1: 2009/11/09(月) 23:23:03.11 ID:8tFtfZoJ0
シンジ 「………なにを言ってるの? 綾波」

レイ  「最近、セカンドを見ているとぽかぽかするの」

2: 2009/11/09(月) 23:25:34.08
シンジ 「ぽかぽか?」

レイ  「そう。ぽかぽか。この気持ちがなんなのか、フィフスに聞いたら『好きってことさ』と言われたわ」

シンジ 「カヲル君の言う事は話半分に聞いておいたほうがいいと思うよ。体験談だけど。
     いや―――っていうか綾波! アスカの事が好きなの?!」

バチン!!

シンジ 「イタっ! 何するんだよ!?」

レイ  「びんたびんたびんたびんたびんたびんたびんたびんた」バチバチバチバチバチバチバチバチ

シンジ 「おうっ、おうっ、おうっ、おうっ、おうっ、おうっ、おうっ、おうっ」

レイ  「軽々しくアスカなんて呼ばないで」

シンジ 「ひょ、ひょんなの、今ひゃらいわれへも」

レイ  「セカンド。弐号機パイロット。もしくはSAL。百歩譲って惣流なら許可します」

シンジ 「………あひゅかが怒るとおもうへろ」

レイ  「そうなの? ならいいわ」

シンジ (綾波って案外口より手が出るタイプだよな)

3: 2009/11/09(月) 23:31:44.05
シンジ 「それにしても、綾波が…あの、レズだったなんてびっくりしたよ」

レイ  「レズ?」

シンジ 「うん。女の人のことが好きな女の人を指して、レズビアンって言うんだ。百合とも言うけど」

レイ  「伊吹二尉のことね」

シンジ 「え゛っっ。マヤさんってそうなの?」

レイ  「多分。よく、赤木博士の脱いだ白衣の匂いをかいでトリップしているから」

シンジ 「それは聞かなかった事にするよ」

レイ  「なぜ匂いをかぐのか、分からなくてフィフスに尋ねたら『好きってことさ』と言っていたわ」

シンジ 「……カヲル君、意外とボキャ貧なのかな」

6: 2009/11/09(月) 23:36:02.39
レイ  「―――男の人は苦手」

シンジ 「そうだったんだ」

レイ  「ヒゲがもじゃもじゃだから」

シンジ 「いや。それは人によるんじゃないかな?」

レイ  「サングラスをかけるし」

シンジ 「決定事項なの?」

レイ  「『問題ない』ばかり言うもの」

シンジ 「あのさ、なんか凄くピンポイントな気がするんだけど」

レイ  「息子の顔が見てみたい」

シンジ 「好きなだけ見るといいよ」

11: 2009/11/09(月) 23:46:55.39
レイ  「とにかく、セカンドに手を出さないでね」

シンジ 「そういえばそんな話だったね。…でもさ、絶対って約束はできないよ」

レイ  「どうしてそういう事言うの?」

シンジ 「ごめん、怒らないでよ綾波。だけど、僕ってアスカと一緒に住んでるんだよ?
     アスカは家じゃいつもルーズな格好してるし、やたらと身体押しつけてくるし、
     しょっちゅう寝ぼけて僕のベッドに潜り込んでくるし―――ねえ綾波怖いよその顔やめて」

レイ  「けだもの」

シンジ 「なるべくおかしな事にならないよう気をつけるよ。ただ正直、確約まで出来る自信がないんだ」

レイ  「けだもの」

シンジ 「我慢してるのに……」

レイ  「男はみんなけだもの。そして狩人。この世はでっかい宝島。そうさ今こそアドベンチャー。フィフスの言った通りなのね」

シンジ 「いや後半なに?」

12: 2009/11/09(月) 23:56:02.53
シンジ 「うーん。じゃあさ、僕がアスカに何もしないように、綾波が協力してくれないかな?」

レイ  「?」

シンジ 「他で、つまりその………欲を発散できれば、家で耐えられるかな。なんて」

レイ  「…私に夜の相手をしろと言うこと?」

シンジ 「アスカの貞操を守るためにね」

レイ  「ヒデ子」

14: 2009/11/10(火) 00:01:15.28
シンジ 「ヒデ……え?」

レイ  「ヒデ子が相手をするのではダメ?」

シンジ 「えーと、ちょっと待って。まず誰それ」

レイ  「プールの時にクラスの子が言ってたわ。『行けー、ヒデ子!』って。
     PCゲーム碇シンジ育成計画では、ヒデ子がメインキャラの一人として登場する可能性もあったそうよ」

シンジ (クラスにそんな子がいたのか………)

レイ  「ヒデ子どう?」

シンジ 「どう?って、そんな軽い感じで勧められても。顔も分からないし」

レイ  「そう。残念」

16: 2009/11/10(火) 00:06:42.11
レイ  「―――碇君。約束して」

シンジ 「アスカのこと?」

レイ  「ええ。私が碇君の言うとおりにしたら…」

シンジ 「うん、それだったら、アスカには何もしないでいられる。誓うよ」

レイ  「なら」

シンジ (ドキドキ)

レイ  「いいわ。碇君の好きにして」

シンジ (よしっ!!!)「………じゃあ、綾波の部屋に行こう」

20: 2009/11/10(火) 00:20:13.91
【402号室】

レイ  「どうすればいいの?」

シンジ 「うん。それじゃ、抱きしめてみていいかな。――――――綾波、やっぱり細いね」

レイ  「………」

シンジ 「緊張してる?」

レイ  「問題ないわ。犬にゲロをかけられるようなものと思えば」

シンジ 「それはかなりショックな出来事のような気がするんだけど…。
     勝手な言い分だけどさ、せめて綾波にも、ちょっとでも気持ちよくなって貰えるように頑張るよ」

レイ  「私がレOでも?」

シンジ 「ほら、僕の顔を見て。自分で言うのもなんだけど、あんまり男っぽくないだろ?」

レイ  「ええ」

シンジ 「髪とかは父さん似で、顔の作りは母さん似なんだって。副司令によく言われるんだ」

レイ  「女装をしないかと、女装をしないかとか、女装したらどうかとかね」

シンジ 「うんまあそんな感じ」

21: 2009/11/10(火) 00:25:04.37
冬月先生……?

23: 2009/11/10(火) 00:30:38.45
シンジ 「こっちの体温に身体をゆだねて、ゆっくり力を抜いていって。どう?」

レイ  「少し…心拍数が上昇してきた」

シンジ 「その感覚に抵抗しないで。そう、そのまま目を閉じててね」

ちゅっ

レイ  「んっ」

26: 2009/11/10(火) 00:38:28.90
【葛城邸】

ミサト 「なーんか、シンちゃん最近ご機嫌ねえ」

シンジ 「え。そうですか?」

アスカ 「すっとぼけてんじゃないわよ。妙にニヤニヤしたり、ご飯作りながら鼻歌歌ってたり、怪しさ全開じゃない」

ミサト 「学校でいい事でもあった?」

シンジ 「特に何もないですけど。カヲル君の音痴が多少直ったくらいで。あ、僕そろそろ宿題してきますね」

パタン

シンジ (ふー……。態度に出てたのか。気をつけないと………でも浮かれるなっていうほうが無理だよな。
     綾波の身体、本当に綺麗だし、元々感じやすかったみたいだけど、どんどん敏感になってきてるし。
     不健康な生活のはずなのになんであんなに肌がスベスベなんだろ。おっOいも―――ああマズイ、また思い出してきた)

バンッ

アスカ 「シンジ~。一緒に宿題しに来てあげたわよ」

シンジ 「うわぁ?! ア、アスカ、ノックくらいしてよ!」

28: 2009/11/10(火) 00:48:35.80
【402号室】


レイ (今日は、碇君が来ない日)


『綾波が嫌なうちは、最後の一線だけは越えないようにするから』

レイ (―――このままじゃ、嫌じゃなくなって、全て許してしまう。セカンドの事が好きなのに。好きなはずなのに)

レイ 「だから、ごめんなさい。碇君」

ピッ、ピッ、ピッ

レイ 「………………もしもし。ファーストチルドレン、綾波レイです。赤木博士に繋いで下さい」

38: 2009/11/10(火) 01:29:43.73
【NERV】

リツコ 「さて。なぜ突然呼び出されたか分かる? シンジ君」

シンジ 「いえ」

リツコ 「そう。では、この映像を見てちょうだい」

レイ  『くぁ、ふあん、ああ、ああぁ……ぅぅン、っ…』

リツコ 「―――もう理解できたわね?」

ミサト 「シンジ君がレイの部屋に通ってることは把握してたんだけど、まさかこんな事になってるとはねぇ」

シンジ 「………………やっぱり、知ってたんですね」

ミサト 「てっきり、レイと付き合いだして機嫌がいいんだと思ってたんだけどね」

41: 2009/11/10(火) 01:38:32.98
リツコ 「レイの部屋には、ミサトの所と違って内部にも監視カメラが設置されているの。
     問題が起こらなければ閲覧することもないのだけど、今回はレイ自身からの報告によって確認させてもらったわ」

シンジ 「綾波が…」

ミサト 「あなた達の立場を考えたら、年相応に、なんて気軽に言えないのは分かってる。だけどね? だからといって」

リツコ 「レイに聞いてるわよ。『従わないと司令のメガネに鼻をつけて、鼻メガネにする』―――と脅したそうね」

シンジ 「その発想は無かったです」

ミサト 「自分のしたことから逃げちゃ駄目よ、シンジ君」

リツコ 「既にこの件は碇司令にも伝わっているわ。今回線を繋ぎます」

シンジ 「え、もう父さんにまで!?」


ゲンドウ 『―――喋っていいのか? うむ。よくやったな、シン』(ブツッ)


リツコ 「ふう。怒りに我を忘れているようね」

46: 2009/11/10(火) 01:45:54.51
ミサト 「それにしても、あんな可愛いナリしてても、男は男か」

リツコ 「ミサト?! あなたまさか」

ミサト 「ちっ、違うわよ!? 引越し初日に、ペンペンとシンちゃんがお風呂で顔合わせしてね?
     びっくりしたシンちゃんが裸で飛び出してきちゃって、その時たまたま見たのよ」

リツコ 「…おちんOんをたまOま、ですって?(キラーン)」

ミサト 「ええ、おちんOんをたまOまよ(キラーン)」

シンジ 「………やっぱり似てますよね二人は」

48: 2009/11/10(火) 01:52:30.76
シンジ 「それで、僕はどうなるんですか?」

ミサト 「今回はチルドレン同士の事だし、NERV内部で懲罰を決めることになるでしょうね。
     具体的にはこれからだけど、少なくともレイやアスカとの接触には今後制限が付くと思うわ」

シンジ (アスカとも…当たり前か。綾波もそこまで考えてるんだろうな)

ミサト 「そういえばシンジ君。確認しておくけど、レイと最後まではやっちゃってないのよね?」

シンジ 「え? ええ。さすがにそこまでは。多分映像にも残ってると思うんですけど……。

ミサト・リツコ 「「ごきゅり」」

52: 2009/11/10(火) 02:02:46.80
ミサト 「ヤッパリ、ストレスが悪いのかしら?」

リツコ 「ソウネ。チルドレンとしての責務は勿論のこと、毎日の家事、山師丸出しの父親との関係、
     常に背後を狙うガチホ〇の存在など、シンジ君の生活には過剰なストレスの要因が満ち満ちているわ」

ミサト 「鼻メガネをかけて暴れるのも止む無し、か」

シンジ 「いやせめて鼻メガネは訂正したいんですがって言うか、さっきと内容変わってませんか?」

ミサト 「事件の再発を防ぐためにも、作戦本部長として、保護者として―――
     サードチルドレンのストレスを事前に体外に放射する処置を提案します」

リツコ 「技術部としても異議なしよ。E計画責任者の誇りをもって私も協力するわ」

シンジ 「あのー…? 二人とも、何か目が…なんで近づいて………ひっ!?
     ちょっと!? あ、あぅ! やめて、あっ、うわあああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!」

53: 2009/11/10(火) 02:06:55.09



シンジ「知らない天井―――でもないか」

リツコ「は、ぁぁ……」

ミサト「すっごい…ああ、もうおなかいっぱい………」

シンジ「えと、じゃあ僕、そろそろ行きますね」

シャッ シュー、パタン

リツコ「まさか返り討ち、とはね……」

ミサト「これはハマるわ……」

61: 2009/11/10(火) 02:46:41.49
アスカがわりと蚊帳の外っていうね

79: 2009/11/10(火) 06:02:41.05
【葛城邸】


アスカ「んふふ、しんじぃ。ぎゅってして」

シンジ「はいはい」

アスカ「ん―――ね、シンジ。私とファースト、どっちがキモチイイ?」

シンジ「どっちがって。どっちもこれ以上なく」

アスカ「ひどいヤツぅ。ファーストにも、もう話したんでしょ? 実は最初から手遅れだったって」

80: 2009/11/10(火) 06:14:30.67
シンジ 「アスカのこと? うん。でももう構わないって言ってた」

アスカ 「すっかりメロメロで、あんたのする事なら全部許しちゃうってわけだ」

シンジ 「そんなんじゃ………でも、その分、これからは大事にするよ。ホントに」

アスカ 「あちこち手を出しておいて言う台詞じゃないわよそれ。―――でもまぁ、そういう事なら、もう一回しよ?」

シンジ 「なんで?!」

アスカ 「だって当然、私のことも大事にしてくれるわけでしょ? 私、いっぱいシンジが欲しいんだもん。
     ついでに、ファーストより私の方があんたを好きだってこと、たっぷりカ・ラ・ダ・で! 証明してあげる」

シンジ 「そう言ってもらえるのは嬉しいけど」

アスカ 「なんなら今度、ファーストも呼んで3人でするぅ?」

シンジ 「……え゛!? いいの?」

アスカ 「あ~やっぱり食いついた。ま、もうこの際だし。それに……し、シンジが喜んでくれるなら―――」

シンジ 「アスカ…(ジーン)」

アスカ 「ふふ。せっかくだから、ヒデ子も入れて4人でしちゃおっか?」

シンジ 「いやなんでヒデ子?」


終われ

82: 2009/11/10(火) 06:18:59.23

84: 2009/11/10(火) 06:39:42.24
まさかのヒデ子END

引用元: 綾波レイ「碇君。私のセカンドに手を出さないで」