1: 2009/10/06(火) 18:23:45.79
律「ん?なんだ今の?」

唯「あれ~…しゃっくりだ~」

澪「寒いの?暖房つけようか?」

唯「うーん…でも私エアコン苦手だし…」

紬「まあしゃっくりだし、自然に治るよね?」

唯「そうそう!…ていうかもう止まったかも」

梓「そう言えば、しゃっくりって100回すると氏ぬんですよね」

唯「あ、それ聞いた事ある!人間って常に氏と隣り合わせなんだね~」

唯「ひっく!」

4: 2009/10/06(火) 18:28:41.34
律「お?2回目だな」

唯「まだ止まってなかったね~」

澪「…大丈夫か唯?」

唯「大丈夫だよ~。100回なんて続くわけないじゃん」

梓「そうですよね。私も数えた事ないけど、そんなに続いた事はないです」

紬「とりあえず温かいお茶持って来るね」

唯「ほえ?」

澪「ぬるい飲み物飲むと治るって話があるからな」

紬「うん!ちょっと待っててね」

唯「ありがとうムギちゃん!」

唯「ひっく!」

6: 2009/10/06(火) 18:33:34.99
律「3回目だな」

唯「あぁ…私の命もあと97回…」

澪「縁起でもない事言わないでよ…」

唯「えへへ~」

梓「それより、ムギ先輩のお茶飲んだら練習しましょうよ。最近だらけてばっかりだったし」

唯「あいあい!」

唯「ひっく!」

律「4回目」

澪「ほ、本当に大丈夫か…?」

7: 2009/10/06(火) 18:39:45.45
唯「ひっく!」

律「5回目…」

唯「だ~いじょうぶだよ~。まだ95回もあるんだから!」

紬「はい、唯ちゃん。お茶どうぞ」

唯「ありがてえありがてえ!」

唯「ひっく!」

律「6回目か」

梓「ゆ、唯先輩、早くお茶飲んで治してくださいよ…。気になって仕方ないです…」

唯「あずにゃん!心配してくれてるの~?」ぎゅう

梓「そ、そういうわけじゃ…///」

唯「ひっく!」

律「7回目」

澪「おい、早くお茶飲んだほうが…」

9: 2009/10/06(火) 18:44:02.56
唯「わかってるよ~。あずにゃ~ん、心配かけてごめんね~?」スリスリ

梓「も、もう…///」

唯「ひっく!」

律「8回目…早くお茶飲めって」

唯「ほいほい!…ずずず」

唯「やっぱりぬるいとあんまりおいしくないね」

紬「ごめんなさい。でもしゃっくりを治すためだから我慢してね?」

唯「うん。ありがとうムギちゃん」

澪「さ!解決したみたいだし練習しよう」

唯律「おー!」

唯「ひっく!」

11: 2009/10/06(火) 18:49:05.44
律「9回目…ていうか治ってないじゃん!」

唯「あれ~?お茶は効果なしかあ」

唯「でも練習してるうちに治るよきっと!」

澪「そ、そうかな…」

梓「気がかりですけど…とりあえず練習しましょうか…」

紬「なんだか心配ね…」

唯「大丈夫だってば~。100回だよ100回!そんなに続くわけないよ」

律「…」

律「わっ!!!」

唯澪「うひゃああああああああ!!?」

12: 2009/10/06(火) 18:55:03.36
澪「いきなり大声だすなっ!!」ゴツン

律「いてっ!…いや、びっくりさせて止めようかと…」

唯「も~…心臓が止まるかと思ったよ。これで氏んじゃったら本末転倒だよ?」

律「ははは、そりゃそうだな」

紬「でも、これで止まったみたいね」

唯「…」

唯「おお!止まった!ありがとうりっちゃん!命の恩人だよ!!」

律「へへ…よせやいよせやい!」

梓「唯先輩も無事だった事ですし、早速練習しましょう!」

唯律紬「おおー!」

唯「ひっく!」

15: 2009/10/06(火) 19:00:51.21
澪律紬梓「!!」

律「じゅ…10回目か…」

唯「まだ止まってなかったんだね~」

律「ま、まあ氏ぬにはあと90回もあるしな。流石に大丈夫…だよな?」

唯「うん!ほんじゃ練習練習~!」

唯「ひっく!」

律「11回目」

梓「だ、大丈夫…大丈夫…」

澪「歌ってれば横隔膜が刺激されて治るかもな。さ、やろう」

律「お、おう…。…ワンツースリーフォー!」

ジャカジャカジャッジャジャカジャカジャカジャカ♪

唯「きみをみてると~いつもハートどきd」

唯「ひっく!」

17: 2009/10/06(火) 19:09:13.27
律「…」ドンタタドンタタ

唯「揺れる思いはマシュマr」

唯「ひっく!」

澪「…」ベンベベベンベベ

唯「あーあーカーミサーマおねーg」

唯「ひっく!」

紬「…」ピロピロ

唯「ふわっふわ」

唯「ひっく!」

唯「ふわっふわ」

唯「ひっく!」

梓「…」じゃかじゃか

ジャジャッジャジャッジャーン♪

21: 2009/10/06(火) 19:14:33.47
律「おい、16回だぞ」

唯「むーん…治らないねえ」

澪「ていうか全然歌えてなかったな…」

梓「これじゃ練習になりませんよ」

紬「じゃあ今日は練習よりも、唯ちゃんのしゃっくりを治す事に専念しましょう?」

律「それさんせー!」

梓「あの…澪先輩…」

澪「まあ…仕方ないよな。唯の命がかかってるんだから」

唯「あはは、そんな大袈裟な~」

唯「ひっく!」

22: 2009/10/06(火) 19:20:03.71
律「17回目」

律「で、どうするんだ?温水もびっくり療法もダメだったぞ」

唯「ひっく!」

律「と言ってる間に18回目」

梓「私、息を止めると治るって聞いた事があります!」

紬「私も聞いた事あるわ」

澪「じゃあ早速試してみよう」

唯「うん!やってみるよ!」

唯「すうううううぅぅ…」

唯「ひっく!」

23: 2009/10/06(火) 19:23:34.30
律「19回目」

律「おい、早く息止めろって」

唯「うん!じゃあもう一回深呼吸して…」

唯「すううううぅぅぅ…」

唯「…ん!」

澪「よし!頑張れ唯!」

紬「頑張って!」

梓「唯先輩…!」

唯「…」ぶい!

27: 2009/10/06(火) 19:27:04.82
唯「…」

律「いいぞ!その調子だ!」

唯「…♪」

唯「……」

唯「………」

唯「…………」

唯「……………」

唯「………………」ぐぐぐぐ

唯「~~~~~~~~~!!」

唯「ぷはっ!!」

唯「…」

唯「ひっく!」

律紬澪梓「!!」

31: 2009/10/06(火) 19:31:55.07
律「20回目か…」

梓「息止めてもダメでしたね…」

唯「は~…苦しかった。氏ぬかと思った…」

唯「ひっく!」

律「21回目…」

澪「他に方法はないのか?」

律「うーん…。そうだ!ゆっくり深呼吸するといいって聞いた事があるぞ」

紬「唯ちゃん、やってみて!」

唯「そーゆー苦しくないのを待ってたんだよ!よ~し」

唯「すうううううぅ…」

唯「はああああぁぁぁ…」

唯「すうううううぅ…」

唯「はああああぁぁぁ…」

唯「…」

唯「ひっく!ひっく!」

32: 2009/10/06(火) 19:36:38.58
律「23回目…」

澪「これもダメか…」

梓「息を止めながら冷水を飲むといいってのも聞いた事ありますよ」

唯「え?でもさっきは温水だったよ?」

律「細かい事は気にすんな。とりあえず試してみようぜ」

紬「はい、お水をどうぞ」

唯「うん…。はぁ…また苦しいやつかぁ」

律「お前のためなんだから文句言わない!」

唯「ちぇ~…」

唯「ひっく!」

33: 2009/10/06(火) 19:42:05.55
律「24回目」

律「いいからさっさと飲め!」

唯「わ、わかったよ…みんなちょっと大袈裟だよ~…」

唯「ひっく!ひっく!」

律「26回目」

唯「それでは平沢唯、いかせていただきます!」

唯「ていっ」ゴクゴクゴク

唯「ぷはー!うまい!」

澪「息吸うなって!」

梓「一気飲みもダメですよ!」

唯「ありゃ…ゴ、ゴメン…」

紬「はい、お水。もう一回頑張って」

唯「うん…ありがとうムギcy」

唯「ひっく!」

34: 2009/10/06(火) 19:46:18.92
律「27回目…」ジロ…

唯「ちゃ、ちゃんとやるってば!睨まないでよりっちゃん!」

唯「ひっく!」

律「28回目だ」

唯「…」

唯「よし!飲むぞ~!水飲むぞ~!息止めて飲むぞ~!!」

唯「…」コク

唯「…」

唯「…」コク

唯「…」コク

唯「…」

澪「どうだ?」

唯「…」

唯「ひっく!ひっく!ひっく!」

38: 2009/10/06(火) 19:54:11.88
律「31回目」

梓「治るどころか悪化しましたね…」

唯「ひっく!」

律「32回目」

澪「そうだ!なすびの色は?って聞かれて紫って答えるといいってお婆ちゃんが言ってたぞ!」

律「なんだそりゃ…」

澪「迷信かもしれないけどやってみよう!できるか?唯」

唯「ひっく!」

律「33回目…しゃっくりで返事するなよ…」

唯「えへへ」

律「緊張感のないヤツだな~」

梓「唯先輩、なすびの色は?」

唯「どどめ色!!!」

唯「ひっく!ひっく!ひっく!ひっく!」

42: 2009/10/06(火) 19:59:48.41
律「37回目。つーか遊ぶな!」ギシギシ

唯「うぐぐぐ…ゴ、ゴメn」

唯「ひっく!ひっく!」

律「39回目…」

澪「唯、真面目にやってよ…」

梓「そうですよ。本人がそんなんじゃ治るものも治りませんよ」

紬「唯ちゃん…みんな唯ちゃんの事を心配してやってるんだから…」

唯「う…ゴメンゴメン…真面目にy」

唯「ひっく!」

唯「真面目にやるy」

唯「ひっく!ひっく!」

律「42回目」

唯「真面目にやるよ!!」

唯「ひっく!」

45: 2009/10/06(火) 20:04:52.03
律「43回目…」

梓「じゃあもう一度聞きますよ。なすびの色は?」

唯「カスタ…ハーモニカ!!」

唯「ひっく!」

律「44回目っ!」ポカッ

唯「いたた…ゴメンゴメン」

梓「…なすびの色は?」

唯「……」

唯「む ら さ き !!!!」

澪律紬「おお…」

唯「…これで治ったかな?」

澪「頑張ったな唯」

唯「えへへ…みんなのおかg」

唯「ひっく!ひっく!」

47: 2009/10/06(火) 20:09:41.84
律「46回目…」

澪「やっぱりダメか…」

梓「…」

紬「どうしたの梓ちゃん?」

梓「あの…ちょっと危険な方法なんですけど…その…」

律「何だ?言ってみろよ」

梓「お腹を殴ると…治るって聞いた事あります…」

唯「…」

律「横隔膜に直接刺激を与えるってわけか」

唯「うへえ…」

唯「ひっく!」

律「47回目。よし、背に腹は変えられない!澪、頼むぞ」

澪「へ!?な、何で私が…」

49: 2009/10/06(火) 20:15:18.90
律「だって澪得意じゃん。人殴ったりとか」

澪「人をチンピラみたいに言うな!」ゴツン

律「いったぁ…ほ、ほら…その調子で唯にも…」

唯(りっちゃん…すごく痛そうだよぅ…)

唯(あ…あれを私が食らうの…?お腹に…)ブルブル

澪「で、でもなぁ…」

唯「ひっく!」

律「48回目。唯を救うためだ。仕方ないだろ…」

澪「わ…わかったよ…」

唯「うぅ…」

澪「ゆ…唯、いいか…?」

唯(…やだなぁ…)ブルブル

唯「ひっく!」

52: 2009/10/06(火) 20:21:34.40
律「49回目…!唯、我慢しろ!氏ぬよりはマシだろ!?」

唯「う、うん…わかったよ…。澪ちゃん、お願い…」

澪「よ…よし…いくぞ?」

唯「…っ!」

澪「スーーーー…ハー…スーーーーー…ハー…」コォォォォォォ

唯「ちょ、ちょっと待って!」

梓「唯先輩!覚悟を決めてください!」

唯「わ、わかってるよ!でも心の準備が…」

澪「唯…」

唯「強くお腹叩くと赤ちゃん産めない体になっちゃうって聞いたし…痛いのは怖いし…」ぶるぶる

紬「唯ちゃん…」

唯「だ、だから…ちゃんと横隔膜を正確に…的確に…」

56: 2009/10/06(火) 20:29:53.81
澪「ああ。わかってる。安心しろ。私の鉄拳には寸分の狂いもない。今まで律の頭にいくつもの作品を生み出してきたからな」

梓「さ、作品…」

紬「たんこぶの事ね」

唯「…」ゴクリ

唯「わかったよ…!私、澪ちゃんを信じる!!」

澪「唯…!」

唯「澪ちゃん…いいよ…きて…」ブルブル

紬(…///)gokuri

澪「スーーーー…ハー…」コォォォォォォ

唯「…っ!」ブルブル

澪「えいっ」

ドッッゴォォォォォン!!!!

唯「ひいいいいいいいぃぃぃぃぃっく!!!!!」

59: 2009/10/06(火) 20:35:30.83
律「とうとう50回目か…」

唯「げほ…うぅ…痛いよぉ…」

澪「ごめんね唯…」

唯「げほっ…ううん…私のためなんだし…。それに、殴ったほうも痛いんだよね…?心が…」

澪「唯…」

梓「で、どうですか?止まりましたか?」

唯「うーん…」

唯「…」

唯「…止まったみたい!」

律澪紬梓「おおー!」

唯「…」

唯「ひっく!ひっく!」

律澪紬梓「…」

62: 2009/10/06(火) 20:44:58.96
律「52回目…とうとう半分切っちゃったな」

唯「さすがの私も焦ってきたよ…」

梓「お腹は大丈夫なんですか?すごい音がしましたけど…」

唯「うん。澪ちゃんが正確に狙ってくれたから、バッチリ元気な赤ちゃんを産めるよ!」

唯「ひっく!ひっく!」

律「54回目…。どうするんだ?他に何か治療法はないのか?」

紬「…」

紬「琴吹家に伝わる…あの方法なら…」

澪「…ムギ?」

紬「本当は門外不出の秘法なの。でも友達を…唯ちゃんを助けるためなら…!」

68: 2009/10/06(火) 20:55:25.31
唯「ひっく!」

律「55回目」

紬「琴吹家は代々この方法でしゃっくりという氏神の鎌から逃れ、繁栄してきたと聞いたわ」

梓「そんな方法が…でもいいんですか?それ言っちゃったらムギ先輩の家での立場が…」

紬「…いいの。そんなものは…」

唯「ひっく!」

律「56回目…。で、その方法ってどんなのなんだ?」

紬「うん。割り箸を2つに割って、水を入れたコップの上に交差させる形で置くの」

紬「そうすると割り箸によって飲み口が4つに分けられる。割り箸を手で抑えながら、分けられた飲み口から順番に水を飲むの」

紬「それでしゃっくりは止まるはず」

律「なんだ、私聞いたことあるぞそれ」

梓「私もあります」

澪「私も」

唯「ひっく!」

紬「」

70: 2009/10/06(火) 21:03:04.58
律「57回目…。まあモノは試し!女は度胸!やってみようぜ」

梓「やっぱり水がキーになるんですね」

紬「…はい、唯ちゃん。割り箸とお水」

唯「ありがt」

唯「ひっく!」

唯「ありがとう」

律「58回目。さ、飲んでみろよ唯」

唯「うん!えーと…割り箸を抑えながら…」コク

唯「…」コク

唯「…あっ!」ツルッ

バシャ

唯「ひっく!」

71: 2009/10/06(火) 21:08:24.69
律「59回目。何やってんだよ唯。こぼすなよな~」

唯「ご、ごめん…。しゃっくりの回数が増えてきて、私も動揺してきたのかも…」

澪「床は私が拭いておくから、唯は早く水を飲め」

唯「うん。ありがとう澪ちゃん。もう ひっく り返したりしないから」

律「60回目」

唯「あ、りっちゃん今のは違うよ」

律「何だよ…紛らわs」

唯「ひっく!」

律「…」

梓「60回目…ですね」

律「なあ、カウントする役、誰か代わってくんない?」

唯「ひっく!」

72: 2009/10/06(火) 21:15:35.27
律「61回目…」

澪「何でだよ。カウントするのは唯の隣に座ってる律でいいだろ」

律「だって紛らわしいんだもん」

紬「でも交通量調査みたいで楽しそう」

律「だったらムギが……って不謹慎だぞムギ!唯の命に関わる問題なのに!」

紬「あっ…ご…ごめんなさい…そんなつもりじゃ…」

唯「ひっく!」

律「62回目!まあいいや。仕方ないからカウントは私がするよ」

唯「よろしくお願いしますりっちゃん」

梓「…もう!そんなことより早く水飲みましょうよ!あと38回しかないんですよ!?」

唯「そ、そうだね…」

唯「ひっく!」

74: 2009/10/06(火) 21:18:16.58
律「63回目…」

唯「あわわ…いかんいかん!早く止めないと…」

紬「はい、割り箸とお水」

唯「ありがと!」

唯「…」コク

唯「…」コク

唯「…」コク

唯「…」コク

76: 2009/10/06(火) 21:24:24.25
澪「どうだ?唯」

唯「げぷ…」

律「汚いなぁ」

梓「琴吹家伝統の療法…効きますかね?」

紬「うん…きっとこれで唯ちゃんのしゃっくりも止まるはず…」

唯「うーん…」

唯「…」

唯「ヒーックウ!」

澪律梓紬「!!!」

唯「…なんちゃって///」

律「笑えないっつーの!!」ポカッ

唯「いたっ!…えへへ、ゴメンゴメン」

澪「やれやれ…どうやら止まったみたいだな」

唯「うん!みんなありがとう!心配かけてごm」

唯「ひっく!」

77: 2009/10/06(火) 21:30:49.07
律「64回目…。ダ、ダメか…」

唯「ど…どうしよう…私氏んじゃうよ…」

澪「お、落ち着け唯!他に方法は!?何かないのか!?」

紬「今のがダメなら…私はもう治療法は知らない…」

律「私も…」

唯「そ…そんな…」

唯「ひっく!ひっく!」

律「66回目…」

唯「や…やだよ…助けてよみんな…」ブルブル

澪「唯…」

梓「…」

紬「…」

律「くっ…!」

唯「ひっく!」

78: 2009/10/06(火) 21:38:59.57
律「67回目…」

梓「…」

梓「あ、あの…」

澪「どうした梓?何かいい方法が浮かんだの?」

梓「いえ…そうじゃなくて…憂に連絡したほうがいいんじゃないかなって思って…」

唯「憂に…?」

梓「その…もしもの時の事も考えて…家族の…憂だけでも呼んでおいたほうが…」

律「…梓っ!なんだよもしもの時って!」

紬「落ち着いてりっちゃん!」

梓「わ…私だって…そんな事考えたくないですよ…!唯先輩が…し…氏ぬなんて…」

唯「う…うぅ…」ぶるぶる

唯「ひっく!」

82: 2009/10/06(火) 21:44:24.70
律「68回目…!梓、それ以上言ったら許さないぞ!!」

梓「でも!もう何も方法がないじゃないですか!!」

律「…っ!それをみんなで考えるんだろ!!そんな悲観的なヤツはウチの部にはいらない!!」

唯「ふ、ふたりとも…やめてよ…」

梓「私だって、唯先輩がいなくなるなんて絶対にイヤですっ!!でも…でも…っ!!」

律「まだ言うかっ!!!」

ゴツン ゴツン

律「いてっ」

梓「いたっ…」

澪「全く、ふたりともちょっと落ち着け…」

紬「澪ちゃん…」

唯「ひっく!」

84: 2009/10/06(火) 21:50:14.72
律「69回目…。ご、ごめん…ちょっと頭に血がのぼっちゃって…」

梓「取り乱してすいませんでした…」

澪「不安なのはみんな同じだ。それと…憂ちゃんを呼ぶのは私も賛成」

唯律「…!?」

唯「ひっく!」

律「70回目…!まさか澪…お前ももう諦めて…」

澪「違う!憂ちゃんなら、何かいい方法を知ってるかもしれないだろ?」

紬「なるほど…それはあるかも」

澪「梓、憂ちゃんに連絡してくれ」

梓「はい!」ピポパ

梓「あ…もしもし憂?唯先輩のしゃっくりが止まらないんだけど…」

ガラッ

憂「お姉ちゃん!!!!」

89: 2009/10/06(火) 21:54:56.23
梓「はやっ!」

澪「憂ちゃん、しゃっくりを止める方法、何か知らない?」

憂「…」

憂「息を止めるとか、びっくりさせるとか、温水飲んだり冷水飲んだり、紫って言ったり…」

律「ああ…それもう全部試したんだよ…」

憂「じゃあ、割り箸をコップに乗せて…」

梓「それも試したよ…」

澪「ていうかその方法憂ちゃんも知ってたんだな」

律「な」

紬「…」

92: 2009/10/06(火) 22:00:25.41
唯「ひっく!」

律「71回目…」

憂「な…71回!?そ、そんな…どうしてそんなになるまで放っておいたんですか!!」

紬「私達も色々試したの…。でも止まらなくて…」

澪「ゴメン憂ちゃん…」

憂「…いえ…すいません…」

唯「う…うい~…」

唯「ひっく!」

律「72回目…!憂ちゃん!何かいい方法はないの!?」

憂「えーと…えーと…あ!背中をポンポンするのは試しましたか?」

唯律澪紬梓「…」

律澪紬梓「それだ!!」

唯「ひっく!」

97: 2009/10/06(火) 22:07:43.94
律「73回目…!は、早く!早く背中っ唯の背中を!!」

憂「はい!…お姉ちゃん、ちょっと上着脱がすね」

唯「がってん!」

スルリ

憂「…!?」

憂「な、何ですか…これ…。お腹にアザが…」

唯「ひっく!」

律「74回目…。あ、ああ…それは澪が殴った痕だ」

憂「え?殴っ…た?み、澪さんが…?」ジー

澪「あう…。い、いや…横隔膜に衝撃を与えれば…治るかなーって…」

103: 2009/10/06(火) 22:11:50.15
唯「澪ちゃんね、鉄拳で作品を作るアーティストなんだよ」

憂「作品…」ジトー

澪「い、いや…その…ははは…」

唯「ひっく!」

律「75回目!!」

梓「憂!早く!」

憂「う、うん!じゃ、背中ぽんぽんするよお姉ちゃん」

唯「うん。お願い!」

ぽんぽん

唯「…」

ぽんぽん

唯「むう…」

110: 2009/10/06(火) 22:16:44.48
ぽんぽん

唯「…」

憂「どう?お姉ちゃん?」

唯「むーん…」

梓(お願い…止まって!)

律(頼む…止まってくれ!)

紬(神様…唯ちゃんを助けてください!)

澪(完全に憂ちゃんに嫌われたな…)

唯「…」

唯「止まっ…た…?」

115: 2009/10/06(火) 22:22:33.70
唯「…」

唯「止まったよー!!」

律澪紬梓憂「!!」

律「や…」

律澪「やったーーーーー!!!」

紬「よ…良かった…」

梓「はあ…寿命が縮まりましたよ…」

憂「もう…今度から気をつけてねお姉ちゃん」

唯「うん!ありがとう憂!命拾いしたよー…」

律「よーし!お祝いにケーキ食べに行くぞー!」

唯紬「おー!」

澪「やれやれ…」

唯「はー、良かった良かった!」

唯「…ひっく!」

116: 2009/10/06(火) 22:27:52.64
唯「う…うそ…なんで…」

律「な…76回目…」

澪「そ…そんな…」

梓「こんな…こんな事って…」

唯「ひっく!」

律「77回目…!!」

紬「ほ、他に…他に方法はないの!?」

憂「い…息を止めて3回唾を飲むとか…」

澪「唯!今すぐやるんだ!」

唯「う、うん…!」

唯「…!」ゴクリゴクリゴクリ

唯「ひっく!」

121: 2009/10/06(火) 22:33:38.59
律「78回目…!」

唯「どうしよう…hikuhikuが止まんない!」

唯「ど…どうしたら…わ…私…」ガタガタ

澪「まだ何かあるはずだ…まだ…」

梓「憂っ!まだ何かあるんでしょ!?」

憂「も…もう…ないよ…私は知らない…」

紬「そんな…!」

憂「お…お姉ちゃん…!」

唯「う、うい~…」ガタガタ

憂「お姉ちゃん…。私が代わりにうつしてもらえれば…」

梓「な…うつすってどうやって…」

126: 2009/10/06(火) 22:40:12.12
憂「それは…」

憂「口移しとか!!」

律「んな…風邪じゃないんだから…」

澪「でもしゃっくりはうつるって話、聞いた事あったような…」

紬「やるべき!すぐにやるべきです!!今すぐに!!!Right now!!!!」

唯「ひっく!」

律「79回目!やばいぞ!?」

梓「も、もう何でもいいから、試してみて!!」

澪「でも憂ちゃんにうつしたら今度は憂ちゃんが…!!」

憂「大丈夫です!その場合私は1からカウントですから!!」

律「なるほど!それなら他の方法を考える時間はあるってことだね!!」

唯「ひっく!」

唯「あ…あああああああ!!」

128: 2009/10/06(火) 22:43:32.43
律「80回目!憂ちゃんはやく!!」

憂「はい!いくよお姉ちゃん!!」

唯「はっ…はやく!!」

チュ

チュウウウウウウウ

紬「///」

律「うお…す、すげえ…///」

梓「大胆な子…///」

澪「」プシュー

チュウウウウウウウウウウ

唯憂「ぷは」

唯「止まった…かな…?」

唯「ひっく!」

130: 2009/10/06(火) 22:47:50.26
律「81回目!!ダメだ…!止まってない!!」

梓「まあ…しゃっくりが口うつしできるなんて聞いた事ないですからね…」

憂「お姉ちゃん…どうしよう…どうしよう…!」

唯「いや…氏にたくないよ…」ガタガタ

唯「ひっく!」

律「くっ!82回目…!」

澪「万事休すかっ…!」

紬「ケ、ケーキ…とりあえずケーキ食べて落ち着きましょう!?」オロオロ

唯「ひっく!ひっく!ひっく!」

律「85回目…!!」

131: 2009/10/06(火) 22:51:44.78
律「わああああああああああ!!!!」

唯澪「うわ!?」

律「止まったか!?」

唯「ひっく!」

律「86回目…!」

紬「唯ちゃん、水と割り箸っ!!」バシャッ

唯「ひっく!」

梓「息…息とめてください!」ぐぐぐぐぐ…

唯「うぐ…」

唯「ひっく!」

憂「お姉ちゃん!背中!口移し!!」ぽんぽんチュウウウウウ

唯「ひっく!」

澪「唯!腹パンチ…はやめとくか…」

133: 2009/10/06(火) 22:58:16.38
唯「ひっく!」

律「90回目…!やばい!やばいぞ!!」

澪「ま、まさかこんなことになるなんて…!」

唯「あ…ああああ…し…氏ぬ…」ブルブル

梓「唯先輩!ダメ!氏んだらダメですっ!!」

紬「しっかり!ケーキ!ほらっ!ケーキよ唯ちゃん!!」

唯「あ…ああ…あ…」

憂「やだ…お姉ちゃん!氏んだらやだよおおっ!!!!!」

唯「ひっく!」

律「91回目…。もうイヤだ!私は唯の寿命のカウントなんてしたくない!!」

唯「ひっく!」

律澪紬梓憂「うわああああああ!!」

ガラッ

和「何騒いでるの?外まで聞こえてるわよ…」

136: 2009/10/06(火) 23:09:36.15
律「か…の、和っ!!」

和「一体何の騒ぎ?」

梓「ゆ…唯先輩が…唯先輩が…!」

唯「ひっく!」

憂「お姉ちゃんのしゃっくりが止まらないんです!!」

唯「ひっく!」

律「今ので94回目…!くそっ!!!!」

紬「和ちゃん!しゃっくりを止める方法、何か知らない!?」

和「私が知ってるのは…割り箸と水を使うやつだけだけど…そこに落ちてる割り箸を見る限りじゃ、もう試したみたいね…」

澪「くっ…!」

唯「ひっく!」

139: 2009/10/06(火) 23:15:18.71
律「95回目だ…!」

和「…ごめんなさい。私は役に立てそうもないわ…。でも…」

憂「でも?」

和「…昔こんな事があったの」

和「唯が私の家のお風呂にザリガニわ…」

律「その話はもう聞いた!!!」

和「そうだったかしら?とにかく、唯は一つの事に夢中になると他の事は全部忘れちゃうってことよ」

唯「ひっく!」

和「今、唯の体はしゃっくりに夢中になってるの…。もう…止めることはできないわ…」

梓(…役に立たないなこの人…)

澪(どや顔でわけわかんない事言って…何しに来たんだよ…)

唯「ひっく!」

140: 2009/10/06(火) 23:18:58.43
律「97回目…」

和「唯…ごめんね…。私、どうすることもできないの…」

唯「の…和…ちゃん…」

唯「ひっく!」

澪「ゆ…唯…」

梓「唯先輩…」

紬「唯ちゃん…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「最期に…みんなとお話できて…良かったよ…」

唯「えへへ…私は幸せ者だね…」

唯「ひっく!」

144: 2009/10/06(火) 23:23:50.80
律「9…9回…目…」

唯「りっちゃん」

律「何だ…?唯…」

唯「りっちゃんと一緒に…はしゃいだり…ふざけあったり…とっても楽しかったよ…」

唯「澪ちゃんと仲良くね…喧嘩しちゃダメだよ…?」

唯「澪ちゃん…」

澪「唯…」

唯「澪ちゃんと…一緒にボーカルできたのは…私の誇りだよ…」

唯「最期に…ひゃうっ!って言って…?」

澪「バカ…!」

澪「…ひゃうっ…」

唯「えへへ…かわいい…」

148: 2009/10/06(火) 23:29:18.95
唯「ムギちゃん…」

紬「唯ちゃん…ここにいるわ…」

唯「ギターのお金…返せなくてごめんね…」

紬「そんな…いいの…お金なんて…」

唯「ケーキ…おいしかったよ…ムギちゃん…は…いつもみんなに気を配っててくれてたね…ありがとう…」

唯「あずにゃん…」

梓「唯…先輩…」

唯「練習…あんまりできなくてごめんね…」

梓「…いいですよ…もう…」

唯「結局チューさせてくれなかったね…でも…いっぱいくっついたから…いいかな…」

梓「…最低…ですっ…こんな…いきなり逝くなんて…」

151: 2009/10/06(火) 23:34:13.84
唯「和ちゃん…」

和「唯…」

唯「今までありがとう…。和ちゃんが後押ししてくれたから、私は…部活を始めることが…できたよ…」

和「唯…。あなた、立派だったわ…。もうニートなんかじゃないわ…」

唯「えへへ…ありがとう…」

唯「憂…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「今まで…苦労ばっかりさせてごめんね…憂は…私の自慢の妹…だよ…」

憂「お姉ちゃんこそ…自慢のお姉ちゃんだよ…」

唯「そ…っかぁ…。マフラー…大切にしてね…」

憂「お姉ちゃん…!」

ガラッ

さわ子「ちょりーっす」

156: 2009/10/06(火) 23:40:53.30
律澪紬梓憂和「…」

さわ子「うっ…なんなのこの空気は…」

澪「唯が…しゃっくり止まらなくて…」

紬「もう…99回目なんです…」

さわ子「…!」

さわ子「そう…。仕方ないわ…。医学がいくら発展しても、しゃっくりだけはどうしようもないものね…」

唯「さわ…ちゃん…」

律「くっ!唯!!もういい!もう喋るな!!」

唯「さわちゃんの衣装…もっと…着たかったなあ…」

唯「私を棺に入れる時は…さわちゃんが…衣装作って…ね…」

さわ子「…」

憂「お姉ちゃん…」

律「唯…唯ーーーーーっ!!!」

さわ子「…」

さわ子「あの…ひとつ聞いていいかしら?」

159: 2009/10/06(火) 23:44:47.05
唯「…なに…?」

さわ子「唯ちゃん、しゃっくりなんてしてなくない?」

律「はあ?な、何をバカな……あれ?」

唯「…」

唯「…」

唯「…」

唯「…」

唯「…」

澪紬梓憂和「…!!!!」

唯「あれ?止まってる…」

163: 2009/10/06(火) 23:50:27.08
唯「そっかあ。喋るのに夢中になってたら、しゃっくり止まっちゃった!」

澪「な…」ヘナヘナ…

和「…全く、唯らしいわね…」

律「バカヤロー!心配したんだからな!!」

紬「よ、良かったぁ…」

憂「もう…お姉ちゃんたら!!」

唯「えへへ~みんな、ごめんごめん」

さわ子「まあ、なんにせよ唯ちゃんが無事でよかったわね」

梓「さ…最低です…本当に…氏んじゃうかと…唯先輩…さい…ていですっ…!」ぐすっ

梓「う…うう…」ポロポロ

さわ子「あっ!?ダ、ダメよ梓ちゃん!!!」

166: 2009/10/06(火) 23:55:50.50
梓「う…うわああああああん!!」

さわ子「あちゃー…やっちゃったか…」

律「ん?なんだよさわちゃん」

さわ子「いや、だから…」

唯「あずにゃんごめんね~?」ナデナデ

梓「うう…あううう…うわあああああん…」

梓「うわああん…ぐすっ…ひっく…」

唯律澪紬憂和「!!?」

梓「ぐすっ……あ…れ…?」

梓「…ひっく…ひっく…」

律「…3回目…」




171: 2009/10/06(火) 23:59:29.21
よかったぞよ

173: 2009/10/07(水) 00:07:24.79

おもしろかった

引用元: 唯「ひっく!」