1: 2013/01/18(金) 20:14:45.06 ID:M7+cuOrhi
佐久間まゆ「出逢い」 の設定を引き継いでいます


P「まゆ、新しい仕事だぞ」

まゆ「どんなお仕事ですかぁ?」

P「料理番組だ」

まゆ「お料理ですかぁ」

P「まゆは料理得意だったよな?」

まゆ「はい、今度作ってあげますよぉ」

P「お、そうか。それは楽しみだな」

まゆ「ふふ、頑張りますよぉ」

P「…っと、話が逸れたな。番組の話だが…」

5: 2013/01/18(金) 20:17:27.70
・ ・ ・

司会「次は新コーナーです!」

テレレー♪

『MAYU'Sキッチン』

まゆ「みなさんおはようございます、佐久間まゆです」

まゆ「みなさんのリクエストにお答えした料理を、まゆが作っていく。という番組ですよぉ」

まゆ「さてと、さっそくリクエストを見てましょう」

P(うん、順調に進んでるな)

7: 2013/01/18(金) 20:20:34.13
********************************************************

まゆちゃんこんにちは

突然ですが、私には好きな人がいます

その人に手料理をごちそうすることになったんですが

どんな料理を作ればいいか思いつきません

そこで、まゆちゃんに好きな人のハートを

がっしりと掴む料理を教えて欲しいです

よろしくお願いします

                  普通の女の子(17歳)
********************************************************

10: 2013/01/18(金) 20:22:50.58
まゆ「ふふっ、好きな人に料理を振る舞うんですかぁ。素敵ですねぇ」

まゆ「好きな人に手料理を作る、女の子の憧れですよねぇ」

まゆ「それで、リクエストはその人に振る舞う料理ですね」

まゆ「うーん…そうですねぇ…」

まゆ「…ハンバーグにしましょうかぁ」

まゆ「今回はトマトソースで煮込みましょうね」

13: 2013/01/18(金) 20:25:21.11
・ ・ ・

まゆ「では、早速はじめましょうかぁ」

まゆ「まずは、挽き肉、パン粉、卵、牛乳、塩・こしょうをボウルに入れてよく混ぜます」コネコネ

まゆ「ひき肉は良いですよねぇ。色々と使えますし」

まゆ「日頃のストレスをぶつけたりとか…」ボソッ

15: 2013/01/18(金) 20:27:29.93
ごりっ!ごりっ!

まゆ(凛ちゃん、最近Pさんにくっつき過ぎですよねぇ…)

まゆ(他の子も油断ならないし…)

まゆ(……)

P(なんだ…?やけに強くこねてるな…?)

19: 2013/01/18(金) 20:29:31.48
まゆ「あ!このぐらいこねればいいですね」

まゆ「それでは、お好みの大きさにしましょう」コネコネ

まゆ「フライパンでサラダ油を熱するんですが……せっかくですからオリーブオイルにしましょうかぁ」

ドバーッ

まゆ「温まったので、ハンバーグを焼きますね」

ジューッ

まゆ「表面に焼き色が付いたら取り出して下さいねぇ」

まゆ「そして、このフライパンにオリーブオイルをもう一回入れて…」

ドバーッ

21: 2013/01/18(金) 20:31:52.70
まゆ「玉ねぎとしめじを入れます」

まゆ「そして、トマト缶とコンソメをいれて20分ほど煮込みます」

グツグツ

まゆ「綺麗な赤ですねぇ…まゆは赤色好きですよぉ」

まゆ「…あ、こちらが煮込んだものですねぇ」スッ

まゆ「仕上げに塩・こしょうで味を調えましょう。お好みでオイスターソースをかけるのもいいですよぉ」

まゆ「これで、まゆ特製トマト煮込みハンバーグの完成です♪」

まゆ「今日はゲストさんがいないので、まゆのプロデューサーさんに味見をしてもらいますねぇ」

P(え!?聞いてないぞ!?)

23: 2013/01/18(金) 20:34:29.39
まゆ「Pさーん、どうぞぉ」

P「いいんですか?」ゴニョ

ディレクター「…いいよ」ゴニョ

まゆ「Pさぁん?」

P「今行くよ」

まゆ「ふふ、どうぞ、まゆ特製ハンバーグですよぉ。味わって食べてくださいねぇ」

24: 2013/01/18(金) 20:36:16.86
P「い、いただきます」

パクッ

まゆ「どうですかぁ?」

P「うん、美味しいよ!」

まゆ「ふふ、良かったです!」

まゆ「普通の女の子さん、参考になりましたかぁ?」

まゆ「それでは『MAYU'Sキッチン』また来週お会いしましょうねぇ」

27: 2013/01/18(金) 20:38:25.89






まゆ「Pさぁん。まゆ、ちゃんとできてましたかぁ?」

P「ああ、良くできてたよ。…でもさ、なんで俺を試食係に?」

まゆ「今度お料理を食べさせてあげるって言ったじゃないですかぁ」

P「…ああ、そういやそうだったな、覚えててくれたのか」

まゆ「当たり前ですよぉ。Pさんとの思い出は全部覚えてます」

P「そ…そうか、嬉しいよ…」

まゆ「…ねぇPさん、まゆのお料理また食べたいですかぁ?」

P「ん?そうだな、あんな美味いなら毎日食べても飽きないぐらいだ」

まゆ「そうですかぁ…うふふ…」ニコォ

P「…っと、そろそろ行かないと次の仕事に間に合わなくなるぞ。行こう」

まゆ「はい♪」ニッコリ

29: 2013/01/18(金) 20:41:09.56
・ ・ ・

凛自宅

凛「あ、そろそろまゆが出る番組の時間だ」

凛「見てみよ」カチッ

TV『次は新コーナーです!』

TV『MAYU'Sキッチン』

凛「あ、ちょうど始まった」

32: 2013/01/18(金) 20:43:40.53
凛「…まゆ、料理上手だなあ」

凛「私も頑張らないと」

凛「…そういえば、プロデューサーはご飯ほとんど外食だったような…」

凛「栄養が偏っちゃうよね…」

凛「今度…お弁当作ってあげようかな…」


凛「…えっ!?プロデューサー!?」

凛「なんでプロデューサーがテレビに出てまゆの料理を…!?」


凛「羨ましいな…まゆ…」

凛「まだ私はプロデューサーに料理を作ってあげてられてないのに…」

凛「……」

34: 2013/01/18(金) 20:45:52.13
・ ・ ・

ある日

事務所

P「今日の仕事、全部一発OKだったな!よくやったぞまゆ!」ナデナデ

まゆ「あっ…ふふ、ありがとうございます」ウットリ

まゆ「……ところでPさん、今日は何時ぐらいにお仕事終わりますかぁ?」

P「今日か…?えーっと…19時ぐらいには終わるかな」

まゆ「わかりましたぁ…おうちで好物作って待ってます♪」

P「えっ…!?」

まゆ「お先に失礼しますね」ガチャ

P「ちょ、ちょっとおい!」

P「…行っちゃったよ……」

36: 2013/01/18(金) 20:49:07.84
・ ・ ・

同日

プロデューサー宅

ガチャ

まゆ「お邪魔します」

まゆ「ふふ…今日もPさんに褒められちゃった♪」

まゆ「よぉし!お夕飯頑張って作らなくっちゃ!」

まゆ「今日はPさんの好物の肉じゃがだから、きっとPさんも喜んでくれるわぁ」

まゆ「……あら?」

まゆ「あらあら…Yシャツがくしゃくしゃになっちゃってるわ…」

まゆ「もぅ…Pさんったら。社会人なんだから、身だしなみはキチンとしないとダメですよぉ」

まゆ「……そうだ!肉じゃがを煮込んでる時にアイロンかけましょう」

まゆ「うふふ、Pさんきっと驚くわぁ…楽しみ♪」

38: 2013/01/18(金) 20:52:09.51






まゆ「……よし、あとは煮込むだけね」

