1: 2013/01/13(日) 21:42:16.77
2: 2013/01/13(日) 21:46:51.28
P(どうも皆さん、CGプロでプロデューサーをやっているPと申します)

P(突然ですが皆さん、私は今とても困った状況になっています)

P(それはというと........)

ちひろ「わんわんっ♪」ギュウウウ

P(お分かりいただけたでしょうか?)

ちひろ「えへへー、Pしゃーん♪」

志乃「うふふ......」ニヤニヤ

P(ど、どうしてこうなった.......)

ちひろ「くぅーん♪」スリスリ

P(話を少し前に戻そう.........)

4: 2013/01/13(日) 22:20:02.84
―――――数時間前―――――――

P「それじゃ志乃さんのライブの成功を祝って.......」



P・ち・志「かんぱーい!!!」



P「志乃さん!今日は本当にお疲れさまでした!」

ちひろ「お疲れさまでした、志乃さん」

志乃「ありがとう二人とも、とてもうれしいわ」

P「今日はお祝いですからね!さあどんどん飲んでくださいね!」

志乃「うふふ…..ありがとう、今日はお言葉に甘えさせてもらうわ」

P「はい!もちろんです!」

5: 2013/01/13(日) 22:30:12.19
P「はい!もちろんです!」

志乃「もちろんPさんも付き合ってくださるわよね?」

P「えぇ、いただきますよ」

ちひろ「でも、このメンバーで飲むのって初めてですよね?」

志乃「そういえばそうね、ちひろさんと飲むのは初めてね」グビグビ

P「志乃さん、ちひろさんはあんまりお酒強くないんで手加減してあげてください」

志乃「ええ、わかっているわ、ところで二杯目を注文していただけるかしら?」

P「あの....俺の話聴いてました?」

ちひろ「さすが志乃さん......」

6: 2013/01/13(日) 22:45:20.82
--------------

志乃「思えばここまで来れたのは貴方のおかげよ、本当に感謝してるわPさん」

P「志乃さんのがんばりですよ、俺はサポートをしただけですから」

志乃「うふふ、貴方はいつもそう言うわね、もう少し自分を誇っていいと思うわよ」

ちひろ「そうですよPさん、アイドルの娘たちもみんなPさんのおかげで人気が出てきてるんですから」

P「みんなの努力の結果ですよ、俺は彼女たちが輝く手助けをしてるだけですよ」

志乃「うふふ、その輝きは貴方が近くにいると一層増すのよ、そう....近くにいるとね.......」ススッ

P「ちょ、志乃さん.....」

志乃「ふう、なんだか酔いが速いわね、ライブの興奮が残っているからかしら.....」ムギュッ

P「し、志乃さん、その.....当たってるんですけど.....」

志乃「うふふ、あてているのよ」

7: 2013/01/13(日) 23:15:13.64
ちひろ「むぅー......」ジトー

P「あの、志乃さん......」

志乃「あら?貴方よく見ると可愛い顔してるのね......」ススッ

P「志乃さん、顔顔近いですって!」

志乃「もっとPさんの顔をよく見たいのよ」

ちひろ「志乃さん!ちょっと飲みすぎですよ!」

志乃「あら、ちひろさんに怒られちゃったわ、Pさんはお酒に強い女は嫌い?」

P「いや、別にそんなことは.....」

志乃「よかった、嫌いって言われたらどうしようかと思ったわ」

P「し、志乃さんちょっと!」

ちひろ「志乃さん!Pさんが困ってます!少し離れてください!」

志乃「あら、怖い、そんなにツンツンしてるとPさんに嫌われちゃうわよ」

ちひろ「なっ.....」

P「志乃さん、いくらなんでも飲みすぎですよ、あと少し離れてくださいってば」

志乃「仕方ないわ、酔っていて動けないんだもの」ギュー

8: 2013/01/13(日) 23:47:04.13
ちひろ「.........」

P「いつも酔ってる人が何を......ちひろさん?」

ガッ! グビグビグビグビ

P「あっ!それ俺のワイン!しかも一気飲み!」

ちひろ「うぅ....ヒック....」

志乃「あら、いい飲みっぷりねちひろさん」

P「いやいや、ちひろさんはお酒に弱いんですって!ビール一杯で酔っぱらうレベルで......」

ちひろ「Pしゃん?」

P「あっ、ちひろさん大丈夫ですか?」

ちひろ「えへー、Pしゃんだー」ダキッ

P「ち、ちひろさん、ちょっと......」

志乃「まぁ大胆ね、ちひろさんったら」

ちひろ「むぅー、志乃さん!わたひのPしゃんにさわらないでくださいー!」

P「うわー、完全に酔っぱらってるし....」

9: 2013/01/14(月) 00:11:14.42
ちひろ「そうです、わらひはよってるんですからしかたがないんですー」

P「わぁー、だめだこりゃ......」

ちひろ「Pしゃん、ゆるせないです、わらひというものがありながら、志乃さんにデレデレしちゃってー、しゃざいとばいしょうをようきゅうしますー」

志乃「うふふ.....まるで犬みたいねちひろさん、御主人様に構ってもらえなくてさびしいのかしら?」

P「ちょっと、志乃さん....」

ちひろ「いぬですかー?たしかにPしゃんはわたしのことをいぬみたいっていってますけどー、じゃあわたしはいぬでPしゃんはごしゅじんさまですね♪」

志乃「あら、じゃあPさん、私も貴方の犬になろうかしら?」ギュー

ちひろ「だめですー、Pしゃんはわらひのごしゅじんさまなんですから志乃さんはだめ!」

P「ちょっとさっきから犬とか御主人様とか不穏な発言やめてください!知らない人が聞いたら誤解を受けますから!」

ちひろ「Pしゃん!わたしはPしゃんのものですよー、わんわんっ♪」

10: 2013/01/14(月) 01:33:34.44
P「ちょっとちひろさん、そういう言動を慎んでですね......」

ちひろ「とにかく!Pしゃんはわたしのなんですからわたしいがいのひとがだきついちゃだめなんですー!」

---------------


P(で、今に至ると......)

ちひろ「Pしゃん、ナデナデしてください♪わらひはいぬなんですからなでなくちゃだめですよ?」

P「ちひろさん、ちょっとここでは.......」

ちひろ「むぅー、さいきんは志乃さんばっかりでぜんぜんわたしにかまってくれないじゃないですかー」

P「いや、だってそれはライブが近かったから.......」

ちひろ「もうらいぶはおわりましたー、わたしだけのPしゃんにもどらないとだめですー」

P「あぁもう.....どうすれば.....」

志乃「いいじゃないの、撫でるくらいのことはしてあげれば」

ちひろ「そうですよー、さぁはやくはやくー」

P「はぁ.....はいはい」ナデナデ

ちひろ「えへへー、Pしゃんのて、あったかい......」

11: 2013/01/14(月) 01:37:41.56
志乃「目を細めちゃって.....ますます犬みたいね.....

P「だからそういう発言は.....」

ちひろ「しあわせです......ほんとうに......」

P「ちひろさん......」

ちひろ「ZZZ......」

志乃「うふふ.....寝ちゃったみたいね......」

P「ホントこの人は......」

志乃「愛されてるわねPさん」

P「志乃さん......でも確かに最近は忙しかったから事務所に泊まりっぱなしだったな」

志乃「うふふ.......ちひろさんも事務所の中では寂しさを抑えてたみたいね、でも酔っぱらって本音がでちゃったのかしら」

P「だと思います、普段はあんな風にお酒を飲んだりしませんからね」

志乃「あらそう、じゃあ作戦成功ってとこかしらね」

P「え?」

16: 2013/01/14(月) 11:01:06.63
志乃「ちひろさんって普段は仕事柄事務的な対応をするじゃない?」

P「まぁそうですね」

志乃「だからこの人の素を一度見てみたかったのよ」

P「なるほど....」

志乃「ねぇPさん」

P「なんですか?」

志乃「貴方にスカウトされたのも確かこうして飲んでる時だったわね」

P「あぁ、そういえばそうでしたね」

志乃「いきなり隣の席に座ってた人が『アイドルになってみませんか?』って大真面目に言うんだもの、大笑いしそうになっちゃったわ」

P「えぇ....ひどいな志乃さん」

志乃「ごめんなさい、でもあの出会いがなかったら今もこうして一緒にいられなかったのよね」

P「そうですねぇ、そう考えると結構感慨深いものがありますね」

志乃「感謝してるのよ?冗談じゃなく、ね」

17: 2013/01/14(月) 11:06:07.07
P「うれしいです、志乃さんにそんなことを言ってもらえて」

志乃「.....ねぇ、Pさん」

P「はい?」

志乃「.......」ギュウ

P「志乃さん?」

志乃「ちひろさんのこと、好き?」

P「えぇ!?どうしたんですか急に!」

志乃「好きなの?」

P「ええっと、その.....」

志乃「どう?」

P「す、好きですよ」

18: 2013/01/14(月) 11:12:13.10
志乃「......そう」

P「なんていうかちひろさんは自立した女性に見えますけど、実際のところは結構さびしがり屋なんです」

志乃「....そうね、結構甘えん坊みたいだし」

P「まぁ、その.....なんというか.....」

志乃「家でもあんな感じなの?」

P「えっ!?いや.....それは.....」

志乃「うふふ.....図星みたいね」

P「うぅ/////」

志乃「貴方たちを見てると、ちひろさんが羨ましいわ」

P「ちひろさんがですか?」

志乃「ええ、Pさんみたいな人にこんなに想われてるなんてとても羨ましい......」

P「うーん、そうでしょうか.....」

19: 2013/01/14(月) 11:21:19.56
志乃「そうよ、女にとって自分を一番に考えてくれる人がいるのはとても幸せなことだから....」

P「志乃さん.....」

志乃「Pさん、ちひろさんを....大切にしなきゃだめよ」

P「....えぇ、もちろんですよ」

志乃「うふふ....ごめんなさいね、歳を取ると駄目だわ、説教臭くなっちゃう」

P「いえ、ありがとうございます志乃さん」

ちひろ「うぅーん、Pさーん.....」ムニャムニャ

志乃「あらあら、そろそろお開きにしましょうか」

P「そうですね、じゃあ俺タクシー呼んできます」

志乃「えぇ、そうしてもらえるかしら」

P「じゃあ、会計も済ませてきますね」スタスタ....

ちひろ「ZZZ......」

志乃「ちひろさん....Pさんの手を離しちゃだめよ...」

20: 2013/01/14(月) 11:26:21.84
P「志乃さん、タクシー来ましたよー」

志乃「えぇ、今行くわ」



--------------

P「えっ、乗らないんですか?」

志乃「えぇ、まだ少し飲んでから帰るわ」

P「じゃあ.....」

志乃「ダメよ、貴方はちひろさんを見てなきゃいけないんだから」

P「でも.....」

志乃「いいから」

P「わかりました、でも飲みすぎには気を付けてくださいね」

志乃「大丈夫よ、ほどほどにしておくわ」

P「はい、じゃあまた明日事務所で」

志乃「.....ねぇ、Pさん、一つ聞いてもいいかしら?」

21: 2013/01/14(月) 11:32:54.86
P「どうぞ」

志乃「もし.....もしもよ.....私がちひろさんより前に貴方と出会っていたら.....私は.....」

P「?」

志乃「貴方の.....隣に......」ボソッ

P「えぇっと.....すいません、よく聞き取れなかったので......」

志乃「いいえ.....なんでもないわ、ごめんなさい、引き止めてしまって」

P「いえ、別に?」

志乃「さあ、早く帰らないと風邪をひいてしまうわよ」

P「ありがとうございます、志乃さんも風邪ひかないように気を付けてください、じゃあまた明日!」

志乃「えぇ....また明日.....」

P「お疲れ様でしたー!」ブロロロ.....

22: 2013/01/14(月) 11:43:56.65
志乃「......ふぅ」

志乃「ちひろさん、寝ててもPさんの服を裾を握りっぱなしだったわね....」

志乃「あんなのを見せられたら......」

志乃「........」

志乃「さて、気を取り直して飲みなおそうかしら」

志乃「昔のアニメでも言ってたわね....」

志乃「『いい女は振り向かないもの』....だったかしら?」

志乃「二人とも.....お幸せに....」

志乃「また.....明日ね......」

23: 2013/01/14(月) 12:13:29.55

-----------------

P「じゃあどうもー」

ブロロロ.....

P「よいしょっと、ちひろさん軽いなぁ.....」

ちひろ「う....ん.....」

ちひろ(あ....れ、何で私Pさんにおんぶされて....)

ちひろ(確か....志乃さんのライブの打ち上げで.....)

ちひろ(そうだ、ワインを飲んで.....)

P「しかし久しぶりに帰ってきたなぁ、一週間ぶりかな?」

ちひろ(ど、どうしよう....なんだかタイミングを逃しちゃったかも...)

ガチャッ

P「ただいまーっと」

24: 2013/01/14(月) 12:26:44.02
P「ふぅ.....まずちひろさんをおろしてっと....」

P「えぇっと、何かかけるものを....」スタスタ

ちひろ(どうしよう....かすかに記憶が残ってるけど....)

ちひろ(なんだか....犬の真似をしていたような.....)

ちひろ(うぅ...はずかしくなってきた.....)

P「あったあった、これでいいか」ファサッ

P「ちひろさん、起きてたりしないよな?」

ちひろ(起きてます)

P「.........」

P「『大切にしなきゃだめよ』か......」

P「言われなくても大切にしますよ、志乃さん」

P「ちひろさん.....」ススッ

ちひろ(えっ?どうしたのかしらPさん、顔が近....)

チュッ

P「愛してます」

25: 2013/01/14(月) 12:42:06.80
ちひろ(っ!!//////)

P「ふっ、さーてシャワーでも浴びて.....」

ダキッ!!!

P「うわっ!ち、ちひろさん...起きてたんですか?」

ちひろ「Pさん、私嬉しいです」

P「ちひろさん.....」

ちひろ「あなたがいない部屋に帰ってくるのがとってもつらかったです」

ちひろ「あなたに『おかえりなさい』って言えないのが悲しかったです」

ちひろ「あなたとこうして抱き合えないのはすごく寂しかったです」

P「ちひろさん....俺もです」

P「ただいま、ちひろさん」チュッ

ちひろ「んっ、おかえりなさい、Pさん」

26: 2013/01/14(月) 15:09:07.21
P「ふふっ」

ちひろ「どうしたんですか?」

P「いえ、やっぱりちひろさんは甘えん坊だなって思って」

ちひろ「そっ、それは.....」カァァァ

ギュッ

ちひろ「い、いけませんか?.....」

P「いえいえ、それに.....」

ちひろ「?」

P「わんわん♪」

ちひろ「そっ....それは.....」カァァァ

P「ふふっ、本当にちひろさんは犬みたいでかわいいなぁ」ナデナデ

ちひろ「あうぅ.....」

28: 2013/01/14(月) 19:41:52.23
P「ちひろさん、今日はどうしてあんな無茶な飲み方をしたんですか?」

ちひろ「そ、それは....」

P「それは?」

ちひろ「し、志乃さんが......」

P「?」

ちひろ「『酔っぱらってて動けない』って......」

P「あぁ、そんなこと言ってましたね」

ちひろ「今日は志乃さんのライブの打ち上げだってことはわかってたんですけど......」

ちひろ「しばらくPさんに抱きしめられてなかったから.....その......」

P「なるほど....」

29: 2013/01/14(月) 21:14:57.19
ちひろ「うぅ....なんであんなことしたんだろう私.....」

ちひろ「あの....Pさん....」

P「なんです?」

ちひろ「その....怒ってないですか?...」

P「うーん....そうですねぇ.....正直に言いましょうか」

ちひろ「は、はい」

P「怒ってます」

ちひろ「ごっ、ごめんなさい!」

P「ちひろさん、あんな飲み方して急性アルコール中毒にでもなったらどうするんですか」

ちひろ「はい.....」

P「本当に心配したんですよ」

ちひろ「ごめんなさい.....」

P「反省してますか?」

ちひろ「はい.....反省してます.....」

P「ダメですね、おしおきします」

30: 2013/01/14(月) 21:52:17.49
ちひろ「お、おしおきですか......」

P「そうです、イヤだって言ってもダメですからね」

ちひろ「は、はぁ...あの....それってどんな....んんっ!」

P「ちひろさん.....」

ちひろ「んちゅっ....ちゅぱっ.....っぷはっ」

P「これはおしおきですからね、抵抗しちゃダメですよ」

P「ちひろさん.....」ギュウゥゥ

ちひろ「Pさん......」

P「あなたに何かあったら俺は本当に悲しいです」

ちひろ「......はい」

P「泣いてしまうと思います」

ちひろ「.......はい」

P「もうあんなことはやめてくださいね」

ちひろ「はい、もうしません」

31: 2013/01/14(月) 22:43:31.50
P「あ、でも時々なら酔っぱらったちひろさんも見てみたいかもしれませんね」

ちひろ「えぇっ?酔っぱらった私ですか?」

P「犬になったちひろさんもなかなかかわいかったし.....」

ちひろ「もうー...忘れてください.....」

P「冗談ですよ」

ちひろ「それよりも志乃さんはあの後どうしたんですか?」

P「志乃さんはもう少し飲んでから帰るって言ってたのであのまま別れましたよ」

ちひろ「はぁ....本当にお酒強いんですね、あの人.....」

P「志乃さんも喜んでましたよ、ちひろさんの素が見れたって」

ちひろ「うぅぅ....志乃さんにも明日謝らないと.....」

P「酔っぱらったところも見られちゃいましたしね」

ちひろ「やめてくださいよぅ....」

32: 2013/01/14(月) 23:21:58.30
P「でも俺は結構嬉しかったりもするんですよ」

ちひろ「何がですか?」

P「ちひろさんは酔ってたから覚えてないと思いますけど酔ってタガが外れたちひろさんは普段のちひろさんとは全然違っててですね」

ちひろ「は、はぁ......」

P「志乃さんにも『私のPさんに触らないでー』って感じになっちゃうんですけど......」

ちひろ「うぅー....私はなんてことを.......」

P「でも、ちひろさんがそこまで俺のことを想ってくれてるっていうのは正直嬉しいですよ」

ちひろ「なんだか複雑です.....」

P「でも志乃さんから言われちゃいましたよ、『愛されてるわね』って.....」

ちひろ「それは.......」

P「違うんですか?」

ちひろ「そんな事ありません、愛してます、大好きです!」

33: 2013/01/14(月) 23:47:31.22
P「ふふっ、嬉しいですちひろさん」

ちひろ「うぅぅ....やっぱり面と向かって言うのはちょっと恥ずかしい.....」

P「俺も大好きです、愛してますよちひろさん」チュッ

ちひろ「Pさん......」

P「さぁ、シャワー浴びて寝ましょう、明日も仕事ですから」

ちひろ「ふふっ、そうですね、あぁでも....明日は志乃さんにちゃんと謝っておかないと.....」

P「大丈夫ですよ、そんなに心配しなくても、なんだかんだで志乃さんも楽しんでたみたいだし」

ちひろ「そうだといいんですけど......」

P「気にしすぎちゃだめですよ、ほら、身体洗ってあげますから」

ちひろ「あっ、もう....優しくしてくださいね?」

P「大丈夫、大切にしますから」

37: 2013/01/15(火) 05:21:05.83
------------


P・ち「おはようございまーす!」

志乃「あら、おはようお二人さん」

P「おはようございます、志乃さん」

ちひろ「志乃さん、昨日は本当にすみませんでした、私......」

志乃「うふふ...気にしなくていいのよちひろさん、おもしろいものも見れたしね.....」

ちひろ「お、おもしろいものって.....」

志乃「うふふ.....わんわんっ」

ちひろ「や、やめてくださいー////」

P「志乃さん、あの後どうしたんですか?」

志乃「ニ、三件はしごしてからおとなしく帰ったわよ、心配しないで」

P「タフだ......」

38: 2013/01/15(火) 05:34:23.79
凛「おはようございまーす」

P「おはよう凛」

凛「おはようプロデューサー」

志乃「あら、おはよう凛ちゃん」

凛「あ、おはようございます志乃さん、昨日はライブお疲れ様でした」

志乃「うふふ、ありがとう」

凛「昨日はうちあげやったんでしょ、どうだったの?」

P「いやー、それがな.....」

ちひろ「うぅぅ....////」

志乃「酔った犬が駄々をこねちゃってね」

凛「あ、もういいです、大体わかりました.....」

ちひろ「り、凛ちゃーん.....」

39: 2013/01/15(火) 05:42:11.92
凛「ん?志乃さん、何かありました?」

志乃「どうして?」

凛「なんだか....こう....スッキリした顔をしてるっていうか....」

志乃「そうねぇ.....気持ちの整理がついたっていうところかしら」

凛「?」

志乃「いろいろあるのよ、大人にはね.....貴方ももう少し大きくなればわかると思うわ.....」

凛(なんだろう?)

志乃「うふふ.....」

40: 2013/01/15(火) 05:56:43.32
凛「でも志乃さんの話を聞いた限りだとまたバカップル炸裂してたんだ」

P「おいおい、凛....」

ちひろ「バ、バカップルって.....」

志乃「そうねぇ....妬けちゃったわ、あんまり二人が仲良しだから」

凛「いつものことですよ志乃さん、そのうちツッコむのも面倒になってきますから.....」

ちひろ「うぅぅ......なんだか言いたい放題言われてる......」

志乃「うふふ.....初々しくていいじゃない」

志乃「.....私も早くいい人見つけなくちゃね......」

凛「どうかしました?」

志乃「なんでも」

凛(やっぱり何かあったのかな)

41: 2013/01/15(火) 22:02:30.80
P「凛、準備できてるか?」

凛「うん、もういつでも行けるよ」

P「よし、じゃあ出発するか、じゃあちひろさん、志乃さん、凛を送ってくるんで」

凛「行ってきます」

ちひろ「はい、行ってらっしゃい、気をつけてくださいね」

志乃「行ってらっしゃい、Pさん」

P「じゃあ、あとよろしくお願いしまーす」ガチャッ

ちひろ「ふぅ、志乃さん、お茶でも飲みますか?」

志乃「ええ、いただくわ」

ちひろ「じゃあちょっと待っててくださいね」

42: 2013/01/15(火) 22:41:32.02
ちひろ「はい、お待たせしました」

志乃「ありがとう、ちひろさん」

ちひろ「あの、昨日は本当にすみませんでした.....せっかくの打ち上げで....」

志乃「いいのよ、気にしないで、それよりちひろさん?」

ちひろ「?」



志乃「Pさんとはいつ結婚するのかしら?」



ちひろ「なっ!!し、志乃さん!?」

志乃「あら、何か変なこと聞いたかしら?」

ちひろ「け、結婚なんてそんな......」

43: 2013/01/16(水) 03:06:26.40
志乃「あら、したくないの?」

ちひろ「そ、それはその......」

志乃「どう?」

ちひろ「....ゆくゆくはしたいなぁって....」

志乃「ほら、やっぱりそういう気持ちがあるんじゃない」

ちひろ「でも、なんていうかですね.....」

志乃「?」

ちひろ「今、Pさんと一緒に過ごしてるこの日常がすごく幸せなので....」

ちひろ「これ以上を望むとバチが当たるんじゃないかって.....」

志乃「意外と控えめなことを考えてるのね、ちひろさんは」

ちひろ「それと....その....」

ちひろ「私の方からそういうこと言って『重い女』とか思われたらやだなぁって思って.....」

44: 2013/01/16(水) 11:17:18.11
ちひろ「いや、もちろんPさんがそんなこと思うわけないっていうのはわかってるつもりなんですけど.....」

ちひろ「でも、どうしても......その......」

志乃「......ちひろさん、ちょっと....」

ちひろ「?」

志乃「えい♪」デコピンッ

ちひろ「痛っ!何するんですか!?」

志乃「おしおきよ」

志乃「ねぇちひろさん、あなたPさんの事好き?」

ちひろ「えっ?」

志乃「どうなの?」

ちひろ「す、好きですよ.....」

志乃「どのくらい好き?」

ちひろ「どのくらいって.....」

志乃「聞かせて」

45: 2013/01/16(水) 14:03:50.51
ちひろ「...ずっと一緒にいたいって思ってます」

ちひろ「何があっても離れたくないです」

ちひろ「ずっとあの人の隣にいて、」

ちひろ「あの人を支えてあげたい」

志乃「....そう、素敵ねちひろさん」

ちひろ「うぅぅ....恥ずかしいですよぅ......」

志乃「そんなことないわよ」

志乃「昨日ね、寝ちゃったから覚えてないと思うけど」

志乃「Pさんに『ちひろさんの事好き?』って聞いてみたのよ」

ちひろ「そ、そうなんですか......」

46: 2013/01/16(水) 14:14:15.01
志乃「あの人なんて言ってたと思う?」

志乃「照れながら『好きです』って言った後に」

志乃「『ちひろさんは結構寂しがりなところもある』ですって」

ちひろ「な.....////」カァァァ

志乃「愛されてるのね、ちひろさん」

ちひろ「うぅぅ.....」

志乃「羨ましいわ、そこまで想ってくれる人がいて....」

ちひろ「志乃さん?」

志乃「Pさんって結構ニブイ所あるじゃない?」

ちひろ「まぁ....そうですねぇ」

志乃「罪な人ね、あの人も」

志乃「告白もちひろさんからしたの?」

ちひろ「え、えーっと.....まぁ、その酔った勢いというか.....」

志乃「うふふ....」

47: 2013/01/16(水) 14:23:31.37
志乃「なら、今回もちひろさんから言い出さないとダメかもしれないわねぇ」

ちひろ「私から.....ですか」

志乃「おそらくPさんも貴方と同じで、『断られたらどうしよう』って気持ちを持ってると思うわ」

ちひろ「そんな!私、そんなこと....」

志乃「言ったでしょ、ニブイのよあの人」

志乃「別にストレートじゃなくてもそれとなく言ってみるだけでもいいわ」

志乃「お互い好きなんだから、上手くいくに決まってるわよ」

ちひろ「志乃さん......ありがとうございます!」

志乃「いいのよ、貴方達には幸せになってほしいから......」

ちひろ「志乃さん.....」

志乃「それじゃ私、レッスンの時間があるから失礼するわ」

ちひろ「はい!気をつけて行ってきてくださいね!」

志乃「えぇ、どうもありがとう、それとね.....」

ちひろ「?」

志乃「Pさんを大事にしてね、油断してるととっちゃうわよ」

ちひろ「し、志乃さん!」

志乃「うふふ.....じゃあね」ガチャッ

ちひろ「もう......」

48: 2013/01/16(水) 14:54:14.03


----------


P・凛「戻りましたー」

ちひろ「あ、おかえりなさいPさん、凛ちゃん」

凛「ただいま、ちひろさん」

P「凛、あとはどうする?」

凛「うーん、とりあえず事務所で休むよ、次の仕事まで時間あるし」

P「そうか、じゃ少し休んでろ」

凛「はーい」

ちひろ「ふふ、じゃあお茶を入れてあげるわね」

凛「あ、ちひろさん、ありがとうございます」

P「じゃあ俺は事務仕事の方をっと.....」

49: 2013/01/16(水) 15:13:07.80
---------

ちひろ「はい、どうぞ」

凛「ありがとうございます」

P「........」カタカタカタ....

ちひろ「......」ジー...

ちひろ(やっぱり私から言わないとだめなのかしら)

ちひろ(それとなく、か....)

P「ん?どうかしました、ちひろさん?」

ちひろ「えっ?いえ、別に.....」

P「あれ、ちひろさん、何かありましたか?」

ちひろ「ど、どうしてですか?」

P「いや、なんだかソワソワしてるなと思って」

ちひろ「いえ、何もありませんよ、本当に....」

ちひろ(どうしてこういうところだけ鋭いのかしら......)

50: 2013/01/16(水) 16:49:31.15
ちひろ「えっと、Pさん.....」

P「ん?なんですかちひろさん?」

ちひろ「え、えーっと....」

P「?」

ちひろ「さ、最近の日本は未婚率が急上昇して大変らしいですよ!」

P「はぁ.....?」

凛(ちひろさん.....わかりやすすぎ.....)

ちひろ「やっぱり若い世代の結婚しない価値観が問題ですよねー!」

P「まぁ....そうかもしれませんね....」

凛「はぁ......」

ちひろ「だからその....つまり.....」

P「?」

凛「プロデューサー、ちょっとこっちに」チョイチョイ

51: 2013/01/16(水) 17:20:35.73

P「どうした凛?」

凛「正直に答えてね」

P「おう」

凛「ちひろさんと結婚したいって思う?」

P「えっ?おいおい凛.....」

凛「どう?」

P「....実はな」

凛「うんうん」

P「もう指輪も買ってあるんだ」

凛「そうなの?じゃあ.....」

P「一応、志乃さんのライブも終わったし、機会を見つけて言おうとは思ってたんだけど.....」

凛「なんだ、じゃあ心配することなかったんだ」

52: 2013/01/16(水) 17:35:42.17
P「ただなぁ....いざ言おうと思うと......どうしてもな.....」

凛「でも、さっきのちひろさんの様子見たでしょ、気付いた?」

P「あそこまでわかりやすいとな......」

凛「早くしてなんとかしてあげた方がいいと思うよ」

P「よし!じゃあ今日中にするぞ、プロポーズ!」

凛「まあ周りからすると、まだしてなかったのかって感じだけどね.....」



ちひろ(うぅ...なんだか挙動不審になっちゃったかも.....)

ちひろ(Pさんと凛ちゃん二人っきりで何話してるのかなぁ.....)

ちひろ(やっぱりここでネガティブになっちゃダメよね)

ちひろ(志乃さんも言ってたもの、上手くいくって)

ちひろ(今度はもっとストレートに私の気持ちを......)

53: 2013/01/16(水) 17:42:37.98
凛「ちひろさーん、プロデューサーが話があるって」

P「お、おい凛.....何も今ってわけじゃ.....」

ちひろ「ぴ、Pさん!!」

P「うわっ!どうしたんですか!?」

ちひろ「わ、私!Pさんの事、すっごく大事に思ってます!」

ちひろ「ずっとあなたの隣であなたを支えられたらいいなって.....」

ちひろ「あなたと一緒に生きていけたらって......」

P「ちひろさん.....」

凛「あのー、二人とも....ダメだ、聞こえてないや」

ちひろ「Pさん、私....私.....」


ギュッ


P「俺も同じです」

P「ずっとあなたに俺のそばにいてほしい」

P「あなたの笑顔を見ていたい」

P「ちひろさん、あなたと生きていきたい.....」

54: 2013/01/16(水) 17:46:34.05
ちひろ「Pさん、それって......」

P「ちひろさん.....」




P「俺と....結婚してください」



ちひろ「っ!!!」




ちひろ「.....はい!」

55: 2013/01/16(水) 22:49:05.96
P「......」

ちひろ「あの....Pさ、ひゃっ!」ギュウウウウウ

P「よかった.....」

ちひろ「Pさん.....」

P「すみません、もっと早く言おうと思ってたんですけど....」

ちひろ「いえ、すごくうれしいです」

P「もし断られたらどうしようと思って......」

ちひろ「Pさんは本当に私でいいんですか?」

P「はい」

ちひろ「私めんどくさい女ですよ?」

P「ええ」

ちひろ「嫉妬深いし、お金に細かいし、結構ネガティブだし....」

ちひろ「あなたの事困らせちゃうかもしれないし......」

ちひろ「それから.....」

P「ちひろさん、全部わかってますよ」

ちひろ「Pさん.....」

56: 2013/01/16(水) 22:56:38.85
P「あなたのいい所も、悪い所も」

P「全部含めてとても愛おしいです」

P「だから、もう一度言います、ちひろさん」

P「ずっと俺の隣にいてください」

P「ずっと一緒にいてください」

P「愛してます、ちひろさん」

ちひろ「Pさん.....」

ちひろ「はい!」

ちひろ「こんな私でよかったら.....」

ちひろ「ずっとあなたの傍に居させてください!」

59: 2013/01/19(土) 03:59:36.07
P「ちひろさん......嬉しいです.....」

ちひろ「Pさん、Pさん......」ギュウウウウウ

P「でも一つだけいいですか?」

ちひろ「?」

P「自分を卑下するのはやめてください、ちひろさんはとても素敵な人なんですから.....」

ちひろ「Pさんもです、あなたは私にとって世界一大切な人ですよ」

P「ちひろさん.....」

ちひろ「Pさん.....」



凛「あー、ゴホン!ゴホン!!」


P・ち「!?」

60: 2013/01/19(土) 04:25:33.30
凛「おめでとうプロデューサー、ちひろさん、式には呼んでね」

凛「まさか事務所の中でプロポーズするとは思わなかったけど.......」

P・ち「//////」カァァァ

凛「でもプロデューサー、何か忘れてない?」

P「あ、そうだったな」

ちひろ「なんですか?」

P「ちひろさん、これを....」パカッ

ちひろ「これって......」

P「一応、結構前から買ってはいたんですけど、なかなか言い出せなくて......」

P「タイミングを見計らってたら、遅くなっちゃいました....」

ちひろ「........」

P「あの、ちひろさん......?」

61: 2013/01/19(土) 04:53:46.01
ちひろ「.....グスッ..」

P「ち、ちひろさん、どうしたんですか!?気に入りませんでした!?」

ちひろ「ち、ちがいます.....」

ちひろ「嬉しくて......それに、びっくりしちゃって.....」

凛「ニブいなぁ、プロデューサー.....」

ちひろ「Pさん」

P「は、はい」

ちひろ「これ、はめてくれませんか?」

ちひろ「私の指に.....」

P「......はい」

スッ

ちひろ「.......」

P「........」

62: 2013/01/19(土) 05:44:24.08
凛「あ、私ちょっと用事を思い出した」スタスタ...

P「あっ、おい」

ちひろ「ふふっ、凛ちゃん気を使ってくれたみたいですね」

P「...みたいですね」

ちひろ「Pさん」

P「ちひろさん」

ちひろ「不束者ですが、これからよろしくお願いします」

P「こちらこそ、よろしくお願いします」チュッ



凛「はぁ....よくもまぁ事務所であれだけイチャつけるなぁ....」

凛「.....二人ともお幸せにね」

63: 2013/01/19(土) 06:48:17.48

-----一週間後-----

志乃「じゃあ正式な日取りはまだなのね」

ちひろ「はい、今はアイドル達もPさんも忙しいですから、時機を見てってことで」

凛「残念だったね、ちひろさん」

ちひろ「いいえ、焦らなくても大丈夫だから」スリスリ

志乃「嬉しそうね、ちひろさん」

凛「最近いつもそうやって、指輪を撫でてますもんね」

ちひろ「はい、もう本当に幸せでどうにかなっちゃいそうです......」

志乃「なんだか見えるわ、尻尾を振って喜んでる姿が」

凛「うちのハナコみたい」


ガチャッ


P「ただ今戻りましたー!」

ちひろ「あっ、お帰りなさいPさん!」

P「ちひろさん、ただいま!」

64: 2013/01/19(土) 06:55:11.30
志乃「あら、まだなのねちひろさん」

ちひろ「なにがですか?」

志乃「てっきり『アナタ』って呼んでると思ってたのに.....」

ちひろ「そ、そんな....」

志乃「あら、呼びたくないの?」

ちひろ「ま、まだタイミングを見計らってるところで.....」

志乃「変なところで控えめなのね」

凛「プロデューサーもいつまで敬語なの?男らしく『ちひろ』って呼んであげればいいじゃない」

P「うぅ......ずっと敬語だったからどうも.....」

凛「はぁ...先が思いやられるよこの二人.....」

65: 2013/01/19(土) 07:15:36.04
志乃「でも幸せそうで何よりだわ、二人とも」

凛「幸せオーラがすごいですもんね.....」

P「まあ、そりゃそうだろ」

凛「否定しないんだ....」

P「あぁ、幸せだからな」

P「ちひろさんはどうですか?」

ちひろ「私ですか?」

ちひろ「Pさんといっしょですよ」




ちひろ「最高に幸せです!!!」







おわり

66: 2013/01/19(土) 07:17:52.93

ちょっとだけつづき



志乃「そういえばちひろさん」

ちひろ「なんですか?」

志乃「プロポーズされてからはどうなの?」

ちひろ「なにがですか?」

志乃「夜のことよ」

ちひろ「なっ、何を言うんですか!?」

志乃「大事なことなのよ、夫婦生活にとっては」

ちひろ「そ、そうかもしれませんけど.....」

志乃「それに貴方達の子供に関しても、よ」

ちひろ「.........」

志乃「......ちひろさん、もしかして?」

ちひろ「な、内緒ですよ!もしかしたら遅れてるだけかもしれないですから......」

P「何をヒソヒソやってんだろう?」

凛(うーん、まだ何かありそうだな)





今度こそ終わり

67: 2013/01/19(土) 07:21:15.10
駄文失礼しました
きれいなちひろさんを見てみたいっていう一発ネタのつもりで初めてSS書いたら
いつのまにかシリーズ物みたいに......
とりあえずこのPとちひろさんの話はこれにて完結です
また何かありましたら書くと思います

あと志乃さんは絶対にいい女、異論は認めん

68: 2013/01/19(土) 08:10:36.55
乙!

引用元: ちひろ「Pさんといっしょ」