1: 2016/03/02(水) 18:15:28.02

2: 2016/03/02(水) 18:16:28.77
八幡子「突然ですがみなさんごきげんよう、私はうわさの八幡子!」
(花子ボイス)

八幡子「最近、あっちこちでトンカラトンを見たという話を聞くわ」

八幡子「みなさんは怪人トンカラトンのうわさを聞いたことはありますか?」

小町「何それ、小町知らなぁ〜〜〜〜い!!」

八幡子「あ、これは私の妹の小町です。それでね、トンカラトンというのはね___」


小町「………てゆうかお兄ちゃん、誰に向かって話してるの?」

3: 2016/03/02(水) 18:17:21.70
ある日、学校で……





いつもの八幡「身体中を包帯でグルグルと巻いた化け物なんだ!」

材木座「フンッ、そんなもの恐れるに足りぬ!」

八幡「でもトンカラトンはな、背に持っている刀で獲物を斬り頃すらしいぞ」

材木座「そんなもの、この我の剣術で葬ってくれるわ!」

八幡「剣術って剣道のことか?お前剣道だなんてやってたのか?」

材木座「……………やってない」

八幡「だぁ〜〜」ガクッ

4: 2016/03/02(水) 18:18:05.18
そしてその日の帰り、材木座は一人虚しく下校していました。

すると目の前から……

キコーキコー

材木座「ぬッ、自転車をこぐ音だと!
?」


???「トン、トン、トンカラトン〜♪ トントン、トンカラ、トンカラトン〜♪」

材木座「な、アレはッ!?」

6: 2016/03/02(水) 18:19:12.17
材木座の前に突如、古い自転車を手羽ない試運転でこぎながら鼻歌を歌う見るからに頭のおかしい全身包帯姿の妖怪が現れました。

そうです、怪人トンカラトンです!





材木座「あ、あれが八幡の言っていたトンカラトンか!?」ガクガク

トンカラトン「トン、トン、トンカラトン〜♪ トントン、トンカラ、トンカラトン〜♪」

材木座「くそ、逃げなければ!」

7: 2016/03/02(水) 18:20:26.42
キィィーーーーン

材木座「ぐお、回り込まれたッ!!」

トンカラトン「トンカラトンと言え」

材木座「な、なに………」ガタガタ

トンカラトン「トンカラトンと言えーー!」

材木座「ト………トンカラトン」






トンカラトン「………………」ニヤリ

8: 2016/03/02(水) 18:21:03.58
キィィ、キコキコ

トンカラトン「トン、トン、トンカラトン〜♪ トントン、トンカラ、トンカラトン〜♪」


材木座「な、何だったのだあれは………!?」

こうして、トンカラトンは材木座の前から消え去りまし。

9: 2016/03/02(水) 18:21:51.38
材木座はこの出来事を話しましたが、家族も八幡も信じてくれませんでした。

そこで材木座は証拠を残すため、カメラを持って昨日と同じ時間同じ場所でトンカラトンの写真を撮ろうと待つことにしました。

材木座「確か昨日トンカラトンと出会したのこの辺りだったはず」

材木座「おーーい、トンカラトン!出てこい、トンカラトンーーー!」








トンカラトン「………………」
シャキーーーン

10: 2016/03/02(水) 18:22:38.28
材木座「うわッ、いつの間に背後から現れただと!?」

トンカラトン「フンッ!」

ズバ、ブシャーーーー!!

材木座「ぐわぁーーーーーー!!」

材木座「な、何故……我が斬られるというのだ………」バタン

11: 2016/03/02(水) 18:23:23.81
トンカラトン「トンカラトンというのは『言え』と言ったら口に出すんだ。勝手にトンカラトンを口にする奴は、みんな敵だ………!」



キィィ、キコキコ

トンカラトン「トン、トン、トンカラトン〜♪ トントン、トンカラ、トンカラトン〜♪」






こうして材木座は、トンカラトンに斬られてしまいました。

12: 2016/03/02(水) 18:24:03.83

材木座「ぐぅ……このまま我は、氏んでしまうのか………」


すると、どこからともなく包帯が現れて、材木座の身体中をグルグルと巻いていった………


材木座「うわ、トンカラトンになってしまった………うわぁ………」

13: 2016/03/02(水) 18:26:43.92
八幡子「こうやって、トンカラトンは増えてゆくの」

小町「ケケケケケケwww 材木座ざまぁwww」



あなたの街にも、トンカラトンはいるはずです………



END

22: 2016/03/03(木) 00:28:28.52
おつ、
さっちゃんも怖かったけどトンカラトンも怖かったな

引用元: 比企谷八幡「トンカラトンのうわさ」