1: ◆i/Ay6sgovU 2016/09/25(日) 23:18:50.18
2: 2016/09/25(日) 23:19:14.12
--------------------事務所--------------------
ガチャ
本田未央「おはよー……、最近は雨ばっかりでイヤだねー……」
渋谷凛「はい、そうですね、前のバッターの美城さんが繋いでくれたんでね、はい、自分も繋ぐバッティングを心がけて……。それが良い結果になってくれましたね」
未央「どうしたの」
凛「はい、そうですね、相手の本田選手もいいピッチャーなので、振り負けないように全力で、はい、その結果だと思います」
未央「あ、打たれたの私なんだ?」
凛「あれじゃ正直2軍レベルですね(笑)」
未央「おい! 敬意を持ってよ!!!」
凛「はい、私の後ろを打つ島村選手も、今日は4安打16打点と当たってましたし、自分がダメでも……という気持ちでしたね」
未央「グランドスラム4連発!? なんでインタビュー呼ばれてないの!?」
凛「……そうですね、病気で療養中の北条監督と、服役中の神谷コーチにも……、良い知らせを……したかったので」
未央「チーム事情がろくでもないな! かみやん服役中!?」
凛「まさか……、あの眉毛が……、銃刀法違反になるとは……」
未央「眉毛は銃にも刀にもカテゴライズされないから!!!」
3: 2016/09/25(日) 23:19:50.02
凛「この前さ、ふとテレビを見たら、バスケのプ口リーグが始まったってニュースがやってたんだ」
未央「何でそんな自然に通常会話へ移れるの? 1レス飛ばしたかと思ったよ」
凛「これだ!!!! って」
未央「どれだよ」
凛「スポーツ選手になってちやほやされたいんだよ!」
未央「この世のスポーツ選手に今すぐ謝罪してよ」
凛「それで、とりあえずこの日本で稼ぐなら、まずは野球かな……って」
未央「で、ヒーローインタビュー?」
凛「やっぱり、いざあの場に立った時に話せないと恥ずかしいからね」
未央「事務所で1人で練習してる方がよっぽど恥ずかしいからね? 見つかったのが私でよかったよ……」
凛「いや、さっき乃々が来たんだけど、私をみて「ひうっ!」って言いながらどこかへ行ったよ。忘れ物かな?」
未央「ドン引きされてるじゃん!」
4: 2016/09/25(日) 23:20:20.65
凛「えっ……」
未央「そんな今さら気づいても……」
凛「乃々……引いてたんだ……」ズーン
未央「え? え? そんなに?」
凛「ポエム仲間として……仲良くなりたいと思ってたのにな……」
未央「うわ、こんなガチ凹みしてるしぶりん初めて見た!」
凛「ねえ、どうすればいいの!? ねぇ!!!」
未央「ちょ、落ち着いて! らしくないよ! いや、1人ヒーローインタビューの時点ですでにらしくないけども!」
5: 2016/09/25(日) 23:21:07.54
未央「いやいや、でも、この前のラジオの時、(普段の頭がおかしそうな言動からはかけ離れて)ちゃんとお姉さんしてたじゃん! 乃々ちゃんも"頼りになった"って言ってたし!」
凛「何か含みがなかった?」
未央「ちょっとビックリしちゃっただけだよ! ちゃんと話せば平気だって!」
凛「未央……。そうだね、うん、ありがとう」
未央「少し臆病なんだから、優しく接してあげなきゃダメだよ?」
凛「そっか……、じゃあ次は、ポエムを詠唱しながら近づこうかな」
未央「ポエムの動詞に"詠唱する"を採用してる時点で救いようがないよ」
凛「春はあけぼのの!!!」
未央「ポエムって枕草子!? そもそもあけぼののって何だ!!! あと声が大きい!!!」
凛「ツッコミがくどい」
未央「誰のためにやってると……!!!」
6: 2016/09/25(日) 23:21:55.05
未央「話を戻そうよ……」
凛「そうだね。相撲の話だっけ?」
未央「なんで曙に引っ張られてるのさ。スポーツ選手になりたいって話だよ」
凛「そうそう、で、野球をやりたいなって」
未央「そんなこと言って、しぶりん、野球なんてしたことないでしょ?」
凛『四番・ピッチャー・渋谷凛』ワーワーパチパチパチ
未央「シュミレーションに入るのが早いんだよ!!! 会話をしてよ!!!」
7: 2016/09/25(日) 23:22:43.75
凛「野球選手になるなら、まずは入場曲を決めなきゃね」
未央「外堀の外堀から埋めるよね。まず野球してよ」
