1: 2015/10/25(日) 20:04:46.33
陽乃「そうなのよ~。なんか面白そうじゃない?」

結衣「確かに、ちょっと気になるかも!」

八幡「いや、こんなもん怪し過ぎだろ」

陽乃「えぇ、そんなこと無いよ~。ちゃんとドラッグストアに売ってたんだよ?」

八幡「何故か一つだけ、でしたっけ?」

陽乃「細かいことは気にしないの」

雪乃「ところで、姉さんはなぜ部室にいるのかしら?」

陽乃「も~、さっき言ったじゃない。面白いもの見つけたから来ちゃった、って」

雪乃「だから、面白いものを見つけたからといって、奉仕部に来るのはなぜ、という意味の質問なのだけれど...」

コンコン

雪乃「誰かしら...。どうぞ」

いろは「失礼しま~す!」ガララ

小町「しま~す!」

結衣「いろはちゃん、小町ちゃん。やっはろ~」

い・小「「やっはろ~です~」」

雪乃「一色さんはともかく、なぜ小町さんがいらっしゃるのかしら?」

小町「今日、新入生対象の説明会があって、総武高に来てたんですよ。で、お兄ちゃんは春休みなのに部活行ってること思い出したんで、来ちゃいました!」

結衣「そうだ、小町ちゃん、合格おめでとう!」

小町「はい、ありがとうございます!」

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2: 2015/10/25(日) 20:05:47.35
陽乃「ねえねえお二人さん、『ケモミミの薬』って興味ない?」

いろは「なんですかそれ?」

小町「もしかして、動物さんの耳が生えてくるとか!?」

陽乃「そうなの。どうかしら?」

いろは「へ~、面白そうですね~!どんな耳が生えてくるんですかね?」

陽乃「うんうん。じゃあ生徒会長のお許しも得たことで...えい!」

雪乃「ちょ、姉さ...むぐむぐ...」ゴクン

結衣「ゆきのん、大丈夫!?」

八幡「乱暴だな...」

陽乃「雪乃ちゃん、なにか変化ある?」

雪乃「私が聞きたいくらいなのだけれど...。それに、そんなにすぐに変化が現れるわけが---」ピョコン

一同「!」

結衣「ね...ネコミミだ!」

小町「キャー! きゃ、きゃわわわわ可愛いです!」

雪乃「う、嘘...こんなことって...」

八幡「本当に生えるのか...」

陽乃「えっと~、説明書によると、その人の性格に最も似ている動物の耳が生えるそうよ。そして、その動物の気質が強調される、と...」

結衣「そう言われれば確かに、ゆきのんって猫っぽいかも」

小町「猫好きですしね~。ウチに来たら、かーくんのこと撫で回してますし」

いろは「猫に似るってことは...こういうのどうですか!?」

八幡「おま、なんで猫じゃらしなんか持ってんだよ」

いろは「偶然ですよ。さあほら、雪ノ下先輩」ユラユラ

雪乃「まったく、そんなものに惑わさる訳、無い...じゃな...い...」ヒョイヒョイ

一同「...」キュン

八幡「...はっ! お、お前なあ、手を伸ばしながら言っても説得力無いぞ」

いろは「そ、そうですよ! 可愛過ぎです」

結衣「ヒッキーの顔、ニヤケててキモイ...。でもゆきのん可愛い~」

陽乃「私もした~い! いろはちゃん代わって~」

小町「小町も! 小町もやりたいです!」

いろは「ま、待ってください! もうちょっとだけ...」ユラユラ

雪乃「あ、あんまり遊ばないで...」ヒョイヒョイ

結衣「とか言いつつ、猫じゃらしに夢中なゆきのん可愛い~!」ナデナデ

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん、頭を撫でるのは...」ヒョイヒョイ

八幡「...ガチゆり最高」

3: 2015/10/25(日) 20:06:26.14
雪乃「はぁ、はぁ...疲れたわ」

小町「ふぅ~、満足です」

陽乃「雪乃ちゃん、ホンット可愛いよね~」

いろは「猫ちゃん飼いたくなってきました...」

八幡「俺もじゃらしてしまった...」

雪乃「まったく...で、この薬の効果はいつ切れるのかしら?」

陽乃「えっとね...一晩寝たら戻るらしいよ」

雪乃「つまり、今日はずっとこのまま、と...」

小町「いいじゃないですか! 猫乃さん可愛いです!」

雪乃「ナチュラルに混ぜるのは辞めなさい。それに、それなら小町さんも飲んでみてはどう?」

八幡「そうだ、小町も飲んだ方がいい」

結衣「ちょ、ヒッキー...」

小町「まったく、ごみちゃんは...」

八幡「え...」

陽乃「まあまあ。せっかく薬の効果が一日続くんだから、一日に一人ずつ飲んでいこうよ」

いろは「うーん、それが妥当かもしれませんね」

雪乃「...じゃあ、それでいいわ。不服ではあるけれど」

4: 2015/10/25(日) 20:07:08.68
結衣「じゃあ、今日はずっとゆきのんを可愛がれるんだね!」

雪乃「流石にそれは勘弁して欲しいわ...」

八幡「...なあ小町」

小町「何? お兄ちゃん」

八幡「カマクラって、喉元をウリウリしてやると喜ぶよな」

小町「...だね」ニヤリ

雪乃「え、ちょっと...」

小町「お兄ちゃん、顎の辺りよろしく。小町はうなじの辺り撫でるから」サワサワ

八幡「おう」ナデナデ

雪乃「あっ、ちょっと、二人とも...んっ!」

八幡「カマクラの場合、人差し指の側面で撫でられるのが好きだよな」ナデナデ

雪乃「あぁっ、ダメっ...!」

小町「そうそう。あ、触るか触らないかぐらいの優しいタッチで撫でるともっと喜ぶよ」サワサワ

雪乃「ひうっ、小町さん、そこ!」

八幡「おお、そういやそうなだな」スリスリ

雪乃「比企谷君っ、ダメっ、それは...あぁ!」

結衣「ゆ、ゆきのん...なんかエOチぃ...」

いろは「って言うか、二人とも夢中になりすぎです! 雪ノ下先輩が可愛い...じゃない、可哀想ですよ!」

八幡「あ? でも...」

雪乃「んんっ、イヤ、そ...そこはっ!」

八幡「イヤとは言ってるけど、逃げる素振りも無いしなあ」

小町「嫌よ嫌よも好きのうちって奴ですね」

陽乃「雪乃ちゃん可愛い...」ハァハァ

雪乃「ね、姉さん...助けてっ、んんっ!」

陽乃「じゃ、じゃあ...子供の頃みたいに、『お姉ちゃん』って呼んで?」

雪乃「お、お姉ちゃん...」

一同「!」キュン

陽乃「ぐふっ!」バターン

いろは「はるさん先輩が鼻血出して倒れた!」

小町「こ、これは撫でがいがあるね...」

八幡「小町さんや、お主も悪よのう」

小町「いやいや、お兄ちゃん程では...」

結衣「ふ、二人が悪代官みたくなってる! 」

雪乃「も、もう...あっ、ああっ!」

5: 2015/10/25(日) 20:07:43.45
雪乃「も、もう...ダメ...」ビクビクッ

八幡「ふぅ...満足した」

小町「かーくんも良いけど、雪乃さんも良いね...」

結衣「ゆきのん、大丈夫...?」

雪乃「ひっ...」ビクッ

結衣「え...」

雪乃「お姉ち...姉さん、助けて...」

いろは「今『お姉ちゃん』って言いかけましたね」

雪乃「い、言ってないわ。...姉さん」

陽乃「雪乃ちゃんがこんなに甘えてくるなんて...お姉ちゃん嬉しい!」ダキッ

雪乃「ちょっと、抱きついていいとは言ってないのだけれど...」

陽乃「まあまあ、こうして守ってあげるから...ね?」

雪乃「...分かったわ」

小町「そういえばアレだね。かーくんも、たまに無性に甘えてくるよね」

八幡「なるほど。雪ノ下は今その状態なのか」

小町「たぶんね」

結衣「ゆきのんに...ゆきのんに拒絶された...」

雪乃「由比ヶ浜さん...」スルッ

陽乃「あぁっ、雪乃ちゃんが...」

雪乃「その...さっきはごめんなさい」ギュッ

結衣「! ...ゆきのん!」ギュー

いろは「...もう一回猫じゃらししたい」ウズウズ

17: 2015/10/28(水) 23:09:23.64
雪乃「...それで、なぜ姉さんは今日もいるのかしら?」

陽乃「え? そりゃあ、もっと面白いもの見たいからに決まってるじゃない。昨日の雪乃ちゃんみたいに」

雪乃「やめて、言わないで...」

結衣「でも、本当に一日寝たら引っ込むんだね~」

八幡「なんか不気味だな...」

雪乃「全くだわ...」

陽乃「そんなことより、今日は誰が飲む?」

雪乃「そういえば、今日は小町さんはいらしてないのね」

八幡「ああ、昨日お前が脅すようなこと言ったから、ビビって引きこもってるぞ」

雪乃「そう...。ちなみに比企谷君、私はもう怒ってないから、小町さんにはそう伝えてね」

八幡「あ? いや、でも今のお前の目怖す---」

雪乃「余計なことを言ったら、次はあなたの番よ」

八幡「承知しました」

結衣「ゆきのん怖いよ...」

18: 2015/10/28(水) 23:09:56.69
コンコン

いろは「失礼しま~す」

めぐり「こんにちは~」

結衣「いろはちゃん、めぐり先輩、やっはろ~」

いろは「やっはろ~です~」

めぐり「? やっはろ?」

雪乃「城廻先輩は、もう卒業したはずでは...」

めぐり「えへへ、ちょっと遊びに来ちゃった~」

陽乃「めっぐり~、久しぶり...でもないか~」

めぐり「そうですね~。はるさんはどうして奉仕部に?」

陽乃「ふふふ、ちょっとね~...。あ、めぐりもこういうのに興味あるよね」

めぐり「えっと、『ケモミミの薬』...? けもみみって何ですか?」

雪乃「動物の耳の事です。獣の耳、略してケモミミです」

めぐり「ほえ~、なるほど~」

結衣「昨日のゆきのん、すっごく可愛かったんですよ~!」

いろは「ああ、もう一回だけ猫じゃらししたかった...」

めぐり「え、もしかして動物のお耳が生えてくるってこと?」

八幡「言い方あざといっすね」

陽乃「そういうこと。どう、興味ない?」

めぐり「飲んでみたいです~。えへへ」

19: 2015/10/28(水) 23:11:11.37
陽乃「それじゃ、ほい」

めぐり「は~い。いただきま~す」ゴクン

一同「...」

めぐり「...? 何も起こらないよ?」

いろは「あれ? おかしいですね...」サワサワ

めぐり「う~ん...」ピョコン

一同「!」

結衣「出た! 白黒で丸い耳!」

いろは「パンダですね! 可愛い~!」

八幡「確かに、そう言われるとしっくりくるな。おっとりしてたり、なぜか魅力的だったり」

雪乃「...でも、パンダの特徴って何かしら?」

結衣「う~ん...あ! あれ、竿!」

雪乃「竿...もしかして、竹のことかしら。確かにもともとは竹を指す言葉だけれど...」

結衣「そうそれ!」

陽乃「でも、ここらへんに竹なんかあったかしら?」

八幡「っていうか、食事の好みまで似るんだったら、昨日の雪ノ下なんかキャットフード食ってるぞ」

結衣「うう、そっか...」

めぐり「まあまあ、細かく考えてもしょうがないし、とりあえず落ち着こうよ」ギュッ

いろは「...めぐり先輩? なんで抱きついてるんですか?」

めぐり「うん? そういう気分だったから?」ギュ

20: 2015/10/28(水) 23:12:06.53
いろは「なぜ疑問系...まあ、構いませんが」

いろは(この人ホント可愛い)

雪乃「...パンダっぽいわね」

陽乃「パンダっぽいわ」

八幡「これで床に足伸ばして座ろうものなら完璧だな」

めぐり「」グー

一同「...」

めぐり「えへへ、お腹空いちゃった」

一同(可愛い...)キュン

結衣「そろそろお昼だし、ご飯にしよっか!」

雪乃「そうね。...城廻先輩と一色さん、それと姉さんはお昼を持っているのかしら?」

いろは「私達はお弁当持ってきてま~す」

陽乃「私もあるわよ~ん」

雪乃「...そう。それではお昼にしましょう」

めぐり「えへへ、それでは。合掌、いただきま~す」

一同「...いただきます」キュン

八幡(めぐりんマジパねえっすわ~。マジめぐりっしゅですわ~。...可愛すぎていつの間にか戸部になっていた)

雪乃(城廻先輩から、なにか可愛らしいオーラのようなものを感じるわ...。悔しいけれど、パンさんに似たものがある...)

結衣(美味しそうに食べてるな~。言われてみれば、パンダさんっていうのも納得...)

いろは(こういう天然ものはホント羨ましいです...。ああ、でも癒される...)

陽乃(ああ、この子はずっと変わらないな~...。な~んにも気を使わなくて済むし、可愛いし、可愛いし...。まあ、雪乃ちゃん程じゃないけどね~)

めぐり「...?」モグモグ ゴクン

八幡(首傾げながらモグモグするのやめなさい。鼻血出るから、俺の)

めぐり「みんな、もっとおしゃべりしながら食べようよ~」

一同「はい」キュン

30: 2015/11/01(日) 17:57:14.34
八幡「たでーまー」

小町「おかえり、お兄ちゃん...」

八幡「お前、遂に本物のこたつむりになってしまったのか...。足の先と顔しか出てないじゃねえか」

小町「そんなことはどうでもいいんだよ、お兄ちゃん」

八幡「お、おう...?」

小町「実は小町、陽乃さんとメル友なのです」

八幡「なん、だと...? あの大魔王と...?」

小町「うん。それで、今日のお兄ちゃんがどんな様子だったか聞いたのです」

八幡「え...それで?」

小町「お兄ちゃんが、パンダの耳を生やした先輩に鼻の下伸ばしてたって」

八幡「いや、その、そういう訳では...」

小町「昨日の雪乃さんの時も、小町も一緒にやったとはいえ、可愛がってたし」

八幡「う...」

小町「だからお兄ちゃん」

八幡「お、おう」

小町「小町のことも...可愛がって?」ガバッ

31: 2015/11/01(日) 17:57:43.76
八幡「お前、その耳...!」

小町「えへへ、嫉妬してるの陽乃さんにバレて、薬貰っちゃった...。図鑑で調べたら、多分ハムスターっぽい」

八幡「いろいろ納得だわ。ちっこいとことか、可愛いとことか」

小町「先に可愛いって言わずにちっこいって言うとこは、小町的にちょ~っとポイント低いよ」

八幡「あ、スマン...」

小町「でも、照れずに可愛いって言ってくれたのは、小町的にポイント高いよ」

八幡「お、おう...」

小町「...」

八幡「...」

小町「え、えっと...とりあえずご飯にしよっか!」

八幡「そ、そうだな...」

小町「もうできてるんだ! ほら、食べよ!」

八幡「おう、今日も美味そうだ」

小町「見た目だけじゃなくて味も補償するよ!」

八幡「いただきます」

小町「どうぞどうぞ」

八幡「...」モグモグ

小町「どう、美味しい?」

八幡「ああ、美味いぞ」

小町「良かった~...」

八幡「なんでそんなに安心してんだ? いつも美味いもん作ってくれてるのに」

小町「へへ、なんかね、今日の小町はお兄ちゃんにとっても褒められたい気分なんだ~」

八幡「いっつも褒めてるだろ」

小町「それ以上に誉められたいの!」

八幡「ああ、そうかい...」

小町「へへへ...小町も食べよ。いただきま~す!」

八幡「...」モグモグ

小町「...」モグモグ

八幡「...ふう、ご馳走様」

小町「え、もう食べちゃったの!?」

八幡「おう、すげえ美味かったからな。俺のほうが先に食べ始めてたし」

小町「ちょ、ちょっと待って!」パクパク

八幡「え、なんでそんな急いで食ってんの?」

八幡(頬張ってる姿とか、まさしくハムスターじゃねえか...可愛すぎだろ)

小町「あぐ、んぐ...。だってお兄ちゃん、すぐお風呂入っちゃうでしょ?」

八幡「おお、まあな」

小町「小町も一緒に入りたいから、こうして速く---」

八幡「なっ、ダメに決まってんだろ!」

小町「えぇっ、たまにはいいじゃん!」

八幡「それだけはダメ! 兄妹とはいえ、高校生同士の男女が一緒に入っていいわけ無いだろ!」

小町「え~、そんな~!」

八幡「お前はゆっくり食ってろ!俺もチャッチャと出てくるから!」

小町「ぶ~...」

32: 2015/11/01(日) 17:58:32.64
八幡「出たぞ~」

小町「...うん」

八幡「ったく、小町~?」

小町「うん...」

八幡「風呂入ったらどうだ?」

小町「...」ボフボフ

八幡「? なにソファー叩いてんの?」

小町「ここ、来て」

八幡「あ、はい...」ストン

小町「ん」コテン

八幡「ちょ、近い近い...」

小町「ん」

八幡「あ~、はいはい...」ナデナデ

小町「えへへ...」

八幡「この耳、結構柔らかいのな」

小町「うん、みたいだね」

八幡「くすぐったかったり痛かったりするのか?」

小町「ううん、感覚はあるけど、特にどうってことはないよ」

八幡「へ~...ってか、お前も風呂行って来い」

小町「あ、やっぱそうなる?」

八幡「そうなるな」

小町「じゃあ、最後に強めにワシャワシャして」

八幡「はいよ」ワシャワシャ

小町「きゃふ~! うん、これで満足! じゃあ、小町はお風呂に行ってっきま~す」

八幡「おー、ゆっくり浸かれよー」

八幡「...」

八幡「ハムスターってどんな動物なんだろ」カチカチ

八幡「やっぱガラケーでネットやるの面倒だな...。パソコンの方が見やすい」

八幡「なになに...『人に懐きやすく、ストレスに弱い。また、縄張り意識が強い』か...」

八幡「この『縄張り意識が強い』ってのが主に似てんのかな?」

八幡「『ストレスに弱い』ってのも、気をつけてやんないとな...」

33: 2015/11/01(日) 17:59:06.05
小町「お兄ちゃ~ん、出ったよ~!」ボフン

八幡「うおっ...突然隣に座るなよ」

八幡(あれだ、風呂上がりのシャンプーの匂いってやつだ。超そそるわ)

小町「まあまあ、そう言わず」スリスリ

八幡「だから、近づきすぎだっつの...」

小町「そうは言ってるけど、全然嫌がる素振り無いじゃん」

八幡「そりゃお前、世界一可愛い妹が隣にいて嫌なわけ無いだろ。照れ隠しだっつの」

小町「へへへへ...はっ! 今の台詞、小町的に超~ポイント高いよ!」

八幡「はいはい、そりゃ良かった」

小町「うわ~、適当に流した...」

八幡「いや、流してない」

小町「問答無用! 罰として、お兄ちゃんには小町をナデナデしてもらいます!」

八幡(え、それ罰なの?)

34: 2015/11/01(日) 17:59:50.50
小町「ほらお兄ちゃん、早く早く~」

八幡「はいはい」ナデナデ

小町「んふ~ !...あ、そうだ」

八幡「ん、どうした?」

小町「ちょっと小町は良いことを思いつきました」

八幡「良いこと?」

小町「昨日の雪乃さんみたいに、喉の辺りをゴロゴロして欲しいな~」

八幡「え、別にいいけど...こうか?」スリスリ

小町「ひゃう...ん~?」

八幡「どうだ?」

小町「最初は良いかな~、と思ったけど、そうでもないね。動物によって変わるんだろうね」

八幡「そりゃそうだろ」

小町「やっぱいいや」

八幡「なんじゃそりゃ」

小町「代わりにお願いがあります」

八幡「おう」

小町「今日は一緒に寝ましょう」

八幡「馬鹿か」コツン

小町「いてっ! む~、いいじゃんたまには」

八幡「あのさ、さっきも言ったけど、俺らはもう高校生なの」

小町「そりゃ、お兄ちゃんからそういうこと言ってきたら超キモイけど、小町が言ってるんだからいいじゃん」

八幡「ちょ、キモイって...いつも思ってるから辛いぞ」

小町「えぇ...お兄ちゃんはホントごみいちゃんだね...。まあとにかく、今日は一緒に寝るの! ほら、行くよ!」グイッ

八幡「え、ちょ、うおっ!」

35: 2015/11/01(日) 18:00:21.87
小町「えいやっ!」ボスッ

八幡「...」

小町「ほら、お兄ちゃんも早く早く~」

八幡(自分の部屋のベッドの上に妹が寝てて、早くと誘ってくる。魅力的な状況だけど...)

八幡「なあ、やっぱやめないか?」

小町「ダメだよ。小町の命令は絶対だも~ん」

八幡「ウゼェ...」

小町「ほーらー、おにーちゃーん」

八幡「う、う~ん...」

八幡(いやこれマズイだろ。年頃の妹と一緒に寝るとか、何て工口ゲ?)

小町「...もしかして、本気で嫌?」

八幡「...ったく、そんな悲しそうな顔すんなっつの」

小町「だって...」

八幡「さっきも言ったけど、全然嫌じゃねえよ。むしろ一緒に寝たい。でもまあ、倫理的にって言うか、なんて言うか...」

小町「そんな、最後までしちゃうわけじゃあ無いんだし...」

八幡「あのなあ、冗談でもそういうこと言うな...」

小町「は~い」

八幡(う~ん、なんかいろいろマズイ気はするけど、さっきネットで見た『ストレスに弱い』ってのが気になるんだよな...)

小町「...」

八幡(まあ、いつも世話になってるし、俺も一緒に寝たいし...)

八幡「...よいしょ」ゴロン

小町「! お兄ちゃん!」

八幡「今日だけな...」

小町「うん!」

36: 2015/11/01(日) 18:00:55.22
八幡「とはいえ、まだ時間が早いから眠くないな...」

小町「そう? 小町はもう結構眠いよ?」

八幡「若いなあ...」

小町「ぐええ、ジジくさ~...。まあ、それは置いといて、お兄ちゃん腕枕して~」

八幡「...ん」

小町「へへ、なんかこういうの久しぶりだね」

八幡「だな」

小町「なんか程よくガタイ良くなってるし。お兄ちゃんのくせに」

八幡「一言余計だ。それに、お前も女の人っぽい体つきになりかけてんじゃねえか」

小町「うわ~、お兄ちゃんイヤラシイ~。それに、なりかけって何さ」

八幡「え、まだなりきっては無いってこと」

小町「なんっかムカつく~...。なら、こうだ!」ムギュ

八幡「ちょ、抱きつくのは反則だろ!」

小町「どう~? これでもなりきって無い?」

八幡(いやなりきって無いけどさ、逆にそこがいいというか、いろいろマズイ! ってか、コイツ風呂上がりだから妙にしっとりしてるのがまた...)

八幡「ああもう、なりきってる! 大人っぽいですよ!」

小町「へへへ、ならよろしい」

八幡(くっそ、こうなったら俺も仕返ししてやる...)

八幡「...」ギュー

小町「うえっ、ちょ、どしたのお兄ちゃん!?」

八幡「...」

小町「え、えっと...やっとお兄ちゃんから抱きついてくれたのは嬉しいけど、恥ずかしいよ...」

八幡「...小町」

小町「へ?」

八幡「すっげえ可愛い」

小町「は、へ、はう...? ちょ、ちょっとお兄ちゃん...えっと、えっと...」

八幡(テンパってる小町マジで可愛い)

53: 2015/11/05(木) 23:57:50.27
雪乃「さあ、今日は小町さんの番ね」

小町「えっ、と、突然何ですか?」

雪乃「あら、一昨日は私、昨日は城廻先輩...。そして、由比ヶ浜さん、一色さん辺りは最後の方にとっておくべきだから、次は必然的にあなたでしょう」

八幡「メタ発言やめろ」

小町「ええっと、その...」

陽乃「あ、それ無理よ」

雪乃「無理、というと?」

陽乃「えっとね~、薬の注意書きによると、『連続での服用はお控えください』って書いてあるもの」

雪乃「あら、小町さんはまだ使ってないじゃない」

小町「あの~、実は...昨日家で飲んじゃったんですよね...」

結衣「えっ、なんでなんで~!?」

小町「えへへ、その、なんて言うか...」

雪乃「...まあ、どうせ姉さんが手を回したのでしょう」

小町「いや~、その~...ふわぁ...」

八幡「くぁ...」

陽乃「あら、二人とも寝不足かしら? 何かあったの?」

小町「い、いえ~、何も無いですよ~...」

雪乃「それにしても、小町さんの欠伸は可愛らしいのに、比企谷君のそれはまさしくヒキガエルか何かかしら?」

結衣「確かに、カエルみたいだったかも!」

八幡「俺の扱い酷くないですかね...」

小町「...お兄ちゃん」ボソッ

八幡「お、何だ?」ボソボソ

小町「さっきの欠伸のシンクロ、小町的にポイント高いよ」

八幡「はいはい...」

陽乃「あら、二人で内緒話?」

八幡「そうですけど、別に聞かれても大したことないですけどね」

陽乃「ふ~ん...」

結衣「あ、ヒッキー首元に虫刺されあるよ」

八幡「え、マジで?」サスサス

八幡(おかしいな、この時期に虫なんて...あ)

54: 2015/11/05(木) 23:58:27.76
----------
-----
---


八幡「...ったく、可愛いな、お前。オリャ!」ガシガシ

小町「ひゃ~、くすぐった気持ちい~!」

八幡(本当にコイツ可愛いわ...冗談抜きで世界一の妹です)

小町「やったな~。お返しに...」ズイッ

八幡「いてっ! ちょ、小町!」チクッ

小町「~~~っぷはあ! へへへ...」

八幡「お前、何したの?」

小町「内緒で~す」

八幡「...?」

八幡(さっきのチクチクする断続的な痛みは...? あ、なんか首筋が濡れてる)


---
-----
-----------

55: 2015/11/05(木) 23:59:04.12
八幡(コイツまさか...)

雪乃「おかしいわね、この時期に虫なんて...。ダニか何かかしら?」

八幡「あ、ああ...何だろうな?」

八幡(クソっ、由比ヶ浜の奴、無駄なところで察しがいいからな...)

陽乃「...ふ~ん」

小町「陽乃さん、さっきから何となく悩ましげ? と言うか、大人っぽい? 表情ですね」

陽乃「うん、そう...かもね」

雪乃「あら、姉さんの割には煮えきらない態度ね」

陽乃「え~、そんなこと無いわよ~」

56: 2015/11/05(木) 23:59:31.58
結衣「そんなことより、今日は誰が薬飲む?」

雪乃「そうね...そう言えば、今日は一色さんがいらしてないわね」

小町「そう言えばそうですね」

八幡「ま、あいつも生徒会長してる上に、サッカー部のマネージャーの仕事もあるから大変なんだろ」

雪乃「でもそうなると、今日薬を飲むのが由比ヶ浜さんになってしまうわ...」

陽乃「ガハマちゃんでいいじゃな~い」

雪乃「私の計画では、メインヒロイン二人で最初と最後を飾るつもりだったのに...」

八幡「だからメタ発言やめろ」

小町「でも、小町は結衣さんのケモミミ早く見たいです!」

陽乃「は~い、お姉さんも早く見た~い」

雪乃「そりゃあ、私もだけれど...」

結衣「えぇ! えっと...その、ひ、ヒッキーは?」

八幡「いや、まあ、なんだ...俺もだな」

結衣「へへ、そっか...うん、私飲んじゃうよ!」

陽乃「お~、流石ガハマちゃん! はい、どうぞ~」

結衣「い、いただきます...」ゴクン

結衣「...」ピョコン

一同「...え?」

57: 2015/11/06(金) 00:00:08.71
結衣「え、どうしたの、みんな?」

小町「な...なんでですか?」

結衣「え、何が?」

八幡「いや、お前...なんでうさ耳なんだよ」

雪乃「普通あなたは犬耳でしょう...」

陽乃「ガハマちゃんは絶対に犬耳だと思ってたのに...」

結衣「え、え...? な、なんかごめんなさい」

小町「謝ることじゃないですけど...なんだか歯痒いですね」

雪乃「まったくだわ...」

八幡「うさぎっていうと...やっぱあれか、人参か」

結衣「いやそうだけど、食べ物から攻めないで! もっと他にあるじゃん!」

陽乃「他って言うと...寂しいと氏んじゃうってよく言うわね。嘘らしいけど」

雪乃「でも、寂しがり屋なのは確かね」

小町「あと、うさぎさんは可愛らしいですし、愛嬌たっぷりな結衣さんらしいですね!」

結衣「はう...そう、かな?」

小町「そうだよね? お兄ちゃん」

八幡「なんで俺に振るんだよ...」

結衣「...」

八幡「いや、お前も見つめてくんな...まあ、なんだ、可愛いんじゃないか?」

結衣「可愛い...えへへ、そっかあ...」

八幡(あ、やべえ。うさぎと言えばバニーガールだよな、なんて思ってたなんて言えない)

雪乃「あら、いつも以上に表情が引き攣っているわよ、引き攣り谷君」

八幡「いやだから、人の苗字を弄るのやめてくれませんかね、小町も居るのに」

雪乃「あ...その、ごめんなさい」

小町「いえいえ、大丈夫ですよ~」

58: 2015/11/06(金) 00:00:45.78
陽乃「比企谷君の苗字より、ガハマちゃんの方を弄ろうよ」

小町「そうしましょう!」

結衣「うう...なんだか緊張してきた」

陽乃「知ってる人もいるかもしれないけど、うさぎってスキンシップが好きなんだよね~。こんな感じに」サスサス

結衣「ふえ、陽乃さん...へへへ」

雪乃「いつもデレデレの由比ヶ浜さんが、背中をなでただけでもっとデレデレに...」

八幡「でも、撫でるの背中なんだな。頭だと思ってたからなんか意外だ」

陽乃「頭ももちろん良いよ~。あと、鼻も好きみたい」

小町「じゃあ、小町はお鼻を撫でま~す」ナデナデ

結衣「んん~、小町ちゃん、くすぐったいよ~」

八幡「とか言いつつ、喜んでニヤけてんじゃねえか」

雪乃「じゃあ、私は頭を...」ナデナデ

結衣「ゆきのん、気持ちいいよ~。耳とかも撫でて~」

雪乃「え、ええ...」

八幡(ガチユリってマジで最高だわ)

59: 2015/11/06(金) 00:01:18.44
結衣「ねえ、ヒッキーも撫でて~」

八幡「あ? いや、お前の周り人だらけだし、第一俺がどこだろうと撫でたりしたら、言葉の響きだけでヤバイ」

結衣「えぇ~、でも、ゆきのんのことは撫でてたじゃ~ん」

八幡「ったく...ダメだったらダメだっつの」ビシッ

結衣「ひうっ! ひ、ヒッキーにぶたれたあ...」

八幡「え...」

小町「うわあ...ごみいちゃん最低」

雪乃「女の子に手を出すなんて最低ね」

陽乃「比企谷君、流石にそれは私でもフォローできないわ...」

八幡「え、いや、えっと、軽くチョップしただけなんですけど...」

陽乃「あ、ちなみにうさぎって、叩かれたり大声出されるのが苦手の子が多いから、注意した方がいいわよ」

八幡「いや、言うの遅すぎっす」

結衣「ヒッキー...」

八幡「ん?」

結衣「優しく...シて?」

八幡(は...はああああああああああああああああああああああああああ!!!!!?????)

八幡「あ、えっと...はい」ナデナデ

八幡(こ、コイツ...今の台詞が、男にどれだけ期待を与えるか分かってないな...)

結衣「へへ、気持ちいい...ヒッキーだーい好き!」ギュッ

八幡「ちょ、やめろ、抱きつくな!」

結衣「嫌だも~ん」

八幡(クッソ、理性がああああああああああああああああああああああああああああああ!!!)

66: 2015/11/09(月) 18:26:42.33
いろは「こんにちは~!」

雪乃「こんにちは」

結衣「やっはろー、いろはちゃん」

いろは「先輩、こんにちは」

八幡「名指しかよ...。うっす」

いろは「はあ...まったく、ツレませんねえ...」

八幡「はいはい」

八幡(そう言いながら頬を膨らませるとかあざと過ぎるわ)

いろは「あれ、そう言えば、陽乃さんと小町ちゃんは?」

八幡「小町は、突然今朝になって、友だちの家にお泊まりに行くって言って出てったぞ」

雪乃「姉さんも急用ができたと言っていたわ。...薬はしっかり持たされたけれど」

いろは「じゃあ、今日もケモミミゲームできるんですね! 残っているのは誰ですか?」

結衣「ゲームって...」

雪乃「残っているのは...一色さん、あなただけよ」

いろは「...ふえ?」

67: 2015/11/09(月) 18:27:11.61
いろは「えっと、あ~...私ですか」

雪乃「あら、先程の威勢はどこへ行ってしまったのかしら」

いろは「あはは、いつかはその時が来るって分かってましたけど...いざ来たら、緊張しちゃって」

結衣「いろはちゃん...」

八幡(え、何この空気? 恋する乙女なの?)

いろは「ち、ちなみに、結衣先輩は何の動物だったんですか?」

結衣「私はうさぎだったよ~」

いろは「あ、え、犬じゃないんですね...」

結衣「みんなそれ言うね...なんで? サブレ飼ってるから?」

いろは「いや、イメージ的に...ですよね?」

雪乃「そうね」

八幡「だな」

結衣「なんか納得いかない...」

いろは「でも、うさぎって言われたら、それはそれで分からなくもないです」

八幡「どっちなんだよ...」

いろは「まあ、その話は置いといて」

八幡「おい」

いろは「雪ノ下先輩」

雪乃「ええ...どうぞ」

いろは「ありがとうございます」ゴクン

一同「...」

いろは「...」ピョコン

結衣「おお! これは...」

八幡「お前が犬耳かよ...」

雪乃「まあ、これまでの話でフラグ建てた感じはあったわね」

八幡「いやだからメタ発言やめろって」

いろは「私、犬っぽいんですか...」

結衣「この耳は...プードルかな?」

八幡「へ~、そんなん分かるのか」

結衣「えへへ、伊達に犬を飼ってるよ!」

雪乃「なんだか日本語がおかしい気がするけれど...まあいいわ」

68: 2015/11/09(月) 18:27:39.35
八幡「犬というと...あれだ。忠誠心が他の動物より強いな」

結衣「あと賢いよね~」

雪乃「あとは嗅覚も優れているわね」

いろは「えへへ、私って万能ですね~」

八幡「賢くて嗅覚が優れている...あっ」

いろは「なんですか~、その反応は!」

八幡「いや、ずるがし...賢くてあざといとことかそっくりだろ」

いろは「まったく、全部素に決まってるじゃないですか~!」

八幡「はいはい、あざといあざとい」

結衣「あはは! でも確かに、犬って怪しい人以外は、誰にでも愛想いいよね」

いろは「えぇ~、結衣先輩まで...」

結衣「でも、本当に懐く相手は、結構限られてるんだよ」

雪乃「なるほど、一色さんで言うところの比企谷君のようなものね」

いろは「ふえっ!」

八幡「いや、コイツはそれこそズル賢く利用しようとしてるだけだろ」

いろは「そんなことないです! それに、仕方ないじゃないですか! 先輩って優しくてあざとくて、なにげにカッコイイんですから!」

一同「...え?」

いろは「え、あ...え?」

69: 2015/11/09(月) 18:28:19.02
雪乃「一色さん、今のは...愛の告白かしら?」

結衣「いろはちゃん...だ、大胆だね」

いろは「あ、う...も、もう! からかわないでください!」

八幡「賢さはどこ行ったんだよ...」

結衣「あはは、感情的になると真っ直ぐだからね...」

いろは「せんぱ~い! 助けてくださいよ~!」

八幡「ちょ、後ろに隠れんな。犬かよ」

いろは「うぅ~、今はそうですよ~...」

八幡「っ!」

いろは「先輩?」

八幡「い、いや、なんでもない」

八幡(息が耳元に当たってヤバいんですけど...)

雪乃「あら、犬って果敢な印象があったのだけれど、随分と臆病ね」

結衣「中型犬や大型犬は気持ち強い子多いけど、小型犬だと少ないかな?」

雪乃「なるほど、一色さんは小型犬なのね。正直、犬はそれほど得意では無いのだけれど、一色さんなら可愛がれそうね」

いろは「うぅ~、やめてくださいよ~」

一同(なんだか、アブナイものに目覚めそうな気がする...)

70: 2015/11/09(月) 18:28:59.57
いろは「そういえば...先輩も犬って苦手なんでしたっけ?」

八幡「いや、俺は無派閥だぞ。まあ、それでも強いていうなら猫派だな」

いろは「...雪ノ下先輩に負けました」

雪乃「あら、別に比企谷君に好かれようが好かれまいがどうでもいいけれど、勝ったというのは気分がいいわね」

いろは「雪ノ下先輩はどうでもいいかもしれませんけど、私は...」

八幡(え、なにそれ。今の台詞、俺じゃなかったら勘違いしてるよ?)

いろは「あの、先輩...」

八幡「お、おう」

いろは「猫と犬...いえ、猫と私だったら、どっちの方が好きですか?」

八幡「なっ...」

雪乃「それは、暗に私のことも指しているのかしら?」

いろは「ち、違います! 雪ノ下先輩に勝てないことは分かってます...でも! 単純に、動物の猫と比較して、ということです!」

結衣「まあまあ、二人とも落ち着いて...」

八幡「...一色」

いろは「はい...」

八幡「好きとかどうとかは分からんが...少なくとも、俺にとって、一色は大切な存在だ」ナデナデ

いろは「先輩...」///

八幡「...あっ、わ、悪い! つい撫でてしまった」

いろは「いえ、そのまま続けてくれると嬉しいです」

八幡「そ、そうか...」ナデナデ

いろは「...へへ」

結衣「いいなあ...」

雪乃「なんだか歯痒いわ...」

いろは「...」ニヤリ

71: 2015/11/09(月) 18:29:28.30
雪・結「「!」」

八幡「どうした、二人とも?」

結衣「い、今いろはちゃんがニヤッて、なんかこう、悪い顔した!」

雪乃「ええ、悪代官の顔だったわ」

いろは「えぇ~、そんなことないですよ~」

八幡「いや、別にいつも通りだろ」

結衣「いや、それよりももっとこう...」

いろは「もしかして、結衣先輩も撫でてもらいたいんですか~?」

結衣「ふぇ!? いや、その...」

八幡「いや、由比ヶ浜はもう撫でたし」

いろは「...え?」

雪乃「そういえば、昨日一色さんはいらっしゃらなかったのよね...。うさ耳が生えた由比ヶ浜さんを、みんなで撫で回したのよ」

結衣「いや、撫で回すってほどはされてないよ!?」

いろは「えっと、じゃあどんな感じで...?」

結衣「どんなって...うーん、なんかこう、ふわ~って感じかな?」

いろは「...先輩」

八幡「...はい」

いろは「私にもそれしてください」

八幡「お、おう...」ナデナデ

いろは「あっ、これ...気持ちイイかも...」

八幡(何コイツ工口すぎ...)

239: 2015/12/14(月) 17:40:07.64
八幡(ケモミミの薬...恐ろしいな)

240: 2015/12/14(月) 17:40:53.04
これにて終了です
(やってないキャラもいますが...)

閲覧ありがとうございました

244: 2015/12/14(月) 19:45:05.77
おつー

ここで終わってしまうのか...!

引用元: 八幡「『ケモミミの薬』...?」