1: 2012/12/29(土) 11:23:16.83

2: 2012/12/29(土) 11:29:55.83

----事務所----

凛「こんにちはー」

ちひろ「あら、凛ちゃん」

凛「あ、ちひろさん、どうも」

ちひろ「今日はオフじゃなかったの?」

凛「んー、なんか行くところもなかったし、近くまで来たからね」

ちひろ「フフ、じゃあ飲み物持ってくるから待ってて」

凛「あれ、プロデューサーは?」

ちひろ「Pさんはちょっと外回りに出てるわ」

凛「ふーん」

ちひろ「紅茶でいい?」

凛「あ、ありがとうございます」


3: 2012/12/29(土) 11:37:55.22
凛「最近はどうなの、ちひろさん」

ちひろ「何が?」

凛「プロデューサーとだよ」

ちひろ「別に、普通よ」

凛「普通?」

ちひろ「特別変わったことはないわよ」

凛「ふーん」

凛「ねえ、ちひろさん」

ちひろ「何?」

凛「家でのプロデューサーってさ、どんな感じなの?」

ちひろ「家でのPさん?うーん、そうねぇ....」

ちひろ「少しだらしないところはあるわね」

凛「へぇ、ちょっと意外かも、事務所じゃあんなにピシッとしてるのに」

ちひろ「だからプライベートではその反動でだらしなくなっちゃうんじゃないかしら」

凛「そんなもんかな」

ちひろ「この間、Pさんが休みの日のことだったんだけどね」

凛「うんうん」

4: 2012/12/29(土) 11:43:31.36
ちひろ「前の日、遅かったからお寝坊させてあげようと思って」

凛「はいはい」

ちひろ「朝に起こさなかったんだけど」

凛「なるほど」

ちひろ「お昼くらいになっても起きてこないからさすがに起こしに行ったのね」

凛「ほうほう」

ちひろ「『Pさん、起きてください』って呼びかけたんだけど」

ちひろ「全然起きてこないのね」

凛「疲れてたんだろうね、やっぱり」

ちひろ「そこで、『ねぇ起きて』って体をゆすったら」

ちひろ「目を開けてくれたんだけど」

凛「けど?」

5: 2012/12/29(土) 12:05:32.65
ちひろ「まだ寝ぼけてたみたいで」

ちひろ「私を見るなり」

ちひろ「『うーん....ちひろさんも一緒に寝ましょう』」

ちひろ「とか言い出してね」

凛「はあ」

ちひろ「そのまま、私を布団に引きずり込んでまた寝ちゃったのよ」

凛「へぇ」

ちひろ「私びっくりしちゃって」

ちひろ「でもPさんが私を抱きしめたまま眠っちゃったから振りほどけなくて」

ちひろ「仕方ないからそのままでいたら」

ちひろ「いつの間にか二人で眠ってたのよ」

凛「あー....」

ちひろ「Pさんってば起きたら全然そのこと覚えてなくて」

ちひろ「『あれ、ちひろさん、何でこんなとこに?』とか言うから」

ちひろ「私...どうしたの凛ちゃん?」

凛「別になんでも....」

凛「ところでこの紅茶砂糖入れすぎじゃないですか?」


6: 2012/12/29(土) 12:14:43.84
P「ただ今戻りましたー!」

ちひろ「あ、お帰りなさいPさん!」

凛「お帰り、プロデューサー」

P「ただいま、ちひろさん」

P「あれ?凛もいたのか?」

凛「うん、ちょっと遊びにね」

凛「あと、今ちひろさんののろけ話を聞いてたとこ」

ちひろ「り、凛ちゃん////」

P「ちょうどよかったかもな、今度新しく新人が入ることになってな」

凛「新人?」

ちひろ「またスカウトしたんですか?」

凛「ホント、節操ないんだから」

P「おいおい、人聞きの悪いこと言うなよ」

凛「で、どんな娘?」

P「あ、そうだった、入っていいぞー」

?「わぁー、ここが事務所なんですかー?」

P「そうだぞ、で、こっちが事務員のちひろさんと先輩の渋谷凛だ」

?「どうも初めましてー、及川雫と申しますー」ペコリ

7: 2012/12/29(土) 12:31:53.30
ち・凛「!?」

雫「これから一生懸命頑張りますからねー、どうぞよろしくお願いしますー」ドタプーン

凛(ね、ねぇちひろさん、何あれ?)

ちひろ(た、多分胸・・・だと思うんだけど)

凛(あんなのアリ?)

ちひろ(胸っぽいなにか、かもしれないわ)

ちひろ「あ、あのー....」

雫「はい、なんでしょうー?」

ちひろ「えーっと、及川さん?その...い、今おいくつ?」

雫「うーん、最近測ってないからよく....」

ちひろ「ち、違う違う!年齢のこと!」

雫「あ、なーんだそっちのことですかー、えっと今16歳ですー」

凛(あれで私と一つしか違わないんだ.......)」

8: 2012/12/29(土) 12:37:48.29
P「彼女は岩手から一人でこっちに来て間もないからな」

P「凛、仲よくしてやってくれよ」

凛「う、うん...よろしく及川さん」スッ

雫「こちらこそよろしくお願いしますー、あ、あと私のことは雫でいいですよー」ギュッ

凛「わ、わかったよ雫さん」

凛(近くで見るとすごい迫力.....)

P「おそらく俺は当分雫につきっきりになると思うから」

P「ちひろさん、そこんとこよろしくお願いします」

ちひろ「は、はい.....」

9: 2012/12/29(土) 12:43:55.24
P「よし、顔合わせも済んだところで...」

P「雫、トップアイドル目指して頑張ろうな!」

雫「はーい、プロデューサーさんと一緒にもぉーっとがんばっちゃいますよー♪」

P「その意気だ!俺も一緒に頑張るからな!」

雫「えへへー♪よろしくお願いしますねプロデューサーさーん♪」ムギュッ


10: 2012/12/29(土) 14:58:25.13
P「お、おい、雫......」

雫「ふぁいとー!もー!」

P「ちょ、ちょっとこら....」

P(な、なんという圧倒的なボリューム.....)

P(おまけにきめ細やかな肌.....)

P「こ、これが雪国と牛乳の育んだボディなのか......」

ちひろ「Pさん.....」ボソッ

P「ハッ!?」

P「い、いかん!なんだかちひろさんの身体中から黒いオーラが.....」

P「し、雫、ちょっと放してくれないか!」

雫「あ、すいませんー、ついー」

P「あ、あのーちひろさん.....」

ちひろ「ふんっ!」スタスタスタ...

11: 2012/12/29(土) 15:02:13.32
P「ちょ、ちょっとちひろさん!」

凛「あーあ、怒らせちゃった」

雫「ちひろさん、どうしたんでしょうー?」

雫「嫌なことでもあったんでしょうかー」

凛「嫌なことっていうか....まあ....」

雫「?」

凛(ぜ、全然自覚ないんだ...自分の身体の凶悪さに......)

凛(雫、恐ろしい子.......)

凛(まぁ、悪気はないんだろうけど......)

12: 2012/12/29(土) 15:08:50.34
P「ちひろさん、機嫌直してくださいよ」

ちひろ「なんのことですか?」

P「いや、だから....」

ちひろ「あ、そうだ、これ」

P「なんですかこれ?....請求書?...」

ちひろ「プロデューサーさんが頼んでた通販の品物の代金」

ちひろ「立て替えといたんで、ちゃんと払ってくださいね」

P(つ、冷たい....)

P(な、なんて事務的な対応....)

P(そ、それに....)

ちひろ「すみません、私忙しいので」

ちひろ「『プロデューサーさん』もご自分の業務をなさったらどうですか?」

P「うぅ.....」

13: 2012/12/29(土) 15:17:38.67

------Pの部屋------

P「ただいま.....」

ちひろ「おかえりなさい」

P(声が冷たい....)

ちひろ「.......」

P「ちひろさん、あの...雫のことなんですけど.....」

P「あいつは岩手から一人でこっちに来て一人ぼっちなんです」

P「だから、人肌恋しい部分もあると思うんです」

P「地方の人間にとっては信頼できる人間を見つけられる事がとてもうれしいことなんです」

P「だから....その....ああいう行動に出るのも致し方ないというか....その....」

ちひろ「はぁ....、分かってます」

ちひろ「Pさんは優しいですもんね」

ちひろ「.....私も大人げなかったかな.....」

14: 2012/12/29(土) 15:24:14.22
P「すみません......」

ちひろ「いいえ、謝らないでください」

ちひろ「雫ちゃんに優しくしてあげてくださいよ?」

P「それはもちろん!」

ちひろ「ふーんだ、Pさんは大きいおっOいが大好きですもんね」

P「そ、そんなことは.....」

ちひろ「だって、いつも私のおっぱ......」

P「ごめんなさい大好きです」

P「でも、俺はちひろさんだから好きになったんです」

P「おっOいの大きさは関係ありませんよ」

ちひろ「本当ですか?」ジトー

P「......少しは関係あるかも......」

ちひろ「もう....えOち........」ポスッ


15: 2012/12/29(土) 15:27:03.90
P「ちひろさん.....」

ちひろ「構ってくれなきゃ泣いちゃいますからね」

P「大丈夫です、いつも大好きですから」

ちひろ「はい......」

ちひろ「私も大好きですよ、Pさん」チュッ

ちひろ「さ、ごはんにしましょう!」

P「ええ!」

16: 2012/12/29(土) 15:33:05.45


-----------------

ちひろ「はぁ.......」

凛「ん、どうしたのちひろさん?」

ちひろ「あ、凛ちゃん....」

凛「元気ないですよ」

ちひろ「んー、ちょっとね......」

凛「もしかしてプロデューサーと喧嘩でもした?」

ちひろ「喧嘩.....はしてないんだけどね.....」

凛「どうしたの?私でよかったら話してみませんか?」

ちひろ「うーん、実はね」

凛「うんうん」

ちひろ「最近Pさんが」

凛「プロデューサーが?」

ちひろ「構ってくれないの」

凛「なんと」

17: 2012/12/29(土) 15:36:32.05
凛「でも最近のプロデューサーは雫さんにかかりっきりだから......」

ちひろ「それは分かってるんだけどね」

ちひろ「なんていうかこう.....」

凛「家ではいつも一緒じゃないの?」

ちひろ「もちろん一緒よ、昨日も一緒にごはん食べたし」

ちひろ「ただ最近のPさんがね」

ちひろ「何かにつけて雫、雫っていうのよ...」

凛「うわー....」

18: 2012/12/29(土) 15:44:10.35
ちひろ「も、もちろん私もわかってるつもりよ!」

ちひろ「Pさんは優しい人だからアイドルの成功も自分の事のように喜ぶし.....」

凛「そうだね、私の初めてのソロライブの時も私より泣いてたし...」

ちひろ「だから最近家にいてもね.....」


P『ちひろさん!雫の初仕事が決まったんですよ!』

P『やりましたちひろさん!雫のグラビアが乗った週刊誌が増刷されたんです!』

P『すごいですよちひろさん!雫があのバラエティ番組にゲストとして呼ばれることになったんです!』



ちひろ「....ていう感じなのよ......」

凛「プロデューサー....」

19: 2012/12/29(土) 15:51:41.48
凛「なるほどね、恋人としてはプロデューサーに自分の前で他の女の人の話をしてほしくないってことだね」

ちひろ「な、何もそこまでは言って.....」

凛「プロデューサーも幸せ者だよね、ちひろさんみたいな人にこんなに思われてて.....」

ちひろ「り、凛ちゃん.....」

凛「ま、要はプロデューサーに構ってもらえなくて寂しいってことでしょ」

ちひろ「それはまぁ、その通りだけど」

凛(かわいいなぁ、この人)

凛「素直に言ってみればいいじゃん、プロデューサーに」

凛「もっと私に構って、てさ」


20: 2012/12/29(土) 15:57:38.62
ちひろ「そ、そんなこと言って、めんどくさい女って思われたらどうしよう.....」

凛「ちひろさん、プロデューサーがどういう人かはちひろさんが一番よく知ってるでしょ」

凛「そんなことでちひろさんのこと、嫌いになったりしないよ」

ちひろ「そ、そうかしら.....」

凛「なんだかんだでプロデューサーはちひろさんのことが好きで好きでしょうがないんだから」

ちひろ「Pさん....」


21: 2012/12/29(土) 16:06:11.27
凛「それはちひろさんも一緒でしょ」

ちひろ「えぇっ!?そ、それは....」

凛「じゃあ私がプロデューサーもらっちゃってもいい?」

ちひろ「だ、だめよ!Pさんは私のなんだから誰にもあげない!」

凛「はいはい、ごちそう様」

P「ただ今戻りましたー!」

凛「あ、おかえりプロデューサー」

P「おう、ただいま凛」

凛「ねぇプロデューサー、ちひろさんがプロデューサーに話があるって」

ちひろ「え、えぇ!?」

P「何の話ですか、ちひろさん?」

ちひろ「えぇっと.....」

ちひろ「こ、ここじゃ、なんなので...ちょっと資料室に......」

P「?」

22: 2012/12/29(土) 16:22:21.94

------資料室内-------

ガチャッ



P「いったい何の話で....んっ!」

ちひろ「んっ....ちゅっ....んんっ....」

P「ち、ちひろひゃん....」

ちひろ「んちゅっ....ぷはっ...Pひゃん.....Pひゃん...」

P「...んんぅ..」ギュッ

ちひろ「..ちゅぱっ...んぅ...」ギュッ

ちひろ「しゅきぃ....Pひゃん....」

P「ぷはっ...ち、ちひろさん....」

ちひろ「ご、ごめんなさい!いきなり....」

P「いや、その..びっくりしたのは確かですけど....」

P「めずらしいですね、事務所で甘えてくるなんて」

23: 2012/12/29(土) 16:29:38.97
ちひろ「す、すみません...その....」

ちひろ「さ、最近Pさんとその...あの....」

P(そういえば最近....)

ちひろ「えぇっと、つまり...」

P「ちひろさん」ギュッ

ちひろ「きゃっ」

P「すみません、約束したのに....」

P「最近忙しくてあまりちひろさんに構ってあげられませんでしたね」

P「さみしい思いをさせてすみません...」

ちひろ「そ、そんなことは....」

ちひろ「.....」

ちひろ「P、Pさん」

ちひろ「私、さみしかったんですよ」


24: 2012/12/29(土) 16:42:23.13
P「はい」

ちひろ「最近のPさんは雫ちゃんのプロデュースが忙しいから朝は早いし夜は遅いし」

ちひろ「おはようのちゅーも、おやすみのちゅーもできないし」

ちひろ「あんまりナデナデもしてくれないし」

ちひろ「それに....」

P「?」

ちひろ「い、一緒にお風呂も入ってくれないし....」

P「すみません...」

ちひろ「うぅ....分かってるつもりだったのに....」

ちひろ「やっぱりPさんとラブラブできないのはつらいです...寂しいです.....」

P「......ちひろさん」ナデナデ

ちひろ「あっ.....」

P「じゃあ、今日はいっぱいラブラブしましょう」

ちひろ「Pさん......」

P「ちひろさん......」


ガチャッ


雫「あー!プロデューサーさんとちひろさんがいますー」

P・ち「!?」

27: 2012/12/29(土) 18:16:18.84
P「し、雫!どうしたんだ一体!?」

ちひろ「そ、そうよ雫ちゃん!きょ、今日はオフだったはずじゃあ.......」

雫「えっとですねー、実家から牛乳が届いたので皆さんにおすそ分けに来たんですよー♪」

P「そ、そうか!わざわざすまないな!」

雫「はいー、ところでお二人ともあんな狭いところで何やってたんですかー?」

ちひろ「え....そ、それは.......」

P「し、資料の整理だよ!整理!最近ほったらかしだったからなー」

雫「あー、そうだったんですかー、すみません、お仕事の邪魔をしてー」

P「いやいや、気にするなよ!はは.......」クーレナイニソーマッター♪

P「お、ちひろさんちょっと電話に出てきます」

ちひろ「はい、どうぞ」

P「もしもし、お世話になっておりますPですが....」ガチャ

28: 2012/12/29(土) 18:25:46.82
雫「プロデューサーさんは大変なんですねー」

凛「そうですね、いろんな意味で.......」

ちひろ(り、凛ちゃーん....)

凛(す、すみません...止めようとしたんですけど手遅れでした....)

ちひろ(せっかくのPさんとラブラブを......)

雫「ちひろさーん、凛さーん、うちの牧場で作った牛乳ですよー♪」

ちひろ「あ、ありがとう.....雫ちゃんの家で作ってるのね.....」

雫「うちの牧場の牛さんたちの牛乳ですよー、とってもおいしいんですからー」



29: 2012/12/29(土) 18:28:49.53
凛「.........」ジー

凛(雫さんもすごいけど)

凛(ちひろさんも何気に結構あるんだよね......)

凛(私は.......)ペタペタ

凛(こ、今後の成長に期待ってことで......)

凛(プロデューサーもやっぱり大きいほうがいいのかな......)

雫「どうしたんですかー?」

凛「いえ、ちょっと」

30: 2012/12/29(土) 18:33:16.63
凛「雫さんの実家は牧場なんですよね」

雫「はい、牛さんたちと一緒ですよー」

凛「ってことは子供のころからその牛乳を飲んでるってこと?」

雫「そうですねー、毎日絞りたてを飲んでましたー」

凛「だからそんなに大きいのかな......」

雫「大きいですかー?そうですねー、毎日飲んでたからこんなに背が高くなったのかもしれませんねー」

凛「なるほど......」

雫「凛さんもどーぞー♪」

凛「そうですね、ちょっと多めにもらおうかな.......」

31: 2012/12/29(土) 18:39:58.04
P「...はい、ではよろしくお願いいたします、失礼いたします」ピッ

雫「あ、おかえりなさーいプロデューサーさん♪」

ちひろ「何の電話だったんですか?」

P「ふっふっふ......」

P「よろこべ雫!レギュラー番組が決まったぞ!」

雫「え、本当ですかー?」

P「ああ、もちろんだ!しかも、あの有名な動物バラエティー番組のアシスタントだぞ!」

ちひろ「す、すごいじゃないですか!やったわね雫ちゃん!これで一気に全国区よ!」

雫「本当ですかー?やりましたー!」

P「これも雫の頑張りのおかげだ!」

雫「いいえー、プロデューサーさんのおかげですよー」

ちひろ「ふふっ、二人とも頑張ったおかげですよ♪」

32: 2012/12/29(土) 18:50:10.80
P「これでトップアイドルにまた一歩近づいたぞ!」

ちひろ「やりましたね!Pさん!目指せ我那覇響ちゃんとの二枚看板ですよ!」

雫「これからもぉーっと頑張らないといけませんねー」

P「ああ、これからも頑張るぞ雫!」

雫「はい!プロデューサーさーん」

P・雫「ふぁいとー!」

P・雫「もー!」ガッ!

P「!」


ガターン!


凛「プロデューサー!」

ちひろ「だ、大丈夫ですか!Pさん」

P「いてて.....ちょっとはしゃぎすぎた......」


ムニュッ


P「ん?」

33: 2012/12/29(土) 19:00:20.77
P(なんだろう?このつきたての餅みたいなものは)モミモミ

雫「あ、あのプロデューサーさん/////」

P(これはまさか、ひょっとすると、ひょっとして.....)モミモミ

雫「えっとですねー...そういうのはまだちょっと早いかなーって思うんですけど/////」

雫「プロデューサーさんがしたいっていうんなら私は...////」

P(マ、マズい!!!)

P「ご、ごめん雫!今どくから!」ムニュッ

雫「あんっ」

雫「そんな強く絞っちゃだめですよー////」


34: 2012/12/29(土) 19:07:00.12
P「ち、ちが...」

P(ん、背後から強烈な殺気が.........)

ちひろ「...........」メラメラ

P(い、いかん!!氏の危険が迫っている!!!)

P「えーっと、ちひろさん...これは決してわざとでは.....」


ちひろ「Pさんの、バカァァァァ!!!!」


バシーン!!!!


P「いってぇええ」


35: 2012/12/29(土) 19:14:37.77
ちひろ「今日は気分が優れないので早退します!!お疲れ様でした!!!!」


バーン!!!


P「ち、ちひろさーん......ガクッ」

凛「まぁ、こればっかりは自業自得ってやつだと思うよ」

P「ち、違うんだ凛、目の前にあんなのがあったら触ってしまうのが男の本能ってやつで....」

凛「もしもし警察ですか」

P「マジで勘弁してください」

雫「ちひろさん怒っちゃいましたねー」

P「ス、スマン雫...頼むからおまわりさんだけは.....」

雫「大丈夫ですよー、気にしてませんから」

凛「....少しは気にしたほうがいいと思いますよ」

36: 2012/12/29(土) 19:25:20.60
P「あぁ....またちひろさんを怒らせてしまった....」

凛「やっとちひろさんの機嫌が直ったとこだったのにね」

雫「すみません私のせいでー」

P「雫は何も悪くないよ、悪いのは俺だからな」

凛「ホントホント」

P「り、凛....頼む...一緒に謝りに....」

凛「無理、私七時半に空手の稽古があるから付き合えないよ」

P「今日は休め!」

凛「....冗談だってば」

凛「でも、まじめなことを言うとやっぱりプロデューサーが誠心誠意謝るしかないんじゃない?」

P「うぅぅ、やっぱりそうなるのか....」

37: 2012/12/29(土) 19:33:33.36
凛「それにさ、ちひろさん最近不安だったみたいだよ、プロデューサーが構ってくれないから...」

P「それに関しても俺が全面的に悪い」

凛「やっぱりあれこれ考える前にまずは行動だよ」

凛「好きなんでしょ?ちひろさんのこと」

P「当たり前だ、超愛してるぞ」

凛「よくそんなセリフを真顔で言えるね....」

雫「凛さーん、プロデューサーさんとちひろさんは仲良しさんなんですかー?」

凛「そうですよー、しかも結構無自覚なバカップルだから余計にタチが悪いんです」

P「そ、そうなのか?...」

凛「そうだよ」

雫「でも仲良しなのはいいことですよー」

38: 2012/12/29(土) 19:41:15.75
凛「まず心を込めて謝ってみたら?」

凛「それでもだめだったら私たちが助け舟を出すから」

P「むー、家に帰るのが怖いなぁ....」

雫「ふぁいとですよ、プロデューサーさん♪ もー!」





------Pの部屋-------

ちひろ「はぁ.....またやっちゃった......」

ちひろ「しかも今度はビンタまで.....」

ちひろ「あぁぁぁ....完全に嫌われたかも......」

39: 2012/12/29(土) 19:46:27.43
ちひろ「このままだと......」




P『まさか、ちひろさんが暴力をふるう人だったなんて』

P『そんな人とは暮らしていけないよ』

ちひろ『ち、ちがうんですPさん!』

P『行こうか凛、雫』

凛『うん、プロデューサー////』

雫『いーっぱい絞ってくださいねー♪』

P・凛・雫『あっはっはっはっはっは........』

ちひろ『いやぁぁぁぁぁ........』




ちひろ「いやいやいやいやいや、絶対いやー!!」

40: 2012/12/29(土) 19:52:46.33
ちひろ「とはいったものの....」

ちひろ「どうすればいいのよ.....」

ちひろ「そもそも、Pさんも女の子と見ればスカウト、スカウトって」

ちひろ「もっと私だけを見てほしいのに...」

ちひろ「何か方法は......」ゴロン

ちひろ「あ、これは....」

ちひろ「.........」

ちひろ「ちょっとやりすぎのような気が....」

ちひろ「いえ、ダメダメ!これくらいやらないと!」

ちひろ「うん!これならいけそう!」


41: 2012/12/29(土) 21:14:04.51


------------------


P「ふぅ~.....」

P「覚悟を決めろ俺!」

P「気持ちだ!気持ちが大事だ!」

P「ちひろさんを大事に思ってるってことを誠心誠意伝える!」

P「嘘はつかない!正直に!」

P「よっし!行くぞ!」パーン


ガチャッ


P「た、ただい....」

ちひろ「あ、おかえりなさーい!Pさん!」

P「あれ?」

42: 2012/12/29(土) 21:19:52.72
ちひろ「今日もお疲れ様でした!」

P「あ、はい...あれ?....」

ちひろ「ごはんすぐにできますからね♪」

P「ち、ちひろさん?」

ちひろ「はい、なんですかPさん?」

P「えーっと...その...昼間のことなんですけど....」

ちひろ「え?あはは、いやですねぇ...気にしてませんよあんなの」

P「は、はぁ.......」

P(お、おかしいな....)

P「ほ、本当に怒ってないですか?」

ちひろ「もう、Pさんったら、そんなに私のことが信用できないんですか?」

P「あ、いやっ、そういうわけじゃ.....」

43: 2012/12/29(土) 21:24:36.92
P(どういうことだろう?うーん、わからん...)

ちひろ「さぁさぁ、早く着替えてきてください!今日はシチューですよ♪」

P「わぁ、いい匂い」

ちひろ「でしょう?今日雫ちゃんが持ってきてくれた牛乳を使ってみたんですよ」

P「あぁ、どおりで」

P(なんだかわからないけど機嫌いいみたいだし、まぁいいか)

P「じゃあちょっと着替えてきますから」

ちひろ「ハーイ♪」


スタスタ.....


ちひろ「..........」

44: 2012/12/29(土) 21:29:13.34
ちひろ(よし!この隙に!)

キュポッ トクトクトクトク......

ちひろ(プロデューサーのお皿に....)

ちひろ(通常のスタドリにちょっと手を加えた...)

ちひろ(名付けて『ちひろスペシャル』を!)

ちひろ(これを食べればきっと.....)

45: 2012/12/29(土) 21:33:58.13
-----------

P『ち、ちひろさん.....』

ちひろ『あ、だめですPさん....まだ洗い物が....』

P『もう待てませんよ!今すぐあなたがほしい!』

ちひろ『もう....じゃあもう私だけを見ててくださいね?』

P『あぁ、もう俺にはちひろしか見えないよ....』

P『ちひろ......』

ちひろ『P.....』


----------------------------

ちひろ(ってな感じになる!)




ちひろ(はずだわ.....)

46: 2012/12/29(土) 22:02:00.45
ちひろ(っていうか以前晶葉ちゃんが遊びで作ったものにいろいろ足しただけなのよね....)