凛「とは言っても、nevaa sei nevaaは歌詞も前向きだし、採用していいかも」
未央「発音変じゃなかった?」
凛「逆に、薄荷とかはなんか引退試合みたいな雰囲気になっちゃうよね(笑)」
未央「加蓮に恨みでもあるの?」
凛「未央も気を付けなよ? 2連敗してる時にミツボシを流されても、ファンのみんなはイライラしちゃうから」
未央「余計なお世話だよ!!!」
8: 2016/09/25(日) 23:24:02.88
凛「あと野球選手になる時に必要なものってあるかな?」
未央「実力だよ実力」
凛「あ! 決め球の名前!」
未央「聞けよ!!!」
凛「わかってるよ、"変化球なんて投げれるのか"って言いたいんでしょ?」
未央「言ってるんだよ最初から!」
凛「未央には見せたことないんだけど、実は七色の変化球を投げられるんだよ」ドヤァ
未央「えー? うっそだー!」
凛「ストレートを中心に、落ちないフォーク、曲がらないカーブ、速いチェンジアップ、消えない魔球を投げれるんだから」
未央「ストレートだらけじゃん!!! 消えない魔球? ただの棒球だよ!!!」
12: 2016/09/25(日) 23:26:09.13
凛「……もしかして、私、野球向いてない?」
未央「逆によく向いてると思ったね!?」
凛「そっか……、じゃあサッカー選手になるね」
未央「鞍替えが軽すぎる」
凛「アルゼンチンのリオネル・メッシと呼ばれた実力を見せてあげるよ」
未央「アルゼンチンのリオネル・メッシってそれはもうメッシ本人だからね!?」
14: 2016/09/25(日) 23:26:53.20
凛「もし私がサッカーやるとしたら、どのポジションが向いてるかな?」
未央「強いて言うならベンチだよ」
凛「やっぱり目立つなら点取り屋のFWだよね」
未央「聞き入れないならどうして質問するの?」
凛「でも、中盤の底でゲームメイクするボランチもかっこいいよね。迷うな……」
未央「ねえ、帰っていい?」
凛「そんなこと言わないでよ。未央は私とダブルボランチを組むんだから!」
未央「うわあ普通に巻き込まれてる!」
17: 2016/09/25(日) 23:27:38.54
未央「というか、しぶりんなら"トップ下がやりたい!"とか言いそうなものなのに」
凛「トップ下の卯月は日本代表だよ!? 私には挑めないよ!」
未央「しまむーはちょくちょく現れてゲームバランスを崩していくね!?」
凛「せっかくだから、他のポジションも決めていこうか?」
未央「せっかくってなにさ」
凛「いや、まずはフォーメーションからかな」
未央「……もう止まりそうにないから乗っかるけど、日本代表みたいに4-2-3-1でいいんじゃないの?」
凛「未央は甘いね。時代は9-0-1だよ」
未央「攻めろよ!!! みんなでゴール前でだらけてるんじゃないよ!!! あと1人だけ可哀想じゃん!?」
凛「この1人は卯月だよ。卯月が取った3点をみんなで守るんだ」
未央「ハットトリック前提!?」
19: 2016/09/25(日) 23:28:29.02
凛「わかったよ……、じゃあ4-2-3-1でいいよ……」ハァ……
未央「どうして私がワガママみたいになってるのかな!?」
凛「まずはGK……、守護神……、鉄壁……、絶壁……」
未央「さっそく雲行きが怪しいけど」
凛「背番号72……」
未央「あっちの事務所の圧力でクビになればいいのに」
凛「まあ、私もそこまで命知らずではないからね。いったん保留にしとこうか」
未央「明らかな手遅れだからね?」
22: 2016/09/25(日) 23:29:11.48
凛「CB(センターバック)の2人は、背が高めのアイドルを置きたいよね」
未央「待って、本当に全ポジション決めるの?」
凛「気に入らないなら読み飛ばせばいいんだよ」
未央「そういうことを言わない!!!」
24: 2016/09/25(日) 23:30:08.05
凛「というわけで、CBはフレデリカ(164)と朋(163)ね」
未央「ともともを頃す気!?」
凛「左右のSB(サイドバック)は前後に走るポジションだから、杏とありすに任せるとして」
未央「殺意が明確すぎない?」
凛「ボランチは私と未央でしょ?」
未央「オファー来ても絶対に蹴るかんね」
凛「サッカーだけに?」フフッ
未央「うるさいな!!!」
25: 2016/09/25(日) 23:30:41.00
凛「トップ下の三枚は、中央に卯月、右に智絵里、左にほたる」
未央「大丈夫? 相手は90分を戦いきれる?」
凛「ワントップに奈緒!」
未央「単純に可哀想!!!」
凛「監督はもちろん!」
未央「この流れ、常務とか言わないよね?」
凛「ハリルホジッチ」
未央「そこはガチなのかよ!!!」
26: 2016/09/25(日) 23:31:23.10
凛「サッカーはダメだね」
未央「ダメなのはしぶりんだよ?」
凛「じゃ、ラグビーやろっか?」
未央「被害がいろんなスポーツに……」
凛「じゃあ、蹴る時のルーティーンから……」
未央「だからなんでそういうとこからアプローチを開始しちゃうの!」
凛「1曲踊ろうか?」
未央「蹴る度に毎回? 遅延行為で退場だよ?」
凛「未央はいいよね、ミツボシのポーズがあるからさ」
未央「あれを連発するのも相当なメンタルじゃない?」
凛「外す度に"りゅーせー!!!(笑)"って煽られそうだね」
未央「そこまで自分を傷つけてラグビーしたくないよ!!!」
27: 2016/09/25(日) 23:31:52.18
凛「ごめん、自分で言っておいてダメなんだけど、茜を止められる気がしないからやめよっか」
未央「あー、茜ちんは勢いがあるもんね……、なんで対決する前提なのかはわからないけど」
凛「あれを止められるのは、最強のラインバッカ―である卯月の必殺技"トライデントタックル"しかないね」
未央「ラインバッカ―はアメフトでしょ!? アイシールドで聞きかじっただけの知識を披露しないでよ!」
凛「卯月については」
未央「もう触れるのも面倒だよ」
28: 2016/09/25(日) 23:32:23.31
凛「じゃあ何のアスリートになればいいのさ!」
未央「現実を見なよ! しぶりんじゃ無理だよ!!!」
ガチャ
卯月「こんにちは! トライアスロンはどうですか?」
未央「過酷なの持ってきたねぇ!!!」
凛「トライアスロン……、確か、パン・スリム・俳句……」
未央「ラン・スイム・バイクだよ。運動要素ゼロじゃん」
29: 2016/09/25(日) 23:33:20.35
卯月「あとは……、陸上は道具がなくても取り組めるものが多いですね!」
未央「まあ、確かに、走ったり跳んだりならね」
凛「そっか! ちなみに卯月、100メートルは何秒くらい?」
卯月「11秒を切るのが限界です!」
未央「いやいやいやいや! 日本記録だよ!?」
凛「流石の卯月も、できないことがあるんだね」フフッ
未央「誰目線? 神?」
卯月「100メートルハードルなら9秒台なんですが……」
未央「なんで障害物で加速するの!? 物理法則は!?」
凛「やっぱりダンスやってるとね、そういうとこあるよね」
未央「ないよ!!!」
30: 2016/09/25(日) 23:34:40.66
未央「逆にしまむーにできないスポーツはないの……?」
卯月「あ、実は、剣道が苦手なんです……」
未央「え! 意外! 小太刀一本でも勝てそうなのに……」
凛「どうして?」
卯月「私、すぐにバンザイしちゃうんですけど、剣道はガッツポーズが禁止で……」
未央「もうしまむーを封じるにはそういう面で引っ掛けるしかないんだ……」
卯月「どうせ一本を食らった相手は気絶するので、繰り上りで次戦には進めるんですけどねっ!」ピース
未央「多分だけどブラックリスト入ってるからね、しまむー」
31: 2016/09/25(日) 23:35:18.93
凛「なんとかして卯月に勝てる種目はないかな……?」
未央「別にいいけど趣旨が変わってない?」
卯月「ありますよ!」
未央「え?」
凛「え?」
卯月「……ボクシングでも空手でもテコンドーでも、私は凛ちゃんと未央ちゃんには手を出せませんからっ!」ニコッ
凛「卯月……」
卯月「えへへ……」
未央「……待って、いい雰囲気だけど、そもそも手を出すかどうか考えてる時点でおかしいからね?」
32: 2016/09/25(日) 23:35:48.27
未央「結局、しまむーの凄さを見せつけられただけだったね……」
凛「目指すべき目標が近くにいるのは、恵まれてることじゃないのかな」
未央「しぶりんまでヒトの領域を脱するの? 私、氏んじゃうよ?」
卯月「大丈夫です! 未央ちゃんは私が氏なせません!」ブイッ
未央「しまむーに言われると、なんか不老不氏の気すらしてきたよ」
凛「不老不氏系アイドルユニット……アリだね!」
未央「ナシだよ!!!」
おわり
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります