1: 2010/06/26(土) 22:37:24.02
 こんにちは、平沢唯です。

 突然ですが私、透明人間になれるようになりました。

 なんでなれたのかは長くなるので省きますが、とにかく好きな時に透明人間になれちゃいます。

 せっかくなれたからには何か有効活用したいものです。

 ということで、色んな人のところにいってイタズラでもしちゃいましょう。

3: 2010/06/26(土) 22:40:00.15
憂「お姉ちゃん、ご飯食べないの?」

唯「ふぇ!?た、食べるよ!」

憂「大丈夫?さっきからボーっとしてるけど」

唯「大丈夫だよ!じゃあいただきます!」

憂「うん。いっぱい食べてね」

 この子は平沢憂。

 容姿端麗、料理お掃除なんでもこいのよくできた自慢の妹。

 そして、イタズラの最初のターゲットです。

 普段は何でも笑って許してくれる憂ですが、透明になった私がイタズラしたらどんな反応するのでしょうか。

7: 2010/06/26(土) 22:48:18.74
 
憂「それじゃ、おやすみお姉ちゃん」

唯「うん。おやすみ、憂」

 夜10時。

 私と憂は寝る前の挨拶を交わし、お互い自分の部屋へ入りました。

 さぁ、お楽しみのはじまりです。

唯「ちゃんとなるかなー」

 私は大きな鏡の前に立ち、透明になれと念じました。

 するとあら不思議、みるみるうちに身体が透けていきます。

 え?服はどうするんだって?

 やだなぁ、服ごと透明になるに決まってるじゃないですか。

 エOチぃこと考えないでください。

10: 2010/06/26(土) 22:54:06.64
 そして透明になった私は気づかれないよう、慎重に憂の部屋のドアを開けます。

 さてさて、憂は何をしてるのでしょうかー。

憂「……」

 憂は勉強をしていました。

 机の上にノートと教科書を広げ、すらすらと問題をとく様子は、とても私の妹とは思えません。

憂「……あれ?ドアが開いてる」

憂「……風かな」

憂「……」

 憂の部屋はカリカリカリカリとノートに文字を書くシャーペンの音が静かに鳴り続けます。

 地味です。

 かつてこれほど地味な透明人間の物語があったでしょうか。

12: 2010/06/26(土) 22:59:37.44
 さてさて、こんな地味な物語に終止符をうつためにどんなイタズラをしましょうか。

 そこで私が見つけたのが憂の手の近くにある消しゴム。

 私は憂に近づき、消しゴムをポトリと机の下に落としました。

憂「あ……」

 憂はそれに気づき、すぐに消しゴムを拾います。

憂「……」

 そして憂が再びノートを書き始めると、私はまたポトリと消しゴムを落としました。

憂「あ……」

 カリカリカリ。

 ポトリ。

憂「あれ?」

 カリカリカリ。

 ポトリ。

憂「……もう」

14: 2010/06/26(土) 23:04:46.22
 今気づきました、このイタズラ地味すぎです。

 しかし、これを続ければいくら温厚な憂でもイライラするはず。

 さて、憂はどんな風に怒るのでしょうか。

憂「……」

 カリカリ。

 ポトリ。

憂「ん……」

 カリカリ。

 ポトリ。

憂「んん……」

 カリカリ。

 ポトリ。

憂「……」

 バンッ!

15: 2010/06/26(土) 23:08:46.26
唯「ひっ」

 シャーペンの音しかしなかった憂の部屋の中に、大きな音が響き渡ります。

 蹴りました、この子思いっきり机を蹴りました。

 こんな陰湿な怒り方をする子だったとは姉の私も驚きです。

憂「だれ!?」

 おっと、私としたことが驚きのあまり声を出してしまったようです。

 憂はそれに気づいたようで、周りをキョロキョロと見回します。

憂「……気のせい、かな」

 憂はそういうと再び机に向かい勉強を始めました。

18: 2010/06/26(土) 23:17:18.33
 憂がふたたび勉強に集中したこと確認すると私は口を憂の耳元に近づけ、優しく息を吹きかけました。

唯「……ふっ」

憂「ひや!?」

 すると憂はそれに驚き、耳をごしごしと拭くような動作をしました。

憂「なに!?なに!?」

 憂は周囲をキョロキョロと見回し、必氏にその原因を探しています。

 おびえる憂もまたかわいいものです。

憂「なんなのもう……」

 憂は恐怖心が抜けないまま、勉強を再開します。

 明らかにノートに書いた文字が震えています。

19: 2010/06/26(土) 23:24:43.18
 しかしここでやめてはつまらないというもの。

 私は憂の座っているイスを両手で持ち、軽く揺らしました。

 ガタガタ。

憂「いやぁぁぁぁ!」

 ガンッ。

唯「ふごっ!?」

 その直後憂が立ち上がり、憂の頭と私のおでこがごっつんこ。

 私は痛みのあまり、その場にうずくまりました。

憂「痛!?何!?何とぶつかったの!?」

 憂はすっかりおびえてしまい、目にはもう涙を浮かべています。

憂「やだ!やだぁ!」 

 そしてそのままベットに直行し布団にもぐってしまいました。

憂「こわいよぉぉぉ!お姉ちゃぁぁぁん!」

 少し、やりすぎてしまったようです。

 ここは姉として慰めなければならないですね。

24: 2010/06/26(土) 23:33:12.14
 私は透明を解き、憂の元へ向かい優しく声をかけました。

唯「憂、どうしたの?」

憂「お姉ちゃぁぁん……」

 やばいです、マジ泣きしてます。

 鼻と目を真っ赤にして口はへの字。

憂「怖かったよぉぉぉ!うぇぇぇん!」

唯「よしよし」

 憂はそう言って顔ぐしゃぐしゃにしながら私の胸にとびつきわんわんと泣きました。

 私の心は罪悪感でいっぱいです。

 まさかここまで怖がりさんだとは思いませんでした。

憂「ひっく……ひっく……」

唯「怖かったね、もう大丈夫だよ。お姉ちゃんがいるからね」

 そのお姉ちゃんが怖がらせたんですけどね。

26: 2010/06/26(土) 23:41:48.97
憂「……」

 それから少しして、憂はだいぶ落ち着いたようです。

唯「それじゃあお姉ちゃんは部屋に戻るね」

 そして私はその場を立ち、自分の部屋へ戻ろうと振り返り歩こうとすると憂が私の袖を強くつかんできました。

憂「やだぁ……」

唯「え?」

憂「今日は一緒に寝てよぉ……」

 憂は普段からは考えられないほどの甘えた声で私にお願いをしてきました。

唯「いやぁ……でもそれは、ねぇ?」

憂「一人じゃ怖いよぉ……」

 あらら、憂が軽くキャラ崩壊してます。

30: 2010/06/26(土) 23:47:22.43
唯「うーん……」

憂「……お願い」

 憂は潤んだ目で私に頼んできました。

 きゅんっ。

 こんな顔で頼まれて断れる人類が存在するでしょうか。

 いやいない。

 私はその日、久しぶりに憂と一緒に寝ました。

 といっても憂が私を抱き枕のようにして抱きついて寝たせいで、私はほとんど寝れなかったんですけどね。

32: 2010/06/26(土) 23:49:59.27
部員全員分やろうとしたけど憂に力をいれすぎた……

37: 2010/06/27(日) 00:00:00.78
 憂にイタズラをして一日たった日のお昼。

 今日は土曜日なので学校はお休みです。

 今日は誰にイタズラしましょうか。

唯「……」

 きめた、りっちゃんにしよう。

 そうと決まれば膳は急げですね。

唯「憂ー!私ちょっと出かけてくるねー!」

憂「うん、気をつけてねー」

 憂にお出かけの許可をもらった私はすぐに着替え、りっちゃんの家へ向かいました。

40: 2010/06/27(日) 00:09:45.51

唯「ふぅ……」

 着きました、りっちゃんの家です。

 私はまた透明人間になり、家のドアをそーっと開けました。

唯「……」

 どうやら一階には誰もいないようです。

 もしかしたら全員留守なのでしょうか。

 私はそんな心配をしながらゆっくりと二階への階段を昇っています。


 二階へ上がるといくつかドアがあり、そのうちにの二つに

 「りつのへや」、「さとしのへや」というプレートがかけられていました。

 さとしとは、りっちゃんの弟でしょうか。

42: 2010/06/27(日) 00:17:02.04
 りっちゃんの弟に興味はありますが、今日のターゲットはあくまでりっちゃん。

 私は静かにりっちゃんの部屋のドアを開けました。

律「……」

 りっちゃんがいました。

 いやに静かだと思ったら漫画を読んでいます。

 ベッドの上で漫画を読む。

 いかにもりっちゃんらしい休日の過ごし方です。

 さてさて、どんなイタズラをしてあげましょうか。

45: 2010/06/27(日) 00:26:36.83
律「ふぁぁ……」

 りっちゃんは飽きたのか、読んでいた漫画を棚にしまって立ち上がりました。

 するとそのままのタンスのほうへ歩いていきます、

唯「……?」

 何をするのかと見ていると、りっちゃんはタンスの上にあるくまのぬいぐるみを手に取り、またベッドに寝ました。

律「くまきちぃー!」

 くまきち?

 そのぬいぐるみの名前でしょうか。

律「お前はかわいいなー!」

 りっちゃんはその「くまきち」とやらを抱き、ベッドの上でゴロゴロとしています。

 意外なことに、りっちゃんはぬいぐるみが好きなようです。

46: 2010/06/27(日) 00:33:56.84
律「んーやわらかい大好きだぞぉ、くまきち」

 ……イタズラが思いつきました。

唯「……ボクモダヨ、リッチャン」

律「ひぃ!?」

律「……気のせい?」

唯「キノセイジャナイヨ、リッチャン」

律「しゃべった!?」

唯「リッチャンガボクノコトアイシテクレタカラシャベレルヨウニナッタンダヨ」

 透明人間の私が言うのもなんですが、そんなファンタジーなことが起こるわけがありません。

 私だったらまず気持ち悪いので人形を捨ててしまうでしょう。

律「な、なるほど」

 すごい、この子信じました。

49: 2010/06/27(日) 00:42:10.14
律「いつごろから喋れるようになったの?」

唯「……イマダヨ」

律「へぇ、そんなことあるんだなぁ」

 もしかしたらりっちゃんは私以上に天然なのではないでしょうか。

律「ねぇ!くまきちってなにが好きなの?」

唯「……ゴロゴロ、カナ」

律「ふーん、なんだか唯みたいなやつだなぁ」

 ごめんなさい唯です、平沢唯です。

 りっちゃんはその後も夕方になるまでずっと私、もといくまきちにしょうもない質問や話をしてきてました。

52: 2010/06/27(日) 00:53:03.95
律「あ、もうこんな時間だ」

律「……そうだ!くまきちにさとしを紹介してあげる!」

唯「エ゛」

律「ちょっとまっててな!」

 りっちゃんはそう言って部屋の外へいってしまいました。

 私は面倒なことにならないうちに、りっちゃんの部屋から逃げるように去りました。

 ごめんねりっちゃん、くまきちを大事にしてね。


聡「姉ちゃん、何だよくまきちって」

律「いいからいいから!ほらくまきち!これが弟の聡だよ!」

聡「は?」

律「……くまきち?」

聡「気がくるっとる」

57: 2010/06/27(日) 01:02:36.73
 さてさて、次に私が来たのはりっちゃんの家から歩いて何分もかからない澪ちゃんの家です。

 例によって静かにドアをあけ、澪ちゃんの部屋へ向かいます。

澪「……!……!」

 どうやら澪ちゃんは誰かと電話をしているようです。

 おじゃましまーす。

澪「だからくまきちって何!?……はぁ?ぬいぐるみ!?」

 電話の相手はりっちゃんのようです。

 りっちゃんの声は聞こえませんが、会話の内容は大体察することが出来ます。

澪「喋らなくなったって……泣いてちゃわかんないだろ!」

澪「……わかったわかった。とにかくその話はまた今度な」

澪「うん、じゃあね。うん」

澪「……」

 どうやら電話は終わったようです。

 さて、澪ちゃんにはどんなイタズラをしましょうか。

60: 2010/06/27(日) 01:11:49.55
澪「律、かわいいぃぃぃ!」

澪「ぬいぐるみが喋ったとか発想がかわいすぎ!」

澪「あーもうまじやばい、鼻血でそう」

澪「それにしても、泣いた律もかわいいなぁ。涙と鼻水すべて舐め取ってあげたいよ」

澪「次あった時はナデナデしてあげようかな。ふふふ」

澪「……よし、この気持ちを忘れないうちに律の詩を書こう!」

 
 私は何もせず、そっと澪ちゃんの家をあとにしました。

70: 2010/06/27(日) 01:36:04.97
 さてさて、くまきち騒動と澪ちゃんの知りたくない一面を見た次の日。

 私は憂から外出許可をもらい、ある人の家へ来ていました。

唯「ふふふ、どんなイタズラをしてあげようかなぁ」

 私は透明になってその人の家に入り、二階へ向かい目的の部屋を見つけました。

 そのドアには、「あずさ」という札がかけられています。

 そう、次のターゲットは愛する後輩のあずにゃんです。

 おじゃましまーす。

梓「……」

 あずにゃんはベッドの上で暇そうにしていました。

72: 2010/06/27(日) 01:44:35.20
 まさか透明になった先輩が部屋に不法侵入してるとも知らずに無防備なあずにゃん。

 くすぐってあげましょうか。

 ちゅーしちゃいましょうか。

 それよりもっとすごいことをしちゃいましょうか?

 私は卑猥なことを考えながら、あずにゃんに近づいていきます。

梓「……いるんでしょ?」

 え?
 もしかしてばれました?

74: 2010/06/27(日) 01:52:09.89
梓「いるのはわかってるんだよ……ルシファー」

 ルシファーって誰でしょうか。

梓「さあ私に力を……」

 あずにゃんはそういって右手を上にあげました。

梓「……う!痛い……!くぅ……」

 あずにゃんはそういって上げた右腕を震わせています。

 この子は一体なにがしたいんでしょうか。

梓「もっと……もっと力を……!」

 よくわかりませんが、私はあずにゃんの右腕を握りました。

 ぎゅっ。

梓「うひぃ!?」

78: 2010/06/27(日) 01:58:28.13
梓「なに!?今何か触られたような!?」

 そういってあずにゃんは周りをキョロキョロと見回しています。

 憂のときのように怖がらせるつもりはなかったのですが。

梓「……ルシファー?」

唯「……」

梓「ルシファー!ルシファーなんだね!」

 どうやら、あずにゃんは私の思ったよりおめでたい子のようです。

唯「……ソウダヨ」

 なんだかすごいデジャヴです。

梓「そっか……私、やっとメシアになれたんだ」

83: 2010/06/27(日) 02:05:08.19
梓「ルシファー、これからは力を合わせてこの荒んだ世界を粛清していこうね!」

唯「エッ……ア、ウン」

 この子は世界にどんな恨みがあるのでしょうか。

梓「でもその前にいつものように技の練習をしないとね」

 そういってあずにゃんは、手のひらを机の方に向けました。

 この子は自分の部屋でいつもこんなことをしているのでしょうか。

 私の中の中野梓がどんどん崩れています。

梓「いくよ、ルシファー」
   ダーク・ブレス
梓「暗黒の咆哮!」

 はい?

84: 2010/06/27(日) 02:13:54.96
 あずにゃんがよくわからない呪文のようなことを叫びますが、何も起こりません。

 当たり前といえば当たり前なのですが。

梓「……ルシファー!」

唯「エ、ナニ」

梓「どうしたの!ルシファーも一緒にやらなきゃ技がでないでしょ!」

唯「ン?ウン?」
             ダーク・ブレス
梓「もう一回いくよ!暗黒の咆哮!」

 あずにゃんはそう言ってさっきと同じように机に手を向けました。

 もしかしてかめはめ波的なのを出したいのでしょうか?

 そう思い、私はそっと机の上にある貯金箱を倒しました。

 がしゃん。

88: 2010/06/27(日) 02:18:47.98
梓「あれぇ……もっとビーム的なのでると思ったんだけど……」

唯「モ、モットレンシュウガヒツヨウナンジャナイカナ」

梓「そっか……まだ''波動''が足りないんだね」

 もうこんな後輩いやです。

梓「じゃあ次はこうして……」 

唯「……」

 私は一人でブツブツ何か言っているあずにゃんそのままにして、部屋を出ました。

 もう二度とあずにゃんをかわいい後輩として見れる自信がありません。

89: 2010/06/27(日) 02:30:15.19
唯「……ほぇー」

 そしてついにわたしはオオトリであるムギちゃんの家に着きました。

 なんで場所を知ってるのとかいう細かいことは気にしちゃだめですよ。

 ムギちゃんの家はとても大きく、門もとても人がはいれる高さではありませんでした。

唯「どうしようかなぁ……」

 困り果てていると、後ろからいかにも高級そうな車がこちらに近づいてきました。

 私は急いで透明になり、様子をうかがいます。

 その車が門の前までくると、門が自動で開き始めました。

 そして私はその開いている隙に門へ向かって走り、まんまとムギちゃんの敷地内へ入ることが出来たのです。

91: 2010/06/27(日) 02:36:03.52
唯「家まで遠いなぁ……」

 敷地内へ入ることはできたものの、そこから家まではすこし距離がありました。

 私は力ない足取りで家まで歩いていきます。

 というか私なんでこうまでしてムギちゃんにイタズラをしようとしているのでしょうか。

 そんな考えてはいけないことを考えながら、門と家のちょうど中間地点まで来たその時です。

 ビービービー!

 いきなり辺りにサイレンのようなものが鳴り響きました。

『謎の熱反応発見、謎の熱反応発見。ただちに迎撃せよ』

唯「え!?え!?え!?」

92: 2010/06/27(日) 02:42:08.24
 するとたちまち周りからゴーグルのようなものをつけた人が、銃を持って集まってきました。

「くそ、やつらついに光学迷彩までつかってきやがったか!」

「撃てー!撃てー!」

唯「ひぃぃぃぃ!?」

 その人たちは問答無用で私に向かって銃を乱射してきました。

 これではもうイタズラどころではありません。

 姿を晒すのはいやでしたが、命が何よりも大事です。

 私は透明をとき、手をあげました。

唯「違う!違うの!私ムギちゃんの友達です!平沢唯です!」

「紬お嬢様の……?……おい」

「はっ」

 なにやら無線のようなもので連絡をとっています。

 私は生きて帰れるのでしょうか。

93: 2010/06/27(日) 02:47:27.16
 すると数分後、ムギちゃんが走って私のところへやってきました。

紬「唯ちゃん!大丈夫!?」

唯「ムギちゃぁぁぁぁん!」

 私はその見なれた姿に安心し、涙を流しながらムギちゃんの胸に飛びつきました。

紬「本当にごめんね」

唯「私も勝手にはいってごめんなーい!」

紬「いいのよ。それより、透明になってたらしいけど……どういうこと?」

唯「うん……実は」

 私は素直に自分が透明人間だったことを話しました。

紬「そうだったの……」

唯「うん……」

紬「それで?」

唯「え?」

紬「エOチなことはしたの?」

唯「え?」

95: 2010/06/27(日) 02:55:00.17
 波乱の日曜日が終わり、ついに月曜日がやってきました。

 そして私はいつものように半分寝ながら授業をうけ、今部室にいます。


律「くまきちがぁ……くまきちがぁ……」

 何でも信じちゃうりっちゃん。


澪「まだ言ってるのか……よしよし」

 危ないほどりっちゃんが好きな澪ちゃん。


梓「はやく練習しましょうよぉ」

 メシアの梓ちゃん。


紬「お二人とも仲がいいのねぇ」

 裏で何をしているかわからないムギちゃん。


唯「ムギちゃん、今日のお菓子なにー?」

 そして透明人間の私。

 こんな放課後ティータイムを、これからもよろしくお願いします。

96: 2010/06/27(日) 02:55:44.31
おわり……もうなんか色々とごめんなさい

97: 2010/06/27(日) 02:57:17.30
おもしろかった

引用元: 唯「はいはい透明人間透明人間」