グツグツ

まゆ「さてと…アイロンかけなきゃ!」







まゆ「溜め込んじゃってますねぇ」

まゆ「まゆが、忙しいPさんの助けになってあげなきゃ!」

まゆ「ふふ…!Pさんきっと喜んでくれるわぁ…」ホワンホワン

40: 2013/01/18(金) 20:54:46.41
。 。 。

P『ただいまー』

まゆ『おかえりなさぁい、Pさん』

P『ただいま、まゆ…ん?いい匂いだな』

まゆ『今日はPさんの大好きな肉じゃがですよぉ♪』

P「お!それは楽しみだな!」

まゆ『もう準備はできてますからどうぞ♪』

P『ああ……ん?まゆ、このYシャツ…』

まゆ『ああ、アイロンかけておきましたよぉ』

P『まゆ…俺のために…ありがとう、嬉しいよ』ナデナデ

まゆ『うふふ♪ どういたしまして♪ さ、お夕飯にしましょう?冷めちゃいますよ?』

P『そうだな、食べようか!』

43: 2013/01/18(金) 20:57:19.94
。 。 。

P『ただいまー』

まゆ『おかえりなさぁい、Pさん』

P『ただいま、まゆ…ん?いい匂いだな』

まゆ『今日はPさんの大好きな肉じゃがですよぉ♪』

P「お!それは楽しみだな!」

まゆ『もう準備はできてますからどうぞ♪』

P『ああ……ん?まゆ、このYシャツ…』

まゆ『ああ、アイロンかけておきましたよぉ』

P『まゆ…俺のために…ありがとう、嬉しいよ』ナデナデ

まゆ『うふふ♪ どういたしまして♪ さ、お夕飯にしましょう?冷めちゃいますよ?』

P『そうだな、食べようか!』

。 。 。

まゆ「こんな感じで喜んでくれるはずだわ…!」

まゆ「頑張らなくっちゃ!」イソイソ

45: 2013/01/18(金) 20:57:48.22






まゆ「できた♪」

まゆ「…そろそろPさんが帰ってくる頃ね」

ガチャ

まゆ「!」

トコトコ

まゆ「Pさん、おかえりなさい♪」ニッコリ

46: 2013/01/18(金) 21:00:21.09
・ ・ ・

P「えっ…まゆ!?どうしてここに!?」

まゆ「言ったじゃないですかぁ、好物作って待ってるって」

P「たしかに…言ってたな…いや、そこじゃない、どうやって入った?」

まゆ「合鍵作ったんですよぉ」

P「まゆ…これは不法侵入だ…立派な犯罪だぞ…」」

まゆ「だってPさん、まゆの料理を毎日食べたいって言ってたじゃないですかぁ」

P「まあ…言ったけどさ…」

まゆ「だからPさんのお家にお邪魔したんですよぉ」

P「……」

49: 2013/01/18(金) 21:02:18.04
P「……」

P(なんでまゆは俺にここまでするんだ…?)

P(合鍵を作って、家に押しかけるとか普通じゃできない…)

P(……わからん)

P「わかった…とりあえず食べようか」

P(…多分まゆは言っても聞かないからな…波風立てないようにしよ…)

まゆ「はい♪」

51: 2013/01/18(金) 21:04:45.02
P「…ん?あれ…Yシャツが…」

まゆ「ああ、アイロンかけておきましたよぉ」

P「そ…そうか…ありがとな…」

まゆ「うふふ、どういたしまして…」

まゆ(撫でてはくれないんですねぇ…)シュン

55: 2013/01/18(金) 21:06:50.93






P「ごちそうさま」

まゆ「はい、お粗末さまでしたぁ」

まゆ「美味しかったですかぁ?」

P「ああ、美味かったよ」

まゆ「うふふ、良かったです♪」

まゆ「…あの、Pさん」

P「なんだ?」

まゆ「明日のお夕飯何がいいですかぁ?」

P「え…!?明日…!?」

まゆ「毎日食べたいって言ってたじゃないですかぁ」

P「言ったけどさぁ…」

P(さすがに毎日来られるのは…)

57: 2013/01/18(金) 21:09:21.60
P「あー…そうだ!弁当にしてくれないか?それと…家に押しかけるのはやめてくれないかな」

まゆ「お弁当を作るのはいいんですけど……」

まゆ「まゆが来るの、嫌なんですかぁ?」シュン

P「…嫌ってわけじゃなくてな…もし俺の家に入る瞬間を撮られたら大変なことになるだろ?だからさ、頼むよ」

まゆ「撮られないように気をつけます…だから…!」

P「絶対安全じゃないだろ、写真撮られたらまゆも俺も、事務所のみんなも困ることになるんだぞ」

まゆ「Pさんが…困る…わかりました、お弁当を作って持っていくことにします」

P「ありがとう、いい子だな」ナデナデ

まゆ「あっ…ふふ…ありがとうございます」

58: 2013/01/18(金) 21:12:39.78
P「あと…合鍵、返してくれないか?」

まゆ「……返さなくちゃ、ダメですか…?」

P「もし次にまゆを家にあげるとしたら、俺と一緒の時だけだからな。だから合鍵はいらないだろ?」

まゆ「…持ってちゃ…いけませんか…?」

P「……勝手に俺の家に入らないって約束できるなら…まあ…いいよ」

まゆ「約束します」

まゆ(Pさんのお家の合鍵を持っていると、恋人になったみたいだから持っていたい…!)

P「うん、なら持ってていいよ」

P「…さてと、まゆ、そろそろ帰りな。送ってくよ」

まゆ「ありがとうございます」

61: 2013/01/18(金) 21:15:02.09
・ ・ ・

翌日

ガチャ

まゆ「おはようございます」

P「おはよう」

まゆ「Pさん」

P「なに?」

まゆ「これ、お弁当です」スッ

P「…ああ、ありがとう」

まゆ「今日はレッスンだけですよね?」

P「そうだな、送っていくから準備してくれ」

まゆ「はい」

63: 2013/01/18(金) 21:18:09.17






同日 昼

P「んー…!そろそろ休憩いれるか」

ガチャ

凛「ただいま戻りました」

P「あ、凛。おかえり」

凛「ただいまプロデューサー」

凛「……ねえプロデューサー…」

P「なんだ?」

凛「お昼ご飯、まだ食べてない?」

P「まだだけど」

凛「じゃあさ…これ…」スッ

67: 2013/01/18(金) 21:21:46.83
P「これ…弁当か?」

凛「うん、いつも外食ばっかりで栄養が偏っちゃってるでしょ?だから私が手作りの……えっ!?」

P「どうした?」

凛「それ…お弁当…?」

P「ん、ああ、まゆも弁当作ってきてくれてな…しかし困ったな、さすがに弁当2コは食い切れないかもしれん」

凛「…どうするの?」

P「…凛も一緒に食べてくれ」

凛「…うん、いいよ」

68: 2013/01/18(金) 21:24:51.31






P「まゆの料理は相変わらず美味いな」モグ

凛「ホントだ…」パク

P「凛のももらうな」

凛「うん」

P「うん、凛のも美味い!」モグモグ

凛「…そっか」ニコ

P「……」モグ

凛「…プロデューサー」

P「なんだ?」

凛「はい、あーん」スッ

71: 2013/01/18(金) 21:26:31.88
P「…えっ…!?」

凛「あーんだよ、口開けて?」

P「そんなことしなくていいよ…」

凛「私がやりたいんだよ。ほら、あーん」

P「…わかったよ…あー」

パクッ

P「……」モグモグ

凛「はい、次だよ」スッ

P「待て待て!まだ飲み込んでないから!」

凛「はやく」

ゴクン

P「ほら」アー

凛「ん、はい」スッ

72: 2013/01/18(金) 21:29:33.26
凛「ん、はい」スッ

パクッ

P「……」モグモグ

凛「はい次」スッ

P「……ちょっと待て…」ゴクン

P「凛も食べろ。ほれ、あーん」スッ

凛「えっ…!?」

P「ほら、あーん」

凛「あっ…/// あーん…///」

パクッ

77: 2013/01/18(金) 21:32:42.66
凛「///」モグモグ

P「……」ジーッ

凛「~~っ!」ボフッ

凛「そ、そういえばさ!プロデューサー!」カァァ

P「いきなりなんだ…」

凛「そのネクタイさ!付けてくれてるんだね!」アセアセ

P「ん、ああ、凛がくれたやつか。柄も好みだし、気に入ってるよ」

凛「そ、そっか」カァァ

78: 2013/01/18(金) 21:35:12.34
ドア越し

まゆ「へえ……」

まゆ「…そうだったんですかぁ…あのネクタイは凛ちゃんが……」

まゆ「……やっぱり……凛ちゃんは……」

まゆ「……」

まゆ「……うふふ…」

まゆ「…ふふ……うふふ……」

82: 2013/01/18(金) 21:38:18.24
・ ・ ・

数日後

まゆ「凛ちゃん、聞きたいことがあるんだけど、今いいかしら?」

凛「ん、別にいいよ」

まゆ「ありがとう、ちょっとこっちに来てくれないかしら」






85: 2013/01/18(金) 21:40:10.29
凛「それで?まゆの話って何?」

まゆ「……単刀直入に聞くわ、凛ちゃん、Pさんが好きなの?」

凛「……」

凛「……うん、好きだよ」

まゆ「……」

まゆ「……そう……やっぱり……」

凛「…まゆも…でしょ…?」

まゆ「…ええ、まゆはPさんが好き…まゆはPさんのためにアイドルになったのよ」

凛「……」

89: 2013/01/18(金) 21:43:05.70
まゆ「まゆがPさんを幸せにするの…!Pさんを幸せにできるのはまゆだけなの…!Pさんのためならなんでもする…!アイドルだって…!家事だって…!」

凛「……まゆ」

まゆ「…なんですかぁ?」

凛「私は…まゆの知らないプロデューサーを知ってるよ」

まゆ「……!」ピクッ

凛「私はまゆより長くプロデューサーと一緒にいるんだよ?だからプロデューサーのことはまゆより知ってる」

まゆ「……っ」

凛「一緒に買い物に行ったり、街を散策したり。…つまり、デートをしたこともあるよ」

まゆ「……っ!」ピクピク

凛「家にも来てくれるんだよ」

まゆ(……まゆの部屋には来てくれないのに…)

93: 2013/01/18(金) 21:45:04.06
まゆ「……凛ちゃんは…」

凛「なに?」

まゆ「…凛ちゃんは…Pさんの何なんですかぁ…!?」

凛「……私は、プロデューサーの担当アイドル、それ以上でもそれ以下でもないよ」

まゆ「……」

凛「……私がプロデューサーを好きって気持ちは、誰にも負けないから。もちろん、まゆにもね」

まゆ「………」

凛「…それじゃあね、もう仕事の時間だから」クルッ

まゆ「…………」


まゆ「……まゆは…」

まゆ「まゆは……Pさんの……何なんでしょう…」

94: 2013/01/18(金) 21:48:07.45
・ ・ ・

さらに数日後

まゆ「今日は久しぶりにオフ…」

まゆ「どうしましょうかね…」

まゆ「久しぶりにお洋服でも見に行きましょうかぁ…」







ブティック店内

まゆ「あら、これ可愛い…」

まゆ「Pさん…気に入ってくれるかしら…」

まゆ「…まゆだけを見て欲しい…だから…」

まゆ「可愛く…もっと可愛く…」

95: 2013/01/18(金) 21:51:06.96






アリガトウゴザイマシター

まゆ「…次は…あら?」


凛「……」ソワソワ


まゆ「あれは…凛ちゃん…?」

まゆ「」

まゆ「…声かけてみましょうか」

まゆ「……凛ちゃ…」

まゆ「!?」


P「――」

凛「――!」

96: 2013/01/18(金) 21:53:38.60
まゆ「……P…さん…?」


P「――!」テクテク

凛「……」モジモジ

P「――?」

凛「……」ギュッ

P「――!?」

凛「――!」テクテク

P「……」テクテク


まゆ「……なん…で…?」

まゆ「……なんで…まゆじゃ…ないんですかぁ…」ポロッ

まゆ「……なんで…貴方の…隣が…! まゆじゃ……ないんですかぁ……!」ポロポロ

98: 2013/01/18(金) 21:56:26.78
・ ・ ・

P「そろそろ帰るか、凛」

凛「え…もう…?」

P「服買いに来ただけなんだからもういいだろ?」

凛「……わかったよ」

凛「……鈍感…」ボソッ

P「なに?」

凛「なにも」

P「そうか、まあいいや。家まで送ってくよ」

凛「ありがと」

99: 2013/01/18(金) 21:58:57.64






凛自宅前

P「着いた」

凛「うん…」

P「じゃあな」

凛「…あのさ…プロデューサー、家でご飯…」

prrrrr!

P「あ、すまん。電話だ」

101: 2013/01/18(金) 22:00:58.08
P「…まゆからか」

凛(まゆ…!?)

pi!

P『まゆ?どうしたんだ?』

まゆ『うふふ…Pさん…今お暇ですかぁ?』

P『ん…時間ならあるけど』

まゆ『なら、今からまゆの部屋に来てくれますかぁ?大事なお話があるんです』

P『仕事の話か?』

まゆ『違いますよぉ』

P『じゃあ、何の話なんだ?』

102: 2013/01/18(金) 22:02:43.43
まゆ『それはPさんが来てから教えます。…来て…くれますよねぇ?』

P(!?)ゾクゥ

P『あ、ああ…わかった、行くよ』

P(久しぶりに寒気が…)

まゆ『ありがとうございます。待ってますからねぇ』

P『あ、ああ…』

pi!

凛「どうしたの?」

104: 2013/01/18(金) 22:04:04.30
P「まゆが俺に話があるらしくてな、女子寮まで行ってくるわ」

凛「…話…」

凛(まゆがプロデューサーに話……もしかして…告白…!?)

凛(でも…この鈍感プロデューサーのことだから、告白されても大丈夫かな…)

P「じゃあなー」

凛「あっ…!」

凛(考えてる内に行っちゃった…)

凛(まあ…多分、大丈夫でしょ…)

凛「……」

凛「……今日、告白しとけば良かったかな…」

106: 2013/01/18(金) 22:06:33.63
・ ・ ・

女子寮 まゆの部屋の前

ピンポーン

P「まゆ、俺だ」

ガチャ

まゆ「いらっしゃぁい、Pさん」ニコォ

P「お…おう…」

P(いつもながら…この笑顔には気圧されるな…)

まゆ「さ、上がってください」

P「ああ…」

109: 2013/01/18(金) 22:08:16.20
まゆ「ちょっと待って下さいねぇ、お茶をお出しします」

P「あ、うん。ありがとな」

まゆ「いえいえ」



まゆ「お待たせしましたぁ、アイスティーです」コトッ

P「ん、ありがと」ゴクッ

P「…で、話ってなんだ?」

まゆ「……」

まゆ「…あの…Pさんは…凛ちゃんを…どう思ってるんですか?」

110: 2013/01/18(金) 22:08:48.04
やべぇよ……やべぇよ……

111: 2013/01/18(金) 22:09:23.73
アイスティーか
睡眠薬入っとるんちゃうか

114: 2013/01/18(金) 22:09:36.21
なぜかアイスティーでわろた

113: 2013/01/18(金) 22:09:34.99
お待たせ!

