1: 2009/10/01(木) 01:50:21.13
律「げ…なんだそれ…気持ち悪いなあ」
澪「こ、怖い…」ブルブル
梓「何ですかそれ…変なモノを部室に持ち込まないで下さいよ…」
紬「あら…可愛い…///」
唯「ん?ムギちゃん気に入ったの?」
澪「こ、怖い…」ブルブル
梓「何ですかそれ…変なモノを部室に持ち込まないで下さいよ…」
紬「あら…可愛い…///」
唯「ん?ムギちゃん気に入ったの?」
8: 2009/10/01(木) 02:49:54.32
紬「…ていうか…それ私が中学生くらいまで持ってたの…。どこかで落としちゃったみたいなんだけど…」
梓「じゃあ唯先輩がそれを拾ったって事ですね…」
唯「そっかあ。じゃあムギちゃんに返すね。はい」
律「つーかなんだっけ…その…ベ…ベ…」
唯「ベヘリット」
律「そのベヘリットってなんなんだ?」
梓「じゃあ唯先輩がそれを拾ったって事ですね…」
唯「そっかあ。じゃあムギちゃんに返すね。はい」
律「つーかなんだっけ…その…ベ…ベ…」
唯「ベヘリット」
律「そのベヘリットってなんなんだ?」
10: 2009/10/01(木) 02:56:40.09
唯「なにって…ベヘリットはベヘリットだよ」
澪「き、気持ち悪いな…。なんなのそれ…?」
唯「まあ何でもいいじゃん。ムギちゃんの失くし物が見つかってめでたしめでたしだよ」
律「はあ…?」
梓「ムギ先輩、なんなんですかソレ?」
紬「私も良く知らないの。おじい様のそのまたおじい様の代から伝わるお守りみたいなもので…因果律がどうの…って聞いたような聞いてないような…」
澪「因果律?」
律「お?私の事か?」
梓「絶対関係ないと思います…」
澪「き、気持ち悪いな…。なんなのそれ…?」
唯「まあ何でもいいじゃん。ムギちゃんの失くし物が見つかってめでたしめでたしだよ」
律「はあ…?」
梓「ムギ先輩、なんなんですかソレ?」
紬「私も良く知らないの。おじい様のそのまたおじい様の代から伝わるお守りみたいなもので…因果律がどうの…って聞いたような聞いてないような…」
澪「因果律?」
律「お?私の事か?」
梓「絶対関係ないと思います…」
16: 2009/10/01(木) 03:06:05.71
唯「さあ~ライブも近いことだし、練習しよれんしゅー!」
澪「お?珍しくやる気満々だな唯!」
唯「だって私達はもう最後の学祭だもん。ライブを大成功させたいじゃん!」
梓「そうですね…。先輩達と演奏できるのも最後ですし…」
律「よく言った唯!いよぉーし!やーるぞー!!」
紬「おー!」
紬(…)
紬(ライブが終わって引退したら…高校を卒業したらもうみんなとも…)
澪「お?珍しくやる気満々だな唯!」
唯「だって私達はもう最後の学祭だもん。ライブを大成功させたいじゃん!」
梓「そうですね…。先輩達と演奏できるのも最後ですし…」
律「よく言った唯!いよぉーし!やーるぞー!!」
紬「おー!」
紬(…)
紬(ライブが終わって引退したら…高校を卒業したらもうみんなとも…)
19: 2009/10/01(木) 03:16:28.42
琴吹家
紬「ただいま」
斉藤「おかえりなさいませお嬢様」
紬「…」
斉藤「…お嬢様?お顔が優れないようですが…」
紬「何でもないわ…」
紬「あ、そうそう。私、昔お守り失くしちゃったじゃない?」
斉藤「えー…と…ベヘ…リットでしたでしょうか?」
紬「ええ。実は、高校のお友達がたまたま拾って届けてくれたの」
斉藤「なんと!それは…偶然というか奇跡というか…」
紬「ただいま」
斉藤「おかえりなさいませお嬢様」
紬「…」
斉藤「…お嬢様?お顔が優れないようですが…」
紬「何でもないわ…」
紬「あ、そうそう。私、昔お守り失くしちゃったじゃない?」
斉藤「えー…と…ベヘ…リットでしたでしょうか?」
紬「ええ。実は、高校のお友達がたまたま拾って届けてくれたの」
斉藤「なんと!それは…偶然というか奇跡というか…」
20: 2009/10/01(木) 03:27:08.30
紬「すごいわよね…。やっぱり持つべきものは友達よ」
斉藤「フフ…」
紬「…私、何かおかしい事言った?」
斉藤「いえ、失礼しました。私、お嬢様がまだ赤子の頃からお仕えして参りましたが…」
紬「…?」
斉藤「お嬢様が『友達』というものを何よりも望んでいらした事は、私も痛いほど感じていました」
斉藤「幼少の頃から稽古事でそういった時間を設けられない事を…その…失礼な言い方になりますが、不憫に思う事さえありました」
紬「…」
斉藤「お嬢様がお父上…当家のご主人様のご意思に逆らって桜高を受験なさった時は、立場上私もお嬢様に色々と申してしまいましたが…」
紬「そうね。あの時は誰も味方がいなくて、とても辛かった…」
斉藤「重々承知しております…。ですが私、内心ではお嬢様がご自分の意思でお歩きになられた事を、とても感慨深く思っておりました」
斉藤「そのお嬢様が、念願叶って、友達をお作りになられたと思うと…」
紬「斉藤…」
斉藤「フフ…」
紬「…私、何かおかしい事言った?」
斉藤「いえ、失礼しました。私、お嬢様がまだ赤子の頃からお仕えして参りましたが…」
紬「…?」
斉藤「お嬢様が『友達』というものを何よりも望んでいらした事は、私も痛いほど感じていました」
斉藤「幼少の頃から稽古事でそういった時間を設けられない事を…その…失礼な言い方になりますが、不憫に思う事さえありました」
紬「…」
斉藤「お嬢様がお父上…当家のご主人様のご意思に逆らって桜高を受験なさった時は、立場上私もお嬢様に色々と申してしまいましたが…」
紬「そうね。あの時は誰も味方がいなくて、とても辛かった…」
斉藤「重々承知しております…。ですが私、内心ではお嬢様がご自分の意思でお歩きになられた事を、とても感慨深く思っておりました」
斉藤「そのお嬢様が、念願叶って、友達をお作りになられたと思うと…」
紬「斉藤…」
21: 2009/10/01(木) 03:35:09.47
斉藤「部活を始められてからのお嬢様は、本当に輝いておりました」
紬「そんな…大袈裟よ…。でも…ありがとう…」
斉藤「お嬢様の最後の晴れ姿…私も是非この目にしかと焼付けたく思います」
紬「そう…。フフ、わかった!次のライブは斉藤も是非見に来てちょうだい」
斉藤「かしこまりました。お嬢様」
紬「でも、大きい車で迎えに来たり、余計な贈り物とかはやめてね?」
斉藤「…はい」
紬「あ…それと…言いにくいんだけど…」
斉藤「…ご主人様にはご内密に…ですか?」
紬「…ごめんなさい」
斉藤「…わかりました。私は何も聞かなかった事にしましょう。ライブもたまたま通りかかった…という事に…」
紬「…ありがとう」
紬「そんな…大袈裟よ…。でも…ありがとう…」
斉藤「お嬢様の最後の晴れ姿…私も是非この目にしかと焼付けたく思います」
紬「そう…。フフ、わかった!次のライブは斉藤も是非見に来てちょうだい」
斉藤「かしこまりました。お嬢様」
紬「でも、大きい車で迎えに来たり、余計な贈り物とかはやめてね?」
斉藤「…はい」
紬「あ…それと…言いにくいんだけど…」
斉藤「…ご主人様にはご内密に…ですか?」
紬「…ごめんなさい」
斉藤「…わかりました。私は何も聞かなかった事にしましょう。ライブもたまたま通りかかった…という事に…」
紬「…ありがとう」
24: 2009/10/01(木) 03:43:26.39
紬「あ、そうだ。ところでこのベヘリットってなんなのかしら?」
斉藤「?」
紬「今日りっちゃん…友達にも聞かれたんだけど、私もこれがなんなのかわからなくて…」
斉藤「…私はただ、お守りとしか聞いておりませんが…」
紬「…そうよね。でも…なんていうか…生きているみたいだし…。お父様はどうしてこれを私に…」
斉藤「ご主人様にも何かお考えがあっての事でしょう」
紬「うーん…。まああくまでもお守りだし、深く考える必要はないかもしれないわ」
斉藤「はい…。それとお嬢様、お食事の用意ができておりますので、お召し替えになってから食堂へいらしてください」
紬「はーい!…あ、唯ちゃんの口調が移っちゃったかな…」
斉藤「フフ…それではお待ちしております」
斉藤「?」
紬「今日りっちゃん…友達にも聞かれたんだけど、私もこれがなんなのかわからなくて…」
斉藤「…私はただ、お守りとしか聞いておりませんが…」
紬「…そうよね。でも…なんていうか…生きているみたいだし…。お父様はどうしてこれを私に…」
斉藤「ご主人様にも何かお考えがあっての事でしょう」
紬「うーん…。まああくまでもお守りだし、深く考える必要はないかもしれないわ」
斉藤「はい…。それとお嬢様、お食事の用意ができておりますので、お召し替えになってから食堂へいらしてください」
紬「はーい!…あ、唯ちゃんの口調が移っちゃったかな…」
斉藤「フフ…それではお待ちしております」
25: 2009/10/01(木) 03:49:47.54
翌日
3年の教室
律「唯のやつ遅いなー」
澪「今日も遅刻か?」
紬「最近ちょっと多いね…どうしたんでしょう?」
律「とうとう憂ちゃんに見放されたか~?」
和「まさか憂が唯を見放すなんて事は…」
澪「ないよなあ」
キーンコーンカーンコーン
律「あーあ、チャイム鳴っちゃった」
ガラッ
唯「ぜえ…ぜえ…あ、危なかった…ギリギリセーフ!」
さわ子「残念ね。アウトよ唯ちゃん」
唯「さ、さわちゃん!勘弁してくだせえ!」
3年の教室
律「唯のやつ遅いなー」
澪「今日も遅刻か?」
紬「最近ちょっと多いね…どうしたんでしょう?」
律「とうとう憂ちゃんに見放されたか~?」
和「まさか憂が唯を見放すなんて事は…」
澪「ないよなあ」
キーンコーンカーンコーン
律「あーあ、チャイム鳴っちゃった」
ガラッ
唯「ぜえ…ぜえ…あ、危なかった…ギリギリセーフ!」
さわ子「残念ね。アウトよ唯ちゃん」
唯「さ、さわちゃん!勘弁してくだせえ!」
26: 2009/10/01(木) 03:55:01.46
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・
律「どうしたんだよ唯。最近遅刻多くないか?」
唯「でへへ…寝坊しちゃって…」
和「憂が起こしてくれてるんじゃないの?」
唯「う、うん……そうなんだけど…えと…二度寝ってやつでして…」
澪「全くしょうがないな唯は。憂ちゃんが可哀想だ」
紬「フフ…でも先生にオマケで間に合った事にしてもらえて良かったわね?」
唯「いやあ、やっぱさわちゃんっきゃないよね!」
さわ子(うふふ…)ゾクゾク
・・・・・・・・
・・・
律「どうしたんだよ唯。最近遅刻多くないか?」
唯「でへへ…寝坊しちゃって…」
和「憂が起こしてくれてるんじゃないの?」
唯「う、うん……そうなんだけど…えと…二度寝ってやつでして…」
澪「全くしょうがないな唯は。憂ちゃんが可哀想だ」
紬「フフ…でも先生にオマケで間に合った事にしてもらえて良かったわね?」
唯「いやあ、やっぱさわちゃんっきゃないよね!」
さわ子(うふふ…)ゾクゾク
27: 2009/10/01(木) 03:59:21.88
放課後
音楽室
梓「こんにちはー」
律「おっ!来たか梓!」
唯「あずにゃ~ん!」ぎゅう
梓「わぷっ…」
澪「もはや梓も抵抗しなくなってきたな」
紬「あらあらうふふ///」
律「ムギは見慣れる事なくウットリしてるけどな…」
唯「あー…かわいいよぉー…」スリスリ
梓「はぁ…もう…。あ!唯先輩!憂の事なんですけど…」
唯「さ!練習しよあずにゃん!」パッ
音楽室
梓「こんにちはー」
律「おっ!来たか梓!」
唯「あずにゃ~ん!」ぎゅう
梓「わぷっ…」
澪「もはや梓も抵抗しなくなってきたな」
紬「あらあらうふふ///」
律「ムギは見慣れる事なくウットリしてるけどな…」
唯「あー…かわいいよぉー…」スリスリ
梓「はぁ…もう…。あ!唯先輩!憂の事なんですけど…」
唯「さ!練習しよあずにゃん!」パッ
28: 2009/10/01(木) 04:03:20.15
梓「え?いや、しますけど…それより憂の事で…」
唯「さー!練習だー!みんなやるぞー!」
律「おっしゃあ!」
梓「あ…あの…」
澪「何してるんだ梓?もう始めるよ?」
梓「あ…は、はい…」
唯「さー!練習だー!みんなやるぞー!」
律「おっしゃあ!」
梓「あ…あの…」
澪「何してるんだ梓?もう始めるよ?」
梓「あ…は、はい…」
50: 2009/10/01(木) 15:10:04.40
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
ジャジャッジャジャッジャーン♪
澪「うん!バッチリだな!」
唯「りっちゃんも走らずに勢いを維持できるようになったね。成長したなあ」
律「お前が言うな!」
梓「これなら次のライブも大丈夫ですね!!」
紬「うん。最高のライブにしましょう」
梓「唯先輩も…本当にうまくなりましたね」
唯「あずにゃんが色々教えてくれたおかげだよー!」
梓「えへへ…」
梓「へへ…」ポロポロ
紬「あ、梓ちゃん…?」
・・・・・・
・・
ジャジャッジャジャッジャーン♪
澪「うん!バッチリだな!」
唯「りっちゃんも走らずに勢いを維持できるようになったね。成長したなあ」
律「お前が言うな!」
梓「これなら次のライブも大丈夫ですね!!」
紬「うん。最高のライブにしましょう」
梓「唯先輩も…本当にうまくなりましたね」
唯「あずにゃんが色々教えてくれたおかげだよー!」
梓「えへへ…」
梓「へへ…」ポロポロ
紬「あ、梓ちゃん…?」
51: 2009/10/01(木) 15:11:34.49
梓「あ…れ…?あはは…ご、ごめんなさい…」ポロポロ
律「どうした梓!?澪にいじめられたかっ!?」
澪「なんでそうなる!」ゴツン
律「ったー…!ほ、ほら、そういう感じで…」
唯「あずにゃん…?」
梓「すいません…ひっく…先輩方と…ライブするの…最後になるって思ったら…私…ぐすっ」ポロポロ
紬(梓ちゃん…)
律「どうした梓!?澪にいじめられたかっ!?」
澪「なんでそうなる!」ゴツン
律「ったー…!ほ、ほら、そういう感じで…」
唯「あずにゃん…?」
梓「すいません…ひっく…先輩方と…ライブするの…最後になるって思ったら…私…ぐすっ」ポロポロ
紬(梓ちゃん…)
52: 2009/10/01(木) 15:13:03.47
梓「すいません…すいません…」ポロポロ
唯「…」
律「梓…。へへ…」ガシッ
梓「律先輩…?」
律「なあ梓。私達の目標を忘れたか?」
梓「武道館…?」
律「そーだっ!それまでは放課後ティータイムは不滅だ!!軽音部としてのライブは最後かもしれないけど、バンドはずっと残るんだ。だからさ、もう泣くなよ梓」
澪「律もたまには部長らしいこと言うな」
唯「…」
律「梓…。へへ…」ガシッ
梓「律先輩…?」
律「なあ梓。私達の目標を忘れたか?」
梓「武道館…?」
律「そーだっ!それまでは放課後ティータイムは不滅だ!!軽音部としてのライブは最後かもしれないけど、バンドはずっと残るんだ。だからさ、もう泣くなよ梓」
澪「律もたまには部長らしいこと言うな」
53: 2009/10/01(木) 15:14:17.04
梓「律先輩…。そう…ですよね…。すいませんでした…変な空気にしちゃって…」
律「まー気持ちはわかるけどなー。とりあえずしんみりするのはライブ終わってから!な?」
梓「はい!!」
唯「…」
唯「…そんなわけないじゃん…」ぼそっ
紬(唯ちゃん…?)
律「まー気持ちはわかるけどなー。とりあえずしんみりするのはライブ終わってから!な?」
梓「はい!!」
唯「…」
唯「…そんなわけないじゃん…」ぼそっ
紬(唯ちゃん…?)
54: 2009/10/01(木) 15:16:30.36
梓「あ…そうだ…唯先輩に聞きたいことが…あの…憂は」
唯「そうだ!あずにゃんにコレあげるよ!!おみやげっ!!!」
梓「なんですかコレ?駅のプレート?」
唯「夏休みに家族旅行でヨーロッパいってきたんだー。これは駅の記念品みたいなものだよ」
律「そういやそんな事言ってたな。ラブラブ夫婦でもたまにはちゃんと娘もつれていくんだな」
唯「えへへー」
唯「そうだ!あずにゃんにコレあげるよ!!おみやげっ!!!」
梓「なんですかコレ?駅のプレート?」
唯「夏休みに家族旅行でヨーロッパいってきたんだー。これは駅の記念品みたいなものだよ」
律「そういやそんな事言ってたな。ラブラブ夫婦でもたまにはちゃんと娘もつれていくんだな」
唯「えへへー」
55: 2009/10/01(木) 15:19:44.28
琴吹家
紬「ただいま」
斉藤「おかえりなさいませ。ご主人様がお呼びでございます。火急のお話があるとのことで」
紬「お父様が?…わかったわ」
コンコン
紬「失礼します。お父様…お話ってなにかしら?」
紬父「まあそこにかけなさい」
紬「…」スッ
紬「ただいま」
斉藤「おかえりなさいませ。ご主人様がお呼びでございます。火急のお話があるとのことで」
紬「お父様が?…わかったわ」
コンコン
紬「失礼します。お父様…お話ってなにかしら?」
紬父「まあそこにかけなさい」
紬「…」スッ
56: 2009/10/01(木) 15:22:16.00
紬父「…紬、綺麗になったな。母さんに良く似てきた」
紬「…何?何の用なの?」
紬父「私達夫婦は…仕事を優先するあまり、お前の世話は斉藤にまかせっきりで、親らしい事は何一つしてやれなかった」
紬「…?急にどうしたの?それに…親らしくないなんて思った事ない…。別荘を貸してくれたり…お船とか…私の希望とは違っても、愛情を注いでくれていると思ってるわ…」
紬父「いや…それでも他の子供の親には、遠く及ばない」
紬「…」
紬父「そんな私が、お前の進む道に口を挟んだところで、お前が聞き入れないこともわかっているつもりだ」
紬「話が見えてこないわよ…。もっとわかりやすく言って?」
紬「…何?何の用なの?」
紬父「私達夫婦は…仕事を優先するあまり、お前の世話は斉藤にまかせっきりで、親らしい事は何一つしてやれなかった」
紬「…?急にどうしたの?それに…親らしくないなんて思った事ない…。別荘を貸してくれたり…お船とか…私の希望とは違っても、愛情を注いでくれていると思ってるわ…」
紬父「いや…それでも他の子供の親には、遠く及ばない」
紬「…」
紬父「そんな私が、お前の進む道に口を挟んだところで、お前が聞き入れないこともわかっているつもりだ」
紬「話が見えてこないわよ…。もっとわかりやすく言って?」
57: 2009/10/01(木) 15:25:08.58
紬父「お前が行く高校も…軽音部に入ることも…私はあれこれと口を出しながらも黙認してきた」
紬父「父親失格の私なりに譲歩したつもりだった。だが、それでも…どうしても譲れない事はある。紬、お前がまだ幼い頃から私が言いつけてきた事は覚えてるな?」
紬「…琴吹家以外の人間を信用するな…ってこと?」
紬父「そうだ。お前はその禁を破っている」
紬「お父様…私は今とても幸せなの。部活の…軽音部のお友達と毎日充実した日々を送っているの!それがそんなに悪い事?」
紬父「お前に友人は必要ない。心の拠り所が欲しいのであれば、私達…いや、親失格だったな…そうだ、そのための斉藤だ。斉藤を寄る辺にすればいいだろう」
紬「斉藤の事は信頼してる。でも友達とは違うわ」
紬父「斉藤にはお前を実の娘…いや、それ以上の存在と思って接するようにきつく言ってある。事実、斉藤もお前をいたく可愛がっている。それでも不満なのか?」
紬「不満よ!私は「普通」でいたいの!「普通」の友達が欲しいの!その友達と楽しく過ごして何がいけないの?」
紬父「父親失格の私なりに譲歩したつもりだった。だが、それでも…どうしても譲れない事はある。紬、お前がまだ幼い頃から私が言いつけてきた事は覚えてるな?」
紬「…琴吹家以外の人間を信用するな…ってこと?」
紬父「そうだ。お前はその禁を破っている」
紬「お父様…私は今とても幸せなの。部活の…軽音部のお友達と毎日充実した日々を送っているの!それがそんなに悪い事?」
紬父「お前に友人は必要ない。心の拠り所が欲しいのであれば、私達…いや、親失格だったな…そうだ、そのための斉藤だ。斉藤を寄る辺にすればいいだろう」
紬「斉藤の事は信頼してる。でも友達とは違うわ」
紬父「斉藤にはお前を実の娘…いや、それ以上の存在と思って接するようにきつく言ってある。事実、斉藤もお前をいたく可愛がっている。それでも不満なのか?」
紬「不満よ!私は「普通」でいたいの!「普通」の友達が欲しいの!その友達と楽しく過ごして何がいけないの?」
58: 2009/10/01(木) 15:28:13.57
紬父「お前は…生まれた時から普通に生きることは許されていないのだ」
紬「…!!何よそれ!琴吹家に生まれることがそんなに重要なことなの!?旧態依然としたそういう考え方、驕るのもここまでくると笑えるわ!!」
紬父「そうではない…。わかってくれ…」
紬「わかるわけないじゃない!!」
紬父「…とにかく、軽音部はもう辞めて友達とも縁を切れ。紬、お前の意志でだ。お前にとって辛い選択なのはわかる。だが、お前のためなんだ」
紬「何もわかってないわ!!さっきから言っていることがめちゃくちゃよお父様は!!」
紬父「いずれわかる時が来る!こんな人間でもお前の親なんだ!お前の幸せが私のなによりの願いなんだ!わかってくれ…」
紬「…話にならない…。もういい…お父様がなんと言おうと、私は軽音部を辞めません。友達ともずっと一緒にいます。それじゃ、おやすみなさい」
紬父「紬!」
紬「…」バタン
紬「…!!何よそれ!琴吹家に生まれることがそんなに重要なことなの!?旧態依然としたそういう考え方、驕るのもここまでくると笑えるわ!!」
紬父「そうではない…。わかってくれ…」
紬「わかるわけないじゃない!!」
紬父「…とにかく、軽音部はもう辞めて友達とも縁を切れ。紬、お前の意志でだ。お前にとって辛い選択なのはわかる。だが、お前のためなんだ」
紬「何もわかってないわ!!さっきから言っていることがめちゃくちゃよお父様は!!」
紬父「いずれわかる時が来る!こんな人間でもお前の親なんだ!お前の幸せが私のなによりの願いなんだ!わかってくれ…」
紬「…話にならない…。もういい…お父様がなんと言おうと、私は軽音部を辞めません。友達ともずっと一緒にいます。それじゃ、おやすみなさい」
紬父「紬!」
紬「…」バタン
59: 2009/10/01(木) 15:30:07.55
斉藤「お、お嬢様…どうなされました?ご主人様と何か口論になっていたようですが…」
紬「…」じわっ
紬「う…うう…」ポロポロ
紬「お父様が…友達なんか作るな…って…」ポロポロ
斉藤「そ、そんな事をまだ…!?」
紬「うう…あんな人だとは思わなかった…」ポロポロ
斉藤「…お嬢様…」
紬「う…っく…ひっく…」ポロポロ
斉藤「…お嬢様、私からもご主人様に言っておきましょう。お嬢様はご自分の足で歩く事を望んでおられると」
紬「ひっく…斉藤…」
斉藤「果たして相手にされるかはわかりませんが…」
紬「う…うう…あり…がとう…」ポロポロ
紬「…」じわっ
紬「う…うう…」ポロポロ
紬「お父様が…友達なんか作るな…って…」ポロポロ
斉藤「そ、そんな事をまだ…!?」
紬「うう…あんな人だとは思わなかった…」ポロポロ
斉藤「…お嬢様…」
紬「う…っく…ひっく…」ポロポロ
斉藤「…お嬢様、私からもご主人様に言っておきましょう。お嬢様はご自分の足で歩く事を望んでおられると」
紬「ひっく…斉藤…」
斉藤「果たして相手にされるかはわかりませんが…」
紬「う…うう…あり…がとう…」ポロポロ
61: 2009/10/01(木) 15:35:10.26
コンコン
斉藤「失礼いたします」
紬父「斉藤か…。ふふ、恥ずかしいところを聞かれてしまったな…。まったく頑固な娘だ。誰に似たんだか…」
斉藤「お言葉ですが、琴吹様…」
紬父「よせ。お前には私の気持ちはわかるまい」
斉藤「もう紬様はご自身の意志で動く立派な大人です。いかに琴吹の人間であっても、そこに縛り付けるのはいかがなものかと…」
紬父「斉藤。お前には実の娘と思って紬に接しろとは言ってきた。だが、父親は私だ。その私に意見する事は許さんぞ。もう下がれ」
斉藤「ですが…」
紬父「下がれと言っている」
斉藤「…」
紬父「父親はな、時に疎まれようとも、娘を蛇の道から救い出さなければならん時があるのだ。それを理解してくれ…」
斉藤「…娘を孤独に追いやってもですか?私には理解しかねます。…それでは失礼致します」バタン
紬父「…」
斉藤「失礼いたします」
紬父「斉藤か…。ふふ、恥ずかしいところを聞かれてしまったな…。まったく頑固な娘だ。誰に似たんだか…」
斉藤「お言葉ですが、琴吹様…」
紬父「よせ。お前には私の気持ちはわかるまい」
斉藤「もう紬様はご自身の意志で動く立派な大人です。いかに琴吹の人間であっても、そこに縛り付けるのはいかがなものかと…」
紬父「斉藤。お前には実の娘と思って紬に接しろとは言ってきた。だが、父親は私だ。その私に意見する事は許さんぞ。もう下がれ」
斉藤「ですが…」
紬父「下がれと言っている」
斉藤「…」
紬父「父親はな、時に疎まれようとも、娘を蛇の道から救い出さなければならん時があるのだ。それを理解してくれ…」
斉藤「…娘を孤独に追いやってもですか?私には理解しかねます。…それでは失礼致します」バタン
紬父「…」
62: 2009/10/01(木) 15:40:19.84
翌日
二年の教室
ガラッ
梓「おはよー」
純「梓!おはよう」
梓「憂は今日も休み?」
純「…みたいだね」
梓「もう夏休み明けからずっと来てないよね…」
純「夏休みは確か家族旅行に行ってたんだよね?もしかして取り残されてきたんじゃない?」ケラケラ
梓「唯先輩じゃないんだから…。でも本当にどうしたんだろう?電話もメールも返事来ないし」
純「唯先輩には聞いてみた?」
梓「聞こうと思っても話を逸らされて…」
純「ふーん。でもあのお姉さんが慌ててないんだから、大丈夫なんじゃないの?」
梓「そうかなあ…」
二年の教室
ガラッ
梓「おはよー」
純「梓!おはよう」
梓「憂は今日も休み?」
純「…みたいだね」
梓「もう夏休み明けからずっと来てないよね…」
純「夏休みは確か家族旅行に行ってたんだよね?もしかして取り残されてきたんじゃない?」ケラケラ
梓「唯先輩じゃないんだから…。でも本当にどうしたんだろう?電話もメールも返事来ないし」
純「唯先輩には聞いてみた?」
梓「聞こうと思っても話を逸らされて…」
純「ふーん。でもあのお姉さんが慌ててないんだから、大丈夫なんじゃないの?」
梓「そうかなあ…」
64: 2009/10/01(木) 15:44:12.71
放課後
音楽室前
紬「…」
紬(どうしよう…)
梓「あ!ムギ先輩!こんにちは」
紬「!!」ビクッ
梓「…ムギ先輩?どうしたんですか?早く音楽室に入りましょうよ」
紬「あ…ご、ごめんなさい…入りましょう」
ガチャ
律「おー!ムギ!日直ごくろーさん!」
音楽室前
紬「…」
紬(どうしよう…)
梓「あ!ムギ先輩!こんにちは」
紬「!!」ビクッ
梓「…ムギ先輩?どうしたんですか?早く音楽室に入りましょうよ」
紬「あ…ご、ごめんなさい…入りましょう」
ガチャ
律「おー!ムギ!日直ごくろーさん!」
65: 2009/10/01(木) 15:45:34.41
紬「う…うん…」
唯「ね、ね!ムギちゃんっ!今日のお菓子はなんですかね!?」
紬「え…えーと…」
律「ここんとこ洋菓子が続いてたからなあ。今日は和菓子とみた!」
唯「羊羹!?大福!?」
澪「ちょっと二人とも卑しいぞ…」
律「なあ!今日は何だよムギ~!」
紬「…ごめんなさい…今日は持ってきてないの…」
唯律澪梓「へ?」
唯「ね、ね!ムギちゃんっ!今日のお菓子はなんですかね!?」
紬「え…えーと…」
律「ここんとこ洋菓子が続いてたからなあ。今日は和菓子とみた!」
唯「羊羹!?大福!?」
澪「ちょっと二人とも卑しいぞ…」
律「なあ!今日は何だよムギ~!」
紬「…ごめんなさい…今日は持ってきてないの…」
唯律澪梓「へ?」
66: 2009/10/01(木) 15:47:20.59
紬「昨日お父様と喧嘩して…しばらくお菓子貰えなくなっちゃって…」
唯「えー…」
紬「ごめんなさい…本当にごめんなさい!!」
律「ま、まあそういう事なら仕方ないよ…。唯、諦めようぜ」
唯「うん…」
紬「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
澪「ちょ…ムギ!?」
律「な…何も泣くことないだろ…?私ら別にお菓子がなくったって氏ぬわけじゃないんだしさ!」
紬「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
梓「ムギ先輩…」
唯「えー…」
紬「ごめんなさい…本当にごめんなさい!!」
律「ま、まあそういう事なら仕方ないよ…。唯、諦めようぜ」
唯「うん…」
紬「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
澪「ちょ…ムギ!?」
律「な…何も泣くことないだろ…?私ら別にお菓子がなくったって氏ぬわけじゃないんだしさ!」
紬「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
梓「ムギ先輩…」
68: 2009/10/01(木) 15:49:10.72
澪「でもムギが親と喧嘩するなんてな。どうしたんだ?」
紬「お父様が…軽音部を辞めて…みんなとも縁を切れって…」
梓「な、なんですかソレ!?」
唯「ひどいなあ…」
澪「…どうしてそんな事を?」
紬「私が知りたいくらいよ…。お父様は昔から私が家の人以外と仲良くするのを快く思ってないみたいなの…」
律「金持ちの考えることはわからんねえ…」
さわ子「そういうことなら任せなさい!!」
律「おわっ!?さわちゃん!いたのかよ!!」
紬「お父様が…軽音部を辞めて…みんなとも縁を切れって…」
梓「な、なんですかソレ!?」
唯「ひどいなあ…」
澪「…どうしてそんな事を?」
紬「私が知りたいくらいよ…。お父様は昔から私が家の人以外と仲良くするのを快く思ってないみたいなの…」
律「金持ちの考えることはわからんねえ…」
さわ子「そういうことなら任せなさい!!」
律「おわっ!?さわちゃん!いたのかよ!!」
72: 2009/10/01(木) 15:55:29.38
さわ子「はい!ムギちゃん!これをお父さんに見せるのよ!!」
律「DVD…?まさかさわちゃん…それってアダルト…」
さわ子「違うわよ…。私達のライブを録画したやつ!」
澪「なるほど。それを見せればもしかしたらムギのお父さんも…」
梓「お約束ですけど…いいかもしれませんね」
紬「先生、みんな…」
さわ子「ムギちゃん、次のライブが最後なの。悔いの残らないようにしましょう?」
紬「…はい!」
律「よーしっ!んじゃあ、そのライブのために練習するぞー!」
唯「おー!」
さわ子「あ、そうだ。ライブの事で提案があるんだけど…」
律「DVD…?まさかさわちゃん…それってアダルト…」
さわ子「違うわよ…。私達のライブを録画したやつ!」
澪「なるほど。それを見せればもしかしたらムギのお父さんも…」
梓「お約束ですけど…いいかもしれませんね」
紬「先生、みんな…」
さわ子「ムギちゃん、次のライブが最後なの。悔いの残らないようにしましょう?」
紬「…はい!」
律「よーしっ!んじゃあ、そのライブのために練習するぞー!」
唯「おー!」
さわ子「あ、そうだ。ライブの事で提案があるんだけど…」
73: 2009/10/01(木) 15:59:37.41
律「なに…?衣装のこと?」
さわ子「それも大事だけど…ほら、学祭の日は何の日か知ってる?」
梓「?」
律「何?なんかあるのー?」
唯「日食…」
澪「へえ?そうなんだ」
さわ子「そうよ唯ちゃん!次のライブは日食に合わせて、荘厳な感じでやりましょう!」
律「メタルバンドじゃないんだから…」
さわ子「…ダメ?」
さわ子「それも大事だけど…ほら、学祭の日は何の日か知ってる?」
梓「?」
律「何?なんかあるのー?」
唯「日食…」
澪「へえ?そうなんだ」
さわ子「そうよ唯ちゃん!次のライブは日食に合わせて、荘厳な感じでやりましょう!」
律「メタルバンドじゃないんだから…」
さわ子「…ダメ?」
75: 2009/10/01(木) 16:05:34.20
紬「私も…それはちょっとバンドのイメージと違うような…」
唯「私はアリだと思うけどなー」
さわ子「実はソレ用の衣装も既に用意していたり…」
律「ていうか、講堂でライブするんだから、日食もクソもないじゃん」
澪「それに丁度良く日食の時間にライブできるとも限らないしな」
さわ子「う…」
唯「…」
澪「さ!そんな事より練習練習!ステージパフォーマンス以前に演奏が出来てなかったら話にならないだろ?」
梓「そうですね!やりましょう!」
唯「私はアリだと思うけどなー」
さわ子「実はソレ用の衣装も既に用意していたり…」
律「ていうか、講堂でライブするんだから、日食もクソもないじゃん」
澪「それに丁度良く日食の時間にライブできるとも限らないしな」
さわ子「う…」
唯「…」
澪「さ!そんな事より練習練習!ステージパフォーマンス以前に演奏が出来てなかったら話にならないだろ?」
梓「そうですね!やりましょう!」
78: 2009/10/01(木) 16:12:30.03
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・
澪「よし、今日はこれくらいにしとこうか」
律「ふいー…疲れたぁ…」
唯「最近みんな調子いいねー」
紬「唯ちゃんも本当に上達したね?」
唯「はっはっは!」
律「あ、そうだ。お菓子の事で私から提案があるんだけど」
梓「?」
律「いままでムギにばっかり持ってきてもらってたし、これからは各自で持ち寄るってのはどうかな?」
唯「それいいね~!」
律「ま、ムギのお菓子に比べたら安っぽいのばっかになるだろうけどさ。ムギはそーゆーの食べたことないから逆に新鮮かもな」
紬「りっちゃん…ありがとう…」
・・・・・・・
・・
澪「よし、今日はこれくらいにしとこうか」
律「ふいー…疲れたぁ…」
唯「最近みんな調子いいねー」
紬「唯ちゃんも本当に上達したね?」
唯「はっはっは!」
律「あ、そうだ。お菓子の事で私から提案があるんだけど」
梓「?」
律「いままでムギにばっかり持ってきてもらってたし、これからは各自で持ち寄るってのはどうかな?」
唯「それいいね~!」
律「ま、ムギのお菓子に比べたら安っぽいのばっかになるだろうけどさ。ムギはそーゆーの食べたことないから逆に新鮮かもな」
紬「りっちゃん…ありがとう…」
81: 2009/10/01(木) 16:18:53.41
澪「そうだな。じゃあ明日からは皆でお菓子を持ってこよう」
唯「何持ってこようかなー…」
律「憂ちゃんに何か作ってもらえよ」
唯「え…?う、うん。そうだねー…」
梓「…」
律「よし、じゃあ帰るか!ムギ、頑張れよ!!」
紬「うん!お父様を説得してみせる!」
唯「んじゃあそろそろいこっかー」
梓「…」
梓「あの…澪先輩、ちょっと…」
澪「ん?」
唯「何持ってこようかなー…」
律「憂ちゃんに何か作ってもらえよ」
唯「え…?う、うん。そうだねー…」
梓「…」
律「よし、じゃあ帰るか!ムギ、頑張れよ!!」
紬「うん!お父様を説得してみせる!」
唯「んじゃあそろそろいこっかー」
梓「…」
梓「あの…澪先輩、ちょっと…」
澪「ん?」
84: 2009/10/01(木) 16:23:34.00
梓「二人だけで話したい事があるんですけど…」
律「お?なんだ梓~?告白かあ?」ニヤニヤ
紬「まあ…///」
梓「ち、違いますっ!///」
澪「私は別にいいよ。…律、ごめん、先帰ってて」
律「はいよー。それじゃお二人さん、仲良くね~」ニヤニヤ
澪「律っ!!」
律「うわー澪が怒ったぞー!みんな逃げろー!」だばだば
澪「…全く」
律「お?なんだ梓~?告白かあ?」ニヤニヤ
紬「まあ…///」
梓「ち、違いますっ!///」
澪「私は別にいいよ。…律、ごめん、先帰ってて」
律「はいよー。それじゃお二人さん、仲良くね~」ニヤニヤ
澪「律っ!!」
律「うわー澪が怒ったぞー!みんな逃げろー!」だばだば
澪「…全く」
87: 2009/10/01(木) 16:28:44.14
澪「で、何だ?話って」
梓「は、はい…」
澪「?」
梓「えっと…ずっと言おうと思ってたんですけど…」
澪「…」
梓「その…コレ言っちゃうと気まずくなりそうで、中々言い出せなくて…」モジモジ
澪(え?まさか本当に告白?)ドキドキ
梓「え…えっと…」
澪(どうしよう…梓は可愛いけど…私は律が…いや、でも…うーん…)ドキドキ
梓「あ、あの!」
澪「は、はいっ!」ドキン
梓「唯先輩と憂の事で相談があるんです!!」
澪「…へ?」
梓「は、はい…」
澪「?」
梓「えっと…ずっと言おうと思ってたんですけど…」
澪「…」
梓「その…コレ言っちゃうと気まずくなりそうで、中々言い出せなくて…」モジモジ
澪(え?まさか本当に告白?)ドキドキ
梓「え…えっと…」
澪(どうしよう…梓は可愛いけど…私は律が…いや、でも…うーん…)ドキドキ
梓「あ、あの!」
澪「は、はいっ!」ドキン
梓「唯先輩と憂の事で相談があるんです!!」
澪「…へ?」
89: 2009/10/01(木) 16:37:09.54
梓「あの…実は夏休み明けから憂が学校に来てないんです…」
澪「あ、そーなの」
梓「電話しても出ないし、メールも帰ってこないし…」
澪「へー」
梓「学校へは風邪で休むって連絡がいってるみたいなんですけど…」
澪「…」
梓「あの…澪先輩?」
澪「あ…ご、ごめん。聞いてるよ。それで?」
梓「何度か唯先輩に聞こうとしたんですけど…その度に話を逸らされて…」
澪「うーん…」
梓「明らかに何か隠してる気がするんです。ライブ前にこんな話出したくなかったんですけど…憂が心配で…」
澪「あ、そーなの」
梓「電話しても出ないし、メールも帰ってこないし…」
澪「へー」
梓「学校へは風邪で休むって連絡がいってるみたいなんですけど…」
澪「…」
梓「あの…澪先輩?」
澪「あ…ご、ごめん。聞いてるよ。それで?」
梓「何度か唯先輩に聞こうとしたんですけど…その度に話を逸らされて…」
澪「うーん…」
梓「明らかに何か隠してる気がするんです。ライブ前にこんな話出したくなかったんですけど…憂が心配で…」
93: 2009/10/01(木) 16:46:42.35
澪「憂ちゃんが学校に来てなくて、唯がそれについて言及されたくないって事?」
梓「たぶん…」
澪「あ…もしかして…唯が最近ギター上手くなったのは…憂ちゃんが唯と入れ替わってるから…とか?」
梓「私もそれは考えました。でも言動も唯先輩そのものですし、先生も気づいてないみたいだし…」
澪「あ、そっか…」
梓「憂は一体どうしちゃったんでしょうか…?」
澪「ちょっと私にもわからないな…」
梓「…ですよね…」
澪「…考えてもわかる事じゃないし、ライブが終わったら唯に聞いてみよう?私も一緒に言ってあげるからさ」
梓「…はい。ありがとうございます。すいませんでした、わざわざ…」
澪「いいよ。また何かあったら抱え込まないで、ちゃんと話すんだよ」
梓「はい!」
梓「たぶん…」
澪「あ…もしかして…唯が最近ギター上手くなったのは…憂ちゃんが唯と入れ替わってるから…とか?」
梓「私もそれは考えました。でも言動も唯先輩そのものですし、先生も気づいてないみたいだし…」
澪「あ、そっか…」
梓「憂は一体どうしちゃったんでしょうか…?」
澪「ちょっと私にもわからないな…」
梓「…ですよね…」
澪「…考えてもわかる事じゃないし、ライブが終わったら唯に聞いてみよう?私も一緒に言ってあげるからさ」
梓「…はい。ありがとうございます。すいませんでした、わざわざ…」
澪「いいよ。また何かあったら抱え込まないで、ちゃんと話すんだよ」
梓「はい!」
99: 2009/10/01(木) 17:00:01.66
琴吹家
コンコン
紬父「ん?入れ」
ガチャ
紬「お父様…」
紬父「紬か…。どうした?」
紬「お父様…私には友達を捨てる事なんてできません。部活も最後までやります」
紬父「…何度言ったらわかるんだ。それはお前のためにならんのだ!」
紬「どうして!?私にとって軽音部は…かけがえのない大切な場所なの!大切な友達なの!それがどうして私のためにならないのよ!!」
紬父「それが『大切』だとお前が思うからだ…」
紬「意味がわからないわ!」
紬父「…」
紬「お父様…コレをみてください。コレは軽音部のライブのDVDよ。コレを見ていただければ、お父様にもわかってもらえると信じてるから」スッ
紬父「紬…」
紬「私はお父様にも…見て欲しいの。私達のライブ…」
コンコン
紬父「ん?入れ」
ガチャ
紬「お父様…」
紬父「紬か…。どうした?」
紬「お父様…私には友達を捨てる事なんてできません。部活も最後までやります」
紬父「…何度言ったらわかるんだ。それはお前のためにならんのだ!」
紬「どうして!?私にとって軽音部は…かけがえのない大切な場所なの!大切な友達なの!それがどうして私のためにならないのよ!!」
紬父「それが『大切』だとお前が思うからだ…」
紬「意味がわからないわ!」
紬父「…」
紬「お父様…コレをみてください。コレは軽音部のライブのDVDよ。コレを見ていただければ、お父様にもわかってもらえると信じてるから」スッ
紬父「紬…」
紬「私はお父様にも…見て欲しいの。私達のライブ…」
101: 2009/10/01(木) 17:09:43.07
紬父「…」
紬「みんなはお菓子なんて無くても私を見放したりしない。私に気を遣って自分達でお菓子を持ってくるとさえ言ってくれたの」
紬「お父様…私は大丈夫だから…」
紬父「…そういう事ではないんだ…」
紬「お父様…!」
紬父「…」
紬父「わかった…。お前が自分で選んだ道だ。いや…私が何をしようと運命は変えられなかったのかもしれん」
紬「…?」
紬父「ひとつだけ約束しろ。何があっても、友達を裏切るな…」
紬「当たり前じゃない…」
紬父「お前がそこまで言うのなら…私はもう何も言わん…。好きにするんだ…」
紬「お父様…!ありがとう!今度のライブは是非お父様も来て下さい!」
紬父「ああ、わかった。必ず行くよ。何が起ころうとも必ず…」
紬「みんなはお菓子なんて無くても私を見放したりしない。私に気を遣って自分達でお菓子を持ってくるとさえ言ってくれたの」
紬「お父様…私は大丈夫だから…」
紬父「…そういう事ではないんだ…」
紬「お父様…!」
紬父「…」
紬父「わかった…。お前が自分で選んだ道だ。いや…私が何をしようと運命は変えられなかったのかもしれん」
紬「…?」
紬父「ひとつだけ約束しろ。何があっても、友達を裏切るな…」
紬「当たり前じゃない…」
紬父「お前がそこまで言うのなら…私はもう何も言わん…。好きにするんだ…」
紬「お父様…!ありがとう!今度のライブは是非お父様も来て下さい!」
紬父「ああ、わかった。必ず行くよ。何が起ころうとも必ず…」
102: 2009/10/01(木) 17:12:49.81
紬「うん!斉藤にも言っておくわ!それじゃ、ありがとう、お父様!」バタン
紬父「…」
紬父「…仕方ないのだ…」
紬父「娘のためなら…喜んでこの身を捧げよう…」
紬父「…」
紬父「…仕方ないのだ…」
紬父「娘のためなら…喜んでこの身を捧げよう…」
104: 2009/10/01(木) 17:21:25.08
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・
斉藤「失礼致します。お話とはなんでしょう?」
紬父「斉藤…。お前には話しておかなければならんことがある」
斉藤「はい」
紬父「紬が持っているお守りの事は知っているな?」
斉藤「確か…ベヘリット…でしたでしょうか?琴吹様がお与えになったという…」
紬父「そうだ。…あれは私が与えた事になっているが…元々は先祖代々から伝わるものだ」
斉藤「それも存じております」
紬父「琴吹家の先祖は…かつてあのベヘリットの力で以って権力を得て、これほどの財を築いたと聞いている」
斉藤「…?」
紬父「しかしあれは、アラブの魔法のランプのようなものではない。大きな犠牲を払って持ち主の願望を叶えるものなのだ」
斉藤「犠牲…ですか?」
・・・・・・・・
・・・
斉藤「失礼致します。お話とはなんでしょう?」
紬父「斉藤…。お前には話しておかなければならんことがある」
斉藤「はい」
紬父「紬が持っているお守りの事は知っているな?」
斉藤「確か…ベヘリット…でしたでしょうか?琴吹様がお与えになったという…」
紬父「そうだ。…あれは私が与えた事になっているが…元々は先祖代々から伝わるものだ」
斉藤「それも存じております」
紬父「琴吹家の先祖は…かつてあのベヘリットの力で以って権力を得て、これほどの財を築いたと聞いている」
斉藤「…?」
紬父「しかしあれは、アラブの魔法のランプのようなものではない。大きな犠牲を払って持ち主の願望を叶えるものなのだ」
斉藤「犠牲…ですか?」
105: 2009/10/01(木) 17:35:31.96
紬父「そうだ。私の先祖は…その友人達と引き換えに大きな力を得たのだ」
斉藤「…」
紬父「その力は人間のそれを遥かに凌駕し、時として姿形もこの世のものとは思えない、正に化け物のようだったと聞いている」
斉藤「俄かには信じ難い話ですな…」
紬父「そうだろうな…。そしてあのベヘリットは、何が起きても、必ず持ち主の手の中に帰るとも聞いた」
紬父「元々は私が父から譲り受けたものだったが、それはどうやら紬の手に渡るための運命の繋ぎに過ぎなかったようだ」
紬父「紬がまだ幼い頃、私の書斎の引き出しからあれを見つけ出し、四六時中あれに話しかけていたときは私も言葉を失った…」
紬父「私は紬があれの正体を知る事を恐れた。紬には私の様に、『その時』に怯えながら過ごす生き方だけはしてもらいたくなかった」
紬父「だから私はお守りとしてあれを紬に与えた。ただのお守りと思っていれば、紬があれについて調べる事もないと思ってな」
斉藤「…」
紬父「そして私は『その時』が来ないよう…紬を周りから遠ざけた。もしもの時に、友人を失って欲しくなかった」
紬父「犠牲になるのは、私一人で十分…そう思って紬を孤立させていた…」
斉藤「…」
紬父「その力は人間のそれを遥かに凌駕し、時として姿形もこの世のものとは思えない、正に化け物のようだったと聞いている」
斉藤「俄かには信じ難い話ですな…」
紬父「そうだろうな…。そしてあのベヘリットは、何が起きても、必ず持ち主の手の中に帰るとも聞いた」
紬父「元々は私が父から譲り受けたものだったが、それはどうやら紬の手に渡るための運命の繋ぎに過ぎなかったようだ」
紬父「紬がまだ幼い頃、私の書斎の引き出しからあれを見つけ出し、四六時中あれに話しかけていたときは私も言葉を失った…」
紬父「私は紬があれの正体を知る事を恐れた。紬には私の様に、『その時』に怯えながら過ごす生き方だけはしてもらいたくなかった」
紬父「だから私はお守りとしてあれを紬に与えた。ただのお守りと思っていれば、紬があれについて調べる事もないと思ってな」
斉藤「…」
紬父「そして私は『その時』が来ないよう…紬を周りから遠ざけた。もしもの時に、友人を失って欲しくなかった」
紬父「犠牲になるのは、私一人で十分…そう思って紬を孤立させていた…」
107: 2009/10/01(木) 17:45:31.42
斉藤「琴吹様…」
紬父「だが…!紬は自らの力で、友人を…自分の居場所を作り上げた!」
紬父「ふふ…因果律に選ばれた紬の前では、私の抵抗など何の意味も為さなかったのだ…」
斉藤「琴吹様、お気を確かに…」
紬父「私は正常だ!!!……私は…あんな禍々しいものを娘にやりたくはなかった!だが、運命には逆らえなかったのだ…!」
紬父「あれは…あれは紬から大切なものを奪う忌まわしい魔具なのだ…」ガタガタ
斉藤「…」
紬父「…斉藤、紬はお前の事を信頼している。もしもの時は…」
斉藤「…お嬢様のためとあらば、この身、どうなろうとも構わぬ所存でございます」
紬父「そうか…。それを聞いて安心した。斉藤、紬が友人達を犠牲にせぬよう…誠心誠意を以って紬に尽くせ」
紬父「そして紬の心を友人から私達に向けるのだ。犠牲になるのは、琴吹の人間だけでいい…」
斉藤「…かしこまりました」
紬父「斉藤…すまない…」
紬父「だが…!紬は自らの力で、友人を…自分の居場所を作り上げた!」
紬父「ふふ…因果律に選ばれた紬の前では、私の抵抗など何の意味も為さなかったのだ…」
斉藤「琴吹様、お気を確かに…」
紬父「私は正常だ!!!……私は…あんな禍々しいものを娘にやりたくはなかった!だが、運命には逆らえなかったのだ…!」
紬父「あれは…あれは紬から大切なものを奪う忌まわしい魔具なのだ…」ガタガタ
斉藤「…」
紬父「…斉藤、紬はお前の事を信頼している。もしもの時は…」
斉藤「…お嬢様のためとあらば、この身、どうなろうとも構わぬ所存でございます」
紬父「そうか…。それを聞いて安心した。斉藤、紬が友人達を犠牲にせぬよう…誠心誠意を以って紬に尽くせ」
紬父「そして紬の心を友人から私達に向けるのだ。犠牲になるのは、琴吹の人間だけでいい…」
斉藤「…かしこまりました」
紬父「斉藤…すまない…」
108: 2009/10/01(木) 17:50:42.24
ライブ前日
講堂
和「これで点検は終わりね」
生徒「はい。あとはステージの照明だけなんですが…」
和「それは1年おきにやってるから大丈夫よ。去年やったし」
生徒「そうですか、わかりました」
和「じゃあ今日は解散ね。みんな、明日の学祭頑張りましょう」
生徒達「はい!」
和(唯達のライブも明日で見納めか…。ふふ…あの唯があんなに成長するなんてね…)
照明「グラグラ」
講堂
和「これで点検は終わりね」
生徒「はい。あとはステージの照明だけなんですが…」
和「それは1年おきにやってるから大丈夫よ。去年やったし」
生徒「そうですか、わかりました」
和「じゃあ今日は解散ね。みんな、明日の学祭頑張りましょう」
生徒達「はい!」
和(唯達のライブも明日で見納めか…。ふふ…あの唯があんなに成長するなんてね…)
照明「グラグラ」
110: 2009/10/01(木) 17:56:03.95
音楽室
律「いよいよ明日かー」
澪「ムギもお父さんと仲直りできて良かったな」
紬「うん!明日はいっぱいお菓子持ってくるね!」
梓「結局最後までそれですか…」
律「…最後…か…」
律澪紬「…」
梓「あ、す…すいません…」
律「はは…まあ湿っぽいのはライブの後って言ったしな!今日は明日に向けてテンションあげてこーぜっ!」
唯澪紬梓「おーっ!!」
唯(最後になんて…させない…)
律「いよいよ明日かー」
澪「ムギもお父さんと仲直りできて良かったな」
紬「うん!明日はいっぱいお菓子持ってくるね!」
梓「結局最後までそれですか…」
律「…最後…か…」
律澪紬「…」
梓「あ、す…すいません…」
律「はは…まあ湿っぽいのはライブの後って言ったしな!今日は明日に向けてテンションあげてこーぜっ!」
唯澪紬梓「おーっ!!」
唯(最後になんて…させない…)
112: 2009/10/01(木) 18:05:10.52
ライブ当日
和『次は軽音楽部によるバンド演奏です』
ワーパチパチ
紬父「…」
斉藤「おお…」ワクワク
和(唯…みんな…頑張って!)
和「えい」ポチ
幕「ウイーーン」
ワーパチパチ
律(これが私達の…)
澪(最後の学祭…)
紬(お父様…どこかで見ててくれてるのかしら…)
梓(う…もう泣きそう…)
唯(あははは…あははははは…)
和『次は軽音楽部によるバンド演奏です』
ワーパチパチ
紬父「…」
斉藤「おお…」ワクワク
和(唯…みんな…頑張って!)
和「えい」ポチ
幕「ウイーーン」
ワーパチパチ
律(これが私達の…)
澪(最後の学祭…)
紬(お父様…どこかで見ててくれてるのかしら…)
梓(う…もう泣きそう…)
唯(あははは…あははははは…)
114: 2009/10/01(木) 18:11:01.64
律「…ふう…」
律「…ワンツースリーフォー!」
テーレーレーレレー♪
唯「ふでぺーんふっふー♪」
ワアアアアアアアアアアアアアア
澪「愛を~込めて~スラス~ラとね~♪」
紬父(紬…これが…お前の選んだ道なんだな…)
斉藤(ベースの人可愛いですな…)
ジャーン♪
ワアアアアパチパチ
唯「それじゃあ最後の局…じゃなくて曲!!いっくぜぇ~♪」
ジャカジャカジャッジャッジャカジャカ♪
律「…ワンツースリーフォー!」
テーレーレーレレー♪
唯「ふでぺーんふっふー♪」
ワアアアアアアアアアアアアアア
澪「愛を~込めて~スラス~ラとね~♪」
紬父(紬…これが…お前の選んだ道なんだな…)
斉藤(ベースの人可愛いですな…)
ジャーン♪
ワアアアアパチパチ
唯「それじゃあ最後の局…じゃなくて曲!!いっくぜぇ~♪」
ジャカジャカジャッジャッジャカジャカ♪
116: 2009/10/01(木) 18:17:47.58
唯「ふわっふわターアイム♪」
澪「ふわっふわターアイム♪」
ジャジャッジャジャジャッジャーン♪
ワアアアアアアアアアアアア
律(…終わっちゃった…)
澪(私達の軽音部…)
梓「うえっ…うぐっ…うああああああん…」ぼろぼろ
紬(最高のライブだったわ…でも…もうこれで終わりなのね…)ぐすっ
さわ子(みんなグッジョブよ!!!)
和(やだ…涙が…ぐすっ…)ポロポロ
唯(…まだ…終わらないよ…)
照明「グラグラグラ」
澪「ふわっふわターアイム♪」
ジャジャッジャジャジャッジャーン♪
ワアアアアアアアアアアアア
律(…終わっちゃった…)
澪(私達の軽音部…)
梓「うえっ…うぐっ…うああああああん…」ぼろぼろ
紬(最高のライブだったわ…でも…もうこれで終わりなのね…)ぐすっ
さわ子(みんなグッジョブよ!!!)
和(やだ…涙が…ぐすっ…)ポロポロ
唯(…まだ…終わらないよ…)
照明「グラグラグラ」
117: 2009/10/01(木) 18:21:32.99
照明「グラグラグラグラグラ」
ヒュー
澪「へ…?」
律「あ…照明が…」
和「あ…あああ…」
梓「む、ムギ先輩危ないですっ!!!」
紬「え?」
ドグシャアアアッ
紬「が…は…ッ…」
紬父「紬ィィィィィィィィィィ!!!!!!」
斉藤「お嬢様ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
ヒュー
澪「へ…?」
律「あ…照明が…」
和「あ…あああ…」
梓「む、ムギ先輩危ないですっ!!!」
紬「え?」
ドグシャアアアッ
紬「が…は…ッ…」
紬父「紬ィィィィィィィィィィ!!!!!!」
斉藤「お嬢様ァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
121: 2009/10/01(木) 18:28:48.13
紬(な…なに…?)
紬(血…血が……)
紬(私…氏ぬ…の…?)
紬(いや…だ…まだ…みんなと一緒に…)
紬(お父様と斉藤に…やっと…ライブ見てもらえた…のに…)
紬(い…や…だ…)
紬(氏にたくない…)
紬(氏にたくない…氏にたくない氏にたくない!!)
氏 に た く な い !!!!
ベヘリット「オオオオオオオオオオオオオオオ」
律「な、何だ!?」
澪「ムギのお守りが…」
梓「泣いている!?」
紬(血…血が……)
紬(私…氏ぬ…の…?)
紬(いや…だ…まだ…みんなと一緒に…)
紬(お父様と斉藤に…やっと…ライブ見てもらえた…のに…)
紬(い…や…だ…)
紬(氏にたくない…)
紬(氏にたくない…氏にたくない氏にたくない!!)
氏 に た く な い !!!!
ベヘリット「オオオオオオオオオオオオオオオ」
律「な、何だ!?」
澪「ムギのお守りが…」
梓「泣いている!?」
126: 2009/10/01(木) 18:41:25.21
オオオオオオオオオオオオオオオ
律「うわっ!?なんだ!?周りが変な感じに…異次元…!?」
澪「」ブクブク
和「な…なにこれ!?なんなのよ!!?」
斉藤「あ…あああ…」ブルブル
紬父「こ…これが…『蝕』…」ガタガタ
梓「い…一体何がどうなって…」
ボイド『因果律に選ばれた者よ!!』
和「な、なんなのこいつら…!?」
唯『この者の生への渇望が空間を開き我らをここに集わせた!!』
律「…ゆ、唯!?」
律「うわっ!?なんだ!?周りが変な感じに…異次元…!?」
澪「」ブクブク
和「な…なにこれ!?なんなのよ!!?」
斉藤「あ…あああ…」ブルブル
紬父「こ…これが…『蝕』…」ガタガタ
梓「い…一体何がどうなって…」
ボイド『因果律に選ばれた者よ!!』
和「な、なんなのこいつら…!?」
唯『この者の生への渇望が空間を開き我らをここに集わせた!!』
律「…ゆ、唯!?」
128: 2009/10/01(木) 18:50:17.19
梓「ゆ、唯先輩…!?」
和「唯のか、身体が…ギターと融合している…!?」
律「唯!お前どうしちゃったんだよ!!?」
スラン『フフフ…かつてのお友達がお呼びよ?ユイムト』
唯『…』
律「ゆ…ゆいむとぉ~…?」
梓「そ、それよりムギ先輩が…」
紬「あ…ああう…」
律「ムギっ!!大丈夫か!?すぐ救急車呼んでやるからな!!澪もさっさと目を覚ませ!!」
澪「…はっ!わ、私は一体…」
スラン『フフフ、美しい友情だこと。さぞかしいい生贄になることでしょうねえ…』
和「い…生贄…?!」
和「唯のか、身体が…ギターと融合している…!?」
律「唯!お前どうしちゃったんだよ!!?」
スラン『フフフ…かつてのお友達がお呼びよ?ユイムト』
唯『…』
律「ゆ…ゆいむとぉ~…?」
梓「そ、それよりムギ先輩が…」
紬「あ…ああう…」
律「ムギっ!!大丈夫か!?すぐ救急車呼んでやるからな!!澪もさっさと目を覚ませ!!」
澪「…はっ!わ、私は一体…」
スラン『フフフ、美しい友情だこと。さぞかしいい生贄になることでしょうねえ…』
和「い…生贄…?!」
131: 2009/10/01(木) 19:01:31.05
ユービック『そうだ。その者が降魔の儀によって使徒へ転生するための尊い生贄だ』
ユービック『その者は因果律によって、魔の者となる資格をもっていたのさ』
律「ムギが…バケモノになるってか?私達を生贄にして…!?」
紬「あ…ああ…あ…」
澪「ひ…ひいいいいい」ガタガタ
梓「そんな…!じゃ、じゃあまさか唯先輩は…!?」
唯『さすがあずにゃん、賢いね。でも私は使徒なんかじゃないよ。覇王の卵によって選ばれたゴッドハンドなんだよ』
和「ゴッド…ハンド…!?そんな…私が知ってる唯はそんなバケモノじゃないわ!!」
唯『そりゃあ私が転生したのはついこの前だからね』
律「唯…お前…お前に何があったんだ!?」
唯『えへへ…あれは夏休みに旅行に行った時のこと…』
ユービック『その者は因果律によって、魔の者となる資格をもっていたのさ』
律「ムギが…バケモノになるってか?私達を生贄にして…!?」
紬「あ…ああ…あ…」
澪「ひ…ひいいいいい」ガタガタ
梓「そんな…!じゃ、じゃあまさか唯先輩は…!?」
唯『さすがあずにゃん、賢いね。でも私は使徒なんかじゃないよ。覇王の卵によって選ばれたゴッドハンドなんだよ』
和「ゴッド…ハンド…!?そんな…私が知ってる唯はそんなバケモノじゃないわ!!」
唯『そりゃあ私が転生したのはついこの前だからね』
律「唯…お前…お前に何があったんだ!?」
唯『えへへ…あれは夏休みに旅行に行った時のこと…』
132: 2009/10/01(木) 19:06:55.46
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・
憂「お姉ちゃーん、もう出発するよー?」
唯「ほいほい!ごーめんね~」
憂「もう!お父さんもお母さんも先に駅に行っちゃったよ。何してたの?」
唯「えへへ…実はさっき道端でこんなモノ拾っちゃって。ほら!」
憂「う…なにそれお姉ちゃん…。赤い…人の顔?」
唯「かわいいでしょ~?」
憂「気味悪いよー…。捨てたほうがいいと思うなあ…」
唯「そうかなあ?妖精さんのベッドみたいで可愛いじゃん」
憂「全然そうは見えないけど…」
・・・・・・・・・
・・
憂「お姉ちゃーん、もう出発するよー?」
唯「ほいほい!ごーめんね~」
憂「もう!お父さんもお母さんも先に駅に行っちゃったよ。何してたの?」
唯「えへへ…実はさっき道端でこんなモノ拾っちゃって。ほら!」
憂「う…なにそれお姉ちゃん…。赤い…人の顔?」
唯「かわいいでしょ~?」
憂「気味悪いよー…。捨てたほうがいいと思うなあ…」
唯「そうかなあ?妖精さんのベッドみたいで可愛いじゃん」
憂「全然そうは見えないけど…」
133: 2009/10/01(木) 19:10:21.95
唯「じゃあ…この子の名前は…ベッチィーだね!」
憂「な、名前って…」
ベッチィー「…」ブルブル
憂「お、お姉ちゃん!それ動いてるよ!?」
唯「おお!本当だ!かーわいいなぁ~」スリスリ
憂「お姉ちゃん…」
唯「さ!そろそろ行こうよ憂!」
憂「う、うん…」
憂「な、名前って…」
ベッチィー「…」ブルブル
憂「お、お姉ちゃん!それ動いてるよ!?」
唯「おお!本当だ!かーわいいなぁ~」スリスリ
憂「お姉ちゃん…」
唯「さ!そろそろ行こうよ憂!」
憂「う、うん…」
134: 2009/10/01(木) 19:15:36.06
・・・ギリシャ
唯「わーい!パルテノン神殿だあ!」
唯父「あはははははははは」
唯母「うふふふふふふふふ」
憂「お、お姉ちゃん、あんまりはしゃいだら危ないよ…」
唯「うわー…おっきいなあ。蹴ったら崩れたりしないのかな?」
憂「ちょ…やめなよお姉ちゃん!」
唯「ていっ!」どかっ
柱「グラリ」
唯「わーい!パルテノン神殿だあ!」
唯父「あはははははははは」
唯母「うふふふふふふふふ」
憂「お、お姉ちゃん、あんまりはしゃいだら危ないよ…」
唯「うわー…おっきいなあ。蹴ったら崩れたりしないのかな?」
憂「ちょ…やめなよお姉ちゃん!」
唯「ていっ!」どかっ
柱「グラリ」
135: 2009/10/01(木) 19:18:39.79
柱「グラァ…」
唯「へ」
憂「お、お姉ちゃ…」
グシャアアアア
憂「お姉ちゃああああああああああああん!!!!」
……ズオオオオオオオオオオオオオオ
憂「えっ!?な、何?あたりが急に暗く…日食…!?」
ボイド『因果律に選ばれし者よ!!』
憂「!?」
唯父「!?」
唯母「!?」
唯「へ」
憂「お、お姉ちゃ…」
グシャアアアア
憂「お姉ちゃああああああああああああん!!!!」
……ズオオオオオオオオオオオオオオ
憂「えっ!?な、何?あたりが急に暗く…日食…!?」
ボイド『因果律に選ばれし者よ!!』
憂「!?」
唯父「!?」
唯母「!?」
140: 2009/10/01(木) 19:27:20.74
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・
・・
律「それで…ゴッドハンドとやらに転生したってか…」
唯『そうだよー』
梓「じゃ、じゃあ憂達は…唯先輩の生贄に…!?」
唯『半分正解。本来ならあずにゃん達軽音部が生贄になってもおかしくなかったんだけど…』
唯『あの時の私は、もっと家族でヨーロッパ観光したいって思ってて、それで頭がいっぱいだったから』
和「一つの事に夢中になったら他の事は全部忘れる唯だからこそ…ね」
澪「で、でも…半分正解ってのは…?」ガタガタ
唯『うん。私は家族を生贄にしたんだ。でもさー、ほら、憂って賢いし、機転がきくじゃん?』
律「…?」
唯『どうやったか知らないけど、蝕から逃げ出しちゃったんだよねー』
澪「そういえば、着ぐるみ着て新入生勧誘してた時も逃げ足速かったな…」ガタガタ
梓「そ、そーゆーもんですか…?」
・・・・・・・・・・
・・・・
・・
律「それで…ゴッドハンドとやらに転生したってか…」
唯『そうだよー』
梓「じゃ、じゃあ憂達は…唯先輩の生贄に…!?」
唯『半分正解。本来ならあずにゃん達軽音部が生贄になってもおかしくなかったんだけど…』
唯『あの時の私は、もっと家族でヨーロッパ観光したいって思ってて、それで頭がいっぱいだったから』
和「一つの事に夢中になったら他の事は全部忘れる唯だからこそ…ね」
澪「で、でも…半分正解ってのは…?」ガタガタ
唯『うん。私は家族を生贄にしたんだ。でもさー、ほら、憂って賢いし、機転がきくじゃん?』
律「…?」
唯『どうやったか知らないけど、蝕から逃げ出しちゃったんだよねー』
澪「そういえば、着ぐるみ着て新入生勧誘してた時も逃げ足速かったな…」ガタガタ
梓「そ、そーゆーもんですか…?」
143: 2009/10/01(木) 19:40:51.20
唯『でね、私はゴッドハンドになったんだけど、私が次に望んだのは、軽音部での時間だったんだよ』
律「…」
唯『でも私には現世での肉体がなかったんだ。そこで…』
澪「ま、まさか憂ちゃんか…!?」
唯『せいかーい!憂の身体で受肉して、私は現世で唯として生きてらいれたってわけ』
梓「そんな…それじゃ憂が可哀想ですよ!!」
唯『そんな事ないよぉ。憂は、お姉ちゃんと一つになれるなら…って喜んで自分の身体を私にくれたよ~。ぶい♪』
律「く…狂ってる…」
和「で、でも!こんな事になってもう軽音部もなにもないじゃない!どーするのよ!!」
唯『あったま悪いなあ和ちゃんは。私の存在は永遠だよ?使徒もまた然り』
律「…ムギの事か?」
唯『…残念ながらりっちゃん達は因果律に選ばれなかった。律なのにね』
梓「だ、駄洒落…」
唯『でもムギちゃんだけは、違った。ムギちゃんなら転生して、私とずっとお茶してお菓子食べて練習して…そんな時間を過ごせる。永遠にね』
紬「あ…ああ…あぐ…」
律「…」
唯『でも私には現世での肉体がなかったんだ。そこで…』
澪「ま、まさか憂ちゃんか…!?」
唯『せいかーい!憂の身体で受肉して、私は現世で唯として生きてらいれたってわけ』
梓「そんな…それじゃ憂が可哀想ですよ!!」
唯『そんな事ないよぉ。憂は、お姉ちゃんと一つになれるなら…って喜んで自分の身体を私にくれたよ~。ぶい♪』
律「く…狂ってる…」
和「で、でも!こんな事になってもう軽音部もなにもないじゃない!どーするのよ!!」
唯『あったま悪いなあ和ちゃんは。私の存在は永遠だよ?使徒もまた然り』
律「…ムギの事か?」
唯『…残念ながらりっちゃん達は因果律に選ばれなかった。律なのにね』
梓「だ、駄洒落…」
唯『でもムギちゃんだけは、違った。ムギちゃんなら転生して、私とずっとお茶してお菓子食べて練習して…そんな時間を過ごせる。永遠にね』
紬「あ…ああ…あぐ…」
145: 2009/10/01(木) 19:51:34.16
唯『さ、余興はもう終わりだよみんな』
ボイド『これより降魔の儀を執り行う!!』
唯『さあムギちゃん!生贄を!!』
紬「あ…ああ…うう…」
紬父「くっ…!」
斉藤「…もはやこれまでか…」
律「む、ムギ…」
澪「ムギ…」ガタガタ
梓「ムギ先輩…」
唯『選択の余地はないよムギちゃん!転生しないと地獄の闇の中で未来永劫苦しむ事になるんだから』
ボイド『さあ!その身を焦がす欲望を叶えるのだ…!』
紬「う…ううあ…」
紬(私は…私は…!)
ボイド『これより降魔の儀を執り行う!!』
唯『さあムギちゃん!生贄を!!』
紬「あ…ああ…うう…」
紬父「くっ…!」
斉藤「…もはやこれまでか…」
律「む、ムギ…」
澪「ムギ…」ガタガタ
梓「ムギ先輩…」
唯『選択の余地はないよムギちゃん!転生しないと地獄の闇の中で未来永劫苦しむ事になるんだから』
ボイド『さあ!その身を焦がす欲望を叶えるのだ…!』
紬「う…ううあ…」
紬(私は…私は…!)
148: 2009/10/01(木) 19:57:05.59
唯『さあムギちゃん!二人だけのドリームタイムを神様にお願いするんだよっ!!』
紬(私は…ずっと軽音部の時間が続けばいいと思ってた…)
紬(でも…それはこんな形でじゃない…!)
紬(私は…)
紬(氏にたくない…苦しい…氏にたくない…)
紬(…私は…みんなを犠牲になんてできない…)
紬(みんなを裏切るなんてできない…!)
紬(私は…ずっと軽音部の時間が続けばいいと思ってた…)
紬(でも…それはこんな形でじゃない…!)
紬(私は…)
紬(氏にたくない…苦しい…氏にたくない…)
紬(…私は…みんなを犠牲になんてできない…)
紬(みんなを裏切るなんてできない…!)
149: 2009/10/01(木) 20:03:07.27
唯『あははははは~』
紬「…」スッ
律「ムギ…?」
澪「ム、ムギ…」ガタガタ
梓「ムギ先輩…」
和「…」
唯『あはははははは~』
紬「私は転生なんてしません!」
唯『あはは…は…?』
紬「私はこの身が滅んでも、みんなを犠牲になんてできない!…唯ちゃん、ごめんね…?」
紬父「つ…紬…」
律澪梓「ム、ムギ(先輩)…!!」
ボイド『因果律の糸は断たれた!』
唯『…待って!!』
紬「…」スッ
律「ムギ…?」
澪「ム、ムギ…」ガタガタ
梓「ムギ先輩…」
和「…」
唯『あはははははは~』
紬「私は転生なんてしません!」
唯『あはは…は…?』
紬「私はこの身が滅んでも、みんなを犠牲になんてできない!…唯ちゃん、ごめんね…?」
紬父「つ…紬…」
律澪梓「ム、ムギ(先輩)…!!」
ボイド『因果律の糸は断たれた!』
唯『…待って!!』
151: 2009/10/01(木) 20:09:58.89
律「唯、もう諦めろ…」
唯『…りっちゃんは黙ってて』
唯『ねえムギちゃん、最後に一つだけ質問させて』
紬「…なあに唯ちゃん?」
唯『ムギちゃんは、何状が好きなの?』
紬「うふふ///それはもちろん…!」
紬「…げる」
ボイド『因果律により束ねられし糸は、今結ばれた!!』
唯『ぃよっしゃ!』グッ
紬「え…」
律澪梓和紬父斉藤「えええええええええええええええええ!!?」
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオ
律澪梓和紬父斉藤「あ…ああ…ぎゃああああああああああああああああああ!!!!」
完
唯『…りっちゃんは黙ってて』
唯『ねえムギちゃん、最後に一つだけ質問させて』
紬「…なあに唯ちゃん?」
唯『ムギちゃんは、何状が好きなの?』
紬「うふふ///それはもちろん…!」
紬「…げる」
ボイド『因果律により束ねられし糸は、今結ばれた!!』
唯『ぃよっしゃ!』グッ
紬「え…」
律澪梓和紬父斉藤「えええええええええええええええええ!!?」
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオ
律澪梓和紬父斉藤「あ…ああ…ぎゃああああああああああああああああああ!!!!」
完
152: 2009/10/01(木) 20:11:42.58
感動極まれり
154: 2009/10/01(木) 20:13:00.63
えっ
155: 2009/10/01(木) 20:16:34.23
おわりです
最初からこのオチは決まってました
まああれだ…みんなごめんw
最初からこのオチは決まってました
まああれだ…みんなごめんw
156: 2009/10/01(木) 20:17:05.18
えっ
163: 2009/10/01(木) 20:27:19.29
誰か律復讐編書いて
引用元: 唯「わーい!ベヘリット拾ったよー」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります