子「うわっ!突然出てくるなよ!」
マミ「だって、暁美さんが手伝うなって言うから……」
杏子「じゃあマミが――」
ヒュッ
さやか「ちょ、転校生!?」
まどか「包丁投げるなんて……」
ほむら「杏子。巴マミには絶対に手伝わせちゃだめ」
杏子「……は、はい」コクコク
さやか「あぁ、それは……」
杏子「……」
杏子「……」
ヒョイッ
マミ「切らないの?」
杏子「うわっ!突然出てくるなよ!」
マミ「だって、暁美さんが手伝うなって言うから……」
杏子「じゃあマミが――」
ヒュッ
さやか「ちょ、転校生!?」
まどか「包丁投げるなんて……」
ほむら「杏子。巴マミには絶対に手伝わせちゃだめ」
杏子「……は、はい」コクコク
172: 2011/04/24(日) 13:09:53.21
さやか「どうしてそこまで……」
まどか「……あのね、さやかちゃん。マミさん、料理下手だから」
さやか「でも」
ほむら「あなたの家が無茶苦茶になってもいいの?」
さやか「え」
まどか「そこまで……ってことだよさやかちゃん」
さやか「……まどかが言うなら、そうなんだろうね」
まどか「……あのね、さやかちゃん。マミさん、料理下手だから」
さやか「でも」
ほむら「あなたの家が無茶苦茶になってもいいの?」
さやか「え」
まどか「そこまで……ってことだよさやかちゃん」
さやか「……まどかが言うなら、そうなんだろうね」
173: 2011/04/24(日) 13:10:02.14
マミ「ちぇっー、つまんないわー」
杏子「あ、あたしだって」
マミ「まさか包丁使えないの?」
杏子「使えるさ!」
マミ「じゃあ……」
杏子「わかってる!」
ザクッ
杏子「あ、切れた……」
マミ「切れるじゃない、普通に」
杏子「いや、あたしの指が」
マミ「」
杏子「あ、あたしだって」
マミ「まさか包丁使えないの?」
杏子「使えるさ!」
マミ「じゃあ……」
杏子「わかってる!」
ザクッ
杏子「あ、切れた……」
マミ「切れるじゃない、普通に」
杏子「いや、あたしの指が」
マミ「」
178: 2011/04/24(日) 13:18:20.25
マミ「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待って、え?何これ、え?」
杏子「何って血だよ血」
マミ「わかってるわよそんなこと!てかどうしてあなたはそんなに冷静なの!?」
杏子「いや、あんまり驚いたりしたらよけいに血が出るかなって」
ドクドクドク
まどか「マミさん、どうし……ってうわあ!杏子ちゃん!?」
杏子「切れました」
ほむら「え……」ホムッ
さやか「切れましたってあんた!」
まどか「ど、どうしようさやかちゃん!」
さやか「とりあえず血、止めなきゃ。杏子、そこで立ってて。たぶんそんなに深くはないでしょ?」
杏子「えっと……」
マミ「いやああああああああああああああああ」
さやか「うるさいっ!」
マミ「ひゃ、ひゃい」
杏子「何って血だよ血」
マミ「わかってるわよそんなこと!てかどうしてあなたはそんなに冷静なの!?」
杏子「いや、あんまり驚いたりしたらよけいに血が出るかなって」
ドクドクドク
まどか「マミさん、どうし……ってうわあ!杏子ちゃん!?」
杏子「切れました」
ほむら「え……」ホムッ
さやか「切れましたってあんた!」
まどか「ど、どうしようさやかちゃん!」
さやか「とりあえず血、止めなきゃ。杏子、そこで立ってて。たぶんそんなに深くはないでしょ?」
杏子「えっと……」
マミ「いやああああああああああああああああ」
さやか「うるさいっ!」
マミ「ひゃ、ひゃい」
180: 2011/04/24(日) 13:26:12.89
さやか「まどか、そっちの戸棚に救急セットあるから絆創膏」
まどか「え?絆創膏でいいの?」
さやか「うん」
杏子「ちょ、さやか?」
さやか「手、貸して」
グイッ
杏子「う、うん……」
ほむら「マミ、深呼吸」
マミ「すー、はー」
さやか「たぶん一時的なものでしょ、こんなんで大出血とか言わないわよ、大丈夫」
杏子「べ、別に何も心配してないし!」
さやか「顔真っ青」
杏子「!こ、これはだな……!」
グッ
まどか「え?絆創膏でいいの?」
さやか「うん」
杏子「ちょ、さやか?」
さやか「手、貸して」
グイッ
杏子「う、うん……」
ほむら「マミ、深呼吸」
マミ「すー、はー」
さやか「たぶん一時的なものでしょ、こんなんで大出血とか言わないわよ、大丈夫」
杏子「べ、別に何も心配してないし!」
さやか「顔真っ青」
杏子「!こ、これはだな……!」
グッ
182: 2011/04/24(日) 13:31:48.09
杏子「ちょ、そんなことしたらよけいに血……!」
さやか「いいから」
杏子「痛い痛い!」
さやか「女の子でしょ、これくらいで弱音吐かないの」
杏子「ちょ、なんだよそれ!?」
まどか「さやかちゃん、絆創膏、これでいいかな?」
さやか「ん、サンキューまどか」
まどか「血、止まった?」
さやか「ほら、このとおり」
杏子「あ……」
マミ「すー、はー」
ほむら「いろはす」
マミ「すー、はー」
さやか「いらない血でも溜まってたんじゃないの?」クスッ
杏子「なっ」
さやか「いいから」
杏子「痛い痛い!」
さやか「女の子でしょ、これくらいで弱音吐かないの」
杏子「ちょ、なんだよそれ!?」
まどか「さやかちゃん、絆創膏、これでいいかな?」
さやか「ん、サンキューまどか」
まどか「血、止まった?」
さやか「ほら、このとおり」
杏子「あ……」
マミ「すー、はー」
ほむら「いろはす」
マミ「すー、はー」
さやか「いらない血でも溜まってたんじゃないの?」クスッ
杏子「なっ」
186: 2011/04/24(日) 13:39:21.05
さやか「ティッシュティッシュ……」
杏子「うぅ……」
まどか「えっと、ティッシュならマミさんたちが……」
マミ「すーはーすーはー」
ほむら「さあ、これを全部息で飛ばせたら杏子は無事よ!」
マミ「すはすー、すはすー!」
さやか「何してんのあの人たち!?」
杏子「な、なんかあたしが悪い、のか……?」
杏子「うぅ……」
まどか「えっと、ティッシュならマミさんたちが……」
マミ「すーはーすーはー」
ほむら「さあ、これを全部息で飛ばせたら杏子は無事よ!」
マミ「すはすー、すはすー!」
さやか「何してんのあの人たち!?」
杏子「な、なんかあたしが悪い、のか……?」
187: 2011/04/24(日) 13:43:28.14
さやか「けどティッシュがなくっちゃ血だらけだし……」
まどか「とりあえず水で洗ったら?」
さやか「あ、そっか」
じゃーっ
杏子「し、染みる!」
さやか「我慢我慢。よしっ」
まどか「……けど血、まだ止まんないね」
さやか「絆創膏張ってたら大丈夫だって。……けど拭かなきゃなあ」
杏子「あぁ、もういいって」
さやか「気持ち悪いじゃん、絆創膏が血にまみれたらさ!」
杏子「それは……」
まどか「ティッシュマミさんたちのところからとってこようか?」
さやか「ん、いや、いいや」
ペロッ
杏子「!?」
まどか「とりあえず水で洗ったら?」
さやか「あ、そっか」
じゃーっ
杏子「し、染みる!」
さやか「我慢我慢。よしっ」
まどか「……けど血、まだ止まんないね」
さやか「絆創膏張ってたら大丈夫だって。……けど拭かなきゃなあ」
杏子「あぁ、もういいって」
さやか「気持ち悪いじゃん、絆創膏が血にまみれたらさ!」
杏子「それは……」
まどか「ティッシュマミさんたちのところからとってこようか?」
さやか「ん、いや、いいや」
ペロッ
杏子「!?」
190: 2011/04/24(日) 13:49:37.80
さやか「ま、これくらいなら舐めときゃいいでしょ」
まどか「さやかちゃん大胆!」
さやか「なっ、どういう意味よそれ!?」
杏子「さ、さやか……」
さやか「はい、あんたは動かない!」
杏子「……」
ペロペロ
杏子「……っ」
さやか「まどか、絆創膏」
まどか「あ、うん」
ゴソゴソ
ペタッ
さやか「はい、オッケー。これで大丈夫。って、杏子?」
杏子「……」
杏子「い、息止めてただけだ……」プハーッ
さやか「何それ」
まどか「さやかちゃん大胆!」
さやか「なっ、どういう意味よそれ!?」
杏子「さ、さやか……」
さやか「はい、あんたは動かない!」
杏子「……」
ペロペロ
杏子「……っ」
さやか「まどか、絆創膏」
まどか「あ、うん」
ゴソゴソ
ペタッ
さやか「はい、オッケー。これで大丈夫。って、杏子?」
杏子「……」
杏子「い、息止めてただけだ……」プハーッ
さやか「何それ」
193: 2011/04/24(日) 13:53:14.13
まどか「杏子ちゃん真っ赤」
杏子「し、仕方ないだろ!」
さやか「興奮するとまた血、出てくるよ」
杏子「うわっ」
さやか「ったく……あんたがほんとに包丁使えないなんてね……」
杏子「……だってさ」
さやか「言ってくれれば良かったのに」
杏子「ん」
杏子「……ありがとな」
さやか「!べ、別にお礼なんていらないし!」フイッ
杏子「し、仕方ないだろ!」
さやか「興奮するとまた血、出てくるよ」
杏子「うわっ」
さやか「ったく……あんたがほんとに包丁使えないなんてね……」
杏子「……だってさ」
さやか「言ってくれれば良かったのに」
杏子「ん」
杏子「……ありがとな」
さやか「!べ、別にお礼なんていらないし!」フイッ
195: 2011/04/24(日) 14:05:34.85
杏子「照れた?」
さやか「もっかい血、流させてあげようか?」
杏子「ごめんなさい」
ほむら「治ったの?」
さやか「あ、うん。一応ね」
ほむら「……忘れてたわ、あなたの持つ力は癒しが含まれていたこと」
さやか「へへっ、まああたしも忘れてたんだけどさ」
まどか「なのに杏子ちゃんの指舐めてたんだ?」
杏子「!」
さやか「ちょっ、いや、それは!……マミさん!それよりマミさんは!?」
ほむら「そこでぐったりしてるわ」
さやか「」
まどか「どれだけ弱いの、マミさんの精神……」
さやか「もっかい血、流させてあげようか?」
杏子「ごめんなさい」
ほむら「治ったの?」
さやか「あ、うん。一応ね」
ほむら「……忘れてたわ、あなたの持つ力は癒しが含まれていたこと」
さやか「へへっ、まああたしも忘れてたんだけどさ」
まどか「なのに杏子ちゃんの指舐めてたんだ?」
杏子「!」
さやか「ちょっ、いや、それは!……マミさん!それよりマミさんは!?」
ほむら「そこでぐったりしてるわ」
さやか「」
まどか「どれだけ弱いの、マミさんの精神……」
196: 2011/04/24(日) 14:10:23.37
ほむら「……巴マミは、あれでも真面目に杏子のことを心配してたのよ」ホム
杏子「あれ?庇うのかい?マミのこと。……まああたしも庇ってやらなきゃいけない立場かもだけど」
ほむら「そういうわけじゃないわ……庇ってるわけじゃない」
まどか「へへっ、ほむらちゃんも素直じゃないなあ」
ほむら「ま、まどか!私は……」
さやか「けど、さて。どうしようか晩御飯」
ほむら「……」ジーッ
杏子「あれ?庇うのかい?マミのこと。……まああたしも庇ってやらなきゃいけない立場かもだけど」
ほむら「そういうわけじゃないわ……庇ってるわけじゃない」
まどか「へへっ、ほむらちゃんも素直じゃないなあ」
ほむら「ま、まどか!私は……」
さやか「けど、さて。どうしようか晩御飯」
ほむら「……」ジーッ
197: 2011/04/24(日) 14:10:42.25
さやか「え?何?どうしたの転校生?」
ほむら「いいえ何でもないわ」
杏子「拗ねた」
ほむら「とりあえず杏子と巴マミはそこで見ていて。まどか、美樹さやか、そして私の三人で作りましょう」
さやか「ま、そのほうがいいかもね」
杏子「」
まどか「きょ、杏子ちゃんそんなに落ち込まないで……」マドマド
マミ「」
まどか「マミさんは……いいか」
マミ「ちょっと!?」
ほむら「いいえ何でもないわ」
杏子「拗ねた」
ほむら「とりあえず杏子と巴マミはそこで見ていて。まどか、美樹さやか、そして私の三人で作りましょう」
さやか「ま、そのほうがいいかもね」
杏子「」
まどか「きょ、杏子ちゃんそんなに落ち込まないで……」マドマド
マミ「」
まどか「マミさんは……いいか」
マミ「ちょっと!?」
201: 2011/04/24(日) 14:16:32.69
◆
まどか「……はあ、やっと完成したね」
ほむら「……」ホムッ
さやか「かなり時間かかったわね……主に杏子のせいで」
杏子「うっ……」
さやか「ま、いいけど。怪我、大丈夫?」
杏子「え?あぁ、うん……」
まどか「マミさーん、マミさん、起きてください!」
マミ「ほえ……?」
ほむら「涎出てるわよ」
マミ「あ」
ほむら「お茶、淹れるのはあなたの役目よ」
マミ「え、えぇ……」
まどか「ほむらちゃんが優しい」
ほむら「」ホムッ
まどか「……はあ、やっと完成したね」
ほむら「……」ホムッ
さやか「かなり時間かかったわね……主に杏子のせいで」
杏子「うっ……」
さやか「ま、いいけど。怪我、大丈夫?」
杏子「え?あぁ、うん……」
まどか「マミさーん、マミさん、起きてください!」
マミ「ほえ……?」
ほむら「涎出てるわよ」
マミ「あ」
ほむら「お茶、淹れるのはあなたの役目よ」
マミ「え、えぇ……」
まどか「ほむらちゃんが優しい」
ほむら「」ホムッ
202: 2011/04/24(日) 14:19:01.26
ドポポポ
マミ「お茶お茶……」
さやか「うわあ、マミさん零してるこぼしてる!」
杏子「目虚ろだし!?」
ほむら「てい」
どすっ
マミ「はっ!」
さやか「力技……」
――――― ――
コトッ
マミ「ふう、出来たわ!」
まどか「すごく満足げな顔……」
マミ「お茶お茶……」
さやか「うわあ、マミさん零してるこぼしてる!」
杏子「目虚ろだし!?」
ほむら「てい」
どすっ
マミ「はっ!」
さやか「力技……」
――――― ――
コトッ
マミ「ふう、出来たわ!」
まどか「すごく満足げな顔……」
205: 2011/04/24(日) 14:24:59.45
さやか「けどこれでやっと食べれる……」
ほむら「まさかこれくらいの料理を作るだけでこんなに時間かかるなんて」
杏子「うっ」
まどか「ま、まあほむらちゃん……」
マミ「きっと皆で食べたら美味しいわ!」
ほむら「味のこと言ってるわけじゃないんだけど」
マミ「頂きますっ」
さやか「はやっ」
まどか「あはは……まあ私たちも食べよっか。冷めちゃう」
ほむら「……そうね」ホムッ
さやか「杏子?」
杏子「……え?」
さやか「何かさっきからぼーっとしてるけどさ、まさかまだ痛いの?」
杏子「ち、違うし!」
ほむら「まさかこれくらいの料理を作るだけでこんなに時間かかるなんて」
杏子「うっ」
まどか「ま、まあほむらちゃん……」
マミ「きっと皆で食べたら美味しいわ!」
ほむら「味のこと言ってるわけじゃないんだけど」
マミ「頂きますっ」
さやか「はやっ」
まどか「あはは……まあ私たちも食べよっか。冷めちゃう」
ほむら「……そうね」ホムッ
さやか「杏子?」
杏子「……え?」
さやか「何かさっきからぼーっとしてるけどさ、まさかまだ痛いの?」
杏子「ち、違うし!」
207: 2011/04/24(日) 14:28:10.84
さやか「そ」
杏子「頂きます」
パクッ
ほむら「……」ホムホム
まどか「やっぱりほむらちゃんの料理美味しい」
ほむら「そんなこと、ないわ……」
さやか「おぉ、照れてる照れてる」
ほむら「」ムウ、
マミ「ごちそうさまっ」
さやか「はやっっ」
マミ「あら?杏子は食べないのかしらなら頂……」
ガシッ
ほむら「」
マミ「嘘よ嘘♪暁美さん、そんなに恐い顔しないで」
さやか「けど杏子、本当にあんまり食べてないけどどうしたの?」
杏子「頂きます」
パクッ
ほむら「……」ホムホム
まどか「やっぱりほむらちゃんの料理美味しい」
ほむら「そんなこと、ないわ……」
さやか「おぉ、照れてる照れてる」
ほむら「」ムウ、
マミ「ごちそうさまっ」
さやか「はやっっ」
マミ「あら?杏子は食べないのかしらなら頂……」
ガシッ
ほむら「」
マミ「嘘よ嘘♪暁美さん、そんなに恐い顔しないで」
さやか「けど杏子、本当にあんまり食べてないけどどうしたの?」
208: 2011/04/24(日) 14:33:45.93
杏子「あ、いや……」
杏子「(……こんなに大勢の人とわいわい食べるの久々だから……っていうか)」
さやか「ま、ガツガツされるよりゆっくりのほうがいいけどさ」
杏子「ん……」
さやか「……」ジーッ
杏子「……」モグモグ
さやか「……」ジーッ
杏子「な、なんだよ!?」
さやか「あんた、ほんとに風邪引いた?」
杏子「えっ」
まどか「そ、そうなの杏子ちゃん!?」
ほむら「……」ホムッ
マミ「確かに、言われて見れば顔色悪いわよね……さっきの血のせいかと……思い出したら気持ち悪くなってきたわ」
ほむら「なら思い出さないで」
杏子「(……こんなに大勢の人とわいわい食べるの久々だから……っていうか)」
さやか「ま、ガツガツされるよりゆっくりのほうがいいけどさ」
杏子「ん……」
さやか「……」ジーッ
杏子「……」モグモグ
さやか「……」ジーッ
杏子「な、なんだよ!?」
さやか「あんた、ほんとに風邪引いた?」
杏子「えっ」
まどか「そ、そうなの杏子ちゃん!?」
ほむら「……」ホムッ
マミ「確かに、言われて見れば顔色悪いわよね……さっきの血のせいかと……思い出したら気持ち悪くなってきたわ」
ほむら「なら思い出さないで」
209: 2011/04/24(日) 14:39:13.99
さやか「熱あるんじゃない?」
杏子「そんなことねえし……」
さやか「けど食欲はないでしょ」
杏子「うっ」
さやか「もう食べれないんなら無理して食べることはないっ」
杏子「あ、おいっ、食い物粗末に――」
さやか「しないわよ。ラップして置いとくの。明日の朝元気になったら食べればいいでしょ」
杏子「……」
◆
さやか「はい、とりあえずここに寝て」
杏子「ん……あの三人は?」
さやか「……なぜかあの狭いお風呂に全員入ってるわ。大方マミさんが無理矢理言って」
杏子「そんなことねえし……」
さやか「けど食欲はないでしょ」
杏子「うっ」
さやか「もう食べれないんなら無理して食べることはないっ」
杏子「あ、おいっ、食い物粗末に――」
さやか「しないわよ。ラップして置いとくの。明日の朝元気になったら食べればいいでしょ」
杏子「……」
◆
さやか「はい、とりあえずここに寝て」
杏子「ん……あの三人は?」
さやか「……なぜかあの狭いお風呂に全員入ってるわ。大方マミさんが無理矢理言って」
210: 2011/04/24(日) 14:42:54.23
杏子「想像できるあたしが嫌だ……」
さやか「あんたの頭もマミさん化してきたのかもね」
杏子「やめてくれ……」
さやか「……熱」
ピタッ
さやか「あたしの手、冷たいからよくわかんないや」
杏子「……あぁ」
さやか「けど、たぶんちょっとあるでしょ。酷い顔してるもん、あんた」
杏子「どんな顔だよ」
さやか「助けて、誰か一緒にいてって」
杏子「!」
さやか「弱ってるときは誰でも弱気になるもん、あんたが弱気になるのは正直意外だけど」
杏子「……別に、なってねえし」
さやか「あんたの頭もマミさん化してきたのかもね」
杏子「やめてくれ……」
さやか「……熱」
ピタッ
さやか「あたしの手、冷たいからよくわかんないや」
杏子「……あぁ」
さやか「けど、たぶんちょっとあるでしょ。酷い顔してるもん、あんた」
杏子「どんな顔だよ」
さやか「助けて、誰か一緒にいてって」
杏子「!」
さやか「弱ってるときは誰でも弱気になるもん、あんたが弱気になるのは正直意外だけど」
杏子「……別に、なってねえし」
215: 2011/04/24(日) 15:00:44.21
さやか「……ふーん」
杏子「なんだよ?」
さやか「じゃああたし、マミさんたちのとこ行ってこようかな」
杏子「……!」
さやか「……」クスッ
さやか「嘘だし」
杏子「……」バサッ
さやか「布団被ったらあんたの顔見えない」
杏子「見なくていい」
さやか「どれだけ真っ赤になってるのか、見物だったんだけどな」
杏子「……うっさい」
杏子「なんだよ?」
さやか「じゃああたし、マミさんたちのとこ行ってこようかな」
杏子「……!」
さやか「……」クスッ
さやか「嘘だし」
杏子「……」バサッ
さやか「布団被ったらあんたの顔見えない」
杏子「見なくていい」
さやか「どれだけ真っ赤になってるのか、見物だったんだけどな」
杏子「……うっさい」
216: 2011/04/24(日) 15:05:33.34
さやか「……ねえ杏子」
杏子「……なに」
さやか「寝るまでずっとここにいてあげる」
杏子「……」
さやか「だからさ」
ソッ
杏子「……」ビクッ
さやか「……そんな顔、しないでよね」
杏子「……なんだよそれ」
さやか「いつもの自信満々な顔の方が好きなの、あたしは」
杏子「……今すごく赤くなってるな、さやか」
さやか「うるさい」
杏子「……なに」
さやか「寝るまでずっとここにいてあげる」
杏子「……」
さやか「だからさ」
ソッ
杏子「……」ビクッ
さやか「……そんな顔、しないでよね」
杏子「……なんだよそれ」
さやか「いつもの自信満々な顔の方が好きなの、あたしは」
杏子「……今すごく赤くなってるな、さやか」
さやか「うるさい」
217: 2011/04/24(日) 15:12:11.58
杏子「……あたし」
さやか「ほんとはさ」
杏子「え?」
さやか「あたしも、寂しかったっていうか。だからあんたを家に連れてきたっていうか……」
杏子「……」
さやか「……お互い様じゃん」
杏子「……ん」
さやか「ほんとはさ」
杏子「え?」
さやか「あたしも、寂しかったっていうか。だからあんたを家に連れてきたっていうか……」
杏子「……」
さやか「……お互い様じゃん」
杏子「……ん」
218: 2011/04/24(日) 15:12:30.22
さやか「だから、今はゆっくり寝なよ。あんたのことからかったりとかしないし」
杏子「当たり前だろ」
さやか「……雨、嫌いだけどさ。今日は降ってくれて、良かったかな」
杏子「……恥ずかし」
さやか「首絞めるわよ」
杏子「……同じこと思ってる自分が」
さやか「……」
ごそごそ
すっ
さやか「杏子?」
杏子「当たり前だろ」
さやか「……雨、嫌いだけどさ。今日は降ってくれて、良かったかな」
杏子「……恥ずかし」
さやか「首絞めるわよ」
杏子「……同じこと思ってる自分が」
さやか「……」
ごそごそ
すっ
さやか「杏子?」
220: 2011/04/24(日) 15:18:07.44
杏子「……手」
さやか「恥ずかし」
杏子「うるせーよ」
さやか「……仕方ないなあ、甘えん坊さんはさ」
杏子「……」
ごそっ
ギュッ
杏子「……」ホッ
さやか「雨の音、強くなってきたわね」
杏子「……明日は晴れるだろうけど」
さやか「……ん、そうかも」
―――――
―――――
―――――
まどか「……さやかちゃんも一緒に寝ちゃってる」
ほむら「起こす?」
マミ「ふふっ……そのままにしておいてあげましょう。こんなに仲良く眠ってるんだから」
さやか「恥ずかし」
杏子「うるせーよ」
さやか「……仕方ないなあ、甘えん坊さんはさ」
杏子「……」
ごそっ
ギュッ
杏子「……」ホッ
さやか「雨の音、強くなってきたわね」
杏子「……明日は晴れるだろうけど」
さやか「……ん、そうかも」
―――――
―――――
―――――
まどか「……さやかちゃんも一緒に寝ちゃってる」
ほむら「起こす?」
マミ「ふふっ……そのままにしておいてあげましょう。こんなに仲良く眠ってるんだから」
221: 2011/04/24(日) 15:18:51.90
おしまい!
これから出かけなくては、ということで中途半端な終わり方ですいません!
保守、支援ありがとうございました、それでは!
これから出かけなくては、ということで中途半端な終わり方ですいません!
保守、支援ありがとうございました、それでは!
223: 2011/04/24(日) 15:24:06.72
乙なんだよ
224: 2011/04/24(日) 15:25:26.94
濃厚な杏さやでございました
引用元: 杏子「あ、雨」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります