ＱＢ｢これに関しては非常に申し訳ないと思っているよ｣

ＱＢ｢まさか魔法に副作用があるなんて思ってもなかった｣

まどか｢…副作用が起こるとどうなるの？｣

ＱＢ｢うん、今調査中なんだけどね｣

ＱＢ｢そうだね、似た症状としては薬物依存｣

ＱＢ｢コカインなんかを体内に取り込んだような高揚感を覚えると思う｣

まどか｢…！｣

まどか｢そ、そんな…！｣

ＱＢ｢とりわけ興味深いのは、この副作用とやらが｣

ＱＢ｢心の闇を背負ってるものに現れやすいってことなんだ｣

まどか｢心の闇…｣

まどか｢…だ、だったら…！皆大丈夫だよね…！？｣

ＱＢ｢さぁ、どうだろうね｣

ＱＢ｢僕が見る限り彼女たち四人は確かに力をあわせてワルプルギスを倒した｣

ＱＢ｢…だからと言ってそれが闇を背負っていないことにはならないよ｣

まどか｢…｣

ＱＢ｢…五人の絆、それが上辺だけじゃないことを嘘じゃなく、僕も願っているからね｣

まどか｢…うん｣

まどか｢…ＱＢはあぁ言ってたけど｣

まどか｢…そんな筈ないよね？｣

まどか｢…皆…誰かのために願った願いがあるのに｣

まどか｢…そんなの…辛すぎる…よね？｣

まどか｢…ほむらちゃん｣

まどか｢…さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん｣

まどか｢…｣

早乙女｢はい、おはようございます｣

早乙女｢いきなりですが！熱い日は扇風機ですか！エアコンですか！？はい！中沢くん！｣

中沢｢どっちでもいいですよ、先生となら｣

早乙女｢ﾎﾟｯ｣

まどか｢…｣ﾁﾗｯ

さやか｢あっはっは、中沢の奴言うようになったね｣

まどか｢…え、あ、そ、そうだね｣

さやか｢？どうしたの？まどか｣

まどか｢…ううん、別に…｣

昼休み

さやか｢んー…！｣

さやか｢さて、今日もようやく後半分だねー｣

まどか｢…ね、ねぇ、さやかちゃん｣

まどか｢…さ、最近…魔女退治どうかな？｣

さやか｢…んー？どうって、順調だけどさ｣

さやか｢なんで？｣

まどか｢な、なんでもないの！｣

さやか｢…？｣

まどか｢…そ、そういえば、ほむらちゃんは？｣

さやか｢ほむら？あー、なんか今日来てなかったね｣

まどか｢…｣

さやか｢まぁいいんじゃないの？｣

まどか｢…｣

さやか｢私あいつのこと嫌いだし｣

まどか｢…｣

まどか｢…｣

まどか｢…えっ？｣

さやか｢ん？｣

さやか｢どした？｣

まどか｢…き、嫌いって…！｣

さやか｢あぁうん、嫌いだよ｣

さやか｢なんていうかさ、馬が合わないんだよね｣

さやか｢それにさ、あいつ過去のループで私に苦労させられたとか言ってたじゃん｣

さやか｢そんなん知るかってーの｣

さやか｢今の私達を見ないで過去の私達で扱い方を決める｣

さやか｢あいつのそんなやり方、大嫌いだわ｣

まどか｢…そ、そんな…｣

さやか｢それにさぁ｣

さやか｢最近、魔法の扱い方、うまくなってきたと思うんだー｣

まどか｢…で、でも…｣

さやか｢…見ててよ｣ﾎﾞｷｯ

まどか｢！！｣

まどか｢さ、さやかちゃん！！！？？？｣

さやか｢…くっ…つー｣

さやか｢痛みを止めないで骨を折るとか、昔の私だったら考えられないよね｣

まどか｢は、早く治してよ！｣

さやか｢あはは、まどか慌てすぎ｣

さやか｢…｣ﾊﾟｧｧｧ

さやか｢…｣ﾎﾟｰ

さやか｢…｣

さやか｢…｣

さやか｢…｣

まどか｢…さ、さやか…ちゃん…？｣

さやか｢…うひ｣

まどか｢さやかちゃん！｣

さやか｢…！｣

さやか｢あぁ、ごめんごめん｣

さやか｢ほら？どうよ、完治してるでしょ？｣


心の闇を背負ってるものに現れやすいってことなんだ


まどか｢…｣

まどか｢…｣

まどか｢…｣

ＱＢ｢やぁ、まどか、学校はどうだったかな？｣

まどか｢…うん｣

ＱＢ｢その様子だと、最悪の状態なのかな｣

まどか｢…さ、やかっ…ちゃん…が…！｣

まどか｢さやか…ちゃんが…！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ＱＢ｢まいったな｣

まどか｢…う、ええええええ…！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ＱＢ｢…｣

ＱＢ｢…落ち着いたかい？｣

まどか｢…うん｣

ＱＢ｢…それで、さやかはどうだったのかな｣

まどか｢…うん｣

まどか｢…魔法を使ったとき…変な感じだった｣

ＱＢ｢…やっぱりかい｣

まどか｢…ねぇ、ＱＢ｣

ＱＢ｢…｣

まどか｢私、嫌だよ｣

まどか｢こんなの、嫌だよ…！｣

ＱＢ｢…｣

ＱＢ｢取るべき手段は限られているね｣

ＱＢ｢…君が本当に彼女を心配するなら｣

ＱＢ｢心の支えにならないといけない｣

ＱＢ｢それは生半可なことじゃないし、きっと君にとっても辛いことだ｣

ＱＢ｢誰かの支えになれる人間は、誰かの痛みを分かってあげられるくらい、敏感な人間だからね｣

まどか｢…うん｣

ＱＢ｢だけど、君なら、出来ると思うよ｣

まどか｢…ＱＢ｣

ＱＢ｢契約はしない｣

ＱＢ｢君が仕方なく選んだ願い事なんて、僕らとしても望ましくない｣

ＱＢ｢僕らに感情なんてないけれどね、理想くらいは存在するんだ｣

まどか｢…うん｣

ＱＢ｢君が望むなら、僕らも尽くそう｣

ＱＢ｢無限に埋める魔法少女だけれどね｣

まどか｢…あなた、感情なかったんじゃないの？｣ｸｽｯ

ＱＢ｢無いよ｣

ＱＢ｢だけど君達は有限だ｣

ＱＢ｢僕らが動くには、足る理由だと、僕は思うね｣

まどか｢ありがとう、ＱＢ｣

ＱＢ｢気にしないでいいよ｣

魔女｢…あぁぁぁぁ！！！！｣

さやか｢ぐあっ…！！｣

魔女｢…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁー！！！！！！｣

さやか｢…あは｣

さやか｢…あはははははは！！！｣ﾊﾟｧｧｧ

さやか｢あっはっはっはっはっ！！！！！！！！｣

さやか｢なにこれ！気持ちいい！！！！｣ｻﾞｼｭｯ

さやか｢私だ！！私が沢山だぁぁぁ！！！｣ｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯ

魔女｢…ぁぁぁぁ…｣

さやか｢あひゃひゃひゃひゃ！！！！！｣

さやか｢あーーーーーー！！！！！はははは！！！！！｣ｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯｻﾞｼｭｯ

魔女｢…｣



ＱＢ｢…予想、以上だね｣

まどか｢…さやかちゃん…｣

さやか｢ぁぁは…｣

さやか(…やばい、楽しい楽しい楽しい)

さやか(気持ちいい気持ちいいよ)

さやか(…魔法って、こんなにいいものだったんだ！)

さやか｢アハハハはははハッはっっっはははは！！！｣

まどか｢…さやかちゃん！！！｣

さやか｢…｣

さやか｢…まどかぁ？｣

まどか｢…もう、止めてよ｣

まどか｢…これ以上…｣

さやか｢はあ？｣

さやか｢やめるって何を辞めるってのさぁぁぁ？｣

さやか｢魔法少女？｣

さやか｢あんた、私にやめろっていってんの？｣

まどか｢ちがっ…！｣

さやか｢じゃああんたがやれよ！！！｣

さやか｢代わりにあんたがやってみろよ！！！｣

さやか｢アハハはははは！ムカつくなぁ、あんた｣

さやか｢そうやって心配するふりして楽しい？｣

さやか｢悲劇のヒロインは楽しいいいいいい？｣

まどか｢…さやか、ちゃん｣

さやか｢私だ私だ私だ私だ、私なんだよおおおおお！！！｣

さやか｢ほかの誰でもない、私が決めるんだ！！！あはははは！！！！｣ﾀﾞｯ

まどか｢…さやかちゃん｣

ＱＢ｢駄目だ、もう彼女に声は届かない｣

まどか｢…さやか…ちゃん…｣

まどか｢…どうすれば…｣

ＱＢ｢…一人で背負い込もうとするのが君のいいところであり、悪いところだね｣

ＱＢ｢君にはまだ、仲間がいるじゃないか｣

まどか｢…！｣

ＱＢ｢頼っていいのさ、ほら、立って｣

まどか｢…うん｣

杏子｢…はぁ、さやか、がねぇ｣

まどか｢…うん｣

杏子｢ま、別にいいけどさ｣

杏子｢…あたし、あいつのこと嫌いなんだよな｣

まどか｢…え？｣

杏子｢なんて言うかさ、人の言うこと聞かねーじゃん｣

杏子｢あいつのそういうところ、気に食わねーんだよな｣

まどか｢…そんな｣

杏子｢ま、別に断る理由もないからね｣

杏子｢で？どうすればいいんだよ？｣

まどか｢…｣

マミ｢…あら？鹿目さん？｣

まどか｢どうも…｣

マミ｢…と、佐倉さん…？｣

杏子｢よっ、マミー｣

マミ｢…二人ともどうしたの？こんな時間に｣

まどか｢…｣

まどか｢その、さやかちゃんについて…｣

杏子｢上がるぜー！マミ｣

マミ｢あっ！ちょ！｣

マミ｢…ﾁｯ｣

まどか｢…マミさん…？｣

マミ｢あ、えぇ、なんでもないわ｣

マミ｢さ、鹿目さんも上がって？｣

まどか｢…お邪魔します…｣

杏子｢マミー、腹へったー｣

マミ｢それで鹿目さん、美樹さんがどうかしたの？｣

まどか｢はい、その…｣

まどか｢…さやかちゃんの様子がおかしくて…｣

杏子｢へっ、大したことじゃーさ｣

杏子｢あいつもようやく分かったんだろ｣ﾍﾗﾍﾗ

マミ｢あなたは黙ってて｣

マミ｢…様子が、ねぇ…｣

まどか｢…｣

マミ｢なにか思い当たる節はない？｣

マミ｢こう、学校で何かあったとか｣

まどか｢…特には｣

杏子｢まぁあいつは馬鹿だからな｣

杏子｢どうせ今回もあいつが悪いんだ…｣

ﾊﾞｧﾝ!!

マミ｢…黙ってろっていってるでしょ｣

杏子｢…そ、そんなに怒る必要ないじゃんよ…！｣

マミ｢…あなた、良くもまぁ抜け抜けと美樹さんを悪く言えるわね｣

杏子｢…｣

杏子｢魔法少女は、止むにやまれぬ事情を持つ奴にだけふさわしい｣

杏子｢…そんな事は、マミも…｣

マミ｢えぇ、そうね｣

マミ｢でも、あなたがそれで美樹さんを否定していい理由にはならないわよね｣

マミ｢あなたが美樹さんの願いを否定する理由なんてあるの？｣

マミ｢彼女にとっては、それが我慢ならなくて、それが止むにやまれぬ事情だった｣

マミ｢それだけのことでしょう｣

杏子｢…何だよ、あいつの肩を持つのかよ｣

マミ｢違うわ、あなたが気に入らないだけよ｣

杏子｢なっ…！｣

まどか｢…ふ、二人とも…！｣

杏子｢ど、どう言う意味だよ！｣

マミ｢そのままの意味よ｣

マミ｢あなた、もしかして口が悪いのは愛嬌かなんかのうちだと思ってる？｣

マミ｢無礼なのも、自分勝手なのも、自分だったら許されると思ってる？｣

杏子｢そ、そんなこと…！｣

マミ｢そうかしら、あなたの普段の態度を見ていたらそうは思えないわ｣

マミ｢親しい仲だったら、無礼が許されるわけではないわ｣

杏子｢…ﾁｯ、うぜぇな！｣

杏子｢あんたは私のお母さんか！？｣

マミ｢はぁ？そんなもの｣

マミ｢いないでしょ？｣

まどか｢っ！マミさん！｣

杏子｢…｣

杏子｢…もういいわ｣

杏子｢分かったよ｣

杏子｢…じゃあな｣ﾀﾞｯ

まどか｢…あっ…！｣

マミ｢気にしなくていいわよ、鹿目さん｣

マミ｢あの子は少し自覚するべきだわ｣　

マミ｢人を否定するということがどれだけ人を傷つけるということかを｣

まどか｢…でも、これじゃ…｣

マミ｢…心配しないで｣

マミ｢私も、なんとかして見せるから｣

まどか｢…はい…｣

学校

まどか｢…さやかちゃん｣

さやか｢…何よ？｣

まどか｢…その、この間は…ごめんね｣

さやか｢…謝罪なんて聞きたくないわー｣

まどか｢…｣

さやか｢何？まだなにかあんの？｣　　

まどか｢…｣

さやか｢…しょうもな、じゃあね｣

まどか｢あっ…｣

ＱＢ｢やれやれだね｣

ＱＢ｢魔法の副作用、というものももちろんあるけれど｣

ＱＢ｢…単に君が気に食わないだけなのかもしれないね｣

まどか｢…｣

ＱＢ｢…ところで、暁美ほむらはどうしたんだい？｣

まどか｢…あ｣

ＱＢ｢やれやれだね｣

ＱＢ｢行こうか、放課後にでも｣

まどか｢うん｣

ＱＢ｢それにしても怖いね、人間って｣

ＱＢ｢…上辺だけの関係というものが良く分かるよ｣

まどか｢…｣

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


まどか｢…なかなかでないね…｣

ＱＢ｢…そうだね｣

ＱＢ｢…ちょっと待っててね｣

まどか｢…？｣

ＱＢ｢…きゅ、っぷい｣

ｶﾞﾁｬｯ

まどか｢ええ？｣

ＱＢ｢僕らは壁をすり抜けられるんだ、仕方ないけれど内側から鍵を開けたよ｣

まどか｢…いいのかな？｣

ＱＢ｢やむを得ないってやつだよ｣

まどか｢…お邪魔…します｣

まどか｢…ほむら…ちゃん…｣

まどか｢…いる？｣

ｧｰｯｱｯｳｯｳｩ
ｱﾊﾊﾊﾊｶﾅﾒｻﾝｶﾅﾒｻﾝ
ｱｰｳｳｳｳｩｩ

まどか｢…ほむら…ちゃん…？｣

ほむら｢…あははは…｣

ほむら｢…ごめんねごめんねごめんねごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん｣

ほむら｢…助けられなくてごめんね｣

ほむら｢あはははは…鹿目さん…まどか…ごめんごめんねごめんごめん｣

まどか｢ほむらちゃぁん！！！｣

ＱＢ｢…予想外だね｣

ＱＢ｢彼女が一番副作用にどっぷりだ｣

ほむら｢…まどか｣

ほむら｢ごめんねごめんね、たすけられなくてごめんね｣　

ほむら｢撃ってごめんね、ころしてごめんね、すくえなくてごめんね｣

まどか｢そんなっ…！事無いよ…！｣

まどか｢わたしは、ここにいるよ…！｣

ほむら｢…あはは、まどか｣

ほむら｢まどかだぁ…｣

ほむら｢まどかまどかまどかまどか｣



ほむら｢どうしてそんな目で見るの？｣

まどか｢えっ？｣

ほむら｢頑張ったじゃない頑張った頑張った私は頑張った｣

ほむら｢あなたをすくうためにがんばった｣

ほむら｢なのにどうしてあなたはそんな目で見るの？｣

ほむら｢何人も何人も何回も何回もあなたを助けようとした｣

ほむら｢どうしてどうしてそんな目で見るの？｣

まどか｢ほむらちゃん…！｣

ほむら｢そうかそうか、これは罰なんだね｣

ほむら｢いままでたすけることのできなかったあなたからの｣

ほむら｢罰なんだね｣

ほむら｢頃して｣

ほむら｢頃して頃して頃して頃して頃して頃して頃して殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ｣

ほむら｢ほら｣ｸﾞｲｯ

まどか｢…きゃっ！｣

ほむら｢これを引いて｣





ほむら｢私を、頃してよ｣

まどか｢…｣ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ＱＢ｢…｣

まどか｢…｣

まどか｢もう、やだよぉ｣

まどか｢…こんなの…やだよぉ…！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ＱＢ｢…すまない｣

ＱＢ｢…｣　

まどか｢…どうすれば…彼女たちを…｣

まどか｢…もう、分かんないよ…｣

まどか｢…ほむらちゃん｣

まどか｢さやかちゃん、杏子ちゃん、マミさん｣

まどか｢…誰でもいいから、助けてよぉ｣

まどか｢…もう、こうなったら…｣

ＱＢ｢…｣

まどか｢…契約しか、ないよね｣

ＱＢ｢…｣

ＱＢ｢…本当にそれでいいのかい？｣

まどか｢…だって…！｣

ＱＢ｢まどか、君は素晴らしい素質を持っている｣

ＱＢ｢だけど本来、普通の女の子にそんなものは存在しない｣

ＱＢ｢言ってしまえば君は特別、例外なんだよ｣

まどか｢だって…！こうでもしないと！｣

ＱＢ｢君はこれから先の人生で嫌なことがある度に願いを叶えるのかい？｣

まどか｢…っ！｣

ＱＢ｢僕らは宇宙の延命のために文字通り身を削って模索してきた｣

ＱＢ｢模索し、突き止め、思考して｣

ＱＢ｢それでやっと今があるんだ｣

まどか｢…ＱＢが…！そんなこというのおかしいよ…！！｣

まどか｢…あなたは契約して欲しいんでしょ！？｣

ＱＢ｢そうだね｣

ＱＢ｢だからこそ、考えて欲しいんだ｣

ＱＢ｢君の願いはなんなのか｣

ＱＢ｢君が本当に、命を賭けて｣

ＱＢ｢その身を将来絶望に落としてもかまわない位の願いは何なのか｣

ＱＢ｢よく考えて欲しいんだ｣

まどか｢…私は…｣

まどか｢…私は…！！｣

まどか｢…誰にも、いがみ合って欲しくない…！｣

まどか｢変な副作用なんて、要らない…！｣

まどか｢私は…！！｣






まどか｢もう一度五人で、ケーキを食べたいよ｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ＱＢ｢そうかい、その程度の願いなら｣

ＱＢ｢契約は、必要がないね｣

ＱＢ｢宇宙の歴史の中に｣

ＱＢ｢知的生命体というものは、君たち以外にも沢山いたよ｣

ＱＢ｢そのどれもが君たちでは到底たどり着けない文化を持っていた｣

ＱＢ｢…だけどね｣

ＱＢ｢君たちほど、倒れても、挫けても諦めない生命体もいなかったよ｣

ＱＢ｢君ならできるさ、まどか｣

ＱＢ｢運動も、勉強も、何一つ取り柄がないと君はいうけれど｣

ＱＢ｢誰かを思えるその優しさが、取り柄じゃないわけないだろう｣

まどか｢…マミさん！｣

マミ｢…あら？鹿目さん…？｣

マミ｢…どうかしたの？｣

まどか｢…この前の話です｣

マミ｢…｣

まどか｢…の、前に｣

マミ｢…え？｣

まどか｢…マミさんは…杏子ちゃんが嫌いなんですか？｣

マミ｢…！｣

マミ｢…どうしてそんなことを聞くの？｣

まどか｢…私は…｣

まどか｢…私は、皆が大好きです｣

まどか｢…だから…｣

マミ｢…そうね｣

マミ｢…確かに彼女は無礼で、自分勝手ね｣

マミ｢…彼女ほど迷惑をかけられてる人もいないわ｣

マミ｢…だけど｣

マミ｢…｣

マミ｢…嫌いだなんて、そんなこと｣

マミ｢嫌いなわけ無いでしょう｣

マミ｢大好きよ？あなたも、あの三人も｣

マミ｢同じくらい、大好きよ｣

まどか｢…！｣

マミ｢鹿目さん、覚えておいてね｣

マミ｢彼女達って、素直じゃないのよ｣

まどか｢…マミ…さん…｣

マミ｢口で言ったことが、思ってることだとは限らない｣

マミ｢これだから面倒くさいのよね｣ﾆｺｯ

杏子｢…｣

杏子｢…あー｣

杏子｢…いらいらする…｣

杏子｢…何の用だよ、お前ら｣

マミ｢…｣

まどか｢…｣

マミ｢…佐倉さん…この前のことは…謝るわ｣

杏子｢…｣

マミ｢…｣

マミ｢…あなたは本当に美樹さんのことが嫌いなの？｣

マミ｢…｣

杏子｢あぁ、嫌いだね｣




杏子｢自分を見てるようでムカつくよ｣

杏子｢あたしと同じ誰かのために祈った馬鹿だからこそ｣

杏子｢あたしはあいつが気にくわねぇ｣

杏子｢私は、もうこれ以上、あんないい奴が｣

杏子｢後悔するのを見たくないんだよ｣

杏子｢嫌い、嫌いだ、大嫌いだ｣

杏子｢…でも、同じくらい、好きなんだよ｣

マミ｢…｣

マミ｢ね？面倒くさいでしょ？｣

杏子｢あぁっ！？｣

まどか｢…あはは…｣

杏子｢…で？どうなんだよ？｣

杏子｢…さやかに何が起こったんだ？｣

まどか｢…｣

ＱＢ｢…僕の口から説明するよ｣

マミ｢…｣

ＱＢ｢…簡潔に言うよ、魔法には幻覚作用がある｣

ＱＢ｢依存性、幻覚作用がある｣

ＱＢ｢…言ってみれば、超高濃度の薬物のようなものだね｣

杏子｢…薬物…だと？｣

杏子｢だけど、あたしは別になんともねーぞ？｣

ＱＢ｢それは運がいいとしか言えないね｣

ＱＢ｢君達は言うほど闇を背負ってないんだろう｣

マミ｢……つまり…美樹さんは…｣

ＱＢ｢さやかだけじゃない、あのほむらまでもが｣

ＱＢ｢マジカルドラOグ中毒だ｣

杏子｢…何だその呼び方…｣

杏子｢…仕方ねぇな｣

杏子｢…行くか｣

マミ｢…えぇ、そうね｣

マミ｢彼女達が苦しむのを見ていられないものね｣

杏子｢何がマジカルドラOグだ｣

杏子｢用は魔法の使い方だろ？｣

杏子｢さやかもほむらも、まーだまだ新人だってことさ｣

まどか｢…二人とも…！｣

ＱＢ｢…ね、まどか｣

ＱＢ｢諦めないで良かっただろう｣

まどか｢…うんっ！｣

疲れました！

１先生の次回作にご期待ください！

QBが気持ち悪すぎて笑える
俺くんかよww

でもこれから中毒患者２名を立ち直らせるのに地獄のような日々を送るんだろこの３人。

それを思うとやっぱ気が重いぜ

ほむほむは5ねんくらいかかりそう乙