!?

バンダイからFSSを？！

妹「もうお兄ちゃん消えて！」

QB「君の願い叶えよう」

俺「そうは言っても、妹だって叶えたい願いとか特に出てこないでしょ」

妹「まぁ、魔女と戦ってまでとなるとね…」

QB「時間はあるから、ゆっくり考えてみてよ」

俺「いやもう決まってる。PGのLEDミラージュをくれ」

QB「お前じゃねぇ！」

妹「他の魔法少女の子はどんな願いを叶えたの？」

QB「お父さんの事業が経営難だから、話だけでも聞かせて欲しいとか」

QB「大きな事故に遭って、生き残りたいとか」

俺「なんかお前、足元見て買い叩いてる業者みたいだな」

妹「そこまで差し迫ったのはないかな……」

俺「じゃあ僕の番だな。PGのLEDミラージュをくれ」

QB「いい加減にしろよ」

杏子「新しい魔法少女の勧誘…？」

杏子「あんま余計なことすんなよ。競争相手が増えたら困るだろ」

マミ「でも仲間になれたらいいじゃない？」

妹「まだ願いが決まってないんですよ」

俺「PGのLEDミラージュさえあれば僕も魔法少女の仲間になれるのに」

妹「お兄ちゃんはついて来ないでよ！」

マミ「まぁ…　でも理解ある人なら、知っておいてもらったほうがいいかもしれないわね」

妹「ごめんなさい、気を遣わないでください」

杏子「LEDミラージュって何？」

妹「えと…… なんかお兄ちゃんが好きなアニメのロボットで」

杏子「男子は好きだよね、ロボットとか出てくるアニメ」

マミ「…女子ファンも意外といるのよ」

妹「ええ……　マミさんも見たことあるんですか？」

QB「マミは週末朝のアニメの話になると、見てないフリをするんだ。付き合ってあげてくれないかな」

俺「付き合ってあげてもいいかな」

QB「お前じゃねぇ」

妹「お兄ちゃん話に入って来ないで」

杏子「マミいっつもプリキュア見てないって言うんだよ。詳しいのに」

マミ「やめて！」

杏子「で、そのロボットの高いプラモデルが欲しいと」

俺「そう言ってるのにQBが叶えてくれないんだ」

妹「私が先だからでしょ」

杏子「そんなカッコいいの？　そのロボット」

俺「いいぞ。しかもなんかこう、体動かすと連動して色々動くんだぞ」

マミ「確かにあれは作ったら動かしたくなるわね」

杏子「どんなのLEDミラージュって？　画像ある？」

俺「これだぞ」

杏子「……これ… かっこいいか……？」

妹「……」

マミ「でもほら… アニメではいつもこの白いところが半透明で、きれいなのよ」

杏子「頭のこの出っ張った部分、すごい邪魔そうじゃん」

俺「あれ武器にするんだぞ」

杏子「」ﾌﾞﾌｯ

俺「顔をアップにするとこうなってて……　耳が非常口になってる」

杏子「なんでそこにつけちゃったの？」

杏子「あ、眼があるんだ」

マミ「この世界のロボットはたいてい瞳があるデザインなのよ」

杏子「これはいいな……」

杏子「なおさら頭のこの尖った部分ジャマじゃん」

俺「そこは上下に可動するから問題ないぞ」

杏子「そういう問題なの！？」

俺「PGでは当然そこも再現する」

妹「いやまずお兄ちゃんの願い叶わないからね」

ーー次の土曜日 マミ部屋ーー

杏子「朝からマミのパンケーキおいしい」

マミ「この間一緒に買ったでしょう。あの時のよ」

杏子「自分で作るより美味しい気がするな。なんでだろ」

杏子「そうだ、テレビつけていいかな。もうすぐアニメやる時間でしょ」

マミ「ここで見るの？」

杏子「マミもどうせ後で見るんだろ。せっかくだしリアルタイムで見ようよ」ﾎﾟﾁｯ

杏子「プリキュアやるかな」

マミ（それは日曜よ……）

ソープ「この後は、『ファイブスター物語』！」

ラキシス「見てくださいね！」

杏子「これにしようっと」

OP「♪So far away〜　さぁ越えよう〜」

杏子「あのロボットじゃん、LEDミラージュ！　このアニメに出てたんだ」

マミ「今週はLEDの出番ある回ね」


ーー空中宮殿 フロートテンプルーー

杏子「こういうとこあったら行ってみたいよね」

マミ「いいわねぇ」

杏子「人手足りないって言ってない？」

マミ「敵襲回だからみんな出払ってるのよ」

サリオン「まぁ良い。いざとなれば麿も出よう」

マミ「このサリオンはAKDの王子様なの」

杏子「王子様かわいいなぁ」

サリオン「むっ」ﾋﾟｸｯ

サリオン「緊急事態！　マージャ、LEDミラージュで出るぞ！」

マミ「サリオンは王子様だから専用のLEDミラージュを持ってるの」

マミ「頭のトサカがなくなってるでしょ」

杏子「肝心な部分がしっかり残ってるじゃねーか！」

サリオン「ブーメランユニットの用意は！」

杏子「ブーメラン使うの？」

サリオン「ドッキングセンサー！」

マミ「あれと合体して飛ぶのよ」

杏子「……ええぇ」

サリオン「むっ」ﾋﾟｸｯ

サリオン「緊急事態！　マージャ、LEDミラージュで出るぞ！」

マミ「サリオンは王子様だから専用のLEDミラージュを持ってるの」

マミ「頭のトサカがなくなってるでしょ」

杏子「肝心な部分がしっかり残ってるじゃねーか！」

サリオン「ブーメランユニットの用意は！」

杏子「ブーメラン使うの？」

サリオン「ドッキングセンサー！」

マミ「あれと合体して飛ぶのよ」

杏子「……ええぇ」

杏子「でも動くとかっこいいなぁ」

マミ「剣を振る時とか、よく見ると体のいろんな部分がちょっとづつ動いてるの」

杏子「ほんとだ」

サリオン「今、必殺の！　インフェルノナパーム！！」

杏子「あ、外した」

マミ「アニメの世界ではCMの前の必殺技は通用しないのよ」

杏子「厳しいもんだなぁ」


杏子「……え、何？　今の火炎放射器が必殺技なの？」

ーーCMーー

ログナー「夏だ！」

レンダウド「プールだ！」

ログナー&マキシ&レンダウド「わぁ〜　おめめが真っ赤だぁ〜！」

クローソー『ソープ様…　どうかこの子たちに、ロートこどもソフトを…』

ソープ「ロートこどもソフト！」

ちゃあ「ミラージュケースに入れてくださいね！」

ラルゴ「私の顔に剣を向けた思い知れ、コーラス！」

☆★「モーターヘッド・ミニチュア(MM) 1/72シリーズ好評発売中！」

シャズラブ「リモネンセメントで作りましょうね〜」

杏子「このロボット、ほむらが作ってたような…」

マミ「暁美さんも見てるのかしらね」

サリオン「使えん！　やはりモーターヘッドは組み合ってこそよ！」

サリオン「受けてみよ、我が剣技！」

杏子「すっごいｶﾞｼｬｶﾞｼｬすんのね」

マミ「一見複雑なデザインだけど、つっかえないで動けるのよ」

杏子「確かにこれは動かしたい気持ちもわかる…」

サリオン「トドメだ！」

マージャ「レーザーカッター起動！」

杏子「やっぱ頭のアレ使うのかよおぉ！！」

サリオン「ハイパーオーラ斬りだあぁぁ！！」

ハインド「やっぱり、LEDミラージュはつよいね」

リィ「はい！」

NEXT MOTOR HEADD IS...

DESTONIOUS!!

スペクター「おっす！　あっしはミラージュ騎士団人気No.1、スペクターでやんす！」

ブラフォード&京「ミラージュ音頭、いってみよ〜！」ﾄﾞﾝﾄﾞｺﾄﾞﾝﾄﾞｺ

杏子「けっこう面白かったな。来週も見ようよ」

マミ「来週はきっと盛り上がるわよ」

マミ「これまでのも録画してあるから、見てみる？」

杏子「ありがとう！」

－－後日－－

杏子「LEDミラージュの出てくるアニメ見たよ」

俺「ついに僕の気持ちをわかってもらえましたか」

杏子「わからなくもないけど、わざわざ魔法少女になるほど？」

ほむら「LEDミラージュと魔法少女が何か関係あるの？」

杏子「コイツがなんだっけ、高いプラモデル欲しいんだって」

俺「PGのLEDミラージュをくれ」

ほむら「そんなことのために魔法少女にならないで！」

俺「そこで杏子ちゃんとほむらちゃんも僕の願いを聞くようQBに頼んでくれるかな」

ほむら「人の話を聞きなさいって、よく言われない？」

妹「お兄ちゃん、杏子さんたちも困ってるでしょ」

杏子（そもそもあたし、コイツ嫌いだなぁ…）

俺「妹になんてこと言うんだ君は」

妹「お兄ちゃんに言ったんだと思うよ」

杏子「お前に言ったんだよ！」

QB「僕も杏子は俺くんに言ったんだと思うけど、残念だったね」

QB「君の願いはもう叶えられない」

俺「あ、叶えてもらわなくても普通に発売しそう？」

妹「お兄ちゃん、杏子さんたちも困ってるでしょ」

杏子（そもそもあたし、コイツ嫌いだなぁ…）

俺「妹になんてこと言うんだ君は」

妹「お兄ちゃんに言ったんだと思うよ」

杏子「お前に言ったんだよ！」

QB「僕も杏子は俺くんに言ったんだと思うけど、残念だったね」

QB「君の願いはもう叶えられない」

俺「あ、叶えてもらわなくても普通に発売しそう？」

QB「LEDミラージュを生み出した本人に拒絶されているんだ」

杏子「プラモデルにするの嫌なのかな」

ほむら「他のメーカーからは発売されているから、そんなことはないと思うわ」

俺「じゃあ僕、魔法少女の資格喪失？　この間のスカートめくりの子みたいに」

QB「いや、僕たちQB星人の能力に干渉しているね。地球人でこんなことができるのは……！！」

ほむら「絶望から生まれた魔女、神浜で見たウワサに続いて、まさかその人が次の敵というわけかしら」

QB「あの人が何者なのか、地球の言葉でも簡単な一言で表すことができる」

QB「でもそれを口にするには、僕に長年蓄積された常識が邪魔をしてしまう……」

俺「よし、じゃあ1/60 RGでいいよ」

QB「無理だっつってんだろ！」

ほむら「お兄さん、いつもこうなの？」

妹「まぁ、大体こんなですね……」


終わり

ロボットでなく、フィギュアライズラボでファティマスーツ作ってくれるとかでも嬉しい

欲を言うとアニメ化もしてほしいしスパロボにも出して欲しい