115: 2013/01/18(金) 22:10:49.82
P「凛か?……大事なアイドル…かな」

まゆ「なら、まゆのことはどう思ってるんですか?」

P「まゆも同じだ。大事なアイドルだよ」

まゆ「へえ……その『大事なアイドル』と手を繋いでデートしたり、お家に遊びに行ったりするんですねぇ…」

P「!?」

P「な、なんでそれを…!」

まゆ「今日デートしてるのを見かけました。後は凛ちゃんが話してくれましたよ」

P「な…!?」

116: 2013/01/18(金) 22:12:50.08
まゆ「ねぇ、Pさん?」

P「な、なんだ…?」

まゆ「Pさんにとっての凛ちゃんは、本当に『大事なアイドル』ってだけなんですかぁ?」

まゆ「それだけだったら、同じ『大事なアイドル』のまゆとデートしたり、まゆのお部屋に来てくれたりしないとおかしいですよねぇ?ねぇ?」

P「ま、まゆ…」

まゆ「どうなんですかぁ?本当に凛ちゃんのことを『大事なアイドル』としてしか思ってないんですかぁ?」

P「…そうだ。凛は大事なアイドルだそれ以上でもそれ以下でもない」

まゆ「…だったら、まゆにも凛ちゃんと同じ事をしてくれますよねぇ?」

P「…それは……」

117: 2013/01/18(金) 22:15:08.05
まゆ「できないんですかぁ?」

P「……」

まゆ「なんでですかぁ…?」

P「……あのな、凛と買い物に行ったってだけで、デートだとか考えてなかったんだ…」

まゆ「だったら、お買い物に付き合ってくれるだけでいいです。ダメですか?」

P「……」

まゆ「Pさん?」

P「……すまない」

119: 2013/01/18(金) 22:17:01.44
まゆ「……っ!なんでっ!なんでですかぁ!」ガタッ

まゆ「まゆは…まゆはこんなにも…Pさんのことを愛しているのに…」ポロポロ

P「……!ま…まゆ…!」

P(涙が…)

ポスッ

P「!?」

121: 2013/01/18(金) 22:20:33.96
まゆ「なんで…!なんで…!」グスッグスッ

P「まゆ…」

P(まゆが俺にもたれかかって……)

まゆ「グスッ…ヒッ…グスッ…」

P(……まゆに…こんな一面があったなんて…)

まゆ「グスッ…Pさん……グスッ…」

123: 2013/01/18(金) 22:23:13.58
P(……そうだよな…まゆだって女の子だもんな…)

ナデナデ

まゆ「……!P…さん…?」

P「…まゆ」

P(恐がって、買い物を断るとか…バカだったな…)

P(恐いときもあるけど、まゆだって一人の年頃の女の子だ…)

P「…まずは…まゆと向き合うところから始めるよ」

124: 2013/01/18(金) 22:24:26.68
まゆ「……!」

P「俺にとって、まゆはどんな存在かってのはまだわからないんだ。大事なアイドルってのを除けば、な」

まゆ「……」

P「でも、まゆが俺を好いてくれてたってのは素直に嬉しい。まゆみたいな可愛い子に好かれて嫌な男なんていないさ」

まゆ「…そう…ですか…!?」

P「ああ、そうだ。…それと…まゆの告白だけどな、考える時間をくれるか?まだ答えは出せないよ」

まゆ「…ま、待ちます…!Pさんがお返事をくれるまで…ずっと…!」

P「ありがとな。……あー…でもなぁ…答えを出すには今の俺はまゆのことを知らな過ぎるな…」

まゆ「…まゆのこと……わかりませんかぁ…?」

P「…正直に言わせてもらうと、まだわかってないことが多すぎるな。……凛なら付き合い長いからわかるんだが…」

まゆ「……やっぱり……凛ちゃんですかぁ……」

127: 2013/01/18(金) 22:27:27.57
P「まゆと過ごした時間は、凛と比べればまだまだ少ないからな」

まゆ「……そう…ですね…」

P「…俺はまゆのことがもっと知りたいよ。だから、さ、次のオフにでもデートしようか」

まゆ「……っ!?」

まゆ「………はい!」


おわり

130: 2013/01/18(金) 22:29:07.01
終わり
支援・画像支援ありがとうございました
続きは書きます

133: 2013/01/18(金) 22:31:28.78
よかった、血をみないで
おっつば

134: 2013/01/18(金) 22:31:43.10
おっちしおっちし☆
鮮血エンドになるかと思ったら平和に終わってよかったよかった

引用元: 佐久間まゆ「『MAYU'Sキッチン』始まりますよぉ」