ちひろ(晶葉ちゃんの話では軽い媚薬みたいなものらしいけど...)

ちひろ(いろいろ足してるから....)

ちひろ「ちゃんと効くかしら.....」

P「何がですか?」

ちひろ「うひゃあ!」

47: 2012/12/29(土) 22:42:59.37
P「あ、すいません、驚かせるつもりは....」

ちひろ「い、いえこちらこそ....」

P「じゃあそろったということで」

ちひろ「はい」


P・ち「いただきます!」


P「へー、雫の実家の牛乳で作ったシチューですか」

P「楽しみだなぁ」

P「それじゃ、さっそく....」

ちひろ「........」ドキドキ

P「あーん」パク

ちひろ(食べた!)

P「........」ムグムグ

ちひろ「......」ジー


48: 2012/12/29(土) 22:48:47.72
P「ん...ちひろさん」

ちひろ「は、はい!なんですか!?」

P「あぁ、いえ...その...とってもおいしいですよ、このシチュー」

ちひろ「ほ、本当ですか!?」

P「えぇ、いつものちひろさんの味付けとは微妙に違ってて....」

ちひろ「や、やっぱり材料が違いますから!」

P(なんだろうこれ、なんか妙な感じのするシチューだな....)

P(なんていうかその....)

P(薬....みたいな)

ちひろ「そ、それ以外に何かないですか?」

P「え、いや、別に」

ちひろ「そ、そうですか....」

ちひろ(おかしいわね...すぐには効かないのかしら?)

49: 2012/12/29(土) 22:56:26.53
ちひろ「さ、さぁどんどん食べてくださいね!」

P「は、はい.....」


--------------------

P「ごちそうさまでした」

ちひろ「はい、お粗末さまでした」

ちひろ(ぜ、全部食べちゃった......)

ちひろ「Pさん、身体の具合とかどうですか?」

P「身体の具合?いや、いたって健康体ですよ」

ちひろ「そ、そうですか....」

ちひろ(おかしいわね....)

ちひろ(古いドリンクだし効果がなかったのかしら.....)

ちひろ「じゃ、じゃあ私、洗い物してきますから.....」パタパタ

P「........」

P(なんだろ、今日のちひろさん)

P(機嫌がいいと思ったら急に黙り込んだり....)

P(よくわからな.....んっ!?)

 ドクンッ

50: 2012/12/29(土) 23:03:52.91
P(な、なんだ.....身体が....)


 ドクンッ


P(熱い!.....)


 ドクンッ


P(な、なにが.....)
 
 
 ドクンッ


P(あ、頭が....)

52: 2012/12/29(土) 23:30:53.83
P(あ.....ちひろ....さ...ん)

ちひろ(はーあ、結局役に立たなかったな...あのドリンク....)ジャー

ちひろ(やっぱりちゃんと自分の力で謝らなくちゃダメってことよね....)

ちひろ(よし、これが終わったらきちんとPさんに謝らなくちゃ....)スッ

ちひろ「あら?Pさん?」

P「.......」

ちひろ「Pさん、どうしまし..んんっ!」

P「ちひろさん.....」

58: 2012/12/30(日) 04:31:35.26
ちひろ「い、いや.....」

P「ちひろさん.....」

ちひろ(いやだ、今のPさん怖い.....)

P「.......」ズズッ




ちひろ「だめぇぇぇっ!!!」」


バシーン!!


P「!!!」



P「.....あれ?」

59: 2012/12/30(日) 04:42:43.88
P「ち、ちひろさん..?」

P(あれれ?この状況はいったい....)

P(確かシチューを食べたあとに体が熱くなって.....)

P(そこからの記憶が....)

P(気が付いたら半裸のちひろさんを押し倒してる状況に.....)

P(ちひろさんが泣いてる.....)

ちひろ「Pさん?Pさんですか?元に戻ったんですか?」

P「は、はい....状況がいまいち呑み込めませんが....」

P「あれ?なんだか体がめちゃくちゃだるい......」

60: 2012/12/30(日) 04:47:09.75
P「ちひろさん、なんで泣いてるんですか?」

ちひろ「Pさん!!!」ギュッ

P「うわっ」

ちひろ「よかった....いつものPさんだ.....」ギュウウウウウ

P「ち、ちひろさん....苦しいです.....」

P「とりあえず事情を説明してもらえませんか?」



---------------------

P「すみません!!!!」

ちひろ「P、Pさん、頭を上げてください....」

61: 2012/12/30(日) 04:53:53.81
ちひろ「もとはといえば私があんなことをしたのが原因なんですから.....」

P「いえ、薬のせいとはいえちひろさんを泣かせるようなことをしてしまって.....」

P「最低ですね、俺」

P「この間からちひろさんを傷つけるようなことばかりして.....」

P「これじゃあちひろさんが俺のことを嫌うのも無理はな.....」

ちひろ「Pさん」ギュッ

P「ちひろさん....」

ちひろ「嫌いになんてなりませんよ」

P「でも....」

ちひろ「むしろ私のほうこそ.....」

62: 2012/12/30(日) 05:02:17.07
P「いえ、ちひろさんは何も悪くありません」

ちひろ「謝りたかったんです、叩いちゃったこと」

ちひろ「あなたは悪気があってしたわけじゃないのに....」

ちひろ「ついカッとなっちゃって....」

ちひろ「ごめんなさいPさん」

P「ちひろさん....」

P「俺のほうこそ....」

P「あなたの前で他の人にデレデレして」

P「挙句の果てには胸をもんだりして」

P「仕事にかまけてあなたをほったらかしにしてました」

P「ごめんなさいちひろさん」

63: 2012/12/30(日) 05:08:33.48
ちひろ「許して....くれますか?」

P「ちひろさんこそ許してくれますか?」

ちひろ「はい...もちろん」

P「俺もです....気にしてませんよ」

ちひろ「でも本当にごめんなさい...まさか1日に2回も叩いちゃうなんて」

P「いいんですよ、1回は不可抗力みたいなもんですから」

P「ところで...その.....」

ちひろ「?」

P「その恰好は目のやり場に困るというか......」

ちひろ「っ!」

ちひろ(そうだった!私、上に何も着てない.....)

ちひろ「え、えOち...////」

65: 2012/12/30(日) 05:31:15.56
ちひろ「ほらっ早く早く!」

P「ちょ、ちょっとちひろさん....引っ張らないで....」

ちひろ「だ~め♪」

ちひろ「今日はラブラブしてくれるんでしょ?Pさん!」




-------翌日-------

凛「プロデューサーとちひろさん、あれからどうなったのかな?」

雫「大丈夫ですよー、本当に仲良しさんならケンカしてもすぐに仲直りですー」

凛「だといいんだけど」


ガチャッ


P・ち「おはようございまーす!!」

66: 2012/12/30(日) 05:43:34.21
凛「おはようプロデューサー...とちひろさん」

雫「おはようございますー」

P「お、おはよう二人とも」

ちひろ「おはよう、凛ちゃん、雫ちゃん」

凛「....その様子じゃ仲直りできたみたいだね」

雫「わぁー、仲良しさんですねー♪」

P「あ、あのー....ちひろさん?」

ちひろ「なんですかPさん?」

P「そろそろ、これを....」

ちひろ「まだダメです♪」

P「でも....その...事務所の中まで手を繋ぎっぱなしなのは....」

ちひろ「もう少し♪」ギューッ

67: 2012/12/30(日) 05:49:40.30
凛「はぁ.....」

雫「そういえば今日はお二人ともずいぶんゆっくりでしたねー」

P「えっ?あ、あぁ、たまにはな...」

P(結局あのあとドリンクの効果がまだ残ってたみたいで全然萎えなくて.....)

P(風呂で1回と布団で明け方近くまでしてたとかは絶対言えないな)

ちひろ「たまにはね♪」ツヤツヤ

凛「『雨降って地固まる』ってヤツかな....」グビグビ

P「ん?凛、牛乳なんて珍しいな」

凛「まぁ、色々とね

68: 2012/12/30(日) 05:56:03.63
凛「ホント、仲いいよね二人とも....早く結婚しちゃえばいいのに」

雫「仲良しさんですねー♪」

P「茶化すなってば////」

ちひろ「そうよ、だって」



ちひろ「私とPさんは」チュッ

P「あっ」




ちひろ「ラブラブだもの!」









おわり

69: 2012/12/30(日) 06:02:26.36
駄文失礼しましたー
スタドリ飲んだPがちひろさんを襲うところは最後まで描写しようとしたが挫折....
当初の構想とは斜め上の話になっちゃいました
前回で終わりにしようと思いましたがこの二人をもう少しイチャイチャさせたかったのです
あと、凛が動かしやすかったなー
続編はまだ未定です 需要があれば書くかもしれません
希望のシチュとかあれば募集 

引用元: ちひろ「私とPさん」